イザベル・ユペール
イザベル・ユペール Isabelle Huppert | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2017年のイザベル・ユペール | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本名 |
イザベル・アンヌ・マドレーヌ・ユペール Isabelle Anne Madeleine Huppert | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1953年3月16日(71歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出生地 | フランス、パリ16区 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
職業 | 女優 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
活動期間 | 1971年 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
配偶者 | Ronald Chammah(1982年 - ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著名な家族 |
キャロリーヌ・ユペール(姉) ロリータ・シャマー(娘) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『パッション』 『ピアニスト』 『8人の女たち』 『愛、アムール』 『ラブストーリーズ』 『間奏曲はパリで』 『アスファルト』 『未来よ こんにちは』 『エル ELLE』 『ハッピーエンド』 『グレタ GRETA』 『ポルトガル、夏の終わり』 『EO イーオー』 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第62回カンヌ国際映画祭 審査委員長(2009年) 第34回東京国際映画祭 審査委員長(2021年) セザール賞主演女優賞に15回ノミネート(史上最多記録) |
イザベル・ユペール(Isabelle Huppert, 1953年3月16日[1] - ) は、フランスの女優。映画監督のキャロリーヌ・ユペールは姉、女優のロリータ・シャマーは娘。
来歴
[編集]パリの16区で生まれた。一男三女の末子として出生した。父親はユダヤ系で金庫製造業会社経営者、母親はカトリックで英語の先生をし、ピアノに夢中だった。イザベルはカトリックの母親の下で、厳格な芸術教育環境で育った。パリ西部近郊ヴィル=ダヴレーで育ち、サン=クルーのリセを経て、母親に励まされコンセルヴァトワールであるヴェルサイユの地域圏立音楽院 (fr) で演技を学んだ。並行してパリ9区にあったリセ課程の国立高等演劇学校 (ENSATT, l'École de la rue Blanche) に通った。後にパリのフランス国立高等演劇学校でジャン=ロラン・コシェ、アントワーヌ・ヴィテーズの元で学んだ。舞台やテレビを経て1972年に映画デビューした。
1976年にシュザンヌ・ビアンケッティ賞を受賞し、1978年の『Violette Nozière』と2001年の『ピアニスト』でカンヌ国際映画祭 女優賞を、1988年の『主婦マリーがしたこと』と1995年の『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』ではヴェネツィア国際映画祭 女優賞を受賞している。
これまでセザール賞主演女優賞に14回ノミネートされており、史上最多記録。1995年の『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』と2016年の『エル ELLE』で主演女優賞を獲得した。
日本のNHKの『ルーヴル美術館』に出演し、ジャン=クロード・ブリアリと一緒にナビゲーターを務めた。
2002年の『8人の女たち』ではコメディエンヌとしての新境地も開き、カトリーヌ・ドヌーブと犬猿の妹役を実に楽しそうに演じている。
2004年の『ジョルジュ・バタイユ ママン』では、10代の息子との近親相姦の関係がある魅力的な中年の母を演じた。
2009年のカンヌ国際映画祭では審査委員長を務めた。
2016年はフランス映画祭の団長を務めた。
2017年、『エル ELLE』で第89回アカデミー賞主演女優賞に初ノミネートされた[2]。
出演作品
[編集]※太字表記は主演。
年 | 題名 | 役名 | 備考 |
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1972 | 夏の日のフォスティーヌ Faustine et le bel été |
学生2 | |
夕なぎ César et Rosalie |
マリート | ||
1974 | バルスーズ Les Valseuses |
ジャクリーヌ | |
快楽の漸進的横滑り Glissements progressifs du plaisir |
アラン・ロブ=グリエ監督 シネクラブ上映 | ||
1975 | まじめに愛して Sérieux comme le plaisir |
VHSスルー | |
アロイーズ Aloïse |
アロイーズ(若い頃) | セザール賞助演女優賞ノミネート シネクラブ上映 | |
ローズバッド Rosebud |
ヘレン・ニコラウス | ||
1976 | 判事と殺人者 Le juge et l'assassin |
ローズ | シネクラブ上映 |
1977 | レースを編む女 La Dentellière |
ポム | セザール賞主演女優賞ノミネート シネクラブ上映 |
インディアンはまだ遠くにいる Les Indiens sont encore loin |
ジェニー | ||
甘やかされて... 甘やかされた子供たち Des enfants gâtés |
秘書 | シネクラブ上映 映画祭字幕付上映 | |
1978 | ヴィオレット・ノジエール Violette Nozière |
ヴィオレット・ノジエール | カンヌ国際映画祭 女優賞受賞 セザール賞主演女優賞ノミネート 特集上映のみ |
1979 | ブロンテ姉妹 Les soeurs Brontë |
アン・ブロンテ | |
Retour à la bien-aimée | ジャンヌ・ケルン | ジャック・デュトロン共演 | |
勝手に逃げろ/人生 Sauve qui peut (la vie) |
イザベル・リヴィエール | ||
1980 | ルル Loulou |
ネリー | セザール賞主演女優賞ノミネート 特殊上映のみ |
天国の門 Heaven's Gate |
エラ・ワトソン | ||
1981 | Eaux profondes | メラニエ | |
Coup de torchon | ローズ | セザール賞主演女優賞ノミネート | |
Les Ailes de la colombe | マリー | ブノワ・ジャコ監督 原作「鳩の翼」 | |
La Dame aux Camélias | アルフォンシーヌ | 原作「椿姫」 | |
1982 | パッション Passion |
イザベル | |
鱒 La Truite |
フレデリーク | シネクラブ上映 WOWOW放映 | |
1983 | ピエラ 愛の遍歴 Storia di Piera |
ピエラ | |
女ともだち Coup de foudre |
レナ | ||
1987 | 窓・ベッドルームの女 The Bedroom Window |
シルヴィア | |
1988 | 悪霊 Les possédés |
マリア | |
主婦マリーがしたこと Une affaire de femmes |
マリー | ヴェネツィア国際映画祭 女優賞受賞 セザール賞主演女優賞ノミネート | |
1990 | 女の復讐 La vengeance d'une femme |
セシル | |
1991 | マリーナ Malina |
女 | |
ボヴァリー夫人 Madame Bovary |
エマ・ボヴァリー | ||
1992 | 愛のあとに Après l'amour |
ローラ | |
1994 | 愛・アマチュア Amateur |
イザベル | |
L'Inondation | ソフィア | ||
La Séparation | アンヌ | セザール賞主演女優賞ノミネート | |
1995 | 沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇 La Cérémonie |
ジャンヌ | ヴェネツィア国際映画祭 女優賞受賞 セザール賞主演女優賞受賞 リュミエール賞女優賞受賞 |
1996 | ある貴婦人の恋 Le affinità elettive |
カルロッタ | |
愛の破片 Poussières d'amour - Abfallprodukte der Liebe |
インタビュアー | ドキュメンタリー映画 | |
1997 | キュリー夫妻/その愛と情熱 Les palmes de M. Schutz |
マリー・キュリー | |
最後の賭け Rien ne va plus |
エリザベス/ベティ | ||
1998 | 肉体の学校 L'Ecole de la chair |
ドミニク | セザール賞主演女優賞ノミネート |
2000 | Saint-Cyr | マントノン夫人 | セザール賞主演女優賞ノミネート |
感傷的な運命 Les destinées sentimentales |
ナタリー | ||
甘い罠 Merci pour le chocolat |
マリ=クレール(ミカ)・ミュレール | リュミエール賞女優賞受賞 | |
2001 | ピアニスト La pianiste |
エリカ・コユット | カンヌ国際映画祭 女優賞受賞(全会一致) ヨーロッパ映画賞 女優賞受賞 セザール賞主演女優賞ノミネート |
2002 | 8人の女たち 8 femmes |
オーギュスティーヌ | ベルリン国際映画祭銀熊賞(芸術貢献賞)受賞(8人の女優に対して) ヨーロッパ映画賞 女優賞受賞(8人の女優に対して) セザール賞主演女優賞ノミネート |
いつか、きっと La vie promise |
シルヴィア | ||
2003 | タイム・オブ・ザ・ウルフ Le Temps du loup |
アンヌ | |
2004 | ジョルジュ・バタイユ ママン Ma mère |
ヘレン、母親 | |
ハッカビーズ I ♥ Huckabees |
カテリン | ||
2005 | ガブリエル Gabrielle |
ガブリエル・ハーヴェイ | セザール賞主演女優賞ノミネート リュミエール賞女優賞受賞 |
2006 | 権力への陶酔 L'Ivresse du pouvoir |
ジャンヌ | |
2010 | LAW & ORDER:性犯罪特捜班 Law & Order: Special Victims Unit |
ソフィー | テレビシリーズ、第11シーズン第24話「悲しき子守唄」 |
2011 | ヴィオレッタ My Little Princess |
アンナ | |
2012 | 囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件 Captive |
テレーズ・ブルゴワン | |
愛、アムール Amour |
エヴァ | セザール賞助演女優賞ノミネート | |
3人のアンヌ In Another Country |
アンヌ | ||
眠れる美女 Bella Addormentata |
ローザの母 | ||
皇帝と公爵 Linhas de Wellington |
コジマ・ピア | ||
2013 | デッドマン・ダウン Dead Man Down |
ヴァレンタイン | |
ラブストーリーズ コナーの涙 The Disappearance of Eleanor Rigby: Him |
メアリー・リグビー | ||
ラブストーリーズ エリナーの愛情 The Disappearance of Eleanor Rigby: Her | |||
2014 | 間奏曲はパリで La ritournelle |
ブリジット | |
2015 | アスファルト Asphalte |
ジャンヌ・メイヤー | |
母の残像 Louder Than Bombs |
イザベル | ||
愛と死の谷 Valley of Love |
セザール賞主演女優賞ノミネート | ||
2016 | 未来よ こんにちは L'Avenir |
ナタリー | 全米映画批評家協会賞主演女優賞受賞[3] ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞受賞[4] ロサンゼルス映画批評家協会賞主演女優賞受賞[5] |
エル ELLE Elle |
ミシェル | ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ドラマ部門)受賞[6] 全米映画批評家協会賞主演女優賞 ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞受賞 ロサンゼルス映画批評家協会賞主演女優賞受賞 | |
2017 | クレアのカメラ La caméra de Claire |
クレア | |
ハッピーエンド Happy End |
アンヌ・ローラン | ||
2018 | エヴァ Eva |
エヴァ | |
グレタ GRETA Greta |
グレタ・ハイデッグ | ||
ロマノフ家の末裔 〜それぞれの人生〜 The Romanoffs |
ジャクリーン・ジェラード | アンソロジーシリーズ第3話 | |
2019 | 白雪姫〜あなたが知らないグリム童話〜 Blanche comme neige |
モード | |
ポルトガル、夏の終わり Frankie |
フランソワ・クレモント | ||
2020 | ゴッドマザー La Daronne |
パシャンス | |
2022 | ミセス・ハリス、パリへ行く Mrs. Harris Goes to Paris |
クラウディーン・コルバート | |
2023 | 私がやりました Mon crime |
オデット | |
2024 | 不思議の国のシドニ Sidonia au Japon |
シドニ |
受賞歴
[編集]参考文献
[編集]- ^ “HUPPERT Isabelle”. Les Gens du Cinéma (2006年10月24日). 2010年5月31日閲覧。
- ^ “イザベル・ユペール『寝ても覚めても』監督に熱烈ラブコール”. シネマトゥデイ. 2023年3月4日閲覧。
- ^ “Awards for 2016 films”. 2017年1月8日閲覧。
- ^ “オスカー確率40%超の歴史ある賞!作品賞は『ラ・ラ・ランド』”. シネマトゥデイ. (2016年12月5日) 2016年12月5日閲覧。
- ^ “「君の名は。」がLA映画批評家協会賞アニメ賞受賞!次点に「レッドタートル」”. 映画.com. (2016年12月5日) 2016年12月5日閲覧。
- ^ “Isabelle Huppert”. Golden Globes. 2023年3月4日閲覧。
外部リンク
[編集]- イザベル・ユペール - allcinema
- イザベル・ユペール - KINENOTE
- Isabelle Huppert - IMDb
- Les Archives du Spectacle 仏語圏舞台出演リスト