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第73回NHK紅白歌合戦

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NHK紅白歌合戦 > 第73回NHK紅白歌合戦
第73回NHK紅白歌合戦


会場のNHKホール
ジャンル 大型音楽番組
司会者 大泉洋TEAM NACS
橋本環奈
櫻井翔
桑子真帆
出演者 #出場歌手および#ゲスト出演者の節を参照
審査員 ゲスト審査員および視聴者
ナレーター 江口拓也
早見沙織
エンディング蛍の光
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
製作
制作 NHK
放送
放送チャンネル総合テレビBS4KBS8K
映像形式リアルタイム字幕放送
番組連動データ放送
音声形式音声多重放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2022年12月31日(土曜日)
放送時間19:20 - 23:45(JST
放送分265分
回数1
第73回 NHK紅白歌合戦 公式サイト
番組年表
前作第72回(令和3年)
次作第74回(令和5年)

特記事項:
途中『NHKニュース』(20:55 - 21:00)による中断あり。
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第73回NHK紅白歌合戦
ジャンル 大型音楽番組
放送方式 生放送
放送局 NHKラジオ第1
特記事項:
その他の項目は媒体固有のものを除きテレビと共通。途中『ニュース・天気予報』(20:55 - 21:00)による中断あり。
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第73回NHK紅白歌合戦』(だい73かいエヌエイチケイこうはくうたがっせん)は、2022年令和4年)12月31日に放送の通算73回目のNHK紅白歌合戦[1][2]。前年はNHKホールの耐震化工事の影響により東京国際フォーラム・ホールAをメイン会場としていたが、『第70回』以来3年振りのNHKホールでの有観客開催となった[1]

放送まで

日付はいずれも2022年。

9月1日
NHK会長の定例会見でNHKホールでの開催を発表[1]
10月6日
放送日時の発表と同時に観覧募集開始[3]。また、NHKホールでの有観客開催は第70回以来3年振りとなる。
10月10日
昨年に引き続き「紅組・白組はじめご出演いただくすべての歌手・アーティストを応援する存在になる」として区別のない「新総合司会」者が発表された[4][5]。あわせて、「2022年の最後をしめくくる時間に歌で“平和の尊さ”や“希望にあふれた愛”を感じてもらいたい」として、本年のテーマが「LOVE & PEACE-みんなでシェア!-」に決まったことも発表された。ロゴは「ハートとピースサイン」を組み合わせたものになっている[6]
11月16日
出場歌手が発表された[7]。今回は発表会見のライブ配信を公式サイトで行った。
12月5日
白組追加出場歌手として、藤井風が出場することが発表された[8]
12月7日
特別企画で、松任谷由実 with 荒井由実が出場することが発表された。現在の松任谷由実と最新のAI技術で当時の歌声が再現された「荒井由実」とのコラボレーションでの出場となる[9]
12月8日
特別企画で、加山雄三が出場することが発表された[10]。なお、加山が年内いっぱいでコンサート活動から引退するため今回の紅白が最後のライブパフォーマンスとなり、また85歳での史上最高齢出場となった。
12月10日
NiziUが「CLAP CLAP」を紅白スペシャルバージョンの“クラップダンス”で歌唱することが先行発表された。またステージで使用される「踊ってみた」動画の募集を開始[11]
12月12日
紅組追加出場歌手として、既に出場が決まっているmiletAimerVaundyとゲスト出演の幾田りら (YOASOBI) のユニット「milet×Aimer×幾田りら×Vaundy」が出場することが発表された[12]。合わせてYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で披露されたVaundyプロデュースの「おもかげ (produced by Vaundy)」を披露することが先行発表された。おもかげはTV初歌唱となる。
特別企画でMISIA東京ディズニーシーでスタートしたナイトタイムエンターテイメント「ビリーヴ!シー・オブ・ドリームス」と一夜限りのコラボレーションをすることが発表された[13]
12月14日
特別企画で、back numberが初出場することが発表された[14]
12月16日
純烈の応援ゲストとしてダチョウ倶楽部有吉弘行が出演し、「プロポーズ」と猿岩石の「白い雲のように」を歌唱することが発表された[15]
12月17日
副音声の実況トーク「紅白ウラトークチャンネル」の2年ぶりの放送が決定し、合わせてウラトークの司会も発表された[16]
12月18日
特別企画で桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎が出場することが発表された[17]
12月19日
特別企画でTHE LAST ROCKSTARSが初出場することが発表された[18]
12月20日
オープニングテーマを東京スカパラダイスオーケストラが担当することが発表された[19]
12月21日
特別企画でディズニースペシャルメドレーを紅白出場歌手と司会者で行うことを発表[20]
ゲスト審査員及び審査方法(後述)が発表された[21]
12月22日
曲目が発表された[22]
12月23日
特別企画で、安全地帯が出場することが発表された[23]。出場発表当日にドラムの田中裕二の訃報があった[24]ため、追悼文が掲載された。
12月26日
曲順が発表された[25]
12月29日
特別企画として出演が予定されている桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎のゲストミュージシャンとして大友康平原由子ハマ・オカモトのゲスト出演が決定した[26]

当日のステージ

今回もこれまでと同様に、NHKホールに加えてNHK放送センター内のCT-101スタジオ・CT-102スタジオの3か所で放送。

前半

後半

結果

ゲスト審査員・会場審査員・視聴者審査員のそれぞれで優勢な方に1ポイントを与える3ポイント制となり、全組終了後の最終審査で集計を行い2ポイントを取った方が優勝となる。

  • ゲスト審査員(別記):紅組(7 - 3)
  • 会場審査員(NHKホールの観客全員):白組(821 - 1,561
  • 視聴者審査員(総合テレビ・BS4K・BS8Kの視聴者 定員なし):白組(1,586,214 -2,685,356

総合結果は白組が優勝で3年ぶりの優勝となった。

なお、視聴者による中間投票が行われなくなった。

出場歌手

      特別企画      初出場      返り咲き

紅組 白組
曲順 アーティスト名 楽曲 曲順 アーティスト名 楽曲
前半
東京スカパラダイスオーケストラ:オープニングテーマ
2 天童よしみ 27 ソーラン祭り節 1 SixTONES 3[• 1] Good Luck!
3 緑黄色社会 Mela! 4 郷ひろみ 35 GO!GO!50周年!!SPメドレー[• 2]
6 水森かおり 20 九十九里浜〜謎解き紅白スペシャル〜 5 なにわ男子 [• 3] 初心LOVE(うぶらぶ)
7 LE SSERAFIM[• 4] [• 5] FEARLESS -Japanese ver.- 8 Saucy Dog シンデレラボーイ
ファイターズガール・乃木坂46[• 6]:「The Fox
10 日向坂46 4 キツネ 9 山内惠介 8 恋する街角きつねダンスRemix〜
12 milet 3 Fly High 11 JO1 無限大
13 NiziU 3 CLAP CLAP 14 鈴木雅之 5[• 7] 違う、そうじゃない
16 SEKAI NO OWARI 6[• 8] Habit 15 BE:FIRST Shining One
18 IVE ELEVEN -Japanese ver.- 17 三浦大知 4 燦燦
20 Perfume 15 紅白 Medley 2022[• 9] 19 Snow Man 2[• 10] ブラザービート〜紅白みんなでシェー!SP〜
THE LAST ROCKSTARS(初[• 11] )「THE LAST ROCKSTARS」
21 Aimer[• 12] 残響散歌
22 坂本冬美 34 お祭りマンボ〜スカパラSP〜
小栗旬 × 松本潤:大河ドラマバトンタッチセレモニー
後半
23 ウタ[• 13] [• 14] 新時代 24 King Gnu[• 15] 2[• 16] Stardom
26 TWICE 4 Celebrate 25 三山ひろし 8 夢追い人〜第6回けん玉世界記録への道〜
『ディズニースペシャルメドレー』[• 17]
大泉洋、橋本環奈「星に願いを
櫻井翔、IVE、Snow Man、BE:FIRST、日向坂46「ジャンボリミッキー!
MISIA「君の願いが世界を輝かす」
28 milet×Aimer×幾田りら×Vaundy [• 18] おもかげ 27 Vaundy 怪獣の花唄
29 純烈ダチョウ倶楽部有吉弘行 5 プロポーズ〜白い雲のように
back number(初)「アイラブユー」「高嶺の花子さん
30 乃木坂46[• 19] 8 裸足でSummer
31 工藤静香 9 35周年SPメドレー[• 20] 32 King & Prince 5 ichiban
34 あいみょん 4 ハート君はロックを聴かない 33 Official髭男dism[• 21] 3 Subtitle
加山雄三 (18[• 22])「海 その愛
35 Superfly[• 4] 6 Beautiful 36 藤井風 2 死ぬのがいいわ
37 篠原涼子 2 恋しさと せつなさと 心強さと 2023 38 ゆず 13 夏色
39 関ジャニ∞ 11 T.W.L
40 星野源[• 21] 8 喜劇
氷川きよし (23[• 23])「限界突破×サバイバー
松任谷由実 with 荒井由実 (6[• 24])「Call me back」「卒業写真[• 25]
41 KinKi Kids 2[• 26] 25th Anniversary Medley [• 27]
安全地帯(2[• 28] )「I Love Youからはじめよう[• 15][• 29]
42 石川さゆり 45 天城越え
桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎(初[• 30])「時代遅れのRock'n'Roll Band[• 15][• 31]
43 MISIA 7 希望のうた 44 福山雅治 15 桜坂

脚注

  1. ^ 過去に企画枠のゲストとして1回出演、メンバーの髙地優吾松村北斗は過去にNYC boysとして1回出場。森本慎太郎スノープリンス合唱団として企画枠で1回出演。
  2. ^ 男の子女の子」「林檎殺人事件」(橋本環奈とのデュエット)「GOLDFINGER'99」「ジャンケンポンGO!!」を順に披露。
  3. ^ 過去に関ジャニ∞のサポートダンサーとして1回出演。
  4. ^ a b 東京都渋谷区のNHK放送センターCT-101スタジオより中継。
  5. ^ メンバーの宮脇咲良は過去にHKT48として1回、AKB48として3回の計4回出場。AKB48グループおよび坂道シリーズ元メンバーの出演は、第66回2015年)の前田敦子大島優子に次ぐ3人目(4人目は生田絵梨花)。
  6. ^ 秋元真夏与田祐希金川紗耶梅澤美波山下美月久保史緒里の6人。
  7. ^ 過去にラッツ&スターとして1回出場。
  8. ^ 過去5回は白組で出場。
  9. ^ Spinning World」「チョコレイト・ディスコ」を順に披露。
  10. ^ 過去に企画枠のゲストとして1回出演。
  11. ^ メンバーのYOSHIKIは過去にX JAPANとして白組で8回、2018年にサラ・ブライトマンHYDEそれぞれの紅組・白組のコラボで1回、特別企画で2回の計11回出場。HYDEは過去にL'Arc〜en〜Cielとして5回、前述のYOSHIKIとのコラボによる1回の計6回白組出場。SUGIZOは過去にLUNA SEAとして1回、X JAPANとして同じく3回の計4回白組出場。MIYAVIは過去にSMAPと石川さゆりのサポートギターとして2回出演している。
  12. ^ 東京都渋谷区のNHK放送センターCT-102スタジオより中継。
  13. ^ ボイスキャスト:名塚佳織、歌唱キャスト:Ado
  14. ^ 歌唱を担当したAdoとしても初出場。
  15. ^ a b c CT-101スタジオより収録。
  16. ^ メンバーの常田大希新井和輝勢喜遊は過去に millennium parade×Belle(中村佳穂)として紅組から1回出場。
  17. ^ MISIAのみ千葉県浦安市東京ディズニーシーにて収録。
  18. ^ メンバーの幾田は過去にYOASOBIのikuraとして2回出場。なお幾田はゲストボーカルとしての出演で出場歌手には含まれない。他のメンバーはそれぞれの記述を参照。
  19. ^ 40人での出場(掛橋沙耶香が活動休止中のため。また、メンバーの小川彩は出演時間の関係でオープニングのみの参加となった)。
  20. ^ 嵐の素顔」「黄砂に吹かれて」を順に披露。
  21. ^ a b CT-101スタジオより収録。歌唱前のトークは中継。
  22. ^ 過去17回白組歌手として出場。
  23. ^ 過去22回白組歌手で出場
  24. ^ 過去紅組で3回、特別企画で2回出場。
  25. ^ 「Call me back」はCT-101スタジオより収録、歌唱後NHKホールに登場して「卒業写真」を歌唱。
  26. ^ 過去にKANZAI BOYAとしてSMAPのサポートダンサー、KinKi Kidsとして近藤真彦の同じく、企画枠のゲストとして3回出演。
  27. ^ 硝子の少年」「Amazing Love」を順に披露。
  28. ^ 過去1回白組歌手として出場。、メンバーの玉置浩二は過去にソロで白組歌手として1回、特別枠で1回出場している。なお、メンバーの田中裕二が12月17日に死去したため、残りのメンバー4人で出場する。
  29. ^ メロディー」「I Love Youからはじめよう」を順に披露。
  30. ^ メンバーの桑田は過去にソロとして特別企画で2回、VTR出演で1回出演した他、サザンオールスターズとしても白組3回、特別企画で2回それぞれ出場。野口は過去に白組で11回、世良はツイストとして同じく2回出場。佐野とCharは初出場。
  31. ^ 小林万里子の代表曲「朝起きたら…」の替え歌、加山雄三の代表曲「夜空の星」(佐野を除く4名)、「時代遅れのRock'n'Roll Band」を順に披露。

選考を巡って

  • 初出場は紅組5組、白組5組、特別枠1組の計11組。返り咲きは9組[73]
    • 今回はK-POP勢が後述のJO1を含め11年ぶりに複数出場し、紅白あわせて5組となった。初出場ではIVEが2021年12月に大韓民国の旗 韓国でデビュー、日本の旗 日本でも本年10月にデビューし、そのルックスや個性が若者達を中心に人気を集めている[74]。LE SSERAFIMもデビュー1年目での初出場[75]で、メンバーの宮脇咲良は前籍グループでもある48グループ在籍時にHKT48第65回2014年のみ)、AKB48第67回2016年)として出場[注 10]して以来3グループ目での出場の快挙となる[76]。ほか、日本デビュー5周年のTWICEは3年ぶりの返り咲きとなった[77]。48グループ卒業生の出演はAKB48のツートップで、歴代総選挙女王でもある前田敦子・大島優子の第66回・2015年以来7年ぶり。
    • 大韓民国の旗 韓国のオーディション番組『PRODUCE 101』の日本版で結成されたボーイズグループのJO1は、オリコンシングルチャートでデビューから6作連続で週間1位を獲得し、20代女性を中心に10代から母親世代までの幅広い人気を集めた[78]。他のボーイズグループではBE:FIRSTがデビュー1年1ヶ月で初出場[79]ジャニーズからはなにわ男子が先述のBE:FIRSTと同じくデビュー1年1ヶ月での出場となった[80]
      • K-POP勢を含め、ダンス&ボーカルグループが多数出場することについて、制作統括の加藤英明プロデューサーは「韓国のグループに関しては日本のマーケットだけでなく、世界のマーケットを意識されているというのを今年改めて実感しました」[81]「今年に入ってから、ライブをコロナ下で100%のお客さんを入れてできなかった期間が長かった中で、ようやくライブ活動が再開できるようになり、それが勢いをすごくさらに強化した。若手のグループの活躍が今年は目を見張るものがあったと思います」[82]と説明している。
    • Aimerはデビュー12年目で初出場。テレビアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』主題歌「残響散歌」と「朝が来る」が共に大ヒットした[83]
    • ロックバンドでは若者から支持を集めているSaucy Dogが初出場[84]。デビュー10周年の緑黄色社会は2020年4月に発表した「Mela!」のサブスクリプションサービスでのロングヒットが決め手となった[85]
    • Vaundyは「花占い」など7曲でサブスクリプションサービスでの再生回数1億回を突破している[86]。同じく初出場のウタにも「逆光」を提供し、さらにTHE FIRST TAKEの企画でmilet・Aimer・幾田りらの3人が歌う「おもかげ (produced by Vaundy)」をプロデュースした。
    • この年大ヒットを記録したアニメ映画『ONE PIECE FILM RED』とのコラボレーションとして、作中に登場するキャラクター・ウタがアニメキャラとしては初めての出場[注 11]。歌声を担当するAdoとしても初出場となる[87]。これを受けて、原作者である尾田栄一郎が直筆コメントを、ボイスキャストの名塚佳織と歌唱キャストのAdoもコメントを寄せた[88]。あわせてコラボレーションによるPR企画「ONE PIECE UTA LIVE RED×WHITE」の展開を行う事も発表されている[89]
    • 返り咲きではデビュー25周年のKinKi Kidsが6年ぶり[90]。ソロデビュー35周年で例年と比べTV露出が多かった工藤静香が24年ぶり[91]。「恋しさと せつなさと 心強さと」をセルフカバーした篠原は28年ぶりの出場[92]となり、小室が応援でピアノ演奏に駆けつけた。今年度前期放送の連続テレビ小説ちむどんどん』の主題歌「燦燦」を歌った三浦大知と、2022年NHKサッカーテーマソング「Stardom」を歌ったKing Gnuはともに3年ぶり。この年大ヒットしたフジテレビ系ドラマ『silent』主題歌「Subtitle」を歌ったOfficial髭男dismと、Eテレで放送のテレビアニメ『アオアシ』主題歌「Presence」を歌ったSuperflyはともに2年ぶりの出場。また「Habit」のミュージックビデオで披露しているダンスが話題となったSEKAI NO OWARIは4年ぶりの出場で、初めて紅組から出場[93]
    • この日をもって活動を休止する氷川も、紅白の枠を超える形で特別企画としての出場となった[94]
    • 今年度後期放送の連続テレビ小説『舞いあがれ!』の主題歌「アイラブユー」を歌ったback numberも白組歌手としては不選出だったが[95]、その後、特別企画で初出場することが決まった[14]
  • 石川さゆりが紅組歌手で初の45回出場を達成した[96]
  • 68歳の天童よしみも第68回2017年)での髙橋真梨子に並ぶ紅組歌手の最年長出場記録となった。
  • 関ジャニ∞は2024年2月4日よりグループ名をSUPER EIGHTに改名したため、関ジャニ∞名義としては今回が最後の出場となった。
  • 他に出場が噂されたのは、マカロニえんぴつ[97][98]中森明菜[99]Creepy Nuts[97]広瀬香美[97]水曜日のカンパネラ[97]大江裕[97]Mrs.GREEN APPLE[97]Kep1er[100]Travis Japan[100]INI[100]松田聖子[101]米津玄師SiMヒグチアイなどがあった。
    • このうち、Mrs.GREEN APPLEは翌年の第74回で出場を果たした。
  • 前回の出場歌手より不選出となったのは紅組10組、白組8組の計18組[102]
  • 半数近い19組の入れ替えで出場者の平均年齢はスポーツニッポン調べで前回の40.3歳から37.6歳に下がっている[73]。これはテレビ離れが進んでいると言われている若者層に訴求するべく、SNS上で人気が高く影響力の大きいアーティストを選出することで、これまで重視してきた世帯視聴率だけでなく個人視聴率や配信・SNSでのシェア・拡散が狙いにあると見られている[104][105]
  • 初出場歌手の多くは、代表曲の動画やストリーミングにおける累計再生回数が1億回を超えていることからCDセールスに代わって主流となったストリーミング再生数やビルボードジャパンチャートの実績を重視した選考であるとみられる[106]

曲順を巡って

  • 天童よしみが紅組トップバッターを担当した。68歳でのトップバッター担当は最年長記録となっている。
  • 紅組トリに4年連続でMISIA、白組トリおよび大トリに15回出場を達成した福山雅治が起用された。後者は3年連続の白組トリ担当で初の大トリ担当になる[107]。トリが3年連続同じ組み合わせになるのは第20回1969年) - 第22回1971年)の美空ひばり森進一に並び最多記録である[108]
  • 日刊大衆が行ったアンケートのトリで見たいアーティストの結果は以下の通り[109][110]。トリに選出されたMISIAと福山は太字表記とした。
順位 アーティスト 過去のトリ回数
1位 石川さゆり 9
2位 MISIA 3
氷川きよし 1
福山雅治 2
5位 King & Prince 0
6位 ゆず 1
天童よしみ 3
8位 ウタ -
郷ひろみ 0
10位 坂本冬美 1
  • 各種メディアが挙げていたトリの候補は以下の通りである。
    • スポーツニッポン(2022年11月17日付) - 「紅組トリは4年連続でMISIAが務める可能性が高い。他にも石川さゆりなどが挙がる。白組トリは、福山やゆず(この年デビュー25周年)の名前が挙がる。紅組、白組の双方のトリがパフォーマンスを終えた後、氷川きよしが大トリとして番組を締めくくることもあり得る」[111]
    • 日刊スポーツ(2022年12月19日・12月22日付) - 「白組トリおよび大トリは福山に決定」[112][113]
    • スポーツ報知(2022年12月23日付) - 「MISIA、福山が、紅組、白組の最終歌唱者に内定。今年はMISIAがトリ、福山が初の大トリを務める」[108]
    • サンケイスポーツ(2022年12月23日付) - 「SixTONESが初のトップバッター、紅組の一番手は天童よしみ、トリがMISIA、大トリは福山」[114]

司会者

  • 司会
  • スペシャルナビゲーター
  • 大泉・橋本・桑子は「司会」、櫻井は「スペシャルナビゲーター」の呼称となっている[4]。大泉は3年連続3回目、橋本は初担当、櫻井は個人として3年振り3回目[注 16]、桑子は4回目。
  • 司会を芸能人から起用する際は『連続テレビ小説』や『大河ドラマ』など、NHKの番組に出演経験のある人物が選出されるのが近年の傾向となっていた。しかし、橋本はNHKの番組への出演が少ないにもかかわらず司会に選出されるという、異例の起用となった。これについて、同局メディア総局長の林理恵は2022年10月の定例会見において、「フレッシュな印象をお持ちで、私が見てもかわいらしい方、度胸のある腹のすわった方という印象がある。新しい風を紅白に持ち込んでいただけるのでは」とのコメントを出している[115][116]。なお橋本は本紅白放送後に2024年度後期放送予定の連続テレビ小説『おむすび』のヒロインに選ばれた[117]
  • 第71回第72回ではジャニーズ事務所所属タレントが起用されていないため、第70回2019年)以来のジャニーズ事務所所属タレントの司会起用となった。
  • 今回も司会が紅組・白組・総合に分けずに統一されているため、4人が全体の進行をしたが、厳密には大泉が白組歌手を中心に、橋本が紅組歌手を中心にそれぞれステージ袖から、櫻井がジャニーズ事務所所属歌手やNHK局内のスタジオ中継を中心に進行した。

審査方法

今回の審査方法は前回第72回と同じく以下の3つで構成されており、各投票の多い組に1ポイント与えられ、3ポイント中2ポイント取った組が優勝となる[118]

  • 10人のゲスト審査員による投票
  • 会場観覧者による投票
  • 視聴者による番組連動データ放送を使用した投票
    • 前回と同様に総合テレビ・BS4K・BS8Kの視聴者(NHKプラスワンセグでの投票は不可)を対象に行い、視聴開始で1票、その後5分連続視聴を10回繰り返すことで票が増え(テレビ1台辺り最大5票)、全対戦終了後に票を投じる。紅白それぞれに手持ちの票を分割して投票することも可能。
    • しかしながら一部の機種で票が増えなかった不具合が発生したため、放送終了後にNHKが謝罪する事態となった[119]

ただしゲスト審査員は10人と前回に引き続き偶数であるため、5対5で分かれた上で会場投票と視聴者投票もそれぞれ各組にポイントが与えられた場合、番組史上初の引き分け(両組同時優勝)と第54回以来、19年ぶりの完封戦(ストレート戦)の可能性もありえた。

ゲスト出演者

ゲスト審査員[120]

特別企画

企画・応援ゲスト

演奏ゲスト

その他の番組担当者

その他

  • 3年連続で白組のトリ及び初の大トリを務めた福山雅治は、同日に神奈川県横浜市ぴあアリーナMMでライブを開催した後、NHKホールに移動した[128]
  • 紅白放送終了直後となる2023年1月1日の0時に、紅組として出場したAimerが「残響散歌」を作曲した飛内将大と結婚したことを発表した[129]
  • 本番が終了して2日後の2023年1月2日19:20-20:50に総合テレビジョンで「紅白歌合戦お正月スペシャル」が生放送された(スタジオでの非公開放送)。紅白歌合戦の特集を正月に放送するのは、テレビ放送が開始された1953年以後では史上初[注 17]である。同番組では櫻井と桑子を総合司会、山里亮太をゲストに、本大会のもう一度見たいシーンや舞台裏のVTRを放送したほか、2023年がNHKのテレビ放送開始70周年であることから、歴代の紅白の名場面について、その映像に加え、歴代の紅白司会を務めた黒柳徹子内村光良松本潤のインタビューを交えて振り返った[130]

視聴率

平均世帯視聴率は前半が31.2%(前回から0.3ポイント減)、後半が35.3%(前回から1.0ポイント増)で2年連続の40%割れとなった。これは、前回(第72回)に次ぐ歴代ワースト2位である(ビデオリサーチ・関東地区)[131]。瞬間最高視聴率は23時39分、福山が「桜坂」を歌い終える場面で39.5%だった[132]

2023年1月10日、NHKは総合視聴率(タイムシフト視聴含む)とNHKプラスでの番組視聴ユニークブラウザ数を明らかにし、総合視聴率は第1部で34.0%、第2部で37.9%(関東地区)、ユニークブラウザ数は約120万であることを明らかにした[133]

2023年1月11日、SPA!扶桑社)は個人視聴率とコア視聴率[注 18](いずれもビデオリサーチ・関東地区)を明らかにし、個人視聴率は第1部で23.0%、第2部で26.0%、コア視聴率は第1部で19.3%、第2部で22.7%だったことを報じた。特に第2部のコア視聴率は2022年11月27日、テレビ朝日で放送された『2022 FIFAワールドカップ 日本×コスタリカ』の数字(25.0%)に迫る勢いだったとしている[134]

歌手別視聴率

順位 歌手 視聴率
1位 福山雅治 39.5%
2位 MISIA 37.7%
3位 桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎 37.3%
4位 松任谷由実 with 荒井由実 36.7%
5位 KinKi Kids 36.3%
安全地帯
7位 純烈 36.0%
8位 石川さゆり 35.8%
9位 Vaundy 35.6%
10位 back number 35.4%
乃木坂46
篠原涼子
  •       紅組      白組      特別企画
  • 数字は関東地区[135]

脚注

注釈

  1. ^ スギちゃん、テツandトモ、3時のヒロイン(福田麻貴・かなで、ゆめっちは休養中。)、ダンディ坂野の4組。
  2. ^ ゆうたろう、アントキの猪木、いっちゃく先生、ゴジーラ久山の4名。
  3. ^ 総数10,000で「シャボン玉」、30,000で「ハートの紙ふぶき」、72,800で「カラフルSP」の演出となる。
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関連項目

外部リンク