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玉造稲荷神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
稲荷神社


拝殿

地図
所在地 大阪府大阪市中央区玉造2丁目3-8
位置 北緯34度40分40.6秒 東経135度31分47.8秒 / 北緯34.677944度 東経135.529944度 / 34.677944; 135.529944 (玉造稲荷神社)座標: 北緯34度40分40.6秒 東経135度31分47.8秒 / 北緯34.677944度 東経135.529944度 / 34.677944; 135.529944 (玉造稲荷神社)
主祭神 宇迦之御魂大神下照姫命稚日女命月読命軻偶突智命
社格府社
創建 伝・垂仁天皇18年
別名 玉造稲荷神社(通称)
比売社(旧称)
豊津稲荷社(旧称)
地図
稲荷神社の位置(大阪市内)
稲荷神社
稲荷神社
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玉造稲荷神社(たまつくりいなりじんじゃ)は、大阪市中央区玉造にある神社。旧社格府社登記上の宗教法人名称は稲荷神社(いなりじんじゃ)。

歴史

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社伝によれば垂仁天皇18年(紀元前12年)に天皇によって創建され、当時は比売社と称していた。蘇我氏物部氏の戦いの際、蘇我氏方の聖徳太子がこの地、玉作岡に布陣して戦勝を祈願し、戦勝後当地に観音堂を建てたという伝承がある。

豊臣大坂城の三の丸に位置し、その鎮守社として豊臣家から篤い崇敬を受けた。戦国時代天正4年(1576年)の戦火で荒廃してしまっていたが、慶長8年(1603年)に豊臣秀頼により社殿や高殿(舞台)が再建された[1]。しかし、慶長20年(1615年)の大坂夏の陣で社殿は再び焼失した。

元和5年(1619年)、江戸幕府大坂城代内藤信正氏子らの寄進によって再建された。社地は元々は急崖に面していたため、少しでも平坦化するために、寛政元年(1789年)、東横堀川浚渫で出た土砂を町人らが運び込む「砂持」が行われた[1]。豊臣時代に引き続いて徳川時代も大坂城の鎮守とされ、豊津稲荷社と称した。

江戸時代には伊勢参りの出発点とされた。文久3年(1863年)11月の大坂大火(新町焼)で焼失するが、1871年明治4年)に再建される。

明治時代になると府社に列せられている。

現在の「玉造」の社名は鎮座地の地名によるもので、一帯は古代、勾玉などを作っていた玉作部の居住地であったという伝承がある。現在の社殿は1945年昭和20年)6月1日の第2回大阪大空襲で焼失した後、1954年(昭和29年)10月に再建されたものである。1986年(昭和61年)、創祀二千年を記念して境内に難波・玉造資料館が開館した。

祭神

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境内

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豊臣秀頼公銅像
  • 本殿 - 1954年昭和29年)10月再建。
  • 拝殿 - 1954年(昭和29年)10月再建。
  • 白龍池
  • 厳嶋神社 - 祭神:市杵嶋姫神。現在地の池(白龍池)に白龍観音が出現したことにより弁才天を祀ったもので、神仏分離により祭神を市杵嶋姫神とした。雨乞いの神として信仰される。
  • 万慶稲荷神社 - 祭神:宇迦之御魂大神。大坂城内の各所に祀られていた稲荷社を、享保年間(1716年 - 1736年)に一社に合祀し当社境内に祀ったもの。
  • 新山稲荷神社 - 祭神:宇迦之御魂大神。元は寛政11年(1799年)、当時の大坂城代松平輝和が城代屋敷内に当社の分霊を祀ったものである。1907年明治40年)、当社境内に遷座された。新山稲荷は現在の大阪府立清水谷高等学校敷地内に在った。
  • 胞衣塚大明神 - 祭神:豊臣秀頼胞衣。当初は大坂城三の丸に当たる現在地に胞衣が埋められ、その後は豊臣家を慕う当地の人々により密かに祀られていた。1945年昭和20年)、戦災により焼失し、寺山町(現・上町1丁目)、東阪町(現・玉造1丁目)に遷座していた。1983年(昭和58年)、大坂築城400年を記念して元の鎮座地に遷座された。子供の夜泣きに霊験ありとされる。
  • 豊臣家奉納鳥居 - 慶長8年(1603年)、豊臣秀頼により社殿再建時に奉納された石鳥居阪神・淡路大震災により基礎に損傷を受け、現在は上部・脚部に分けて境内に置かれている。
  • 豊臣秀頼公銅像 - 2011年平成23年)10月13日に建立・除幕式。
  • 利休井 - 当社の南側に屋敷を構えていた千利休にあやかって2006年(平成18年)に作ったもの。
  • 社務所
  • 参集殿
  • 難波・玉造資料館 - 1986年(昭和61年)築。
  • 分社

現地情報

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所在地
交通アクセス

脚注

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出典

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  1. ^ a b 大阪市:59.玉造稲荷神社 2022年4月10日閲覧

外部リンク

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