第62回ヴェネツィア国際映画祭
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第62回ヴェネツィア国際映画祭は、2005年8月31日から9月10日まで開催された。
金獅子賞はアン・リー監督の『ブロークバック・マウンテン』が受賞した。
また、アジア映画特集が組まれ、1934年から1990年までの中国映画が15本、1926年から1978年までの日本映画が30本以上上映された。さらに、宮崎駿監督に栄誉金獅子賞が贈られ、『紅の豚』『風の谷のナウシカ』といった作品が上映されるなど、アジア映画の注目度の高い映画祭となった。
上映作品
[編集]コンペティション部門
[編集]- アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
題名 原題 |
監督 | 製作国 |
---|---|---|
13/ザメッティ 13/Tzametti |
ゲラ・バブルアニ | ジョージア フランス |
長恨歌 長恨歌 |
スタンリー・クワン | 香港 |
ブロークバック・マウンテン Brokeback Mountain |
アン・リー | アメリカ合衆国 |
親切なクムジャさん 친절한 금자씨 |
パク・チャヌク | 韓国 |
Espelho Mágico (Magic Mirror) |
マノエル・デ・オリヴェイラ | ポルトガル |
ガブリエル Gabrielle |
パトリス・シェロー | フランス ドイツ イタリア |
Гарпастум (Garpastum) | アレクセイ・ゲルマン・Jr | ロシア |
グッドナイト&グッドラック Good Night, and Good Luck. |
ジョージ・クルーニー | アメリカ合衆国 |
哀しみの日々 I Giorni dell'abbandono |
ロベルト・ファエンツァ | イタリア |
心の中の獣 La Bestia nel cuore |
クリスティナ・コメンチーニ | イタリア イギリス フランス スペイン |
二度目の結婚 La Seconda notte di nozze |
プピ・アヴァティ | イタリア |
恋人たちの失われた革命 Les amants réguliers |
フィリップ・ガレル | フランス |
マリー 〜もうひとりのマリア〜 Mary |
アベル・フェラーラ | アメリカ合衆国 |
O Fatalista (The Fatalist) |
ジョアン・ボテリョ | ポルトガル フランス |
Persona non grata | クシシュトフ・ザヌッシ | ポーランド ロシア イタリア |
プルーフ・オブ・マイ・ライフ Proof |
ジョン・マッデン | アメリカ合衆国 |
ロマンス & シガレット Romance & Cigarettes |
ジョン・タトゥーロ | アメリカ合衆国 |
TAKESHIS' | 北野武 | 日本 |
ブラザーズ・グリム The Brothers Grimm |
テリー・ギリアム | イギリス アメリカ合衆国 チェコ |
ナイロビの蜂 The Constant Gardener |
フェルナンド・メイレレス | イギリス ドイツ |
南へ向かう女たち Vers le sud |
ローラン・カンテ | フランス カナダ |
コンペティション外
[編集]- 『ウィンター・ソング』:陳可辛(中国/香港)
- 『エミリー・ローズ』:スコット・デリクソン(アメリカ)
- 『エリザベスタウン』:キャメロン・クロウ(アメリカ)
- 『カサノバ』:ラッセ・ハルストレム(アメリカ)
- 『頭文字D』:アンドリュー・ラウ、アラン・マック(香港)
- 『黒衣婦人の香り (Le Parfum de la dame en noir)』(仮題):ブリュノ・ポダリデス(フランス)
- 『シンデレラマン』:ロン・ハワード(アメリカ)
- 『セブンソード』:ツイ・ハーク(中国/香港)
- 『それでも生きる子供たちへ』:メディ・カレフ、エミール・クストリッツァ、スパイク・リー、カティア・ルンド、ジョーダン・スコット、リドリー・スコット、ステファノ・ヴィネルッソ、ジョン・ウー(イタリア/フランス)
- 『ディセント』:ニール・マーシャル(イギリス)
- 『ティム・バートンのコープスブライド』:ティム・バートン、マイク・ジョンソン(イギリス/アメリカ)
- 『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』:野村哲也(日本)
- 『フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い』:ジョン・シングルトン(アメリカ)
- 『ミネハハ 秘密の森の少女たち』:ジョン・アーヴィン(イギリス/イタリア/チェコ)
- 『妖怪大戦争』:三池崇史(日本)
- 『Backstage』:エマニュエル・ベルコ(フランス)
- 『Bubble/バブル』:スティーヴン・ソダーバーグ(アメリカ)
- 『Edmond』:スチュアート・ゴードン(アメリカ)
- 『Fragile』:ハイメ・バラゲロ(スペイン)
オリゾンティ部門
[編集]:この部門には映画の新しいトレンドを紹介する目的がある。ドキュメンタリー映画も含まれる。
- 『拘束のドローイング9』:マシュー・バーニー(アメリカ)
- 『僕の大事なコレクション』:リーヴ・シュレイバー(アメリカ)
- 『Arido Movie』:リリオ・フェヘイラ(ブラジル)
- 『Carmen』:ジャン・ピエール・リモザン(フランス)
- 『Die Große Stille (Into Great Silence)』:フィリップ・グローニング(ドイツ)ドキュメンタリー
- 『East of Paradise』:レック・コワルスキー(フランス)
- 『Hóng yán』:李玉(中国/フランス)
- 『La Dignidad de los Nadies Armado (The Dignity of the Nobodies)』:フェルナンド・E・ソラナス(アルゼンチン)ドキュメンタリー
- 『Musikanten』:フランコ・バッティアート(イタリア)
- 『Pervye Na Lune (First on the Moon)』:アレクセイ・フェドルチェンコ(ロシア)ドキュメンタリー
- 『Texas』:Fausto Paravidino(イタリア)
- 『The Wild Blue Yonder』:ヴェルナー・ヘルツォーク(ドイツ/イギリス/フランス)
- 『Yolda』:エルデン・キラル(トルコ/ブルガリア)
- 『Workingman's Death』:ヴィリー・プフナー(オーストリア/ドイツ)ドキュメンタリー
- 『Wuqiong dong (Perpetual Motion)』:ニン・イン(中国)
- 『Veruschka – (m)ein inszenierter Körper (Veruschka: A Life for the Camera)』:ポール・モリセイ、Bernd Böhm(フランス)
- 『Vokaldy Paralelder』:Rustam Khamdamov(カザフスタン)ドキュメンタリー
審査員
[編集]コンペティション部門
[編集]- ダンテ・フェレッティ( イタリア/美術監督)審査員長
- アー・チョン( 中国/脚本家)
- クレール・ドニ( フランス/監督)
- エドガー・ライツ( ドイツ/監督)
- エミリアナ・トリーニ( アイスランド/ミュージシャン)
- クリスティン・ヴァション( アメリカ合衆国/プロデューサー)
- アモス・ギタイ( イスラエル/監督)
オリゾンティ部門
[編集]- ミンモ・ロテッラ( イタリア/アーティスト)審査員長
- イザベル・コイシェ( スペイン/監督)
- ジャン=ミシェル フロドン( フランス/批評家)
- ヴァレリオ・マスタンドレア( イタリア/俳優)
- 塚本晋也( 日本/監督)
受賞結果
[編集]コンペティション部門
[編集]- 金獅子賞:『ブロークバック・マウンテン』(アン・リー)
- 銀獅子賞:フィリップ・ガレル(『恋人たちの失われた革命』)
- 審査員特別大賞:『マリー 〜もうひとりのマリア〜』(アベル・フェラーラ)
- 男優賞:デヴィッド・ストラザーン(『グッドナイト&グッドラック』)
- 女優賞:ジョヴァンナ・メッツォジョルノ(『心の中の獣』)
- マルチェロ・マストロヤンニ賞:メノシー・セザール(『南へ向かう女たち』)
- 脚本賞:ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスログ(『グッドナイト&グッドラック』)
- 撮影賞:ウィリアム・ルプシャンスキー(『恋人たちの失われた革命』)
- ルイジ・デ・ラウレンティス賞:ゲラ・バブルアニ(『13/ザメッティ』)
- 特別獅子賞:イザベル・ユペール
オリゾンティ賞
[編集]- オリゾンティ賞:『East of Paradise』(レック・コワルスキー)
- ドキュメンタリー賞:『Pervye na Lune』(アレクセイ・フェドルチェンコ)