1999年の映画
表示
1999年 こちらもご覧下さい |
---|
社会 |
政治 経済 法 労働 教育 交通 |
文化と芸術 |
文学 芸術 音楽 映画 日本公開映画 出版 日本のテレビ ラジオ |
スポーツ |
スポーツ 野球 サッカー 相撲 バレー バスケ 自転車競技 日本競馬 |
科学と技術 |
科学 気象・地象・天象 台風 鉄道 航空 |
地域 |
日本 日本の女性史 |
各年の映画 |
1997 1998 1999 2000 2001 |
日本公開映画 |
1997 1998 1999 2000 2001 |
■ヘルプ |
1999年の映画(1999ねんのえいが)では、1999年(平成11年)の映画分野の動向についてまとめる。
1998年の映画 - 1999年の映画 - 2000年の映画
出来事
[編集]世界
[編集]→「1999年 § できごと」も参照
- 1月20日 - 米捜査当局、『ゴジラ』など日本の怪獣映画海賊版ビデオを無断で取扱っていたニューヨーク市内の業者を著作権法違反で摘発[1]。
- 3月7日 - 映画監督スタンリー・キューブリック死去[1]。
- 3月21日 - 第71回アカデミー賞で伊比恵子監督『パーソナルズ』が短編ドキュメンタリー映画賞受賞[1]。
- 4月17日 - 5月19日公開の『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のためにファンが並び始める[要出典]。
- 6月3日 - 米テキサス・インスツルメンツ社ほかが映画史上初の映画館向けデジタル配給システムを『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』から実用化し、米4か所で公開[1]。
- 6月12日 - 北野武監督が仏芸術文化勲章(シュヴァリエ)受章[1]。
- 6月21日 - 20世紀フォックスとMGMが北米以外ではFOXが劇場およびVHS、DVD配給を行う契約を締結[1]。
- 7月16日 - 製作費わずか6万ドルの『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』、全米で驚異的大ヒットを記録[1][2]。以後、同様の演出がなされた低予算作品の製作がブームになる[1]。
- 7月29日 - 第21回モスクワ国際映画祭で『生きたい』(新藤兼人監督)がグランプリ受賞[1]。
- 9月7日 - 第23回モントリオール世界映画祭で『鉄道員 ぽっぽや』の高倉健が日本人初の主演男優賞受賞[3]。
- 11月10日 - 米国で『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(湯山邦彦監督)公開[3]。初日だけで1010万ドルと同国の邦画興行収入記録を更新[4][3]。11月12日、週間興行収入で日本作品初の全米第1位の快挙[3][5]。
- 11月24日 - 『トイストーリー2』(ジョン・ラセター監督)全米公開[3][6]。メジャースタジオ作品としては初のデジタル方式での上映を6館で実施[3]。
日本
[編集]→「1999年の日本 § できごと」も参照
- 1月
- 2月
- 3月
- 3月6日 - 「映画ドラえもん」シリーズ20周年記念『ドラえもん のび太の宇宙漂流記』/『のび太の結婚前夜』/『ザ☆ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ?』公開、大ヒット[1][9]。
- 3月16日 - 東京江戸川区・船堀シネパル1・2開場[1]。
- 4月
- 4月21日 - ヘラルド・エンタープライズ第1号シネコン、神奈川県・シネプレックス8平塚開場[1]。
- 4月23日 - ヴァージンシネマズ・ジャパン第1号シネコン、福岡県・ヴァージン・シネマズ・トリアス久山開場[1]。
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 9月4日 - 松竹、洋画配給再開第1作『ノッティングヒルの恋人』(ロジャー・ミッシェル監督)公開[3][11]。
- 9月10日 - 神奈川県・WMCみなとみらい開場[3]。関東ロードショーエリアに本格的シネコン初進出[3]。
- 9月11日公開の『マトリックス』のCGアクションが人気を集める[要出典]。
- 10月
- 11月
- 11月23日 - ヴァージンシネマズ名古屋ベイシティ開場[3][注 1]。
- 12月
日本の映画興行
[編集]配給会社 | 配給本数 | 年間配給収入 | 概要 |
---|---|---|---|
前年対比 | |||
松竹 | 18 | 37億8610万円 | ギャガ=ヒューマックスとの共同配給の『ノッティングヒルの恋人』が配給収入10.5億円を稼ぎ、1999年の松竹トップ。配給収入100億円突破の『もののけ姫』に続くジブリの『ホーホケキョ となりの山田くん』は大いに期待外れの配給収入8.2億円で終わる。 |
121.6% | |||
東宝 | 21 | 167億6040万円 | 15年連続の年間配給収入100億円超え。邦画配給収入トップの『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』(35億円)、第2位の『リング2』/『死国』(21億円)を含め、配給収入10億円突破6番組中5番組が東宝。 |
89.4% | |||
東映 | 27 | 52億6345万円 | 『失楽園』以来、2年振りに『鉄道員(ぽっぽや)』(20.5億円)が配給収入20億円を突破する。稼動期の正月や夏休みにヒット作がなかった。 |
92.8% |
各国ランキング
[編集]日本配給収入ランキング
[編集]→「1999年日本週末興行成績1位の映画の一覧」も参照
順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|---|
1 | アルマゲドン | ブエナ・ビスタ | 83.5億円 | |
2 | スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス | 20世紀FOX | 78.0億円 | |
3 | マトリックス | ワーナー・ブラザース | 50.0億円 | |
4 | シックス・センス | 東宝東和 | 43.0億円 | |
5 | 劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕 | 東宝 | 35.0億円 | |
6 | リング2 死国 |
東宝 | 21.0億円 | |
7 | 鉄道員(ぽっぽや) | 東映 | 20.5億円 | |
8 | ドラえもん のび太の宇宙漂流記 | 東宝 | 20.0億円 | |
9 | ハムナプトラ/失われた砂漠の都 | UIP | 18.0億円 | |
10 | アイズ ワイド シャット | ワーナー・ブラザース | 17.5億円 |
全世界興行収入ランキング
[編集]順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1. | スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス | 20世紀FOX | $924,317,558 |
2. | シックス・センス | ハリウッド・ピクチャーズ | $672,806,292 |
3. | トイ・ストーリー2 | ディズニー/ピクサー | $485,015,179 |
4. | マトリックス | ワーナー・ブラザース | $460,379,930 |
5. | ターザン | ディズニー | $448,191,819 |
6. | ハムナプトラ/失われた砂漠の都 | ユニバーサル | $415,933,406 |
7. | ノッティングヒルの恋人 | ユニバーサル | $363,889,678 |
8. | 007 ワールド・イズ・ノット・イナフ | MGM | $361,832,400 |
9. | アメリカン・ビューティ | ドリームワークス | $356,296,601 |
10. | オースティン・パワーズ:デラックス | ニューライン | $312,016,858 |
- 出典:“1999 Worldwide Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月26日閲覧。
北米興行収入ランキング
[編集]順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1 | スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス | 20世紀FOX | $431,088,295 |
2 | シックス・センス | ハリウッド・ピクチャーズ | $293,506,292 |
3 | トイ・ストーリー2 | ディズニー/ピクサー | $245,852,179 |
4 | オースティン・パワーズ:デラックス | ニューライン | $206,040,086 |
5 | マトリックス | ワーナー・ブラザース | $171,479,930 |
6 | ターザン | ディズニー | $171,091,819 |
7 | ビッグ・ダディ | コロンビア ピクチャーズ | $163,479,795 |
8 | ハムナプトラ/失われた砂漠の都 | ユニバーサル | $155,385,488 |
9 | プリティ・ブライド | パラマウント映画 | $152,257,509 |
10 | ブレア・ウィッチ・プロジェクト | アーティザン・エンタティメント | $140,539,099 |
- 出典:“1999 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2016年1月16日閲覧。
イギリス興行収入ランキング
[編集]- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
- ノッティングヒルの恋人
- バグズ・ライフ
- オースティン・パワーズ:デラックス
- 007 ワールド・イズ・ノット・イナフ
- シックス・センス
- 恋におちたシェイクスピア
- ターザン
- ハムナプトラ/失われた砂漠の都
- マトリックス
- 出典:“Top 20 films in UK cinemas”. Film Distributors' Association. 2016年1月17日閲覧。
オーストラリア興行収入ランキング
[編集]- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
- シックス・センス
- マトリックス
- オースティン・パワーズ:デラックス
- ノッティングヒルの恋人
- トイ・ストーリー2
- ハムナプトラ/失われた砂漠の都
- ビッグ・ダディ
- 007 ワールド・イズ・ノット・イナフ
- 恋におちたシェイクスピア
- 出典:“Australian box office data”. Movie Marshal. 2016年1月17日閲覧。
フランス観客動員数ランキング
[編集]- Astérix & Obélix contre César
- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
- ターザン
- マトリックス
- ノッティングヒルの恋人
- 007 ワールド・イズ・ノット・イナフ
- バグズ・ライフ
- ハムナプトラ/失われた砂漠の都
- ワイルド・ワイルド・ウエスト
- Himalaya : L'Enfance d'un chef
- 出典:“FRANCE 1999 - BOX OFFICE STORY”. boxofficestory. 2016年1月17日閲覧。
ドイツ観客動員数ランキング
[編集]- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
- ターザン
- ノッテンガルヒルの恋人
- 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ
- プリティ・ブライド
- ハムナムプトラ/失われた砂漠の都
- マトリックス
- シックス・センス
- バグズ・ライフ
- アステリックスとオベリクス
日本公開映画
[編集]1999年の日本公開映画を参照。
受賞
[編集]- 第72回アカデミー賞
- 作品賞 - 『アメリカン・ビューティー』
- 監督賞 - サム・メンデス(『アメリカン・ビューティー』)
- 主演男優賞 - ケヴィン・スペイシー(『アメリカン・ビューティー』)
- 主演女優賞 - ヒラリー・スワンク(『ボーイズ・ドント・クライ』)
- 第57回ゴールデングローブ賞
- 作品賞 (ドラマ部門) - 『アメリカン・ビューティー』
- 主演女優賞 (ドラマ部門) - ヒラリー・スワンク(『ボーイズ・ドント・クライ』)
- 主演男優賞 (ドラマ部門) - デンゼル・ワシントン(『ザ・ハリケーン』)
- 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『トイ・ストーリー2』
- 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - レニー・ゼルウィガー(『ベティ・サイズモア』)
- 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ジム・キャリー(『マン・オン・ザ・ムーン』)
- 監督賞 - サム・メンデス (『アメリカン・ビューティー』)
- 第52回カンヌ国際映画祭
- パルム・ドール - 『ロゼッタ』(リュック・ダルデンヌ、ジャン=ピエール・ダルデンヌ)
- 監督賞 - ペドロ・アルモドバル(『オール・アバウト・マイ・マザー』)
- 男優賞 - エマニュエル・ショッテ(『ユマニテ』)
- 女優賞 - エミリー・ドゥケンヌ(『ロゼッタ』)、セヴリーヌ・カネル(『ユマニテ』)
- 第56回ヴェネツィア国際映画祭
- 第42回ブルーリボン賞
- 作品賞 - 『御法度』
- 主演男優賞 - 高倉健(『鉄道員 (ぽっぽや)』)
- 主演女優賞 - 鈴木京香(『39 刑法第三十九条』)
- 監督賞 - 大島渚(『御法度』)
- 第73回キネマ旬報ベスト・テン
- 外国映画第1位 - 『恋におちたシェイクスピア』
- 日本映画第1位 - 『あ、春』
- 第54回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『鉄道員 (ぽっぽや)』
死去
[編集]日付 | 名前 | 国籍 | 年齢 | 職業 | |
1月 | 5日 | 武藤英司 | 81 | 俳優 | |
9日 | 芦田伸介 | 81 | 俳優 | ||
18日 | 土居まさる | 58 | アナウンサー | ||
25日 | 三木のり平 | 74 | 俳優 | ||
2月 | 15日 | 山岡久乃 | 72 | 女優 | |
20日 | ジーン・シスケル | 53 | 映画批評家 | ||
3月 | 5日 | リチャード・カイリー | 76 | 俳優 | |
7日 | スタンリー・キューブリック | 70 | 映画監督 | ||
12日 | 諏訪彰 | 79 | 地震学・火山学研究者 | ||
13日 | ガーソン・カニン | 86 | 脚本家・映画監督 | ||
23日 | 高橋和枝 | 70 | 声優 | ||
水島道太郎 | 87 | 俳優 | |||
25日 | 上月晃 | 58 | 女優 | ||
27日 | 沖田浩之 | 36 | 俳優 | ||
29日 | デヴィッド・ストリックランド | 29 | 俳優 | ||
4月 | 13日 | 曽我廼家明蝶 | 90 | 俳優 | |
14日 | エレン・コービー | 87 | 俳優 | ||
21日 | チャールズ・ロジャース | 94 | 俳優 | ||
28日 | ロリー・カルホーン | 76 | 俳優 | ||
5月 | 2日 | オリヴァー・リード | 61 | 俳優 | |
8日 | ダーク・ボガード | 78 | 俳優 | ||
20日 | 由利徹 | 79 | 俳優 | ||
6月 | 11日 | デフォレスト・ケリー | 79 | 俳優 | |
7月 | 1日 | シルヴィア・シドニー | 88 | 女優 | |
1日 | エドワード・ドミトリク | 90 | 映画監督 | ||
2日 | マリオ・プーゾ | 76 | 作家・脚本家 | ||
8月 | 4日 | ヴィクター・マチュア | 86 | 俳優 | |
7日 | 宮川一夫 | 91 | 撮影監督 | ||
25日 | 大崎順彦 | 78 | 東京大学名誉教授 | ||
9月 | 2日 | ルース・ローマン | 76 | 女優 | |
14日 | チャールズ・クライトン | 89 | 映画監督・編集技師 | ||
16日 | 市川右太衛門 | 92 | 俳優 | ||
20日 | 遠藤晴 | 66 | 声優 | ||
22日 | ジョージ・C・スコット | 71 | 俳優 | ||
10月 | 26日 | エイブラハム・ポロンスキー | 88 | 脚本家、映画監督 | |
11月 | 1日 | 千秋実 | 82 | 俳優 | |
3日 | イアン・バネン | 71 | 俳優 | ||
12月 | 3日 | マデリーン・カーン | 57 | 女優 | |
5日 | 佐藤勝 | 71 | 作曲家 | ||
10日 | エリック・クレワース | 79 | アニメーター | ||
19日 | デスモンド・リュウェリン | 85 | 俳優 | ||
30日 | 小林與三次 | 86 | 日本テレビ放送網代表取締役会長 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 〔引用者註〕東宝の資料では、「11月16日」になっている。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am 東宝 2010b, p. 253.
- ^ “全米映画ランキング : 1999年7月30日 - 1999年8月1日”. 映画.com (1999年8月3日). 2022年11月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 東宝 2010b, p. 254.
- ^ <映画>ポケモン全米初日興収10億円突破! スポニチメール 1999年11月14日(インターネットアーカイブのキャッシュ)
- ^ “全米映画ランキング : 1999年11月12日 - 1999年11月14日”. 映画.com (1999年11月16日). 2022年11月19日閲覧。
- ^ “全米映画ランキング : 1999年11月26日 - 1999年11月28日”. 映画.com (1999年11月30日). 2022年11月19日閲覧。
- ^ 会社案内 - ウェイバックマシン(2005年3月6日アーカイブ分)
- ^ “国内映画ランキング : 1999年1月23日 - 1999年1月24日”. 映画.com (1999年1月26日). 2022年11月19日閲覧。 “また、「死国/リング2」も前作に続いての大ヒット。”
- ^ “国内映画ランキング : 1999年3月6日 - 1999年3月7日”. 映画.com (1999年3月9日). 2022年11月19日閲覧。
- ^ “国内映画ランキング : 1999年7月10日 - 1999年7月11日”. 映画.com (1999年7月13日). 2022年11月19日閲覧。
- ^ “国内映画ランキング : 1999年9月4日 - 1999年9月5日”. 映画.com (1999年9月7日). 2022年11月19日閲覧。
- ^ “国内映画ランキング : 1999年10月30日 - 1999年10月31日”. 映画.com. 2022年11月19日閲覧。
- ^ 斉藤 2009, pp. 135–136.
- ^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ a b “過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
参考文献
[編集]- 斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。