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安藤サクラ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

あんどう サクラ
安藤 サクラ
安藤 サクラ
生年月日 (1986-02-18) 1986年2月18日(38歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都
身長 160 cm
血液型 A型
職業 女優
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 2007年 -
配偶者 柄本佑2012年 - )[1]
著名な家族 奥田瑛二(父)
安藤和津(母)
安藤桃子(姉)
柄本明(義父)
角替和枝(義母)
柄本時生(義弟)
入来茉里(元義妹)
事務所 ユマニテ
公式サイト 所属事務所プロフィール
主な作品
テレビドラマ
野田ともうします。
ショムニ2013
ゆとりですがなにか
まんぷく
ブラッシュアップライフ
映画
愛のむきだし
ケンタとジュンとカヨちゃんの国
かぞくのくに
0.5ミリ
百円の恋
万引き家族
ある男
怪物
『BAD LANDS バッド・ランズ』
ゴジラ-1.0
受賞
日本アカデミー賞
最優秀主演女優賞
2016年百円の恋
2019年万引き家族
2024年怪物
最優秀助演女優賞
2023年ある男
2024年ゴジラ-1.0
ブルーリボン賞
その他の賞
フロリダ映画批評家協会賞
助演女優賞
2018年『万引き家族』
ボストン映画批評家協会賞
アンサンブル演技賞
2018年『万引き家族』
キネマ旬報ベスト・テン
主演女優賞
2013年『かぞくのくに』
2015年『0.5ミリ』『百円の恋』
2019年『万引き家族』
助演女優賞
2011年ケンタとジュンとカヨちゃんの国
2013年愛と誠』『その夜の侍』他
芸術選奨
文部科学大臣新人賞
2012年『愛と誠』
毎日映画コンクール
女優主演賞
2014年『0.5ミリ』
2018年『万引き家族』
女優助演賞
2012年『愛と誠』
ヨコハマ映画祭
主演女優賞
2019年『万引き家族』
助演女優賞
2010年愛のむき出し
2013年『愛と誠』『その夜の侍』
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安藤 サクラ(あんどう サクラ、1986年昭和61年〉2月18日 - )は、日本女優

東京都出身。鈍牛倶楽部を経て、ユマニテ所属。夫は俳優の柄本佑[1]

来歴

第29回東京国際映画祭にて(2016年)

父・奥田瑛二、母・安藤和津の間に次女として誕生。姉は安藤桃子。母方の曾祖父は犬養毅。5歳の時に父の舞台を見て女優になろうと決意するが、芸能一家という周りの声が気になり小学2年生のときにその夢を一旦封印。学生時代にアルバイトなどの経験を積んだ後に高校生の時に女優の道へ進む[2]学習院女子大学国際文化交流学部卒業。

2007年に父・奥田瑛二が監督を務める映画『風の外側』にクランクイン直前に降板した主演女優の代役として出演しデビュー[3]。映画デビューとなった同作品には両親が出演しているほか、姉・桃子も助監督として参加している[4]

2009年園子温が監督を務めた映画『愛のむきだし』で、カルト教団の勧誘員・コイケを演じ、ひと際強い存在感を発揮する[5]

2011年、映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』を始め、立て続けに注目作に出演し、第84回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞を受賞。

2013年1月、映画『かぞくのくに』の演技が高く評価され、第86回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を受賞。また同賞で助演女優賞を受賞。主演女優賞、助演女優賞のダブル受賞はキネマ旬報ベスト・テン開始以来初めての快挙[6]

2014年、姉が監督を務めた映画『0.5ミリ』と、オーディションの募集記事を見て応募した『百円の恋』で主演を務め[7]、2年連続でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞をするなどその年多くの主演女優賞を受賞。翌年度第39回日本アカデミー賞では『百円の恋』で最優秀主演女優賞を受賞した。

キネマ旬報が企画したオールタイム・ベスト 映画遺産 日本映画男優・女優100(映画雑誌『キネマ旬報』創刊95周年記念)の女優ランキング第8位に選出された[8]

2016年4月スタートの『ゆとりですがなにか』(日本テレビ)で連続ドラマ初ヒロイン[9]

2017年3月3日に行われた第40回日本アカデミー賞にて西田敏行とともに司会を務める。

2017年に第1子を出産し育児への専念を予定していたが、何度もオーディションに挑戦し落選していた憧れのNHK連続テレビ小説のヒロインのオファーが届き、夫や両親、義父母の叱咤激励や、NHK側からの育児に協力するとの約束を受け、育児と撮影を両立することを決意。実に1ヶ月も悩んだ末にオファーを受諾し、2018年10月1日より放送の『まんぷく』のヒロイン・立花福子を演じることとなった[10](ヒロインとしては初めてだが、連続テレビ小説そのものに関しては既に2011年の『おひさま』で初出演している)。1月のヒロイン発表では連続テレビ小説史上初の「ママさんヒロイン」と紹介された[10](安藤と同様にヒロイン決定時に既婚者だった女優には過去に南田洋子シャーロット・ケイト・フォックスなどがいる。更に子持ちであった女優は後に『カムカムエヴリバディ』でヒロインを務めた川栄李奈も該当する)。NHKの働き方改革も背景にNHK大阪放送局内にキッズスペースが開設されるなどのサポートが提供され、ほぼ毎日子供をNHKに連れての撮影に臨む[11][12]

2018年リリー・フランキーとW主演した映画『万引き家族』が第71回カンヌ国際映画祭にてコンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞し、女優としても高い評価を得た[13]。国内では数々の主演女優賞を受賞し、第92回キネマ旬報ベスト・テンと第73回毎日映画コンクールではその年、別の映画に主演した夫の柄本とともに夫婦で主演賞に輝いた[14][15]

2019年、『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(NHK)に10月27日から出演し、大河ドラマ初出演となった。

人物

趣味嗜好

ウルフルズやそのボーカリスト兼ソングライターであるトータス松本の大ファン[16]

女優として

女優という職業については、普段思ったことや感じたことを言葉にするのが苦手で、だからこそ脚本や監督があって身体を使って表現する職業に興味があるのかもしれないと明かす[17]

だらしない女性の役を演じるときは、「女優さんが汚い役を演じている」と思われるのが嫌で、本当に汚くだらしない人間になろうと心がけるが、そのために歯をガタガタにしようとした際には歯科医に断られた[18]。 『百円の恋』では、ニートからボクサーになる主人公を演じるため、まず太ってだらしない体型を作り、撮影の後半の10日間で体を絞りプロテストに合格できるようなボクサーの体型を作っていった[19]

身長は160cmだが、スクリーンで見ると実際よりも大きく見られ、初めて会った人に「意外と小さいんですね」と言われることが多い[17]

評価

『愛のむきだし』に出演した際に、CNNの「まだ世界的に名前は売れていないが、演技力のある日本の俳優7人」の一人に選ばれた[20]

2014年12月16日キネマ旬報社刊「オールタイムベスト映画遺産 日本映画男優・女優100」ISBN 978-4873768038[21][22]において8位を獲得。同企画は、キネマ旬報社95周年記念ムック本第3弾で、映画人・評論家・文化人181人のアンケート調査結果を基にランキングしたもの。同調査は1985年と2000年に次ぐ3回目。

NHK連続テレビ小説まんぷく』の製作統括を務める真鍋斎は安藤について「幅が広く、役を憑依させる。単純に綺麗なだけでなく、物語の人物として生きることが出来、ちょっとひと味違うと思っていた」と評している[23]

映画『万引き家族』がカンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞し、安藤自身も海外メディアから高い評価を得たが、特に審査員長を務めたケイト・ブランシェットは、「もし今回の審査員の私たちがこれから撮る映画の中で、あの泣き方をしたら、安藤サクラの真似をしたと思ってください」と安藤の芝居を絶賛していた[13]

家族・私生活

母方の祖父は犬養健、曾祖父は犬養毅再従姉緒方貞子がいる[24]

以前、同じ事務所に所属していた満島ひかりとは『愛のむきだし』で共演して以来仲が良い[25]。また、満島とは同年代であり身長・足のサイズが同じ[25]

2008年あきた十文字映画祭で出会った俳優の柄本佑と、3年の交際期間を経て2012年3月14日に婚姻届を提出し結婚[1]、佑も俳優の柄本明角替和枝の長男にあたるため、2世俳優同士のビッグカップルとして注目を集めた[26][27]

子どもの頃から映画作りを近くで見てきたため、映画とどう向き合うか父から影響を受けてきたが、女優として大きく影響を受けたのは、同じく芸能一家の柄本家に嫁いでからだと話す[28]

父が監督を務めた映画『今日子と修一の場合』で、夫の柄本佑とW主演を務めた。NHK連続テレビ小説おひさま』では、義弟の柄本時生と夫婦役、義母の角替和枝の子の妻役を演じている。父の映画に出演した際には、お店や小田急電鉄沿線で自らチラシ配りもやり営業活動をしていた[29]

2017年3月7日に第1子妊娠を発表、妊娠7か月で6月に出産予定とされた[30]。映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』撮影終了後産休に入り、同年6月27日のWebムービー『元、落語家〜話が下手な元噺家のハナシ〜』公開プレミアム上映会において夫の柄本が第1子出産を報告[31]。性別は「内緒」とされたが、のちに安藤が女児であることを明かしている[10]

出演

映画

テレビドラマ

舞台

ドキュメンタリー

劇場アニメ

CM

配信

  • WEBドラマ「MAKE THE LAST WISH」(2008年)
  • LISMOオリジナルドラマ「恋ばな〜スイカと絆創膏〜」(2009年)
  • NTTドコモ スマートフォン動画「東京モナムール」(2011年)
  • Miu Miuショートフィルムプロジェクト・女性たちの物語「SEED」(2016年) - 主演[61]

ラジオ

受賞歴

脚注

出典

  1. ^ a b c “柄本佑&安藤サクラ、2世婚!大型芸能一家誕生”. サンケイスポーツ. (2012年3月17日). オリジナルの2012年9月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120902071240/http://www.sanspo.com/geino/news/20120317/mar12031705060001-n1.html 2012年5月14日閲覧。 
  2. ^ “2度目の「ブルーリボン」 安藤サクラの“特異性”に絶賛の声”. 日刊ゲンダイDIGITAL (株式会社日刊現代). (2016年10月17日). https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/157239 2020年7月26日閲覧。 
  3. ^ 奥田瑛二(インタビュアー:平野敦子)「『風の外側』奥田瑛二監督 単独インタビュー」『シネマトゥデイ』、2007年12月3日https://www.cinematoday.jp/interview/A00015862018年6月8日閲覧 
  4. ^ “奥田瑛二の二女、安藤サクラが度「胸」見せる”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2007年8月13日). オリジナルの2008年1月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080117034008/http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070813-OHT1T00038.htm 2020年7月26日閲覧。 
  5. ^ “イギリスで園監督の『愛のむきだし』一般公開決定!安藤サクラの妖艶演技を姉モモ子「父の奥田瑛二譲り」”. シネマトゥデイ. (2009年10月14日). https://www.cinematoday.jp/news/N0020160 2018年6月15日閲覧。 
  6. ^ “日本映画作品賞は「かぞくのくに」…キネマ旬報”. YOMIURI ONLINE (読売新聞). (2013年1月11日). オリジナルの2013年11月5日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/42j1I 2020年7月26日閲覧。 
  7. ^ ““肉体を使って表現する”ことへの憧れ 安藤サクラ インタビュー”. ぴあ関西版WEB. (2015年1月10日). http://kansai.pia.co.jp/interview/cinema/2015-01/100yen-koi.html 2018年6月15日閲覧。 
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外部リンク