アカデミー主演女優賞
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アカデミー賞主演女優賞 Academy Award for Best Actress | |
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受賞対象 | 最高の演技をした主演女優 |
国 | アメリカ合衆国 |
主催 | 映画芸術科学アカデミー (AMPAS) |
初回 | 1929年 |
最新受賞者 | エマ・ストーン 『哀れなるものたち』 (2023年) |
公式サイト | oscars |
アカデミー主演女優賞(アカデミーしゅえんじょゆうしょう、Academy Award for Best Actress)は、アカデミー賞の一部門。最も功績のあった主演女優に贈られる。
最年少受賞者はマーリー・マトリン(『愛は静けさの中に』、当時21歳)、最年少候補者はクヮヴェンジャネ・ウォレス(『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』、当時9歳)、最年長受賞者はジェシカ・タンディ(『ドライビング MISS デイジー』、当時80歳)、最年長候補者はエマニュエル・リヴァ(『愛、アムール』、当時85歳)。
最多受賞者は4回のキャサリン・ヘプバーン、これは俳優全体としても最多である。また、主演女優賞を三度受賞したのはフランシス・マクドーマンド。主演女優賞を二度受賞したのはルイーゼ・ライナー(初の2年連続受賞)、ベティ・デイヴィス、オリヴィア・デ・ハヴィランド、ヴィヴィアン・リー、イングリッド・バーグマン(助演女優賞も1度受賞している)、エリザベス・テイラー、グレンダ・ジャクソン、ジェーン・フォンダ、サリー・フィールド、ジョディ・フォスター、ヒラリー・スワンク、メリル・ストリープ(助演女優賞も1度受賞している)、エマ・ストーンの13人。最多候補者はメリル・ストリープの17回。
非白人の女優が最初に受賞したのは、第74回(2001年度)のハル・ベリーである。またアジア人として初の受賞は第95回(2022年度)のミシェル・ヨーである。
(※注意 1927年度から1933年度までは、選考期間が年をまたがる。1934年度から、1年間の業績で判断される)
受賞及び候補者一覧
[編集]1920年代
[編集]年 | 女優名 | 作品名 | 役名 |
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1927/28年 (第1回) | |||
ジャネット・ゲイナー | 第七天国 | ディアーヌ | |
街の天使 | アンジェラ | ||
サンライズ | その妻 - アンドル | ||
ルイーズ・ドレッサー | 老番人 | プレズニック夫人 | |
グロリア・スワンソン | 港の女 | セイディ・トンプソン | |
1928/29年 (第2回) | |||
メアリー・ピックフォード | コケット | ノーマ・ベサント | |
ルース・チャタートン | マダムX | ジャクリーン・フロリオット | |
ベティ・カンプソン | 煩悩 | キャリー | |
ジーン・イーグルス(死後のノミネート) | 手紙 | レスリー・クロスビー | |
コリンヌ・グリフィス | 情炎の美姫 | エマ・ハート、レディー・ハミルトン | |
ベッシー・ラヴ | ブロードウェイ・メロディー | ハンク・マホーニー |
1930年代
[編集]1940年代
[編集]1950年代
[編集]1960年代
[編集]1970年代
[編集]1980年代
[編集]1990年代
[編集]2000年代
[編集]2010年代
[編集]2020年代
[編集]年 | 女優名 | 作品名 | 役名 |
---|---|---|---|
2020/21年 (第93回) | |||
フランシス・マクドーマンド | ノマドランド | ファーン | |
ヴィオラ・デイヴィス | マ・レイニーのブラックボトム | マ・レイニー | |
アンドラ・デイ | ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ | ビリー・ホリデイ | |
ヴァネッサ・カービー | 私というパズル | マーサ・ワイス | |
キャリー・マリガン | プロミシング・ヤング・ウーマン | カサンドラ・"キャシー"・トーマス | |
2021年 (第94回) | |||
ジェシカ・チャステイン | タミー・フェイの瞳 | タミー・フェイ・ベイカー | |
オリヴィア・コールマン | ロスト・ドーター | レダ・カルーソ | |
ペネロペ・クルス | パラレル・マザーズ | ジャニス・マルティネス・モレーノ | |
ニコール・キッドマン | 愛すべき夫妻の秘密 | ルシル・ボール | |
クリステン・スチュワート | スペンサー ダイアナの決意 | ウェールズ公妃ダイアナ | |
2022年 (第95回) | |||
ミシェル・ヨー | エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス | エヴリン・ワン | |
ケイト・ブランシェット | TAR/ター | リディア・ター | |
アナ・デ・アルマス | ブロンド | ノーマ・ジーン・モーテンセン/マリリン・モンロー | |
アンドレア・ライズボロー | To Leslie トゥ・レスリー | レスリー・ローランズ | |
ミシェル・ウィリアムズ | フェイブルマンズ | ミッツ・シールド=フェイブルマン | |
2023年 (第96回) | |||
エマ・ストーン | 哀れなるものたち | ベラ・バクスター | |
アネット・ベニング | ナイアド 〜その決意は海を越える〜 | ダイアナ・ナイアド | |
リリー・グラッドストーン | キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン | モーリー・バークハート | |
ザンドラ・ヒュラー | 落下の解剖学 | サンドラ | |
キャリー・マリガン | マエストロ: その音楽と愛と | フェリシア・モンテアレグレ・コーン・バーンスタイン |
記録
[編集]複数回受賞・ノミネート者
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最年長・最年少の受賞・ノミネート者
[編集]記録 | 監督 | 映画 | 年齢 |
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最年長受賞者 | ジェシカ・タンディ | ドライビング Miss デイジー | 80歳 |
最年長ノミネート者 | エマニュエル・リヴァ | 愛、アムール | 85歳 |
最年少受賞者 | マーリー・マトリン | 愛は静けさの中に | 21歳 |
最年少ノミネート者 | クヮヴェンジャネ・ウォレス | ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜 | 9歳 |
その他
[編集]- ジャンヌ・イーグルス(『手紙』)はこの部門にて唯一死後にノミネートされた女優である。
- ルイーズ・ライナー(1936年・1937年)、キャサリン・ヘプバーン(1967年・1968年)はこの部門で連覇した女優である。
- 第41回にはキャサリン・ヘプバーンとバーブラ・ストライサンドの票数が全く同じとなり、同部門初のタイ受賞となった。
- イタリア人女優のソフィア・ローレンは、『ふたりの女』の非英語圏での演技で初の受賞者となった。
- 非白人の女優が最初に受賞したのは、『チョコレート』(第74回)のハル・ベリーである。
- 1つの作品から同時に複数人が主演女優賞にノミネートされたのは『イヴの総て』(第23回)のアン・バクスターとベティ・デイヴィス、『去年の夏 突然に』(第32回)のキャサリン・ヘップバーンとエリザベス・テイラー、『愛と喝采の日々』(第50回)のアン・バンクロフトとシャーリー・マクレーン、『愛と追憶の日々』(第56回)のシャーリー・マクレーンとデブラ・ウィンガー、『テルマ&ルイーズ』(第64回)のジーナ・デイヴィスとスーザン・サランドンである。このうち、『愛と追憶の日々』のシャーリー・マクレーンのみが受賞を果たしている。
参考文献
[編集]- ^ “Nominees for the 86th Academy Awards”. 映画芸術科学アカデミー. 2014年1月17日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Academy of Motion Picture Arts and Sciences - 映画芸術科学アカデミー公式サイト
- The Oscars - アカデミー賞授賞式公式サイト
- Oscar Legacy - アカデミー賞各年の概要(公式サイト)
- The Official Academy Awards Database - アカデミー賞公式データベース
- Academy Awards - インターネット・ムービー・データベース
- アカデミー賞 - allcinema