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「大阪市」の版間の差分

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=== 近世 ===
=== 近世 ===
[[ファイル:Osaka Castle Nishinomaru Garden April 2005.JPG|thumb|[[大坂城]]天守閣]]
[[ファイル:Osaka Castle Nishinomaru Garden April 2005.JPG|thumb|[[大坂城]]天守閣]]
[[織田信長]]によって破壊された石山本願寺の跡地に、[[豊臣秀吉]]が[[大坂城]]を築いて政治の中心となり、同時に大規模な城[[普請]]で人と物資が集まって経済の中心地(本格的に日本経済の中心になったのは江戸時代になり100年程経過してからである)となった。しかし、[[1615年]]の[[大坂の役|大坂夏の陣]]で大坂城は落城し、豊臣氏も滅ぼされた。[[1619年]]、大坂城下は[[江戸幕府]]の[[天領]]となり復興、[[幕府]]の派遣した大坂町奉行が支配するところとなる。[[江戸]]はまだ出来たばかりで商品生産力がない上、[[参勤交代]]で大名・家来などによって大消費地となったため、当時の工業都市である京などから大坂を経由して[[菱垣廻船]]・[[樽廻船]]で江戸へ物資が運ばれた。さらに各藩の[[蔵屋敷]]が集積し、[[北前船]]も入港して、大坂は「天下の台所」として経済・商業の中心的役割を担った。付随して、裕福になった町人により、[[文楽]]を始めとした様々な文化が生み出された。また河川・運河とそれに架かる橋の多さから、江戸の「八百八町」や京都の「八百八寺」に対して「'''八百八橋'''」と称された。
[[織田信長]]によって破壊された石山本願寺の跡地に、[[豊臣秀吉]]が[[大坂城]]を築いて難波宮以来、再び政治の中心となり、同時に大規模な城[[普請]]で人と物資が集まって、国内流通の中心であった難波津、住吉津、渡辺津、以来再び経済の中心地(本格的に日本経済の中心になったのは江戸時代になり100年程経過してからである)となった。しかし、[[1615年]]の[[大坂の役|大坂夏の陣]]で大坂城は落城し、豊臣氏も滅ぼされた。[[1619年]]、大坂城下は[[江戸幕府]]の[[天領]]となり復興、[[幕府]]の派遣した大坂町奉行が支配するところとなる。[[江戸]]はまだ出来たばかりで商品生産力がない上、[[参勤交代]]で大名・家来などによって大消費地となったため、当時の工業都市である京などから大坂を経由して[[菱垣廻船]]・[[樽廻船]]で江戸へ物資が運ばれた。さらに各藩の[[蔵屋敷]]が集積し、[[北前船]]も入港して、大坂は「天下の台所」として経済・商業の中心的役割を担った。付随して、裕福になった町人により、[[文楽]]を始めとした様々な文化が生み出された。また河川・運河とそれに架かる橋の多さから、江戸の「八百八町」や京都の「八百八寺」に対して「'''八百八橋'''」と称された。
* [[1570年]] - [[石山合戦]]( - 1580年)、[[織田信長]]により石山本願寺が壊滅する。
* [[1570年]] - [[石山合戦]]( - 1580年)、[[織田信長]]により石山本願寺が壊滅する。
* [[1583年]] - [[豊臣秀吉]]が石山本願寺の跡に[[大坂城]]を築く。
* [[1583年]] - [[豊臣秀吉]]が石山本願寺の跡に[[大坂城]]を築く。

2015年11月24日 (火) 17:04時点における版

日本 > 近畿地方 > 大阪府 > 大阪市
おおさかし ウィキデータを編集
大阪市
大阪市旗 大阪市章
大阪市旗 大阪市章
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 大阪府
市町村コード 27100-4
法人番号 6000020271004 ウィキデータを編集
面積 225.34km2
(境界未定部分あり)
総人口 2,791,907[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 12,390人/km2
隣接自治体 豊中市吹田市摂津市門真市
大東市東大阪市守口市八尾市
堺市松原市
兵庫県尼崎市
市の木 サクラ
市の花 パンジー
市の歌 大阪市歌(1921年制定)
大阪市役所
市長 横山英幸
所在地 530-8201
大阪府大阪市北区中之島一丁目3番20号
北緯34度41分37.5秒 東経135度30分7.6秒 / 北緯34.693750度 東経135.502111度 / 34.693750; 135.502111 (大阪市)座標: 北緯34度41分37.5秒 東経135度30分7.6秒 / 北緯34.693750度 東経135.502111度 / 34.693750; 135.502111 (大阪市)
大阪市役所
外部リンク 大阪市 公式サイト (日本語)

大阪市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

大阪市行政区画図

特記事項 市章は1894年明治27年)4月12日制定
ウィキプロジェクト

大阪市(おおさかし)は、日本近畿地方大阪府のほぼ中央に位置するで、同府の府庁所在地である。政令指定都市に指定されている。

概要

大阪市は、近畿地方および西日本の行政・経済・文化・交通の中心都市であり、市域を中心として、大阪都市圏および京阪神大都市圏が形成されている。大阪市の2009年度の市内総生産は約19兆円で[1]政令指定都市中最大であり2倍から3倍の人口を擁する北海道千葉県兵庫県など1つの道府県県内総生産を上回る[2]。京阪神大都市圏の圏内総生産は、国内では首都圏に次ぎ、世界的にも上位にある[3]。また市内の従業者数、事業所数、上場企業本社数は共に東京23区に次いで国内2位である。夜間人口横浜市に次いで全国2位の約267万人、人口密度全国の市で5位政令指定都市中で1位)、昼間人口は市外から多くの通勤通学者が流入するため東京23区に次ぐ約369万人となる。近年では都心回帰が顕著で、中心部三区を中心に増加傾向にある。

古代から瀬戸内海大阪湾に面した当時の国際的な港である住吉津難波津などのある外交に関連した港湾都市として栄え、古代の首都としての難波宮難波京などの都城も造営された。中世には、浄土真宗本山であった石山本願寺が置かれ、寺内町として発展した。近世初期には豊臣秀吉大坂城を築城し、城下町が整備された。江戸時代には天領となり、江戸をしのぐ経済・交通・金融・商業の中心地として発展。天下の台所と称され、豊かな町人文化を育んだ。明治時代に入ると、繊維工業(船場の繊維街なども有名)を中心とした工業都市となり、「東洋のマンチェスター」、「煙の都」と称された。戦後も長らく経済に関しては東京をリードする立場が続き、特に1990年代まで9大総合商社のうち6社が大阪本社といった構図がこれを象徴していたが、これも相次ぐ再編や東京移転で多くが支社格下げとなった。現在、7大総合商社の内で大阪に本社を置いているのは、東京との2本社体制を含めても伊藤忠商事のみとなっている。

第二次世界大戦後には、重化学工業の比重が高まり、今日も阪神工業地帯の中核を担う。他方で、卸売業を中心に商業活動も活発で、道修町(薬種)、松屋町(玩具)、本町(繊維)など市内各所に問屋街が発達している。また中之島北浜界隈には、金融街が形成されている。市役所の所在する中之島から大阪城にかけては、官公庁や公的機関が数多く立地している。

2014年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス人材文化政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第55位の都市と評価されており[4]、日本では東京に次いで第2位である。また、アメリカのダウ・ジョーンズらの2014年の調査によると、世界28位の金融センターと評価されている[5]

地理

大阪市
雨温図説明
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気温(°C
総降水量(mm)
出典:気象庁 大阪 平年値(年・月ごとの値)
インペリアル換算
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50
 
 
1.7
 
54
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気温(°F
総降水量(in)

大阪市は、淀川の河口に開けた古くからの港湾都市で、瀬戸内海を繋ぐ水運の要を担い、西日本の物流の中心として栄えてきた。

また、近畿圏最大の都市として、近隣の政令指定都市である神戸兵庫県神戸市)・京都京都府京都市)とあわせて三都京阪神と称する。市域の西部は大阪湾に面し、沿岸北西部にかけて阪神工業地帯が広がる。市内経済総生産は約22兆円に達し、近畿経済圏の中心地である。

気候

大阪市を含め府内全域が瀬戸内海式気候に属し、年間を通して温暖である。夏は非常に蒸し暑く、全国有数の酷暑地帯である。特に夜が寝苦しく、熱帯夜日数は本土の気象観測点では鹿児島市に次いで2番目に多い37.4日で、7月から8月にかけて、実に一ヶ月以上は平年でも熱帯夜である。8月の平均気温は28.8℃であり、那覇市を含め、全国の都道府県庁所在地の中では一番高い平均気温となっている。近年は都市化によるヒートアイランド現象の影響で、郊外に比べ夜間の気温が低下しにくく、熱帯夜の増加、冬日の減少が顕著である。また、降雪日数は同緯度地帯では平均的に発生するが、1cm以上の積雪日数は本土で最も少ない。 最高気温極値は39.1℃ 最低気温極値は-7.5℃

冬から春にかけて、中国大陸から流入する黄砂が観測されることがよくある。また、冬は瀬戸内海からの季節風の影響もあって小雨小雪みぞれ)が降る日もあり、東京に比べて日照時間はやや少なく、すっきりとした快晴雲量1.5未満)の日も東京に比べると少ないが、晴天日数そのものは冬でも比較的多い。また、強い寒波が来ると氷点下まで下がることもある。

積雪も一冬に1 - 2回程度は起こるが、関東地方とは異なり南岸低気圧による大雪は非常に少なく、また冬型による降雪も積雪には至らない小規模なケースが殆どである。


大阪市大阪管区気象台、標高23m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 19.1
(66.4)
23.7
(74.7)
25.2
(77.4)
30.7
(87.3)
32.7
(90.9)
36.1
(97)
38.4
(101.1)
39.1
(102.4)
36.4
(97.5)
33.1
(91.6)
27.9
(82.2)
24.5
(76.1)
39.1
(102.4)
平均最高気温 °C°F 9.7
(49.5)
10.5
(50.9)
14.2
(57.6)
19.9
(67.8)
24.9
(76.8)
28.0
(82.4)
31.8
(89.2)
33.7
(92.7)
29.5
(85.1)
23.7
(74.7)
17.8
(64)
12.3
(54.1)
21.3
(70.3)
日平均気温 °C°F 6.2
(43.2)
6.6
(43.9)
9.9
(49.8)
15.2
(59.4)
20.1
(68.2)
23.6
(74.5)
27.7
(81.9)
29.0
(84.2)
25.2
(77.4)
19.5
(67.1)
13.8
(56.8)
8.7
(47.7)
17.1
(62.8)
平均最低気温 °C°F 3.0
(37.4)
3.2
(37.8)
6.0
(42.8)
10.9
(51.6)
16.0
(60.8)
20.3
(68.5)
24.6
(76.3)
25.8
(78.4)
21.9
(71.4)
16.0
(60.8)
10.2
(50.4)
5.3
(41.5)
13.6
(56.5)
最低気温記録 °C°F −7.5
(18.5)
−6.5
(20.3)
−5.2
(22.6)
−2.6
(27.3)
3.5
(38.3)
8.9
(48)
14.8
(58.6)
13.6
(56.5)
10.4
(50.7)
3.0
(37.4)
−2.2
(28)
−4.5
(23.9)
−7.5
(18.5)
降水量 mm (inch) 47.0
(1.85)
60.5
(2.382)
103.1
(4.059)
101.9
(4.012)
136.5
(5.374)
185.1
(7.287)
174.4
(6.866)
113.0
(4.449)
152.8
(6.016)
136.0
(5.354)
72.5
(2.854)
55.5
(2.185)
1,338.3
(52.689)
降雪量 cm (inch) 0
(0)
1
(0.4)
0
(0)
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0
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(0.4)
平均降水日数 (≥0.5 mm) 6.4 7.3 10.3 10.0 10.4 12.3 11.3 7.8 10.6 9.2 7.0 7.1 109.7
平均降雪日数 (≥0 cm) 4.7 5.5 1.9 0 0 0 0 0 0 0 0 1.8 13.9
湿度 61 60 59 58 61 68 70 66 67 65 64 62 63
平均月間日照時間 146.5 140.6 172.2 192.6 203.7 154.3 184.0 222.4 161.6 166.1 152.6 152.1 2,048.6
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年[6]、気温極値:1883年-現在[7])


隣接している自治体・行政区

大阪府 大阪府
兵庫県 兵庫県

歴史

先史時代

上町台地は約12万年前の間氷期(リス・ウルム間氷期)に海底に堆積した地層である。そこには河内湾より一回り大きな上町海が存在した。気候が涼しくなり始めた約11万年前に陸地が現れ始めた。このできたばかりの陸地にはナウマンゾウの群れやヤベオオツノジカムカシニホンジカの群れがやってきていた。氷期に移り変わる約7万年前には、上町海が退いて古大阪平野が広がり、そこには針葉樹広葉樹が混じる林が繁り、その木々の間を川が丘陵から低地へと網目状になって流れ下っていた。この川を渡るゾウやシカの群れの足跡の化石として残っている。ゾウの遺体としては臼歯が1個であるが、足跡化石は千個以上見つかっている[8]。 大阪で最も古い旧石器は、大阪市平野区の長原遺跡から出土した石器群110数点で、約3万数千年前の後期石器時代の初期と考えられる。それは、これらの石器の出土層より上位層の火山灰層が姶良Tn火山灰であったことから年代の推定ができる。石器群はサヌカイト製の2、3センチの小石器と削器・掻器などの加工具であった[9]

縄文海進により大阪湾が発生、南部から突き出た上町台地砂嘴とする半島ができ、東部は河内湾となる。縄文時代中期には既に人が集住し、漁撈・採集などの生活を営んでいたことが、森之宮付近の遺跡から明らかになっている。弥生時代になると半島は砂州となり河内湾は淡水化、やがて河内湖となる。河内湖周辺は自然環境に恵まれており、農耕の発展により大規模集落が出現し、海運や大陸との交易の拠点となる。

古代

住吉大社
四天王寺
難波宮跡公園

大阪湾の奥、淀川大和川の河口に突き出た上町台地が大阪の町の原点である5世紀高津宮7世紀には難波長柄豊碕宮と、政治の中心が置かれたこともあった。また、後には難波京が置かれるなど、奈良盆地の政治勢力の瀬戸内海における港湾都市外港として、古代では度々政治的な拠点となった。

中世

中世には京都に政治の拠点が移動したため、その瀬戸内海の外港の地位も大輪田泊神崎などに移ったが、その間も四天王寺住吉大社周辺は宗教的な要地として、また渡辺津は熊野や住吉巡礼の拠点・淀川河口の拠点としてある程度栄えていた。 南北朝時代には後村上天皇の皇宮(住吉行宮)が約10年間、住吉大社宮司の津守氏の住之江館(正印殿)に置かれ、次の長慶天皇もここで即位。 その後蓮如により上町台地突端に石山本願寺が開かれ、全国の浄土真宗本山となった。その寺内町では商工が発展した。

近世

大坂城天守閣

織田信長によって破壊された石山本願寺の跡地に、豊臣秀吉大坂城を築いて難波宮以来、再び政治の中心となり、同時に大規模な城普請で人と物資が集まって、国内流通の中心であった難波津、住吉津、渡辺津、以来再び経済の中心地(本格的に日本経済の中心になったのは江戸時代になり100年程経過してからである)となった。しかし、1615年大坂夏の陣で大坂城は落城し、豊臣氏も滅ぼされた。1619年、大坂城下は江戸幕府天領となり復興、幕府の派遣した大坂町奉行が支配するところとなる。江戸はまだ出来たばかりで商品生産力がない上、参勤交代で大名・家来などによって大消費地となったため、当時の工業都市である京などから大坂を経由して菱垣廻船樽廻船で江戸へ物資が運ばれた。さらに各藩の蔵屋敷が集積し、北前船も入港して、大坂は「天下の台所」として経済・商業の中心的役割を担った。付随して、裕福になった町人により、文楽を始めとした様々な文化が生み出された。また河川・運河とそれに架かる橋の多さから、江戸の「八百八町」や京都の「八百八寺」に対して「八百八橋」と称された。

近代(明治 - 第二次大戦)

中央公会堂
住友系のビルが立ち並ぶ住友村

明治時代から昭和時代初期は、政府が造幣局や砲兵工廠を置き、金属工業や繊維産業を中心に商社卸売新聞など様々な商工業が発展し「東洋一の商工地」と称され、多くの企業が勃興した。メセナが活発に行われた阪神間の「阪神間モダニズム」と呼ばれた時代には、六大都市の1つとして幕末から明治時代当初にかけて明治政府よる藩債処分の影響により大打撃をあたえられていた大阪だが再び日本の中心の1つとなった。関東大震災後には、周辺の東成郡西成郡全域の編入と東京からの移住者(横浜や名古屋や神戸にも移住者あり)も加わって大阪市は、1932年の東京市の市域拡張までの間、日本最大の都市となり、世界でも第6位となった。そのため、「大大阪」と称されたこともあった。しかし、昭和10年代より政府が戦時統制を敷き、文化・芸術・教育・産業その他あらゆる分野の中枢を東京に集めたことで、[要出典]相対的地位は低下していった。

現代(第二次大戦後)

中之島
西梅田

行政

行政組織の詳細については大阪市役所を参照

  • 市長橋下徹(はしもと とおる)(2011年12月19日〜2014年2月26日、2014年3月24日〜 2015年12月18日)
    • 副市長:村上龍一(むらかみ りゅういち)
      • 人事室・経済戦略局・総務局・財政局・健康局・福祉局・こども青少年局・会計室・教育委員会事務局・行政委員会事務局
    • 副市長:田中清剛(たなか せいごう)
      • 契約管財局・都市計画局・環境局・都市整備局・建設局・港湾局・消防局
    • 副市長:京極務(きょうごく つとむ)
      • 大阪府市大都市局・市政改革室・区役所・市民局・水道局・交通局・病院局
        • 政策企画室・危機管理室が所管する事務は3副市長の共同担当
市章
  • 澪標(みおつくし)が市章として、1894年(明治27年)4月に制定された。
市歌
大阪市歌(インストゥルメンタル著作権保護期間満了)
また、1953年(昭和28年)11月には市歌とは別に「市民の歌」として愛唱歌「陽はわかし」(作詞・名谷龍生、作曲・織田辰男、編曲・大澤壽人)が選定されている[14]
財政・事業
指定金融機関は4行の持ち回り。
りそな銀行大和銀行)」・「みずほ銀行富士銀行)」・「三菱東京UFJ銀行三和銀行)」・「三井住友銀行住友銀行)」

生活保護者数の人口比が最も高い大阪市では、人口の約4.57%(12万1193人。2009年2月現在)[15]が生活保護を受給しており、市財政において市税収入6868億円[16]に対し、生活保護費が2443億円[17]と予算に占める割合は大きいが、生活保護費の4分の3は国庫負担であり[18]、残りの4分の1に対しても国からの交付税措置[19]がなされるためほぼ全額が国の負担であり、市財政への負担はかなり軽減されている。平成23年度の市の外国人生活保護受給者は1万869人で、在日韓国・朝鮮人が約9割を占める[20]

議会

姉妹都市・友好都市など

姉妹都市
友好都市
友好協力都市
ビジネスパートナー都市 (BPC)
姉妹港
友好港

国家機関


国際機関

領事館

総領事館
  • イギリスの旗在大阪英国総領事館
  • アメリカ合衆国の旗在大阪・神戸アメリカ合衆国総領事館
  • インドの旗在大阪インド総領事館
  • オランダの旗在大阪・神戸オランダ総領事館
  • シンガポールの旗在大阪シンガポール共和国総領事館
  • ドイツの旗在大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館
  • イタリアの旗在大阪イタリア総領事館
  • インドネシアの旗在大阪インドネシア共和国総領事館
  • オーストラリアの旗在大阪オーストラリア総領事館
  • カナダの旗在大阪カナダ総領事館
  • タイ王国の旗在大阪タイ王国総領事館
  • 中華人民共和国の旗在大阪中華人民共和国総領事館
  • フィリピンの旗在大阪・神戸フィリピン共和国総領事館
  • 中華民国の旗台北駐大阪経済文化弁事処
  • 大韓民国の旗在大阪大韓民国総領事館
名誉総領事館
  • オーストリアの旗在大阪オーストリア共和国名誉総領事館
  • スリランカの旗在大阪スリランカ民主社会主義共和国名誉総領事館
  • トルコの旗在大阪トルコ共和国名誉総領事館
  • ネパールの旗在大阪ネパール連邦民主共和国名誉総領事館
  • フィンランドの旗在大阪フィンランド共和国名誉総領事館
  • ボリビアの旗在大阪ボリビア多民族国名誉総領事館
  • スイスの旗在大阪スイス名誉総領事館
  • セルビアの旗在大阪セルビア共和国名誉総領事館
  • ニュージーランドの旗在大阪ニュージーランド名誉総領事館
  • パキスタンの旗在大阪パキスタン・イスラム共和国名誉領事館
  • ポーランドの旗在大阪ポーランド名誉総領事館
名誉領事館
  • アイルランドの旗在大阪アイルランド名誉領事館
  • ウガンダの旗在大阪ウガンダ共和国名誉領事館
  • カザフスタンの旗在大阪カザフスタン共和国名誉領事館
  • スペインの旗在大阪スペイン名誉領事館
  • チャドの旗在大阪チャド共和国名誉領事館
  • デンマークの旗在大阪デンマーク王国名誉領事館
  • フィジーの旗在大阪フィジー諸島共和国名誉領事館
  • ポルトガルの旗在大阪ポルトガル名誉領事館
  • モンゴルの旗在大阪モンゴル国名誉領事館
  • ラトビアの旗在大阪ラトビア共和国名誉領事館
  • ルーマニアの旗在大阪ルーマニア名誉領事館
  • イスラエルの旗在大阪イスラエル国名誉領事館
  • ウズベキスタンの旗在大阪ウズベキスタン共和国名誉領事館
  • カンボジアの旗在大阪カンボジア王国名誉領事館
  • タンザニアの旗在大阪タンザニア連合共和国名誉領事館
  • チリの旗在大阪チリ共和国名誉領事館
  • パナマの旗在大阪パナマ共和国名誉領事館
  • ベルギーの旗在大阪ベルギー王国名誉領事館
  • メキシコの旗在大阪メキシコ合衆国名誉領事館
  • リトアニアの旗在大阪リトアニア共和国名誉領事館
  • ルクセンブルクの旗在大阪ルクセンブルク大公国名誉領事館

国連機関

経済

大阪市内に登記上本店・本社を置く主な企業

社団法人

地域

人口

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、1.39%増の2,665,314人であり、増減率は府下43市町村中9位。区別では17.76%増の中央区、14.42%増の西区、13.98%増の浪速区と続き、この3区は府下72行政区でも1 - 3位を占める。最低は8.13%減の西成区。

大阪市(に相当する地域)の人口の推移
1950年(昭和25年) 2,015,350人
1955年(昭和30年) 2,547,316人
1960年(昭和35年) 3,011,563人
1965年(昭和40年) 3,156,222人
1970年(昭和45年) 2,980,487人
1975年(昭和50年) 2,778,987人
1980年(昭和55年) 2,648,180人
1985年(昭和60年) 2,636,249人
1990年(平成2年) 2,623,801人
1995年(平成7年) 2,602,421人
2000年(平成12年) 2,598,774人
2005年(平成17年) 2,628,811人
2010年(平成22年) 2,665,314人
2015年(平成27年) 2,691,185人
2020年(令和2年) 2,752,412人
総務省統計局 国勢調査より


行政区

大阪市は以下の24区から構成される。区の数は政令指定都市では最も多く、東京都区部(23区)も上回っている。

大阪市の行政区のデータ
コード 設置日 推計人口 面積 人口密度 設置理由
27102 都島区 1943年(昭和18年)4月1日 109,249人 6.08km2 17,969人/km2 (旧)北区と旭区より分区
27103 福島区 1943年(昭和18年)4月1日 83,255人 4.67km2 17,828人/km2 (旧)北区と此花区と西淀川区より分区
27104 此花区 1925年(大正14年)4月1日 63,613人 19.30km2 3,296人/km2 西区と(旧)北区より分区
27106 西区 1889年(明治22年)4月1日 113,260人 5.21km2 21,739人/km2 市制施行時に設置
27107 港区 1925年(大正14年)4月1日 80,319人 7.86km2 10,219人/km2 西区と(旧)北区より分区
27108 大正区 1932年(昭和7年)4月1日 59,603人 9.43km2 6,321人/km2 港区より分区
27109 天王寺区 1925年(大正14年)4月1日 87,268人 4.84km2 18,031人/km2 東区と南区より分区
27111 浪速区 1925年(大正14年)4月1日 84,573人 4.39km2 19,265人/km2 南区より分区
27113 西淀川区 1925年(大正14年)4月1日 96,487人 14.21km2 6,790人/km2 周辺町村の大阪市編入に伴う設置
27114 東淀川区 1925年(大正14年)4月1日 176,536人 13.27km2 13,303人/km2 周辺町村の大阪市編入に伴う設置
27115 東成区 1925年(大正14年)4月1日 87,220人 4.54km2 19,211人/km2 周辺町村の大阪市編入に伴う設置
27116 生野区 1943年(昭和18年)4月1日 127,282人 8.37km2 15,207人/km2 東成区と住吉区より分区
27117 旭区 1932年(昭和7年)4月1日 89,992人 6.32km2 14,239人/km2 東成区より分区
27118 城東区 1943年(昭和18年)4月1日 167,970人 8.38km2 20,044人/km2 東区と東成区と旭区より分区
27119 阿倍野区 1943年(昭和18年)4月1日 112,159人 5.98km2 18,756人/km2 東成区と住吉区より分区
27120 住吉区 1925年(大正14年)4月1日 152,498人 9.40km2 16,223人/km2 周辺町村の大阪市編入に伴う設置
27121 東住吉区 1943年(昭和18年)4月1日 129,058人 9.75km2 13,237人/km2 東成区と住吉区より分区
27122 西成区 1925年(大正14年)4月1日 105,947人 7.37km2 14,375人/km2 周辺町村の大阪市編入に伴う設置
27123 淀川区 1974年(昭和49年)7月22日 187,536人 12.64km2 14,837人/km2 東淀川区より分区
27124 鶴見区 1974年(昭和49年)7月22日 111,266人 8.17km2 13,619人/km2 城東区より分区
27125 住之江区 1974年(昭和49年)7月22日 116,699人 20.68km2 5,643人/km2 住吉区より分区
27126 平野区 1974年(昭和49年)7月22日 185,396人 15.28km2 12,133人/km2 東住吉区より分区
27127 北区 1989年(平成元年)2月13日 147,556人 10.34km2 14,270人/km2 (旧)北区と大淀区が新設合併
27128 中央区 1989年(平成元年)2月13日 117,165人 8.87km2 13,209人/km2 東区南区が新設合併

市内の地名

主な繁華街・ターミナル

梅田(2015年4月)
道頓堀(2015年4月)

景色

あべのハルカスから望む都心部(2014年8月)
梅田スカイビルから見た大阪市街の夜景(2008年12月)

教育

大学・短期大学

かつては大阪市内にも大学は数多くあったが、市域が狭い上に、工場等制限法の影響も受け、大きなキャンパスのために郊外へ移転した大学が多く、他の大都市に比べて、市内に大学は少ない。最近になり大学の誘致・連携を推進する大阪市は、大阪府内45大学の連合組織大学コンソーシアム大阪、それに関西社会人大学院連合との間で連携協定を結び、2007年10月から大阪駅前第2ビル内に活動拠点「キャンパスポート大阪」を提供している。

大阪市立大学(1号館)

★はメインキャンパス ☆は学部が置かれているキャンパス

国立大学
公立大学
大阪経済大学(C・D館)
私立大学
短期大学
私立

大学サテライトキャンパス

25の大学が、社会人への講義のために、便利な大阪都心にサテライトキャンパスを設置している。

海外大学の拠点

このほかに復旦大学が拠点を設ける予定、との報道があった[21]

専修学校

大学とは異なり、広大なキャンパスを必要としないため、交通の便から市内に専修学校は多数ある。大阪市立3校、私立163校(うち休校7校)の専修学校がある。大阪府専修学校一覧#大阪市参照。

各種学校

小学校・中学校・高等学校

大阪市の小学校・中学校・高等学校の数は、以下の表の通り(2006年度学校基本調査による)。

設置者 小学校 中学校 高等学校
大阪市立 297校(4分校) 127校(1分校) 22校
国立 2校 2校 1校(2校舎)
大阪府立 - - 39校
私立 7校 21校(うち休校1校) 37校
このほか、大阪市外に設置している大阪市立学校として、小学校2校・中学校2校・高校1校がある。

学校名のリストおよび各学校の記事については、各区記事および大阪府小学校一覧大阪府中学校一覧大阪府高等学校一覧を参照。

  • 大阪市立小学校では第二次世界大戦終戦直後に戦災を理由に大幅な統廃合が行われた。その後人口の増加に伴い、統合された学校の分離再開校や学校の新設が行われた。しかし1980年代以降は北区・中央区などの都心部を中心に、児童数減少に伴う小学校の統廃合が行われている。
  • 大阪市立中学校では2007年度末をもって学校給食が全廃された。給食を実施していた学校はいずれも校区に同和地区がある学校・もしくはその周辺の学校で、廃止は同和行政の見直しや財政難に伴う措置である。なお給食実施時でも、実施していた学校が127校中12校のみ(2007年度)と、実施率は全国平均と比較して低い水準にあった。
  • 大阪市立の高等学校では、現在の23校を18校程度に統合する計画が進んでいる。いずれも既存校の統廃合を前提に、2008年度には大阪市立の中高一貫校大阪市立咲くやこの花中学校・高等学校)が設置されたほか、大学との連携で7年教育を行う新商業高等学校の設置、および工業高等学校の改編による「総合技術高校」設置の構想もある。

特別支援学校

国立1校、大阪府立4校・1分校、大阪市立9校の、合計14校・1分校の特別支援学校がある。

※このほか貝塚市大阪市立貝塚養護学校があったが、2009年3月31日に閉校となった。

学校教育以外の教育施設

自動車教習所

大阪労働局長登録教習機関

  • 生野産業会
  • 全国資格養成協会
  • ミヤコジマオペレーティングスクール

登録小型船舶教習所

  • 大阪府モーターボート連盟

図書館

大阪府立中之島図書館

学会

  • 日本家庭医療学会 - 西区に主たる事務所を置いている。

メディア

新聞・通信社
放送
Dは地上デジタルテレビジョン放送<IDはリモコンキーID>、Rはラジオ放送のことを指す。全局とも本社は大阪市内にある。
出版

電話番号

市外局番
原則として06が使用されるが、東住吉区平野区の一部(大和川以南に食い込んでいる部分)は主として河内・阪南地域で使われる072の市外局番が使われる。
市内局番
急激な電話加入者の増加で、従来の3桁の局番では対応しきれなくなったことを考慮し、日本では東京都都心23特別区(市外局番03地域)に次いで2番目の市内局番4桁化を、1999年1月1日午前2時より行った(携帯電話PHS番号の11桁化と同時)。その際、CMでは桂三枝(現・六代桂文枝)が「あたまに『6』を付けまして」という周知キャンペーンを行なった。

市内局番では新規加入のものは4・ないしは7で始まる4桁、既存分は6で始まる4桁が割り当てられているが、今後増える可能性がある。

交通機関

鉄道

東海旅客鉄道 東海旅客鉄道(JR東海)
東海道新幹線
西日本旅客鉄道 西日本旅客鉄道(JR西日本)
山陽新幹線
  • - 新大阪駅
O 大阪環状線
P 桜島線(JRゆめ咲線)
A 東海道本線JR京都線JR神戸線
H JR東西線
H 片町線(学研都市線)
F おおさか東線
Q 関西本線大和路線
R 阪和線

※注 路線名の()内は愛称。

大阪市営地下鉄 大阪市交通局大阪市営地下鉄
大阪市営地下鉄御堂筋線 御堂筋線
大阪市営地下鉄谷町線 谷町線
大阪市営地下鉄四つ橋線 四つ橋線
大阪市営地下鉄中央線 中央線
大阪市営地下鉄千日前線 千日前線
大阪市営地下鉄堺筋線 堺筋線
大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線 長堀鶴見緑地線
大阪市交通局南港ポートタウン線 南港ポートタウン線
大阪市営地下鉄今里筋線 今里筋線
阪急電鉄 阪急電鉄
神戸線
宝塚線
  • 梅田駅 - 中津駅 - 十三駅 - 三国駅 -
京都線
千里線
阪神電気鉄道 阪神電気鉄道
阪神本線
阪神なんば線
京阪電気鉄道 京阪電気鉄道
京阪本線
中之島線
近畿日本鉄道 近畿日本鉄道
奈良線
大阪線
  • 大阪上本町駅 - 鶴橋駅 - 今里駅 -
南大阪線
南海電気鉄道 南海電気鉄道
南海本線
高野線
汐見橋線
阪堺電気軌道 阪堺電気軌道
阪堺線
上町線

主要駅

大阪駅
南海難波駅

ここでは3路線以上が乗り入れる駅、または1日平均乗降人員が10万人を越えている駅を記す。

バス

このほか、2013年3月に廃止された大阪市営バスの赤バスの代替として、区が民間事業者に委託し運行しているバス路線がある[22]

市域の大部分を大阪市営バスが運行しているが、この経緯については当該項を参照のこと。 乗車方法は後乗り前降り後払い(大阪市営バスおよび南海バスの一部車両と京阪バスの直Q京都号は前乗り前降り後払い、大阪シティバスのユニバーサル・スタジオ・ジャパン行バスと日本城タクシーは前乗り前降り先払い、北港観光バスは前乗り後降り先払い)で、運賃は均一制だが、近鉄バスなど郊外に延びる路線は整理券による区間制。ただし、日本城タクシーは乗車時に降車停留所を乗務員に告げて料金を支払う区間制である。大阪市営バスには乗り継ぎ制度があるが、これについては当該項を参照のこと。大阪シティバス、北港観光バス、日本城タクシーを除きスルッとKANSAI対応カード[23]および非接触型ICカードのPiTaPaICOCAが利用できる[24]

また、広範な連絡として、大阪駅と名古屋駅を結ぶ名神ハイウェイバスや、首都圏などと大阪市内(梅田、難波地区など)を含む京阪神地区を結ぶ高速路線バスツアー形式の貸切バスツアーバス)が多数運行されている。

高速路線バスについては、市内では主に以下の地点に発着する。

  • キタ地区
  • ミナミ地区
  • 天王寺・阿倍野地区
  • ベイエリア

道路

市内の幹線道路は、南北に走る路線を「筋(すじ)」、東西に走る路線を「通(とおり)」の愛称が付いている。大阪市内の筋・通一覧を参照。

御堂筋
谷町筋
曽根崎通
  • 代表的な「筋」
  • 代表的な「通」
高速道路有料道路
一般国道
主要地方道
一般府道

船舶

大阪港

航空

神戸市福岡市と異なり、市内には空港は存在しないが、近隣には関西三空港が存在する。三空港のうち、最寄は北摂にある国内線の基幹空港の大阪国際空港(伊丹空港)である。泉州沖には、国際線の発着する関西国際空港がある。神戸沖には神戸空港があり、国内線の一部幹線が就航している。かつては、大阪市は大阪国際空港の地元自治体の連合である大阪国際空港周辺都市対策協議会(現・10市協)に所属していたが、現在は脱退している。

博物館施設

大阪歴史博物館
国立国際美術館
海遊館
博物館
美術館
動物園・植物園・水族館

施設

施設名の後の「重要文化財」は国指定の重要文化財を示す。

レジャー施設・高層建築物

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

史跡

公園・庭園

古代建築

近代建築

劇場・ホール

体育施設・スタジアム

宗教施設

神社
住吉大社
寺院
四天王寺と背後にあべのハルカス
教会

祭事・イベント

文化・芸術活動

文楽人形(国立文楽劇場
井原西鶴像(生國魂神社
芸能
近世以来の伝統芸能としては、人形浄瑠璃(文楽)、歌舞伎能楽、それに上方落語が有名である。
このうち、人形浄瑠璃は戦後に一時衰亡の危機を迎えたが、文楽協会の努力や行政の支援もあり、国立文楽劇場を中心に現在まで公演が続けられてきた。2003年には、「人形浄瑠璃文楽」としてユネスコ無形文化遺産に指定されている。
歌舞伎は、現在道頓堀松竹座が中心の舞台である。
能楽の舞台としては、大阪能楽会館大槻能楽堂山本能楽堂がある。
上方落語は、戦後に一時廃れたが、桂米朝をはじめとする「四天王」の活躍が実って復活した。2006年には、市民の寄付によって60年ぶりの定席となる天満天神繁昌亭が開場し、話題を集めている。
戦後は、落語に代わって漫才新喜劇が大きな人気を得た。現在でも吉本興業松竹芸能出身の多くの芸人が全国区で活躍している。
演劇
大阪には、扇町ミュージアムスクエア近鉄小劇場をはじめ、小劇場が多く存在し、多数の個性的な劇団が生まれた。近年では、それらの閉館による劇場文化の衰退が問題視されているが、精華小劇場等の新たな舞台も生まれている。また、近年誕生した梅田芸術劇場大阪四季劇場などの大規模な劇場では、宝塚歌劇団劇団四季などの有名劇団の公演が行われている。
音楽
大阪市内またはその周辺には複数の楽団が本拠を置き、市内にはザ・シンフォニーホールをはじめとする有名な音楽ホールが存在する。近年では、市民へのクラシック音楽の浸透を目指した動きが活発であり、「大阪クラシック」(大阪フィルハーモニー交響楽団)などのイベントが成功を収めている。
文芸
近世では、井原西鶴が有名。近代以降も、庶民の生活や大阪の街の風景を生き生きと描いた織田作之助直木賞の由来となる直木三十五をはじめ、多数の作家を輩出している。戦後では、とくに司馬遼太郎が有名。また、大阪文学学校 からは、田辺聖子玄月らが輩出された。
美術
近世には、文人木村兼葭堂の周辺で大坂画壇と呼ばれる画家たちが活躍し、戦前まで引き継がれた。近代の洋画家としては、佐伯祐三が大阪出身者として有名であり、大阪市がコレクションを所蔵している。現代美術の分野では、前衛画家吉原治良らの具体美術協会が、中之島に本拠を置いていた。おもな美術館は、大阪市立美術館国立国際美術館大阪府立現代美術センターなどである。
活動支援施設
顕彰事業
大阪文化関連雑誌

スポーツチーム

市を舞台とした作品

小説

文楽

映画

漫画

唱歌

  • 鉄道唱歌』(第一集東海道篇、作詞:大和田建樹・作曲:多梅稚、1900年5月)
    • 作詞者の大和田建樹は全66番の東海道篇において、三府の一つに数えられた大阪市には、京都市近江八景程ではないが力を入れ、4番を割いて歌った。豊臣秀吉のことのみでなく、奈良時代以前の難波京四天王寺についても記している。
      56.送り迎(むこ)うる程もなく 茨木吹田うちすぎて はや大阪につきにけり 梅田は我をむかえたり
      57.三府の一に位して 商業繁華の大阪市 豊太閤のきずきたる 師団はおかれたり
      58.ここぞ昔の難波の津 ここぞ高津の宮のあと 安治川口に入る舟の 煙は日夜たえまなし
      59.鳥も翔(かげ)らぬ大空に かすむ五重の塔の影 仏法最初の寺と聞く 四天王寺はあれかとよ
  • 大阪市街電車唱歌』(作詞:大和田建樹・作曲:田村虎蔵、1908年7月)

歌謡曲

  • 大阪ラプソディ』(作詞:山上路夫・作曲:猪俣公章、1976年)
  • 『月の法善寺横町』(作詞:十二村哲・作曲:飯田景応、1960年)
  • 『道頓堀行進曲』(作詞:日比繁次郎・作曲:塩尻精八、1928年)

アニメ

市に関連する有名人

大阪市福島区(ほたるまち)の福澤諭吉生誕の地記念碑

大阪市出身者

政財界

他多数

学術
文化・芸術

他多数

芸能・報道機関

他多数

スポーツ

他多数

市にゆかりのある有名人

他多数

脚注

  1. ^ 平成21年度大阪市民経済計算[リンク切れ]
  2. ^ 平成17年度県民経済計算について”. 内閣府. 2009年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月29日閲覧。
  3. ^ 世界の主要都市の経済についてのレポート”. PWC. 2008年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月29日閲覧。
  4. ^ 2014 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook (2014年4月公表)
  5. ^ Xinhua-Dow Jones International Financial Centers Development Index(2014) 2014年11月7日閲覧。
  6. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2021年5月19日閲覧。
  7. ^ 観測史上1 - 10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2023年11月8日閲覧。
  8. ^ 大阪市文化財協会編 『大坂遺跡 -出土品・遺構はかたるなにわ発掘物語』 創元社 2008年 p.18-19
  9. ^ 大阪市文化財協会編 『大坂遺跡 -出土品・遺構はかたるなにわ発掘物語』 創元社 2008年 p.22-23
  10. ^ a b c 市会のあゆみ」 大阪市会、2009年3月10日。
  11. ^ a b 5 地方自治の確立と特別市制運動」 大阪市、2009年3月16日。
  12. ^ “大阪都構想、大都市のあり方議論 政令指定市、初廃止も”. 朝日新聞. (2015年2月24日). http://www.asahi.com/articles/ASH2M6D91H2MPTIL01W.html 2015年4月3日閲覧。 
  13. ^ “「大阪都構想」住民投票…投開票は5月17日に”. 読売新聞. (2015年3月21日). オリジナルの2015年4月2日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20150402210843/http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20150321-OYO1T50006.html 2015年4月3日閲覧。 
  14. ^ 大阪都市協会 編『大阪のうた』(大阪都市協会、1982年), pp364-365 NCID BA91791955
  15. ^ NHKオンライン 2009年4月19日 [1][要文献特定詳細情報] 大阪市によれば、今年2月時点で市内の生活保護対象者は12万1193人で、前年同月比5.6%増。人口比4.57%
  16. ^ 大阪市役所ホームページ [ http://www.city.osaka.lg.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000182/182825/14-20.pdf 大阪市財政の現状] H20年度予算
  17. ^ 朝日新聞 夕刊 2009年2月19日 大阪市内版:人口比4.47%、12万人速報値、2443億円 (21年度予算)
  18. ^ 大阪市役所ホームページ 生活保護にかかるお金はどれくらい? すべてが大阪市の税金なの?
  19. ^ 大阪市役所ホームページ 大阪市は、国に対して「交付税が150億円措置不足だ」と言っているけど、どういうこと?
  20. ^ 【生活保護を問う・外国人受給者(下)】泡と消えた“デカセギ神話”、日系ブラジル人女性が家族より日本の生活保護にすがる「理由」(2/3ページ) 2013.5.18 産経新聞
  21. ^ “上海・復旦大学が大阪進出”. 朝日新聞. (2007年10月22日). オリジナルの2007年11月4日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20071104060122/http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200710220079.html 
  22. ^ 赤バスは3月31日の運行をもって終了します”. 大阪市交通局 (2013年3月12日). 2015年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月29日閲覧。
  23. ^ 大阪シティバスのユニバーサル・スタジオ・ジャパン行バスは利用可能
  24. ^ 大阪市営バス、近鉄バス、南海バスではKitacaSuicaPASMOTOICAmanacaSUGOCAnimocaはやかけんも利用可能

関連項目

外部リンク