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「大阪市」の版間の差分

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2020年11月1日 (日) 09:35時点における版

おおさかし ウィキデータを編集
大阪市
大阪市旗 大阪市章
大阪市旗 大阪市章
1894年明治27年)4月12日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 大阪府
市町村コード 27100-4
法人番号 6000020271004 ウィキデータを編集
面積 225.34km2
(境界未定部分あり)
総人口 2,791,907[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 12,390人/km2
隣接自治体 豊中市吹田市摂津市門真市大東市東大阪市守口市八尾市堺市松原市
兵庫県尼崎市
市の木 サクラ
市の花 パンジー
市の歌 大阪市歌(1929年制定)
大阪市役所
市長 横山英幸
所在地 530-8201
大阪府大阪市北区中之島一丁目3番20号
北緯34度41分37.5秒 東経135度30分7.6秒 / 北緯34.693750度 東経135.502111度 / 34.693750; 135.502111 (大阪市)座標: 北緯34度41分37.5秒 東経135度30分7.6秒 / 北緯34.693750度 東経135.502111度 / 34.693750; 135.502111 (大阪市)
大阪市役所
地図
外部リンク 公式ウェブサイト

大阪市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村


行政区位置図は#行政区参照
ウィキプロジェクト
大阪市24区 色分け地図

大阪市(おおさかし)は、大阪府中部に位置する。大阪府の府庁所在地であり、政令指定都市である。

概要

梅田地区の超高層ビル群
淀川河川敷から望む大阪市・梅田のスカイライン

大阪市は、近畿地方および西日本の行政・経済・文化・交通の中心都市である。

市域を中心(首位都市)として、大阪都市圏および京阪神大都市圏が形成されている。大阪市の2016年度の市内総生産は約20兆円で[1]政令指定都市中最大であり、2倍から3倍の人口を擁する北海道千葉県兵庫県など1つの道府県県内総生産を上回る[2]。また、市町村最大の約370万人の人口を誇る横浜市の約1.5倍の市内総生産を誇る[3]。さらに京阪神大都市圏の圏内総生産は、国内では首都圏に次ぎ、世界的にも上位にある[4]

市内の従業者数、事業所数、上場企業本社数は共に国内2位[要出典]

夜間人口横浜市に次いで全国2位の約275万人、人口密度は全国の市で5位政令指定都市中で1位)、昼間人口は市外から多くの通勤・通学者が流入するため約354万人であり、昼間人口が約340万人の横浜市を上回り全国第1位。

面積は、全国に20市ある政令指定都市の中でも川崎市堺市さいたま市に次ぎ4番目に小さく、横浜市のおよそ半分、名古屋市のおよそ3分の2程度であるが政令指定都市の中では行政区が24区と最多であるため面積が10km2に満たない行政区がほとんどである。

近年では都心回帰が顕著で、大阪都心9区(北区中央区西区天王寺区浪速区福島区都島区淀川区阿倍野区)を中心に人口が増加傾向にある。また、都心9区ではマンションやホテル用地、商業地需要が高いため、地価が高騰している[要出典]

古代から瀬戸内海大阪湾に面した当時の国際的な港である住吉津水の都と称された難波津などのある外交に関連した港湾都市、国内流通の中心として栄えて水の都と称され、古代の首都としての難波宮難波京などの都城も造営。

中世には、渡辺津浄土真宗本山であった石山本願寺が置かれ、寺内町として商工業が発展。

近世初期には、古代から生国魂神社や難波宮が存在した上町台地の先端付近に豊臣秀吉大坂城を築城し、城下町が整備された。

江戸時代には天領となり、江戸をしのぐ[要出典]経済・交通・金融・商業の中心地として発展。堂島米市場が置かれ、当時の経済の中心であった米の中央市場として機能した。大坂は天下の台所と称され、豊かな町人文化を育んだ。

明治時代に入ると、繊維工業(船場の繊維街なども有名)を中心とした工業都市となり、「東洋のマンチェスター煙の都と称された。

1925年に第2次市域拡大を行い、その結果人口は211万人に到達し、1923年関東大震災で被害を受けた当時の東京市を上回り、面積・人口・工業出荷額[要出典]において日本一位の都市となった。またこの当時を「大大阪時代」と呼ぶ[5]。都市計画学者である関一が第7代大阪市長を務め、現在におけるメインストリートである御堂筋やその地下に日本初の公営地下鉄である御堂筋線の一部(梅田駅-心斎橋駅)が建設されるなど、現在につながる大阪の基礎を作り上げた。

第二次世界大戦後には、重化学工業の比重が高まり、今日も阪神工業地帯の中核を担っている。

他方で、卸売業を中心に商業活動も活発で、道修町(薬種)、松屋町(玩具)、本町(繊維)など市内各所に問屋街が発達している。

Osaka Metro(大阪市高速電気軌道)の御堂筋線が市内における最重要路線として機能しており、新大阪駅-梅田駅-難波駅-天王寺駅といった重要な駅を南北に直線的に結んでいる。また、在阪の大手私鉄5社の主要路線のターミナル駅は全て御堂筋線の駅と接続している。

梅田北新地を中心としたキタ心斎橋難波を中心としたミナミが2大繁華街として発展。商業の中心地として機能している。他にも天王寺新世界京橋といった繁華街を擁する。

中之島淀屋橋北浜界隈の大阪市の伝統的なオフィス街には、金融街が形成されている。また、梅田界隈や大阪ビジネスパーク(OBP)はオフィスビルが林立し、超高層ビル群を形成している。市役所の所在する中之島から難波宮、大阪城にかけては、官公庁や公的機関が数多く立地。

問屋街の伝統は、戦後高度成長期から21世紀初頭まで、9大総合商社といわれたうち6社(1974年以前は10大商社のうち7社)が大阪市に本社を置いていた歴史にも反映されている[要出典]

大阪府の面積は47都道府県で2番目に狭く、元々は大阪市にあった大阪大学関西大学近畿大学なども土地が広い市外に大部分の拠点を置いている大学が多いため、人口規模に対して市内の大学の数は少ない。

日本の民間研究所が2019年に発表した「世界の都市総合力ランキング」では、世界29位と評価された[6]。また、アメリカのシンクタンクが2019年に発表した世界都市ランキングにおいて、世界50位の都市と評価された[7]

イギリスのシンクタンクが発表した2020年の報告書によると、世界59位の金融センターと評価されている[8]

人口

大阪市は自然動態が減少する一方で社会動態がそれを上回る増加数を記録しているため、2020年3月1日における推計人口は2,744,379人であり、前年同月の人口と比べると17,454人増加している。

また都心部では近年、目抜き通りのオフィスビルの容積率が緩和してきたため新築のオフィスビルが増え、老朽化したオフィスビルの跡地に高層マンションが建てられるようになったその結果人口が急増し、都心部の小学校などでは教室の数が足りず増築工事などを行なっている小学校もある[要出典]

近年、比較的単身赴任などでの転入が多いため大阪市は一世帯当たりの人員が約1.91人と政令指定都市内では最も少なくなっている[要出典]

梅田、難波といった繁華街を有する北区や中央区、浪速区、淀川区などでは人口が増加傾向にあるが、西成区では歯止めのかからない人口減少に悩まされており、南部と南東部の区を中心に人口が減少している。

大阪市の人口はドーナツ化現象の影響で1965年の3,156,222人をピークに減少を始めたが、その後は都心回帰の傾向が強まり減少幅が緩やかになり再び増加に転じた。最近では自然減少を上回る社会増加が続いているため2017、2018年共に大阪市が全国2位(市町村別)の人口増となっている。[9]

大阪市(に相当する地域)の人口の推移
1950年(昭和25年) 2,015,350人
1955年(昭和30年) 2,547,316人
1960年(昭和35年) 3,011,563人
1965年(昭和40年) 3,156,222人
1970年(昭和45年) 2,980,487人
1975年(昭和50年) 2,778,987人
1980年(昭和55年) 2,648,180人
1985年(昭和60年) 2,636,249人
1990年(平成2年) 2,623,801人
1995年(平成7年) 2,602,421人
2000年(平成12年) 2,598,774人
2005年(平成17年) 2,628,811人
2010年(平成22年) 2,665,314人
2015年(平成27年) 2,691,185人
2020年(令和2年) 2,752,412人
総務省統計局 国勢調査より


地理

大阪の衛星画像(2018年)
大阪市
雨温図説明
123456789101112
 
 
45
 
10
3
 
 
62
 
10
3
 
 
104
 
14
6
 
 
104
 
20
11
 
 
146
 
25
16
 
 
185
 
28
20
 
 
157
 
32
24
 
 
91
 
33
25
 
 
161
 
29
22
 
 
112
 
23
16
 
 
69
 
18
10
 
 
44
 
12
5
気温(°C
総降水量(mm)
出典:気象庁 大阪 平年値(年・月ごとの値)
インペリアル換算
123456789101112
 
 
1.8
 
49
37
 
 
2.4
 
50
37
 
 
4.1
 
57
42
 
 
4.1
 
68
51
 
 
5.7
 
76
60
 
 
7.3
 
82
68
 
 
6.2
 
89
76
 
 
3.6
 
92
78
 
 
6.3
 
85
71
 
 
4.4
 
74
60
 
 
2.7
 
64
50
 
 
1.7
 
54
41
気温(°F
総降水量(in)

大阪市は、淀川の河口に開けた古くからの港湾都市で、瀬戸内海を繋ぐ水運の要を担い、西日本の物流の中心として栄えてきた。 市内の地形は全体的に平地であるが一部標高が20メートル以上になる地点もある。

また、近畿地方最大の都市として、近隣の神戸市京都市とあわせて京阪神と称する。市域の西部は大阪湾に面し、沿岸北西部にかけて阪神工業地帯が広がる。市内経済総生産は約22兆円に達し、近畿経済圏の中心地である。

気候

大阪市を含め府内全域が瀬戸内海式気候に属し、年間を通して温暖である。夏は非常に蒸し暑く、全国有数の酷暑地帯である。特に夜が寝苦しく、年平均熱帯夜日数は本土の官署では鹿児島市(51.6日)・神戸市(43.1日)に次いで3番目に多い37.4日で、7月から8月にかけての一か月以上は平年値でも熱帯夜である。8月の平均気温は28.8℃であり、那覇市を含め全国の都道府県庁所在地の中では一番高い平均気温となっている。近年は都市化によるヒートアイランド現象の影響で、郊外に比べ夜間の気温が低下しにくく、熱帯夜の増加、冬日の減少が顕著である。


大阪市大阪管区気象台、標高23m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 19.1
(66.4)
23.7
(74.7)
25.2
(77.4)
30.7
(87.3)
32.7
(90.9)
36.1
(97)
38.4
(101.1)
39.1
(102.4)
36.4
(97.5)
33.1
(91.6)
27.9
(82.2)
24.5
(76.1)
39.1
(102.4)
平均最高気温 °C°F 9.7
(49.5)
10.5
(50.9)
14.2
(57.6)
19.9
(67.8)
24.9
(76.8)
28.0
(82.4)
31.8
(89.2)
33.7
(92.7)
29.5
(85.1)
23.7
(74.7)
17.8
(64)
12.3
(54.1)
21.3
(70.3)
日平均気温 °C°F 6.2
(43.2)
6.6
(43.9)
9.9
(49.8)
15.2
(59.4)
20.1
(68.2)
23.6
(74.5)
27.7
(81.9)
29.0
(84.2)
25.2
(77.4)
19.5
(67.1)
13.8
(56.8)
8.7
(47.7)
17.1
(62.8)
平均最低気温 °C°F 3.0
(37.4)
3.2
(37.8)
6.0
(42.8)
10.9
(51.6)
16.0
(60.8)
20.3
(68.5)
24.6
(76.3)
25.8
(78.4)
21.9
(71.4)
16.0
(60.8)
10.2
(50.4)
5.3
(41.5)
13.6
(56.5)
最低気温記録 °C°F −7.5
(18.5)
−6.5
(20.3)
−5.2
(22.6)
−2.6
(27.3)
3.5
(38.3)
8.9
(48)
14.8
(58.6)
13.6
(56.5)
10.4
(50.7)
3.0
(37.4)
−2.2
(28)
−4.5
(23.9)
−7.5
(18.5)
降水量 mm (inch) 47.0
(1.85)
60.5
(2.382)
103.1
(4.059)
101.9
(4.012)
136.5
(5.374)
185.1
(7.287)
174.4
(6.866)
113.0
(4.449)
152.8
(6.016)
136.0
(5.354)
72.5
(2.854)
55.5
(2.185)
1,338.3
(52.689)
降雪量 cm (inch) 0
(0)
1
(0.4)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1
(0.4)
平均降水日数 (≥0.5 mm) 6.4 7.3 10.3 10.0 10.4 12.3 11.3 7.8 10.6 9.2 7.0 7.1 109.7
平均降雪日数 (≥0 cm) 4.7 5.5 1.9 0 0 0 0 0 0 0 0 1.8 13.9
湿度 61 60 59 58 61 68 70 66 67 65 64 62 63
平均月間日照時間 146.5 140.6 172.2 192.6 203.7 154.3 184.0 222.4 161.6 166.1 152.6 152.1 2,048.6
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年[10]、気温極値:1883年-現在[11])


隣接している自治体・行政区

大阪府
大阪府

大阪府

兵庫県
兵庫県

兵庫県

歴史

先史時代

上町台地は約12万年前の間氷期(リス・ウルム間氷期)に海底に堆積した地層である。そこには河内湾より一回り大きな上町海が存在した。気候が涼しくなり始めた約11万年前に陸地が現れ始めた。このできたばかりの陸地にはナウマンゾウヤベオオツノジカやムカシニホンジカの群れがやってきていた。氷期に移り変わる約7万年前には、上町海が退いて古大阪平野が広がり、そこには針葉樹広葉樹が混じる林が繁り、その木々の間を川が丘陵から低地へと網目状になって流れ下っていた。この川を渡るゾウやシカの群れの足跡の化石として残っている。ゾウの遺体としては臼歯が1個であるが、足跡化石は千個以上見つかっている[12]。 大阪で最も古い旧石器は、大阪市平野区の長原遺跡から出土した石器群110数点で、約3万数千年前の後期旧石器時代の初期と考えられる。それは、これらの石器の出土層より上位層の火山灰層が姶良Tn火山灰であったことから年代の推定ができる。石器群はサヌカイト製の2 - 3センチメートルの小石器と削器・掻器などの加工具であった[13]

縄文海進により大阪湾が発生、南部から突き出た上町台地砂嘴とする半島ができ、東部は河内湾となる。縄文時代中期には既に人が集住し、漁撈・採集などの生活を営んでいたことが、森之宮付近の遺跡から明らかになっている。弥生時代になると半島は砂州となり河内湾は淡水化、やがて河内湖となる。河内湖周辺は自然環境に恵まれており、農耕の発展により大規模集落が出現し、海運や大陸との交易の拠点となる。

古代

住吉大社
四天王寺
難波宮跡公園(2017年)

大阪湾の奥、淀川大和川の河口に突き出た上町台地が大阪市の町の原点である。天忍日命を始祖とする大伴氏天忍人命を始祖とする津守氏が本拠を置いた場所であり、神武天皇は即位前、難波埼 (なにわさき) に生国魂神社を創建。古墳時代応神天皇の難波大隅宮 (なにわのおおすみのみや) や仁徳天皇は難波に都を定め宮居を難波高津宮 (なにわのたかつのみや) とし、以後、上町台地には欽明天皇の難波祝津宮 (なにわのはふりつのみや) 、孝徳天皇聖武天皇難波宮 (なにわのみや) などが営まれた。難波高津宮は単に高津宮とも。現在の高津宮(高津神社)はこの宮の遺跡を探索しその地に社殿を築き祭祀を行ったことに始まるとされ、元々は生國魂神社、大阪城辺りにあった[14]。)。飛鳥時代には難波宮で大化の改新が行なわれ、以後、日本という国号の使用と共に元号の使用が始まったとされる。大化は日本で最初の元号となり政治の中心も置かれ、後には難波京が置かれ、住吉津難波津、中世には渡辺津大阪平野奈良盆地の政治勢力の瀬戸内海における港湾都市、国内流通の中心であり、首都副都が置かれた。律令国では摂津国の範囲。

中世

中世には京都に政治の拠点が移動したため、その瀬戸内海の外港の地位も大輪田泊神崎などに移ったが、その間も四天王寺や住吉大社周辺は宗教的な要地として、また渡辺津は熊野や住吉巡礼の拠点・淀川河口の拠点としてある程度栄えていた。 南北朝時代には後村上天皇の皇宮(住吉行宮)が約10年間、住吉大社宮司の津守氏の住之江館(正印殿)に置かれ、次の長慶天皇もここで即位。 その後蓮如により上町台地突端に石山本願寺が開かれ、全国の浄土真宗本山となった。その寺内町では商工が発展した。

近世

大阪城天守閣
大阪の地図(1686年)

織田信長によって破壊された石山本願寺の跡地に、豊臣秀吉大坂城を築いて再び政治の中心となり、同時に大規模な城普請で人と物資が集まって再び経済の中心地 (本格的に日本経済の中心になったのは江戸時代になり100年程経過してからである) となった。しかし、1615年の大坂夏の陣で大坂城は落城し、豊臣氏も滅ぼされた。1619年、大坂城下は江戸幕府天領となり復興、幕府の派遣した大坂町奉行が支配するところとなる。江戸はまだ出来たばかりで商品生産力がない上、参勤交代大名家来などによって大消費地となったため、末吉孫左衛門などが活躍した朱印船貿易や、当時の工業都市である京などから大坂を経由して菱垣廻船樽廻船で江戸へ物資が運ばれた。淀屋などが活躍した中之島周辺にはさらに各藩の蔵屋敷が集積し、北前船も入港して、大坂は「天下の台所」として経済・商業の中心的役割を担った。付随して、裕福になった町人により、文楽を始めとした様々な文化が生み出された。また河川・運河とそれに架かる橋の多さから、江戸の「八百八町」や京都の「八百八寺」に対して「八百八橋」と称された。

近代

中央公会堂
住友系のビルが立ち並ぶ住友村

明治時代から昭和時代初期は、政府が造幣局や砲兵工廠を置き、金属工業や繊維産業を中心に商社・卸売・新聞など様々な商工業が発展し「東洋一の商工地」と称され、多くの企業が勃興した。メセナが活発に行われた阪神間の「阪神間モダニズム」と呼ばれた時代には、六大都市の1つとして幕末から明治時代当初にかけて明治政府よる藩債処分の影響により大打撃をあたえられていた大阪だが再び日本の中心の1つとなった。関東大震災後には、周辺の東成郡西成郡全域の編入と東京からの移住者(横浜や名古屋や神戸にも移住者あり)も加わって大阪市は、1932年の東京市の市域拡張までの間、日本最大の都市となり、世界でも第6位となった。そのため、「大大阪」と称されたこともあった。しかし、昭和10年代より政府が戦時統制を敷き、文化・芸術・教育・産業その他あらゆる分野の中枢を東京に集めたことで、[要出典]相対的地位は低下していった。

現代

中之島
西梅田

行政

市章
  • 澪標みおつくしが市章として、1894年(明治27年)4月に制定された。澪標住吉神社には澪標のオブジェがあり、市章の元となったという案内板が設置されている。
市歌
大阪市歌(インストゥルメンタル著作権保護期間満了)
財政・事業
指定金融機関は4行の持ち回り。
りそな銀行みずほ銀行三菱UFJ銀行三井住友銀行

市長

  • 市長:松井一郎まつい いちろう
    • 2019年4月8日から現職
  • 副市長:高橋徹たかはし とおる
  • 副市長:朝川晋あさかわ しん
  • 副市長 : 山本剛史やまもと つよし[26][27]

職員厚遇問題

2004年から 2005年にかけて、大阪市において、カラ残業・ヤミ年金・ヤミ退職金・ヤミ専従など様々な職員厚遇問題が明らかとなった。これを受けて、大阪市福利厚生制度等改革委員会が設けられ、2012年から本格的な改革が行われる様になった[28]

勤務時間中の政治活動

大阪市の市本庁舎地下1階には、職員労組の本部事務所が複数入居している。勤務時間中に職場を離れて、政治活動に参加していた職員もいた。しかし、大阪維新の会の橋下徹はこれを問題視。橋下徹は「職務と政治活動が区別できないのなら、まずは建物から出て行ってもらう」と述べ、退去を求めた。職員労組の事務所の賃料は、家賃もコンビニなどの業者と比べて6割減免されていた[29][30]

天下り問題

職員の外郭団体への天下りが、2011年には全国で最多となっていた[31]。しかし、大阪維新の会(当時)橋下徹は、2012年に外郭団体などへの天下りを原則禁止とする職員基本条例を制定。「大阪市から300万円以上の補助金」などを受ける団体などに、市の職員は原則再就職できなくなった[32]

生活保護問題

  • 生活保護受給者数の人口比が最も高い大阪市では、人口の約4.57%(12万1193人。2009年2月現在)[33]が生活保護を受給しており、市財政において市税収入6868億円[34]に対し、生活保護費が2443億円[35]と予算に占める割合は大きいが、生活保護費の4分の3は国庫負担であり[36]、残りの4分の1に対しても国からの交付税措置[37]がなされるためほぼ全額が国の負担であり、市財政への負担はかなり軽減されている。2011年度の市の外国人生活保護受給者は1万869人で、在日韓国・朝鮮人が約9割を占める[38]

議会

市議会

大阪府議会(大阪市選出)

  • 定数:27名
  • 任期:2019年(平成31年)4月30日 - 2023年(令和5年)4月29日
選挙区 会派名
北区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
都島区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
福島区及び此花区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
中央区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
西区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
港区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
大正区及び西成区 (2) 大阪維新の会大阪府議会議員団
公明党大阪府議会議員団
天王寺区及び浪速区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
西淀川区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
淀川区 (2) 大阪維新の会大阪府議会議員団
公明党大阪府議会議員団
東淀川区 (2) 大阪維新の会大阪府議会議員団
公明党大阪府議会議員団
東成区 (1) 自由民主党・無所属大阪府議会議員団
生野区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
旭区 (1) 自由民主党・無所属大阪府議会議員団
城東区 (2) 大阪維新の会大阪府議会議員団
自由民主党・無所属大阪府議会議員団
鶴見区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
阿倍野区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
住之江区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
住吉区 (2) 大阪維新の会大阪府議会議員団
公明党大阪府議会議員団
東住吉区 (1) 大阪維新の会大阪府議会議員団
平野区 (2) 大阪維新の会大阪府議会議員団
公明党大阪府議会議員団

平成31年4月30日現在

衆議院

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
大阪府第1区中央区西区港区天王寺区浪速区生野区 大西宏幸 自由民主党 2 選挙区
井上英孝 日本維新の会 3 比例復活
大阪府第2区阿倍野区東住吉区平野区 左藤章 自由民主党 5 選挙区
尾辻かな子 立憲民主党 1 比例復活
大阪府第3区大正区住之江区住吉区西成区 佐藤茂樹 公明党 9 選挙区
大阪府第4区北区都島区福島区東成区城東区 中山泰秀 自由民主党 5 選挙区
美延映夫 日本維新の会 1 比例復活
清水忠史 日本共産党 2 比例復活
大阪府第5区此花区西淀川区淀川区東淀川区 國重徹 公明党 3 選挙区
長尾秀樹 立憲民主党 1 比例復活
大阪府第6区旭区鶴見区など) 伊佐進一 公明党 3 選挙区
村上史好 立憲民主党 3 比例復活

姉妹都市・友好都市など

姉妹・友好都市
姉妹都市解消
2017年11月24日、当時サンフランシスコ市長エドウィン・リーが同市への慰安婦像などの寄贈の受け入れを承認したことを受け、同年12月13日に姉妹都市解消を正式決定。ただし、直前にリーが急死したことから、ロンドン・ブリード英語版が次期市長に就任するまで、解消通告を延期した[39][40]。2018年7月、吉村はブリードに対し、受け入れ撤回を求める書簡を送付し、同年9月末までに回答を求めたが、回答が無かったため、姉妹都市の解消を正式に通告した[41]。なお、解消通告の書簡を受け取ったブリードは慰安婦像受け入れを撤回しないことを表明している[42]
友好協力都市
ビジネスパートナー都市 (BPC)
姉妹港
友好港

国家機関

国際機関

領事機関

総領事館

経済文化弁事処(総領事館級)

名誉総領事館

  • ネパールの旗在大阪ネパール連邦民主共和国名誉総領事館
  • スイスの旗在大阪スイス名誉総領事館
  • セルビアの旗在大阪セルビア共和国名誉総領事館
  • ニュージーランドの旗在大阪ニュージーランド名誉総領事館
  • ハンガリーの旗在大阪ハンガリー名誉総領事館
  • ミクロネシア連邦の旗在大阪ミクロネシア連邦名誉総領事館

名誉領事館

  • ウガンダの旗在大阪ウガンダ共和国名誉領事館
  • エストニアの旗在大阪エストニア共和国名誉領事館
  • エチオピアの旗在大阪エチオピア連邦民主共和国名誉領事館
  • オマーンの旗在大阪オマーン国名誉領事館
  • カザフスタンの旗在大阪カザフスタン共和国名誉領事館
  • カナダの旗在大阪カナダ名誉領事館
  • スペインの旗在大阪スペイン名誉領事館
  • スリランカの旗在大阪スリランカ民主社会主義共和国名誉領事館
  • スロバキアの旗在大阪スロバキア共和国名誉領事館
  • デンマークの旗在大阪デンマーク王国名誉領事館
  • ブータンの旗在大阪ブータン王国名誉領事館
  • フィジーの旗在大阪フィジー諸島共和国名誉領事館
  • フィンランドの旗在大阪フィンランド共和国名誉領事館
  • ポルトガルの旗在大阪ポルトガル名誉領事館
  • ラトビアの旗在大阪ラトビア共和国名誉領事館
  • カンボジアの旗在大阪カンボジア王国名誉領事館
  • タンザニアの旗在大阪タンザニア連合共和国名誉領事館
  • チリの旗在大阪チリ共和国名誉領事館
  • ベルギーの旗在大阪ベルギー王国名誉領事館
  • メキシコの旗在大阪メキシコ合衆国名誉領事館
  • モロッコの旗在大阪モロッコ国名誉領事館
  • リトアニアの旗在大阪リトアニア共和国名誉領事館

国連機関

経済

大阪市内に登記上本店・本社を置く主な企業

社団法人

行政区

大阪市は以下の24区から構成される。区の数は政令指定都市では最も多い。

大阪市の行政区のデータ
コード 設置日 推計人口 面積 人口密度 設置理由
27102 みやこしま都島区 1943年(昭和18年)4月1日 109,249人 6.08km2 17,969人/km2 (旧)北区と旭区より分区
27103 ふくしま福島区 1943年(昭和18年)4月1日 83,255人 4.67km2 17,828人/km2 (旧)北区と此花区と西淀川区より分区
27104 このはな此花区 1925年(大正14年)4月1日 63,613人 19.30km2 3,296人/km2 西区と(旧)北区より分区
27106 にし西区 1889年(明治22年)4月1日 113,260人 5.21km2 21,739人/km2 市制施行時に設置
27107 みなと港区 1925年(大正14年)4月1日 80,319人 7.86km2 10,219人/km2 西区と(旧)北区より分区
27108 たいしよう大正区 1932年(昭和7年)4月1日 59,603人 9.43km2 6,321人/km2 港区より分区
27109 てんのうし天王寺区 1925年(大正14年)4月1日 87,268人 4.84km2 18,031人/km2 東区と南区より分区
27111 なにわ浪速区 1925年(大正14年)4月1日 84,573人 4.39km2 19,265人/km2 南区より分区
27113 にしよとかわ西淀川区 1925年(大正14年)4月1日 96,487人 14.21km2 6,790人/km2 周辺町村の大阪市編入に伴う設置
27114 ひかしよとかわ東淀川区 1925年(大正14年)4月1日 176,536人 13.27km2 13,303人/km2 周辺町村の大阪市編入に伴う設置
27115 ひかしなり東成区 1925年(大正14年)4月1日 87,220人 4.54km2 19,211人/km2 周辺町村の大阪市編入に伴う設置
27116 いくの生野区 1943年(昭和18年)4月1日 127,282人 8.37km2 15,207人/km2 東成区と住吉区より分区
27117 あさひ旭区 1932年(昭和7年)4月1日 89,992人 6.32km2 14,239人/km2 東成区より分区
27118 しようとう城東区 1943年(昭和18年)4月1日 167,970人 8.38km2 20,044人/km2 東区と東成区と旭区より分区
27119 あへの阿倍野区 1943年(昭和18年)4月1日 112,159人 5.98km2 18,756人/km2 東成区と住吉区より分区
27120 すみよし住吉区 1925年(大正14年)4月1日 152,498人 9.40km2 16,223人/km2 周辺町村の大阪市編入に伴う設置
27121 ひかしすみよし東住吉区 1943年(昭和18年)4月1日 129,058人 9.75km2 13,237人/km2 東成区と住吉区より分区
27122 にしなり西成区 1925年(大正14年)4月1日 105,947人 7.37km2 14,375人/km2 周辺町村の大阪市編入に伴う設置
27123 よとかわ淀川区 1974年(昭和49年)7月22日 187,536人 12.64km2 14,837人/km2 東淀川区より分区
27124 つるみ鶴見区 1974年(昭和49年)7月22日 111,266人 8.17km2 13,619人/km2 城東区より分区
27125 すみのえ住之江区 1974年(昭和49年)7月22日 116,699人 20.68km2 5,643人/km2 住吉区より分区
27126 ひらの平野区 1974年(昭和49年)7月22日 185,396人 15.28km2 12,133人/km2 東住吉区より分区
27127 きた北区 1989年(平成元年)2月13日 147,556人 10.34km2 14,270人/km2 (旧)北区と大淀区が新設合併
27128 ちゆうおう中央区 1989年(平成元年)2月13日 117,165人 8.87km2 13,209人/km2 東区南区が新設合併

市内の地名

主な繁華街・ターミナル

梅田を中心とするキタや、難波を中心とするミナミが大阪の2大繁華街として挙げられる。また、梅田は百貨店面積で日本第1位、同売上高で東京・新宿に次ぐ第2位であり、大阪市最大の繁華街を形成している。

また、大阪駅や北新地駅・私鉄・地下鉄の各駅を含む大阪・梅田駅は大阪における鉄道交通の要所であり、1日約240万人が利用する一大ターミナルである。これは、新宿駅・渋谷駅・池袋駅に次いで世界第4位である。(詳しくは「梅田地区の鉄道駅」を参照)

景色

梅田スカイビルから見た大阪市街の夜景(2008年12月)

教育

大学

かつては大阪市内にも大学は数多くあったが、市域が狭い上に、工場等制限法の影響も受け、大きなキャンパスのために郊外へ移転した大学が多く、他の大都市に比べて、市内に大学は少ない。最近になり大学の誘致・連携を推進する大阪市は、大阪府内45大学の連合組織大学コンソーシアム大阪、それに関西社会人大学院連合との間で連携協定を結び、2007年10月から大阪駅前第2ビル内に活動拠点「キャンパスポート大阪」を提供している。

大阪市立大学(1号館)

★はメインキャンパス ☆は学部が置かれているキャンパス

国立大学
公立大学
大阪経済大学(C・D館)
私立大学

短期大学

私立

大学サテライトキャンパス

25の大学が、社会人への講義のために、便利な大阪都心にサテライトキャンパスを設置している。

日本国外大学の拠点

専修学校

大学とは異なり、広大なキャンパスを必要としないため、交通の便から市内に専修学校は多数ある。大阪市立3校、私立163校(うち休校7校)の専修学校がある。大阪府専修学校一覧#大阪市参照。

各種学校

小学校・中学校・高等学校

大阪市の小学校・中学校・高等学校の数は、以下の表の通り(2006年度学校基本調査による)。

設置者 小学校 中学校 高等学校
大阪市立 297校(4分校) 127校(1分校) 22校
国立 2校 2校 1校(2校舎)
大阪府立 - - 39校
私立 7校 21校(うち休校1校) 37校
このほか、大阪市外に設置している大阪市立学校として、小学校2校・中学校2校・高校1校がある。

学校名のリストおよび各学校の記事については、各区記事および大阪府小学校一覧大阪府中学校一覧大阪府高等学校一覧を参照。

  • 大阪市立小学校では第二次世界大戦終戦直後に戦災を理由に大幅な統廃合が行われた。その後人口の増加に伴い、統合された学校の分離再開校や学校の新設が行われた。しかし1980年代以降は北区・中央区などの都心部を中心に、児童数減少に伴う小学校の統廃合が行われている。
  • 大阪市立中学校では2007年度末をもって学校給食が全廃された。給食を実施していた学校はいずれも校区に同和地区がある学校・もしくはその周辺の学校で、廃止は同和行政の見直しや財政難に伴う措置である。なお給食実施時でも、実施していた学校が127校中12校のみ(2007年度)と、実施率は全国平均と比較して低い水準にあった。その後2012年度よりデリバリー弁当形式の選択制中学校給食が導入されている。今後は自校方式ないしは近隣小学校で調理する親子方式での中学校給食実施への移行が計画されている。
  • 大阪市立の高等学校では、現在の23校を18校程度に統合する計画が進んでいる。2008年度には大阪市立の中高一貫校大阪市立咲くやこの花中学校・高等学校)が設置され、大学との連携で7年教育を行う新商業高等学校大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校が、いずれも既存校の統廃合で設置された。工業高等学校の改編による「総合技術高校」設置の構想もある。

特別支援学校

大阪市には国立1校、大阪府立16校・1分校の特別支援学校が設置されている。

大阪市では特別支援教育の各分野ともに、市としての長い教育実践や研究を有していた。視覚障害教育・聴覚障害教育では、1899年五代五兵衛が設置した大阪盲唖院が1919年に大阪市に移管され、後年の大阪市立盲学校(現大阪府立大阪北視覚支援学校)、大阪市立聾学校(現大阪府立中央聴覚支援学校)へとつながっている。また知的障害教育の分野では、1940年に設置された大阪市立思斉学校(現在の大阪府立思斉支援学校)は日本で初めての知的障害児対象の学校でもある。

しかし大阪市および大阪府の方針により、大阪市立特別支援学校12校は2016年4月1日付で大阪府に移管されることになった。

以下に参考として、大阪市内に立地する特別支援学校の名称を列記する。

※このほか貝塚市大阪市立貝塚養護学校があったが、2009年3月31日に閉校となった。

学校教育以外の教育施設

自動車教習所

大阪労働局長登録教習機関

  • 生野産業会
  • 全国資格養成協会
  • ミヤコジマオペレーティングスクール

登録小型船舶教習所

  • 大阪府モーターボート連盟

図書館

大阪府立中之島図書館

学会

  • 日本家庭医療学会 - 西区に主たる事務所を置いている。
  • 日本行動分析学会 - 中央区に主たる事務所を置いている。
  • 日本脊髄外科学会 - 阿倍野区に主たる事務所を置いている。
  • 日本がん看護学会 - 西区に主たる事務所を置いている。
  • 意匠学会 - 旭区に主たる事務所を置いている。
  • 日本地方自治研究学会 - 北区に主たる事務所を置いている。
  • 光化学協会 - 北区に主たる事務所を置いている。

メディア

新聞・通信社
放送

Dは地上デジタルテレビジョン放送<IDはリモコンキーID>、AM・FMはラジオ放送のことを指す。全局とも本社は大阪市内にある。民放局の社名は関西テレビテレビ大阪を除き、全てキー局の親会社にあたる新聞社名が入った社名となっている。

出版

電話番号

市外局番
原則として06が使用されるが、東住吉区平野区の一部(大和川以南に食い込んでいる部分)は主として河内・阪南地域で使われる072の市外局番が使われる。
市内局番
急激な電話加入者の増加で、従来の3桁の局番では対応しきれなくなったことを考慮し、日本では東京都都心23特別区(市外局番03地域)に次いで2番目の市内局番4桁化を、1999年1月1日午前2時より行った(携帯電話PHS番号の11桁化と同時)。その際、CMでは桂三枝(現・六代桂文枝)などの吉本興業所属芸人が「あたまに『6』を付けまして」や「アタマに6やでー!!」などという周知キャンペーンを行なった。
市内局番では新規加入のものは4ないしは7で始まる4桁、既存分は6で始まる4桁が割り当てられている。

交通機関

鉄道

市役所最寄り駅は淀屋橋駅・大江橋駅。

東海旅客鉄道(JR東海)

東海道新幹線

西日本旅客鉄道(JR西日本)

山陽新幹線
  • - 新大阪駅
A 東海道本線JR京都線JR神戸線
F おおさか東線
H JR東西線
H 片町線(学研都市線)
O 大阪環状線
P 桜島線(JRゆめ咲線)
Q 関西本線大和路線
R 阪和線

大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)

M 御堂筋線
T 谷町線
Y 四つ橋線
C 中央線
S 千日前線
K 堺筋線
N 長堀鶴見緑地線
I 今里筋線
P 南港ポートタウン線

阪急電鉄

HK 神戸線
HK 宝塚線
  • 大阪梅田駅 - 中津駅 - 十三駅 - 三国駅 -
HK 京都線
HK 千里線

阪神電気鉄道

HS 阪神本線
HS 阪神なんば線

京阪電気鉄道

KH 京阪本線
KH 中之島線

近畿日本鉄道

A 難波線
A 奈良線
  • なんば駅 - 近鉄日本橋駅 - 大阪上本町駅 - 鶴橋駅 - 今里駅 -
D 大阪線
  • 大阪上本町駅 - 鶴橋駅 - 今里駅 -
F 南大阪線

南海電気鉄道

NK 南海本線
NK 高野線
NK 汐見橋線

阪堺電気軌道

HN 阪堺線
HN 上町線

主要駅

大阪駅
難波駅 (南海)

ここでは3路線以上が乗り入れる駅、または1日平均乗降人員が10万人を越えている駅を記す。

バス

このほか、2013年3月に廃止された大阪市営バスの赤バスの代替として、区が民間事業者に委託し運行しているバス路線がある[43]

市域の大部分を大阪シティバスが運行しているが、この経緯については当該項を参照のこと。 乗車方法は後乗り前降り後払いで運賃は均一制だが、一部で異なる方式を採用している事業者や路線もある。大阪シティバスの一部路線と北港観光バスを除き非接触型ICカードのPiTaPaICOCA[44]が利用できる。

また、広範な連絡として、大阪駅と名古屋駅を結ぶ名神ハイウェイバスや、首都圏などと大阪市内(梅田、難波地区など)を含む京阪神地区を結ぶ高速路線バスツアー形式の貸切バスツアーバス)が多数運行されている。

高速路線バスについては、市内では主に以下の地点に発着する。

道路

市内の幹線道路は、南北に走る路線を「筋(すじ)」、東西に走る路線を「通(とおり)」の愛称が付いている。大阪市内の筋・通一覧を参照。

御堂筋
谷町筋
曽根崎通

代表的な「筋」

代表的な「通」

高速道路
高速自動車国道
都市高速道路
一般国道
主要地方道
一般府道

船舶

大阪港

航空

大阪の空の玄関口として、近隣に関西三空港が存在する。三空港のうち、最寄は北摂にある国内線の基幹空港の大阪国際空港(伊丹空港)である。泉州沖には、国際線の発着する関西国際空港がある。神戸沖には神戸空港があり、国内線の一部幹線が就航している。かつては、大阪市は大阪国際空港の地元自治体の連合である大阪国際空港周辺都市対策協議会(現・10市協)に所属していたが、現在は脱退している。

博物館施設

大阪歴史博物館
国立国際美術館
海遊館
博物館
美術館
動物園・植物園・水族館

施設

施設名の後の「重要文化財」は国指定の重要文化財を示す。

レジャー施設・高層建築物

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

史跡

公園・庭園

古代建築

近代建築

劇場・ホール

体育施設・スタジアム

長居公園の外観

宗教施設

神社
寺院
教会

祭事・イベント

文化・芸術活動

文楽人形(国立文楽劇場
井原西鶴像(生國魂神社
芸能
近世以来の伝統芸能としては、人形浄瑠璃(文楽)、歌舞伎能楽、それに上方落語が有名である。
このうち、人形浄瑠璃は戦後に一時衰亡の危機を迎えたが、文楽協会の努力や行政の支援もあり、国立文楽劇場を中心に現在まで公演が続けられてきた。2003年には、「人形浄瑠璃文楽」としてユネスコ無形文化遺産に指定されている。
歌舞伎は、現在道頓堀松竹座が中心の舞台である。
能楽の舞台としては、大阪能楽会館大槻能楽堂山本能楽堂がある。
上方落語は、戦後に一時廃れたが、桂米朝をはじめとする「四天王」の活躍が実って復活した。2006年には、市民の寄付によって60年ぶりの定席となる天満天神繁昌亭が開場し、話題を集めている。
戦後は、落語に代わって漫才新喜劇が大きな人気を得た。現在でも吉本興業松竹芸能出身の多くの芸人が全国区で活躍している。
演劇
大阪には、扇町ミュージアムスクエア近鉄小劇場をはじめ、小劇場が多く存在し、多数の個性的な劇団が生まれた。近年では、それらの閉館による劇場文化の衰退が問題視されているが、精華小劇場等の新たな舞台も生まれている。また、近年誕生した梅田芸術劇場大阪四季劇場などの大規模な劇場では、宝塚歌劇団劇団四季などの有名劇団の公演が行われている。
音楽
大阪市内またはその周辺には複数の楽団が本拠を置き、市内にはザ・シンフォニーホールをはじめとする有名な音楽ホールが存在する。近年では、市民へのクラシック音楽の浸透を目指した動きが活発であり、「大阪クラシック」(大阪フィルハーモニー交響楽団)などのイベントが成功を収めている。
文芸
近世では、井原西鶴が有名。近代以降も、庶民の生活や大阪の街の風景を生き生きと描いた織田作之助直木賞の由来となる直木三十五をはじめ、多数の作家を輩出している。戦後では、とくに司馬遼太郎が有名。また、大阪文学学校 からは、田辺聖子玄月らが輩出された。
美術
近世には、文人木村兼葭堂の周辺で大坂画壇と呼ばれる画家たちが活躍し、戦前まで引き継がれた。近代の洋画家としては、佐伯祐三が大阪出身者として有名であり、大阪市がコレクションを所蔵している。現代美術の分野では、前衛画家吉原治良らの具体美術協会が、中之島に本拠を置いていた。おもな美術館は、大阪市立美術館国立国際美術館大阪府立現代美術センターなどである。
活動支援施設
顕彰事業
大阪文化関連雑誌

スポーツチーム

野球

サッカー

その他

大阪市を舞台とした作品

小説

文楽

映画

漫画

唱歌

  • 鉄道唱歌』(第一集東海道篇、作詞:大和田建樹・作曲:多梅稚、1900年5月)
    • 作詞者の大和田建樹は全66番の東海道篇において、三府の一つに数えられた大阪市には、京都市近江八景程ではないが力を入れ、4番を割いて歌った。豊臣秀吉のことのみでなく、奈良時代以前の難波京四天王寺についても記している。
      56.送り迎(むこ)うる程もなく 茨木吹田うちすぎて はや大阪につきにけり 梅田は我をむかえたり
      57.三府の一に位して 商業繁華の大阪市 豊太閤のきずきたる 師団はおかれたり
      58.ここぞ昔の難波の津 ここぞ高津の宮のあと 安治川口に入る舟の 煙は日夜たえまなし
      59.鳥も翔(かげ)らぬ大空に かすむ五重の塔の影 仏法最初の寺と聞く 四天王寺はあれかとよ
  • 大阪市街電車唱歌』(作詞:大和田建樹・作曲:田村虎蔵、1908年7月)

歌謡曲

ほか多数

アニメ

市に関連する有名人

脚注

  1. ^ 平成21年度大阪市民経済計算[リンク切れ]
  2. ^ 平成17年度県民経済計算について”. 内閣府. 2009年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月29日閲覧。
  3. ^ 政令指定都市GDP(大阪市・横浜市・名古屋市・札幌市など)のランキング | ランキングサイト rank-J”. 2020年9月15日閲覧。
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  5. ^ 「大大阪」歩みと挫折 市制130年、3度の拡張”. 日本経済新聞 (2019年7月4日). 2020年1月10日閲覧。
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  7. ^ Global Cities 2019 - Japan - Kearney”. www.jp.kearney.com. 2020年8月20日閲覧。
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  10. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2021年5月19日閲覧。
  11. ^ 観測史上1 - 10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2023年11月8日閲覧。
  12. ^ 大阪市文化財協会編 『大阪遺跡 : 出土品・遺構は語る なにわ発掘物語』 創元社 2008年 p.18-19
  13. ^ 大阪市文化財協会編 『大阪遺跡 : 出土品・遺構は語る なにわ発掘物語』 創元社 2008年 p.22-23
  14. ^ 難波高津宮 - 陵墓探訪記(2017年10月5日 午後3時04分(JST)閲覧)
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  16. ^ a b c 市会のあゆみ」 大阪市会、2009年3月10日。
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関連項目

外部リンク