古村比呂
こむら ひろ 古村 比呂 | |||||
---|---|---|---|---|---|
生年月日 | 1965年11月24日(58歳) | ||||
出生地 | 日本・北海道江別市大麻 | ||||
身長 | 160 cm | ||||
血液型 | O型 | ||||
職業 | 女優 | ||||
ジャンル | 映画・テレビドラマ・舞台 | ||||
活動期間 | 1985年 - | ||||
活動内容 | 1987年:『チョッちゃん』 | ||||
配偶者 | 布施博(1992年 - 2009年) | ||||
公式サイト | https://komurahiro.com/ | ||||
主な作品 | |||||
テレビドラマ 『チョッちゃん』 | |||||
|
古村 比呂(こむら ひろ、1965年〈昭和40年〉11月24日[1] - )は、日本の女優。
北海道江別市大麻出身[2][3](出生地は網走郡美幌町[3])。
来歴・人物
[編集]江別市立大麻中学校、北海道札幌啓成高等学校卒業[4]。司会者のヒロ福地とは、中高ともに同級生である。また、 シンガーソングライターの佐木伸誘も札幌啓成高等学校時代の同級生。更に俳優の大泉洋の兄や、メンタルYouTuber樺沢紫苑とも同級生だが、交流はない。
高校卒業後、養護教諭の資格が取れる地元の短期大学に進学するが、最初の授業が行われた日に、そのまま養護教諭になるのが怖くなり、休学。洋服店や宝石店などでのアルバイトや、地下鉄のポスターのモデルをする[5]。
1984年には、オーディションに合格し、北海道テレビの『派手〜ずナイト』にアシスタントとして出演[5]。同番組で共演していた景山民夫にスカウトされ[5]、1985年に上京[2]。同年のクラリオンガール準グランプリに選ばれた[2]後、東映映画『童貞物語』のヒロインオーディションで優勝し、当該映画で正式デビュー。
1987年上半期に放送されたNHKの連続テレビ小説『チョッちゃん』[注 1] のヒロインを務め、一躍人気女優となった。
1992年、ドラマで共演した俳優の布施博と結婚。同年に長男、1993年に次男、1997年に三男と、3人の息子をもうける。
その後もドラマやNHK教育テレビ「母と子のテレビタイム(日曜版)」などにも出演。2006年7月、約7年ぶりに舞台出演。
2008年12月、家庭裁判所に離婚調停を申請。2009年4月、古村の主張が認められ、布施博との離婚が成立した[1]。なお3人の息子の親権は古村が持つことになった。3人の息子は芸能活動をしていないが、徹子の部屋で母の古村と共演したことがある。
闘病
[編集]2012年1月に受けた検診の結果、子宮頸がんが発見される[6]。2012年2月2日、子宮頸部の一部を切除する手術を受けたが[7]、がんが周囲の組織に広がっていることがわかり、3月13日に子宮の全摘出手術を受ける[7]。2013年2月、著書『がんを身籠って』(主婦と生活社)を刊行。同年5月、左足にリンパ浮腫を発症し、くるぶしも見えないほど腫れ上がるなどの症状に苦しんだ[8][9]。 2016年、リンパ管静脈吻合術(LVA)を受ける。2017年3月、子宮頸がんの再発が判明[10]。抗がん剤・放射線治療を受け、7月には腫瘍マーカーが正常値となり回復を見せたが[11]、11月にがんの肺とリンパ節への転移がわかり、2018年1月から抗がん剤治療を始めた[12]。8月5日に出演予定だった舞台『この子たちの夏 1945・ヒロシマ ナガサキ』[13]を病気治療延期のため降板[14]。2019年2月4日、経過良好のため抗がん剤治療を休止したことを明かした[15]。抗がん剤の影響により、歯にダメージがきたこともあるという[16]。2023年1月21日、新たに腹部傍大動脈リンパ節にがんが見つかったことを公表[17]。
出演
[編集]テレビドラマ
[編集]- Half moon(1986年、テレビ朝日)
- 女ふたり捜査官 第14話(1986年、朝日放送)
- NHK連続テレビ小説「チョッちゃん」(1987年4月 - 10月、NHK総合) - 主演・北山(岩崎)蝶子 役
- NHK大河ドラマ「武田信玄」(1988年、NHK総合) - 嶺松院 役
- あぶない雑居カップル(1988年、テレビ朝日)
- 大岡越前 第10部 第24話「強請られた娘の秘密」(1988年8月15日、TBS / C.A.L) - おぶん
- 花王名人劇場(関西テレビ)
- 「ザ トラベルマン2」(1988年3月22日)
- 裸の大将 第33話「清の三泊四日五島の旅」(1989年6月4日) - さち代
- 東芝日曜劇場(TBS)
- 第1634回「きらめく季節の中で」(1988年5月1日、北海道放送)
- 第1673回「カラス泣いたか笑ったか」(1989年2月12日、北海道放送)
- あそびにおいでョ!(1988年、フジテレビ) - 宮ノ下弥生 役
- ご存知!旗本退屈男 I - VIII(1988年 - 1993年、テレビ朝日) - 菊路 役
- 変装 自分の未来を旅した女(1988年9月26日、フジテレビ)
- 妻をめとらば(テレビ東京、1989年)
- 火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
- 「六月の花嫁1 殺人ダイアリー」(1989年6月6日)
- 「愛と殺意の川 なぜ父親は殺されたのか」(1990年9月30日)
- 乱歩賞作家サスペンス「凶悪のマース」(1989年6月19日、関西テレビ)
- 冬陽の道(1989年7月1日、NHK総合)
- 月曜・女のサスペンス(テレビ東京)
- 「原島弁護士の愛と悲しみ」(1989年7月31日)
- 「北九州・洞海湾に立つ女」(1991年7月22日)
- 「狙われた魔性の黒髪」(1991年10月14日)
- 黄昏の赫いきらめき(1989年9月15日、NHK総合)
- 土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
- 「ノサップ岬の女 北の港町殺人事件!」(1989年10月7日)
- 終着駅シリーズ「信濃大町発7時53分あずさ8号殺意のめぐり逢い」(1992年2月10日)
- ヤメ検の女「権力に屈しない! 父を殺され心閉じた少女を救え!」(2009年11月14日、朝日放送) - 手塚香 役
- 広域警察(2010年5月8日) - 水島瑠璃子 役
- 火災調査官・紅蓮次郎(2012年11月10日) - 須藤みゆき 役
- 終着駅の牛尾刑事VS事件記者・冴子「生存者」(2016年1月9日) - 川岸京子 役
- 逆転報道の女「情熱キャスターVS氷の女と呼ばれたスゴ腕刑事!」(2016年5月14日、朝日放送) - 青木美奈子 役
- 鉄道捜査官「富士河口湖・同窓会ツアー連続殺人!」(2016年10月8日) - 立木由美 役
- 検事・朝日奈耀子「死を呼ぶレジ係コンテスト!!優勝候補が審査員を殺害!?」(2016年11月12日) - 高丸沙織 役
- 木曜ゴールデンドラマ「花嫁の母」(1989年10月19日、読売テレビ)
- 火曜スーパーワイド「東京下町純情ドラマ ああ夫婦」(1989年10月24日、日本テレビ)
- 水曜グランドロマン「男の事情シリーズ3 レモンのキッス」(1989年12月20日、日本テレビ)
- 時代劇スペシャル「燃えよ剣」第2部(1990年1月6日、テレビ東京)
- 月曜ドラマスペシャル(TBS)
- 「京の旅 鴨川べり女の宿 - 紅葉に染まり、君恋しくて」(1990年1月29日)
- 「松本清張作家活動40周年記念 西郷札」(1991年4月8日) - 田中真知子 役
- 「塀の中のプレイ・ボール」(1991年4月22日)
- 「終戦記念特別企画 星の流れに」(1991年8月12日)
- 「汗と涙のOL図鑑!ミガきぬかれた女たち」(1992年1月27日)
- ドラマスペシャル「時の祭り」(1990年3月25日、中部日本放送)
- はやぶさ新八御用帳 大奥の恋人(1990年4月1日、日本テレビ) - お鯉 役
- マミーの顔がぼくは好きだ (1990年8月6日、NHK総合)
- ドラマチック22「パパイラズ 俺たちはこの子のママじゃない!」(1990年8月11日、TBS)
- 男と女のミステリー「背信の仮面」(1990年9月7日、フジテレビ)
- あなたの知らない世界「献身」(1990年12月22日、日本テレビ) - 小田雅子 役
- 時代劇スペシャル「艶姿! 照姫七変化」(1991年1月9日、フジテレビ)
- 現代推理サスペンス「乗り合わせた客」(1991年3月4日、関西テレビ)
- 吸血木(1991年4月10日、関西テレビ)
- ルージュの伝言 VOL.4「Love Wars」(1991年4月24日、TBS)
- 世にも奇妙な物語 第2シリーズ「ビデオドラッグ」(1991年9月19日、フジテレビ) - 鳴海奈津子 役
- 金曜ドラマシアター「迎春スペシャル 春が来るまでに」(1992年1月17日、フジテレビ)
- 花王ファミリースペシャル「千代の富士物語 青春編・前編」(1992年2月2日、関西テレビ)
- 古賀政男物語(1992年3月3日、テレビ大阪)
- ドラマ愛の詩 ズッコケ三人組(1999年4月、NHK教育) - 山中美代子 役
- ズッコケ三人組2(1999年10月)
- ズッコケ三人組3(2001年4月)
- ケータイ捜査官7 第14話(2008年、テレビ東京) - ケイコの母 役
- 月曜ゴールデン(TBS)
- 山村美紗十三回忌特別企画「狩谷警部シリーズ6 燃えた花嫁」(2009年2月2日)
- 無敵のおばさん小早川千冬・正義の事件簿(2010年6月28日) - 月島佐代子 役
- 「血痕 警科研・湯川愛子の鑑定ファイル4」(2013年6月17日) - 森島静江 役
- 「おふくろ先生の診療日記6」(2013年11月4日、毎日放送) - 坂本鮎子 役
- 「捜査指揮官 水城さや2」(2014年1月6日) - 井村奈津美 役
- Q.E.D. 証明終了 第7回(2009年、NHK総合) - 南武沙織 役
- 怨み屋本舗REBOOT(2009年、テレビ東京) 第1、2話「教室の悪魔」 - 戸蓑弥生役
- ブカツ道「しあわせの味」(2010年4月、WOWOW)
- おみやさん 第7シリーズ 第2話(2010年4月22日、テレビ朝日) - 高山かおる 役
- ホンボシ〜心理特捜事件簿〜 第4話(2011年2月10日、テレビ朝日) - 並木千春 役
- 新・警視庁捜査一課9係 season3 第4話(2011年7月27日、テレビ朝日) - 日高ユリ子 役
- 警視庁捜査一課9係 season10 最終話(テレビ朝日、2015年7月1日) - 岡部千春 役
- 北海道発スペシャルドラマ「大地のファンファーレ」(2012年2月17日・24日、NHK北海道) - 吉野厚子 役
- レジデント〜5人の研修医 第3話(2012年11月1日、TBS) - 河野真弓 役
- 相棒 Season 11 第18話「BIRTHDAY」(2013年3月13日、テレビ朝日) - 鷲尾美鈴 役
- 配達されたい私たち 最終話(2013年6月9日、WOWOW)
- 水曜ミステリー9(テレビ東京)
- 不倫調査員・片山由美「京都・くちなしの花殺人疑惑」(2013年7月3日) - 城森静香 役
- ソタイ 組織犯罪対策課2(2016年4月13日) - 岡本和美 役
- ドラマスペシャル「ママが生きた証」(2014年7月5日、テレビ朝日) - 川島久美 役
- 終の棲家(2014年7月20日・27日、NHK BSプレミアム) - 河村慶子 役
- 復讐法廷(2015年2月7日、テレビ朝日) - 平本暁子 役
- 警部補・杉山真太郎〜吉祥寺署事件ファイル 第7話(2015年2月23日、TBS) - 柴田久美子 役
- 表参道高校合唱部! 第3・4話(2015年7月31日・8月7日、TBS) - 小山田綾子 役
- 図書館戦争 ブック・オブ・メモリーズ(2015年10月5日) - 毬江の母親 役
- 警視庁・捜査一課長 第8話(2016年6月2日、テレビ朝日) - 田嶋奈津子 役
- 月曜名作劇場(TBS)
- 「駅弁刑事・神保徳之助11」(2017年1月30日) - 草野早苗 役
- サチのお寺ごはん(2017年7月 -9月、メ~テレほか) - 臼井美里 役
- トットちゃん!(2017年10月 -12月、テレビ朝日) - 門山三好 役[18]
- 仮面ライダービルド 第7・8話(2017年10月15・22日、テレビ朝日) - 葛城京香 役
- 科捜研の女SEASON 17 第12話(2018年2月8日、テレビ朝日) ‐ 弓原郁絵 役
- パティシエさんとお嬢さん(2022年1月 - BS11/tvkほか) ‐ 芙美子の母 役
映画
[編集]- 童貞物語(1986年) - 宮本由紀 役
- 「さよなら」の女たち(1987年) - 主人公の旧友 河野麻理 役
- ・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・(1988年) - 高橋広子 役
- 武士道シックスティーン(2010年) - 西荻景子 役
- 「また、必ず会おう」と誰もが言った。(2013年) - 香月夕子 役
- オー!ファーザー(2014年) - 小宮山の母 役
- カノン(2016年) - 小出妙子 役
- パティシエさんとお嬢さん(2022年)- 芙美子の母 役
舞台
[編集]- 秋日和(1988年)
- 恋の最終便(1989年・1991年)
- ナースステーション(1991年)
- Love Letters (1991年 - 2008年)
- 地人会102回「フィガロの離婚」(2006年)
- だんだん(2009年)
- アセンション2012(2010年)
- 奇跡のメロディ 渡辺はま子物語(2010年。シアタークリエ、森ノ宮ピロティホール)
- 朗読劇「この子たちの夏」1945・ヒロシマ ナガサキ(2012・2016年)
バラエティ
[編集]シングルレコード
[編集]- VIRGIN BOY(作詞:売野雅勇、作曲:和泉常寛、編曲:萩田光雄)(1986年1月25日) - 映画「童貞物語」主題歌
- (c/w)PLATONIC(作詞:吉元由美、作曲:和泉常寛、編曲:萩田光雄) - 映画「童貞物語」挿入歌 ワーナー・パイオニア L-1726
CM
[編集]- 資生堂「シーズ」(1987年)
- サッポロビール「サッポロビール」(1987年)
- 花王「液体ワイドハイター」(1992年)
- 日清製粉「中華からあげ粉」(1995年)
- 小林製薬「中和分解消臭剤」(1996年)
- 九州電力「電気温水器」(1999年)
ラジオ
[編集]- Changeの瞬間 〜がんサバイバーストーリー〜 (2021年6月6日・13日、朝日放送ラジオ)[19]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “成長する母、古村比呂を直撃! 離婚を経て復帰”. zakzak (2009年9月10日). 2016年9月14日閲覧。
- ^ a b c “公式プロフィール”. 2014年5月5日閲覧。
- ^ a b “夏と抗がん剤”. 古村比呂オフィシャルブログ「艶やかに ひろやかに」 (2018年7月4日). 2021年10月31日閲覧。
- ^ 札幌啓成高等学校パンフレット
- ^ a b c “古村比呂、「本当に信じられなかった」朝ドラヒロイン決定。直前にはショックな出来事「東京は恐ろしいところだ」”. テレ朝POST. 2022年4月26日閲覧。
- ^ “[女優 古村比呂さん]子宮頸がん(1)ついでの検診でひっかかる”. ヨミドクター. 読売新聞 (2012年7月12日). 2018年2月3日閲覧。
- ^ a b “[女優 古村比呂さん]子宮頸がん(3)大がかりな追加手術”. ヨミドクター. 読売新聞 (2012年7月26日). 2018年2月3日閲覧。
- ^ “古村比呂 がん克服後にリンパ浮腫…8時間の大手術受け快方へ”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2016年5月27日) 2018年2月3日閲覧。
- ^ “【リンパ浮腫】古村比呂の足を病院で最新手術「がん闘病の後遺症にピリオドは打たれるのか!」”. CLIPPY (2016年5月27日). 2018年2月3日閲覧。
- ^ “古村比呂、子宮頸がん再発も寛解 闘病支えた息子たちの意外な言葉”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2017年10月27日) 2018年2月3日閲覧。
- ^ “古村比呂、子宮頸がん再発を告白…抗がん剤治療受け「トットちゃん!」出演”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2017年9月26日). オリジナルの2017年9月27日時点におけるアーカイブ。 2018年2月3日閲覧。
- ^ “古村比呂 がん再々発を告白 昨年11月「肺とリンパ節に」 1月から抗がん剤治療”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2018年2月3日) 2018年2月3日閲覧。
- ^ “原爆被害を6人の女優と地元参加者が語り継ぐ、朗読劇「この子たちの夏」”. SPICE (株式会社イープラス). (2018年6月26日) 2021年10月9日閲覧。
- ^ “がん闘病中の古村比呂が舞台降板…治療延期のため出演不可能に”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2018年6月30日) 2018年7月1日閲覧。
- ^ “古村比呂、抗がん剤治療休止を明かす 再々発は「選択肢も狭まるが、どこか光が見えてくる」”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2019年2月5日) 2021年10月9日閲覧。
- ^ “抗がん剤治療中の古村比呂、急に歯の調子が悪化「先生、抗がん剤のダメージ…」”. デイリースポーツ online (2018年4月14日). 2022年8月18日閲覧。
- ^ “古村比呂、4度目がん公表 新たに腹部傍大動脈リンパ節に「正直ショック」も「向き合いたい」”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2023年1月22日) 2023年1月22日閲覧。
- ^ “黒柳徹子の半生が“帯ドラマ”に 『トットちゃん』松下奈緒、山本耕史ら出演者発表”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年6月9日) 2017年6月9日閲覧。
- ^ “ラジオ「Changeの瞬間~がんサバイバーストーリー」好評放送中 【随時更新】”. 日本対がん協会. 2023年5月7日閲覧。