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1956年の映画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1956年の映画(1956ねんのえいが)では、1956年(昭和31年)の映画分野の動向についてまとめる。

1955年の映画 - 1956年の映画 - 1957年の映画

出来事

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世界

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日本

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日本の映画興行

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  • 入場料金(大人)
    • 150円(東京の邦画封切館)[34]
    • 143円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』[35] 銘柄符号 9341「映画観覧料」)[36]
  • 入場者数 9億9388万人[37]
  • 興行収入 618億9900万円[37]
1956年配給会社別年間配給収入
配給会社 年間配給収入 前年対比
しようちく松竹 47億7304万円 100.2%
とうほう東宝 40億9396万円 127.1%
たいえい大映 45億9931万円 112.8%
しんとうほう新東宝 16億1703万円 086.5%
とうえい東映 50億8683万円 112.3%
につかつ日活 32億3753万円 136.9%
出典: 井上雅雄「映画産業の戦後「黄金期」の実態(下) : ポスト占領期の映画産業と大映の企業経営・補論」『立教經濟學研究』第71巻第2号、立教大学経済学研究会、2017年10月、102頁、doi:10.14992/00015468 

各国ランキング

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日本配給収入ランキング

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1956年邦画配給収入トップ10
(対象期間:1956年4月 - 1957年3月)
順位 題名 配給 配給収入
1 任侠清水港 東映 3億5319万円
2 蜘蛛巣城 東宝 1億9800万円
3 恐怖の空中殺人 東映 1億9291万円
4 曽我兄弟 富士の夜襲[38] 東映 1億9009万円
5 旗本退屈男 謎の幽霊船 東映 1億8678万円
6 銭形平次捕物控 まだら蛇 松竹 1億8676万円
7 太陽の季節 日活 1億8564万円
8 月形半平太 花の巻・嵐の巻 大映 1億8543万円
9 東映 1億7511万円
10 歌う弥次喜多 黄金道中[39] 松竹 1億7456万円
出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、128頁。ISBN 978-4873767550 
1956年洋画配給収入トップ10
(対象期間:1956年1月 - 1957年6月)
順位 題名 製作国 配給 配給収入
1 ジャイアンツ アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース 2億1926万円
2 海底二万哩 アメリカ合衆国の旗 大映 2億1561万円
3 戦争と平和 イタリアの旗アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画 2億0942万円
4 征服者[40] アメリカ合衆国の旗 RKO 1億8305万円
5 八月十五夜の茶屋 アメリカ合衆国の旗 MGM 1億7824万円
6 わんわん物語 アメリカ合衆国の旗 大映 1億7515万円
7 空中ぶらんこ[41] アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド・アーティスツ
松竹
1億7020万円
8 ピクニック アメリカ合衆国の旗 コロンビア ピクチャーズ 1億6236万円
9 トロイのヘレン[42] アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース 1億5873万円
10 捜索者 アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース 1億4507万円
出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、129頁。ISBN 978-4873767550 

日本公開作品

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受賞

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生誕

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死去

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日付 名前 出身国 年齢 職業
1月 12日 ノーマン・ケリー アメリカ合衆国の旗 61 男優
23日 アレクサンダー・コルダ ハンガリーの旗 62 映画監督・ロンドン・フィルムズの設立者
3月 25日 ロバート・ニュートン イギリスの旗 50 男優
4月 15日 キャスリーン・ハワード カナダの旗アメリカ合衆国の旗 71 オペラ歌手・女優
6月 6日 マーガレット・ワイチャーリイ イギリスの旗 74 女優
30日 トリーネ・ルンド ノルウェーの旗 76 男優
7月 16日 ウーロフ・ビンネルストランド スウェーデンの旗 80 男優
8月 16日 ベラ・ルゴシ ハンガリーの旗 73 男優
10月 9日 マリー・ドロ アメリカ合衆国の旗 74 女優
14日 ジュアンヌ・ダルシー フランスの旗 91 女優
11月 10日 アードマン・ペナー カナダの旗 51 脚本家
30日 ヴィゴ・ヴィーイ デンマークの旗 81 男優
12月 12日 エドワード・アンドレ・デュポン ドイツの旗 64 映画監督
29日 ホームズ・ハーバート イギリスの旗 74 男優

映画デビュー

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脚注

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注釈

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  1. ^ 『松竹九十年史』では「外国映画賞」となっている[9]。また、『東宝五十年史』では「外国語映画賞」となっている[4]
  2. ^ 『東宝75年のあゆみ』では第3回東南アジア映画祭の期間は「5月13日から16日」となっている[6]
  3. ^ 〔引用者註〕『松竹九十年史』では「カラー撮影賞」が「色彩映画特別賞」となっている[9]。また、『東宝五十年史』では「カラー撮影賞」が「銀熊賞(色彩撮影)」となっているだけでなく、日付が「7月4日」となっているが、第6回ベルリン国際映画祭の最終日は「7月3日」なので誤植だと思われる[10][13]
  4. ^ 『松竹九十年史』では「記録映画銀熊賞」が「シルバー・ベア賞」となっている[9]
  5. ^ 『松竹九十年史』では「7月」となっている[9]
  6. ^ 〔引用者註〕『東宝75年のあゆみ』では「築地東宝劇場」となっているが、「築地松竹劇場」に修正した。
  7. ^ 〔引用者註〕『松竹九十年史』では11月開館となっていたが[9]、『渋谷経済新聞』の12月開館を採用した。

出典

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  1. ^ a b c d e 石原良太 1986, p. 89.
  2. ^ Free Cinema”. BFI Screenonline. 2023年10月25日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 谷川 1993, p. 128.
  4. ^ a b c d e f 東宝 1982b, p. 72.
  5. ^ Forbidden Planet (1956) - Fred M. Wilcox” (英語). AllMovie. 2023年10月26日閲覧。
  6. ^ a b c d e 東宝 2010b, p. 209.
  7. ^ 宮本武蔵(1954)”. allcinema. スティングレー. 2019年9月12日閲覧。
  8. ^ a b 沿革 - 会社情報”. 東宝オフィシャルサイト. 東宝. 2020年1月31日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 松竹 1985, p. 682.
  10. ^ a b c d e f 東宝 1982b, p. 73.
  11. ^ a b c d 東映 1992, p. 20.
  12. ^ a b c d e 山川 1987, p. 245.
  13. ^ 6th Berlin International Film Festival - June 22 - July 3, 1956” (英語). Berlin International Film Festival. 2019年12月31日閲覧。
  14. ^ やさしく愛して (1956) - Release info” (英語). IMDb. 2023年10月25日閲覧。
  15. ^ 素直な惡女 (1956) - Release info” (英語). IMDb. 2023年10月25日閲覧。
  16. ^ 子供の眼 - 作品情報・映画レビュー”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2023年12月10日閲覧。
  17. ^ 松竹の歴史 作品 1950 -”. 松竹公式サイト. 松竹. 2023年12月10日閲覧。
  18. ^ 第13回 ゴールデングローブ賞(1956年)”. 映画.com. 2023年12月10日閲覧。
  19. ^ a b 東映クロニクル”. 東映公式サイト. 東映. 2020年4月1日閲覧。
  20. ^ a b 東映 1992, p. 21.
  21. ^ 日活 2014, pp. 60, 74.
  22. ^ a b c 東映 1992, pp. 20–21.
  23. ^ 東映 1992, pp. 20, 23.
  24. ^ a b c 沿革”. 日活公式サイト. 日活. 2020年4月1日閲覧。
  25. ^ 東映 1992, p. 22.
  26. ^ 沿革”. 東映公式サイト. 東映. 2020年4月1日閲覧。
  27. ^ 溝口健二(みぞぐちけんじ)とは”. コトバンク. 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ). 朝日新聞社. 2019年12月30日閲覧。
  28. ^ a b c d e f g h i j k 東宝 2010b, p. 210.
  29. ^ a b c d e f g h i 東宝 1982b, p. 74.
  30. ^ 壁あつき部屋”. キネノート. キネマ旬報社. 2019年9月30日閲覧。
  31. ^ 団体概要 - 沿革”. 日本シナリオ作家協会公式サイト. 日本シナリオ作家協会. 2019年9月14日閲覧。 “昭和31年(1956) 旧ビル「シナリオ会館」(東京都港区麻布霞町。木造2階建)を竣工”
  32. ^ “渋谷のシンボルが47年の歴史に幕 サヨナラ「渋谷東急文化会館」”. 渋谷経済新聞 (みんなの経済新聞ネットワーク). (2003年6月6日). https://www.shibukei.com/special/83/ 2019年9月13日閲覧. "1956(昭和31)年12月1日、渋谷駅東口に渋谷東急文化会館がオープンした。" 
  33. ^ 東映 1992, p. 36.
  34. ^ 角川春樹藤岡和賀夫阿久悠『ザ・ブーム』角川書店、1982年1月25日、204頁。 
  35. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  36. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  37. ^ a b 過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
  38. ^ 曽我兄弟 富士の夜襲”. KINENOTE(キネノート). 2018年9月17日閲覧。
  39. ^ 歌う弥次喜多 黄金道中”. KINENOTE(キネノート). 2018年9月17日閲覧。
  40. ^ 征服者”. allcinema. 2018年9月17日閲覧。
  41. ^ 空中ぶらんこ”. allcinema. 2018年9月17日閲覧。
  42. ^ トロイのヘレン”. allcinema. 2018年9月17日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 石原良太 編『映画賞・映画祭日本・外国受賞作品大全集 : 栄光と虚栄・アカデミー賞からヨコハマ映画祭』芳賀書店、1986年6月。ISBN 4-8261-0520-7 
  • 井上雅雄「映画産業の戦後「黄金期」の実態(下) : ポスト占領期の映画産業と大映の企業経営・補論」『立教經濟學研究』第71巻第2号、立教大学経済学研究会、2017年10月、67 - 107頁、doi:10.14992/00015468  - 1953年から1956年の邦画各社の状況について書かれている。
  • 松竹『松竹九十年史』松竹、1985年12月。全国書誌番号:87001945 
  • 谷川義雄『年表・映画100年史』風濤社、1993年5月。ISBN 4-89219-113-2 
  • 東映『クロニクル東映-II 1947-1991』東映、1992年10月。全国書誌番号:93017746 
  • 東宝『東宝五十年史』東宝、1982年11月。全国書誌番号:83041631 
    • 渋沢社史データベース版(1982年11月刊行本が底本)
  • 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。 
    • 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。 
  • 日活『日活100年史 = Nikkatsu-celebrating 100 years of history』日活、2014年3月。全国書誌番号:22411179 
  • 山川浩二『昭和広告60年史』講談社、1987年。ISBN 4-06-202184-6 

外部リンク

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