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ルピタ・ニョンゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルピタ・ニョンゴ
Lupita Nyong'o
Lupita Nyong'o
2024年
本名 Lupita Amondi Nyong'o[1]
生年月日 (1983-03-01) 1983年3月1日(41歳)
出生地 メキシコの旗 メキシコ メキシコシティ
出身地  ケニア
国籍 メキシコの旗 メキシコ
 ケニア[2]
二重国籍
民族 ルオ族
ケニア系メキシコ人
職業 女優、映画監督、ミュージック・ビデオ監督
活動期間 2004年 -
著名な家族 ピーター・アニャング・ニョンゴ英語版(父)
ドロシー・ニョンゴ(母)
主な作品
それでも夜は明ける
スター・ウォーズ』シリーズ
ジャングル・ブック
ブラックパンサー』シリーズ
アス
クワイエット・プレイス:DAY 1
受賞
アカデミー賞
助演女優賞
2013年それでも夜は明ける
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演女優賞
2019年アス
ロサンゼルス映画批評家協会賞
助演女優賞
2013年『それでも夜は明ける』
放送映画批評家協会賞
助演女優賞
2013年『それでも夜は明ける』
全米映画俳優組合賞
助演女優賞
2013年『それでも夜は明ける』
キャスト賞
2018年ブラックパンサー
その他の賞
備考
第74回ベルリン国際映画祭 審査委員長(2024年)
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ルピタ・モンディ・ニョンゴ(Lupita Amondi Nyong'o, 1983年3月1日 - )は、ケニアメキシコの女優、映画及びミュージック・ビデオ監督[2]

ケニア人の両親のもとにメキシコで生まれ、すぐにケニアに帰国して育った。現在はアメリカ合衆国を拠点に活躍する。スティーヴ・マックイーン監督の映画『それでも夜は明ける』(2013年)での演技が絶賛され、アカデミー助演女優賞などを受賞した。

生い立ち

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メキシコメキシコシティ[3][4][5]、ドロシーとピーター・アニャング・ニョンゴ英語版のもとに生まれた[6]。その直後に両親はグアダルーペ(Guadalupe)の聖母のにちなんでルピタ(Lupita)と名付けた[7]。彼女はルオ族の家系であり、6人兄弟のうちの2人目である[8]。父親はケニアの元医療大臣であった。ルピタの誕生時に彼はエル・コレヒオ・デ・メヒコ英語版で政治学の講師として働いた[8][9]

彼女が1歳未満の頃、父親がナイロビ大学の教授となったために家族と共にケニアに戻った[7][8]。主にケニアで育った彼女は自分を「郊外の中産階級」であったと生い立ちを説明した[9]。16歳の頃に両親はスペイン語を学ばせるために彼女を7ヶ月間メキシコに送った[7][10]。この間に彼女はタクスコ英語版に住み、メキシコ国立自治大学の外国人向けの学習センターで授業を受けた[10]

2013年時点ではニューヨーク州ブルックリン区に住んでいる。英語スペイン語スワヒリ語ルオ語に堪能である[10]

学歴とキャリア

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幼少期は家族と共によく演劇を鑑賞して育った[11]。初めての演技はケニアの女学校時代に出演した舞台『オリバー・ツイスト』での脇役であった[9]。14歳の頃、ナイロビのフェニックス・プレイヤー英語版製作の舞台『ロミオとジュリエット』のジュリエット役でプロデビューを果たした[9][11]。ニョンゴはプロ俳優を志すきっかけは『カラーパープル』のウーピー・ゴールドバーグとオプラ・ウィンフリーの演技に感動したことであると述べている[12][13]

ニョンゴはハンプシャー大学英語版で映画と演劇の学位を得て卒業した後[14]フェルナンド・メイレレスの『ナイロビの蜂』、レイフ・ファインズミーラー・ナーイルの『その名にちなんで』などに製作スタッフとして参加した[15]。彼女は女優としてのキャリアを追求するインスピレーションを受けた人物として、ファインズを挙げている[9]

2008年のマーク・グレイが監督し、ブルックリン区で撮影された短編映画『East River』に出演した[16]。2008年にケニアに戻り同国のテレビシリーズ『Shuga』に出演した[15]。2009年にケニアのアルビノの治療についてのドキュメンタリー映画『In My Genes』の監督・脚本・製作を務め[8]、同作は多くの映画祭で上映された[15]。またWahu ft. Bobi Wineのミュージックビデオ「The Little Things You Do」を監督し[15]、2009年のMTVアフリカ・ミュージック・アワードのビデオ賞にノミネートされた[15]

その後、彼女はイェール大学の演技プログラムに入った。大学時代に彼女はガートルード・スタインの『Doctor Faustus Lights the Lights』、アントン・チェーホフの『ワーニャ伯父さん』、ウィリアム・シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』と『冬物語』といった舞台作品に出演し[5]、ハーシェル・ウィリアムズ賞も獲得した[1]

2012年に大学を卒業し、修士号を得る前に『それでも夜は明ける』にキャスティングされた[9][11]。『それでも夜は明ける』は2013年公開の映画で最も絶賛された作品の1つとなった。ニョンゴの演技も絶賛され[17]アカデミー助演女優賞全米映画俳優組合賞助演女優賞を獲得した[18][19]。2014年にはリーアム・ニーソンと共演した映画『フライト・ゲーム』が公開された[8]

アス』では一人二役を演じた[20]

フェミニストであり、女性の権利のために様々な活動を実施している[21]

フィルモグラフィ

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長編映画

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太字表記は主演。

題名 役名 備考 吹替
2013 それでも夜は明ける
12 Years a Slave
パッツィー 竹田まどか
2014 フライト・ゲーム
Non-Stop
グウェン・ロイド 杉浦慶子
2015 スター・ウォーズ/フォースの覚醒
Star Wars: The Force Awakens
マズ・カナタ英語版 杉本ゆう
2016 ジャングル・ブック
The Jungle Book
ラクシャ英語版 声の出演[22] 宮沢りえ
奇跡のチェックメイト クイーン・オブ・カトゥエ
Queen of Katwe
ナク・ハリエット 日本劇場未公開
2017 スター・ウォーズ/最後のジェダイ
Star Wars: The Last Jedi
マズ・カナタ 杉本ゆう
2018 ブラックパンサー
Black Panther
ナキア 皆川純子
2019 アス
Us
アデレード・ウィルソン 森夏姫
リトル・モンスターズ
Little Monsters
オードリー・キャロライン 森なな子
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
Star Wars: The Rise Of Skywalker
マズ・カナタ [23] 杉本ゆう
2022 355
The 355
ハディージャ
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
Black Panther: Wakanda Forever
ナキア 皆川純子
2024 クワイエット・プレイス:DAY 1
A Quiet Place: Day One
サム 杉本ゆう[24]
野生の島のロズ
The Wild Robot
ROZZUM7134 / ロズ 声の出演
2026
Untitled Christopher Nolan Film

短編映画

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題名 役名
2008 East River F

テレビシリーズ

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題名 役名 備考
2009-2012 Shuga Ayira ミニシリーズ、計5話出演

舞台

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  • Eclipsed(2015年)[25]

その他

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授賞とノミネート

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賞名 部門 候補作 結果
アカデミー賞 2013 助演女優賞 それでも夜は明ける
12 Years a Slave
受賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞 2013 助演女優賞 受賞
クリティクス・チョイス・アワード 2013 助演女優賞 受賞
全米映画俳優組合賞 2013 助演女優賞 受賞

参考文献

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  1. ^ a b School of Drama 2012–2013”. Yale University. 17 February 2014閲覧。
  2. ^ a b Terra: "Actriz de '12 Years a Slave' presume orgullo mexicano". 8 September 2013.
  3. ^ 12 Things to Know About '12 Years a Slave' Breakout Lupita Nyong'o”. Yahoo Movies (1 November 2013). 2014年3月3日閲覧。
  4. ^ "The Late Late Show with Craig Ferguson". シーズン10. Episode 1822. 12 November 2013. CBS。 {{cite episode}}: |series=は必須です。 (説明)
  5. ^ a b Bamigboye, Baz. "Fiennes start to a career: Lupita Nyong'o is female star of hottest movie of the year." MailOnline. Retrieved 6 September 2013.
  6. ^ Walubengo, Laura (2013年11月4日). “Interview: A moment with Dorothy Nyong'o”. Dstv.com. 2014年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月2日閲覧。
  7. ^ a b c "Matt LeBlanc, Lupita Nyong'o, The Fray". Jimmy Kimmel Live. 14 January 2014. ABC。
  8. ^ a b c d e Williams, Sally (10 January 2014). “Lupita Nyong'o: Interview with a rising star”. The Guardian. http://www.telegraph.co.uk/culture/film/starsandstories/10558449/Lupita-Nyongo-interview-with-a-rising-star.html 
  9. ^ a b c d e f Lupita Nyong’o, From Unknown to ‘It’ Girl in Less Than a Year - The Cut”. Nymag.com (2014年2月9日). 2014年3月2日閲覧。
  10. ^ a b c Carolina Moreno (2014年2月4日). “Lupita Nyong'o Talks Being Born In Mexico And Why She Misses It (VIDEO)”. Huffingtonpost.com. 2014年3月2日閲覧。
  11. ^ a b c For '12 Years a Slave' actress, Oscar nod is "ultimate bonus" of amazing journey”. Usatoday.com (2014年2月8日). 2014年3月2日閲覧。
  12. ^ Diaz, Evelyn (2013年11月26日). “Octavia Spencer, Oprah Winfrey and Lupita Nyong'o on Acting | News”. BET. 2014年3月2日閲覧。
  13. ^ Shapiro, Bee (2014年2月10日). “Actress Lupita Nyong'o Talks Hair and Makeup Tips and Working on 12 Years a Slave:beauty:glamour.com:beauty”. glamour.com. 2014年3月2日閲覧。
  14. ^ About the Director”. In My Genes. 31 August 2013閲覧。
  15. ^ a b c d e Samuels, Michael. “Hampshire College 2009–2010 News & Events, "Alumni Profile: International Filmmaker and Actress Lupita Nyong’o”. Hampshire College. 17 February 2014閲覧。
  16. ^ Christopher Campbell, "Watch ’12 Years a Slave’ Breakout Lupita Nyong'o In Her Film Debut ‘East River’," Archived 2014年3月6日, at the Wayback Machine. Film School Rejects, 3 November 2013.
  17. ^ On the Rise: Lupita Nyong'o, the Awards-Bound Breakout of 12 Years a Slave | The House Next Door”. Slant Magazine (2013年10月16日). 2014年3月2日閲覧。
  18. ^ Kenyan Actress Lupita Nyong'o Gets Rave Reviews At Hollywood Movie Premiere”. Vibeweekly.com. 2013年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月2日閲覧。
  19. ^ Nominees for the 86th Academy Awards”. 映画芸術科学アカデミー. 2014年3月3日閲覧。
  20. ^ Lupita Nyong'o on the scares and exhaustion of her dual role in Jordan Peele's Us”. EW.com (2019年3月21日). 2022年2月5日閲覧。
  21. ^ Lupita Nyong'o started a petition in high school so female students could wear makeup”. The Independent (2018年5月21日). 2022年2月5日閲覧。
  22. ^ “宮沢りえ「ジャングル・ブック」でオオカミの声担当、主人公へ注ぐ母性愛に共感”. 映画ナタリー. (2016年6月8日). https://natalie.mu/eiga/news/190008 2016年6月8日閲覧。 
  23. ^ 『スター・ウォーズ エピソード9』出演者発表!ルーク再登場、レイア役キャリー・フィッシャーは未公開映像で ─ 8月撮影開始へ”. THE RIVER (2018年7月28日). 2018年7月28日閲覧。
  24. ^ Xユーザーの杉本ゆうさん: 「今月9日に『クワイエット・プレイス DAY 1』のBlu-rayが発売されています! 『スター・ウォーズシリーズ』『355』に続いて、ルピタ・ニョンゴさんの吹き替えをやらせていただきました。 本当に好きな女優さんなので、とても光栄です! ご覧いただけると嬉しいです♡」 / X”. 2024年11月12日閲覧。
  25. ^ ルピタ・ニョンゴがオフ・ブロードウェイの舞台に出演”. シアターガイド (2015年8月7日). 2015年8月10日閲覧。

外部リンク

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