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1986年の映画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1986年の映画(1986ねんのえいが)では、1986年(昭和61年)の映画分野の動向についてまとめる。

1985年の映画 - 1986年の映画 - 1987年の映画

できごと

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世界

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日本

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周年

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日本の映画興行

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配給会社別年間配給収入
配給会社 配給本数 年間配給収入 概要
新作 再映 洋画 前年対比
松竹 23 46億6877万円 夏の『男はつらいよ』の代わりに公開した勝負作『キネマの天地』は目標の20億円を遥かに下回る配給収入13億円と不本意な興行成績。良質ではあるが『新・喜びも悲しみも幾歳月』(3億9500万円)は時代背景を無視した安易なリメイクのため不発。正月の『男はつらいよ 柴又より愛をこめて』は佳作の『祝辞』との併映で安定した成績(10.5億円)を残し、『必殺! III 裏か表か』(3億7500万円)は健闘したが、若者に受け入れられる作品が存在しない。
18 1 4 88.0%
東宝 36 163億9281万円 前年(1985年)に記録した、日本映画年間配給収入新記録を更新した。日本映画歴代配給収入第2位の『子猫物語』(54億円)、『植村直己物語』(13.5億円)、『ドラえもん のび太と鉄人兵団』(13億円)の3番組が配給収入10億円の大台クリア。人気テレビアニメの映画化『タッチ 背番号のないエース』(9億円)、アイドル映画『SONG FOR U.S.A.』(9億円)や『プルシアンブルーの肖像』は好調。正月映画『姉妹坂』/『雪の断章 -情熱-』(7億円)は伸び悩み。動員映画の『子象物語 地上に降りた天使』(4億円)はまずまずの結果。神山征二郎監督の『旅路 村でいちばんの首吊りの木』は極端な不振。
30 0 6 118.4%
東映 35 108億2512万円 野蛮人のように』/『ビー・バップ・ハイスクール』(14.5億円)、『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』/『BE FREE!』(11.5億円)、アダルト路線の『火宅の人』(10.1億円)、正月の東映まんがまつり(『キャプテン翼 危うし! 全日本Jr.』など)(10.7億円)の4番組が配給収入10億円の大台を突破した。特に、『ビー・バップ・ハイスクール』は中高生から圧倒的に支持された。女性層をターゲットにした『』、『化身』、『極道の妻たち』(7.5億円)は堅調。
30 0 5 108.7%
にっかつ 57 26億1003万円 成人映画アダルトビデオに押され、にっかつもジリ貧状態。エロス大作の正月映画『魔性の香り』(2.8億円)は堅調だったが、ゴールデンウィーク公開のエロス大作『蕾の眺め』は不振。ロマンポルノをさらに刺激的にしたロマンXも頭打ち状態となった。
57 0 0 96.8%
出典:「1986年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」『キネマ旬報1987年昭和62年)2月下旬号、キネマ旬報社、1987年、124 - 131頁。 

各国ランキング

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日本配給収入ランキング

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1986年日本配給収入トップ10
順位 題名 製作国 配給 配給収入
1 子猫物語 日本の旗 東宝 54.0億円
2 バック・トゥ・ザ・フューチャー アメリカ合衆国の旗 UIP 36.5億円
3 ロッキー4/炎の友情 アメリカ合衆国の旗 UIP 29.5億円
4 グーニーズ アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース 19.5億円
5 コブラ アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース 18.0億円
6 野蛮人のように
ビー・バップ・ハイスクール
日本の旗 東映 14.5億円
7 コーラスライン アメリカ合衆国の旗 松竹富士 14.0億円
8 植村直己物語 日本の旗 東宝 13.5億円
9 キネマの天地 日本の旗 松竹 13.0億円
9 ドラえもん のび太と鉄人兵団
プロゴルファー猿 スーパーGOLFワールドへの挑戦!!
日本の旗 東宝 13.0億円
出典:1986年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟

北米興行収入ランキング

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1986年北米興行収入トップ10
順位 題名 スタジオ 興行収入
1. トップガン パラマウント $176,786,701
2. クロコダイル・ダンディー パラマウント $174,803,506
3. プラトーン オライオン $138,530,565
4. ベスト・キッド2 コロムビア $115,103,979
5. スタートレックIV 故郷への長い道 パラマウント $109,713,132
6. バック・トゥ・スクール オライオン $91,258,000
7. エイリアン2 20世紀FOX $85,160,248
8. ゴールデン・チャイルド パラマウント $79,817,937
9. 殺したい女 タッチストーン $71,624,879
10. フェリスはある朝突然に パラマウント $70,136,369
出典: 1986 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月23日閲覧。

日本公開映画

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1986年の日本公開映画を参照。

受賞

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誕生

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日本以外

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日本

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死去

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日付 名前 国籍 年齢 職業
1月 14日 ドナ・リード アメリカ合衆国の旗 64 女優
20日 木村恵吾 日本の旗 81 映画監督
21日 磯野秋雄 日本の旗 75 俳優
27日 リリー・パルマー ドイツの旗 71 女優
29日 リーフ・エリクソン アメリカ合衆国の旗 74 俳優
2月 19日 アドルフォ・チェリ イタリアの旗 63 俳優
3月 10日 レイ・ミランド イギリスの旗 81 俳優
30日 ジェームズ・キャグニー アメリカ合衆国の旗 86 俳優
4月 1日 香山武彦 日本の旗 42 俳優
11日 海江田譲二 日本の旗 78 俳優
23日 オットー・プレミンジャー オーストリアの旗アメリカ合衆国の旗 79 映画監督・プロデューサー
26日 ベッシー・ラヴ アメリカ合衆国の旗 87 女優
ブロデリック・クロフォード アメリカ合衆国の旗 74 俳優
5月 13日 小山田宗徳 日本の旗 58 俳優
22日 熊谷久虎 日本の旗 82 映画監督
23日 スターリング・ヘイドン アメリカ合衆国の旗 70 俳優
6月 13日 ベニー・グッドマン アメリカ合衆国の旗 77 ミュージシャン・俳優
14日 アラン・ジェイ・ラーナー アメリカ合衆国の旗 67 ミュージシャン
19日 コリューシュ フランスの旗 41 俳優
7月 6日 和田浩治 日本の旗 42 俳優
12日 古川勝巳 日本の旗 71 日本ヘラルド映画代表取締役社長
13日 神田隆 日本の旗 68 俳優
25日 ヴィンセント・ミネリ アメリカ合衆国の旗 83 映画監督
天草四郎 日本の旗 69 俳優
28日 ジョン・オルコット イギリスの旗 55 撮影監督
8月 6日 エミリオ・フェルナンデス メキシコの旗 82 映画監督・俳優
9月 1日 マーレイ・ハミルトン アメリカ合衆国の旗 63 俳優
6日 ブランチ・スウィート アメリカ合衆国の旗 90 女優
10日 島耕二 日本の旗 85 俳優・映画監督
10月 5日 ハル・B・ウォリス アメリカ合衆国の旗 87 プロデューサー
12日 植木昌一郎 日本の旗 64 脚本家
14日 キーナン・ウィン アメリカ合衆国の旗 70 俳優
25日 フォレスト・タッカー アメリカ合衆国の旗 71 俳優
11月 23日 増村保造 日本の旗 62 映画監督
23日 明石潮 日本の旗 88 俳優
29日 ケーリー・グラント アメリカ合衆国の旗 82 俳優
12月 2日 デジ・アーナズ アメリカ合衆国の旗 69 俳優
13日 ヘザー・エンジェル イギリスの旗 77 女優
26日 エルザ・ランチェスター イギリスの旗 84 女優
28日 佐々木孝丸 日本の旗 88 俳優
アンドレイ・タルコフスキー ソビエト連邦の旗 54 映画監督

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 東宝 2010b, p. 237.
  2. ^ a b c d e 東映 1992, p. 80.
  3. ^ 文化庁芸術祭賞受賞一覧 昭和51年度(第31回) - 昭和60年度(第40回)”. 文化庁. p. 10. 2022年8月12日閲覧。
  4. ^ 不正商品対策協議会とは”. 不正商品対策協議会ホームページ. 不正商品対策協議会. 2022年8月13日閲覧。 “昭和61(1986)年8月7日、8団体により設立。”
  5. ^ 東宝 2010b, pp. 237–238.
  6. ^ 東宝 2010b, p. 238.
  7. ^ 「1986年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」『キネマ旬報1987年昭和62年)2月下旬号、キネマ旬報社、1987年、124頁。「山田洋次監督「キネマの天地」を50周年記念映画として公開したが、所期の目標に達せず」 
  8. ^ 斉藤 2009, p. 113.
  9. ^ 第37作 男はつらいよ 柴又より愛をこめて”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月29日閲覧。
  10. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  11. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  12. ^ a b 過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
  13. ^ 主要耐久消費財等の普及率(全世帯)(平成16年3月末現在)” (XLS). 内閣府公式サイト. 統計表一覧:消費動向調査. 内閣府 (2004年3月31日). 2022年5月3日閲覧。

参考文献

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  • 斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8 
  • 東映『クロニクル東映-II 1947-1991』東映、1992年10月。全国書誌番号:93017746 
  • 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。 
    • 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。