南河内郡
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人口31,798人、面積76.73km²、人口密度414人/km²。(2024年11月1日、推計人口)
下記の2町1村を含む。
郡域
[編集]1896年(明治29年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記2町1村のほか、概ね下記の区域にあたる[1]。
- 富田林市、河内長野市、羽曳野市、藤井寺市、大阪狭山市の全域
- 堺市
- 八尾市の一部(若林町を除く太田、太田新町、空港、老原、天王寺屋、二俣、曙川東より南西および曙町の一部)
- 松原市の一部(河合・丹南)
- 柏原市の一部(概ね河原町、清州、上市以西および大和川以南)
歴史
[編集]- 明治29年(1896年)
- 4月1日 - 郡制の施行のため、石川郡・錦部郡・八上郡・古市郡・安宿部郡・丹南郡および志紀郡の一部の区域をもって発足。郡役所が富田林村に設置。長野村は旧・丹南郡と旧・錦部郡の2ヶ所に所在。(49村)
- 旧・石川郡(13村) - 富田林村、新堂村、喜志村、大伴村(現・富田林市)、石川村(現・河南町)、磯長村、山田村(現・太子町)、白木村、河内村、中村(現・河南町)、千早村、赤阪村(現・千早赤阪村)、東条村(現・富田林市)
- 旧・錦部郡(11村) - 廿山村、錦郡村、彼方村(現・富田林市)、市新野村、長野村、天野村、高向村、三日市村、加賀田村、天見村、川上村(現・河内長野市)
- 旧・八上郡(3村) - 金岡村(現・堺市北区)、南八下村(現・堺市東区、美原区)、北八下村(現・堺市北区、松原市)
- 旧・古市郡(3村) - 古市村、駒ヶ谷村、西浦村(現・羽曳野市)
- 旧・安宿部郡(2村) - 国分村、玉手村(現・柏原市)
- 旧・丹南郡(12村) - 狭山村、三都村(現・大阪狭山市)、大艸村、日置荘村、野田村(現・堺市東区)、平尾村、黒山村(現・堺市美原区)、丹南村(現・堺市美原区、松原市)、丹比村(現・堺市美原区、羽曳野市)、埴生村、高鷲村(現・羽曳野市)、長野村(現・藤井寺市)
- 旧・志紀郡(5村) - 道明寺村(現・藤井寺市)、柏原村(現・柏原市)、志紀村、太田村(現・八尾市)、小山村(現・藤井寺市)
- 5月4日 - 長野村(旧・丹南郡)が改称して藤井寺村となる。
- 8月8日 - 富田林村が町制施行して富田林町となる。(1町48村)
- 4月1日 - 郡制の施行のため、石川郡・錦部郡・八上郡・古市郡・安宿部郡・丹南郡および志紀郡の一部の区域をもって発足。郡役所が富田林村に設置。長野村は旧・丹南郡と旧・錦部郡の2ヶ所に所在。(49村)
- 明治31年(1898年)4月1日 - 郡制を施行。
- 明治32年(1899年)3月30日 - 廿山村が改称して川西村となる。
- 明治38年(1905年)5月20日 - 大艸村が改称して大草村となる。
- 明治43年(1910年)9月1日 - 長野村が町制施行して長野町となる。(2町47村)
- 大正2年(1913年)5月1日 - 太田村が中河内郡三木本村に編入。(2町46村)
- 大正4年(1915年)
- 大正5年(1916年)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)
- 昭和3年(1928年)10月15日 - 藤井寺村が町制施行して藤井寺町となる。(5町42村)
- 昭和6年(1931年)
- 昭和10年(1935年)時点での当郡の面積は321.66平方km、人口は144,370人(男72,718人・女71,652人)[2]。
- 昭和13年(1938年)9月1日 - 金岡村が堺市に編入。(5町39村)
- 昭和14年(1939年)7月1日 - 柏原町が中河内郡堅下村・堅上村と合併して中河内郡柏原町が発足。(4町39村)
- 昭和15年(1940年)6月1日 - 長野町・千代田村・天野村が合併し、改めて長野町が発足。(4町37村)
- 昭和16年(1941年)4月1日 - 国分村が町制施行して国分町となる。(5町36村)
- 昭和17年(1942年)4月1日 - 富田林町・新堂村・喜志村・大伴村・川西村・錦郡村・彼方村が合併し、改めて富田林町が発足。(5町30村)
- 昭和25年(1950年)4月1日(5町28村)
- 昭和26年(1951年)
- 昭和29年(1954年)4月1日 - 長野町・三日市村・高向村・天見村・加賀田村・川上村が合併して河内長野市が発足し、郡より離脱。(7町20村)
- 昭和30年(1955年)4月1日 - 高鷲村が町制施行して高鷲町となる。(8町19村)
- 昭和31年(1956年)
- 昭和32年(1957年)
- 昭和33年(1958年)
- 7月1日 - 南八下村が分割し、一部(大饗・菩提・石原・小寺の各一部)が美原町、残部(野尻および大饗・菩提・石原・小寺の各残部)が堺市に編入。(9町1村)
- 10月20日 - 日置荘町が堺市に編入。(8町1村)
- 昭和34年(1959年)
- 昭和35年(1960年)1月1日 - 藤井寺道明寺町が改称して美陵町となる。
- 昭和37年(1962年)4月1日 - 登美丘町が堺市に編入。(5町1村)
- 昭和41年(1966年)11月1日 - 美陵町が市制施行・改称して藤井寺市となり、郡より離脱。(4町1村)
- 昭和62年(1987年)10月1日 - 狭山町が市制施行・改称して大阪狭山市となり、郡より離脱。(3町1村)
- 平成17年(2005年)2月1日 - 美原町が堺市に編入。(2町1村)
変遷表
[編集]自治体の変遷
旧郡 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 明治45年 | 大正1年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和63年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
石川郡 | 石川村 | 石川村 | 石川村 | 石川村 | 昭和31年9月30日 河南町 |
河南町 | 河南町 | ||
白木村 | 白木村 | 白木村 | 白木村 | ||||||
河内村 | 河内村 | 河内村 | 河内村 | ||||||
中村 | 中村 | 中村 | 中村 | ||||||
磯長村 | 磯長村 | 磯長村 | 磯長村 | 昭和31年9月30日 太子町 |
太子町 | 太子町 | |||
山田村 | 山田村 | 山田村 | 山田村 | ||||||
千早村 | 千早村 | 千早村 | 千早村 | 昭和31年9月30日 千早赤阪村 |
千早赤阪村 | 千早赤阪村 | |||
赤阪村 | 赤阪村 | 赤阪村 | 赤阪村 | ||||||
東条村 | 東条村 | 東条村 | 東条村 | 昭和32年1月15日 富田林市に編入 |
富田林市 | 富田林市 | |||
富田林村 | 明治29年8月1日 富田林町 |
富田林町 | 昭和25年4月1日 富田林市 |
富田林市 | |||||
新堂村 | 新堂村 | 昭和17年4月1日 富田林町に編入 | |||||||
喜志村 | 喜志村 | ||||||||
大伴村 | 大伴村 | ||||||||
錦部郡 | 廿山村 | 明治32年3月30日 改称 川西村 | |||||||
錦郡村 | 錦郡村 | ||||||||
彼方村 | 彼方村 | ||||||||
長野村 | 明治43年9月1日 長野町 |
長野町 | 昭和29年4月1日 河内長野市 |
河内長野市 | 河内長野市 | 河内長野市 | |||
天野村 | 天野村 | 昭和15年6月1日 長野町に編入 | |||||||
市新野村 | 大正5年4月1日 改称 千代田村 | ||||||||
高向村 | 高向村 | 高向村 | |||||||
三日市村 | 三日市村 | 三日市村 | |||||||
加賀田村 | 加賀田村 | 加賀田村 | |||||||
天見村 | 天見村 | 天見村 | |||||||
川上村 | 川上村 | 川上村 | |||||||
古市郡 | 古市村 | 古市村 | 大正5年8月5日 古市町 |
古市町 | 昭和31年9月30日 南大阪町 |
昭和34年1月15日 南大阪市 即日改称 羽曳野市 |
羽曳野市 | 羽曳野市 | |
駒ヶ谷村 | 駒ヶ谷村 | 駒ヶ谷村 | 駒ヶ谷村 | ||||||
西浦村 | 西浦村 | 西浦村 | 西浦村 | ||||||
丹南郡 | 丹比村 | 丹比村 | 丹比村 | 丹比村 | |||||
埴生村 | 埴生村 | 埴生村 | 埴生村 | ||||||
高鷲村 | 高鷲村 | 高鷲村 | 高鷲村 | 昭和30年4月1日 高鷲町 昭和31年9月30日 南大阪町 | |||||
狭山村 | 狭山村 | 狭山村 | 昭和26年4月1日 狭山町 |
昭和62年10月1日 狭山市 即日改称 大阪狭山市 |
大阪狭山市 | 大阪狭山市 | |||
三都村 | 三都村 | 昭和6年6月16日 狭山村に編入 | |||||||
八上郡 | 金岡村 | 金岡村 | 昭和13年9月1日 堺市に編入 |
堺市 | 堺市 | 平成18年4月1日 堺市北区 |
堺市 | ||
北八下村 | 北八下村 | 北八下村 | 北八下村 | 昭和32年10月15日 | |||||
大半が堺市に、一部が松原市に編入 | 松原市 | 松原市 | |||||||
丹南郡 | 丹南村 | 丹南村 | 丹南村 | 丹南村 | 昭和31年9月30日 美原町 |
昭和32年4月1日 旧丹南村域の一部を 松原市に編入[3] | |||
黒山村 | 黒山村 | 黒山村 | 黒山村 | 平成17年2月1日 堺市に編入 平成18年4月1日 堺市美原区 |
堺市 | ||||
平尾村 | 平尾村 | 平尾村 | 平尾村 | ||||||
八上郡 | 南八下村 | 南八下村 | 南八下村 | 南八下村 | 昭和33年7月1日 | ||||
東部が美原町に、西部が堺市に編入 | 平成18年4月1日 堺市東区 | ||||||||
丹南郡 | 日置荘村 | 日置荘村 | 日置荘村 | 昭和26年9月1日 日置荘町 |
昭和33年10月20日 堺市に編入 | ||||
野田村 | 野田村 | 野田村 | 昭和25年4月1日 登美丘町 |
昭和37年4月1日 堺市に編入 | |||||
大艸村 | 明治38年5月20日 改称 大草村 |
大草村 | |||||||
丹南郡 | 長野村 | 明治29年5月4日 改称 藤井寺村 |
藤井寺村 | 昭和3年10月15日 藤井寺町 |
藤井寺町 | 昭和34年4月20日 藤井寺道明寺町 昭和35年1月1日 改称 美陵町 |
昭和41年11月1日 美陵市 即日改称 藤井寺市 |
藤井寺市 | 藤井寺市 |
志紀郡 | 小山村 | 小山村 | 大正4年11月10日 藤井寺村に編入 | ||||||
道明寺村 | 道明寺村 | 道明寺村 | 昭和26年1月1日 道明寺町 | ||||||
沢田村 | 明治23年4月1日 道明寺村に編入 | ||||||||
志紀村 | 志紀村 | 志紀村 | 志紀村 | 昭和31年1月1日 志紀町 |
昭和32年4月1日 八尾市に編入 |
八尾市 | 八尾市 | ||
太田村 | 太田村 | 大正2年5月1日 中河内郡 三木本村に編入 |
中河内郡 大正村 |
八尾市 | 八尾市 | ||||
柏原村 | 柏原村 | 大正4年1月1日 柏原町 |
昭和14年7月1日 中河内郡に 所属変更[4] |
中河内郡 柏原町 |
中河内郡 柏原町 |
柏原市 | 柏原市 | 柏原市 | |
安宿部郡 | 国分村 | 国分村 | 国分村 | 昭和16年4月1日 国分町 |
国分町 | 昭和31年9月30日 中河内郡 柏原町に編入 | |||
玉手村 | 玉手村 | 昭和6年4月1日 国分村に編入 |
行政
[編集]- 歴代郡長[5]
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 深瀬和直 | 明治29年(1896年)4月1日 | 明治39年(1906年)1月16日 | |
2 | 向日保雄 | 明治39年(1906年)1月16日 | 大正2年(1913年)5月27日 | |
3 | 武藤剛 | 大正2年(1913年)5月27日 | 大正7年(1918年)1月19日 | 死亡 |
4 | 奥野長太郎 | 大正7年(1918年)2月2日 | 大正7年(1918年)11月22日 | |
5 | 吉住元策 | 大正7年(1918年)11月22日 | 大正9年(1920年)1月31日 | |
6 | 竹内実 | 大正9年(1920年)1月31日 | 大正11年(1922年)5月10日 | |
7 | 喜田亀太郎[6] | 大正11年(1922年)5月10日 | 大正15年(1926年)7月1日 | 郡役所廃止[7]のため、廃官 |
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 27 大阪府、角川書店、1983年10月1日。ISBN 4040012704。
関連項目
[編集]先代 石川郡・錦部郡・八上郡・古市郡・ 安宿部郡・丹南郡・志紀郡(一部) |
行政区の変遷 1896年 - |
次代 (現存) |