1966年の映画
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1966年の映画(1966ねんのえいが)では、1966年(昭和41年)の映画分野の動向についてまとめる。
1965年の映画 - 1966年の映画 - 1967年の映画
出来事
[編集]世界
[編集]→「1966年 § できごと」も参照
- フランス、フランソワ・トリュフォー監督『華氏451』、ルネ・クレマン監督『パリは燃えているか』など英米の映画会社との提携活発[1][注 1]。
- 2月1日
- 7月23日 - 米国、俳優モンゴメリー・クリフト死去[1][4]。
- 9月4日 - ブラジル東映まつり開催(10日まで)[5]。
- 10月11日 - 米パラマウント映画をガルフ・アンド・ウェスタン・インダストリーズが買収[6][7][8]。
- 11月12日 - 『武士道残酷物語』(今井正監督)、第2回シカゴ国際映画祭で最高賞(ゴールド・ヒューゴー賞)受賞[5]。
- 11月12日 - アニメ映画『ガリバーの宇宙旅行』(黒田昌郎監督)、米コンチネンタル・ディストリビューティングIncの配給で米国内拡大封切[9]。
- 11月30日 - 東映外国部、ローマ出張所を廃止[5]。
- 12月15日 - ウォルト・ディズニー(65歳)死去[10]。
- 月日不詳
- 米国、アメリカ映画協会(MPAA)のプロダクション・コード改訂により、セックス描写が規制緩和される[1]。
日本
[編集]→「1966年の日本 § できごと」も参照
- 1月
- 3月
- 4月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 月日不詳
日本の映画興行
[編集]配給会社 | 年間配給収入
(単位:百万円) |
前年対比 |
---|---|---|
松竹 | 2,360 | 93.5% |
東宝 | 4,504 | 82.0% |
大映 | 3,517 | 97.0% |
東映 | 5,525 | 101.8% |
日活 | 4,247 | 92.7% |
- 出典: 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月、48頁。
各国ランキング
[編集]日本配給収入ランキング
[編集]順位 | 題名 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|
1 | 網走番外地 大雪原の対決 | 東映 | 2億4046万円 |
2 | 絶唱 | 日活 | 2億4000万円 |
3 | 網走番外地 南国の対決 | 東映 | 2億3986万円 |
4 | レッツゴー!若大将 | 東宝 | 2億3980万円 |
5 | アルプスの若大将 | 東宝 | 2億3323万円 |
6 | クレージーだよ天下無敵 | 東宝 | 2億0823万円 |
7 | 愛と死の記録[34] | 日活 | 2億0300万円 |
8 | クレージーだよ奇想天外 | 東宝 | 1億9946万円 |
9 | 網走番外地 荒野の対決 | 東映 | 1億9368万円 |
10 | クレージー大作戦 | 東宝 | 1億9230万円 |
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、230頁。ISBN 978-4873767550。
順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|---|
1 | 007/サンダーボール作戦 | ユナイテッド・アーティスツ | 10億1857万円 | |
2 | メリー・ポピンズ | ブエナ・ビスタ映画 | 4億2900万円 | |
3 | バルジ大作戦 | ワーナー・ブラザース | 3億9134万円 | |
4 | グレート・レース | ワーナー・ブラザース | 3億2791万円 | |
5 | 戦争と平和 | ヘラルド | 2億7300万円 | |
6 | ネバダ・スミス | パラマウント映画 | 2億0955万円 | |
7 | テレマークの要塞 | コロンビア ピクチャーズ | 1億8695万円 | |
8 | ドクトル・ジバゴ | MGM | 1億6900万円 | |
9 | 巨大なる戦場[35] | ユナイテッド・アーティスツ | 1億5224万円 | |
10 | 砦の29人[36] | ユナイテッド・アーティスツ | 1億3926万円 |
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、231頁。ISBN 978-4873767550。
北米興行収入ランキング
[編集]順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 | 出典 |
---|---|---|---|---|
1. | 天地創造 | 20世紀フォックス | $34,900,023 | [37] |
2. | ハワイ | ユナイテッド・アーティスツ | $34,562,222 | [38] |
3. | バージニア・ウルフなんかこわくない | ワーナー・ブラザース | $33,736,689 | [39] |
4. | 砲艦サンパブロ | 20世紀フォックス | $30,017,647 | [40] |
5. | わが命つきるとも | コロンビア ピクチャーズ | $28,350,000 | [41] |
6. | 続・夕陽のガンマン | ユナイテッド・アーティスツ | $25,100,000 | [42] |
7. | 南海征服 | ウォルト・ディズニー | $22,565,634 | [43] |
8. | アメリカ上陸作戦 | ユナイテッド・アーティスツ | $21,693,114 | [44] |
9. | グラン・プリ | MGM | $20,845,016 | [45] |
10. | 欲望 | MGM | $20,000,000 | [46] |
日本公開映画
[編集]1966年の日本公開映画を参照。
受賞
[編集]- 第39回アカデミー賞
- 作品賞 - 『わが命つきるとも』
- 監督賞 - フレッド・ジンネマン(『わが命つきるとも』)
- 主演男優賞 - ポール・スコフィールド(『わが命つきるとも』)
- 主演女優賞 - エリザベス・テイラー(『バージニア・ウルフなんか怖くない』)
- 第24回ゴールデングローブ賞
- 作品賞 (ドラマ部門) - 『わが命つきるとも』
- 主演女優賞 (ドラマ部門) - アヌーク・エーメ(『男と女』)
- 主演男優賞 (ドラマ部門) - ポール・スコフィールド(『わが命つきるとも』)
- 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『アメリカ上陸作戦』
- 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - リン・レッドグレイヴ(『ジョージー・ガール』)
- 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - アラン・アーキン(『アメリカ上陸作戦』)
- 監督賞 - フレッド・ジンネマン(『わが命つきるとも』)
- 第32回ニューヨーク映画批評家協会賞 - 『わが命つきるとも』
- 第19回カンヌ国際映画祭
- グランプリ - 『蜜がいっぱい』(ピエトロ・ジェルミ)、『男と女』(クロード・ルルーシュ)
- 監督賞 - セルゲイ・ユトケーヴィッチ(『ウラジミール・レーニンの想い出』)
- 男優賞 - ペール・オスカルソン(『Sult』)
- 女優賞 - ヴァネッサ・レッドグレイヴ(『モーガン』)
- 第27回ヴェネツィア国際映画祭
- 第16回ベルリン国際映画祭
- 金熊賞 - 『袋小路』 (ロマン・ポランスキー)
- 第17回ブルーリボン賞 (この年を最後に1975年まで休止)
- 第40回キネマ旬報ベスト・テン
- 外国映画第1位 - 『大地のうた』
- 日本映画第1位 - 『白い巨塔』
- 第21回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『白い巨塔』
誕生
[編集]- 1月10日 - 財前直見、日本の女優
- 1月27日 - 三田寛子、日本の女優
- 1月31日 - 石黒賢、日本の俳優
- 2月4日 - 小泉今日子、日本の歌手・女優
- 2月5日 - 川上麻衣子、日本の女優
- 3月23日 - 大沢逸美、日本の女優
- 3月25日 - 宮川一朗太、日本の俳優
- 4月3日 - 冨永みーな、日本の声優
- 4月5日 - 野村萬斎、日本の能楽師・俳優
- 5月26日 - ヘレナ・ボナム=カーター、イギリスの女優
- 6月8日 - 森尾由美、日本の女優
- 6月15日 - イレーヌ・ジャコブ、フランス・スイスの女優
- 6月26日 - 皆口裕子、日本の声優
- 7月15日 - 永瀬正敏、日本の俳優
- 8月5日 - 森口瑤子、日本の女優
- 8月14日 - 鈴木保奈美、日本の女優
- 8月14日 - ハリー・ベリー、アメリカの女優
- 9月2日 - サルマ・ハエック、メキシコの俳優
- 9月5日 - 中村あずさ、日本の女優
- 9月9日 - アダム・サンドラー、アメリカの俳優
- 9月10日 - 斉藤由貴、日本の女優・歌手
- 10月27日 - 高嶋政伸、日本の俳優
- 11月17日 - ソフィー・マルソー、フランスの女優
- 11月28日 - 安田成美、日本の女優
- 12月7日 - 伊藤かずえ、日本の女優
- 12月18日 - 江角マキコ、日本の女優
死去
[編集]日付 | 名前 | 国籍 | 年齢 | 職業 | |
1月 | 5日 | ジャン・ガスパーレ・ナポリターノ | 58 | 映画監督 | |
14日 | バリー・フィツジェラルド | 72 | 俳優 | ||
22日 | ハーバート・マーシャル | 75 | 俳優 | ||
2月 | 1日 | ヘッダ・ホッパー | 80 | 女優・ゴシップコラムニスト | |
バスター・キートン | 70 | 喜劇俳優・映画監督 | |||
清村耕次 | 40 | 監督 | |||
18日 | ロバート・ロッセン | 57 | 映画監督・脚本家 | ||
4月 | 6日 | グリア・ガースン | 91 | 女優 | |
6月 | 5日 | ナターシャ・ランボヴァ | 69 | 女優 | |
23日 | 清水宏 | 63 | 映画監督 | ||
7月 | 23日 | モンゴメリー・クリフト | 45 | 俳優 | |
10月 | 13日 | クリフトン・ウェッブ | 76 | 俳優 | |
12月 | 14日 | ヴェルナ・フェルトン | 76 | 女優・声優 | |
15日 | ウォルト・ディズニー | 65 | 漫画家・ウォルト・ディズニー・プロダクション代表取締役会長 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 〔引用者註〕『映画賞・映画祭日本・外国受賞作品大全集』では「アメリカ映画会社との提携」となっているが、『華氏451』は英国の映画会社との提携なので、「英米の映画会社との提携」に修正した。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g 石原良太 1986, p. 111.
- ^ “バスター・キートン(Buster Keaton)について”. allcinema. スティングレー. 2023年12月31日閲覧。
- ^ a b c d 東宝 2010b, p. 218.
- ^ “20世紀西洋人名事典 「モンゴメリー クリフト」の解説”. コトバンク. DIGITAL IO/C-POT. 2023年12月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g 東映 1992, p. 40.
- ^ a b c d e f g h i 東宝 2010b, p. 219.
- ^ a b c d e f g h 谷川 1993, p. 148.
- ^ a b c d e 東宝 1982b, p. 104.
- ^ 東映 1992, p. 42.
- ^ 東宝 1982b, p. 105.
- ^ “1月2日 『ウルトラQ』第1話が放送 すべてはここから始まった!”. TELEMAGA.net. 講談社. 2024年2月1日閲覧。
- ^ a b 谷川建司 2016, p. 46-47.
- ^ “関東果し状”. 映画.com. 2023年3月27日閲覧。
- ^ a b 東映 1992, pp. 40–41.
- ^ a b 東宝 1982b, p. 103.
- ^ a b c 松竹 1985, p. 689.
- ^ “清水宏 - 略歴・フィルモグラフィー”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2023年12月31日閲覧。
- ^ 日活 2014, pp. 98, 100.
- ^ “東映直営劇場 渋谷TOEI①・渋谷TOEI②閉館のお知らせ”. 東映公式サイト. 東映 (2022年10月19日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ “7月17日 伝説のはじまり!『ウルトラマン』の放送がスタート!”. TELEMAGA.net. 講談社. 2024年2月1日閲覧。
- ^ “東映クロニクル”. 東映公式サイト. 東映. 2020年4月1日閲覧。
- ^ “サイボーグ009”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年4月12日閲覧。
- ^ “網走番外地 南国の対決”. 映画.com. 2023年3月27日閲覧。
- ^ 日活 2014, pp. 98, 120–121.
- ^ “大魔神逆襲 : 作品情報”. 映画.com. 2024年2月1日閲覧。
- ^ 谷川建司 2016, pp. 57, 62, 83.
- ^ “小さい逃亡者 : 作品情報”. 映画.com. 2024年2月1日閲覧。
- ^ 谷川建司 2016, pp. 56, 82–83.
- ^ 斉藤 2009, pp. 64–65.
- ^ 週刊朝日 編『戦後値段史年表』朝日新聞出版〈朝日文庫〉、1995年、23頁。ISBN 4-02-261108-1。
- ^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ a b “過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
- ^ 愛と死の記録 - KINENOTE
- ^ 巨大なる戦場 - allcinema
- ^ 砦の29人 - allcinema
- ^ “The Bible: In the Beginning, Box Office Information”. The Numbers. April 16, 2012閲覧。
- ^ “Hawaii, Box Office Information”. The Numbers. April 16, 2012閲覧。
- ^ “Who's Afraid of Virginia Woolf?, Box Office Information”. The Numbers. April 16, 2012閲覧。
- ^ “The Sand Pebbles, Box Office Information”. The Numbers. April 16, 2012閲覧。
- ^ “A Man For All Seasons, Box Office Information”. The Numbers. April 16, 2012閲覧。
- ^ “The Good, the Bad and the Ugly, Box Office Information”. Box Office Mojo. April 16, 2012閲覧。
- ^ “Lt. Robin Crusoe, U.S.N., Box Office Information”. The Numbers. May 22, 2012閲覧。
- ^ “The Russians are Coming, the Russians are Coming!, Box Office Information”. The Numbers. April 16, 2012閲覧。
- ^ “Grand Prix, Box Office Information”. The Numbers. April 16, 2012閲覧。
- ^ Corliss, Richard (5 August 2007). "When Antonioni Blew Up the Movies". Time. Retrieved May 19, 2013.
- ^ “第27回 ベネチア国際映画祭(1966年)”. 映画.com. 2019年7月20日閲覧。
参考文献
[編集]- 石原良太 編『映画賞・映画祭日本・外国受賞作品大全集 : 栄光と虚栄・アカデミー賞からヨコハマ映画祭』芳賀書店、1986年6月。ISBN 4-8261-0520-7。
- 斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。
- 松竹『松竹九十年史』松竹、1985年12月。全国書誌番号:87001945。
- 谷川建司「日本映画輸出振興協会と輸出向けコンテンツ」『戦後映画の産業空間 : 資本・娯楽・興行』森話社、2016年7月。ISBN 978-4-86405-098-2。
- 谷川義雄『年表・映画100年史』風濤社、1993年5月。ISBN 4-89219-113-2。
- 東映『クロニクル東映-II 1947-1991』東映、1992年10月。全国書誌番号:93017746。
- 東宝『東宝五十年史』東宝、1982年11月。全国書誌番号:83041631。
- 渋沢社史データベース版(1982年11月刊行本が底本)
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。
- 日活『日活100年史 = Nikkatsu-celebrating 100 years of history』日活、2014年3月。全国書誌番号:22411179。