コンセルヴァトワール
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コンセルヴァトワール(仏:Conservatoire)とは、フランス共和国における文化遺産、自然遺産を経年劣化から防ぎ、管理、推奨することを目的とした特定の公的機関、組織を指す呼称である。音楽、舞踊、演劇、工芸技術などの文化的価値を保持し教育する文化保全機関、および動植物、森林や沿岸、地中などの自然環境の保護、修復を目的とした環境保全機関がある。
文化保全機関
[編集]- Conservatoire National Supérieur de Musique(CNSM: コンセルヴァトワール・ナスィオナル・スュペリユール・ドゥ・ミュジーク - フランス国立高等音楽院)
- Conservatoire National Supérieur d'Art Dramatique (CNSAD:コンセルヴァトワール・ナスィオナル・ スュペリユール・ダール・ドラマティーク - フランス国立高等演劇学校)
- Conservatoire à Rayonnement Régional(CRR: コンセルヴァトワール・ア・レヨヌモン・レジオナル - フランス地域圏立音楽院)
- Conservatoire national des Arts et Métiers(CNAM:コンセルヴァトワール・ナスィオナル・デ・ザール・ゼ・メティエ - フランス国立工芸院)
- Conservatoire libre du cinéma français(コンセルヴァトワール・リブル・ドュ・シネマ・フランセ - フランス映画学校)
環境保全機関
[編集]- Conservatoire du littoral(コンセルヴァトワール・ドュ・リトラル - 沿岸域保全整備機構)
- Conservatoire botanique national (CBN: コンセルヴァトワール・ボタニック・ナスィオナル - 国立植物保護研究所)
- Conservatoire international des parcs et jardins de Chaumont-sur-Loire(コンセルヴァトワール・アンテルナスィオナル・デ・パルク・ゼ・ジャルダン・ドゥ・ショーモン=シュル=ロワール - ショーモン=シュル=ロワール公園・庭園・風景国際保護協会)
- Conservatoire du milieu souterrain (コンセルヴァトワール・ドュ・ミリュー・スーテラン - 地下環境整備機構)
その他
[編集]人為的介入を伴わない自然現象を指してコンセルヴァトワールと呼ぶ場合がある。
- 例: プレートテクトニクスによる地殻変動は、自然のコンセルヴァトワールである。
法律において、環境法における環境アセスメントのことを、ムズュール・コンセルヴァトワール(Mesure conservatoire)と呼ぶ。
国内外での用例
[編集]英語では芸術系の教育機関の意味のみが突出して使われており、日本でも英語の意味が踏襲されて使われるのが一般的となっている。一例に、尚美学園の専門学校東京ミュージック&メディアアーツ尚美の旧称「東京コンセルヴァトワール尚美」