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| 市旗 = [[ファイル:Flag of Fukuoka, Fukuoka.svg|100px|border|福岡市旗]]
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| 市旗の説明 = 福岡市旗
| 市章 = [[ファイル:Emblem of Fukuoka, Fukuoka.svg|80px|福岡市章]]
|市旗の説明 = 福岡市旗
| 市章の説明 = 福岡市章<br/><small>[[1909年]]([[明治]]42年)[[10月]]制定</small>
|市章 = [[ファイル:Emblem of Fukuoka, Fukuoka.svg|80px|福岡市章]]
|市章の説明 = 福岡市章
| 都道府県 = 福岡
| コード = 40130-7
|都道府県=福岡県
| 隣接自治体 = [[大野城市]]、[[春日市]]、[[糸島市]]、[[那珂川市]]、[[糟屋郡]][[宇美町]]、[[粕屋町]]、[[志免町]]、[[新宮町]]、[[久山町]]<br />[[佐賀県]]:[[佐賀市]]、[[神埼市]]、[[神埼郡]][[吉野ヶ里町]]
|コード=40130-7
| 木 =市の木:[[クロガネモチ]]<br />広場の木:[[クスノキ]]<br />[[1979年]]([[昭和]]54年)10月制定
|隣接自治体=
| 花 =夏の花:[[フヨウ]]<br />冬の花:[[サザンカ]]<br />1979年(昭和54年)10月制定
* [[大野城市]]
| シンボル名 = 市の鳥
* [[春日市]]
|鳥など=野山の鳥:[[ホオジロ]]<br />海の鳥:[[ユリカモメ]]<br />[[1989年]]([[平成]]元年)[[6月]]制定
* [[糸島市]]
| 郵便番号 = 810-8620 福岡市役所専用番号
* [[那珂川市]]
| 所在地 = 福岡市[[中央区 (福岡市)|中央区]][[天神 (福岡市)|天神]]一丁目8番1号<br />{{Coord|format=dms|type:adm2nd_region:JP-40|display=inline,title}}<br/>{{Maplink2|zoom=10|frame=yes|plain=no|frame-align=center|frame-width=230|frame-height=180|type=line|stroke-color=#cc0000|stroke-width=2|type2=point|marker2=town-hall|frame-latitude=33.6|frame-longitude=130.4|text=市庁舎位置}}<br />[[ファイル:Fukuoka_City_Office_20180511.jpg|250px|福岡市役所]]
* [[糟屋郡]][[宇美町]]
| 外部リンク = {{Official website}}
* [[粕屋町]]
| 位置画像 = {{基礎自治体位置図|40|130|image=Fukuoka City in Fukuoka Prefecture Ja.svg|村の色分け=yes}}
* [[志免町]]
| 特記事項 =
* [[新宮町]]
* [[久山町]]

; [[佐賀県]]
: [[佐賀市]]
: [[神埼市]]
: [[神埼郡]][[吉野ヶ里町]]
|木=
* 市の木:[[クロガネモチ]]
* 広場の木:[[クスノキ]]
1979年(昭和54年)10月制定
|花=
* 夏の花:[[フヨウ]]
* 冬の花:[[サザンカ]]
1979年(昭和54年)10月制定
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|鳥など=
* 野山の鳥:[[ホオジロ]]
* 海の鳥:[[ユリカモメ]]
1989年(平成元年)6月制定
|郵便番号=810-8620
|所在地=福岡市[[中央区 (福岡市)|中央区]][[天神 (福岡市)|天神]]一丁目8番1号<br /><small>{{ウィキ座標度分秒|33|35|24.5|N|130|24|6.2|E|region:JP-40_type:adm2nd|display=inline,title|name=福岡市}}</small><br/>[[ファイル:Fukuoka_City_Office_20180511.jpg|250px|福岡市役所]]
|外部リンク=[https://www.city.fukuoka.lg.jp/ 福岡市]
|位置画像={{基礎自治体位置図|40|130}}
|特記事項=市章は[[1909年]](明治42年)[[10月]]制定
}}
}}
'''福岡市'''(ふくおかし)は、[[福岡県]]西部に位置し、[[近畿地方]]以西の[[西日本]]では2番目、[[東京都区部|東京23区]]を除いた全国の市では[[横浜市]]、[[大阪市]]、[[名古屋市]]、[[札幌市]]に次ぐ5番目の人口(約158万人<ref>[http://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/tokeichosa/shisei/toukei/jinkou/jinnkousokuhou.html 福岡市推計・登録人口(最新)]</ref>)を擁する[[市]]。福岡県の[[都道府県庁所在地|県庁所在地]]であり、[[政令指定都市]]である。
'''福岡市'''(ふくおかし)は、[[福岡県]]西部に位置する[[市]]。福岡県の[[都道府県庁所在地|県庁所在地]]であり、[[九州地方]]最大の人口を有する[[政令指定都市]]である。

[[九州|九州地方]]の[[行政]]・[[経済]]・[[交通]]の中心地として同地方最多の人口を有する。[[東京都区部|東京23区]]を除いた全国の市でも[[横浜市]]、[[大阪市]]、[[名古屋市]]、[[札幌市]]に次ぐ[[日本の市の人口順位|5番目の人口]](約166万人<ref>[http://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/tokeichosa/shisei/toukei/jinkou/jinnkousokuhou.html 福岡市推計・登録人口(最新)]</ref>)を擁し、人口増加数・人口増加率ともに政令指定都市の中で首位(2020年[[国勢調査]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/90803/1/teisei_ippan_kokuseichousa.pdf?20211202100445|title=令和2年国勢調査(確報) - 福岡市|accessdate=2023-06-03}}</ref>)。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[ファイル:View from Fukuoka Tower at Blue Hour.jpg|thumb|300px|福岡市のスカイライン]]
{{出典の明記|date=2014年8月6日 (水) 23:41 (UTC)|section=1}}
[[ファイル:Fukuoka City ISS045.jpg|right|thumb|300px|福岡市の衛星写真<br>2015(平成27)年10月撮影]]
[[九州地方]]の行政・経済・交通の中心地であり同地方最大の人口を有し、[[北九州市]]([[北九州都市圏]])とともに形成する[[北九州・福岡大都市圏]]は[[域内総生産順リスト|都市単位の経済規模]]において日本の[[4大都市圏]]に数えられる。日本の民間[[研究所]]が[[2016年]]に発表した「世界の都市総合力ランキング」では、世界36位と評価された<ref>[http://mori-m-foundation.or.jp/ius/gpci/index.shtml 世界の都市総合力ランキング(GPCI) 2016] 森記念財団都市戦略研究所 2016年11月2日閲覧。</ref>。近年はグローバル創業・雇用創出特区として、北九州市とともに[[国家戦略特別区域]]に指定されている。


[[博多湾]]に面するこの地域は古来から'''[[博多]]'''(はかた)として認識されており、大陸方面への玄関口として利用されてきた。中世に商人による[[自治都市]]が形成され、戦乱で度々焼き払われながらも、豊かな町人文化を育んだ。[[豊臣秀吉]]の手で復興されたのち、[[黒田氏]]が[[福岡城]]とその[[城下町]]を築いたことで、[[那珂川 (九州)|那珂川]]を境に西が城下町としての「福岡」、東が商人町としての「博多」となった<ref>福岡城の名称は、黒田氏の故地・備前福岡に由来する。</ref>。その後、[[江戸時代]]から[[明治|明治時代]]初頭にかけて、福岡と博多は共存していたが、[[1876年]](明治9年)に福岡と博多は統合され'''福博'''(ふくはく)となり、その後、福岡と改称された。
[[博多湾]]に面するこの地域は古来から'''[[博多]]'''(はかた)として認識されており、大陸方面への玄関口として利用されてきた。中世に商人による[[自治都市]]が形成され、戦乱で度々焼き払われながらも、豊かな町人文化を育んだ。[[豊臣秀吉]]の手で復興されたのち、[[黒田氏]]([[福岡藩]])が[[福岡城]]とその[[城下町]]を築いたことで、[[那珂川 (九州)|那珂川]]を境に西が城下町としての「'''福岡'''」、東が中世からの商人町・商業都市としての「'''博多'''」となった<ref group="注釈">福岡城の名称は、黒田氏の故地・備前福岡に由来する。</ref>。その後、[[江戸時代]]から[[明治|明治時代]]初頭にかけて、武士の街である福岡と商人の街である博多という性格の異なる2つの街は共存していたが、[[1876年]]に福岡と博多は1つの都市へと統合されて「'''福博'''(ふくはく)となり、その後、福岡と改称された<ref name="福岡市博多区" />


[[九州|九州地方]]の[[行政]]・[[経済]]・[[交通]]の中心地であり同地方最大の人口を有する首位都市([[プライメイトシティ]])である。[[西日本]]([[関西]]以西)においても[[大阪市]]に次ぐ人口を擁する都市である。同市を中心として[[福岡都市圏]]を形成している。県内および九州で第2位の人口を擁する[[北九州市]]([[北九州都市圏]])とともに形成する[[北九州・福岡大都市圏]]は[[域内総生産順リスト|都市単位の経済規模]]において、[[三大都市圏]]に次ぐ日本の[[五大都市圏#四大都市圏|四大都市圏]]に数えられる<ref name="福岡市博多区" >[http://www.thomasliving.info/area_02/index/1 福岡市博多区について] 株式会社トーマスリビング</ref>。市内総生産は[[東京都区部|特別区部]]である[[東京|東京23区]]を除けば、[[大阪市]]、[[横浜市]]、[[名古屋市]]に次いで国内4位であり、福岡市は[[三大都市圏]]に次ぐ高い経済力を持った都市である<ref name="福岡" />。東京や大阪に本社を置く大企業が九州地方を統括する[[支店]]・支社が多数立地しており、[[支店経済都市]]としての性格もある。[[札幌市]]・[[仙台市]]・[[広島市]]とともに、[[日本三大都市]]に次ぐ規模を誇る都市として、通称「[[札仙広福]]」と呼ばれる地方中枢都市を担う一角である。
[[明治維新]]当時、九州地方最大の都市は[[長崎市]]・[[鹿児島市]]であり、九州地方を統括する中央の出先機関は当時[[熊本市]]に置かれるなど、九州地方における福岡県および福岡市の重要性は低かったが、[[1899年]](明治32年)[[博多港]]開港、[[1911年]](明治44年)[[九州帝国大学]](現在の[[九州大学]]の前身)設置に端を発して発展が進み、徐々に九州地方の中枢として位置づけられるようになった。1910年代(明治43-[[大正]]8年)に熊本市の人口を抜き九州地方最大となる。[[1920年]](大正9年)の[[人口統計]]では[[熊本県]]の人口の2倍を超えている。また、この時期から九州を統括する中央の出先機関は福岡市に移行している。[[1963年]](昭和38年)に、五市合併で[[北九州市]]が発足すると同市の人口が九州地方最大となったことから、福岡市は県庁所在地でありながら福岡県最大の都市ではないと言うねじれ現象が生じたが、その後、[[昭和]]後期の日本における[[炭鉱]]の相次ぐ閉山・[[第三次産業]]の急速な発達と、政令市指定・[[山陽新幹線]]博多延伸などを経て、[[1979年]](昭和54年)に再び福岡市の人口が九州地方最大となったことでねじれ現象は解消された。


また、[[北九州市]]とともにグローバル創業・雇用創出特区として[[国家戦略特別区域]]に指定されている。[[香港]]の政情不安により他国に移転する可能性が生じた金融機能の受け入れを念頭に、[[2020年]]7月に政府が策定した経済財政運営の基本方針「骨太の方針」にて、世界・アジアの国際金融ハブ機能を担う都市として、東京・大阪・福岡が候補に挙げられたのを受け、9月に産学官が一体となった国際金融機能誘致「TEAM FUKUOKA」を設立。[[2023年]]12月時点でTEAM FUKUOKAが国内外から誘致に成功した企業数は23社にのぼり、今後[[天神ビッグバン]]や[[博多コネクティッド]]といった都心部の大規模再開発による新築オフィスが続々と完成を迎えるに連れ、その数は更に増えると見込まれている。地理的にアジアに近く、スタートアップ支援も充実している強みをアピールし、企業と人材を呼び込んで都市の成長につなげようとしており、政府が創設する「金融・資産運用特区」への指定を目指している。福岡市で開催される[[国際会議]]数は東京に次いで国内2位であり、[[国際会議観光都市]]にも指定されている<ref name="福岡" />。市内[[郊外]]に位置する[[九州大学]]を筆頭に、14の大学や9の短期大学が立地する全国有数の「学生の街」であり、人口に占める学生の割合は政令指定都市の中では[[京都市]]に次ぐ第2位である<ref>{{Cite web|和書|title=福岡市 「大学のまち福岡」の取り組み |url=https://www.city.fukuoka.lg.jp/keizai/sangakurenkei/business/daifuk.html |website=福岡市 |accessdate=2022-02-02 |language=ja}}</ref>。
現在も急速に人口増加が進んでおり、平成22 - 25年(2010 - 2013年)にかけて、福岡市は政令市の中で人口増加数・増加率ともに最大である。平成27年(2015年)の国勢調査で、[[京都市]]と[[神戸市]]を抜き、全国の市で5番目に人口の多い市となった。今後も毎年一万人以上の人口増加が見込まれており、2021年には約160万人に達すると予想されている。


[[1899年]]の[[博多港]]開港や[[1911年]]の[[九州帝国大学]](現在の[[九州大学]]の前身)設置に端を発して発展が進み、九州地方の中枢として位置づけられるようになった。[[1972年]]に政令市指定、[[1975年]]に[[山陽新幹線]][[博多駅]]延伸および人口100万人突破、[[1979年]]に[[北九州市]]の人口を抜いて県内最大の都市となった。[[2010年]]以降、福岡市は人口増加数、増加率とも政令市の中で最も高く<ref>{{Cite web|和書|title=Fukuoka Facts {{!}} データでわかるイイトコ福岡|url=http://facts.city.fukuoka.lg.jp/data/population/|website=facts.city.fukuoka.lg.jp|accessdate=2020-02-18}}</ref>、現在もなお年間1万人を超えるペースで増加傾向にある。[[2011年]]には[[京都市]]を、[[2015年]]には[[神戸市]]を抜き、全国でも5番目に人口が多い市となった<ref name="九州の東京">[https://www.sankei.com/article/20160218-W74FPC44XZJJBOX2NKEEBHHNGI/ 神戸市、人口で「5大市」から転落…福岡市に抜かれ6位に 若者が減少] 2016年2月18日、 産経WEST</ref>。[[2020年]]5月には人口が160万人を突破した<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/sp/item/n/609844/ 福岡市の人口が160万人突破 政令指定都市で5都市目 ] 2020年5月20日、西日本新聞</ref>。
福岡市の都心は、[[天神 (福岡市)|天神]]と[[博多]]の両極がある(それぞれ江戸時代の福岡と博多に相当する)。天神は福岡市役所と[[西鉄福岡(天神)駅]]・[[福岡市地下鉄]][[天神駅]]・[[天神南駅]]のほか、多数の[[百貨店]]や[[ファッションビル]]が集積する[[繁華街]]となっており、博多には在来線・新幹線のターミナルである[[博多駅]]があり、また[[福岡空港]]も地下鉄で数分と至近距離であるため、大企業の支社が集積するビジネス街となっている。


[[玄界灘]]の[[壱岐島|壱岐]]や[[対馬]]をはさんで[[大韓民国]](韓国)があり、同国南部の主要[[都市]]である[[釜山広域市|釜山]]までは福岡市から直線距離で200[[キロメートル|km]]程度<ref group="注釈">[[高速船]]で2時間55分。広島市や[[鹿児島市]]までの距離とほぼ同等で[[大阪市|大阪]]より近い。現在福岡市は釜山市と超広域経済圏を形成する構想がある。</ref> 、同国[[首都]]の[[ソウル特別市|ソウル]]までは約540kmである。また、[[中華人民共和国|中国]]の[[上海市]]までは同様に850km程度といずれも[[東京]]より近い。これらの事例のように、近隣諸国の主要都市がおおむね1,000km圏内に存在しているため、[[博多港]]、[[福岡空港]]から韓国や中国、[[台湾]]などのほか[[東南アジア]]の主要都市への国際航路が多く設定されており、これらの地域からの観光客が増加傾向にある。日本の森記念財団が2023年に発表した「世界の都市総合力ランキング」では世界42位、国内では東京・大阪に次ぐ3位に評価された<ref>{{Cite web |title=世界の都市総合力ランキング(GPCI-2023) |url=https://www.mori-m-foundation.or.jp/ius/gpci/index.shtml |website=The Mori Memorial Foundation |access-date=2024-05-04 |language=ja}}</ref>。福岡が評価対象になった理由に「居住」「環境」の分野で世界のTOP30に入ったことが挙げられている<ref>{{Cite web|和書|title=世界の都市総合力ランキング(GPCI-2019)|url=http://www.mori-m-foundation.or.jp/ius/gpci/2019.shtml|website=The Mori Memorial Foundation|accessdate=2020-04-29}}</ref>。また、その国内版とも言える「都市特性評価」では[[京都市]]に次いで国内2位に評価された<ref>{{Cite web|和書|title=日本の都市特性評価|url=http://www.mori-m-foundation.or.jp/ius/jpc/|website=The Mori Memorial Foundation|accessdate=2020-04-29}}</ref>。福岡市は国内でも非常に郷土愛の強い街ともされ<ref>{{Cite web|和書|title=時代の最先端が入ってくる都市・福岡に根付く“DNA”とは?|フクリパ |url=https://fukuoka-leapup.jp/city/202003.26 |website=フクリパ|福岡の今と未来をつむぐ |access-date=2022-06-05 |language=ja}}</ref>、[[三菱UFJリサーチ&コンサルティング|三菱UFJリサーチ&コンサルティング]]が行った意識調査では、全国の主要都市の中で福岡市民の愛着度・誇り度はともに全国首位であった<ref>{{Cite web|和書|title=発表!全国21都市「市民の地元愛」ランキング {{!}} 街・住まい |url=https://toyokeizai.net/articles/-/199625 |website=東洋経済オンライン |date=2017-12-06 |access-date=2022-06-05 |language=ja}}</ref>。
天神と博多を隔てる[[那珂川 (九州)|那珂川]]の[[中州]]に形成された[[歓楽街]]は、[[中洲]](なかす)として全国的に有名である。


=== 都市構造 ===
天神・博多・中洲・[[長浜]]などで夜間に常設される[[屋台]]の数は日本一<ref>都会生活研究プロジェクト『博多ルール』2010年2月24日発行</ref> で、屋台目当ての観光客も多い。[[1995年]](平成7年)には複合商業施設[[キャナルシティ博多]]が中洲の東側に開業、[[2011年]](平成23年)には[[九州新幹線]]博多延伸に伴い博多駅に複合商業施設[[JR博多シティ]]が開業している。
福岡市の[[都心]]は、[[天神 (福岡市)|天神]]と[[博多]]の両極がある(それぞれ江戸時代の福岡と博多に相当する)。天神地区は[[福岡市役所]]と[[西鉄福岡(天神)駅]]・[[福岡市地下鉄]][[天神駅]]のほか、多数の[[百貨店]]や[[ファッションビル]]が集積する九州最大の[[繁華街]]である。博多には九州最大の[[ターミナル駅]]である[[博多駅]]があり、多数の[[新幹線]]や特急列車が九州各都市を結んでいる。空の玄関口である[[福岡空港]]も[[地下鉄]]で数分と至近距離であるため、博多駅周辺は大企業の[[支店|支社]]が集積する[[オフィス街|ビジネス街]]となっている。また、福岡市の特徴として[[西鉄バス]]が市民の足として定着しており、[[西鉄天神高速バスターミナル]]と[[博多バスターミナル]]を中心として、[[高速バス]]が都市間移動を担っている。天神と博多を隔てる[[那珂川 (九州)|那珂川]]の[[中州]]に形成された[[歓楽街]]は、[[中洲]](なかす)として全国的に有名である<ref name="西日本一" />。中洲は[[西日本]]一の歓楽街とされ<ref name="西日本一">[http://hakatanomiryoku.com/spot/%E4%B8%AD%E6%B4%B2 中洲 西日本一の繁華街] 博多の魅力、2020年12月20日閲覧</ref>、[[東京]]の[[新宿]]・[[歌舞伎町]]、[[札幌市|札幌]]・[[すすきの]]と並んで、日本三大歓楽街の一つとされる<ref name="三大歓楽街">[https://www.inshokuten.com/bukken/media/article/320 九州最大、西日本一の歓楽街を有する「中洲川端」エリア。飲食店出店のポイントは?] 飲食.com、2020年12月20日閲覧</ref>。天神・博多・中洲・[[長浜 (福岡市)|長浜]]などで夜間に常設される[[屋台]]{{Efn|{{Commonscat-inline|Yatai in Fukuoka, Fukuoka|福岡博多屋台}}}}の数は日本一<ref>都会生活研究プロジェクト『博多ルール』2010年2月24日発行</ref> で、屋台目当ての観光客も多い。[[1996年]]には大型複合商業施設[[キャナルシティ博多]]が中洲の東側に開業、[[2011年]]には[[九州新幹線]]博多延伸に伴い博多駅に複合商業施設[[JR博多シティ]]([[アミュプラザ博多]]、[[博多阪急]])、[[2016年]]には[[KITTE博多]]([[博多マルイ]])が開業した。もともとビジネス街だった博多駅周辺の商業施設の集積が進んでおり、天神地区との商業地競争が激化している(「[[天神流通戦争]]」も参照)。福岡都心の地価は年々上昇傾向にあり、天神木村屋ビルで1㎡あたり620万円、[[博多駅東]](博多駅筑紫口)が1㎡あたり388万円と[[東京]]の一等地と比べても見劣りしない価格であり、[[東京都]][[中央区 (東京都)|中央区]][[東銀座]]の平均地価を上回っている<ref name="福岡">『いま日本で一番元気な街 福岡 最強の秘密』 [[洋泉社]]〈[[ムック本|洋泉社MOOK]]〉、2019年4月25日、ISBN 978-4-8003-1653-0。</ref>。福岡空港が[[中心市街地]]と近接している関係で市内中心部には[[航空法]]上の高さ制限が設定されており、天神や博多駅周辺には[[超高層建築物|超高層ビル]]がほとんど存在しない状況であったが、[[天神 (福岡市)|天神]]・[[大名 (福岡市)|大名]]地区の高さ制限を緩和して民間のビルの建て替えを行う[[都市再開発|再開発]]計画「[[天神ビッグバン]]」が進行中である。


福岡市の主な副都心としては、[[西新]][[香椎]]が挙げられる。両者の周辺には[[高等学校|高校]]や[[大学]]、[[専門学校]]が多数存在するほか、埋め立てウォーターフロント開発地区として、西新の北には[[シーサイドももち]]が、香椎の西には[[福岡アイランドシティ|アイランドシティ]]が隣接している。特にシーサイドももちには、[[福岡ヤフオク!ドーム]]・[[福岡市総合図書館]]・[[福岡市博物館]]・[[報道]]関連各社といった文化・エンターテインメント施設が集積している。福岡都心は[[福岡空港]]に近く超高層ビルが建てられないが、福岡市内の高さ100m以上の建造物の殆どが(比較的高さ規制の緩い)この両副都心の近辺にある。この両副都心ほど大規模ではないが他に福岡市の副都心として挙げられる地域は、[[大橋 (福岡)|大橋]]や[[姪浜駅|姪浜]]がある。
福岡市の主な[[副都心]]としては、[[西新]][[香椎]]、箱崎などが挙げられる。両者の周辺には[[高等学校|高校]]や[[大学]]、[[専門学校]]が多数存在するほか、ウォーターフロント開発地区として、西新の北には[[シーサイドももち]]が、香椎の西には[[福岡アイランドシティ|アイランドシティ]]([[みなと香椎]]、[[香椎照葉]])が隣接している。特にシーサイドももちには、[[福岡PayPayドーム]]・[[福岡市総合図書館]]・[[福岡市博物館]]・[[報道]]各社といった文化・エンターテインメント施設が集積している。天神や博多などの福岡都心は[[福岡空港]]に近く長らく超高層ビルが建てられなかったため、福岡市内の高さ100[[メートル|m]]以上の建造物の殆どが(比較的高さ規制の緩い)この両副都心の近辺にある。この両副都心ほど大規模ではないが他に福岡市の副都心として挙げられる地域は、[[大橋 (福岡)|大橋]]や[[姪浜]]がある。


== 地理 ==
== 地理 ==
[[ファイル:Fukuoka Viewed From Minamiku Observation Deck.jpg|thumb|[[鴻巣山]](南区)より福岡市街地を望む]]
=== 位置 ===
=== 位置 ===
[[ファイル:Fukuoka_by_Sentinel-2%2C_2020-05-26.jpg|right|thumb|270px|福岡市の衛星写真<br>2020年5月撮影]]
九州の北部。[[日本海]]([[博多湾]]・[[今津湾]]・[[玄界灘]])に面した半月型の[[福岡平野]]の大半の部分を市域とする。北は博多湾の北辺に位置する[[砂州]]である[[海の中道]]・[[陸繋島]]である[[志賀島]]、西は[[糸島半島]]の東部まで市域となっている。南・南西は[[脊振山地]]に含まれる山間部まで市域が伸びており、[[佐賀県]]に接している。ほかに有人島嶼として、博多湾上の[[能古島]]や市の西部で博多湾口付近の玄界灘上に浮かぶ[[玄界島]]、そのさらに西北部にある[[小呂島]]を市域に含んでいる。
九州の北部。[[日本海]]([[博多湾]]・[[今津湾]]・[[玄界灘]])に面した半月型の[[福岡平野]]の大半の部分を市域とする。北は博多湾の北辺に位置する[[砂州]]である[[海の中道]]・[[陸繋島]]である[[志賀島]]、西は[[糸島半島]]の東部まで市域となっている。南・南西は[[脊振山地]]に含まれる山間部まで市域が伸びており、[[佐賀県]]に接している。ほかに有人島嶼として、博多湾上の[[能古島]]や市の西部で博多湾口付近の玄界灘上に浮かぶ[[玄界島]]、そのさらに西北部にある[[小呂島]]を市域に含んでいる。


福岡市から[[壱岐島|壱岐]]・[[対馬]]を挟んで向かい側に[[朝鮮半島]]がある。日本の人口100万人以上の主要都市としては[[大韓民国|韓国]]の[[ソウル特別市]]、[[中華人民共和国|中国]]の[[上海市]]、[[台湾]]の[[台北市]]に最も近い都市で、直線距離では[[東京都区部|東京特別区]]から約880km、[[大阪市]]から約480km、[[広島市]]から約200km、韓国の[[釜山広域市]]から約200km、ソウル特別市から約540km、中国の上海市から約890km、台湾の台北市から約1280kmの位置にある。
福岡市から[[壱岐島|壱岐]]・[[対馬]]を挟んで向かい側に[[朝鮮半島]]がある。[[100万都市の一覧|日本の人口100万人以上の主要都市]]としては[[大韓民国|韓国]]の[[ソウル特別市]]、[[中華人民共和国|中国]]の[[上海市]]、[[台湾]]の[[台北市]]に最も近い都市で、直線距離では[[東京都区部|東京特別区]]から約880km、[[大阪市]]から約480km、[[広島市]]から約200km、韓国の[[釜山広域市]]から約200km、ソウル特別市から約540km、中国の上海市から約890km、台湾の台北市から約1280kmの位置にある。


=== 地形 ===
=== 地形 ===
市域の多くは[[福岡平野]]に含まれており、一部に小高い山なども存在するものの概ね平坦である。他の大都市と比べて平坦であるため、通勤や通学、買い物における[[自転車]]利用の利便性が高い。市域西部・西南部は脊振山地の一角を成しており、標高が高く起伏の大きい地形となっている。市街地の海岸部は大半が[[埋立地]]であり<ref>{{Cite book|和書|author=福岡市史編集委員会|title=新修福岡市史特別編自然と遺跡からみた福岡の歴史|publisher=福岡市|year=2015|isbn=978-4-907395-06-3|page=17}}</ref>、港湾・住宅などが建設されている。また、博多湾東部には[[人工島]]も建設されている([[福岡アイランドシティ|アイランドシティ]])<ref>{{Cite book|和書|author=福岡人文社企画制作室|title=グランドまちず|publisher=福岡人文社|year=2003|isbn=4933139021218|page=32}}</ref>。一方、西区の大部分や東区海の中道と島嶼部などには自然海岸も残っている。また、玄界島の北方約300mに黒瀬と呼ばれる幅200m程度の岩礁が発達している。黒瀬は、[[新生代]][[第四紀]]に活動した福岡県唯一の[[火山島]]に分類され、[[玄武岩]]で構成されている。
市域の多くは[[福岡平野]]に含まれており、一部に小高い山なども存在するものの概ね平坦である。他の[[大都市]]と比べて平坦であるため、通勤や通学、買い物における[[自転車]]利用の利便性が高い。市域西部・西南部は脊振山地の一角を成しており、標高が1000mを超えているところもあり、起伏の大きい地形となっている。市街地の海岸部は大半が[[埋立地]]であり<ref>{{Cite book|和書|author=福岡市史編集委員会|title=新修福岡市史特別編自然と遺跡からみた福岡の歴史|publisher=福岡市|year=2015|isbn=978-4-907395-06-3|page=17}}</ref>、港湾・住宅などが建設されている。また、博多湾東部には[[人工島]]も建設されている([[福岡アイランドシティ|アイランドシティ]])<ref>{{Cite book|和書|author=福岡人文社企画制作室|title=グランドまちず|publisher=福岡人文社|year=2003|isbn=978-4892231216|page=32}}</ref>。一方、西区の大部分や東区海の中道と島嶼部などには自然海岸も残っている。また、玄界島の北方約300mに黒瀬と呼ばれる幅200m程度の岩礁が発達している。黒瀬は、[[新生代]][[第四紀]]に活動した福岡県唯一の[[火山島]]に分類され、[[玄武岩]]で構成されている。


市内を流れる河川としては、市域中心部を流れる[[那珂川 (九州)|那珂川]]・[[御笠川]]や市域東部を流れる[[多々良川]]、市域西部を流れる[[室見川]]などあるが、[[一級河川]]はない。従って自主[[水源]]に乏しくたびたび大規模な[[渇水]](例:[[昭和53-54年福岡市渇水]])に見舞われている。
市内を流れる河川としては、市域中心部を流れる[[那珂川 (九州)|那珂川]]・[[御笠川]]や市域東部を流れる[[多々良川]]、市域西部を流れる[[室見川]]などの[[二級水系|二級河川]]はあるが、[[一級河川]]はない。従って自主[[水源]]に乏しくたびたび大規模な[[渇水]](例:[[昭和53-54年福岡市渇水]])に見舞われている。


長大河川はない一方で、前述のとおり平野周辺の山地から短い河川長とやや急な勾配で博多湾に流れ込む河川はおおむね市街地を経由しているため、[[集中豪雨]]があった場合に氾濫しやすく、それが福岡平野を形成したと見られるが、現代において都市[[治水]]上の課題となっている。
長大河川はない一方で、前述のとおり平野周辺の山地から短い河川長とやや急な勾配で博多湾に流れ込む河川はおおむね市街地を経由しているため、[[集中豪雨]]があった場合に氾濫しやすく、それが福岡平野を形成したと見られるが、現代において都市[[治水]]上の課題となっている。


=== 気候 ===
=== 気候 ===
{{出典の明記|date=2014年8月6日 (水) 23:41 (UTC)|section=1}}
日本海側に面しているが、温暖な[[太平洋側気候]]九州型気候区であり、年平均気温は概ね17℃前後、年間降水量は概ね1500mm - 1800mm程度で推移している。(なお[[背振山地]]やその麓にあたる地域はそれよりも多くなる。)
冬季に日照時間が少なくなる点が太平洋側諸都市と異なり、年間日照時間は概ね1800 - 1900時間程度で、九州の他地域に比べてやや短い。冬季の日照時間は少ないが、降水量分布の観点では夏季に降水量のピークがあり冬季の降水量は少ない典型的な夏極大型の太平洋側気候であり、島根県以東の日本海側気候の地域と比べ冬季の10mm以上の雨日数と[[降雪量]]が極端に少ないという点で典型的な日本海側気候とは決定的に異なっている。これは他の九州北部・山口県の玄界灘沿岸でも同様である。
日本海に面しており、温暖ではあるが冬季には大陸からの寒気の影響を受け、日本海型気候区の特徴を示す。なお、[[背振山地]]やその麓にあたる地域はそれよりも多くなる。冬季に日照時間が少なくなる点が太平洋側諸都市と異なり、年間日照時間は概ね1800 - 1900時間程度で、九州の他地域に比べてやや短い。冬季の日照時間は少ないが、降水量分布の観点では夏季に降水量のピークがあり冬季の降水量は少ない典型的な夏極大型の太平洋側気候であり、島根県以東の日本海側気候の地域と比べ冬季の10mm以上の雨日数と[[降雪量]]が極端に少ないという点で典型的な日本海側気候とは異なっている。


緯度が低い上に内湾に面している大都市のため、夏季は[[大阪市]]等と並んで昼夜を問わず大変暑さが厳しい地域の一つである。6月から真夏日が見られ、7月以降、9月にかけて真夏日の厳しい暑さが続く。猛暑日の平年で5.5日と年猛暑日を記録する。人口規模して[[ヒートアイランド現象]]が著しく、戦前からの[[熱帯夜]]日数の増加率が日本の主要な気象観測点で一番高くなっている(1936年-2007年にかけて10年で5.0日のペースで増加)。平年の熱帯夜日数は本土では[[大阪市]]、[[神戸市]]、[[鹿児島市]]に次いで多い33.4日で、実に1月以上に及ぶ。猛暑日15日以上、熱帯夜50日以上となった年もある。九州という低緯度地域で夏期にはより湿った気団の影響を受けやすい上、市街地が[[博多湾]]に面しており湿った海風が入りやすく、[[気温]]に加え[[湿度]]が高い。そのため[[東京23区]]や[[名古屋市]]など東日本の主要都市と比べ[[不快指数]]や暑さ指数(WBGT、[[湿球黒球温度]])が高く、体感的な暑さは厳しくなる。近年は特に夜間に気温が下がりにくくなっており、[[2018年]]8月22日には国内で8例目となる最低気温30℃以上、国内観測史上2番目に高い最低気温30.5℃(いわゆる[[超熱帯夜]])を記録した。その他にも、全国的に稀な最低気温29℃以上の観測例が複数ある
内湾に面している[[大都市]]のため、夏季は大阪市などと並んで昼夜を問わず大変暑さが厳しい地域の一つである。6月から真夏日が見られ、7月以降、9月にかけて真夏日の厳しい暑さが続く。1991 - 2020年平年は8.1日(81 - 10年平年値5.5日、近は[[猛暑日]]の観測日数も急増している。地勢的[[オホーツク海高気圧]]の影響はほとんど受けず、[[チベット高気圧]]に覆われ暑い期間が安定して長く続く。特に夜間の高温が特徴的であり、深夜帯では南に位置する鹿児島市などよりも高く、[[那覇]]や[[石垣島]]など[[南西諸島]]の都市部を除くすべての気象観測点で最も高い夜間気温となる日も多い。[[ヒートアイランド現象]]が著しく、戦前からの[[熱帯夜]]日数の増加率が日本の主要な気象観測点で一番高くなっている(1936年 - 2007年にかけて10年で5.0日のペースで増加)。平年の熱帯夜日数は本土では[[大阪市]]、[[神戸市]]、[[鹿児島市]]に次いで多い38.7日で、実に1月以上に及ぶ。猛暑日30日以上、熱帯夜50日以上となった年もある。九州という低緯度地域で夏期にはより湿った気団の影響を受けやすい上、市街地が[[博多湾]]に面しており湿った海風が入りやすく、[[気温]]に加え[[湿度]]が高い。そのため[[東京23区]]や[[名古屋市]]など[[東日本]]の主要都市と比べ[[不快指数]]や暑さ指数(WBGT、[[湿球黒球温度]])が高く、体感的な暑さは厳しくなる。近年は特に夜間に気温が下がりにくくなっており、[[2018年]]8月22日には国内で8例目となる最低気温30℃以上、国内観測史上2番目に高い最低気温30.5℃(いわゆる超熱帯夜)を記録した。


冬季は北側の[[玄界灘]]を流れる[[海流|暖流]]である[[対馬海流]]の影響を受けるため、[[冬日]]は少なく(平年4.3日)、全くない年もある。東京23区や名古屋市、京都市などと比べて平均気温は約2.0℃高く、気温の面で温暖と言える。しかし北西[[季節風]]が吹きつけ、曇天の日が多く[[日照時間]]は少ないため体感気温は低めである。また比較的大陸に近いために西回りで強い寒波が流れ込みやすく、一時的に寒さが厳しくなり最高気温が0~3℃台となることもある。降水量は少ないが、降水日数は太平洋岸の諸都市よりやや多くなっている。平年の年間降雪日数は17.1日で、[[積雪]]は年1 - 2回、最大5cm程度で、積雪が全く無い年も珍しくない。これは、北西季節風の風上が朝鮮半島の影響で狭くなっている対馬海峡のため、北西季節風の海上吹走距離が短く、雪雲が発達しないためである。北西風型の冬型では、吹走距離が短く未発達の雲がかかる福岡市の積雪が0cm〜3cm程度なのに対し、東シナ海上の吹走距離が長く発達した雪雲がかかる[[鹿児島市]]が20cm以上の大雪になったという例も度々起こる。早良区南部(脇山・内野・[[板屋]]・曲渕)や山沿いでは積雪量はやや多くなるが、日本海側や[[広島市]]などの山陽地方の山沿いと比べても少ない。
冬季は北側の[[玄界灘]]を流れる[[海流|暖流]]である[[対馬海流]]の影響を受けるため、都市化と相まって放射冷却効果は顕著に弱くなる。[[冬日]]は非常に少なく(平年2.5日)、全くない年もある。東京23区や名古屋市、京都市などと比べて冬の平均気温は約2.0℃高く、気温の面で温暖と言える。しかし北西[[季節風]]が吹きつけ、曇天の日が多く[[日照時間]]は太平洋側と比べてかなり少ないため体感気温は低めである。また比較的大陸に近いために西回りで強い寒波が流れ込みやすく、一時的に寒さが厳しくなり最高気温が0 - 3℃台となることもある。降水量は少ないが、降水日数は太平洋岸の諸都市よりやや多くなっている。平年の年間降雪日数は15.6日で、[[積雪]]は年1 - 2回、最大5cm程度で、積雪が全く無い年も珍しくない。これは、北西季節風の風上が朝鮮半島の影響で狭くなっている対馬海峡のため、北西季節風の海上吹走距離が短く、雪雲が発達しないためである。北西風型の冬型では、吹走距離が短く未発達の雲がかかる福岡市の積雪が0cm〜3cm程度なのに対し、東シナ海上の吹走距離が長く発達した雪雲がかかる鹿児島市が20cm以上の大雪になったという例も度々起こる。早良区南部([[脇山村|脇山]][[内野村 (福岡県早良郡)|内野]]・[[板屋]]・曲渕)や山沿いでは積雪量はやや多くなるが、日本海側や[[広島市]]などの山陽地方の山沿いと比べても少ない。


年間の雷日数は[[雷都]]して有名な[[宇都宮市]]の次に多く、全国の[[都道府県庁所在地|県庁所在地]]で第11位の24.7日で、太平洋側と異なり冬季にもしばしば落雷が観測される。夏の晴天日のいわゆる夕立は少なく、[[首都圏 (日本)|首都圏]]のような中心部直撃の激しい[[雷雨]]や降雹はない。その分夕立による[[打ち水]]効果を期待できず、熱帯夜が多くなっている(平年値の統計期間は[[1981年]][[2010年]])。
年間の雷日数は25.5日比較的多く、太平洋側と異なり冬季にもしばしば落雷が観測される。夏の晴天日のいわゆる[[夕立]]は少なく、[[首都圏 (日本)|首都圏]]のような中心部直撃の激しい[[雷雨]]や降雹はない。その分夕立による[[打ち水]]効果を期待できず、熱帯夜が多くなっている(平年値の統計期間は[[1991年]] - [[2020年]])。
{{Fukuoka weatherbox}}
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以下の7つの[[区]]で構成される([[全国地方公共団体コード|自治体コード]]順)。
以下の7つの[[区]]で構成される([[全国地方公共団体コード|自治体コード]]順)。
人口はいずれも{{自治体人口/福岡県|date}}時点の推計人口。

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! 区名
! 区名
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=== 市街地構成 ===
=== 市街地構成 ===
市の中央部にある[[天神 (福岡市)|天神]]地区(中央区)が市の中心部で、ここには数多くのデパートやビルが建ち並んでいる。天神から[[那珂川 (九州)|那珂川]]を挟んだ東隣には那珂川の本流と支流([[博多川]])に挟まれた[[中州]]地形部分があるが、そこが日本三大[[歓楽街]]の一つに挙げられる[[中洲]]である<ref name="三大歓楽街" />。そのさらに東隣は「博多」の市街地である。その博多市街地の南東に[[博多駅]]が位置している。中洲から博多駅の間の一帯はオフィスビルやビジネスホテルなどが建ち並ぶビジネス街である。天神地区の西および西南に位置する[[大名 (福岡市)|大名]]、[[今泉 (福岡市)|今泉]]、[[警固 (福岡市)|警固]]では、1990年代後半ごろから主に若者をターゲットとした店舗が増え、若者の町として急速に発展している。
[[ファイル:Seaside-momochi 20130927.jpg|thumb|シーサイドももち]]
[[ファイル:SIGHT FROM F-TOWER.JPG|thumb|福岡タワーより南東を望む(2008年8月20日撮影)]]
市の中央部にある[[天神 (福岡市)|天神]]地区(中央区)が市の中心部で、ここには数多くのデパートやビルが建ち並んでいる。天神から[[那珂川 (九州)|那珂川]]を挟んだ東隣には那珂川の本流と支流([[博多川]])に挟まれた[[中州]]地形部分があるが、そこが日本三大[[歓楽街]]の一つに挙げられる[[中洲]]である。そのさらに東隣は「博多」の市街地である。その博多市街地の南東に[[博多駅]]が位置している。中洲から博多駅の間の一帯はオフィスビルやビジネスホテルなどが建ち並ぶビジネス街である。天神地区の西および西南に位置する[[大名 (福岡市)|大名]]、今泉、警固では、1990年代後半ごろから主に若者をターゲットとした店舗が増え、若者の町として急速に発展している。


大名から西へ行くと[[福岡城]]跡がある。さらに西方、天神から約4kmの位置には、福岡市の副都心を成す繁華街の[[西新]](早良区)がある。西新の北側は1980年代に埋立により開発された土地で、[[シーサイドももち]]と呼ばれ、当時として新しい市街地が形成されている<ref>{{Cite book|和書|author=武野要子|title=カラー版福岡アジアに開かれた交易のまちガイド|publisher=岩波書店|year=2007|isbn=9784005005529|page=p.138}}</ref>。
大名から西へ行くと[[福岡城]]跡がある。さらに西方、天神から約4kmの位置には、福岡市の副都心を成す繁華街の[[西新]]地区(早良区)がある。同地区(中央区[[地行]]、西新、[[藤崎 (福岡市)|藤崎]]、[[百道]]にまたがる地区)の北側は1980年代に埋立により開発された土地で、[[シーサイドももち]]と呼ばれ、当時として新しい市街地が形成されている<ref>{{Cite book|和書|author=武野要子|title=カラー版福岡アジアに開かれた交易のまちガイド|publisher=岩波書店|year=2007|isbn=9784005005529|page=138}}</ref>。


市域東部の博多湾上において[[福岡アイランドシティ|アイランドシティ]](東区)と呼ばれる[[人工島]]が建設中であり、[[2000年代]]後半から[[2010年代]]初頭にかけて、港湾地区と住宅地の一部が竣工している。福岡市では、[[2000年]](平成12年)前後から市東部のJR鹿児島本線、西鉄貝塚線沿線において土地区画整理事業や連続立体交差化事業の市街地開発事業を実施しており、古くから東部の副都心とされる[[香椎駅]]・[[西鉄香椎駅]]周辺の[[香椎]]地区とJRの旧香椎操車場跡地を利用した新興市街地である[[千早 (福岡市)|千早]]地区との間、および[[箱崎 (福岡市)|箱崎]]地区と吉塚地区との間で整備事業が進んでいる。連続立体交差事業は、千早地区が2004年、箱崎地区が2004年3月、香椎地区が2007年3月に竣工した。また、土地区画整理事業は、箱崎地区、千早地区については2010年までにほぼ完了し、香椎地区については進行中である
市域東部の博多湾上において[[福岡アイランドシティ|アイランドシティ]](東区)と呼ばれる[[人工島]]が建設中であり、[[2000年代]]後半から[[2010年代]]初頭ごろにかけて、港湾地区と住宅地の一部が竣工している。福岡市では、[[2000年]](平成12年)前後から市東部のJR鹿児島本線、西鉄貝塚線沿線において土地区画整理事業や連続立体交差化事業などの市街地開発事業を実施しており、古くから東部の副都心とされる[[香椎駅]]・[[西鉄香椎駅]]周辺の[[香椎]]地区とJRの旧香椎操車場跡地を利用した新興市街地である[[千早 (福岡市)|千早]]地区との間、および[[箱崎 (福岡市)|箱崎]]地区と[[吉塚]]地区との間で整備事業が進んでいる。連続立体交差事業は、千早地区が2004年ごろ、箱崎地区が2004年3月、香椎地区が2007年3月に竣工した。また、[[土地区画整理事業]]は、箱崎地区、千早地区については2010年ごろまでにほぼ完了し、香椎地区についても2021年に完了した


市内南部方面を網羅する、[[福岡高速5号線]]や[[福岡外環状道路]]を中核とする都市計画道路の整備も進み、2011年4月に福岡外環状道路が全線完成供用されるのと前後して、これに接続する新たな主要幹線道路が[[都市計画道路]]として整備されほぼ完成している。2012年7月には高速5号線が全線完成し[[福岡高速環状線]]となった。
市内南部方面を網羅する、[[福岡高速5号線]]や[[福岡外環状道路]]を中核とする都市計画道路の整備も進み、2011年4月に福岡外環状道路が全線完成供用されるのと前後して、これに接続する新たな主要幹線道路が[[都市計画道路]]として整備されほぼ完成している。2012年7月には高速5号線が全線完成し[[福岡高速環状線]]となった。


市街地形成と関連した重大な動きとして、[[九州大学]]のキャンパス移転が挙げられる。本部を始め多くの学部が置かれていた東区の箱崎キャンパスと、主に教養部が使用していた中央区の[[六本松]]キャンパス([[福岡高等学校 (旧制)|旧制福岡高校]]校地)を西区に新たに開発した伊都キャンパスに移転させる計画である。伊都キャンパスへの玄関口となる[[今宿 (福岡市)|今宿]]から[[周船寺村|周船寺]]にかけての地区では伊都土地区画整理事業が実施され、西部地区に新たな拠点地域が整備された。キャンパス移転は2005年より開始され、同年には[[九大学研都市駅]]も開業している。一方、六本松キャンパスの跡地には複合施設・[[六本松421]]が開業し、裁判所なども当地に移転する予定である。箱崎キャンパスの跡地では「Fukuoka Smart EAST」計画のもと先進的な都市づくりが行われることとなっている。
市街地形成と関連した重大な動きとして、[[九州大学]]のキャンパス移転が挙げられる。本部を始め多くの学部が置かれていた東区の箱崎キャンパスと、主に教養部が使用していた中央区の[[六本松]]キャンパス([[福岡高等学校 (旧制)|旧制福岡高校]]校地)を西区に新たに開発した伊都キャンパスに移転させる計画である。伊都キャンパスへの玄関口となる[[今宿 (福岡市)|今宿]]から[[周船寺]]にかけての地区では伊都土地区画整理事業が実施され、西部地区に新たな拠点地域が整備された。キャンパス移転は2005年より開始され、同年には[[九大学研都市駅]]も開業している。一方、六本松キャンパスの跡地には複合施設・[[六本松421]]が開業し、[[福岡高等裁判所]]・[[福岡高等検察庁]]・[[福岡県弁護士会|福岡県弁護士会館]]などの法曹関係の施設も当地に移転した。箱崎キャンパスの跡地では「Fukuoka Smart EAST」計画のもと先進的な都市づくりが行われることとなっている。


このほか、駅周辺再開発事業により、福岡市地下鉄[[姪浜駅]]周辺の[[姪浜|姪浜地区]](西区)に新興の商業地が、西鉄[[大橋駅 (福岡県)|大橋駅]]周辺の[[大橋 (福岡市)|大橋地区]](南区)にも既存商業地が、それぞれ発達している。
このほか、駅周辺再開発事業により、福岡市地下鉄[[姪浜駅]]周辺の[[姪浜|姪浜地区]](西区)に新興の商業地が、西鉄[[大橋駅 (福岡県)|大橋駅]]周辺の[[大橋 (福岡市)|大橋地区]](南区)にも既存商業地が、それぞれ発達している。


また、街路は、新しく建設された主要幹線道路においては無電柱化、街路樹の整備が促進されている<ref>平成17年度実績で政令都市(東京都区部を含む)のうち、東京都区部(47.9%)、広島市(23.1%)、大阪市(22.6%)に次ぐ第4位(20.4%)。出典:[http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-perform/h19/all.pdf 平成18年度達成度報告書・平成19年度業績計画書(2007.6.29) 【施策-13】無電柱化による都市景観向上]</ref>。
また、街路は、新しく建設された主要幹線道路においては無電柱化、街路樹の整備が促進されている<ref group="注釈">平成17年度実績で政令都市(東京都区部を含む)のうち、東京都区部(47.9%)、広島市(23.1%)、大阪市(22.6%)に次ぐ第4位(20.4%)。出典:[https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-perform/h19/all.pdf 平成18年度達成度報告書・平成19年度業績計画書(2007.6.29) 【施策-13】無電柱化による都市景観向上]</ref>。


さらに都市景観上の大きな特徴として、郊外に超高層マンションが林立しているにもかかわらず、中心部に超高層ビルが存在しないことが挙げられる。これは中心部の至近距離に福岡空港が存在し、航空法の[[制限表面]]によりビルに高さ規制が掛かっているためで、博多駅地区では60メートル、天神地区でも70メートル程度までが限度となっている。([[福岡空港#空港が抱え問題点]]参照)その結果多くの大都市では問題にいるテレ[[受信障害]]市街地ではほど影響がない。
さらに都市景観上の大きな特徴として、郊外に超高層マンションが林立しているにもかかわらず、中心部に超高層ビルが存在しないことが挙げられる。これは中心部の至近距離に福岡空港が存在し、航空法の[[制限表面]]によりビルに高さ規制が掛かっているためで、博多駅地区では60m、天神地区でも70m程度までが限度となっている<ref>{{Cite web|和書|author= |date= |url=http://www.ocab.mlit.go.jp/news/limit/pdf/08_09_05_07_fukuoka.pdf |format=PDF |title=福岡空港事務所からのお知らせ |work=空港周辺におけ建物等設置の制限 |publisher=国土交通省大阪航空局 |accessdate=2012-10-27}}</ref>。そのため、市では天神および博多駅周辺500m圏内のビルの建て替えどに合わせ、「[[天神ッグバン]]」・「[[博多コネクティッド]]」と称した大規模な市街地再開発事業に着手しており、[[国家戦略特区]]制度を活用して高制限の緩和行われることとって


福岡市全域のうち[[玄界島]]および[[小呂島]]を除く[[都市計画区域]]34,082ヘクタールのうち約半分にあたる17,710ヘクタールが[[市街化調整区域]]に指定されており<ref>[https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/toshikeikaku/machi/template_4.html 福岡市 都市計画決定内容一覧](令和3年3月29日決定告示分まで)</ref>、新規に建築物を建築することなどが厳しく規制されているが、既存集落などにおいては、一定の区域を定めて、住宅などの一部の建築物の用途に限り、建築を認める制度が [https://www.city.fukuoka.lg.jp/d1w_reiki/reiki_honbun/q003RG00000675.html 福岡市開発行為の許可等に関する条例] で定められている<ref>[https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/machinami/netdetetsuduki/34_12_kuikisiteizu.html 福岡市 区域指定型制度の指定区域及び指定建築物]</ref>。福岡市においては2021年現在も人口が増加し続けており、郊外への開発圧力は依然として高く、[[線引き制度]]による規制の重要性は減じていないが、市街化調整区域では、少子高齢化の進む既存集落の活性化も課題となっている。
==== 「福岡」と「博多」 ====
[[都市]]名は「福岡」であるが、「福岡」を称する市の中心駅名は、[[西日本鉄道|西鉄]]の[[西鉄福岡(天神)駅]](旧名称は「西鉄福岡」)のみで、[[九州旅客鉄道|JR]]は「[[博多駅|博多]]」を用いている<ref>この他、福岡を称する駅として当市外では[[富山県]][[高岡市]](旧[[西礪波郡]][[福岡町 (富山県)|福岡町]])に[[あいの風とやま鉄道線]]の[[福岡駅]]がある</ref>。


=== 「福岡」と「博多」 ===
福岡は[[福岡藩]][[黒田氏]]の「武家町」、[[博多]]は古来から国際貿易港としての「商人町」として栄えた[[歴史]]があり、那珂川を境として福岡と博多は元々は別々の都市であった。市制施行の際に一悶着があったが、都市名を福岡、中央駅名を博多にすることで合意(詳しくは[[#歴史|歴史]]で後述)。新幹線開通時は博多が玄関口となり、博多の知名度が大きく上回ったが、今日では[[城下町]]のはずれに位置した天神地区の台頭もあり、かつての「福岡」が商業の街、「博多」がビジネス街となった。こうしたことから「博多」より「福岡」という名称で呼ばれることが多くなり、博多は都市内の一地区名でしか用いられないことが多くなった。
[[都市]]名は「福岡」であるが、「福岡」を称する市の中心駅名は、[[西日本鉄道|西鉄]]の[[西鉄福岡(天神)駅]](旧名称は「西鉄福岡」)のみで、[[九州旅客鉄道|JR]]は「[[博多駅|博多]]」を用いている<ref group="注釈">この他、福岡を称する駅として当市外では[[富山県]][[高岡市]](旧[[西礪波郡]][[福岡町 (富山県)|福岡町]])に[[あいの風とやま鉄道線]]の[[福岡駅]]がある</ref>。


福岡は[[福岡藩]][[黒田氏]]の「武家町」、[[博多]]は古来から国際貿易港としての「商人町」として栄えた[[歴史]]があり、那珂川を境として福岡と博多{{Efn|{{Commonscat-inline|Maps of Hakata Old Town|博多旧市街の地図}}}}は元々は別々の都市であった。[[1889年]]の市制施行の際には、市名を「福岡」「博多」のどちらかにするかで一悶着があったが、都市名を福岡、中央駅名を博多にすることで合意(詳しくは[[#近代|歴史]]で後述)。新幹線開通時は博多が玄関口となり、博多の知名度が大きく上回ったが、今日では[[城下町]]のはずれに位置した天神地区の台頭もあり、かつての「福岡」が商業の街、「博多」がビジネス街となった。こうしたことから「博多」より「福岡」という名称で呼ばれることが多くなり、博多は市内の一地区名でしか用いられないことが多くなった。
ただし、現在の中心部の天神地区の繁華街としての発展は、戦後旧博多部から現在の新天町に移った『'''博多商人'''』の力なくしてはあり得ない。ことに[[明治|明治時代]]、時の博多豪商「渡辺与八郎」の尽力により、他の都市に後れを取っていた市内電車の導入を果たし、当時多くを所有していた天神町付近(現在の天神)の土地を福岡市に寄付し、福岡市の発展に力を注いだ。そしてその功績を称え、福岡市の中心部を南北に貫く目抜き通りは「'''[[渡辺通り]]'''」と称している。


近年の福岡・博多地区は武家町・商人町を区別する色合いは薄くなり、双方を包含して[[九州]]全体の経済・[[文化]]の中心的機能を担う役割が一層高まっている。
近年の福岡・博多地区は武家町・商人町を区別する色合いは薄くなり、双方を包含して[[九州]]全体の経済・[[文化]]などの中心的機能を担う役割が一層高まっている。


=== 隣接する自治体 ===
=== 隣接する自治体 ===
231行目: 197行目:
隣接市町のうち、福岡県に属している市町は、いずれも福岡市の[[ベッドタウン]]として発達している。しかし、佐賀県に属している隣接市町は福岡市とは[[脊振山地]]によって隔てられており、ベッドタウンとして発展するには至っていない。なお[[福岡都市圏]]に属している[[鳥栖市]]、[[基山町]]、[[みやき町]]は福岡市隣接市町ではない。
隣接市町のうち、福岡県に属している市町は、いずれも福岡市の[[ベッドタウン]]として発達している。しかし、佐賀県に属している隣接市町は福岡市とは[[脊振山地]]によって隔てられており、ベッドタウンとして発展するには至っていない。なお[[福岡都市圏]]に属している[[鳥栖市]]、[[基山町]]、[[みやき町]]は福岡市隣接市町ではない。


[[2005年]](平成17年)10月1日に佐賀県内の佐賀市と、かつて福岡市に隣接していた[[佐賀郡]][[富士町 (佐賀県)|富士町]]・[[神埼郡]][[三瀬村 (佐賀県)|三瀬村]]が合併し、新市制による佐賀市が誕生<ref>{{Cite book|和書|author=小学館|title=平成大合併日本新地図|publisher=小学館|year=2005|isbn=4095260653|page=346}}</ref>したことで、県境を挟んで県庁所在地同士が接することになった。し、福岡市と佐賀市の中心部は直線距離で50kmほど離れている。
[[2005年]](平成17年)10月1日に佐賀県内の佐賀市と、かつて福岡市に隣接していた[[佐賀郡]][[富士町 (佐賀県)|富士町]]・[[神埼郡]][[三瀬村 (佐賀県)|三瀬村]]が合併し、新市制による佐賀市が誕生<ref>{{Cite book|和書|author=小学館|title=平成大合併日本新地図|publisher=小学館|year=2005|isbn=4095260653|page=346}}</ref> したことで、県境を挟んで県庁所在地同士が接することになった。ただし、福岡市と佐賀市の中心部は直線距離で50kmほど離れている。


海を挟んだ[[長崎県]][[壱岐市]]・[[対馬市]]とも隣接扱いされる事もある。[[電話料金]]は[[離島]]特例として隣接扱いである。
海を挟んだ[[長崎県]][[壱岐市]]・[[対馬市]]とも隣接扱いされる事もある。[[電話料金]]は[[離島]]特例として隣接扱いである。


=== 人口 ===
=== 人口 ===
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[[ファイル:The administrative building of Kyushu University 20130711.jpg|サムネイル|九州大学 旧箱崎キャンパス]]
かつての[[帝国大学]]であった[[九州大学]]をはじめ、学生数約2万人の[[福岡大学]]や同1万人超の[[九州産業大学]]<ref>{{PDFlink|[http://eic.obunsha.co.jp/resource/pdf/jitsuryoku/20130412.pdf 学生数の多い大学 私立大]}} [[旺文社]] 2013年4月12日 2015年2月17日閲覧。</ref> などの大学が集中しているため、福岡県の中でも20代の人口が多いのが特徴。また、断続的な人口流入にともない、その他の市民の平均年齢も比較的若い状態が続いている。平成22年(2010年)度[[国勢調査 (日本)|国勢調査]]によると、福岡市の15歳から29歳の若者の人口比率は19.2%で、全政令指定都市トップである。また人口増加率(調査期間:2010年10月-2013年12月)も全政令指定都市トップであり<ref>{{Cite news|date=2014-09-25|url=http://dot.asahi.com/dot/2014092500020.html?page=2|title=あの『妖怪ウォッチ』も博多生まれ 福岡のコンテンツ企業が「強い」理由とは?(2/2)|newspaper=dot.|publisher=朝日新聞出版|accessdate=2015-02-17}}</ref>、[[1965年]](昭和40年)〜[[2014年]](平成26年)の期間の人口の伸び率は、[[首都圏 (日本)|首都圏]]全域や首都圏大都市と比べても高い。ただし、[[出生率]]については、2008年〜2012年の統計で1.24人と低い<ref>{{Cite news|date=2015-02-17|url=http://biz-journal.jp/2015/02/post_8953.html|title=北海道は東京・港区より出生率低?東京一極集中是正で出生率&一人当たりGDP上昇の嘘|publisher=Business Journal|accessdate=2015-02-17}}</ref>。
[[国勢調査 (日本)|国勢調査]]では、[[2020年]]の第21回調査で1,612,392人となっており、前回調査からの人口増加数・人口増加率はそれぞれ政令市中最多・最高となっている<ref>[https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/90803/1/teisei_ippan_kokuseichousa.pdf?20211202100445#:~:text=%E4%BB%A4%E5%92%8C%EF%BC%92%E5%B9%B410,%E4%BA%BA%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82 令和2年国勢調査(確報)](福岡市)</ref>。
; [[国勢調査 (日本)|国勢調査]]人口の推移(単位:万人)<ref name="BigCitiesStats">[http://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/page/0000178983.html 大都市比較統計年表 > 人口](大阪市)</ref><ref>[http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka.htm 平成27年国勢調査 調査の結果]([[総務省]][[統計局]])</ref>

かつての[[帝国大学]]であった[[九州大学]]をはじめ、学生数約2万人の[[福岡大学]]や同1万人超の[[九州産業大学]]<ref>{{PDFlink|[http://eic.obunsha.co.jp/resource/pdf/jitsuryoku/20130412.pdf 学生数の多い大学 私立大]}} [[旺文社]] 2013年4月12日 2015年2月17日閲覧。</ref> などの大学が集中しているため、福岡県の中でも20代の人口が多いのが特徴。また、断続的な人口流入にともない、その他の市民の平均年齢も比較的若い状態が続いている。[[2010年]]の第19回調査によると、福岡市の15歳から29歳の若者の人口比率は19.2%で、全政令指定都市トップである。また人口増加率(調査期間:2010年10月-2013年12月)も全政令指定都市トップであり<ref>{{Cite news|date=2014-09-25|url=http://dot.asahi.com/dot/2014092500020.html?page=2|title=あの『妖怪ウォッチ』も博多生まれ 福岡のコンテンツ企業が「強い」理由とは?(2/2)|newspaper=dot.|publisher=朝日新聞出版|accessdate=2015-02-17}}</ref>、[[1965年]](昭和40年)〜[[2014年]](平成26年)の期間の人口の伸び率は、[[首都圏 (日本)|首都圏]]全域や首都圏大都市と比べても高い。ただし、[[出生率]]については、2008年〜2012年の統計で1.24人と低い<ref>{{Cite news|date=2015-02-17|url=https://biz-journal.jp/company/post_8953.html|title=北海道は東京・港区より出生率低?東京一極集中是正で出生率&一人当たりGDP上昇の嘘|publisher=Business Journal|accessdate=2015-02-17}}</ref>。
; [[国勢調査 (日本)|国勢調査]]人口の推移(単位:万人)<ref name="BigCitiesStats">[http://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/page/0000178983.html 大都市比較統計年表 > 人口](大阪市)</ref><ref>[https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka.html 平成27年国勢調査 調査の結果]([[総務省]][[統計局]])</ref>
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=== 人口動態概要 ===
2024年現在約166万人となっている。国内の高齢化に伴い多くの自治体が人口減少を迎えている中で、福岡市は未だに高い人口増加率を続けている。福岡市の人口増加の理由は若い世代の社会増加によるものが大きく、自然動態も政令指定都市の中では平均年齢が非常に若く、小幅な自然減に収まっている事に起因する。自然動態は福岡市は2021年に初めてマイナスにはなったが、他都市では札幌市が2009年、仙台市,広島市が2017年に既に自然減の局面を迎えており、福岡市の優秀さがうかがえる。福岡市はかつては政令市では特筆して高い人口増加率ではなかったが、2000年以降の国勢調査では全て増加率トップ3に入っており近年の躍進はめざましいものとなっている。

{| class="wikitable" style="margin:1em; font-size:80%; text-align:right; white-space:nowrap"
|+表1. 国勢調査結果に基づく福岡市(に相当する地域)の人口推移 ※大都市人口増加率は東京特別区と20政令市を含めた21自治体内での比較
!実施年!!福岡市人口(人)!!福岡市増加数(人)!!福岡市増加率(%)!!国内増加率(%)!!大都市人口増加率順位
|--
! 1950年
| 487,885||-||-||-||-
|-style="background-color:#dfd"
! 1955年
| 591,868||{{increase}} 103,983||{{increase}} 21.3||{{increase}} 7.3||6位
|-style="background-color:#dfd"
! 1960年
| 682,365||{{increase}} 90,497||{{increase}} 15.3||{{increase}} 4.6||10位
|-style="background-color:#dfd"
! 1965年
| 769,176||{{increase}} 86,811||{{increase}} 12.7||{{increase}} 5.2||11位
|--style="background-color:#dfd"
! 1970年
| 871,717||{{increase}} 102,541||{{increase}} 13.3||{{increase}} 5.5||10位
|-style="background-color:#dfd"
! 1975年
| 1,002,201||{{increase}} 130,484||{{increase}} 15.0||{{increase}} 7.9||9位
|-style="background-color:#dfd"
! 1980年
| 1,088,588||{{increase}} 86,387||{{increase}} 8.6||{{increase}} 4.6||5位
|-style="background-color:#dfd"
! 1985年
| 1,160,440||{{increase}} 71,852||{{increase}} 6.6||{{increase}} 3.4||5位
|-style="background-color:#dfd"
! 1990年
| 1,237,062||{{increase}} 76,622||{{increase}} 6.6||{{increase}} 2.1||7位
|-style="background-color:#dfd"
! 1995年
| 1,284,795||{{increase}} 47,733||{{increase}} 3.9||{{increase}} 1.6||6位
|-style="background-color:#dfd"
! 2000年
| 1,341,470||{{increase}} 56,675||{{increase}} 4.4||{{increase}} 1.1||4位
|-style="background-color:#dfd"
! 2005年
| 1,401,279||{{increase}} 59,809||{{increase}} 4.5||{{increase}} 0.7||3位
|-style="background-color:#dfd"
! 2010年
| 1,463,743||{{increase}} 62,464||{{increase}} 4.5||{{increase}} 0.2||3位
|-style="background-color:#dfd"
! 2015年
| 1,538,681||{{increase}} 74,938||{{increase}} 5.1||{{decrease}} 0.8||1位
|-style="background-color:#dfd"
! 2020年
| 1,612,392||{{increase}} 73,711||{{increase}} 4.8||{{decrease}} 0.8||2位
|}

=== 電話番号 ===
市外局番は092。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
=== 原始 ===
=== 原始 ===
[[ファイル:Kashii gu0901.jpg|サムネイル|331x331ピクセル|香椎宮(幣殿と本殿)]]
諸岡遺跡(博多区)や吉武遺跡(西区)から旧石器が出土している。
諸岡遺跡(博多区)や吉武遺跡(西区)から旧石器が出土している。


[[縄文時代]]の遺跡としては、糸島半島東部の大原D遺跡(西区)で縄文時代早期の[[竪穴住居]]が見つかっているほか、柏原遺跡(南区)からは草創期から後期の土器や集石炉が見つかっている。中期の遺跡として、野多目拈渡遺跡(南区)や有田遺跡(早良区)から[[イチイガシ]]などの[[ドングリ]]類の[[貯蔵穴]]がまとまって見つかっている。後期の遺跡では、元岡瓜尾貝塚、桑原飛櫛貝塚(いずれも西区)などの[[貝塚]]があり、四箇遺跡(早良区)からは多数の縄文土器や石器が出土している。'''縄文時代の[[福岡平野]]は海底であった'''ことが[[真鍋大覚]]の調査で判明しており、「肥前島」の端にあたる前記の遺跡ぐらいで、旧石器時代と同様に少ない。
[[縄文時代]]の遺跡としては、[[糸島半島]]東部の大原D遺跡(西区)で縄文時代早期の[[竪穴建物]]が見つかっているほか、柏原遺跡(南区)からは草創期から後期の土器や集石炉が見つかっている。中期の遺跡として、野多目拈渡遺跡(南区)や有田遺跡(早良区)から[[イチイガシ]]などの[[ドングリ]]類の[[貯蔵穴]]がまとまって見つかっている。後期の遺跡では、元岡瓜尾貝塚、桑原飛櫛貝塚(いずれも西区)などの[[貝塚]]があり、四箇遺跡(早良区)からは多数の縄文土器や石器が出土している。'''縄文時代の[[福岡平野]]は海底であった'''ことが[[真鍋大覚]]の調査で判明しており、「肥前島」の端にあたる前記の遺跡ぐらいで、旧石器時代と同様に少ない。


そのころの遺跡として市内の[[板付遺跡]](博多区)がある。また[[志賀島]](東区)で発見された[[金印]]「[[奴国王印]]」は、1世紀の大陸文化との交流を示す貴重な史料である。[[後漢書]]東夷伝にある「建武中元二年(西暦57年) 倭奴國奉貢朝賀 使人自稱大夫 倭國之極南界也 光武賜以印綬」の記事にある印綬は、この金印のことだと考えられている。また[[3世紀]]の様子を記述したいわゆる[[魏志倭人伝]]の記載から、「[[奴国]]」は博多付近(後の那の津)との説が有力である。{{要出典範囲|このような記録に残っているという意味では、日本で最も古い歴史を持つ都市と言える。|date=2010年11月}}
そのころの遺跡として市内の[[板付遺跡]](博多区)がある。また[[志賀島]](東区)で発見された[[金印]]「[[漢委奴国王印]]」は、1世紀ごろの大陸文化との交流を示す貴重な史料である。[[後漢書]]東夷伝にある「建武中元二年(西暦57年) 倭奴國奉貢朝賀 使人自稱大夫 倭國之極南界也 光武賜以印綬」の記事にある印綬は、この金印のことだと考えられている。また[[3世紀]]ごろの様子を記述したいわゆる[[魏志倭人伝]]の記載から、「[[奴国]]」は博多付近(後の那の津)との説が有力である。


ちなみにこの「魏に朝貢していた」という記録が金印の発見時にひとつの騒動を起こす。天明4年(1784年)に百姓甚兵衛により金印が発見されたとき、主として学者たちが「魏に朝貢していたとはけしからん。このようなものは鋳つぶしてしまうべきである」と強硬に主張し、一時、福岡藩の藩論もそちらに傾くのである。それを、藩校・甘棠館の学長をしていた儒学者[[亀井南冥]]が身体を張って阻止したという。
ちなみにこの「魏に朝貢していた」という記録が金印の発見時にひとつの騒動を起こす。天明4年(1784年)に百姓甚兵衛により金印が発見されたとき、主として学者たちが「魏に朝貢していたとはけしからん。このようなものは鋳つぶしてしまうべきである」と強硬に主張し、一時、福岡藩の藩論もそちらに傾くのである。それを、藩校・甘棠館の学長をしていた儒学者[[亀井南冥]]が身体を張って阻止したという。


市内各地に[[古墳]]が残っており、平野部には[[那珂八幡古墳]]、[[東光寺剣塚古墳]]、[[梅林古墳]]、[[今宿大塚古墳]]などの[[前方後円墳]]が点在し、油山などの丘陵部には油山古墳群、金武古墳群、今宿古墳群などの[[円墳]]の分布地帯がある。
市内各地に[[古墳]]が残っており、平野部には[[那珂八幡古墳]]、[[東光寺剣塚古墳]]、[[梅林古墳]]、[[今宿大塚古墳]]などの[[前方後円墳]]が点在し、油山などの丘陵部には油山古墳群、金武古墳群、[[今宿古墳群]]などの[[円墳]]の分布地帯がある。


=== 伝説時代、古代 ===
=== 伝説時代、古代 ===
308行目: 334行目:
[[806年]]、[[東長寺]]が開かれる。
[[806年]]、[[東長寺]]が開かれる。


[[919年]]、[[放生会#筥崎宮|箱崎放生会]]始まる。923年、[[筥崎宮]]が開かれる。
[[919年]]、[[放生会 (筥崎宮)|箱崎放生会]]始まる。923年、[[筥崎宮]]が開かれる。


=== 中世 ===
=== 中世 ===
[[1161年]]には[[平清盛]]により[[日本]]初の人工港『[[袖の湊]]』が建設された<ref>{{Cite book|和書|author=柳猛直|title=福岡歴史探訪|publisher=海鳥社|year=1993.10-1996.4|isbn=4874150551|page=194ページ}}</ref>。これは埋め立てにより埠頭を築いたものである。天神・博多部はまだ海の底であり、整備された港湾の沿岸部には筥崎宮、[[住吉神社 (福岡市)|住吉神社]]、[[櫛田神社 (福岡市)|櫛田神社]]などの大きな寺社が立地していた。中世の寺社は貿易の重要な出資者であり、博多の冒険商人たちのスポンサーであった。
[[1161年]]には[[平清盛]]により[[日本]]初の人工港『[[袖の湊]]』が建設された<ref>{{Cite book|和書|author=柳猛直|title=福岡歴史探訪|publisher=海鳥社|year=1993.10-1996.4|isbn=4874150551|page=194}}</ref>。これは埋め立てにより埠頭を築いたものである。天神・博多部はまだ海の底であり、整備された港湾の沿岸部には筥崎宮、[[住吉神社 (福岡市)|住吉神社]]、[[櫛田神社 (福岡市)|櫛田神社]]などの大きな寺社が立地していた。中世の寺社は貿易の重要な出資者であり、博多の冒険商人たちのスポンサーであった。


11世紀の終わりごろから、博多にはのちに「大唐街」とよばれる唐人街が形成された。異国風の建物が建ち並び、多数の外国人商人が行き交う大都市であった。この時代に博多にいた唐人商人に[[謝国明]]がいる。([[宋]]は日本では平安後期 - 鎌倉時代。)[[中国大陸]]と博多を船団を組んで盛んに往来し、[[日宋貿易]]で富を築いた中国商人は、博多に居住して活発な商業活動を行い、博多の[[寺院]]とも結び、その力は中央にも及んで特に「博多綱首」と称されるに至った(「綱首」とは「船長」の意の尊称)。
11世紀の終わりごろから、博多にはのちに「大唐街」とよばれる唐人街が形成された。異国風の建物が建ち並び、多数の外国人商人が行き交う大都市であった。この時代に博多にいた唐人商人に[[謝国明]]がいる。[[中国大陸]]と博多を船団を組んで盛んに往来し、[[日宋貿易]]で富を築いた中国商人は、博多に居住して活発な商業活動を行い、博多の[[寺院]]とも結び、その力は中央にも及んで特に「博多綱首」と称されるに至った(「綱首」とは「船長」の意の尊称)。


博多は文化の受け入れ窓口でもあった。1195年 [[栄西]]が博多に日本初の[[禅寺]]である[[聖福寺 (福岡市)|聖福寺]]を開いたが、このときも博多綱首らが物心両面の援助をしている。栄西禅師は[[宋]]から[[茶]]を持ち帰り喫茶の習慣を日本中に広めたことでも知られるが、「[[饅頭]](まんじゅう)」「[[饂飩]](うどん)」などの日本人になじみ深い食物が日本に入ってきたのもこの時期の博多を通じてであった。
博多は文化の受け入れ窓口でもあった。1195年 [[明菴栄西|栄西]]が博多に日本初の[[禅寺]]である[[聖福寺 (福岡市)|聖福寺]]を開いたが、このときも博多綱首らが物心両面の援助をしている。栄西は[[宋]]から[[茶]]を持ち帰り喫茶の習慣を日本中に広めたことでも知られるが、「[[饅頭]](まんじゅう)」「[[饂飩]](うどん)」「[[蕎麦]](そば)」などの日本人になじみ深い食物が日本に入ってきたのもこの時期の博多を通じてであった。


[[室町時代]]を通じて博多は[[年行司]]と呼ばれる12人の[[豪商]]の会議によって市政が運営され、日本史上において初めての[[自由都市]]であった。堺 ([[堺市]]) (堺は36人の[[会合衆]]によって市政が運営された)と並び貿易都市として繁栄するが、それゆえに[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]には[[戦国大名]]の争奪の対象となり、[[豊臣秀吉]]と[[島津義久]]の戦いの際に[[島津氏|島津軍]]によって焼き払われた。
[[室町時代]]を通じて博多は[[年行司]]と呼ばれる12人の[[豪商]]の会議によって市政が運営され、日本史上において初めての[[自由都市]]であった。[[]] ([[堺市]]) (堺は36人の[[会合衆]]によって市政が運営された)と並び貿易都市として繁栄するが、それゆえに[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]には[[戦国大名]]の争奪の対象となり、[[豊臣秀吉]]と[[島津義久]]の戦いの際に[[島津氏|島津軍]]によって焼き払われた。
九州平定後、1587年7月24日(天正15年6月19日)に[[箱崎 (福岡市)|筑前箱崎]]において[[豊臣秀吉]]は[[バテレン追放令]]を発令した。
九州平定後、1587年7月24日(天正15年6月19日)に[[箱崎 (福岡市)|筑前箱崎]]において[[豊臣秀吉]]は[[バテレン追放令]]を発令した。


==== 元寇 ====
==== 元寇 ====
{{See also|元寇}}
{{See also|元寇}}
[[ファイル:Mōko Shūrai Ekotoba.jpg|580px|thumb|center|<center>文永の役における[[元寇#鳥飼潟の戦い|鳥飼潟の戦い]]([[蒙古襲来絵詞]])</center>]]
[[ファイル:Mōko Shūrai Ekotoba.jpg|580px|thumb|center|{{center|文永の役における[[元寇|鳥飼潟の戦い]]([[蒙古襲来絵詞]])}}]]
しかしその反面、他国から[[侵略]]の被害にも遭っており、869年には新羅海賊が博多湾に侵入、1019年には[[刀伊の入寇]]があり、博多は常に対外的な脅威に曝されていた。その最大の脅威は、宋を滅ぼしてユーラシア大陸のほとんどを支配した人類史上最大の帝国、[[モンゴル帝国]]である。
しかしその反面、他国から[[侵略]]の被害にも遭っており、869年には新羅海賊が博多湾に侵入、1019年には[[刀伊の入寇]]があり、博多は常に対外的な脅威に曝されていた。その最大の脅威は、宋を滅ぼしてユーラシア大陸のほとんどを支配した人類史上最大の帝国、[[モンゴル帝国]]である。


[[高麗]]を屈服させたモンゴル帝国の[[クビライ]]が[[日本]]の服属を求め、時の[[鎌倉幕府]]がこれを拒否したことから、1274年、モンゴル人・漢人・[[女真|女真人]]・高麗人などからなる4万人の元軍が襲来した([[文永の役]])。10月5日に[[対馬]]、10月14日に[[壱岐国|壱岐]]を襲撃し、平戸[[鷹島]]の[[松浦党]]の本拠を全滅させた元軍は、10月20日、百道原から博多湾に上陸し、激しい地上戦が展開された。しかし、[[元寇#赤坂の戦い|赤坂の戦い]]や[[元寇#鳥飼潟の戦い|鳥飼潟の戦い]]で破れるなど苦戦を強いられた元軍は、撤退を決め、夜間の撤退を強行したため、撤退中に暴風雨を受け、甚大な損害を被った。
[[高麗]]を屈服させたモンゴル帝国の[[クビライ]]が[[日本]]の服属を求め、時の[[鎌倉幕府]]がこれを拒否したことから、1274年、モンゴル人・漢人・[[女真|女真人]]・高麗人などからなる4万人の元軍が襲来した([[文永の役]])。10月5日に[[対馬]]、10月14日に[[壱岐国|壱岐]]を襲撃し、平戸[[鷹島]]の[[松浦党]]の本拠を全滅させた元軍は、10月20日、百道原から博多湾に上陸し、激しい地上戦が展開された。しかし、[[元寇|赤坂の戦い]]や[[元寇|鳥飼潟の戦い]]で破れるなど苦戦を強いられた元軍は、撤退を決め、夜間の撤退を強行したため、撤退中に暴風雨を受け、甚大な損害を被った。


幕府は、再度の元軍の襲来に備え、博多湾岸に約20Kmにも及ぶ石築地を築いた。この史跡「元寇防塁」は現代にも残っており「防塁」という地名も存在する。そして、1281年に元軍が襲来([[弘安の役]])。博多湾に現れた元軍は、防塁から上陸することを避け、陸繋島である志賀島を占領し、博多への進出を窺うが、日本側の総攻撃を受け大敗し、壱岐島に撤退した([[元寇#志賀島の戦い|志賀島の戦い]])。
幕府は、再度の元軍の襲来に備え、博多湾岸に約20kmにも及ぶ石築地を築いた。この史跡「元寇防塁」は現代にも残っており「防塁」という地名も存在する。そして、1281年に元軍が襲来([[弘安の役]])。博多湾に現れた元軍は、防塁から上陸することを避け、陸繋島である志賀島を占領し、博多への進出を窺うが、日本側の総攻撃を受け大敗し、壱岐島に撤退した([[元寇|志賀島の戦い]])。


=== 近世 ===
=== 近世 ===
[[ファイル:Fukuoka castle 2006 01.jpg|左|サムネイル|黒田氏が築いた福岡城(写真は南丸多門櫓)|261x261ピクセル]]
[[ファイル:Kuroda Nagamasa.jpg|thumb|福岡藩初代藩主・[[黒田長政]]]]
[[ファイル:Kuroda Nagamasa.jpg|thumb|福岡藩初代藩主・[[黒田長政]]]]
[[1587年]]からは九州をすべて服属させた[[豊臣秀吉]]により博多の復興がなされた。これを太閤町割と呼ぶ<ref>{{Cite book|和書|author=宮崎克典・福岡アーカイブ研究会|title=古地図の中の福岡・博多|publisher海鳥社|year=2005|isbn=9784874145548|page=150}}</ref>。交易の自由や、町人による街の自治が行われ、新たな[[自治都市]]が確立された。なお当時の博多とは、博多湾南岸の東西に渡る地域を指したものだった。このときの秀吉の意図には、[[文禄・慶長の役]]で出兵を行うにあたり、貿易都市・博多を物流の補給基地として活用しようというものがあったと思われる。
[[1587年]]からは九州をすべて服属させた[[豊臣秀吉]]により博多の復興がなされた。これを太閤町割と呼ぶ<ref>{{Cite book|和書|editor=宮崎克典・福岡アーカイブ研究会|title=古地図の中の福岡・博多|publisher海鳥社|year=2005|isbn=9784874145548|page=150}}</ref>。交易の自由や、町人による街の自治が行われ、新たな[[自治都市]]が確立された。なお当時の博多とは、博多湾南岸の東西に渡る地域を指したものだった。このときの秀吉の意図には、[[文禄・慶長の役]]で出兵を行うにあたり、貿易都市・博多を物流の補給基地として活用しようというものがあったと思われる。


[[関ヶ原の戦い]]の後の1600年に[[黒田孝高|黒田如水]]、[[黒田長政]]親子が[[筑前国]]に入国し、その後市内中心部の[[那珂川 (九州)|那珂川]]から東を博多、西を福岡と呼び、そのまま定着した。黒田親子は、[[小早川秀秋]]の居城であった名島城(東区)に入城したが、名島城は博多湾に面した小高い丘の上にあるために[[城下町]]が作れなかった。そこで1601年から当時の警固村(現・中央区)福崎に新たな城・[[福岡城]]と城下町をつくった。
[[関ヶ原の戦い]]の後の1600年に[[黒田孝高|黒田如水]]、[[黒田長政]]親子が[[筑前国]]に入国し、その後市内中心部の[[那珂川 (九州)|那珂川]]から東を博多、西を福岡と呼び、そのまま定着した。黒田親子は、[[小早川秀秋]]の居城であった名島城(東区)に入城したが、名島城は博多湾に面した小高い丘の上にあるために[[城下町]]が作れなかった。そこで1601年から当時の警固村(現・中央区)福崎に新たな城・[[福岡城]]と城下町をつくった。


その際、出身地の[[備前国]]福岡(現在の[[岡山県]][[瀬戸内市]][[長船町]][[福岡 (瀬戸内市)|福岡]])に由来して、城下町を福岡と命名した。黒田藩は博多のまちの自治を広く認めたため、町人の商業都市・博多と武士の行政都市・福岡が機能分担しつつ隣接するという、全国的にあまり類例のない「双子都市」が誕生した。博多と福岡の境界である那珂川の中州は歓楽街としての中洲が発展した。
その際、出身地の[[備前国]]福岡(現在の[[岡山県]][[瀬戸内市]][[長船町福岡]])に由来して、城下町を福岡と命名した。黒田藩は博多のまちの自治を広く認めたため、町人の商業都市・博多と武士の行政都市・福岡が機能分担しつつ隣接するという、全国的にあまり類例のない「[[双子都市]]」が誕生した。博多と福岡の境界である那珂川の中州は歓楽街としての中洲が発展した。


江戸時代を通じた幕府の鎖国政策により、外国との通商が長崎と対馬に限られたため、福岡・博多の国際貿易都市としての展開はあまり見られなかった。
江戸時代を通じた幕府の鎖国政策により、外国との通商が長崎と対馬に限られたため、福岡・博多の国際貿易都市としての展開はあまり見られなかった。
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=== 近代 ===
=== 近代 ===
[[File:Overlaid map of Hakata old town in the 1930s and 2024.png|thumb|left|180px|博多旧市街の1930年代(昭和5年以降)と2024年(令和6年)との重ね合わせ地図([[Commons:jp:File:SVG version of Hakata old town superimposed map in the 1930s and 2024.svg|SVG形式のファイルへのリンク]])]]
その後、江戸時代から明治時代初期まで博多と福岡は共存していたが、1876年に地域区分の再編によって「福博」(ふくはく)という一つの地域区分とした。さらに1878年、[[郡区町村編制法]]の施行により福博が福岡区に改称され、「博多」を名乗る自治体は消滅した。
その後、江戸時代から明治時代初期まで博多と福岡は共存していたが、1876年に地域区分の再編によって「福博」(ふくはく)という一つの地域呼称が生まれた。さらに1878年、[[郡区町村編制法]]の施行により第一大区(福博)が福岡区と呼称され、「博多」を名乗る自治体は誕生しなかった。


1889年に市町村制度の施行に伴い福岡区が[[市制]]を施行する際、市名を「博多市」にする、いは福岡と博多を再分離する声も上がったが、いずれも実現せず、都市名は福岡市となった。市制施行のときの「名前争い」は深刻で、福岡派と博多派が互いに闇討ちをしあうという過熱ぶりであったという{{要出典|date=2010年8月}}。翌1890年,明治23年第2回市会は「名称問題」で紛糾し、採決したところ完全に賛否同数であり、福岡部出身の議長が議長席を降り一議員として投票したが再び同数となり、最終的に福岡部出身の議長代理者の裁決で「福岡」と決したものである<ref>{{Cite web |url=http://www.city.fukuoka.lg.jp/gikai/info/gikaishihennsann.html |title=福岡市議会史の編さん |publisher=福岡市議会 |accessdate=2014-07-09 }}</ref>。
1889年に福岡区が[[市制]]を施行する際、市名を「博多市」にする、あるいは福岡と博多を再分離する声も上がったが、いずれも実現せず、都市名は福岡市となった。市制施行のときの「名前争い」は深刻で、福岡派と博多派が互いに闇討ちをしあうという過熱ぶりであったという{{要出典|date=2010年8月}}。翌1890年,明治23年第2回市会は「名称問題」で紛糾し、採決したところ完全に賛否同数であり、福岡部出身の議長が議長席を降り一議員として投票したが再び同数となり、最終的に福岡部出身の議長代理者の裁決で「福岡」と決したものである<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.city.fukuoka.lg.jp/gikai/info/gikaishihennsann.html |title=福岡市議会史の編さん |publisher=福岡市議会 |accessdate=2014-07-09 }}</ref>。


明治のこの時点では、「福岡」と「博多」は別の地域という概念が強く残っていた。そのためちょうど同じ、当時の[[九州鉄道]]会社(後に国有化)が福岡市から現在の[[久留米市]]までの鉄道を敷設する際、市の中心駅は「博多」地区にあるということで駅名は福岡駅ではなく、博多駅となった。
明治のこの時点では、「福岡」と「博多」は別の地域という概念が強く残っていた。そのためちょうど同じころ、当時の[[九州鉄道]]会社(後に国有化)が福岡市から現在の[[久留米市]]までの鉄道を敷設する際、市の中心駅は「博多」地区にあるということで駅名は福岡駅ではなく、博多駅となった。
[[ファイル:Hakata Station before 1945.JPG|サムネイル|戦前の博多駅(昭和20年頃)]]

なお「福岡駅」の名は、福岡市中央区[[天神 (福岡市)|天神]]に位置する[[西日本鉄道|西鉄]]の駅が名乗り、2001年には[[西鉄福岡(天神)駅]]と駅名が変更された。なお、1972年の政令指定都市昇格に伴い、行政区として「博多区」が設置され、ここにほぼ百年ぶりに「博多」の地名復活することとなった。
なお「福岡駅」の名は、福岡市中央区[[天神 (福岡市)|天神]]に位置する[[西日本鉄道|西鉄]]の駅が名乗り、2001年には[[西鉄福岡(天神)駅]]と駅名が変更された。なお、1972年の政令指定都市昇格に伴い、行政区として「博多区」が設置され、ここにほぼ百年の時間を経て「博多」が行政域名として採用されることとなった。


かつて町人の商業都市として栄えた『博多』は、官公庁の集うビジネス街、武士の行政都市として発展した『福岡』は、繁華街商業地となり、機能が入れ替わった。
かつて町人の商業都市として栄えた『博多』は、官公庁の集うビジネス街、武士の行政都市として発展した『福岡』は、繁華街商業地となり、機能が入れ替わった。
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=== 年表 ===
=== 年表 ===
<!--時系列ニュースを列挙する所ではない-->
<!--時系列ニュースを列挙する所ではない-->
==== 原始 - 代 ====
==== 原始 - 古墳時代 ====
* BC40000年 諸岡遺跡、吉武遺跡から旧石器
* BC40000年 諸岡遺跡、吉武遺跡から旧石器
* BC10000年 大原D遺跡から縄文時代早期の竪穴住居
* BC10000年 大原D遺跡から縄文時代早期の[[竪穴建物]]
* BC2000年 野多目拈渡遺跡・有田遺跡からドングリ貯蔵穴、元岡瓜尾貝塚、桑原飛櫛貝塚
* BC2000年 野多目拈渡遺跡・有田遺跡からドングリ貯蔵穴、元岡瓜尾貝塚、桑原飛櫛貝塚
* BC1000年 四箇遺跡から多数の土器と石器
* BC1000年 四箇遺跡から多数の土器と石器
363行目: 391行目:
* 527年 [[磐井の乱]]。[[筑紫国造]][[磐井 (古代豪族)|磐井]]が[[ヤマト王権|ヤマト政権]]に対し反乱を起こす
* 527年 [[磐井の乱]]。[[筑紫国造]][[磐井 (古代豪族)|磐井]]が[[ヤマト王権|ヤマト政権]]に対し反乱を起こす
* 536年 那の津(博多区比恵、南区三宅付近)に官家(みやけ)をつくる。(那津宮家)大宰府の前身
* 536年 那の津(博多区比恵、南区三宅付近)に官家(みやけ)をつくる。(那津宮家)大宰府の前身

==== 古代 ====
* 664年 前年倭国軍が、[[白村江]](はくすきのえ)にて唐、新羅軍に負け[[百済]]が滅亡。その守りとして博多湾岸に防人をおき、水城(現在の大野城市、太宰府市境付近)を築く
* 664年 前年倭国軍が、[[白村江]](はくすきのえ)にて唐、新羅軍に負け[[百済]]が滅亡。その守りとして博多湾岸に防人をおき、水城(現在の大野城市、太宰府市境付近)を築く
* 665年 筑紫館(つくしのむろつみ、つくしのたち)を設置。のち[[鴻臚館]]となる
* 665年 筑紫館(つくしのむろつみ、つくしのたち)を設置。のち[[鴻臚館]]となる
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* 806年 [[空海]]が唐より帰り、[[真言宗]][[東長寺]]を開く
* 806年 [[空海]]が唐より帰り、[[真言宗]][[東長寺]]を開く
* 869年 [[新羅]]海賊が博多湾に襲来
* 869年 [[新羅]]海賊が博多湾に襲来
* 919年 箱崎[[放生会]](ほうじょうや)が始まる
* 919年 箱崎[[放生会 (筥崎宮)|放生会]](ほうじょうや)が始まる
* 923年 [[筥崎宮]]創建。穂波郡大分宮を移築
* 923年 [[筥崎宮]]創建。穂波郡大分宮を移築
* 941年 [[小野好古]](おののよしふる)、[[大蔵春実]](おおくらはるざね)が博多湾にて、大宰府を放火した[[藤原純友]]を退散させる。([[承平天慶の乱]])
* 941年 [[小野好古]](おののよしふる)、[[大蔵春実]](おおくらはるざね)が博多湾にて、大宰府を放火した[[藤原純友]]を退散させる。([[承平天慶の乱]])
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* 1161年 [[平清盛]]が日本初の人工港「袖の湊」を建築
* 1161年 [[平清盛]]が日本初の人工港「袖の湊」を建築
* 1179年 [[博多どんたく]]の起源である博多松囃子が始まる
* 1179年 [[博多どんたく]]の起源である博多松囃子が始まる

* 1195年 [[栄西]]が博多に日本初の[[禅#日本の禅|禅]]寺である[[聖福寺 (福岡市)|聖福寺]]を開く
==== 中世 ====
* 1195年 [[明菴栄西|栄西]]が博多に日本初の[[禅#日本の禅の歴史|禅]]寺である[[聖福寺 (福岡市)|聖福寺]]を開く
* 1241年 [[博多祇園山笠]]が始まる
* 1241年 [[博多祇園山笠]]が始まる
* 1242年 [[円爾]]が謝国明の助力で[[承天寺]]を開く
* 1242年 [[円爾]]が謝国明の助力で[[承天寺]]を開く
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* 1282年 [[北条時定 (時氏流)|北条時定]]が[[姪浜]](西区)に[[鎮西探題]]を定める
* 1282年 [[北条時定 (時氏流)|北条時定]]が[[姪浜]](西区)に[[鎮西探題]]を定める
* 1336年 [[多々良川]]河口(東区)にて、[[足利尊氏]]が菊池武敏を破る([[多々良浜の戦い]])
* 1336年 [[多々良川]]河口(東区)にて、[[足利尊氏]]が菊池武敏を破る([[多々良浜の戦い]])
* 1550年 [[フランシスコ・ザビエル]]博多へ来舶<ref>フランシスコ・ザビエルは[[平戸市|平戸]]より[[山口市|山口]]に至る旅の途中、[[天文 (元号)|天文]]19年[[9月]]下旬([[グレゴリオ暦]][[1550年]][[11月]]中旬)に、博多にある巨大な[[禅]]宗[[寺院]]を訪問した。 『[[フロイス日本史]] 6 [[豊後国|豊後]]篇1』50頁~59頁 ([[昭和]]53年([[1978年]])[[8月20日]]発行 訳者:[[松田毅一]]、[[川崎桃太]] 発行所:[[中央公論新社|中央公論社]])</ref>
* 1550年 [[フランシスコ・ザビエル]]博多へ来舶<ref group="注釈">フランシスコ・ザビエルは[[平戸市|平戸]]より[[山口市|山口]]に至る旅の途中、[[天文 (元号)|天文]]19年[[9月]]下旬([[グレゴリオ暦]][[1550年]][[11月]]中旬)に、博多にある巨大な[[禅]]宗[[寺院]]を訪問した。 『[[フロイス日本史]] 6 [[豊後国|豊後]]篇1』50頁~59頁 ([[昭和]]53年([[1978年]])[[8月20日]]発行 訳者:[[松田毅一]]、[[川崎桃太]] 発行所:[[中央公論新社|中央公論社]])</ref>
* 1559年(永禄2年) [[筑紫惟門]]が博多の街を襲撃して破壊<ref>『フロイス日本史 6 豊後篇1』209頁、219頁 (昭和53年(1978年)8月20日発行 訳者:松田毅一、川崎桃太 発行所:中央公論社)</ref>
* 1559年(永禄2年) [[筑紫惟門]]が博多の街を襲撃して破壊<ref>『フロイス日本史 6 豊後篇1』209頁、219頁 (昭和53年(1978年)8月20日発行 訳者:松田毅一、川崎桃太 発行所:中央公論社)</ref>
* 1569年(永禄12年)大友氏と毛利氏の[[多々良浜の戦い (戦国時代)|多々良浜の戦い]]で大友氏が勝利
* 1569年(永禄12年)大友氏と毛利氏の[[多々良浜の戦い (戦国時代)|多々良浜の戦い]]で大友氏が勝利

* 1580年(天正8年)には[[龍造寺隆信]]が[[筑前国]]に進撃。博多の町のほぼ全土が焼失<ref>『フロイス日本史 10 [[西九州]]篇2』178頁、182頁 (昭和54年([[1979年]])[[9月20日]]発行 訳者:松田毅一、川崎桃太 発行所:中央公論社)</ref>。
==== 近世 ====
* 1580年(天正8年)には[[龍造寺隆信]]が[[筑前国]]に進撃。博多の町のほぼ全土が焼失<ref>『フロイス日本史 10 [[西九州]]篇2』178頁、182頁 (昭和54年([[1979年]])[[9月20日]]発行 訳者:松田毅一、川崎桃太 発行所:中央公論社)</ref>。
* 1584年 [[島津義久]]の軍が博多を占領する。博多の一部復興が始まる
* 1584年 [[島津義久]]の軍が博多を占領する。博多の一部復興が始まる
* 1586年(天正14年)8月下旬に博多を焼き払って撤退する
* 1586年(天正14年)8月下旬に博多を焼き払って撤退する
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* 1828年 [[シーボルト台風]]により[[博多湾]]で[[高潮]]が発生し、2,500人以上の死者
* 1828年 [[シーボルト台風]]により[[博多湾]]で[[高潮]]が発生し、2,500人以上の死者


==== 代 ====
==== 明治時代 ====
[[File:Old Fukuoka City Hall Site.jpg|thumb|福岡市発足時の旧市役所の跡地を示す石碑]]
市制施行以後の行政区域の変遷については、「[[#行政区域の変遷|行政区域の変遷]]」を参照のこと。
市制施行以後の行政区域の変遷については、「[[#行政区域の変遷|行政区域の変遷]]」を参照のこと。
* 1870年 7月18日、福岡藩贋札事件。[[太政官札]]偽造が発覚し弾正台による捜査が始まる。
* 1870年 7月18日、福岡藩贋札事件。[[太政官札]]偽造が発覚し弾正台による捜査が始まる。
* 1871年 7月2日(太陽暦1871年8月17日)、[[黒田長知]]が藩知事を罷免、有栖川宮熾仁親王が知藩事となり、福岡藩は事実上の廃藩となる。
* 1871年 7月2日(太陽暦1871年8月17日)、[[黒田長知]]が藩知事を罷免、有栖川宮熾仁親王が知藩事となり、福岡藩は事実上の廃藩となる。
* 1871年 7月14日、[[廃藩置県]]により、[[福岡藩]]は福岡県、有栖川宮が引き続き知県事となる。県内を32区に区分し、福岡を第一区、博多を第二区とする。
* 1871年 7月14日、[[廃藩置県]]により、[[福岡藩]]は福岡県、有栖川宮が引き続き知県事となる。県内を32区に区分し、福岡を第一区、博多を第二区とする。
*1872年 9月 15日、県内を16区に再編成し、福岡を第一大区、博多を第二大区とする。
* 1872年 9月 15日、県内を16区に再編成し、福岡を第一大区、博多を第二大区とする。
* 1873年 6月、[[筑前竹槍一揆]]。福岡城内の県庁を打ち壊す。
* 1873年 6月、[[筑前竹槍一揆]]。福岡城内の県庁を打ち壊す。
* 1876年 5月、県内を9区に再々編成し、福岡と博多を1つの区に統合し第一大区とする。
* 1876年 5月、県内を9区に再々編成し、福岡と博多を1つの区に統合し第一大区とする。
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* 1910年 3月9日、市内電車の[[福博電気軌道]]が開通(のちの[[西鉄福岡市内線]])。
* 1910年 3月9日、市内電車の[[福博電気軌道]]が開通(のちの[[西鉄福岡市内線]])。
* 1911年
* 1911年
** 1月1日 九州帝国大学(現・[[九州大学]])創立。分科大学として工科大学を設置。
** 1月1日 九州帝国大学(現・[[九州大学]])創立。分科大学として工科大学を設置。
** 4月1日 京都帝国大学から福岡医科大学が移管され、九州帝国大学医科大学となる。
** 4月1日 京都帝国大学から福岡医科大学が移管され、九州帝国大学医科大学となる。
** 10月2日、市内電車の[[博多電気軌道]]が開通(のちの西鉄福岡市内線)。
** 10月2日、市内電車の[[博多電気軌道]]が開通(のちの西鉄福岡市内線)。

==== 大正時代 ====
* 1920年 10月1日、第1回[[国勢調査 (日本)|国勢調査]]が実施。当時の福岡市の人口は95,381人で、国内では第17位、福岡県内では[[八幡市 (福岡県)|八幡市]](現[[北九州市]])に次ぐ第2位であった。<ref>詳細は[[都道府県庁所在地と政令指定都市の人口順位#1920年(大正9年)の人口順位]]を参照。</ref>
* 1920年 10月1日、第1回[[国勢調査 (日本)|国勢調査]]が実施。当時の福岡市の人口は95,381人で、国内では第17位、福岡県内では[[八幡市 (福岡県)|八幡市]](現[[北九州市]])に次ぐ第2位であった。<ref>詳細は[[都道府県庁所在地と政令指定都市の人口順位#1920年(大正9年)の人口順位]]を参照。</ref>
* 1922年 12月24日、来日した[[アルベルト・アインシュタイン]]が[[大博劇場]]で講演を行う。
* 1922年 12月24日、来日した[[アルベルト・アインシュタイン]]が[[大博劇場]]で講演を行う。
* 1923年 3月、[[曲淵ダム]]と平尾浄水場(現[[福岡市動植物園]]の植物園地区)が完成し、上水道による給水を開始。
* 1923年 3月、[[曲淵ダム]]と平尾浄水場(現[[福岡市動植物園]]の植物園地区)が完成し、上水道による給水を開始。
* 1924年 4月12日、[[九州鉄道 (2代)|九州鉄道]](二代目。現在の[[西鉄天神大牟田線]])が開業。
* 1924年 4月12日、[[九州鉄道 (2代)|九州鉄道]](二代目。現在の[[西鉄天神大牟田線]])が開業。

==== 昭和時代 ====
* 1927年 3月25日 - 5月23日、東亜勧業博覧会開催。
* 1927年 3月25日 - 5月23日、東亜勧業博覧会開催。
* 1929年 福岡 - 大阪 - 東京の定期旅客航空便が開設。旧入船町(現在の中央区港-[[荒戸 (福岡市)|荒戸]]付近)の日本航空の水上機発着場を使用。
* 1929年 福岡 - 大阪 - 東京の定期旅客航空便が開設。旧入船町(現在の中央区港-[[荒戸 (福岡市)|荒戸]]付近)の日本航空の[[水上飛行場|水上機発着場]]を使用。
** 4月1日、[[早良郡]][[原村 (福岡県)|原村]]・[[樋井川村]]の編入合併により[[長崎市]]の人口を上回り、九州最大都市となる(1963年、新しく発足した北九州市に一旦九州一の座を明け渡した)。<!--1930年10月1日の国勢調査での人口は福岡市:228,290人、長崎市:204,179人、旧八幡市:168,218人、熊本市:164,449人であった。-->
** 4月1日、[[早良郡]][[原村 (福岡県)|原村]]・[[樋井川村]]の編入合併により[[長崎市]]の人口を上回り、九州最大都市となる(1963年、新しく発足した北九州市に一旦九州一の座を明け渡した)。<!--1930年10月1日の国勢調査での人口は福岡市:228,290人、長崎市:204,179人、旧八幡市:168,218人、熊本市:164,449人であった。-->
* 1930年
* 1930年 名島水上飛行場(福岡飛行場、現在の東区内)が開場。福岡 - 大阪間は35円。
** 名島水上飛行場(福岡飛行場、現在の東区内)が開場。福岡 - 大阪間は35円。
** 6月、[[NHK福岡放送局]](JOLK)[[ラジオ]]本放送開始。
[[ファイル:Fukuoka City Anthem.ogg|thumb|right|福岡市歌(1931年制定)<br />作詞・[[福岡市歌#作詞者|金子健]] 補作・[[八波則吉]] 作曲・[[中山晋平]]。[[オフヴォーカル|インストゥルメンタル]](旋律は[[著作権の保護期間|著作権保護期間]]満了)]]
[[ファイル:Fukuoka City Anthem.ogg|thumb|right|福岡市歌(1931年制定)<br />作詞・[[福岡市歌#作詞者|金子健]] 補作・[[八波則吉]] 作曲・[[中山晋平]]。[[オフヴォーカル|インストゥルメンタル]](旋律は[[著作権の保護期間|著作権保護期間]]満了)]]
* 1931年
* 1931年
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** 11月、[[福岡市歌]]が制定される
** 11月、[[福岡市歌]]が制定される
* 1936年 雁ノ巣飛行場(福岡第一飛行場、現在の東区雁ノ巣レクレーションセンターのあたり、当時は糟屋郡和白村)が日本初の[[国際空港]]として開場。名島水上飛行場(福岡飛行場)は福岡第二飛行場と改名。
* 1936年 雁ノ巣飛行場(福岡第一飛行場、現在の東区雁ノ巣レクレーションセンターのあたり、当時は糟屋郡和白村)が日本初の[[国際空港]]として開場。名島水上飛行場(福岡飛行場)は福岡第二飛行場と改名。
* 1936年3月9日、[[広田弘毅]]が福岡市(福岡県)出身としては初の内閣総理大臣となる。( - 1937年2月2日)
* 1937年 5月28日、[[ヘレン・ケラー]]来訪。[[西南学院]]、[[福岡女学院中学校・高等学校|福岡女学院]]および福岡聾学校を訪問。
* 1937年 5月28日、[[ヘレン・ケラー]]来訪。[[西南学院]]、[[福岡女学院中学校・高等学校|福岡女学院]]および福岡聾学校を訪問。
* 1945年
* 1945年
** 5月、陸軍席田(むしろだ)飛行場(現在の[[福岡空港]])開場。
** 5月、陸軍席田(むしろだ)飛行場(現在の[[福岡空港]])開場。
** 6月19日、[[福岡大空襲]]。米軍機による大規模夜間爆撃により死者902人を出した。
** 6月19日、[[福岡大空襲]]。米軍機による大規模夜間爆撃により死者902人を出した。

==== 現代(戦後) ====
* 1945年 9月22日、米軍が進駐。板付空港(現福岡空港)を接収。
* 1945年 9月22日、米軍が進駐。板付空港(現福岡空港)を接収。
* 1946年 10月15日、天神地区で[[新天町]]商店街が営業開始。
* 1946年 10月15日、天神地区で[[新天町]]商店街が営業開始。
448行目: 488行目:
** [[平和台野球場]]完成。
** [[平和台野球場]]完成。
* 1951年
* 1951年
** 1月25日、NHK福岡放送局および西日本新聞社と合同で新「[[福岡市の歌]]」を選定。
** 10月、福岡空港(別称:板付空港)で民間航空が再開
** 10月、福岡空港(別称:板付空港)で民間航空が再開
** 12月1日、ラジオ九州(現:[[RKB毎日放送]])開局。
* 1953年
* 1953年
**6月 梅雨末期の大雨により大被害([[昭和28年西日本水害]])
**6月 梅雨末期の大雨により大被害([[昭和28年西日本水害]])
**8月22日、[[福岡市動植物園|福岡市動物園]]が開園
**8月22日、[[福岡市動植物園|福岡市動物園]]が開園
* 1954年 2月8日、[[マリリン・モンロー]]、[[ジョー・ディマジオ]] 新婚旅行で来福。
* 1954年 2月8日、[[マリリン・モンロー]]、[[ジョー・ディマジオ]] 新婚旅行で来福。
* 1956年 3月1日、NHK福岡放送局、[[テレビ]](JOLK-TV)本放送開始。
* 1957年 4月14日、福岡水族館が開館
* 1957年 4月14日、福岡水族館が開館
* 1963年 12月1日、博多駅が現在地に移設
* 1963年 12月1日、博多駅が現在地に移設
479行目: 522行目:
* 1988年 [[大阪市]]を本拠地にしていたプロ野球チーム・南海ホークスが球団売却に伴い福岡市に移転し、「福岡ダイエーホークス」と名称を変更することを決定。翌1989年から[[平和台野球場|平和台球場]]を本拠地とする。11年ぶりに福岡にプロ野球球団が戻ってくる。
* 1988年 [[大阪市]]を本拠地にしていたプロ野球チーム・南海ホークスが球団売却に伴い福岡市に移転し、「福岡ダイエーホークス」と名称を変更することを決定。翌1989年から[[平和台野球場|平和台球場]]を本拠地とする。11年ぶりに福岡にプロ野球球団が戻ってくる。
** 10月、[[荒津大橋]]が開通。
** 10月、[[荒津大橋]]が開通。

==== 平成時代 ====
* 1989年
* 1989年
** 3月17日 - 9月3日、[[シーサイドももち]]にて[[アジア太平洋博覧会]](通称:よかトピア)開催。開幕と同時に[[福岡タワー]]が完成。
** 3月17日 - 9月3日、[[シーサイドももち]]にて[[アジア太平洋博覧会]](通称:よかトピア)開催。開幕と同時に[[福岡タワー]]が完成。
498行目: 543行目:
** 10月28日、[[日本プロ野球|NPB]][[1999年の日本シリーズ|日本シリーズ]]で福岡ダイエーホークスが中日ドラゴンズを下して日本一になる。
** 10月28日、[[日本プロ野球|NPB]][[1999年の日本シリーズ|日本シリーズ]]で福岡ダイエーホークスが中日ドラゴンズを下して日本一になる。
* 2000年 7月8日、福岡市博物館にて、[[第26回主要国首脳会議|九州・沖縄サミット]](蔵相会合)開催。
* 2000年 7月8日、福岡市博物館にて、[[第26回主要国首脳会議|九州・沖縄サミット]](蔵相会合)開催。

==== 現代(21世紀) ====
* 2001年 7月16日 - 29日、[[2001年世界水泳選手権|第9回世界水泳選手権]]大会開催(アジアで初の世界水泳選手権大会開催)。
* 2001年 7月16日 - 29日、[[2001年世界水泳選手権|第9回世界水泳選手権]]大会開催(アジアで初の世界水泳選手権大会開催)。
<!--* 2002年 10月26日、[[海の中道大橋]]が[[暫定2車線]]で開通。-->
<!--* 2002年 10月26日、[[海の中道大橋]]が[[暫定2車線]]で開通。-->
505行目: 548行目:
** [[11月1日]]、[[ヨドバシ博多]]が開業。
** [[11月1日]]、[[ヨドバシ博多]]が開業。
* 2003年
* 2003年
** 7月19日、梅雨末期の大雨で博多駅付近を中心に浸水の被害を受ける。
** 7月19日、梅雨末期の大雨で博多駅付近を中心に浸水などの被害を受ける。
** 10月、九州芸術工科大学が九州大学と合併。
** 10月、九州芸術工科大学が九州大学と合併。
* 2004年 福岡ダイエーホークスが[[ソフトバンク]]の球団買収により、[[福岡ソフトバンクホークス]]となる。
* 2004年 福岡ダイエーホークスが[[ソフトバンク]]の球団買収により、[[福岡ソフトバンクホークス]]となる。
* 2005年
* 2005年
**[[2月3日]]、[[福岡市営地下鉄七隈線]]開業。
** [[2月3日]]、[[福岡市営地下鉄七隈線]]開業。
** [[3月20日]]、[[玄界灘]]にてマグニチュード7の[[福岡県西方沖地震|福岡県西方沖を震源とする地震]]が発生。中央区と東区で[[震度]]6弱を記録し市内で家屋の損壊や死者1名を出した。特に震源地に近い[[玄界島]]では大半の家屋が全半壊するなどの大きな被害を受けたため、多くの住民が島外に避難した。政令指定都市で震度6クラスの地震が起こったのは、[[兵庫県南部地震]]([[阪神・淡路大震災]])の[[神戸市]]で震度6 - 7を観測して以来10年ぶり。
** [[3月20日]]、[[玄界灘]]にてマグニチュード7の[[福岡県西方沖地震|福岡県西方沖を震源とする地震]]が発生。中央区と東区で[[震度]]6弱を記録し市内で家屋の損壊や死者1名を出した。特に震源地に近い[[玄界島]]では大半の家屋が全半壊するなどの大きな被害を受けたため、多くの住民が島外に避難した。政令指定都市で震度6クラスの地震が起こったのは、[[兵庫県南部地震]]([[阪神・淡路大震災]])の[[神戸市]]で震度6 - 7を観測して以来10年ぶり。
** [[9月9日]] - [[11月20日]]、[[福岡アイランドシティ|アイランドシティ]]にて第22回[[全国都市緑化フェア|全国都市緑化ふくおかフェア]](通称・アイランド花どんたく)開催。
** [[9月9日]] - [[11月20日]]、[[福岡アイランドシティ|アイランドシティ]]にて第22回[[全国都市緑化フェア|全国都市緑化ふくおかフェア]](通称・アイランド花どんたく)開催。
528行目: 571行目:
** [[11月14日]]、福岡市長選が行われ、元民放アナウンサーの[[高島宗一郎]]が当選。
** [[11月14日]]、福岡市長選が行われ、元民放アナウンサーの[[高島宗一郎]]が当選。
* 2011年
* 2011年
** [[3月3日]][[JR博多シティ]]オープン。核テナントに[[博多阪急]]・[[アミュプラザ博多]]・[[東急ハンズ]]が入り、同時に[[博多一番街]]もオープンした。
** [[3月3日]][[JR博多シティ]]オープン。核テナントに[[博多阪急]]・[[アミュプラザ博多]]・[[ハンズ (小売業)|東急ハンズ]]が入り、同時に[[博多一番街]]もオープンした。
**[[3月12日]][[九州新幹線]]全線開通。なお、全線開通の式典は前日に起きた[[東北地方太平洋沖地震]]([[東日本大震災]])のため中止となった。
** [[3月12日]][[九州新幹線]]全線開通。なお、全線開通の式典は前日に起きた[[東北地方太平洋沖地震]]([[東日本大震災]])のため中止となった。
** [[4月29日]]、[[福岡外環状道路]]が全線開通。
** [[4月29日]]、[[福岡外環状道路]]が全線開通。
** 6月1日、[[推計人口]]で[[京都市]]を抜き政令市6位となる。
** 6月1日、[[推計人口]]で[[京都市]]を抜き政令市6位となる。
552行目: 595行目:
<!--**3月3日、JR博多シティ開業5周年。「何周年」は特筆性がありますか?-->
<!--**3月3日、JR博多シティ開業5周年。「何周年」は特筆性がありますか?-->
** 4月21日、[[KITTE博多]]オープン。核テナントは[[丸井]]([[博多マルイ]])。
** 4月21日、[[KITTE博多]]オープン。核テナントは[[丸井]]([[博多マルイ]])。
**4月28日、HKT48劇場が西鉄ホール(ソラリアステージ6F)へ移転。
** 11月8日、博多駅前2丁目(はかた駅前通り)交差点付近の[[福岡市地下鉄七隈線|地下鉄七隈線]]延伸工事現場で道路陥没事故が発生<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASJC82Q11JC8TIPE002.html 博多駅前の道路30m陥没、大量の水流入 地下鉄工事中] 朝日新聞(2016年11月8日)2016年11月15日閲覧</ref>。同月15日、復旧作業を終え午前5時から全面通行を再開した<ref>[http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/289190 博多駅前陥没、発生1週間で復旧 賠償金、年内にも仮払い] 西日本新聞(2016年11月15日)2016年11月15日閲覧{{リンク切れ|date=2017年10月}}</ref>。([[博多駅前道路陥没事故]]参照)
** 11月8日、博多駅前2丁目(はかた駅前通り)交差点付近の[[福岡市地下鉄七隈線|地下鉄七隈線]]延伸工事現場で道路陥没事故が発生<ref>[https://www.asahi.com/articles/ASJC82Q11JC8TIPE002.html 博多駅前の道路30m陥没、大量の水流入 地下鉄工事中] 朝日新聞(2016年11月8日)2016年11月15日閲覧</ref>。同月15日、復旧作業を終え午前5時から全面通行を再開した<ref>[http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/289190 博多駅前陥没、発生1週間で復旧 賠償金、年内にも仮払い] 西日本新聞(2016年11月15日)2016年11月15日閲覧{{リンク切れ|date=2017年10月}}</ref>。([[博多駅前道路陥没事故]]参照)
** 11月18日 - 20日、[[アメリカズカップ]]・ワールドシリーズ第9戦福岡大会が開催される<ref>[http://www.city.fukuoka.lg.jp/shimin/s-jigyou/charm/lvacws.html アジア初開催!ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ 11月18日~20日 福岡大会(福岡市中央区地行浜)] 福岡市公式ホームページ(2016年11月11日)2016年11月18日閲覧</ref>。
** 11月18日 - 20日、[[アメリカズカップ]]・ワールドシリーズ第9戦福岡大会が開催される<ref>[http://www.city.fukuoka.lg.jp/shimin/s-jigyou/charm/lvacws.html アジア初開催!ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ 11月18日~20日 福岡大会(福岡市中央区地行浜)] 福岡市公式ホームページ(2016年11月11日)2016年11月18日閲覧</ref>。
** 12月1日、[[博多祇園山笠]]などの「[[山・鉾・屋台行事]]」が[[ユネスコ]][[無形文化遺産]]に登録<ref>[http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/292821 「山・鉾・屋台」無形遺産に 博多山笠や戸畑祇園など九州5件も ユネスコが決定]西日本新聞(2016年12月1日)2016年12月1日閲覧{{リンク切れ|date=2017年10月}}</ref>。
** 12月1日、[[博多祇園山笠]]などの「[[山・鉾・屋台行事]]」が[[ユネスコ]][[無形文化遺産]]に登録<ref>[http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/292821 「山・鉾・屋台」無形遺産に 博多山笠や戸畑祇園など九州5件も ユネスコが決定] 西日本新聞(2016年12月1日)2016年12月1日閲覧{{リンク切れ|date=2017年10月}}</ref>。
* 2017年
* 2017年
** 10月1日、福岡市中央区[[九州大学六本松地区|六本松]]の複合施設[[六本松421]]に[[福岡市科学館]]が開館。
** 10月1日、福岡市中央区[[九州大学六本松地区|六本松]]の複合施設[[六本松421]]に[[福岡市科学館]]が開館。
* 2018年
* 2018年
** [[3月17日]]、[[博多バイパス]]が全線開通。
** 3月17日、[[博多バイパス]]が全線開通。
** 7月20日、福岡市の気温が観測史上(1890年以降)最高の38.3℃を記録する。
** 7月20日、福岡市の気温が観測史上(1890年以降)最高の38.3℃を記録する。
** 8月20日、[[福岡高等裁判所]]、[[福岡地方裁判所]]、[[福岡簡易裁判所]]が福岡市中央区[[六本松]]に移転する<ref name="saiban">[http://www.courts.go.jp/fukuoka-h/vcms_lf/oshirase.pdf 福岡高等裁判所「庁舎移転及び業務開始日のお知らせについて」(2018年6月6日)]</ref>。
** 8月20日、[[福岡高等裁判所]]、[[福岡地方裁判所]]、[[福岡簡易裁判所]]が福岡市中央区[[六本松]]に移転する<ref name="saiban">[https://www.courts.go.jp/fukuoka-h/vc-files/fukuoka-h/file/oshirase.pdf 福岡高等裁判所「庁舎移転及び業務開始日のお知らせについて」(2018年6月6日)]</ref>。
** 8月27日、[[福岡家庭裁判所]]が福岡市中央区六本松に移転する<ref name="saiban"></ref>。
** 8月27日、[[福岡家庭裁判所]]が福岡市中央区六本松に移転する<ref name="saiban" />。
** 11月21日、[[MARK IS 福岡ももち]]がグランドオープン。
** 11月21日、[[MARK IS 福岡ももち]]がグランドオープン。
** 12月1日、[[福岡市総合体育館]]が開館。
** 12月1日、[[福岡市総合体育館]]が開館。
** 12月4日、福岡市博多区で12月の観測史上最高の26.4℃([[夏日]])を記録する<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/470519/ 師走に夏日 博多区26.4度]西日本新聞(2018年12月4日)2018年12月4日閲覧</ref>。
** 12月4日、福岡市博多区で12月の観測史上最高の26.4℃([[夏日]])を記録する<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/470519/ 師走に夏日 博多区26.4度] 西日本新聞(2018年12月4日)2018年12月4日閲覧</ref>。
* 2019年
** 3月31日、[[福岡市九電記念体育館]]が閉館。
** 3月31日、[[福岡ビル]]が閉館。

==== 令和時代 ====
* 2019年
** 6月8日 - 9日、[[G20]][[財務大臣・中央銀行総裁会議]]が開催<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/n/516516/ G20財務相会議8日に福岡市で開幕 多国間の協調探る|【西日本新聞me】]</ref>。
* 2020年
** 2月11日、[[天神ビブレ]]が閉店<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/n/583270/ 【動画あり】さよなら天神ビブレ 惜しまれながら44年の歴史に幕|【西日本新聞me】]</ref>。
** 3月31日、[[天神コア]]が閉館<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/n/596823/ 「ギャルの聖地」44年の歴史に幕 若者文化発信の天神コア|【西日本新聞me】]</ref>。
** 7月21日、[[PayPayドーム]]隣に[[E・ZO FUKUOKA|BOSS E・ZO FUKUOKA]]オープン<ref>[https://fanfunfukuoka.nishinippon.co.jp/180520 【速報】E・ZO FUKUOKAが7月21日にオープン決定! | ファンファン福岡]</ref>。
** 10月14日、[[LINE Fukuoka]]を発起人、福岡市をオブザーバーにして地元企業9社(前述のLINE Fukuokaに加え[[西日本鉄道]]、[[九州旅客鉄道]]、[[グッデイ (ホームセンター)|嘉穂無線ホールディングス]]、[[西部ガス]]、[[西日本シティ銀行]]、[[福岡銀行]]、[[福岡国際空港]]、[[福岡地所]])で「Fukuoka Smart City Community」を発足<ref>{{PDFlink|[http://www.nishitetsu.co.jp/release/2020/20_060.pdf Fukuoka Smart City Community発足 異業種9社で強固な協力体制を構築し、福岡市のスマートシティ化の加速を目指す]}} - Fukuoka Smart City Community (2020年10月14日) 2020年10月14日閲覧。</ref>。
** 11月2日、「BOSS E・ZO FUKUOKA」1Fに「[[HKT48#HKT48劇場|西日本シティ銀行 HKT48劇場]]」がオープン<ref>[https://www.oricon.co.jp/news/2175697/full/ HKT48、4年半ぶり専用劇場復活 こけら落とし公演に感涙「恩返しができるよう…」] ORICON NEWS (2020年11月3日) 2021年3月21日閲覧。</ref>。
* 2021年
** 3月12日、福岡市で観測開始以降最も早く[[ソメイヨシノ|サクラ]]が[[桜前線|開花]]する<ref>[https://www.yomiuri.co.jp/national/20210312-OYT1T50148/ 福岡でも桜開花、観測開始以降最も早く…広島に続き] 読売新聞 (2021年3月12日) 2021年3月21日閲覧。</ref>。
** 3月27日、[[福岡高速6号アイランドシティ線]]([[香椎浜ジャンクション|香椎浜JCT]]-[[アイランドシティ出入口|アイランドシティ]])が開通<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/n/714084/ 福岡都市高アイランドシティ線開通 天神から7分短縮、混雑緩和期待|【西日本新聞me】]</ref>。
** 6月21日 - 7月11日、福岡市を含む3市で[[2019新型コロナウイルス|新型コロナウイルス]]「[[緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置#まん延防止等重点措置|まん延防止等重点措置]]」適用対象地域となる<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/n/758201/ 福岡「まん延防止」に移行 条件付きで酒提供も可能に|【西日本新聞me】]</ref><ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/n/768715/ 福岡、まん延防止11日まで 飲食店時短も3ヵ月ぶりに解除|【西日本新聞me】]</ref>。
** 8月2日 - 8月31日、福岡市を含む3市および福岡地域で「まん延防止等重点措置」適用対象地域となる<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/n/777719/ 福岡県に「まん延防止」適用へ 8月2~31日、政府方針|【西日本新聞me】]</ref>。
** 8月20日 - 9月12日、「まん延防止等重点措置」適用対象地域から「[[緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置|緊急事態宣言]]」に移行<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/n/785980/ 福岡県に緊急事態宣言へ 9月12日まで、政府方針|【西日本新聞me】]</ref>。9月9日には期限を9月30日まで延長することを決定<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/n/798451/ 福岡県知事「9月末には解除基準に」 緊急事態、30日まで延長決定|【西日本新聞me】]</ref>。
** 8月22日、福岡市中央区[[天神ロフトビル]]8階に[[eスポーツ]]スタジアム「[[esports Challenger’s Park]]」がオープン<ref>{{Cite news |url=https://www.nishinippon.co.jp/item/n/787741/ |title=eスポーツ複合施設、天神に登場 22日、西日本最大級|newspaper=西日本新聞 |date=2021-08-20|accessdate=2021-08-23}}</ref>。
** 8月31日、[[イムズ]]が閉館<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/n/793827/ イムズ、32年の歴史に幕 福岡市・天神、閉館後も周辺に人の姿絶えず|【西日本新聞me】]</ref>。
** 9月30日、[[スポーツガーデン香椎|スポガ香椎]]が閉店<ref>[https://fanfunfukuoka.nishinippon.co.jp/1246792 スポガ香椎 2021年9月30(木)閉店 | ファンファン福岡]</ref>。「緊急事態宣言」解除<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/o/807581/ 緊急事態、30日で全面解除|【西日本新聞me】]</ref>。
** 10月4日、[[天神ビッグバン]]の規制緩和第1号として「[[天神ビジネスセンター]]」が開業<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/n/810747/ ビッグバン「1号」ビル完成 天神ビジネスセンター 福岡地所が再開発|【西日本新聞me】]</ref>。
** 12月30日、[[西鉄香椎花園|かしいかえん]]が閉園<ref>[https://www.nishinippon.co.jp/item/n/855256/ かしいかえん、閉園 65年の歴史に幕|【西日本新聞me】]</ref>。
* 2022年
** 4月25日、[[ららぽーと福岡]]開業<ref>[https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20220425-OYTNT50028/ ららぽーと福岡開業「一番乗り」行列開店前倒し|【読売新聞オンライン】]</ref>。
** 5月3日 - 4日、[[博多どんたく]]が3年ぶりに開催される<ref>[https://mainichi.jp/articles/20220504/k00/00m/040/195000c 博多どんたく閉幕80万人来場「街が元気を取り戻すきっかけに」|【毎日新聞】]</ref>
** 7月15日、[[博多祇園山笠]]で「追い山」が3年ぶりに行われる<ref>[https://www.chunichi.co.jp/article/508433 3年ぶり、追い山が街を駆ける 博多祇園山笠フィナーレ|【中日新聞】]</ref>。
** 7月28日、[[アイランドアイコート・ミライバ]]が福岡市東区にオープン<ref>{{Cite news |url=https://web.archive.org/web/20220728210838/https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/964230/ |title=B1昇格目指すライジング福岡に新拠点 「ここから強くなっていく」|newspaper=西日本スポーツ |date=2022-07-29|accessdate=2022-07-30}}</ref>。
** 7月31日、[[キッザニア福岡]]がららぽーと福岡内にオープン<ref>{{Cite news |url=https://mainichi.jp/articles/20220731/k00/00m/020/056000c |title=キッザニア福岡がオープン 九州初出店、国内3カ所目|newspaper=毎日新聞 |date=2022-07-31|accessdate=2022-07-31}}</ref>。
* 2023年
** 3月27日、福岡市営地下鉄七隈線天神南駅 - 博多駅間が延伸開業。
** 4月27日、福岡グリーンネクストの一環として、油山市民の森と油山牧場がひとつになり、[[ABURAYAMA FUKUOKA]]が統合リニューアルオープンした<ref>{{Cite news |url=https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1074200/ |title=福岡市中心部から車で30分、油山に複合アウトドア施設 市民の森と牧場リニューアル |newspaper=西日本新聞 |date=2023-03-31|accessdate=2023-12-07}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://fanfunfukuoka.nishinippon.co.jp/116531-2/ |title=油山がリニューアル!「ABURAYAMA FUKUOKA」4/27オープン! |newspaper=ファンファン福岡 |date=2023-04-01|accessdate=2023-12-07}}</ref>。
** 7月14日 - 30日、22年ぶり2回目の[[2023年世界水泳選手権|第20回世界水泳選手権]]大会が開催される。


=== 行政区域の変遷 ===
=== 行政区域の変遷 ===
市町村制施行以後。
市町村制施行以後。
* [[1889年]](明治22年)[[4月1日]] - 市町村制度施行により、福岡区<ref>福岡藩時代の福岡城下および博多の区域に該当する。</ref>び堅糟村の一部(字石堂川下)・春吉村の一部(字東中洲)・犬飼村の一部(字出来町)の区域をもって福岡市が発足。
* [[1889年]](明治22年)[[4月1日]] - 市町村制度施行により、福岡区<ref>福岡藩時代の福岡城下および博多の区域に該当する。</ref> および堅糟村の一部(字石堂川下)・春吉村の一部(字東中洲)・犬飼村の一部(字出来町)の区域をもって福岡市が発足。
** 同時に、現在の福岡市域に含まれる以下の町村が発足。
** 同時に、現在の福岡市域に含まれる以下の町村が発足。
*** [[糟屋郡]]:箱崎町・多々良村・香椎村・和白村・志賀島村
*** [[糟屋郡]]:箱崎町・多々良村・香椎村・和白村・志賀島村
574行目: 652行目:
*** [[那珂郡 (福岡県)|那珂郡]]:警固村・豊平村・千代村・堅粕村・住吉村・八幡村・三宅村・那珂村・曰佐村
*** [[那珂郡 (福岡県)|那珂郡]]:警固村・豊平村・千代村・堅粕村・住吉村・八幡村・三宅村・那珂村・曰佐村
*** [[早良郡]]:西新町・鳥飼村・原村・樋井川村・姪ノ浜村・山門村(のち壱岐村)・残島村(のち能古村)・田隈村・金武村・入部村・脇山村・内野村
*** [[早良郡]]:西新町・鳥飼村・原村・樋井川村・姪ノ浜村・山門村(のち壱岐村)・残島村(のち能古村)・田隈村・金武村・入部村・脇山村・内野村
*** [[怡土郡]]:周船寺村
*** [[怡土郡]]:[[周船寺村]]
*** [[志摩郡 (福岡県)|志摩郡]]:今宿村・今津村・小田村(のち北崎村)・元岡村
*** [[志摩郡 (福岡県)|志摩郡]]:今宿村・今津村・小田村(のち北崎村)・元岡村
** [[1893年]](明治26年)[[1月10日]] - 早良郡姪ノ浜村が町制施行。'''姪浜町'''となる。
** [[1893年]](明治26年)[[1月10日]] - 早良郡姪ノ浜村が町制施行。'''姪浜町'''となる。
580行目: 658行目:
** [[1911年]](明治44年)[[5月31日]] - 筑紫郡住吉村が町制施行。'''[[住吉町]]'''となる。
** [[1911年]](明治44年)[[5月31日]] - 筑紫郡住吉村が町制施行。'''[[住吉町]]'''となる。
* [[1912年]](大正元年)[[10月1日]] - 筑紫郡[[警固村]]を編入。
* [[1912年]](大正元年)[[10月1日]] - 筑紫郡[[警固村]]を編入。
** 1912年(明治45年)10月1日 - 筑紫郡千代村が町制施行。'''千代町'''となる。
** 1912年(大正元年)10月1日 - 筑紫郡千代村が町制施行。'''千代町'''となる。
** [[1913年]](大正2年)10月1日 - 筑紫郡堅粕村が町制施行。'''堅粕町'''となる。
** [[1913年]](大正2年)10月1日 - 筑紫郡堅粕村が町制施行。'''堅粕町'''となる。
* [[1915年]](大正4年)4月1日 - 筑紫郡[[豊平村 (福岡県)|豊平村]]の一部(大字金平を除く)を編入。
* [[1915年]](大正4年)4月1日 - 筑紫郡[[豊平村 (福岡県)|豊平村]]の一部([[大字]]金平を除く)を編入。
* [[1919年]](大正8年)[[11月1日]] - 早良郡[[鳥飼村 (福岡県早良郡)|鳥飼村]]を編入。
* [[1919年]](大正8年)[[11月1日]] - 早良郡[[鳥飼村 (福岡県早良郡)|鳥飼村]]を編入。
* [[1922年]](大正11年)4月1日 - 早良郡[[西新町]]を編入。
* [[1922年]](大正11年)4月1日 - 早良郡[[西新町]]を編入。
604行目: 682行目:
* 1955年(昭和30年)[[2月1日]] - 糟屋郡[[多々良町]]・[[香椎町]]を編入。
* 1955年(昭和30年)[[2月1日]] - 糟屋郡[[多々良町]]・[[香椎町]]を編入。
* 1955年(昭和30年)4月5日 - 筑紫郡[[那珂町]]を編入。
* 1955年(昭和30年)4月5日 - 筑紫郡[[那珂町]]を編入。
* 1957年(昭和32年) - 筑紫郡[[春日市|春日町]](大字須玖・大字小倉の各一部)[[大野城市|大野町]](大字[[雑餉隈]]の一部)と境界変更を行い、2町の一部を編入。
** [[1956年]](昭和31年)[[8月1日]] - 早良郡早良村が町制施行。'''[[早良町]]'''となる。
** [[1956年]](昭和31年)[[8月1日]] - 早良郡早良村が町制施行。'''[[早良町]]'''となる。
* [[1960年]](昭和35年)[[8月27日]] - 糟屋郡[[和白町]]および早良郡[[金武村]]を編入。
* [[1960年]](昭和35年)[[8月27日]] - 糟屋郡[[和白町]]および早良郡[[金武村]]を編入。
615行目: 694行目:
福岡市が発祥の地とされる事象には、東アジア地域との文化交流や貿易によってもたらされたものが多い。
福岡市が発祥の地とされる事象には、東アジア地域との文化交流や貿易によってもたらされたものが多い。
* 日本における[[稲作]]農業の発祥の地<ref>{{Cite book|和書|author=石滝豊美|title=福岡県の歴史シリーズ 図説福岡・宗像・糸島の歴史|publisher=郷土出版社|year=2008/03|isbn=9784876639465|page=26}}</ref> - 板付遺跡(博多区)から水田稲作の跡が発見されている。研究者によって異なるが、縄文時代晩期後半から弥生時代早期前半のものとされる。なお、[[佐賀県]][[唐津市]][[菜畑遺跡]]からも同時期の水田遺構が見つかっている。
* 日本における[[稲作]]農業の発祥の地<ref>{{Cite book|和書|author=石滝豊美|title=福岡県の歴史シリーズ 図説福岡・宗像・糸島の歴史|publisher=郷土出版社|year=2008/03|isbn=9784876639465|page=26}}</ref> - 板付遺跡(博多区)から水田稲作の跡が発見されている。研究者によって異なるが、縄文時代晩期後半から弥生時代早期前半のものとされる。なお、[[佐賀県]][[唐津市]][[菜畑遺跡]]からも同時期の水田遺構が見つかっている。
* 日本における[[禅|禅宗]]の発祥の地
* 日本における[[禅宗]]の発祥の地
* 日本における[[茶]]の発祥の地 - 1191年(建久2年)、[[栄西]]が中国から帰国後に禅宗を布教。その帰国時に茶の種を持ち込み日本で栽培を始めたとされる<ref>{{Cite book|和書|author=調 福男 浩子|title=博学博多200 増補改訂版|publisher=西日本新聞社|year=2014|isbn=978-4-8167-0881-7|page=376}}</ref>。早良区[[脇山]]には1975年に茶の発祥を記念する「茶徳碑」が建立されている。なお、日本で初めて茶の栽培を行った地は[[佐賀県]][[神埼郡]][[吉野ヶ里町]]の[[霊仙寺跡|霊仙寺]]([[脊振山]]中腹)と言われている。
* 日本における[[茶]]の発祥の地 - 1191年(建久2年)、[[明菴栄西|栄西]]が中国から帰国後に禅宗を布教。その帰国時に茶の種を持ち込み日本で栽培を始めたとされる<ref>{{Cite book|和書|author1=調 福男|author2= 浩子|title=博学博多200 増補改訂版|publisher=西日本新聞社|year=2014|isbn=978-4-8167-0881-7|page=376}}</ref>。早良区脇山には1975年に茶の発祥を記念する「茶徳碑」が建立されている。なお、日本で初めて茶の栽培を行った地は[[佐賀県]][[神埼郡]][[吉野ヶ里町]]の[[霊仙寺跡|霊仙寺]]([[脊振山]]中腹)と言われている。
* 日本における[[うどん]]・[[蕎麦|そば]]発祥の地 - どちらも[[鎌倉時代]]初期、中国に留学していた禅僧、[[円爾]](聖一国師)が帰国後に持ち込んだといわれる。[[承天寺]]には「饂飩蕎麦発祥之地」の石碑がある。
* 日本における[[うどん]]・[[蕎麦|そば]]発祥の地 - どちらも[[鎌倉時代]]初期、中国に留学していた禅僧、[[円爾]](聖一国師)が帰国後に持ち込んだといわれる。[[承天寺]]には「饂飩蕎麦発祥之地」の石碑がある。
* 日本における[[饅頭]]発祥の地 - 1241年(仁治2年)、円爾が立ち寄った博多の茶店の主人、栗波吉右衛門に教えたのが最初とされる。
* 日本における[[饅頭]]発祥の地 - 1241年(仁治2年)、円爾が立ち寄った博多の茶店の主人、栗波吉右衛門に教えたのが最初とされる。
624行目: 703行目:
{| class="wikitable" style="font-size:90%;"
{| class="wikitable" style="font-size:90%;"
!代!!氏名!!就任年月日!!退任年月日!!備考
!代!!氏名!!就任年月日!!退任年月日!!備考
|-
! colspan="5" | 福岡区長(官選)
|-
|初代||[[郡保宗|郡利]]||1878年11月||1879年5月14日||
|-
|2代||[[平山能忍]]||1879年5月23日||1880年4月12日||
|-
|3代||[[小野新路]]||1880年4月12日||1884年4月1日||
|-
|4代||[[山中立木]]||1884年4月1日||1889年4月1日||
|-
! colspan="5" | 福岡市長(官選)
|-
|-
|初代||[[山中立木]]||1889年5月27日||1892年11月26日||
|初代||[[山中立木]]||1889年5月27日||1892年11月26日||
651行目: 742行目:
|17代||[[三好弥六]]||1946年8月14日||1947年3月28日||
|17代||[[三好弥六]]||1946年8月14日||1947年3月28日||
|-
|-
! colspan="5" | 福岡市長(公選)
|18代||三好弥六||1947年4月5日||1951年4月4日||以後、公選
|-
|18代||三好弥六||1947年4月5日||1951年4月4日||
|-
|-
|19-20代||[[小西春雄]]||1951年4月23日||1956年7月31日||任期中死去
|19-20代||[[小西春雄]]||1951年4月23日||1956年7月31日||任期中死去
667行目: 760行目:
|34代||[[吉田宏 (政治家)|吉田宏]]||2006年12月7日||2010年12月6日||
|34代||[[吉田宏 (政治家)|吉田宏]]||2006年12月7日||2010年12月6日||
|-
|-
|35-37代||[[高島宗一郎]]||2010年12月7日||||現職
|35-38代||[[高島宗一郎]]||2010年12月7日||||現職
|}
|}

*[[2010年福岡市長選挙]]を参照
==== 市長選挙 ====
* [[2010年福岡市長選挙]]を参照
* [[2014年福岡市長選挙]]を参照
* [[2018年福岡市長選挙]]を参照
* [[2022年福岡市長選挙]]を参照


== 行政 ==
== 行政 ==
=== 市長 ===
=== 市長 ===
* 高島宗一郎(3期目)
* 高島宗一郎(4期目)
* 任期:2022年12月6日
* 任期:2026年12月6日


=== 市議会 ===
=== 市議会 ===
* 定数:62名
* 定数:62名
* 任期:2019(平成31年)5月1日
* 任期:20275月1日
{{main|福岡市議会}}
{{main|福岡市議会}}


689行目: 787行目:
* [[人事院]]
* [[人事院]]
** 九州事務局
** 九州事務局
* [[内閣府]]
* [[公正取引委員会]]
** [[公正取引委員会]]九州事務所
** 九州事務所
** [[警察庁]][[九州管区警察局]]
* [[警察庁]]
** [[九州管区警察局]]
* [[総務省]]
* [[総務省]]
** 九州[[管区行政評価局]]
** 九州[[管区行政評価局]]
* [[法務省]]
* [[法務省]]
** [[福岡法務局]]
** [[福岡法務局]]
** [[福岡入国管理局]]
** [[福岡矯正管区]]
** [[福岡矯正管区]]
*** [[福岡拘置所]]
** [[福岡拘置所]]
** [[公安調査庁]]九州[[公安調査局]]
* [[公安調査庁]]
** 九州[[公安調査局]]
** [[検察庁]][[福岡高等検察庁]]
* [[検察庁]]
** [[福岡高等検察庁]]
* [[出入国在留管理庁]]
** [[福岡出入国在留管理局]]
*** 博多港出張所
*** 福岡空港出張所
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* [[財務省 (日本)|財務省]]
* [[財務省]]
** [[福岡財務支局]]
** [[福岡財務支局]]
** [[国税庁]][[福岡国税局]]
* [[国税庁]]
** [[福岡国税局]]
* [[厚生労働省]]
* [[厚生労働省]]
** [[九州厚生局]]
** [[九州厚生局]]
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** [[福岡航空交通管制部]]
** [[福岡航空交通管制部]]
** [[国土地理院]]九州地方測量部
** [[国土地理院]]九州地方測量部
** [[気象庁]][[福岡管区気象台]]
* [[気象庁]]
** [[福岡管区気象台]]
|
|
* [[防衛省]]
* [[防衛省]]
** [[九州防衛局]]
** [[九州防衛局]]
* [[農林水産省]]
* [[農林水産省]]
** [[水産庁]]九州[[漁業調整事務所]]
** [[九州農政局]][[福岡農政事務所|福岡拠点]]
* [[水産庁]]
** 九州[[漁業調整事務所]]
}}
}}


=== 福岡県議会 ===
=== 福岡県議会 ===
{{main|福岡県議会}}
* 定数 : 22名
* 定数 : 23名
* 任期 : 2015年(平成27年)4月30日 - 2019年(平成31年)4月29日
* 任期 : 2023年(令和5年)4月30日 - 2027年(令和9年)4月29日


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{| class="wikitable"
|-
|-
!選挙区!!氏名!!会派名!!当選回数
!選挙区!!氏名!!党派!!会派名!!当選回数
|-
|-
| rowspan="4" | 東区 || 大塚勝利 || 公明党 || style="text-align: center" | 3
| rowspan="5" | 東区 || 新開崇司 || 日本維新の会 || 日本維新の会 || style="text-align: center" | 1
|-
|-
|| 佐々木徹 || 国民民主・県政県議団 || style="text-align: center" | 4
|| 大塚勝利 || [[公明党]] || 公明党 || style="text-align: center" | 5
|-
|-
|| 長裕海 || 民党県議団 || style="text-align: center" | 5
|| 佐々木徹 || 立憲 || 民主県政県議団 || style="text-align: center" | 6
|-
|-
|| 今林久 || 自民党県議団 || style="text-align: center" | 6
|| 長裕海 || 自由民主党 || 自民党県議団 || style="text-align: center" | 7
|-
|-
| rowspan="3" | 博多区 || 井上博行 || 自民党県議団 || style="text-align: center" | 1
|| 今林久 || 自由民主党 || 自民党県議団 || style="text-align: center" | 8
|-
|-
|| 堤かなめ || 国民民主・県政県議団 || style="text-align: center" | 2
| rowspan="3" | 博多区 || 川上多恵 || 公明党 || 公明党 || style="text-align: center" | 1
|-
|-
|| 高橋雅成 || 公明党 || style="text-align: center" | 4
|| 坪田晋 || 立憲民主 || 民主県政県議団 || style="text-align: center" | 1
|-
|-
| rowspan="3" | 中央区 || 岳康宏 || 自民党県議団 || style="text-align: center" | 1
|| 井上博行 || 自由民主党 || 自民党県議団 || style="text-align: center" | 3
|-
|-
|| 誠志 || 国民民主党・県政県議団 || style="text-align: center" | 2
| rowspan="3" | 中央区 || 新開嵩将 || 日本維新の会 || 日本維新の会 || style="text-align: center" | 1
|-
|-
|| 大城節子 || 公明党 || style="text-align: center" | 4
|| 笠和彦 || 自由民主||自民党県議団|| style="text-align: center" | 2
|-
|-
| rowspan="4" | 南区 || 大田京子 || 国民民主党・県政県議団 || style="text-align: center" | 1
|| 原中誠志 || 立憲民主党 || 民主県政県議団 || style="text-align: center" | 4
|-
|-
|| 樋口明 || 自民県議団 || style="text-align: center" | 4
| rowspan="4" | 南区 || 永島弘通 || 公 || 公明党 || style="text-align: center" | 1
|-
|-
|| 浜崎達也 || 公明党 || style="text-align: center" | 5
|| 大田京子 || [[国民民主 (日本 2020)|国民民主党]] || 民主県政県議団 || style="text-align: center" | 3
|-
|-
|| 加地邦雄 || 自民党県議団 || style="text-align: center" | 5
|| 樋口明 || 自由民主党 ||自民党県議団|| style="text-align: center" | 6
|-
|-
| rowspan="2" | 城南区 || 守谷正人 || 民主・県政県議団 || style="text-align: center" | 3
|| 加地邦雄 || 自由民主党 || 民党県議団 || style="text-align: center" | 7
|-
|-
|| 武藤英治 || 自民党県議団 || style="text-align: center" | 9
| rowspan="2" | 城南区 || 宮川宗一郎 || 自由民主党 || 自民党県議団 || style="text-align: center" | 1
|-
|-
| rowspan="3" | 早良区 || 大田満 || 県議団 || style="text-align: center" | 1
|| 守谷正人 || 国民民主党 || 民主県政県議団 || style="text-align: center" | 5
|-
|-
|| 新開昌彦 || 公明党 || style="text-align: center" | 5
| rowspan="3" | 早良区 || 後藤香織 || 立憲民主 || 民主県政県議団 || style="text-align: center" | 2
|-
|-
|| 古川忠 || 真政会 || style="text-align: center" | 6
|| 大田満 || 自由民主党 || 自民党県議団 || style="text-align: center" | 2
|-
|-
| rowspan="3" | 西区 || 仁戸田元氣 || 国民民主・県政県議団 || style="text-align: center" | 2
|| 新開昌彦 || 公明党 || 公明党 || style="text-align: center" | 7
|-
|-
|| 野原隆士 || 自民党県議団 || style="text-align: center" | 2
| rowspan="3" | 西区 || 塩生好紀 || 日本維新の会 || 日本維新の会 || style="text-align: center" | 1
|-
|-
|| 田中久也 || 民党県議団 || style="text-align: center" | 12
|| 仁戸元氣 || 立憲 || 民主県政県議団 || style="text-align: center" | 4
|-
|| 野原隆士 || 自由民主党 || 自民党県議団 || style="text-align: center" | 4
|-
| rowspan="1" | 欠員0 ||      ||      ||        || style="text-align: center" |
|}
|}


=== 衆議院 ===
=== 国政 ===
* 衆議院
* 任期 : 2017年(平成29年)10月22日 - 2021年(平成33年)10月21日
** 選挙区 - 地域により選挙区が異なるため下表を参照。一部の選挙区は福岡市外にもまたがるが、福岡市外の地域は下表には記載していない。
** 任期 : 2021年(令和3年)10月31日 - 2025年(令和7年)10月30日
{| class="wikitable"
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|-
|-
!選挙区!!議員名!!党派名!!当選回数!!備考
!選挙区!!議員名!!党派名!!当選回数!!備考
|-
|-
| [[福岡県第1区]](東区・博多区) || [[井上貴博 (政治家)|井上貴博]] || [[自由民主党 (日本)|自由民主党]] || align="center" | 3|| 選挙区
| rowspan="2" | [[福岡県第1区]](東区・博多区全域) || [[井上貴博 (政治家)|井上貴博]] || [[自由民主党 (日本)|自由民主党]] || align="center" | 4 || 選挙区
|-
|-
| rowspan="2" | [[福岡県第2区]](中央区・南区・城南区) || [[鬼木誠]] || 自由民主党 || align="center" | 3|| 選挙区
| [[山本剛正]] || [[日本維新の会 (2016-)|日本維新の会]] || align="center" | 2 || 比例復活
|-
|-
| [[稲富修二]] || [[国民民主党 (日本 2018-)|国民民主党]] || align="center" | 2 || 比例復活
| rowspan="2" | [[福岡県第2区]](中央区全域と南区・城南区の大部分) || [[鬼木誠 (1972年生の政治家)|鬼木誠]] || 自由民主党 || align="center" | 4 || 選挙区
|-
|-
| rowspan="2" | [[福岡県第3区]](早良区・西区・[[糸島市]]) || [[古賀篤]] || 自由民主党 || align="center" | 3|| 選挙区
| [[稲富修二]] || 立憲民主党 || align="center" | 3 || 比例復活
|-
|-
| [[山内康一]] || [[立憲民主党 (日本)|立憲民主党]] || align="center" | 4 || 比例復活
| [[福岡県第3区]](早良区・西区全域と城南区の一部) || [[古賀篤]] || 自由民主党 || align="center" | 4 || 選挙区
|-
| [[福岡県第5区]](南区の一部) || [[堤かなめ]] || [[立憲民主党 (日本 2020)|立憲民主党]] || align="center" | 1 || 選挙区
|}
|}
* 参議院は[[福岡県選挙区]]


== 司法 ==
== 司法 ==
* [[福岡簡易裁判所]]
* [[福岡簡易裁判所]]
* [[福岡家庭裁判所]]
* [[福岡家庭裁判所]]本庁
* [[福岡地方裁判所]]
* [[福岡地方裁判所]]本庁
* [[福岡高等裁判所]]
* [[福岡高等裁判所]]本庁


== 経済・産業 ==
== 経済・産業 ==
福岡市は、[[第二次産業|第2次産業]]の割合が少なく、[[第三次産業|第3次産業]]の比重が極めて大きい特徴的な産業構造となっており、再開発事業が進み企業誘致など積極的に行われている。福岡市として、スタートアップ企業の創業支援が手厚いことも特徴として挙げられる<ref>{{Cite web |title=福岡市 起業・創業応援サイト|トップページ |url=https://www.city.fukuoka.lg.jp/keizai/r-support/sougyou/index.html |website=福岡市 |access-date=2024-05-16 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=福岡市 創業(スタートアップ) |url=https://www.city.fukuoka.lg.jp/business/startup/index.html |website=福岡市 |access-date=2024-05-16 |language=ja}}</ref>。
{{複数の問題|section=1|更新=2012年10月1日 (月) 10:20 (UTC)|出典の明記=2012年10月1日 (月) 10:20 (UTC)}}
福岡市の博多湾地域は、古来から、大宰府の[[外港]]として日本の外交・貿易の窓口となり、時代が変わっても商人や有力者の本拠地となってきた。自然の良港であるため、悪天候時の船溜まりとしての機能もあったが、[[壱岐島]]・[[対馬]]伝いでの[[朝鮮半島]]南部との国際貿易ルートを結ぶ重要中継貿易港の一つであった。

第二次世界大戦後は[[全国総合開発計画]]によって九州全体を管轄する政府の出先機関が集中して、地方行政拠点都市としての道を歩んだ。行政機能が集中するに従って民間の事業所なども集まり、九州を代表する商業・業務都市となっている。

近年は中国や韓国の企業が日本進出の足がかりとして、福岡市へ進出する例も散見される。このような動きを評価して、米国の雑誌[[ニューズウィーク]]誌2006年7月号は「世界で最もホットな10都市」に福岡市を選出した。

* [[卸売]]業販売額:九州内シェア43%(2014年商業統計)
* 預金残高:九州内シェア36%(2016年度末、福岡市統計書・日銀福岡支店統計)
* 人口あたりの大学生・大学院生数:[[政令指定都市]]中第2位(4.7%、2015年国勢調査及び学校基本調査)
* [[福岡空港]]利用客数:全国第3位(2001年福岡市総務企画局調べ)
* [[博多港]]の外航旅客者数(釜山行の高速船航路):全国第1位(1993年以降連続)
* 博多港[[コンテナ]]取扱個数:全国第6位、九州第1位(2001年福岡市港湾局調べ)

外食産業の[[ロイヤルホールディングス|ロイヤル]]、総合スーパーの[[ユニード]]([[ダイエー]]に吸収合併)、家電小売の[[ベスト電器]]など、物販やサービスの分野で新しい産業を生み出す土地柄である。しかし一方で、大手企業の九州支社・九州営業所・九州支店に依存する「[[支店経済都市]]」としての側面も強い。福岡市内の民営事業所のうち市外に本社を持つ事業所は全体の35%(2001年)を占めて、高い水準にある。


外食産業の[[ロイヤルホールディングス|ロイヤル]]、総合スーパーの[[ユニード]]([[ダイエー]]に吸収合併)、家電小売の[[ベスト電器]]([[ヤマダホールディングス|ヤマダ電機]]に吸収合併)、日本を代表する大企業に成長した[[ソフトバンクグループ]](現在の本社所在地は東京)など、物販やサービスの分野で新しい産業を生み出す土地柄である。しかし一方で、大手企業の九州支社・九州営業所・九州支店に依存する「[[支店経済都市]]」としての側面も強い。
2002年度市内総生産額は6兆5642億5200万円。
2007年度市内総生産額は7兆1973億6100万円。札幌市を抜いて日本で第5位になる。
(一人あたり市内総生産額では東京,大阪,名古屋について大都市中4位)


=== 第一次産業 ===
=== 第一次産業 ===
農業など少なからず行われている。
2002年度の第一次産業による総生産額は91億6600万円。


==== 農業 ====
==== 農業 ====
市内の農家戸数は3,000戸程度(2002年で3,261戸)と、他の大都市同様、農家戸数は極めて少ないが、農地面積は3,000haと、市域面積の1割弱を占める。全農地面積中、田の占める割合は約7割に及ぶ。農業形態は野菜と花卉を中心とする典型的な近郊農業の特徴を示しており、農業生産額に占める割合の半分程度を野菜が、4分の1程度を花卉が占めている。
市内の農家戸数は3,000戸程度と、他の大都市同様、農家戸数は極めて少ないが、農地面積は3,000haと、市域面積の1割弱を占める。全農地面積中、田の占める割合は約7割に及ぶ。農業形態は野菜と花卉を中心とする典型的な近郊農業の特徴を示しており、農業生産額に占める割合の半分程度を野菜が、4分の1程度を花卉が占めている。


==== 林業 ====
==== 林業 ====
市域南西部などにある山林で、わずかながら[[スギ]]、[[ヒノキ]]伐採を中心とした林業が行われている。
市域南西部などにある山林で、わずかながら[[スギ]]、[[ヒノキ]]伐採を中心とした林業が行われている。

[[ファイル:Minato.tyuo-ku.fukuokacity.JPG|thumb|中央区港の漁船と街並み(2008年9月19日撮影)]]
==== 漁業 ====
==== 漁業 ====
[[博多港]]は全国に13港ある[[特定第3種漁港]]の一つである[[博多漁港]]を有しており、また、[[博多湾]]における[[沿岸漁業]]については、湾内の志賀島、奈多、箱崎、伊崎、姪浜および能古と、湾口・湾外の弘、唐泊、西浦、玄界島および小呂島の漁業地区があり、それぞれの[[漁港]]や[[船だまり]]の近くに[[福岡市漁業協同組合]]の支所が設けられている。
[[マダイ]]の漁獲量は[[2015年]]度は464トンで国内3位となった<ref name="asahi2017630">{{Cite news
| title = 天然マダイ漁獲、5年連続日本一 糸島市、ブランド化向け課題も
| newspaper = [[朝日新聞]]
| date = 2017-06-30
| author = 鳥居達也
| publisher = 朝日新聞社
| page = 朝刊 福岡版
}}</ref>。
* [[博多漁港]] - 2002年度[[サワラ]]陸揚量全国1位


=== 第二次産業 ===
=== 第二次産業 ===
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=== 第三次産業 ===
=== 第三次産業 ===
福岡市における第三次産業は市内総生産額の約95%、事業者数の約90%、従業者数の約87%を占めている。いずれの割合も政令指定都市としては最も高い水準にあり、大都市の中でも第三次産業のシェアが極めて高い都市であることを示している。特に卸売・小売業とサービス業は、それぞれ市内総生産の約4分の1を占めている。このため商業・サービス業中心の大都市としての色合いが強く出ている。
福岡市における第三次産業は市内総生産額の約95%、事業者数の約90%、従業者数の約87%を占めている。いずれの割合も政令指定都市としては最も高い水準にあり、大都市の中でも第三次産業のシェアが極めて高い都市であることを示している。特に卸売・小売業とサービス業は、それぞれ市内総生産の約4分の1を占めている。このため商業・サービス業中心の大都市としての色合いが強く出ている。百貨店不況と言われている中、市内には天神に3店舗、博多に1店舗の百貨店がしのぎを削る百貨店激戦区であるが、いずれも地元資本の百貨店ではない。他都市と比べICT産業などにも力を入れている。


==== 福岡市内の主な百貨店 ====
==== 福岡市内の主な百貨店 ====
* [[岩田屋]](中央区天神2丁目)
* [[岩田屋]]([[岩田屋三越]]([[三越伊勢丹ホールディングス]])、中央区天神2丁目)
* [[博多大丸]](中央区天神1丁目)
* [[博多大丸|大丸天神店]](博多大丸([[J.フロント リテイリング]])、中央区天神1丁目)
* [[福岡三越]](中央区天神2丁目)
* [[福岡三越]](岩田屋三越(三越伊勢丹ホールディングス)、中央区天神2丁目)
* [[福岡パルコ]](中央区天神2丁目) - 旧岩田屋本店ビルに[[2010年]][[3月19日]]開業
* [[博多阪急]]([[阪急阪神百貨店]]([[エイチ・ツー・オー リテイリング|H2Oリテイリング]])、博多区博多駅中央) - [[JR博多シティ]](博多駅新ビルに[[2011年]][[3月3日]]開業
* [[博多阪急]](博多区博多駅中央街) - [[JR博多シティ]](博多駅新ビル)に[[2011年]][[3月3日]]開業
* [[博多マルイ]](博多区博多駅中央街) - [[KITTE博多]]に[[2016年]][[4月21日]]開業
'''かつて存在した百貨店'''
'''かつて存在した百貨店'''
* [[マツヤレディス|福岡松屋]](中央区天神4丁目)
* [[マツヤレディス|福岡松屋]](中央区天神4丁目)
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=== 公益企業 ===
=== 公益企業 ===
* [[九州旅客鉄道]](JR九州)
* [[九州旅客鉄道]](JR九州)
* [[西日本鉄道]]
* [[西日本鉄道]](西鉄)
* [[九州電力]]
* [[九州電力]]
* [[西部ガス]]<!--
* [[西部ガス]]<!--
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<!--大手企業グループの子会社企業なども同様。リダイレクト項目も個別列挙不要。-->
<!--大手企業グループの子会社企業なども同様。リダイレクト項目も個別列挙不要。-->
* [[:Category:福岡市の企業]]から'''主な企業'''
* [[:Category:福岡市の企業]]から'''主な企業'''
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* [[RKB毎日放送]]
* [[RKB毎日放送]]
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* [[英進館]]
* [[英進館]]
* [[エバーライフ]]
* [[エバーライフ]]
* [[エフエム福岡]]
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* [[応研]]
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* [[越智産業]]
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* [[かねふく]]
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* [[ガンバリオン]]
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* [[九州朝日放送]]
* [[九州朝日放送]]
* [[九州国際エフエム]]
* [[九州勧業]]
* [[九州電力]]
* [[九州電力]]
* [[九電テクノシステムズ]]
* [[九電テクノシステムズ]]
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* [[コスモス薬品]]
* [[コスモス薬品]]
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* [[サイバーコネクトツー]]
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* [[ダイキョープラザ]]
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* [[南陽 (福岡県)|南陽]]
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* [[西日本プラント工業]]
* [[西日本プラント工業]]
* [[九州急行バス]]
* [[九州急行バス]]
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* [[ハーバルアイ]]
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* [[ピエトロ (食品メーカー)|ピエトロ]]
* [[ピエトロ (食品メーカー)|ピエトロ]]
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* [[ベスト電器]]
* [[ベスト電器]]
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* [[マルタイ]]
* [[マルタイ]]
* [[マスミューチュアル生命保険]]
* [[マスミューチュアル生命保険]]
* [[マックスバリュ九州]]
* [[ミスターマックス]]
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* [[みぞえグループ]]
* [[みぞえグループ]]
* [[三井松島産業]]
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* [[ヤマエ久野]]
* [[ヤマエ久野]]
1,081行目: 1,172行目:
* [[山下医科器械]]
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* [[やまやコミュニケーションズ]]
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* [[読売新聞西部本社]]
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* [[LINE Fukuoka]]
* [[LINEヤフーコミュニケーションズ]]
* [[ラブエフエム国際放送]]
* [[Rakuten Direct]]
* [[ランテック]]
* [[ランテック]]
* [[リーフラス]]
* [[リックス]]
* [[リックス]]
* [[ルーナ (企業)|ルーナ]]
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* [[ルミエール (ディスカウントストア)]]
* [[ルミエール (ディスカウントストア)]]
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* [[レイメイ藤井]]
* [[レイメイ藤井]]
* [[レッドキャベツ]]
* [[レッドキャベツ]]
1,098行目: 1,190行目:
* [[ロイヤルホールディングス]]
* [[ロイヤルホールディングス]]
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* [[ワールドインテック]]
* [[ワールドインテック]]
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</div></div>


==情報・通信 ==
== マスメディア ==
=== テレビ・AMラジオ局 ===
=== マスメディア ===
* [[九州朝日放送]](KBC):[[テレビ朝日]]系列(テレビ)(1ch)、[[全国ラジオネットワーク|NRN]]系列(ラジオ)1413&nbsp;kHz 50&nbsp;kW
* [[九州朝日放送]](KBC):[[テレビ朝日]]系列(テレビ)(1ch)、[[全国ラジオネットワーク|NRN]]系列(ラジオ)1413&nbsp;kHz 50&nbsp;kW
* [[RKB毎日放送]](RKB):[[TBSテレビ|TBS]]系列(テレビ)(4ch)、[[Japan Radio Network|JRN]]系列(ラジオ)1278&nbsp;kHz 50&nbsp;kW
* [[RKB毎日放送]](RKB):[[TBSテレビ|TBS]]系列(テレビ)(4ch)、[[ジャパン・ラジオ・ネットワーク|JRN]]系列(ラジオ)1278&nbsp;kHz 50&nbsp;kW
* [[福岡放送]](FBS):[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系列(5ch)
* [[福岡放送]](FBS):[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系列(5ch)
* [[TVQ九州放送]](TVQ):[[テレビ東京]]系列(7ch)
* [[TVQ九州放送]](TVQ):[[テレビ東京]]系列(7ch)
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* [[デイリースポーツ]]福岡支社
* [[デイリースポーツ]]福岡支社
* [[九州スポーツ]]([[東京スポーツ|東京スポーツ新聞社]]西部支社)
* [[九州スポーツ]]([[東京スポーツ|東京スポーツ新聞社]]西部支社)
** し、デイリースポーツは福岡市内では一部駅売りのみの販売。
** ただし、デイリースポーツは福岡市内では一部駅売りのみの販売。


== 外交 ==
== 外交 ==
=== 国別外国人登録数 ===
=== 国別外国人登録数 ===
2010930日時点における福岡市の外国人登録総数は23,651人。
20232時点における福岡市の外国人登録総数は40,922人。
; 内訳
; 内訳
:
:
1,165行目: 1,257行目:
! 国籍別(上位)
! 国籍別(上位)
! 人数
! 人数
! 割合
|-
|-
|[[中華人民共和国|中国]]
|[[中華人民共和国|中国]]
| 11,719
| 12,178 (51.5%)
| 28.6%
|-
|[[ネパール]]
| 7,731
| 18.9%
|-
|[[ベトナム]]
| 6,279
| 15.3%
|-
|-
|[[大韓民国|韓国]]・[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]
|[[大韓民国|韓国]]・[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]
| 6,226 (26.3%)
| 6,078
| 14.9%
|-
|-
|[[フィリピン]]
|[[フィリピン]]
| 1,463
| 899 (3.8%)
| 3.6%
|-
|-
|[[アメリカ合衆国]]
|[[アメリカ合衆国]]
| 907
| 631 (2.7%)
| 2.2%
|-
|[[ネパール]]
| 473 (2.0%)
|-
|[[ベトナム]]
| 307 (1.3%)
|-
|-
|[[インドネシア]]
|[[インドネシア]]
| 713
| 304 (1.3%)
| 1.7%
|-
|-
|その他
|その他
| 2,635 (11.1%)
| 6,032
| 14.7%
|-
|総計
| 40,922
| 100%
|}
|}

日本の他都市と同様、中国人と韓国・朝鮮人で外国人登録者総数の約8割を占める。しかし、[[近畿圏]]や[[広島市]]・[[北九州市]]など、西日本の大都市では韓国・朝鮮人登録者数が外国人登録者総数の半分あるいはそれ以上を占めているのに対して、福岡市では中国人登録者数が韓国・朝鮮人登録者数を上回る。


=== 国際交流都市 ===
=== 国際交流都市 ===
* {{Flagicon|USA}} [[オークランド (カリフォルニア州)|オークランド]]市([[アメリカ合衆国]][[カリフォルニア州]])
* {{Flagicon|USA}} [[オークランド (カリフォルニア州)|オークランド]]市([[アメリカ合衆国]][[カリフォルニア州]])
*: [[1962年]][[10月13日]]姉妹都市締結<ref name="sistercity-fukuoka">{{Cite web|和書|url=http://www.city.fukuoka.lg.jp/shisei/profile/06.html|title=姉妹都市|publisher=福岡市|accessdate=2019-02-17}}</ref>
*: [[1962年]][[10月13日]]姉妹都市提携
* {{Flagicon|CHN}} [[広州市|広州]]([[中華人民共和国]][[広東省]])
* {{Flagicon|CHN}} [[広州市|広州]]([[中華人民共和国]][[広東省]])
*: [[1979年]][[5月2日]]姉妹都市提携
*: [[1979年]][[5月2日]]姉妹都市締結<ref name="sistercity-fukuoka"/>
* {{Flagicon|FRA}} [[ボルドー]]([[フランス]])
* {{Flagicon|FRA}} [[ボルドー]]([[フランス]])
*: [[1982年]][[11月8日]]姉妹都市提携
*: [[1982年]][[11月8日]]姉妹都市締結<ref name="sistercity-fukuoka"/>
* {{Flagicon|NZL}} [[オークランド (ニュージーランド)|オークランド]]([[ニュージーランド]])
* {{Flagicon|NZL}} [[オークランド (ニュージーランド)|オークランド]]([[ニュージーランド]])
*: [[1986年]][[6月24日]]姉妹都市提携
*: [[1986年]][[6月24日]]姉妹都市締結<ref name="sistercity-fukuoka"/>
* {{Flagicon|MAS}} [[イポー]]市([[マレーシア]])
* {{Flagicon|MAS}} [[イポー]]市([[マレーシア]])
*: [[1989年]][[3月21日]]姉妹都市提携
*: [[1989年]][[3月21日]]姉妹都市締結<ref name="sistercity-fukuoka"/>
* {{Flagicon|KOR}} [[釜山広域市]]([[大韓民国]])
* {{Flagicon|KOR}} [[釜山広域市]]([[大韓民国]])
*: 1989年[[10月24日]]行政交流都市提携、[[2007年]][[2月2日]]姉妹都市提携に変更
*: [[1989年]][[10月24日]]行政交流都市締結
*: [[2007年]][[2月2日]]姉妹都市締結<ref name="sistercity-fukuoka"/>
* {{flagicon|USA}} [[アトランタ|アトランタ市]](アメリカ合衆国[[ジョージア州]])
* {{flagicon|USA}} [[アトランタ|アトランタ市]](アメリカ合衆国[[ジョージア州]])
*: [[1993年]][[7月20日]]パートナーシップ都市提携、[[2005年]][[2月8日]]姉妹都市提携に変更
*: [[1993年]][[7月20日]]パートナーシップ都市締結
*: [[2005年]][[2月8日]]姉妹都市締結<ref name="sistercity-fukuoka"/>
* {{Flagicon|CHN}} [[青島市|青島]](中華人民共和国[[山東省]])
*: [[2003年]][[2月6日]]経済交流都市提携
* {{Flagicon|MMR}} [[ヤンゴン]]市([[ミャンマー]])
* {{Flagicon|MMR}} [[ヤンゴン]]市([[ミャンマー]])
*: [[2016年]][[12月7日]]姉妹都市提携
*: [[2016年]][[12月7日]]姉妹都市締結<ref name="sistercity-fukuoka"/>


=== 外国公館・施設など ===
=== 外国公館・施設など ===
1,219行目: 1,322行目:
==== 領事館 ====
==== 領事館 ====
* {{Flagicon|USA}} [[在福岡米国領事館|在福岡アメリカ合衆国領事館]]
* {{Flagicon|USA}} [[在福岡米国領事館|在福岡アメリカ合衆国領事館]]
* {{Flagicon|THA}} [[在福岡タイ王国総領事館]]
* {{Flagicon|KOR}} [[在福岡大韓民国総領事館]]
* {{Flagicon|CHN}} [[在福岡中華人民共和国総領事館]]
* {{Flagicon|VIE}} [[在福岡ベトナム総領事館]]
* {{Flagicon|VIE}} [[在福岡ベトナム総領事館]]
* {{Flagicon|AUS}} [[在福岡オーストラリア総領事館]]
* {{Flagicon|ROC}} [[台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処]](領事館に相当する施設)
* {{Flagicon|ROC}} [[台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処]](領事館に相当する施設)
* {{Flagicon|CHN}} [[在福岡中華人民共和国総領事館]]
* {{Flagicon|KOR}} [[在福岡大韓民国総領事館]]
* {{Flagicon|THA}} [[在福岡タイ王国総領事館]]


==== 名誉領事館 ====
==== 名誉領事館 ====
{{表2列|
{{表2列|
* {{Flagicon|ALB}} 在福岡[[アルバニア]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|INA}} 在福岡[[インドネシア]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|INA}} 在福岡[[インドネシア]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|GHA}} 在福岡 [[ガーナ]]共和国名誉総領事館
* {{Flagicon|KAZ}} 在福岡[[カザフスタン]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|KAZ}} 在福岡[[カザフスタン]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|CAM}} 在福岡[[カンボジア]]王国名誉領事館
* {{Flagicon|NEP}}  在福岡[[ネパール]]連邦民主共和国名誉総領事館
* {{Flagicon|MAS}} 在福岡[[マレーシア]]名誉総領事館
* {{Flagicon|MGL}} 在福岡[[モンゴル]]国名誉領事館
* {{Flagicon|LAO}} 在福岡[[ラオス]]人民民主共和国名誉領事館
* {{Flagicon|CAN}} 在福岡[[カナダ]]名誉領事館
* {{Flagicon|CAN}} 在福岡[[カナダ]]名誉領事館
* {{Flagicon|COL}} 在福岡[[コロア]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|CAM}} 在福岡[[ボジア]]国名誉領事館
* {{Flagicon|MEX}} 在福岡[[メキシコ]]合衆国名誉領事館
* {{Flagicon|SAM}} 在福岡[[サモア]]独立国名誉領事館
* {{Flagicon|ALB}} 在福岡[[アルバニア]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|SWI}} 在福岡[[スイス]]名誉領事館
* {{Flagicon|ITA}} 在福岡[[イタリア]]名誉領事館
* {{Flagicon|ESP}} 在福岡[[スペ]]王国名誉領事館
* {{Flagicon|DEN}} 在福岡[[デンマーク]]王国名誉領事館
* {{Flagicon|GER}} 在福岡[[ドイツ]]連邦共和国名誉領事館
|
|
* {{Flagicon|GBR}} 在福岡[[イギリス|英国]]名誉領事館
* {{Flagicon|TUR}} 在福岡[[トルコ]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|AUT}} 在福岡[[ストリア]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|NZL}} 在福岡[[ニュジーランド]]名誉領事館
* {{Flagicon|ESP}} 在福岡[[スペイン]]名誉領事館
* {{Flagicon|NEP}} 在福岡[[ネパール]]連邦民主共和国名誉領事館
* {{Flagicon|DEN}} 在福岡[[デンマーク]]王国名誉領事館
* {{Flagicon|GER}} 在福岡[[ドイツ]]名誉領事館
* {{Flagicon|NOR}} 在福岡[[ノルウェー]]王国名誉領事館
* {{Flagicon|FRA}} 在福岡[[フランス]]名誉領事館
* {{Flagicon|FRA}} 在福岡[[フランス]]名誉領事館
* {{Flagicon|BUL}} 在福岡[[ブルガリア]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|BUL}} 在福岡[[ブルガリア]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|BEL}} 在福岡[[ベルギー]]王国名誉領事館
* {{Flagicon|BEL}} 在福岡[[ベルギー]]王国名誉領事館
* {{Flagicon|NZL}} 在福岡[[ニュジーランド]]名誉領事館
* {{Flagicon|MAS}} 在福岡[[マレシア]]名誉領事館
* {{Flagicon|FSM}} 在福岡[[ミクロネシア連邦]]名誉総領事館
* {{Flagicon|FSM}} 在福岡[[ミクロネシア連邦]]名誉総領事館
* {{Flagicon|TUR}} 在福岡[[トルコ]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|MMR}} 在福岡[[ミャンマー連邦共和国]]名誉領事館
* {{Flagicon|GHA}} 在福岡 [[ガーナ]]共和国名誉領事館
* {{Flagicon|MGL}} 在福岡[[モンゴル]]国名誉領事館
* {{Flagicon|LAO}} 在福岡[[ラオス]]人民民主共和国名誉領事館
}}
}}

{{clear}}
{{clear}}


1,274行目: 1,372行目:
* {{Flagicon|FRA}}アンスティチュ・フランセ九州(旧九州日仏学館)
* {{Flagicon|FRA}}アンスティチュ・フランセ九州(旧九州日仏学館)


== 地域施設 ==
== 地域 ==
教育施設は下記「教育」を、文化施設については下記「文化」を参照。
教育施設は下記「教育」を、文化施設については下記「文化」を参照。


1,282行目: 1,380行目:
* [[博多警察署]](港湾地区および福岡空港内を除く博多区全域)
* [[博多警察署]](港湾地区および福岡空港内を除く博多区全域)
* [[東警察署 (福岡県)|東警察署]](港湾地区を除く東区全域)
* [[東警察署 (福岡県)|東警察署]](港湾地区を除く東区全域)
* [[早良警察署]](城南区・早良区全域)
* [[西警察署 (福岡県)|西警察署]](西区全域)
* [[南警察署 (福岡県)|南警察署]](南区全域)
* [[南警察署 (福岡県)|南警察署]](南区全域)
* [[早良警察署]](早良区全域)
* [[城南警察署 (福岡県)|城南警察署]](城南区全域)
* [[西警察署 (福岡県)|西警察署]](西区全域)
* [[博多臨港警察署]](港湾地区)
* [[博多臨港警察署]](港湾地区)
* [[福岡空港警察署]](福岡空港内)
* [[福岡空港警察署]](福岡空港内)
1,293行目: 1,392行目:
=== 郵便 ===
=== 郵便 ===
[[ファイル:Fukuoka central postoffice.jpg|福岡中央郵便局|thumb]]
[[ファイル:Fukuoka central postoffice.jpg|福岡中央郵便局|thumb]]
[[2007年]](平成19年)5月、[[日本郵政公社]]の民営化による事業拠点集約に伴い、福岡都市圏の郵便物の集約・発送の中核拠点として東区に「新福岡郵便局」(民営化後は[[郵便事業]]会社管轄、新福岡支店に移行。現在は日本郵便配下の[[新福岡郵便局]])が開設された。その際、今宿、北崎、周船寺、早良南の4局は取集事務が廃止され配達のみを行う「配達センター」に、それ以外の郵便局は「統括センター」にそれぞれ移行し、民営化に伴い統括センター設置郵便局に郵便事業会社支店が、配達センター設置局に集配センターが置かれた。その後、郵便事業博多支店が[[福岡空港]]近隣に移転し、後に[[博多北郵便局]]となったため、現在の[[博多郵便局]]は集配業務を行っておらず、[[ゆうゆう窓口]]と[[私書箱]]の業務については同居する博多北郵便局博多駅前分室が担当している。
[[2007年]](平成19年)5月、[[日本郵政公社]]の民営化による事業拠点集約に伴い、福岡都市圏の郵便物の集約・発送の中核拠点として東区に「新福岡郵便局」(民営化後は[[郵便事業]]会社管轄、新福岡支店に移行。現在は日本郵便配下の[[新福岡郵便局]])が開設された。その際、今宿、北崎、周船寺、早良南の4局は取集事務が廃止され配達のみを行う「配達センター」に、それ以外の郵便局は「統括センター」にそれぞれ移行し、民営化に伴い統括センター設置郵便局に郵便事業会社支店が、配達センター設置局に集配センターが置かれた。その後、郵便事業博多支店が[[福岡空港]]近隣に移転し、後に[[博多北郵便局]]となったため、現在の[[博多郵便局]]は集配業務を行っておらず、[[ゆうゆう窓口]]と[[私書箱]]の業務などについては同居する博多北郵便局博多駅前分室が担当している。
; 集配局
; 集配局
: 市内にある集配局は以下の通り。番号は各集配局に対応する郵便番号で、括弧内は大凡の管轄区域である。
: 市内にある集配局は以下の通り。番号は各集配局に対応する郵便番号で、括弧内は大凡の管轄区域である。
1,314行目: 1,413行目:
* [[福岡県立図書館]]
* [[福岡県立図書館]]
* [[福岡市総合図書館]]
* [[福岡市総合図書館]]
: 分館として、福岡市東図書館・福岡市和白図書館・福岡市博多図書館・福岡市博多南図書館・福岡市中央図書館・福岡市南図書館・福岡市城南図書館・福岡市早良図書館・福岡市西図書館・福岡市西部図書館がある。
** 分館として、福岡市東図書館・福岡市和白図書館・福岡市博多図書館・福岡市博多南図書館・福岡市中央図書館・福岡市南図書館・福岡市城南図書館・福岡市早良図書館・福岡市早良南図書館・福岡市西図書館・福岡市西部図書館がある。


=== 博物館・美術館・動物園 等 ===
=== 博物館・美術館・動物園など ===
* [[福岡市博物館]]
* [[福岡市博物館]]
* [[福岡市美術館]]
* [[福岡市美術館]]
1,330行目: 1,429行目:
* [[福岡市埋蔵文化財センター]]
* [[福岡市埋蔵文化財センター]]


== 主な学校 ==
== 教育 ==
[[ファイル:Kyushu University Ito Campus Center Zone and East Zone 20180808.jpg|thumb|九州大学]]
[[ファイル:Kyushu University Ito Campus Center Zone and main entrance 20180807.jpg|thumb|九州大学]]
[[ファイル:Fukuoka Women's University01.jpg|thumb|福岡女子大学]]
[[ファイル:Fukuoka Women's University01.jpg|thumb|福岡女子大学]]
[[ファイル:Fukuoka-university.jpg|thumb|福岡大学]]
[[ファイル:Fukuoka-university.jpg|thumb|福岡大学]]
1,352行目: 1,451行目:
* [[中村学園大学]]
* [[中村学園大学]]
* [[福岡大学]]
* [[福岡大学]]
* [[福岡看護大学]]
* [[福岡工業大学]]
* [[福岡工業大学]]
* [[福岡歯科大学]]
* [[福岡歯科大学]]
* [[福岡女学院大学]]
* [[福岡女学院大学]]
* [[国際医療福祉大学]]
* [[国際医療福祉大学]]
* [[福岡国際医療福祉大学]]
* [[令和健康科学大学]]


=== 短期大学 ===
=== 短期大学 ===
1,361行目: 1,463行目:
* [[香蘭女子短期大学]]
* [[香蘭女子短期大学]]
* [[純真短期大学]]
* [[純真短期大学]]
* [[精華女子短期大学]]
* [[精華女子短期大学]](敷地の一部が春日市にまたがる)
* [[中村学園大学短期大学部]]
* [[中村学園大学短期大学部]]
* [[西日本短期大学]]
* [[西日本短期大学]]
1,406行目: 1,508行目:
* [[西南学院中学校・高等学校|西南学院高等学校・中学校]]、[[西南学院小学校]]
* [[西南学院中学校・高等学校|西南学院高等学校・中学校]]、[[西南学院小学校]]
* [[福岡大学附属大濠中学校・高等学校]]
* [[福岡大学附属大濠中学校・高等学校]]
* [[福岡大学附属若葉高等学校]]
* [[第一薬科大学付属高等学校]]
* [[第一薬科大学付属高等学校]]
* [[上智福岡中学校・高等学校]]
* [[上智福岡中学校・高等学校]]
1,426行目: 1,529行目:
* [[福岡海星女子学院高等学校]]・中学校(中学校は休校中)
* [[福岡海星女子学院高等学校]]・中学校(中学校は休校中)
* [[福岡女学院中学校・高等学校|福岡女学院高等学校・中学校]]
* [[福岡女学院中学校・高等学校|福岡女学院高等学校・中学校]]
* [[福岡大学附属若葉高等学校]]
* [[福岡雙葉中学校・高等学校|福岡雙葉高等学校・中学校]]・[[福岡雙葉小学校|小学校]]
* [[福岡雙葉中学校・高等学校|福岡雙葉高等学校・中学校]]・[[福岡雙葉小学校|小学校]]


1,448行目: 1,550行目:
* [[福岡県自動車学校]]
* [[福岡県自動車学校]]
* [[福岡市自動車学校]]
* [[福岡市自動車学校]]
* [[マイマイスクール花畑]]
* マイマイスクール花畑
* [[マイマイスクール笹丘]]
* マイマイスクール笹丘
* [[姪浜ドライビングスクール]]
* 姪浜ドライビングスクール
* [[東福岡自動車学校]]
* [[東福岡自動車学校]]
'''福岡労働局長登録教習機関'''
'''福岡労働局長登録教習機関'''
* 福岡県建設技能教習センター
* 福岡県建設技能教習センター
* [[大洋サンソ]]
* 大洋サンソ
* [[中村労働安全衛生コンサルタント事務所]]
* 中村労働安全衛生コンサルタント事務所
* [[日本経営教育センター]]
* 日本経営教育センター
'''登録小型船舶教習所'''
'''登録小型船舶教習所'''
* [[ボート免許センター]]
* ボート免許センター
* [[堀川登録小型船舶教習所]]
* 堀川登録小型船舶教習所
* [[オーシャン登録小型船舶教習所]]
* オーシャン登録小型船舶教習所
'''インターナショナルスクール'''
'''インターナショナルスクール'''
* [[福岡インターナショナルスクール]]
* [[福岡インターナショナルスクール]]
'''神学校'''
* [[日本カトリック神学院|福岡カトリック神学院]]


=== 文化財 ===
=== 文化財 ===
1,470行目: 1,574行目:
=== 概要 ===
=== 概要 ===
; 市内の公共交通
; 市内の公共交通
: 鉄道としてはJR線、[[西日本鉄道]](西鉄)のほか[[福岡市地下鉄]]3路線が整備されている。福岡市は地下鉄とバスが事業主体の違いから競合関係となっており、郊外から都心へ直接向かうバス路線や都市高経由のバス路線が多く設定されているが、10年以内を目途に複数の地下鉄駅にバスターミナルを整備することで都心部へのバスの流入を減らす構想がある<ref>[http://sankei.jp.msn.com/region/news/130311/fkk13031102110001-n1.htm 福岡市営地下鉄 / 西鉄バス バスターミナル併設の拠点駅を整備(産経新聞2013年3月11日)]</ref>。バス&ライドは[[大橋駅 (福岡県)|大橋駅]]や[[藤崎駅 (福岡県)|藤崎駅]]などでは頻度も多く機能しているが、その他の鉄道駅では、バス路線の接続性が悪く、運行本数は少ない。なお、南区には唯一地下鉄がないが[[西鉄天神大牟田線]]の市内区間は地下鉄と遜色ない頻度で運行されている。
: 鉄道としてはJR線、[[西日本鉄道]](西鉄)のほか[[福岡市地下鉄]]3路線が整備されている。路線バスは日本最大のバス事業者である[[西鉄バス]]が中心的な役割を果たしており、天神や博多を含む「福岡都心100円バスエリア」内であればどの西鉄バスであっても100円で利用できていたが、<ref>{{Cite web|和書|title=福岡都心100円バス|路線図・路線案内|バス情報|西鉄グループ|url=http://www.nishitetsu.jp/bus/rosen/100/|website=西鉄グループ|accessdate=2021-02-23|language=ja}}</ref> 新型コロナウイルス の影響による業績悪化を受け、2021年7月1日より150円に値上げされた。福岡市は地下鉄とバスが事業主体の違いから競合関係となっており、郊外から都心へ直接向かうバス路線や都市高経由のバス路線が多く設定されているが、10年以内を目途に複数の地下鉄駅にバスターミナルを整備することで都心部へのバスの流入を減らす構想がある<ref>[https://web.archive.org/web/20130311122842/http://sankei.jp.msn.com/region/news/130311/fkk13031102110001-n1.htm 福岡市営地下鉄 / 西鉄バス バスターミナル併設の拠点駅を整備(産経新聞2013年3月11日)]</ref>。バス&ライドは[[大橋駅 (福岡県)|大橋駅]]や[[藤崎駅 (福岡県)|藤崎駅]]などでは頻度も多く機能しているが、その他の鉄道駅では、バス路線の接続性が悪く、運行本数は少ない。なお、南区には唯一地下鉄がないが[[西鉄天神大牟田線]]の市内区間は地下鉄と遜色ない頻度で運行されている。
: 共通[[乗車カード]]としては、[[ICカード]]である[[SUGOCA]]([[九州旅客鉄道|JR九州]])・[[nimoca]](西鉄)・[[はやかけん]](地下鉄)、ならびに[[Suica]]([[東日本旅客鉄道|JR東日本]])などの「全国相互利用サービス」対応の各カードが市内の全ての電車・バスで利用可能となっている。磁気式カードとしては、[[よかネットカード]]・[[ワイワイカード]]・[[えふカード]]が存在したがICカード乗車券の普及により全て廃止された。
: 共通[[乗車カード]]としては、[[ICカード]]である[[SUGOCA]]([[九州旅客鉄道|JR九州]])・[[nimoca]](西鉄)・[[はやかけん]](地下鉄)、ならびに[[Suica]]([[東日本旅客鉄道|JR東日本]])などの「全国相互利用サービス」対応の各カードが市内の全ての電車・バスで利用可能となっている。磁気式カードとしては、[[よかネットカード]]・[[ワイワイカード]]・[[えふカード]]が存在したがICカード乗車券の普及により全て廃止された。
; 都市圏の交通
; 都市圏の交通
: 福岡都市圏への主な広域道路網は、九州自動車道、西九州自動車道、国道3号線、筑紫バイパスなどである。
: 福岡都市圏への主な広域道路網は、九州自動車道、西九州自動車道、国道3号線、筑紫バイパスなどである。
: 鉄道は[[福岡市地下鉄]][[西日本鉄道]](西鉄)JR([[九州旅客鉄道|JR九州]][[西日本旅客鉄道|JR西日本]])があり、西鉄・JRは近郊輸送における都市間電車・郊外電車の機能も持つ。
: 鉄道は[[福岡市地下鉄]][[西日本鉄道]](西鉄)JR([[九州旅客鉄道|JR九州]][[西日本旅客鉄道|JR西日本]])があり、西鉄・JRは近郊輸送における都市間電車・郊外電車の機能も持つ。
: 西鉄の路線は全線が福岡県内に所在する。天神から南へ延びる[[西鉄天神大牟田線|天神大牟田線]]は特別料金不要の特急・急行電車を運行する主要路線で[[筑紫地域]]や[[久留米都市圏|久留米]]・[[柳川市|柳川]]などの県南部からの利便性が高い。反面、東へ延びる[[西鉄貝塚線|貝塚線]]は貝塚で地下鉄箱崎線と接続しているものの、相互乗り入れは行っていない。
: 西鉄の路線は全線が福岡県内に所在する。天神から南へ延びる[[西鉄天神大牟田線|天神大牟田線]]は特別料金不要の特急・急行電車を運行する主要路線で[[筑紫地域]]や[[久留米都市圏|久留米]]・[[柳川市|柳川]]などの県南部からの利便性が高い。反面、東へ延びる[[西鉄貝塚線|貝塚線]]は貝塚で地下鉄箱崎線と接続しているものの、相互乗り入れは行っていない。
: JR九州の在来線は従来長距離輸送を重視しており、快速・普通列車の速達性などは低く、近郊輸送や都市圏交通としての利便性は都市規模に比してあまり高くはなかったが、2011年3月の[[九州新幹線 (鹿児島ルート)|九州新幹線]]の全線開業に合わせたダイヤ改正で、並行在来線区間における特急の減便と併せて普通・快速列車が増発され、やや改善された。
: JR九州の在来線は大分市や長崎市などの九州各都市へ向かう特急列車を中心に従来長距離輸送を重視しており、快速・普通列車の速達性などは低く、[[北九州市]]と比較しても近郊輸送や都市圏交通としての利便性は都市規模に比してあまり高くはなかったが、2011年3月の[[九州新幹線]]の全線開業に合わせたダイヤ改正で、並行在来線区間における特急の減便と併せて普通・快速列車が増発され、やや改善された。
: 地下鉄空港線はJR九州[[筑肥線]]との直通運転で[[佐賀県]]北部の唐津市まで乗り入れており、唐津市から乗り換えなしで天神、福岡空港へ行くことが出来る。
: 地下鉄空港線はJR九州[[筑肥線]]との直通運転で[[佐賀県]]北部の唐津市まで乗り入れており、唐津市から乗り換えなしで天神、福岡空港へ行くことが出来る。
; 市南部の交通対策
; 市南部の交通対策
: 昭和期の急速な都市化に伴い、市の西南部・中南部では唯一の交通機関であった道路網の整備が不十分かつ遅れたため、主要道路の渋滞の激化や生活道路への流入の交通問題が深刻化していた。
: 昭和期の急速な都市化に伴い、市の西南部・中南部では唯一の交通機関であった道路網の整備が不十分かつ遅れたため、主要道路の渋滞の激化や生活道路への流入などの交通問題が深刻化していた。
: 以前より課題であった市西南部への交通対策は、前述の地下鉄七隈線に加え、[[福岡外環状道路]]が2011年4月、[[福岡高速5号線]]が2012年7月にそれぞれ完成供用され、高速5号線が[[福岡高速環状線]]になり市内の環状幹線道路網が完成した。また、これらに接続する新たな主要幹線道路として[[若久通り]]、[[城南学園通り]]、[[原通り]]などの南北幹線が整備され、1970年代から良くなかった市南部(西南部、中南部)への道路状況は、不況、少子高齢化による交通量の減少と相まって、2010年前後に入りようやく改善の兆しが見えつつある。
: 以前より課題であった市西南部への交通対策は、前述の地下鉄七隈線に加え、[[福岡外環状道路]]が2011年4月、[[福岡高速5号線]]が2012年7月にそれぞれ完成供用され、高速5号線が[[福岡高速環状線]]になり市内の環状幹線道路網が完成した。また、これらに接続する新たな主要幹線道路として[[若久通り]]、[[城南学園通り]]、[[原通り]]などの南北幹線が整備され、1970年代から良くなかった市南部(西南部、中南部)への道路状況は、不況、少子高齢化による交通量の減少と相まって、2010年前後に入りようやく改善の兆しが見えつつある。
: 中南部については、2000年代中ごろに地元有力国会議員の[[山崎拓]]にちなんだ地元では「山崎道路」といわれる構想<ref>天神から薬院新川沿いに南下、平尾の小山および鴻巣山山地を2本のトンネルで抜け、寺塚・長住方面に出る</ref> が噂があったが立ち消えとなった。中南部への軌道系交通機関の整備も含め、現状は全て構想段階に止まり、具体化している有効な交通対策は現時点で存在しない。
: 中南部については、2000年代中ごろに地元有力国会議員の[[山崎拓]]にちなんだ地元では「山崎道路」といわれる構想<ref group="注釈">天神から薬院新川沿いに南下、平尾の小山および鴻巣山山地を2本のトンネルで抜け、寺塚・長住方面に出る</ref> が噂があったが立ち消えとなった。中南部への軌道系交通機関の整備も含め、現状は全て構想段階に止まり、具体化している有効な交通対策は現時点で存在しない。
; 遠隔地への連絡
; 遠隔地への連絡
: 航空路線・鉄道(新幹線を含む)・高速バス路線・船舶航路が整備されている。航空路線・船舶航路は日本国外へも運航している。長距離航路は立地条件の関係で外海航路のみ。内海航路となる四国・関西・関東方面へのフェリーは[[北九州港]]に発着する。[[博多港]]からの釜山行きの航路は国際旅客数日本一である。
: 航空路線・鉄道(新幹線を含む)・高速バス路線・船舶航路が整備されている。航空路線・船舶航路は日本国外へも運航している。長距離航路は立地条件の関係で外海航路のみ。内海航路となる四国・関西・関東方面へのフェリーは[[北九州港]]に発着する。[[博多港]]からの釜山行きの航路は国際旅客数日本一である。
: JR九州では[[博多駅]]をハブターミナルとしており、数多くの特急車を博多駅中心に九州内くまなく運行している。
: JR九州では[[博多駅]]をハブターミナルとしており、数多くの特急や新幹線を博多駅中心に九州内くまなく運行している。
: [[山陽新幹線]]は、[[北九州市]]との間で通勤用として利用されているほか、本州方面への重要な交通路として利用されている。2011年3月12日に全線開業した[[九州新幹線 (鹿児島ルート)|九州新幹線]]は、[[熊本市]]や[[鹿児島市]]との間の時間的距離を大幅に短縮した。
: [[山陽新幹線]]は、[[北九州市]]との間で通勤用として利用されているほか、本州方面への重要な交通路として利用されている。2011年3月12日に全線開業した[[九州新幹線]]は、[[熊本市]]や[[鹿児島市]]との間の時間的距離を大幅に短縮した。
: [[西鉄天神高速バスターミナル]]や[[博多バスターミナル]]から高速バスが多く運行されている。天神バスセンターから北九州、佐賀をはじめ熊本、長崎、大分方面への路線は1時間に2本 - 4本と本数が多く利用者が多い。
: [[西鉄天神高速バスターミナル]]や[[博多バスターミナル]]から高速バスが多く運行されている。天神バスセンターから北九州、佐賀をはじめ熊本、長崎、大分方面への路線は1時間に2本 - 4本と本数が多く利用者が多い。


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[[ファイル:Fukuoka Airport International Terminal Departure Floor.jpg|thumb|福岡空港国際線]]
[[ファイル:Fukuoka Airport International Terminal Departure Floor.jpg|thumb|福岡空港国際線]]
* [[福岡空港]](板付空港)
* [[福岡空港]](板付空港)

* [[博多港]]
* [[博多港]]


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[[福岡市地下鉄空港線]][[福岡空港駅]]から[[博多駅]]までは約5分、[[天神駅]]までは約10分である。また、北部九州の他地域からの直通バスが多く運行されている。
[[福岡市地下鉄空港線]][[福岡空港駅]]から[[博多駅]]までは約5分、[[天神駅]]までは約10分である。また、北部九州の他地域からの直通バスが多く運行されている。


将来の需要動向やそれへの対応策について、2005年からパブリックインボルブメントをおこなって将来像を検討している。2008年現在、将来需要は現在の空港の能力を超えるという試算のもとに、新空港建設案び、現在地での拡張案の二案に絞って平成20年度中の一本化が図られる見通しである。
将来の需要動向やそれへの対応策について、2005年からパブリックインボルブメントをおこなって将来像を検討している。2008年現在、将来需要は現在の空港の能力を超えるという試算のもとに、新空港建設案および、現在地での拡張案の二案に絞って平成20年度中の一本化が図られる見通しである。


=== 鉄道 ===
=== 鉄道 ===
[[ファイル:Kyushu Railway - Series 813-100 - 01.JPG|thumb|鹿児島本で使われてい電車([[JR九州813系電車|JR九州813系]]]]
[[ファイル:JR Hakata City 2011 Jan.jpg|thumb|JRの中心駅となる[[博多駅]]]]
[[ファイル:Nishi-Nippon Railroad - Series 8000 - 01.JPG|thumb|天神大牟田線の特急電車([[西鉄8000形電車|8000形]]]]
[[ファイル:Solaria Terminal Building 20130718.jpg|thumb|西鉄天神大牟田線の起点駅となる[[西鉄福岡(天神)駅]]]]
[[ファイル:Nishi-Nippon Railroad - Series 3000 - 01.JPG|thumb|天神大牟田線の電車([[西鉄3000形電車|3000形]])]]
[[ファイル:Fukuoka-sw Nanakuma-line series3000 1.jpg|thumb|[[福岡市地下鉄七隈線]]の電車([[福岡市交通局3000系電車|3000系]])]]
[[ファイル:Fukuokasubway2000.jpg|thumb|地下鉄空港線・箱崎線の電車([[福岡市交通局2000系電車|2000系]])]]
[[ファイル:Tenjinminami subway entrance.jpg|thumb|天神南駅の入り口]]
[[ファイル:Tenjin Minami Station Platform.jpg|thumb|天神南駅のプラットフォーム]]
JR線の中心駅は[[博多駅]]、西鉄の中心駅は[[西鉄福岡(天神)駅]]となる。
JR線の中心駅は[[博多駅]]、西鉄の中心駅は[[西鉄福岡(天神)駅]]となる。


'''主要駅・乗換駅・ターミナル駅'''
'''主要駅・乗換駅・ターミナル駅'''
* 博多駅 〔[[東海道新幹線|東海道・]][[山陽新幹線]]、[[九州新幹線]]、[[鹿児島本線|JR鹿児島本線]]、[[篠栗線|JR篠栗線]]([[福北ゆたか線]])、[[福岡市地下鉄空港線|地下鉄空港線]]〕
* '''[[博多駅]]''' 〔[[東海道新幹線|東海道・]][[山陽新幹線]]、[[九州新幹線]]、[[鹿児島本線|JR鹿児島本線]]、[[篠栗線|JR篠栗線]]([[福北ゆたか線]])、[[福岡市地下鉄空港線|地下鉄空港線]]、[[福岡市地下鉄七隈線|地下鉄七隈線]]〕
* 西鉄福岡(天神)駅 〔[[西鉄天神大牟田線]]〕
* '''[[西鉄福岡(天神)駅]]''' 〔[[西鉄天神大牟田線]]〕
* [[天神駅]] 〔地下鉄空港線〕
* [[天神駅]] 〔地下鉄空港線〕
* [[天神南駅]] 〔[[福岡市地下鉄七隈線|地下鉄七隈線]]
* [[天神南駅]] 〔地下鉄七隈線〕
* [[中洲川端駅]] 〔地下鉄空港線、[[福岡市地下鉄箱崎線|地下鉄箱崎線]]〕
* [[中洲川端駅]] 〔地下鉄空港線、[[福岡市地下鉄箱崎線|地下鉄箱崎線]]〕
* [[福岡空港駅]] 〔地下鉄空港線〕
* [[福岡空港駅]] 〔地下鉄空港線〕
1,526行目: 1,624行目:
* [[香椎駅]]・[[西鉄香椎駅]] 〔JR鹿児島本線、[[香椎線|JR香椎線]](海の中道線)、[[西鉄貝塚線]]〕
* [[香椎駅]]・[[西鉄香椎駅]] 〔JR鹿児島本線、[[香椎線|JR香椎線]](海の中道線)、[[西鉄貝塚線]]〕
* [[西新駅]] 〔地下鉄空港線〕
* [[西新駅]] 〔地下鉄空港線〕
* [[藤崎駅 (福岡県)|藤崎駅]] 〔地下鉄空港線、[[藤崎バス乗継ターミナル]]と直結〕
* [[大橋駅 (福岡県)|大橋駅]] 〔西鉄天神大牟田線〕
* [[大橋駅 (福岡県)|大橋駅]] 〔西鉄天神大牟田線〕
* [[姪浜駅]] 〔地下鉄空港線、[[筑肥線|JR筑肥線]]〕
* [[姪浜駅]] 〔地下鉄空港線、[[筑肥線|JR筑肥線]]〕
* [[貝塚駅 (福岡県)|貝塚駅]] 〔地下鉄箱崎線、[[西鉄貝塚線]]〕
* [[貝塚駅 (福岡県)|貝塚駅]] 〔地下鉄箱崎線、[[西鉄貝塚線]]〕
* [[吉塚駅]] 〔JR鹿児島本線、JR福北ゆたか線〕
* [[吉塚駅]] 〔JR鹿児島本線、JR篠栗線(福北ゆたか線)
* [[千早駅#JR千早駅|千早駅]]・[[千早駅#西鉄千早駅|西鉄千早駅]] 〔JR鹿児島本線、西鉄貝塚線〕
* [[千早駅#JR千早駅|千早駅]]・[[千早駅#西鉄千早駅|西鉄千早駅]] 〔JR鹿児島本線、西鉄貝塚線〕
* [[和白駅]] 〔JR海ノ中道線、西鉄貝塚線〕
* [[和白駅]] 〔JR海ノ中道線、西鉄貝塚線〕
* [[橋本駅 (福岡県)|橋本駅]] 〔地下鉄七隈線〕
* [[橋本駅 (福岡県)|橋本駅]] 〔地下鉄七隈線〕
* [[七隈駅]] 〔地下鉄七隈線〕
* [[七隈駅]] 〔地下鉄七隈線〕
* [[南福岡駅]] 〔[[鹿児島本線|JR鹿児島本線]]〕
* [[南福岡駅]] 〔[[鹿児島本線|JR鹿児島本線]]、付近に南福岡車両区がある関係上
* [[博多南駅]] 〔[[博多南線]]〕


'''その他の駅(抄)'''
'''その他の駅(抄)'''
1,554行目: 1,652行目:
* [[西日本鉄道]](西鉄電車)
* [[西日本鉄道]](西鉄電車)
** [[西鉄天神大牟田線|天神大牟田線]]
** [[西鉄天神大牟田線|天神大牟田線]]
**: 西鉄福岡(天神)駅 - [[薬院駅]] - [[西鉄平尾駅]] - [[高宮駅 (福岡県)|高宮駅]] - [[大橋駅 (福岡県)|大橋駅]] - [[井尻駅]] - [[雑餉隈駅]]
**: 西鉄福岡(天神)駅 - [[薬院駅]] - [[西鉄平尾駅]] - [[高宮駅 (福岡県)|高宮駅]] - [[大橋駅 (福岡県)|大橋駅]] - [[井尻駅]] - [[雑餉隈駅]] - [[桜並木駅]]
** [[西鉄貝塚線|貝塚線]]
** [[西鉄貝塚線|貝塚線]]
**: 貝塚駅 - [[名島駅]] - [[千早駅#西鉄千早駅|西鉄千早駅]] - [[香椎宮前駅]] - [[西鉄香椎駅]] - [[香椎花園前駅]] - [[唐の原駅]] - 和白駅 - [[三苫駅]]
**: 貝塚駅 - [[名島駅]] - [[千早駅#西鉄千早駅|西鉄千早駅]] - [[香椎宮前駅]] - [[西鉄香椎駅]] - [[香椎花園前駅]] - [[唐の原駅]] - 和白駅 - [[三苫駅]]
1,563行目: 1,661行目:
**: 中洲川端駅 - [[馬出九大病院前駅]] - [[貝塚駅 (福岡県)|貝塚駅]]
**: 中洲川端駅 - [[馬出九大病院前駅]] - [[貝塚駅 (福岡県)|貝塚駅]]
** [[福岡市地下鉄七隈線|七隈線]]
** [[福岡市地下鉄七隈線|七隈線]]
**: [[天神南駅]] - 薬院駅 - [[六本松駅]] - [[福大前駅]] - [[橋本駅 (福岡県)|橋本駅]]
**: 博多駅 - [[櫛田神社前駅]] - [[天神南駅]] - 薬院駅 - [[六本松駅]] - [[福大前駅]] - [[橋本駅 (福岡県)|橋本駅]]


'''すでに廃止された路線'''
'''すでに廃止された路線'''
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=== バス路線 ===
=== バス路線 ===
[[ファイル:Nishi-Nippon Railroad - 9876.JPG|thumb|西鉄バス]]
[[ファイル:Hakata bus turminal 2011.jpg|thumb|博多バスターミナル]]
[[ファイル:Hakata bus turminal 2011.jpg|thumb|博多バスターミナル]]
[[ファイル:Nishitetsu Tenjin Expresswaybus Terminal Platform.jpg|thumb|西鉄天神高速バスターミナル]]
[[ファイル:Nishitetsu Tenjin Expresswaybus Terminal Platform.jpg|thumb|西鉄天神高速バスターミナル]]
福岡市交通局は発足当初より地下鉄専業であり、元来福岡市において市営バスは存在していない。市内の大部分は[[西鉄バス]]による運行で、100種類を超える系統が存在している。乗車方法はどの事業者も'''後乗り前降り後払い'''で、運賃は原則として整理券による区間制である(ただし市の中心部などに100円均一区間が存在する)。一般路線バスでは一部を除き、非接触型ICカードの[[nimoca]]・[[はやかけん]]・[[SUGOCA]]・[[Suica]]をはじめとした全国相互利用サービス対応のカードが利用できる。
福岡市交通局は発足当初より地下鉄専業であり、元来福岡市において市営バスは存在していない。市内の大部分は[[西鉄バス]]による運行で、100種類を超える系統が存在している。乗車方法はどの事業者も'''後乗り前降り後払い'''で、運賃は原則として整理券による区間制である(ただし先述の通り市の中心部(天神・博多間)などに150円均一区間が存在する)。一般路線バスでは一部を除き、非接触型ICカードの[[nimoca]]・[[はやかけん]]・[[SUGOCA]]・[[Suica]]をはじめとした全国相互利用サービス対応のカードが利用できる。


'''市内の主要バスターミナル'''
'''市内の主要バスターミナル'''
1,583行目: 1,680行目:


==== 一般路線 ====
==== 一般路線 ====
; [[西鉄バス]]([[西日本鉄道]]・[[西鉄バス筑豊]]・[[西鉄バス宗像]]・[[西鉄バス二日市]])
; [[西鉄バス]]([[西日本鉄道]]・[[西鉄バス宗像]]・[[西鉄バス二日市]])
: 市内の大半の地区に路線を持つ。福岡市内の大半の路線は西日本鉄道が運行しているが、一部の路線は分離子会社の西鉄バス筑豊・西鉄バス宗像・西鉄バス二日市が運行している。糸島市以外の福岡市周辺の市町村と福岡市内を結ぶ路線も多数ある。西区の今宿以西では九州大学伊都キャンパスと福岡市中心部を結ぶ路線のみがある。
: 市内の大半の地区に路線を持つ。福岡市内の大半の路線は西日本鉄道が運行しているが、一部の路線は分離子会社の西鉄バス宗像・西鉄バス二日市が運行している。糸島市以外の福岡市周辺の市町村と福岡市内を結ぶ路線も多数ある。西区の今宿以西では九州大学伊都キャンパスと福岡市中心部を結ぶ路線のみがある。
; [[昭和自動車]](昭和バス)
; [[昭和自動車]](昭和バス)
: 主に西区内に路線を持つ。福岡市内と糸島市を結ぶ路線もある。同社の運行する[[糸島市コミュニティバス]]のうち前原今宿線・川原線が福岡市内に乗り入れ、福岡市内相互停留所間の乗降も可能である。
: 主に西区内に路線を持つ。福岡市内と糸島市を結ぶ路線もある。同社の運行する[[糸島市コミュニティバス]]のうち前原今宿線・川原線が福岡市内に乗り入れ、福岡市内相互停留所間の乗降も可能である。
1,591行目: 1,688行目:
; [[姪浜タクシー#バス事業|姪浜タクシー]](路線バス事業)
; [[姪浜タクシー#バス事業|姪浜タクシー]](路線バス事業)
: 昭和自動車が廃止した路線の代替として、福岡市の補助を受け、姪浜駅 - 今宿 - 今宿野外活動センター間を結ぶ今宿姪浜線を運行する。
: 昭和自動車が廃止した路線の代替として、福岡市の補助を受け、姪浜駅 - 今宿 - 今宿野外活動センター間を結ぶ今宿姪浜線を運行する。
; 飯倉タクシー
: 西鉄バスの廃止路線の代替として、福岡市の補助を受け、早良区南部で予約制乗合タクシー・乗合タクシーを運行する。
; 協和タクシー
; 協和タクシー
: [[新宮町コミュニティバス]]「マリンクス」を運行しており、福岡市内の福工大前駅を経由する。
: [[新宮町コミュニティバス]]「マリンクス」を運行しており、福岡市内の福工大前駅を経由する。

; [[ロイヤルホリデー|ロイヤルバス]]
<!--; [[ハーツエージェントプロモーション|ロイヤルバス]]
: 都市高速経由で福岡空港 - ヒルトン福岡シーホーク線を運行するほか、一般道経由で福岡空港-キャナルシティ福岡-天神ヒルトン福岡シーホークを結ぶ路線を運行。
: 都市高速経由で福岡空港 - ヒルトン福岡シーホーク線を運行するほか、一般道経由で福岡空港-キャナルシティ福岡-天神ヒルトン福岡シーホークを結ぶ路線を運行。-->


==== コミュニティバス ====
==== コミュニティバス ====
1,607行目: 1,707行目:
* 金武橋本線 - 西鉄バスの廃止に伴う代替措置。金武・橋本地域バス連絡協議会を設置し引き続き西鉄が運行。
* 金武橋本線 - 西鉄バスの廃止に伴う代替措置。金武・橋本地域バス連絡協議会を設置し引き続き西鉄が運行。
* 福大病院(外環状)大橋線 - 西鉄が運行。
* 福大病院(外環状)大橋線 - 西鉄が運行。
* 橋本地域循環バス - 西鉄が運行。2011年から試行運行を行うが<ref>{{PDFlink|[http://www.nishitetsu.co.jp/release/2011/11_106.pdf 『橋本駅循環バス』を期間限定で運行します!]}} - 西日本鉄道、2011年10月19日</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.nishitetsu.co.jp/release/2013/13_112.pdf 地域と公共交通をつなぐ新たな循環バス「橋本駅循環ミニバス」平成25年12月1日(日)~平成26年5月31日(土) 期間限定運行]}} - 西日本鉄道、2013年11月15日</ref>本格実施に至らず。その後一部ルート変更のうえ、2015年12月7日より2016年6月6日までの予定で[[福岡西鉄タクシー]]が運行。現在は福岡西鉄タクシーにより[[乗合タクシー]]路線として運行。
* 橋本地域循環バス - 西鉄が運行。2011年から試行運行を行うが<ref>{{PDFlink|[http://www.nishitetsu.co.jp/release/2011/11_106.pdf 『橋本駅循環バス』を期間限定で運行します!]}} - 西日本鉄道、2011年10月19日</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.nishitetsu.co.jp/release/2013/13_112.pdf 地域と公共交通をつなぐ新たな循環バス「橋本駅循環ミニバス」平成25年12月1日(日)~平成26年5月31日(土) 期間限定運行]}} - 西日本鉄道、2013年11月15日</ref> 本格実施に至らず。その後一部ルート変更のうえ、2015年12月7日より2016年6月6日までの予定で[[福岡西鉄タクシー]]が運行。現在は福岡西鉄タクシーにより[[乗合タクシー]]形態の「[[橋本駅循環ミニバス]]」として運行。
* 美和台コミュニティバス - 西鉄が運行。2012年から試行運行を行うが<ref>{{PDFlink|[http://www.nishitetsu.co.jp/release/2011/11_172.pdf 『美和台コミュニティバス』を期間限定で運行します!]}} - 西日本鉄道・美和台校区自治協議会、2012年2月22日</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.nishitetsu.co.jp/release/2012/12_196.pdf 『美和台コミュニティバス』 運行再開]}} - 西日本鉄道・美和台校区自治協議会、2013年3月26日</ref>本格実施に至らず。
* 美和台コミュニティバス - 西鉄が運行。2012年から試行運行を行うが<ref>{{PDFlink|[http://www.nishitetsu.co.jp/release/2011/11_172.pdf 『美和台コミュニティバス』を期間限定で運行します!]}} - 西日本鉄道・美和台校区自治協議会、2012年2月22日</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.nishitetsu.co.jp/release/2012/12_196.pdf 『美和台コミュニティバス』 運行再開]}} - 西日本鉄道・美和台校区自治協議会、2013年3月26日</ref> 本格実施に至らず。
* 長丘 - 高宮循環バス - 西鉄が運行。
* 長丘 - 高宮循環バス - 西鉄が運行。


1,614行目: 1,714行目:


==== 高速バス・特急バス ====
==== 高速バス・特急バス ====
市内を発着する高速バス・特急バス路線は下の通り。なお、福岡空港発着は除く。同空港発着路線については、[[福岡空港#高速・特急・急行バス]]を参照
市内を発着する高速バス・特急バス路線は下の通り。
* 天神高速BT=[[西鉄天神高速バスターミナル]]([[天神 (福岡市)|天神]]地区)、博多BT=[[博多バスターミナル]](博多駅地区)、HBS博多=[[HEARTSバスステーション博多]](博多駅地区)、CC博多=[[キャナルシティ博多]]
* 福岡空港に発着し福岡市中心街に停車しない路線は除く(福岡空港発着路線については、[[福岡空港#高速・特急・急行バス]]を参照)。
* 広島・山口県以外の本州・四国発着路線はすべて夜行、広島県発着の路線はすべて夜行と昼行、山口県および九州内発着の路線はすべて昼行


{| class="wikitable" style="font-size:90%; clear:both"
'''夜行・昼行ともにある路線'''
!愛称名
[[ファイル:Nishi-Nippon Railroad - 9905.JPG|thumb|桜島号]]
!運行会社
[[ファイル:Nishitetsu-0001.jpg|thumb|「はかた号」2階建て車両(西日本鉄道)]]
!運行区間
* [[広福ライナー]]: [[福山市]]・[[広島市]] - 福岡市(博多バスターミナルのみ)
|-
* [[桜島号]]:[[鹿児島市]] - 福岡市
!colspan=3|首都圏発着

|-
'''夜行のみの路線'''
|[[はかた号]]
博多地区のみで乗車可
|[[西日本鉄道]]
* オリオンバス([[天領バス]]が運行、神戸・大阪・京都・東京方面)
|[[東京都区部|東京]]([[新宿]]) - 天神高速BT・博多BT
* [[ロイヤルホリデー|ロイヤルエクスプレス]] (広島・神戸・大阪・京都・名古屋・東京方面)
|-
* [[ユタカ交通|ユタカライナー]] (神戸・大阪方面)
|TenryoLINER
* [[WILLER EXPRESS]] (神戸・大阪方面)
|[[天領バス]]
* [[出雲ドリーム博多号]] (松江・出雲・雲南方面)
|東京([[東京駅]]・新宿) - HBS博多
* [[琴平バス|コトバスエクスプレス]](高松・[[鳴門市|鳴門]]・[[徳島市|徳島]]方面)
|-

|オリオンバス
博多地区・天神地区の双方で乗車可
|[[オー・ティー・ビー]]
* [[はかた号]] (東京新宿方面)
|東京(東京駅) - HBS博多
* [[どんたく号]] (名古屋方面)
|-
* [[大山号]] (鳥取・倉吉・米子方面)
!colspan=3|中部地方発着
* [[ペガサス号]] (岡山・倉敷方面)
|-
* [[さぬきエクスプレス福岡|さぬきエクスプレス福岡号]] (高松・丸亀・坂出方面)
|[[どんたく号]]
* [[道後エクスプレスふくおか]] (今治・松山方面)
|西日本鉄道<br />[[名鉄バス]]

|[[名古屋市]] - 天神高速BT・博多BT
; 昼行のみの路線
|-
博多地区のみで乗車可
|ロイヤルエクスプレス
* [[福岡・防府・周南ライナー]] (光市・下松・周南・防府方面)
|[[ロイヤルバス]]
* [[サンマリンツアー|サンマリンライナー]] (宮崎・佐土原方面)
|名古屋市 - 広島市 - [[北九州市]](小倉) - HBS博多
* [[山口運送|みとシティライナー]] (宮崎・高鍋方面)
|-
* [[ハッコートラベル|ハッコーライナー]] (日向・延岡方面)
!colspan=3|京阪神発着
* [[南九州観光バス|南九号]] (鹿児島方面)
|-
* [[YOKARO]] (唐津・伊万里・平戸・佐世保など)
|オリオンバス
天神地区のみで乗車可
|[[オー・ティー・ビー]]
* [[ふくふく号#福岡線(ふくふく天神号)|ふくふく天神号]] (下関方面)
|[[京都市]]・[[大阪市]]([[梅田]]・[[難波]]・[[ユニバーサル・スタジオ・ジャパン|USJ]])・[[神戸市]]([[三宮]]) - HBS博多
* [[福岡 - 北九州線|なかたに号・ひきの号・いとうづ号]] (北九州方面)
|-
* [[福岡 (天神) - 津田・苅田・行橋線|行橋市・苅田町]]方面
|ユタカライナー
* 中間高速 (北九州(香月)・中間方面)
|[[ユタカ交通]]
* 直方方面
|京都市・大阪市(梅田・難波・USJ)・神戸市(三宮) - HBS博多
* 筑豊特急 (田川市・飯塚市方面)
|-
* [[わかくす号]] (佐賀方面)
|サンアンドムーン
博多地区・天神地区の双方で乗車可
|[[大新東]]
* [[福岡・山口ライナー]] (山口・宇部方面)
|京都市・大阪市(梅田・難波)・神戸市(三宮) - HBS博多
* [[福岡 - 宮崎線]] (宮崎方面)
|-
* [[ごかせ号]] (延岡・日之影町・高千穂・山都町方面)
|[[サンシャインエクスプレス]]
* [[とよのくに号]] (大分・別府方面)
|[[みらい観光]]
* [[ゆふいん号]] (別府・由布方面)
|京都市・大阪市(梅田)・神戸市(三宮) - HBS博多
* [[ひた号]] ([[杖立温泉]]・日田・朝倉方面)
|-
* [[福岡 - 黒川温泉線|黒川温泉]]方面
|[[WILLER EXPRESS]]
* [[ひのくに号]] (熊本方面)
|[[祐徳自動車]]
* [[九州号]] (長崎・嬉野方面)
|京都市・大阪市(梅田・難波・USJ)・神戸市(三宮) - 博多BT
* [[島原号]] (島原・雲仙・諫早方面)
|-
* [[させぼ号]] (佐世保方面)
|@ライナー
* [[いまり号]] (伊万里・唐津方面)
|[[さくら観光]]
* [[いと・しま号]] (糸島方面)
|大阪市(梅田・難波) - HBS博多
* [[からつ号]] (唐津方面)
|-
|グレースライナー
|[[グレース観光]]
|大阪市(梅田・難波) - HBS博多
|-
|HEARTS・博多特急ニュースター号
|[[大阪バス]]<br/>ロイヤルバス
|大阪市([[大阪駅]]) - HBS博多
|-
!colspan=3|中四国地方(山口県以外)発着
|-
|[[出雲ドリーム博多号]]
|[[JR九州バス]]<br />[[JRバス中国]]
|[[出雲市]]・[[松江市]]・[[雲南市]] - 天神高速BT・博多BT
|-
|[[ペガサス号]]
|[[両備バス]]<br />[[下津井電鉄]]
|[[岡山市]]・[[倉敷市]] - 天神高速BT・博多BT
|-
|[[広福ライナー|広福ライナー(昼行)<br/>広島ドリーム博多号(夜行)]]
|JR九州バス<br />[[広交観光]]<br />JRバス中国
|[[広島市]] - 博多BT
|-
|[[WILLER EXPRESS]]
|[[祐徳自動車]]
|広島市 - 博多BT
|-
|さぬきエクスプレス福岡号
|[[四国高速バス]]
|[[高松市]]・丸亀市・坂出市 - 博多BT・天神高速BT
|-
|コトバスエクスプレス
|[[琴平バス]]
|[[鳴門市]]・[[徳島市]]・高松市・[[宇多津町]] - HBS博多
|-
|[[道後エクスプレスふくおか]]
|[[伊予鉄バス]]<br />[[伊予鉄南予バス]]<br />[[瀬戸内運輸]]
|[[松山市]]・[[今治市]] - 博多BT・天神高速BT
|-
!colspan=3|九州地方(福岡県外)・山口県発着
|-
|[[福岡・防府・周南ライナー]]
|[[防長交通]]
|[[下松市]]・[[周南市]]・[[防府市]]・[[山口市]] - 博多BT
|-
|[[福岡・山口ライナー]]
|JRバス中国
|山口市・[[宇部市]]・[[山陽小野田市]] - 天神南・博多BT
|-
|おとずれ号
|西日本鉄道
|[[長門市]] - [[美祢市]] - 天神高速BT・博多BT
|-
|ふくふく天神号
|西日本鉄道<br />[[サンデン交通]]
|[[下関市]] - 蔵本・中洲・天神高速BT・博多BT
|-
|[[わかくす号]]
|西日本鉄道
|[[佐賀市]] - 天神高速BT
|-
|(愛称名なし)
|西日本鉄道
|[[鳥栖プレミアム・アウトレット]] - 天神高速BT
|-
|[[からつ号]]
|昭和自動車
|[[唐津市]] - 天神・博多BT
|-
|[[いまり号]]
|昭和自動車
|[[伊万里市]] - 唐津市 - 天神・博多BT
|-
|[[させぼ号]]
|西日本鉄道<br />[[西肥自動車]]
|[[佐々町]]・[[佐世保市]] - 天神高速BT・博多BT
|-
|(愛称名なし)
|西日本鉄道<br />西肥自動車
|[[ハウステンボス]] - 天神高速BT・博多BT
|-
|さつきhighway
|[[さつき観光]]
|[[平戸市]]・[[松浦市]]・[[伊万里市]] - [[唐津市]] - HBS博多
|-
|[[島原号]]
|西日本鉄道<br />[[島原鉄道]]
|[[島原市]]・[[雲仙市]]・[[諫早市]] - 天神高速BT・博多BT
|-
|[[九州号]]
|[[九州急行バス]]
|[[長崎市]]・[[嬉野市]] - 天神高速BT・博多BT
|-
|rowspan=2|[[ひのくに号]]
|西日本鉄道<br />[[九州産交バス]]
|[[熊本市]] - 博多BT・天神高速BT
|-
|九州産交バス
|[[菊陽町]]([[光の森]]) - 博多BT・天神高速BT
|-
|(愛称名なし)
|西日本鉄道<br />九州産交バス
|[[南小国町]]([[黒川温泉]])・[[小国町 (熊本県)|小国町]] - 博多BT・天神高速BT
|-
|[[ひた号]]
|西日本鉄道<br />[[日田バス]]
|[[日田市]] - [[朝倉市]] - [[基山町]] - 東光二丁目・天神高速BT・博多BT
|-
|[[とよのくに号]]
|西日本鉄道<br />[[大分交通]]<br />[[大分バス]]<br />[[亀の井バス]]
|[[大分市]] - 天神高速BT・博多BT<br />[[別府市]] - 天神高速BT・博多BT
|-
|日清号
|[[日清観光]]
|大分市・別府市 - HBS博多
|-
|[[ゆふいん号]]
|西日本鉄道<br />日田バス<br />亀の井バス
|[[由布市]]([[由布院温泉]])・[[玖珠町]] - 博多BT・天神高速BT
|-
|[[ごかせ号]]
|西日本鉄道<br />[[宮崎交通]]
|[[延岡市]]・[[日之影町]]・[[高千穂町]]・[[五ヶ瀬町]] - [[山都町]] - 博多BT・天神高速BT
<!--|-
|ハッコーライナー
|[[ハッコートラベル]]
|[[日向市]]・[[門川町]]・延岡市・高千穂町・[[高森町 (熊本県)|高森町]] - CC博多-->
|-
|[[福岡 - 宮崎線|フェニックス号]]
|西日本鉄道<br />[[九州産交バス]]<br />宮崎交通<br />[[JR九州バス]]
|[[宮崎市]]・[[都城市]]・[[小林市]]・[[えびの市]] - [[人吉市]] - [[八代市]] - 呉服町・博多BT・天神高速BT
<!--|-
|サンマリンライナー
|[[南九州観光バス]]
|宮崎市 - CC博多
|-
|みとシティライナー
|[[山口運送 (宮崎県)|美登観光バス]]
|[[西都市]]・[[新富町]]・[[高鍋町]]・宮崎市 - CC博多-->
|-
|[[桜島号]]
|西日本鉄道<br />[[鹿児島交通]]<br />[[鹿児島交通観光バス]]<br />[[南国交通]]<br />JR九州バス
|[[鹿児島市]]・[[姶良市]]・[[霧島市]] - 天神高速BT・博多BT
<!--|-
|南九号
|南九州観光バス
|鹿児島市 - CC博多-->
|-
!colspan=3|福岡県内発着
|-
|[[福岡 - 北九州線|なかたに号<br />ひきの号<br />いとうづ号]]
|[[西日本鉄道]]
|[[砂津]]・[[小倉駅 (福岡県)|小倉駅]]・中谷 - 蔵本・中洲・天神高速BT<br />砂津・小倉駅・[[引野口]] - 蔵本・中洲・天神高速BT<br />砂津・小倉駅・到津・引野口 - 蔵本・中洲・天神高速BT
|-
|(愛称名なし)
|[[西鉄バス北九州]]
|[[行橋市]] - [[苅田町]] - 北九州市([[小倉南区]]) - 蔵本・中洲・天神高速BT
|-
|福北リムジン
|[[北九西鉄タクシー]]
|[[北九州空港]] - 博多駅・天神
|-
|(愛称名なし)
|[[西鉄バス筑豊]]
|[[直方市]] - 北九州市([[八幡西区]]) - 蔵本・中洲・天神高速BT
|-
|[特急]ちくほう号
|西日本鉄道
|[[香春町]]・[[田川市]]・[[飯塚市]] - 蔵本・中洲・天神高速BT
|-
|[[いと・しま号|いと・しま号<br />ウエストコーストライナー]]
|[[昭和自動車]]
|[[糸島市]] - 天神・中洲・呉服町・博多BT
|}


=== タクシー ===
=== タクシー ===
福岡市タクシー協会の下、市内で約80社が営業している。営業は流しによる営業が主である。また[[福岡都市圏]]各市町村([[宗像市]]・[[福津市]]を除く)のタクシー事業者は福岡市内での営業が認められており、これらを合わせると実質約90社、5,500台のタクシーが福岡市内で営業している<ref>{{Cite book|和書|author=福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 |title=福岡市統計書 第55回(平成28年版)|publisher=福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 |year=2017|isbn=|page=147}}</ref>。なお逆に、福岡市内のタクシーが上記の福岡都市圏各市町村で営業することもできる。[[個人タクシー]]は福岡都市圏の登録タクシー台数の約3割を占めており、登録台数に占める割合としては全国的に見ても高水準にある。
福岡市タクシー協会の下、市内で約80社が営業している。営業は流しによる営業が主である。また[[福岡都市圏]]各市町村([[宗像市]]・[[福津市]]を除く)のタクシー事業者は福岡市内での営業が認められており、これらを合わせると実質約90社、5,500台のタクシーが福岡市内で営業している<ref>{{Cite book|和書|author=福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 |title=福岡市統計書 第55回(平成28年版)|publisher=福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 |year=2017|isbn=|page=147}}</ref>。なお逆に、福岡市内のタクシーが上記の福岡都市圏各市町村で営業することもできる。[[個人タクシー]]は福岡都市圏の登録タクシー台数の約3割を占めており、登録台数に占める割合としては全国的に見ても高水準にある。

一部に運賃を低運賃としている事業者もある。


* 主な事業者
* 主な事業者
1,680行目: 1,955行目:
** [[福岡西鉄タクシー]]
** [[福岡西鉄タクシー]]
** 西日本自動車
** 西日本自動車
** はかたタクシー
** [[福岡昭和タクシー]]
** [[福岡昭和タクシー]]
** 福岡ラッキータクシーグループ
** 福岡ラッキータクシーグループ
1,707行目: 1,981行目:


==== 主な通り名称 ====
==== 主な通り名称 ====
[[ファイル:FukuokaTenjin Nishidori Avenue.jpg|thumb|岩田屋周辺の天神西通り]]
[[ファイル:Fukuoka City - Taihaku-dori Avenue - 01.JPG|thumb|大博通り]]
[[File:Meijidori Street in Tenjin Area at night.jpg|thumb|明治通り]]
[[ファイル:Fukuoka City - Watanabe-dori Avenue - 01.JPG|thumb|渡辺通り]]
[[File:FukuokaTenjin Kirameki-dori Crossing.jpg|thumb|きらめき通り中央交差点]]
{{Main|福岡市道路愛称}}
{{Main|福岡市道路愛称}}
* [[渡辺通り]]
* [[渡辺通り]]
1,715行目: 1,991行目:
* [[昭和通り (福岡市)|昭和通り]]
* [[昭和通り (福岡市)|昭和通り]]
* [[天神西通り]]
* [[天神西通り]]
* [[親孝通り]]
* [[親孝通り]]
* [[国体道路]]
* [[国体道路]]
* [[城南線]]
* [[城南線]]
1,728行目: 2,004行目:


=== 航路 ===
=== 航路 ===
* 港湾:[[博多港]] - [[特定重要港湾]]。「博多港」とは福岡市内の各港湾の総称で、実際には中央頭や博多頭など、市内各所に分散している。
* 港湾:[[博多港]] - [[特定重要港湾]]。「博多港」とは福岡市内の各港湾の総称で、実際には[[沖浜町 (福岡市)|中央]][[築港本町|博多]]など、市内各所に分散している。
[[ファイル:Ship New-Camellia.jpg|thumb|ニューかめりあ号]]
[[ファイル:Ship New-Camellia.jpg|thumb|ニューかめりあ号]]
[[ファイル:Baysideplace001.jpg|thumb|[[ベイサイドプレイス博多埠頭|ベイサイドプレイス]]にある[[博多ポートタワー]]]]
[[ファイル:Baysideplace001.jpg|thumb|[[ベイサイドプレイス博多埠頭|ベイサイドプレイス]]にある[[博多ポートタワー]]]]
1,736行目: 2,012行目:


==== 国際航路 ====
==== 国際航路 ====
* 中央頭(国際ターミナル)
* [[沖浜町 (福岡市)|中央]][[博多港国際ターミナル]]
** 福岡市 - [[大韓民国|韓国]] [[釜山広域市]]
** 福岡市 - [[大韓民国|韓国]] [[釜山広域市]]
*** [[JR九州高速船]]「[[ビートル (高速船)|ビートル]]」([[ボーイング929|ジェットフォイル]])※「ジェビ」と共同運航
*** [[JR九州高速船]]「[[ビートル (高速船)|ビートル]]」
*** 韓国高速海運「ジェビ」(ジェットフォイル)※「ビートル」と共同運航
*** [[未来高速]]「[[コビー (高速船)|コビー]]」(ジェットフォイル)
*** [[カメリアライン]]「ニューかめりあ」([[フェリー]])
*** [[カメリアライン]]「ニューかめりあ」([[フェリー]])
* 中央ふ頭([[中央ふ頭クルーズセンター]])
** 不定期に寄港する国際[[クルーズ客船]]


==== 国内(福岡市外)航路 ====
==== 国内(福岡市外)航路 ====
* [[ベイサイドプレイス博多埠頭|博多埠頭(ベイサイドプレイス)]]
* [[ベイサイドプレイス博多埠頭|博多埠頭(ベイサイドプレイス)]]
** [[九州郵船]]
** [[九州郵船]]
**: 福岡市 - [[壱岐]] - [[対馬]]「ヴィーナス」(ジェットフォイル)・ちくし」「ニュフェリー
**: 福岡市 - [[壱岐島|壱岐]] - [[対馬]](厳原) ジェットフォイル「ヴィーナス」「ヴィナス2」、フェリー「[[フェリーちく]]「[[フェリーきずな]]」
**: 福岡市 - 対馬(比田勝) 「うみてらし」
** [[野母商船]]
** [[野母商船]]
**: 福岡市 - 宇久島([[佐世保市]]) - 小値賀島([[小値賀町]]) - [[五島島]]「太古」(フェリー
**: 福岡市 - [[宇久島]]([[佐世保市]]) - [[小値賀島]]([[小値賀町]]) - [[中通島]]([[新上五島町]]) - [[奈留島]]([[五島市]]) - [[福江島]](五島市) フェリー「[[太古]]」
* [[那の津]]
* 中央ふ頭
** [[東日本フェリー]]
** [[壱岐・対馬フェリー]]
**: 福岡市 - 壱岐 - 対馬 「[[フェリーつばさ]]」
**: 九越フェリー: 福岡市 - [[直江津港]]([[上越市]]) - [[室蘭港]]([[室蘭市]]) ※船舶交換に伴い運休中
* 香椎パークポート
** [[琉球海運]]
**: 福岡市 - [[那覇市]]


==== 市内航路 ====
==== 市内航路 ====
1,762行目: 2,036行目:
** 姪浜 - [[小呂島]]
** 姪浜 - [[小呂島]]
** 博多ふ頭 - [[玄界島]]
** 博多ふ頭 - [[玄界島]]
** 博多ふ頭 - 西戸崎 - 大岳(2015年4月より廃止) - [[志賀島]]
** 博多ふ頭 - 西戸崎 - [[志賀島]]
* [[安田産業汽船]]
* [[安田産業汽船]]
** 博多ふ頭 - 海の中道
** 博多ふ頭 - 海の中道
** [[シーサイドももち]] - 海の中道
** [[シーサイドももち]] - 海の中道
* 博多・中洲・那珂川水上バス
* [[西鉄ホテルズ]]
** 博多湾内クルーズ「[[マリエラ]]」
* [[水上バス]]「福博みなとであい船」(2011年3月27日運行開始)
** 那珂川を中心に運行。詳細は[[那珂川 (九州)#水上バス|那珂川 #水上バス]]を参照)
** 那珂川を中心に運行。詳細は[[那珂川 (九州)#水上バス|那珂川 #水上バス]]を参照)


1,774行目: 2,046行目:
[[ファイル:Fukuoka City - Watanabe-dori Avenue - 01.JPG|thumb|天神地区]]
[[ファイル:Fukuoka City - Watanabe-dori Avenue - 01.JPG|thumb|天神地区]]
[[ファイル:Canal City Hakata 2011.jpg|thumb|キャナルシティ博多]]
[[ファイル:Canal City Hakata 2011.jpg|thumb|キャナルシティ博多]]
[[ファイル:Nakasu-yatai.JPG|thumb|中洲の清流公園の屋台街]]
[[ファイル:JP Fukuoka-shi Nakasu.jpg|thumb|中洲地区]]


=== 主な街 ===
=== 主な街 ===
* [[天神 (福岡市)|天神]](中央区)
* [[天神 (福岡市)|天神]](中央区)
** [[大名 (福岡市)|大名]]、[[今泉 (福岡市)|今泉]]、[[警固 (福岡市)|警固]]エリア
** [[大名 (福岡市)|大名]]、[[今泉 (福岡市)|今泉]]、[[警固 (福岡市)|警固]]エリア
** [[北天神]]、[[親孝通り]]エリア
** [[北天神]]、[[親孝通り]]エリア
** [[国体道路]]、[[渡辺通り]]、[[天神西通り]]周辺エリア
** [[国体道路]]、[[渡辺通り]]、[[天神西通り]]周辺エリア
* [[博多駅]](博多区)
* [[博多駅]](博多区)
1,785行目: 2,057行目:
* [[川端 (福岡市)|川端]](博多区)
* [[川端 (福岡市)|川端]](博多区)
* [[西新]](早良区)
* [[西新]](早良区)
* [[藤崎 (福岡市)|藤崎]](早良区)
* [[百道]](早良区)
* [[百道]](早良区)
* [[シーサイドももち]](中央区および早良区)
* [[大橋 (福岡市)|大橋]](南区)
* [[大橋 (福岡市)|大橋]](南区)
* [[香椎]]、[[千早]]エリア(東区)
* [[香椎]]、[[千早]]エリア(東区)
1,794行目: 2,068行目:


=== 観光地 ===
=== 観光地 ===
[[ファイル:JR Hakata City 2011 Jan.jpg|thumb|JR博多シティ]]
[[ファイル:HAKATA STATION JRHAKATACITY BLDG. NIGHT.JPG|thumb|JR博多シティ]]
[[ファイル:Fukuoka Seaside Momochi Aerial Shoot.jpg|thumb|シーサイドももち]]
* [[筥崎宮]](東区)
* [[筥崎宮]](東区)
* [[香椎宮]](東区)
* [[香椎宮]](東区)
1,805行目: 2,080行目:
* [[福岡競艇場]](中央区)
* [[福岡競艇場]](中央区)
* [[キャナルシティ博多]](博多区)
* [[キャナルシティ博多]](博多区)
* KITTE博多(博多区)
* [[KITTE博多]](博多区)
* [[JR博多シティ]](博多区)
* [[JR博多シティ]](博多区)
* 天神のショッピングエリア(中央区)
* 天神のショッピングエリア(中央区)
* [[櫛田神社 (福岡市)|櫛田神社]](博多区)
* [[櫛田神社 (福岡市)|櫛田神社]](博多区)
* [[福岡市動植物園]](中央区)
* [[福岡市動植物園]](中央区)
* 油山市民の森・モーモーランド・花畑園芸公園(南区)
* [[ABURAYAMA FUKUOKA]]・花畑園芸公園(南区)
* [[シーサイドももち]]
* [[シーサイドももち]](中央区・早良区)
** シーサイドももち海浜公園
** [[シーサイドももち海浜公園]](中央区・早良区)
** [[マリゾン]](早良区)
** [[福岡タワー]](早良区)
** [[福岡タワー]](早良区)
** [[ークスタウン]](中央区)
** [[MARK IS 福岡ももち|マークイズ福岡ももち]](中央区)
* HKT48劇場(中央区) 
* [[HKT48#HKT48劇場|西日本シティ銀行HKT48劇場]](中央区)
* [[マリノアシティ福岡]][[観覧車]]「スカイホイール」(西区)
* [[マリノアシティ福岡]][[観覧車]]「スカイホイール」(西区)
* [[能古島]](西区)
* [[能古島]](西区)
* [[元寇防塁]]跡(東区、博多区、中央区、早良区、西区)
* 中央区・博多区の市街地各所に設置される[[屋台]]
* 中央区・博多区の市街地各所に設置される[[屋台]]


=== 図書館 ===
=== 図書館 ===
[[ファイル:FUKUOKA CITY HAKUBUTSUKAN.JPG|thumb|福岡市博物館]]
[[ファイル:Fukuoka_city_museum_01.JPG|thumb|福岡市博物館]]
[[ファイル:Grampus griseus by OpenCage.jpg|thumb|マリンワールド海の中道]]
[[ファイル:Grampus griseus by OpenCage.jpg|thumb|マリンワールド海の中道]]


1,843行目: 2,120行目:
* [[鴻艫館跡展示館]](中央区)※[[福岡城址]]
* [[鴻艫館跡展示館]](中央区)※[[福岡城址]]
* [[王貞治ベースボールミュージアム]](中央区)
* [[王貞治ベースボールミュージアム]](中央区)
* [[福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール]](博多区)


=== 神社 ===
=== 神社 ===
1,852行目: 2,130行目:
* [[十日恵比須神社]](博多区)別表神社
* [[十日恵比須神社]](博多区)別表神社
* [[櫛田神社 (福岡市)|櫛田神社]](博多区)別表神社
* [[櫛田神社 (福岡市)|櫛田神社]](博多区)別表神社
* [[若八幡宮]](博多区)
* [[若八幡宮 (福岡市)|若八幡宮]](博多区)
* [[福岡県護国神社]](中央区)別表神社
* [[福岡県護国神社]](中央区)別表神社
* [[光雲神社]](中央区)別表神社
* [[光雲神社]](中央区)別表神社
1,862行目: 2,140行目:
* [[菊池神社 (福岡市)|菊池神社]](城南区)
* [[菊池神社 (福岡市)|菊池神社]](城南区)
* [[紅葉八幡宮]](早良区)
* [[紅葉八幡宮]](早良区)
* [[猿田彦神社]](早良区)
* [[猿田彦神社 (福岡市)|猿田彦神社]](早良区)
* [[鷲尾愛宕神社]](西区)別表神社
* [[鷲尾愛宕神社]](西区)別表神社
* [[飯盛神社]](西区)
* [[飯盛神社 (福岡市)|飯盛神社]](西区)
* [[住吉神社]](西区)
* [[住吉神社]](西区)
* [[出雲大社福岡分院]](西区)
* [[出雲大社福岡分院]](西区)
* [[壱岐神社 (福岡市)|壱岐神社]](西区)

=== 寺院 ===
[[ファイル:Gojunoto Tower of Tochoji Temple 2.jpg|thumb|[[東長寺]]]]
* [[東長寺]](博多区)
* [[承天寺]](博多区)
* [[崇福寺 (福岡市)|崇福寺]](博多区)
* [[聖福寺 (福岡市)|聖福寺]](博多区)
* [[西光寺 (福岡市)|西光寺]](早良区)


=== 祭事・催事 ===
=== 祭事・催事 ===
1,873行目: 2,160行目:
* [[筥崎宮]]玉せせり (玉取祭:[[1月3日]])
* [[筥崎宮]]玉せせり (玉取祭:[[1月3日]])
* [[十日恵比須神社]]正月大祭 ([[1月8日]] - [[1月11日]])
* [[十日恵比須神社]]正月大祭 ([[1月8日]] - [[1月11日]])
* 猿田彦神社初庚申 (新年最初の[[庚申]]の日)
* [[猿田彦神社 (福岡市)|猿田彦神社]]初庚申 (新年最初の[[庚申]]の日)
* 筥崎宮春のお汐井取り ([[春分]]近くの[[戊]]の日)
* 筥崎宮春のお汐井取り ([[春分]]近くの[[戊]]の日)
* [[博多どんたく|博多どんたく港祭り]]・[[博多松囃子]] ([[5月3日]]、[[5月4日]])
* [[博多どんたく|博多どんたく港祭り]]・[[博多松囃子]] ([[5月3日]]、[[5月4日]])
* [[博多祇園山笠]] ([[7月1日]] - [[7月15日]])
* [[博多祇園山笠]] ([[7月1日]] - [[7月15日]])
* 長住まつり ([[7月]]最終土曜日)
* [[西日本大濠花火大会]] ([[8月1日]])
* [[西日本大濠花火大会]] ([[8月1日]])
* アジアマンス・アジア太平洋フェスティバル ([[9月1日]] - [[9月30日]])
* アジアマンス・アジア太平洋フェスティバル ([[9月1日]] - [[9月30日]])
* [[放生会]] (ほうじょうや:[[9月12日]] - [[9月18日]])
* [[放生会 (筥崎宮)|放生会]] (ほうじょうや:[[9月12日]] - [[9月18日]])
* 筥崎宮秋のお汐井取り ([[秋分]]近くの戊の日)
* 筥崎宮秋のお汐井取り ([[秋分]]近くの戊の日)
* [[ミュージックシティ天神]] (10月上旬)
* [[ミュージックシティ天神]] (10月上旬)
* ふくこいアジア祭り (10月上旬)
* ふくこいアジア祭り (10月上旬)
* 中洲まつり (10月上旬)
* 中洲まつり (10月上旬)
1,902行目: 2,190行目:
* [[二◯加煎餅]]
* [[二◯加煎餅]]
* [[博多通りもん]]
* [[博多通りもん]]
* [[博多の女]]
* [[博多の女 (土産菓子)|博多の女]]
* [[雪うさぎ (銘菓)|雪うさぎ]]
* [[雪うさぎ (銘菓)|雪うさぎ]]
* [[ひよ子]] (発祥は[[飯塚市]])
* [[ひよ子]] (発祥は[[飯塚市]])
1,913行目: 2,201行目:
[[ファイル:HKT48 theater.JPG|thumb|HKT48劇場]]
[[ファイル:HKT48 theater.JPG|thumb|HKT48劇場]]
* [[HKT48]]
* [[HKT48]]
*: 福岡・博多を拠点に活動する[[秋元康]]がプロデュースするアイドルグループ。西鉄ホールにて劇場公演を行っている他、最近では東京での仕事も増え、知名度は全国に進出してきつつある
*: 福岡・博多を拠点に活動する[[秋元康]]がプロデュースするアイドルグループ。
* [[九州交響楽団]]
* [[九州交響楽団]]
*: 社団法人日本オーケストラ連盟の正会員であるプロオーケストラ(九州で唯一)。中央区天神の[[アクロス福岡]]シンフォニーホールで定期演奏会を年間8回開催
*: 社団法人日本オーケストラ連盟の正会員であるプロオーケストラ(九州で唯一)。中央区天神の[[アクロス福岡]]シンフォニーホールで定期演奏会を年間8回開催
1,921行目: 2,209行目:
== スポーツ ==
== スポーツ ==
=== プロスポーツチーム・社会人スポーツチーム ===
=== プロスポーツチーム・社会人スポーツチーム ===
[[ファイル:FUKUOKA DOME.JPG|200px|thumb|right|福岡ヤフオク!ドーム(2008820日撮影)]]
[[ファイル:Paypaydome.jpg|300px|thumb|right|福岡PayPayドーム(202044日撮影)]]
[[ファイル:レベルファイブスタジアム3.JPG|300px|thumb|right|ルファイブスタジアム]]
[[ファイル:レベルファイブスタジアム3.JPG|300px|thumb|right|ベスト電器スタジアム]]
; 野球
'''野球'''
* [[福岡ソフトバンクホークス]] - [[日本プロ野球|プロ野球]]・[[パシフィック・リーグ]]
* [[福岡ソフトバンクホークス]] - [[日本野球機構|プロ野球]]・[[パシフィック・リーグ]]
*: 本拠地は一軍が[[福岡ドーム|福岡ヤフオク!ドーム]]、二軍が[[HAWKSベースボールパーク筑後]]
*: 本拠地は一軍が[[福岡ドーム|福岡PayPayドーム]]、二軍が[[HAWKSベースボールパーク筑後]]([[筑後市]])
* [[KMGホールディングス硬式野球部]] - [[社会人野球]]の企業チーム
* [[福岡レッドワーブラーズ]] - プロ野球[[独立リーグ]]・[[四国アイランドリーグplus]]
*: 本拠地は特に定めていなかった。2010年度よりリーグ戦参加を休止している。
* [[九州三菱自動車硬式野球部]] - [[社会人野球]]の企業チーム
* [[西部ガス硬式野球部]] - 社会人野球の企業チーム
* [[西部ガス硬式野球部]] - 社会人野球の企業チーム
* [[沖データコンピュータ教育学院硬式野球部]] - 社会人野球の企業チーム(専門学校チーム)
* [[沖データコンピュータ教育学院硬式野球部]] - 社会人野球の企業チーム(専門学校チーム)
'''サッカー'''

; サッカー
* [[アビスパ福岡]] - [[サッカー|プロサッカー]]・[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]
* [[アビスパ福岡]] - [[サッカー|プロサッカー]]・[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]
*: 本拠地は[[東平尾公園博多の森球技場|ルファイブスタジアム]]、練習場は[[福岡市雁の巣レクリエーションセンター球技場|雁ノ巣レクリエーションセンター競技場]]
*: 本拠地は[[東平尾公園博多の森球技場|ベスト電器スタジアム]]、練習場は[[福岡市雁の巣レクリエーションセンター球技場|雁ノ巣レクリエーションセンター競技場]]
* [[福岡J・アンクラス]] - [[日本女子サッカーリーグ]]1部
* [[福岡J・アンクラス]] - [[日本女子サッカーリーグ]]
*: 本拠地は隣の[[春日市]]だが、東平尾公園博多の森球技場でも試合を行うほか、同球技場で開催されるアビスパ福岡主催試合では所属選手がボールガールを務める。
*: 本拠地は隣の[[春日市]]だが、ベスト電器スタジアムでも試合を行うほか、同球技場で開催されるアビスパ福岡主催試合では所属選手がボールガールを務める。
'''ラグビー'''

* [[九州電力キューデンヴォルテクス]] - ラグビー・JAPAN RUGBY LEAGUE ONE
; ラグビー
* [[宗像サニックスブルース]] - [[ラグビー]]・[[ジャパンラグビートップリーグ|トップリーグ]]
*: 本拠地は[[グローバルアリーナ|赤間グローバルアリーナ]]([[宗像市]])、準本拠地は東平尾公園博多の森球技場、練習場は[[サニックス玄海グラウンド]](宗像市)
* [[コカ・コーラレッドスパークス]] - ラグビー・トップリーグ
*: 本拠地・練習場はさわやかスポーツ広場(福岡市東区香椎浜)
* [[九州電力キューデン ヴォルテクス]] - ラグビー・トップリーグ
*: 本拠地・練習場は九電香椎競技場(福岡市東区松香台)
*: 本拠地・練習場は九電香椎競技場(福岡市東区松香台)
'''その他'''

* [[ライジングゼファーフクオカ]] - [[バスケットボール|プロバスケットボール]]・[[ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ|B.LEAGUE]]
; その他
*: 本拠地は[[アクシオン福岡]]。以前[[JBLスーパーリーグ]]に所属する「福岡レッドファルコンズ」というチームがあったが資金難からリーグ脱退に至った。bjリーグに鞍替えするという噂もあったが諸事情で結局解散。その後、一部の選手が参加して新たなチームが発足してbjリーグに2007年から参戦、2016年発足のJPBLの3部リーグ[[ジャパン・バスケットボールリーグ|B3.LEAGUE]]に参入し、2017年にB2昇格。
* [[ライジングゼファーフクオカ]]- [[バスケットボール|プロバスケットボール]]・[[ジャパン・バスケットボールリーグ|B3.LEAGUE]]
* [[福岡ウイニングスピリッツ]] - [[バレーボール]]・[[V.LEAGUE|Vリーグ]](V3男子)
*: 本拠地は[[アクシオン福岡]]。以前[[JBLスーパーリーグ]]に所属する「福岡レッドファルコンズ」というチームがあったが資金難からリーグ脱退に至った。bjリーグに鞍替えするという噂もあったが諸事情で結局解散。その後、一部の選手が参加して新たなチームが発足してbjリーグに2007年から参戦、2016年発足の[[ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ|JPBL]]の3部リーグB3.LEAGUEに参入する。
* [[ゴールデンウルヴス福岡]] - [[ハンドボール]]・[[日本ハンドボールリーグ]]
* [[帝拳プロモーション|福岡帝拳ジム]]
* [[福岡SUNS]] - [[アメリカンフットボール]]・[[Xリーグ]]
*: 旧福岡中央ジムが帝拳と提携を結び改称。
* [[九州アスティーダ]] - [[卓球]]・[[Tリーグ (卓球)|Tリーグ]]
* 博多協栄ボクシングジム
* [[VC福岡]] - [[自転車競技|自転車]][[ロードレース (自転車競技)|ロードレース]]・[[ジャパンサイクルリーグ|JCL]]
*: 旧ウエストジャパン・ボクシングジムが[[協栄ボクシングジム]]と提携を結び改称。会長は元フェザー級日本ランカー三橋高夫。
* [[ランブレッタ福岡|ランブレッタベイサイド]] - [[フットサル]]・九州フットサルリーグ
* 関ジム
* ボクシングジム
*: 会長は元スーパーフェザー級日本ランカー関博之。
** [[帝拳プロモーション|福岡帝拳ジム]] - 旧福岡中央ジムが帝拳と提携を結び改称。
* YuKOフィットネスボクシングジム
** 博多協栄ボクシングジム - 旧ウエストジャパン・ボクシングジムが[[協栄ボクシングジム]]と提携を結び改称。会長は元フェザー級日本ランー三橋高夫。
*: 会長は九州初の女子プロボクサーだった[[古賀友子]]。名義上の前身は北九州市出身の元世界チャンピオン[[鬼塚勝也]]のSPANKY.Kボクシングジムだった。
** 関ジム - 会長は元スーパーフェザー級日本ランカー関博之。
* フジタボクシングジム
** YuKOフィットネスボクシングジム - 会長は九州初の女子プロボクサーだった[[古賀友子]]。名義上の前身は北九州市出身の元世界チャンピオン[[鬼塚勝也]]のSPANKY.Kボクシングジムだった。
** フジタボクシングジム


=== 福岡市で毎年開催されるスポーツ大会 ===
=== 福岡市で毎年開催されるスポーツ大会 ===
* [[日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走]](2月)
* [[日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走]](2月)
* [[全国選抜高等学校テニス大会]](3月)
* [[全国選抜高校テニス大会]](3月)
* [[全日本選抜柔道体重別選手権大会]](4月)
* [[全日本選抜柔道体重別選手権大会]](4月)
* [[玉竜旗全国等学校剣道大会]](7月)
* [[金鷲旗高校柔道大会]]・[[玉竜旗高校剣道大会]](7月)
* [[福岡マラソン]](11月) - コースの一部とフィニッシュ地点は[[糸島市]]
* [[金鷲旗全国高等学校柔道大会]](7月)
* [[大相撲]]十一月場所(九州場所)
* [[大相撲]]十一月場所(九州場所)
* [[福岡国際マラソン]](12月)
* [[福岡国際マラソン]](12月)


=== 過去に開催された国際スポーツ大会 ===
=== 過去に開催された主なスポーツ大会 ===
'''毎年開催されていた大会'''
* [[福岡国際女子柔道選手権大会]]([[1983年]] - [[2006年]])
* [[シティマラソン福岡]]([[1989年]] - [[2012年]])
* [[アジア太平洋カップ福岡国際男子バレーボール大会]]

'''その他'''
* [[第3回国民体育大会]](1948年)
* [[1983年バレーボール女子アジア選手権]]
* [[第45回国民体育大会]](とびうめ国体・1990年)
* [[1995年夏季ユニバーシアード]]
* [[1995年夏季ユニバーシアード]]
* [[1999年バスケットボール男子アジア選手権]]
* [[第68回全日本フィギュアスケート選手権]](1999年)
* [[2001年世界水泳選手権]]
* [[2001年世界水泳選手権]]
* [[2006年世界クロスカントリー選手権]]
* [[2006年世界クロスカントリー選手権]]
* [[インターナショナル・ボウリング・チャンピオンシップ 2012]]
* [[福岡国際女子柔道選手権]]([[1983年]] - [[2006年]])
* [[2013/2014 ISUグランプリファイナル]]
* [[2013/2014 ISUグランプリファイナル]]
* [[2023年世界水泳選手権]](2023年7月開催)


== 名誉市民 ==
== 名誉市民 ==
1,984行目: 2,278行目:
* [[西島伊三雄]](2004年12月17日選定): 福岡市出身のグラフィックデザイナー
* [[西島伊三雄]](2004年12月17日選定): 福岡市出身のグラフィックデザイナー
* [[大隅良典]](2016年12月22日選定): 福岡市出身の生物学者
* [[大隅良典]](2016年12月22日選定): 福岡市出身の生物学者
* [[中村哲 (医師)|中村哲]](2020年3月25日選定):福岡市出身の医師、[[ペシャワール会]]現地代表


== 福岡市出身の有名人 ==
== 福岡市出身の有名人 ==
[[福岡市出身の人物一覧]]を参照。
{{Main|福岡市出身の人物一覧|Category:福岡市出身の人物}}


== 福岡市を舞台とした作品 ==
== 福岡市を舞台とした作品 ==
1,995行目: 2,290行目:
* [[クッキングパパ]]
* [[クッキングパパ]]
* [[エクセル・サーガ]]
* [[エクセル・サーガ]]
* [[攻殻機動隊]]シリーズ(核戦争によって壊滅した東京に代わって、福岡市が日本の首都として、政治の中心となっている。[[警視庁]]も福岡市に置かれている)
* [[攻殻機動隊]]シリーズ(核戦争によって壊滅した[[東京]]に代わって、福岡市が日本の[[首都]]として、政治の中心となっている。[[警視庁]]も福岡市に置かれている)
* [[太陽の黙示録]](福岡市がアメリカ主導の南日本の首都となっている)
* [[太陽の黙示録]](福岡市がアメリカ主導の南日本の首都となっている)
* [[海猿]](漫画版のみ。主人公の仙崎は架空の「大神(おおがみ)流」から山笠に参加)
* [[海猿]](漫画版のみ。主人公の仙崎は架空の「大神(おおがみ)流」から山笠に参加)
2,001行目: 2,296行目:
* [[巨乳ハンター]]
* [[巨乳ハンター]]
* [[スケッチブック (漫画)|スケッチブック~full color's~]]
* [[スケッチブック (漫画)|スケッチブック~full color's~]]
* [[サザエさん]] (磯野家が上京する前・長谷川町子原作)
* [[サザエさん]] (磯野家が上京する前・[[長谷川町子]]原作)
* [[夏目友人帳 肆]]「第十二話 記憶の扉、第十三話 遠き家路」
* [[最強の詩]]
* [[すいとーと!]]
'''[[テレビドラマ]]'''
'''[[テレビドラマ]]'''
* [[マー姉ちゃん]]([[連続テレビ小説|NHK朝の連続テレビ小説]]・長谷川町子原作)
* [[マー姉ちゃん]]([[連続テレビ小説|NHK朝の連続テレビ小説]]・[[長谷川町子]]原作)
* [[走らんか!]](NHK朝の連続テレビ小説)
* [[走らんか!]](NHK朝の連続テレビ小説)
* [[北条時宗 (NHK大河ドラマ)|北条時宗]]([[元寇]]襲来)
* [[北条時宗 (NHK大河ドラマ)|北条時宗]]([[元寇]]襲来)
2,011行目: 2,309行目:
* [[バンビ〜ノ!]]「博多編…未来へ」([[日本テレビ放送網|日本テレビ]])
* [[バンビ〜ノ!]]「博多編…未来へ」([[日本テレビ放送網|日本テレビ]])
* [[福岡恋愛白書]]([[九州朝日放送]])
* [[福岡恋愛白書]]([[九州朝日放送]])
*めんたいぴりり(テレビ西日本)テレビ西日本創立55周年記念ドラマ
* [[ドゲンジャーズ]]([[九州朝日放送]])
'''[[小説]]'''
'''[[小説]]'''
* [[点と線]]([[松本清張]]作・[[香椎]]海岸)
* [[点と線]]([[松本清張]]作・[[香椎]]海岸)
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* [[ROCKERS|ロッカーズ]](2003年9月27日)
* [[ROCKERS|ロッカーズ]](2003年9月27日)
* [[君の膵臓をたべたい]] (2017年7月28日)
* [[君の膵臓をたべたい]] (2017年7月28日)
*:僕と桜良がお泊まり旅行で訪れ、到着のシーンは[[天神 (福岡市)]]。[[筥崎宮]]近くの花山という屋台で[[ラーメン]]や[[ホルモン]]を食べ、[[太宰府天満宮]]などを散策する。また宿泊は[[ヤフオク!ドーム]]隣接の[[ヒルトン福岡シーホーク]]という設定。これにより福岡市に注目が集まり[[近畿日本ツーリスト]]によって「君と福岡へ行きたい」ツアーなどが実施された。
*:僕と桜良がお泊まり旅行で訪れ、到着のシーンは[[天神 (福岡市)]]。[[筥崎宮]]近くの花山という屋台で[[ラーメン]]や[[ホルモン焼き|ホルモン]]を食べ、[[太宰府天満宮]]などを散策する。また宿泊はPayPayドーム隣接の[[ヒルトン福岡シーホーク]]という設定。これにより福岡市に注目が集まり[[近畿日本ツーリスト]]によって「君と福岡へ行きたい」ツアーなどが実施された。
* [[風が通り抜ける道]]・・すべての愛が存在する島(2024年1月12日、イオンエンターテイメント、[[沖縄県]]後援)
'''ゲームソフト'''
'''ゲームソフト'''
* [[リフレインラブ]](実際は福岡市を舞台にしているのではなく、地名や人名に福岡市に実在する地名を用いている。また背景の映像などは福岡市内の風景をモチーフにしている)
* [[リフレインラブ]](実際は福岡市を舞台にしているのではなく、地名や人名に福岡市に実在する地名を用いている。また背景の映像などは福岡市内の風景をモチーフにしている)
'''ドキュメンタリー'''
'''ドキュメンタリー'''
*[http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010007_00000 NHK短編映画 都市シリーズ 福岡(1956年) -NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス]
*[https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009010007_00000 NHK短編映画 都市シリーズ 福岡(1956年) -NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス]


== 百選 ==
== 百選 ==
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* [[日本の渚百選]]:海の中道
* [[日本の渚百選]]:海の中道
* [[名水百選]]:不老水(香椎宮近郊)
* [[名水百選]]:不老水(香椎宮近郊)
* [[日本の白砂青松100選]]:生の松原


== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 関連文献 ==
== 関連文献 ==
<!-- 実際には参考にしていないが、さらにこの項目を理解するのに役立つ関連した文献(書籍、論文、資料、ウェブページなど)一覧(実際に参考にしているのではないので過多にならないように、多すぎたら除去。宣伝はご遠慮下さい、宣伝は除去。実際に参考にした文献は脚注を導入し「参考文献」節へ追加して下さい。) -->
<!-- 実際には参考にしていないが、さらにこの項目を理解するのに役立つ関連した文献(書籍、論文、資料、ウェブページなど)一覧(実際に参考にしているのではないので過多にならないように、多すぎたら除去。宣伝はご遠慮下さい、宣伝は除去。実際に参考にした文献は脚注を導入し「参考文献」節へ追加して下さい。) -->
* {{Cite journal |和書|author =秋本亮一|title =福岡市の救急医療事情 -福岡市救急病院協会の活動を通して-|date =2011|publisher =順天堂医学会|journal =順天堂医学|volume =57|issue =4|doi=10.14789/pjmj.57.360|pages =360-364|ref = }}
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
<!-- 本文記事を理解する上での補足として役立つ、関連性のある項目へのウィキ間リンク、ウィキリンク。可能なら本文内に埋め込んで下さい。 -->
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* [[カワイイ区]]
* [[日本の地方公共団体一覧]]

== 外部リンク ==
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* [[カワイイ区]]
* [[日本の地方公共団体一覧]]

== 外部リンク ==
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'''行政'''
* [http://www.city.fukuoka.lg.jp/index.html 福岡市]
* [http://dayori.city.fukuoka.lg.jp/ ふくおか市政だより]
* [http://wifi.city.fukuoka.lg.jp/ Fukuoka City Wi-fi]
* [http://facts.city.fukuoka.lg.jp/ Fukuoka Facts | データでわかるイイトコ福岡]
* {{Twitter|Fukuokacity_pr|福岡市 広報戦略室}}

'''観光'''
* [http://yokanavi.com/ 福岡・博多の観光案内サイト「よかなび」]


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[[Category:政令指定都市]]
[[Category:政令指定都市]]
[[Category:1889年設置の日本の市町村]]

2024年12月19日 (木) 22:09時点における最新版

ふくおかし, ふくをかし ウィキデータを編集
福岡市
福岡市旗 福岡市章
福岡市旗 福岡市章
1909年明治42年)10月制定
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 福岡県
市町村コード 40130-7
法人番号 3000020401307 ウィキデータを編集
面積 343.47km2
総人口 1,658,786[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 4,829人/km2
隣接自治体 大野城市春日市糸島市那珂川市糟屋郡宇美町粕屋町志免町新宮町久山町
佐賀県佐賀市神埼市神埼郡吉野ヶ里町
市の木 市の木:クロガネモチ
広場の木:クスノキ
1979年昭和54年)10月制定
市の花 夏の花:フヨウ
冬の花:サザンカ
1979年(昭和54年)10月制定
市の鳥 野山の鳥:ホオジロ
海の鳥:ユリカモメ
1989年平成元年)6月制定
福岡市役所
市長 高島宗一郎
所在地 810-8620 福岡市役所専用番号
福岡県福岡市中央区天神一丁目8番1号
北緯33度35分24秒 東経130度24分06秒 / 北緯33.59度 東経130.4017度 / 33.59; 130.4017座標: 北緯33度35分24秒 東経130度24分06秒 / 北緯33.59度 東経130.4017度 / 33.59; 130.4017
地図
市庁舎位置

福岡市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

福岡市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト

福岡市(ふくおかし)は、福岡県西部に位置する。福岡県の県庁所在地であり、九州地方最大の人口を有する政令指定都市でもある。

九州地方行政経済交通の中心地として同地方最多の人口を有する。東京23区を除いた全国の市でも横浜市大阪市名古屋市札幌市に次ぐ5番目の人口(約166万人[1])を擁し、人口増加数・人口増加率ともに政令指定都市の中で首位(2020年国勢調査[2])。

概要

[編集]
福岡市のスカイライン

博多湾に面するこの地域は古来から博多(はかた)として認識されており、大陸方面への玄関口として利用されてきた。中世に商人による自治都市が形成され、戦乱で度々焼き払われながらも、豊かな町人文化を育んだ。豊臣秀吉の手で復興されたのち、黒田氏福岡藩)が福岡城とその城下町を築いたことで、那珂川を境に西が城下町としての「福岡」、東が中世からの商人町・商業都市としての「博多」となった[注釈 1]。その後、江戸時代から明治時代初頭にかけて、武士の街である福岡と商人の街である博多という性格の異なる2つの街は共存していたが、1876年に福岡と博多は1つの都市へと統合されて「福博(ふくはく)」となり、その後、「福岡」と改称された[3]

九州地方行政経済交通の中心地であり同地方最大の人口を有する首位都市(プライメイトシティ)である。西日本関西以西)においても大阪市に次ぐ人口を擁する都市である。同市を中心として福岡都市圏を形成している。県内および九州で第2位の人口を擁する北九州市北九州都市圏)とともに形成する北九州・福岡大都市圏都市単位の経済規模において、三大都市圏に次ぐ日本の四大都市圏に数えられる[3]。市内総生産は特別区部である東京23区を除けば、大阪市横浜市名古屋市に次いで国内4位であり、福岡市は三大都市圏に次ぐ高い経済力を持った都市である[4]。東京や大阪に本社を置く大企業が九州地方を統括する支店・支社が多数立地しており、支店経済都市としての性格もある。札幌市仙台市広島市とともに、日本三大都市に次ぐ規模を誇る都市として、通称「札仙広福」と呼ばれる地方中枢都市を担う一角である。

また、北九州市とともにグローバル創業・雇用創出特区として国家戦略特別区域に指定されている。香港の政情不安により他国に移転する可能性が生じた金融機能の受け入れを念頭に、2020年7月に政府が策定した経済財政運営の基本方針「骨太の方針」にて、世界・アジアの国際金融ハブ機能を担う都市として、東京・大阪・福岡が候補に挙げられたのを受け、9月に産学官が一体となった国際金融機能誘致「TEAM FUKUOKA」を設立。2023年12月時点でTEAM FUKUOKAが国内外から誘致に成功した企業数は23社にのぼり、今後天神ビッグバン博多コネクティッドといった都心部の大規模再開発による新築オフィスが続々と完成を迎えるに連れ、その数は更に増えると見込まれている。地理的にアジアに近く、スタートアップ支援も充実している強みをアピールし、企業と人材を呼び込んで都市の成長につなげようとしており、政府が創設する「金融・資産運用特区」への指定を目指している。福岡市で開催される国際会議数は東京に次いで国内2位であり、国際会議観光都市にも指定されている[4]。市内郊外に位置する九州大学を筆頭に、14の大学や9の短期大学が立地する全国有数の「学生の街」であり、人口に占める学生の割合は政令指定都市の中では京都市に次ぐ第2位である[5]

1899年博多港開港や1911年九州帝国大学(現在の九州大学の前身)設置に端を発して発展が進み、九州地方の中枢として位置づけられるようになった。1972年に政令市指定、1975年山陽新幹線博多駅延伸および人口100万人突破、1979年北九州市の人口を抜いて県内最大の都市となった。2010年以降、福岡市は人口増加数、増加率とも政令市の中で最も高く[6]、現在もなお年間1万人を超えるペースで増加傾向にある。2011年には京都市を、2015年には神戸市を抜き、全国でも5番目に人口が多い市となった[7]2020年5月には人口が160万人を突破した[8]

玄界灘壱岐対馬をはさんで大韓民国(韓国)があり、同国南部の主要都市である釜山までは福岡市から直線距離で200km程度[注釈 2] 、同国首都ソウルまでは約540kmである。また、中国上海市までは同様に850km程度といずれも東京より近い。これらの事例のように、近隣諸国の主要都市がおおむね1,000km圏内に存在しているため、博多港福岡空港から韓国や中国、台湾などのほか東南アジアの主要都市への国際航路が多く設定されており、これらの地域からの観光客が増加傾向にある。日本の森記念財団が2023年に発表した「世界の都市総合力ランキング」では世界42位、国内では東京・大阪に次ぐ3位に評価された[9]。福岡が評価対象になった理由に「居住」「環境」の分野で世界のTOP30に入ったことが挙げられている[10]。また、その国内版とも言える「都市特性評価」では京都市に次いで国内2位に評価された[11]。福岡市は国内でも非常に郷土愛の強い街ともされ[12]三菱UFJリサーチ&コンサルティングが行った意識調査では、全国の主要都市の中で福岡市民の愛着度・誇り度はともに全国首位であった[13]

都市構造

[編集]

福岡市の都心は、天神博多の両極がある(それぞれ江戸時代の福岡と博多に相当する)。天神地区は福岡市役所西鉄福岡(天神)駅福岡市地下鉄天神駅のほか、多数の百貨店ファッションビルが集積する九州最大の繁華街である。博多には九州最大のターミナル駅である博多駅があり、多数の新幹線や特急列車が九州各都市を結んでいる。空の玄関口である福岡空港地下鉄で数分と至近距離であるため、博多駅周辺は大企業の支社が集積するビジネス街となっている。また、福岡市の特徴として西鉄バスが市民の足として定着しており、西鉄天神高速バスターミナル博多バスターミナルを中心として、高速バスが都市間移動を担っている。天神と博多を隔てる那珂川中州に形成された歓楽街は、中洲(なかす)として全国的に有名である[14]。中洲は西日本一の歓楽街とされ[14]東京新宿歌舞伎町札幌すすきのと並んで、日本三大歓楽街の一つとされる[15]。天神・博多・中洲・長浜などで夜間に常設される屋台[注釈 3]の数は日本一[16] で、屋台目当ての観光客も多い。1996年には大型複合商業施設キャナルシティ博多が中洲の東側に開業、2011年には九州新幹線博多延伸に伴い博多駅に複合商業施設JR博多シティアミュプラザ博多博多阪急)、2016年にはKITTE博多博多マルイ)が開業した。もともとビジネス街だった博多駅周辺の商業施設の集積が進んでおり、天神地区との商業地競争が激化している(「天神流通戦争」も参照)。福岡都心の地価は年々上昇傾向にあり、天神木村屋ビルで1㎡あたり620万円、博多駅東(博多駅筑紫口)が1㎡あたり388万円と東京の一等地と比べても見劣りしない価格であり、東京都中央区東銀座の平均地価を上回っている[4]。福岡空港が中心市街地と近接している関係で市内中心部には航空法上の高さ制限が設定されており、天神や博多駅周辺には超高層ビルがほとんど存在しない状況であったが、天神大名地区の高さ制限を緩和して民間のビルの建て替えを行う再開発計画「天神ビッグバン」が進行中である。

福岡市の主な副都心としては、西新香椎、箱崎などが挙げられる。両者の周辺には高校大学専門学校が多数存在するほか、ウォーターフロント開発地区として、西新の北にはシーサイドももちが、香椎の西にはアイランドシティみなと香椎香椎照葉)が隣接している。特にシーサイドももちには、福岡PayPayドーム福岡市総合図書館福岡市博物館報道各社といった文化・エンターテインメント施設が集積している。天神や博多などの福岡都心は福岡空港に近く長らく超高層ビルが建てられなかったため、福岡市内の高さ100m以上の建造物の殆どが(比較的高さ規制の緩い)この両副都心の近辺にある。この両副都心ほど大規模ではないが他に福岡市の副都心として挙げられる地域は、大橋姪浜がある。

地理

[編集]

位置

[編集]
福岡市の衛星写真
2020年5月撮影

九州の北部。日本海博多湾今津湾玄界灘)に面した半月型の福岡平野の大半の部分を市域とする。北は博多湾の北辺に位置する砂州である海の中道陸繋島である志賀島、西は糸島半島の東部まで市域となっている。南・南西は脊振山地に含まれる山間部まで市域が伸びており、佐賀県に接している。ほかに有人島嶼として、博多湾上の能古島や市の西部で博多湾口付近の玄界灘上に浮かぶ玄界島、そのさらに西北部にある小呂島を市域に含んでいる。

福岡市から壱岐対馬を挟んで向かい側に朝鮮半島がある。日本の人口100万人以上の主要都市としては韓国ソウル特別市中国上海市台湾台北市に最も近い都市で、直線距離では東京特別区から約880km、大阪市から約480km、広島市から約200km、韓国の釜山広域市から約200km、ソウル特別市から約540km、中国の上海市から約890km、台湾の台北市から約1280kmの位置にある。

地形

[編集]

市域の多くは福岡平野に含まれており、一部に小高い山なども存在するものの概ね平坦である。他の大都市と比べて平坦であるため、通勤や通学、買い物における自転車利用の利便性が高い。市域西部・西南部は脊振山地の一角を成しており、標高が1000mを超えているところもあり、起伏の大きい地形となっている。市街地の海岸部は大半が埋立地であり[17]、港湾・住宅などが建設されている。また、博多湾東部には人工島も建設されている(アイランドシティ[18]。一方、西区の大部分や東区海の中道と島嶼部などには自然海岸も残っている。また、玄界島の北方約300mに黒瀬と呼ばれる幅200m程度の岩礁が発達している。黒瀬は、新生代第四紀に活動した福岡県唯一の火山島に分類され、玄武岩で構成されている。

市内を流れる河川としては、市域中心部を流れる那珂川御笠川や市域東部を流れる多々良川、市域西部を流れる室見川などの二級河川はあるが、一級河川はない。従って自主水源に乏しくたびたび大規模な渇水(例:昭和53-54年福岡市渇水)に見舞われている。

長大河川はない一方で、前述のとおり平野周辺の山地から短い河川長とやや急な勾配で博多湾に流れ込む河川はおおむね市街地を経由しているため、集中豪雨があった場合に氾濫しやすく、それが福岡平野を形成したと見られるが、現代において都市治水上の課題となっている。

気候

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日本海に面しており、温暖ではあるが冬季には大陸からの寒気の影響を受け、日本海型気候区の特徴を示す。なお、背振山地やその麓にあたる地域はそれよりも多くなる。冬季に日照時間が少なくなる点が太平洋側諸都市と異なり、年間日照時間は概ね1800 - 1900時間程度で、九州の他地域に比べてやや短い。冬季の日照時間は少ないが、降水量分布の観点では夏季に降水量のピークがあり冬季の降水量は少ない典型的な夏極大型の太平洋側気候であり、島根県以東の日本海側気候の地域と比べ冬季の10mm以上の雨日数と降雪量が極端に少ないという点で典型的な日本海側気候とは異なっている。

内湾に面している大都市のため、夏季は大阪市などと並んで昼夜を問わず大変暑さが厳しい地域の一つである。6月から真夏日が見られ、7月以降、9月にかけて真夏日の厳しい暑さが続く。1991 - 2020年平年値では8.1日(81 - 10年平年値5.5日)と、近年は猛暑日の観測日数も急増している。地勢的にオホーツク海高気圧の影響はほとんど受けず、チベット高気圧に覆われ暑い期間が安定して長く続く。特に夜間の高温が特徴的であり、深夜帯では南に位置する鹿児島市などよりも高く、那覇石垣島など南西諸島の都市部を除くすべての気象観測点で最も高い夜間気温となる日も多い。ヒートアイランド現象が著しく、戦前からの熱帯夜日数の増加率が日本の主要な気象観測点で一番高くなっている(1936年 - 2007年にかけて10年で5.0日のペースで増加)。平年の熱帯夜日数は本土では大阪市神戸市鹿児島市に次いで多い38.7日で、実に1か月以上に及ぶ。猛暑日30日以上、熱帯夜50日以上となった年もある。九州という低緯度地域で夏期にはより湿った気団の影響を受けやすい上、市街地が博多湾に面しており湿った海風が入りやすく、気温に加え湿度が高い。そのため東京23区名古屋市など東日本の主要都市と比べ不快指数や暑さ指数(WBGT、湿球黒球温度)が高く、体感的な暑さは厳しくなる。近年は特に夜間に気温が下がりにくくなっており、2018年8月22日には国内で8例目となる最低気温30℃以上、国内観測史上2番目に高い最低気温30.5℃(いわゆる超熱帯夜)を記録した。

冬季は北側の玄界灘を流れる暖流である対馬海流の影響を受けるため、都市化と相まって放射冷却効果は顕著に弱くなる。冬日は非常に少なく(平年2.5日)、全くない年もある。東京23区や名古屋市、京都市などと比べて冬の平均気温は約2.0℃高く、気温の面で温暖と言える。しかし北西季節風が吹きつけ、曇天の日が多く日照時間は太平洋側と比べてかなり少ないため体感気温は低めである。また比較的大陸に近いために西回りで強い寒波が流れ込みやすく、一時的に寒さが厳しくなり最高気温が0 - 3℃台となることもある。降水量は少ないが、降水日数は太平洋岸の諸都市よりやや多くなっている。平年の年間降雪日数は15.6日で、積雪は年1 - 2回、最大5cm程度で、積雪が全く無い年も珍しくない。これは、北西季節風の風上が朝鮮半島の影響で狭くなっている対馬海峡のため、北西季節風の海上吹走距離が短く、雪雲が発達しないためである。北西風型の冬型では、吹走距離が短く未発達の雲がかかる福岡市の積雪が0cm〜3cm程度なのに対し、東シナ海上の吹走距離が長く発達した雪雲がかかる鹿児島市が20cm以上の大雪になったという例も度々起こる。早良区南部(脇山内野板屋・曲渕)や山沿いでは積雪量はやや多くなるが、日本海側や広島市などの山陽地方の山沿いと比べても少ない。

年間の雷日数は25.5日と比較的多く、太平洋側と異なり冬季にもしばしば落雷が観測される。夏の晴天日のいわゆる夕立は少なく、首都圏のような中心部直撃の激しい雷雨や降雹はない。その分夕立による打ち水効果を期待できず、熱帯夜が多くなっている(平年値の統計期間は1991年 - 2020年)。

福岡市福岡管区気象台)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 21.5
(70.7)
24.3
(75.7)
26.3
(79.3)
30.1
(86.2)
32.3
(90.1)
37.3
(99.1)
38.3
(100.9)
38.1
(100.6)
37.1
(98.8)
33.3
(91.9)
29.3
(84.7)
26.0
(78.8)
38.3
(100.9)
平均最高気温 °C°F 10.2
(50.4)
11.6
(52.9)
15.0
(59)
19.9
(67.8)
24.4
(75.9)
27.2
(81)
31.2
(88.2)
32.5
(90.5)
28.6
(83.5)
23.7
(74.7)
18.2
(64.8)
12.6
(54.7)
21.3
(70.3)
日平均気温 °C°F 6.9
(44.4)
7.8
(46)
10.8
(51.4)
15.4
(59.7)
19.9
(67.8)
23.3
(73.9)
27.4
(81.3)
28.4
(83.1)
24.7
(76.5)
19.6
(67.3)
14.2
(57.6)
9.1
(48.4)
17.3
(63.1)
平均最低気温 °C°F 3.9
(39)
4.4
(39.9)
7.2
(45)
11.5
(52.7)
16.1
(61)
20.3
(68.5)
24.6
(76.3)
25.4
(77.7)
21.6
(70.9)
16.0
(60.8)
10.6
(51.1)
5.8
(42.4)
14.0
(57.2)
最低気温記録 °C°F −6.0
(21.2)
−8.2
(17.2)
−4.7
(23.5)
−1.4
(29.5)
1.4
(34.5)
4.3
(39.7)
13.8
(56.8)
15.4
(59.7)
7.9
(46.2)
0.4
(32.7)
−2.1
(28.2)
−5.4
(22.3)
−8.2
(17.2)
降水量 mm (inch) 74.4
(2.929)
69.8
(2.748)
103.7
(4.083)
118.2
(4.654)
133.7
(5.264)
249.6
(9.827)
299.1
(11.776)
210.0
(8.268)
175.1
(6.894)
94.5
(3.72)
91.4
(3.598)
67.5
(2.657)
1,686.9
(66.413)
降雪量 cm (inch) 1
(0.4)
1
(0.4)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
2
(0.8)
平均降水日数 (≥0.5mm) 11.0 10.7 11.4 10.8 9.8 12.7 12.4 11.2 11.0 7.9 9.9 10.2 128.9
平均降雪日数 (≥0cm) 6.3 4 1.4 0 0 0 0 0 0 0 0.1 3.9 15.6
湿度 63 62 63 64 67 75 75 72 73 68 66 63 68
平均月間日照時間 104.1 123.5 161.2 188.1 204.1 145.2 172.2 200.9 164.7 175.9 137.3 112.2 1,889.4
出典:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1890年 - 現在)[19][20]


地名

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福岡市の地名を参照。

行政区

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西区
東区
早良区
博多区
中央区
城南区
南区

以下の7つので構成される(自治体コード順)。 人口はいずれも2024年11月1日時点の推計人口。

コード 区名 人口
(人)
面積
(km2)
人口密度
(人/km2
40131-5 東区 337,405 69.46 4,858
40132-3 博多区 262,804 31.62 8,311
40133-1 中央区 214,349 15.39 13,928
40134-0 南区 271,663 30.98 8,769
40135-8 西区 213,383 84.16 2,535
40136-6 城南区 134,267 15.99 8,397
40137-4 早良区 224,915 95.87 2,346
合計 1,658,786 343.47 4,829

当初は5区体制で発足したが、1982年(昭和57年)に西区から城南区、早良区が分区された。

市街地構成

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市の中央部にある天神地区(中央区)が市の中心部で、ここには数多くのデパートやビルが建ち並んでいる。天神から那珂川を挟んだ東隣には那珂川の本流と支流(博多川)に挟まれた中州地形部分があるが、そこが日本三大歓楽街の一つに挙げられる中洲である[15]。そのさらに東隣は「博多」の市街地である。その博多市街地の南東に博多駅が位置している。中洲から博多駅の間の一帯はオフィスビルやビジネスホテルなどが建ち並ぶビジネス街である。天神地区の西および西南に位置する大名今泉警固では、1990年代後半ごろから主に若者をターゲットとした店舗が増え、若者の町として急速に発展している。

大名から西へ行くと福岡城跡がある。さらに西方、天神から約4kmの位置には、福岡市の副都心を成す繁華街の西新地区(早良区)がある。同地区(中央区地行、西新、藤崎百道にまたがる地区)の北側は1980年代に埋立により開発された土地で、シーサイドももちと呼ばれ、当時として新しい市街地が形成されている[21]

市域東部の博多湾上においてアイランドシティ(東区)と呼ばれる人工島が建設中であり、2000年代後半から2010年代初頭ごろにかけて、港湾地区と住宅地の一部が竣工している。福岡市では、2000年(平成12年)前後から市東部のJR鹿児島本線、西鉄貝塚線沿線において土地区画整理事業や連続立体交差化事業などの市街地開発事業を実施しており、古くから東部の副都心とされる香椎駅西鉄香椎駅周辺の香椎地区とJRの旧香椎操車場跡地を利用した新興市街地である千早地区との間、および箱崎地区と吉塚地区との間で整備事業が進んでいる。連続立体交差事業は、千早地区が2004年ごろ、箱崎地区が2004年3月、香椎地区が2007年3月に竣工した。また、土地区画整理事業は、箱崎地区、千早地区については2010年ごろまでにほぼ完了し、香椎地区についても2021年に完了した。

市内南部方面を網羅する、福岡高速5号線福岡外環状道路を中核とする都市計画道路の整備も進み、2011年4月に福岡外環状道路が全線完成供用されるのと前後して、これに接続する新たな主要幹線道路が都市計画道路として整備されほぼ完成している。2012年7月には高速5号線が全線完成し福岡高速環状線となった。

市街地形成と関連した重大な動きとして、九州大学のキャンパス移転が挙げられる。本部を始め多くの学部が置かれていた東区の箱崎キャンパスと、主に教養部が使用していた中央区の六本松キャンパス(旧制福岡高校校地)を西区に新たに開発した伊都キャンパスに移転させる計画である。伊都キャンパスへの玄関口となる今宿から周船寺にかけての地区では伊都土地区画整理事業が実施され、西部地区に新たな拠点地域が整備された。キャンパス移転は2005年より開始され、同年には九大学研都市駅も開業している。一方、六本松キャンパスの跡地には複合施設・六本松421が開業し、福岡高等裁判所福岡高等検察庁福岡県弁護士会館などの法曹関係の施設も当地に移転した。箱崎キャンパスの跡地では「Fukuoka Smart EAST」計画のもと先進的な都市づくりが行われることとなっている。

このほか、駅周辺再開発事業により、福岡市地下鉄姪浜駅周辺の姪浜地区(西区)に新興の商業地が、西鉄大橋駅周辺の大橋地区(南区)にも既存商業地が、それぞれ発達している。

また、街路は、新しく建設された主要幹線道路においては無電柱化、街路樹の整備が促進されている[注釈 4]

さらに都市景観上の大きな特徴として、郊外に超高層マンションが林立しているにもかかわらず、中心部に超高層ビルが存在しないことが挙げられる。これは中心部の至近距離に福岡空港が存在し、航空法の制限表面によりビルに高さ規制が掛かっているためで、博多駅地区では60m、天神地区でも70m程度までが限度となっている[22]。そのため、市では天神および博多駅周辺500m圏内のビルの建て替えなどに合わせて、「天神ビッグバン」・「博多コネクティッド」と称した大規模な市街地再開発事業に着手しており、国家戦略特区制度を活用して高さ制限の緩和が行われることとなっている。

福岡市全域のうち玄界島および小呂島を除く都市計画区域34,082ヘクタールのうち約半分にあたる17,710ヘクタールが市街化調整区域に指定されており[23]、新規に建築物を建築することなどが厳しく規制されているが、既存集落などにおいては、一定の区域を定めて、住宅などの一部の建築物の用途に限り、建築を認める制度が 福岡市開発行為の許可等に関する条例 で定められている[24]。福岡市においては2021年現在も人口が増加し続けており、郊外への開発圧力は依然として高く、線引き制度による規制の重要性は減じていないが、市街化調整区域では、少子高齢化の進む既存集落の活性化も課題となっている。

「福岡」と「博多」

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都市名は「福岡」であるが、「福岡」を称する市の中心駅名は、西鉄西鉄福岡(天神)駅(旧名称は「西鉄福岡」)のみで、JRは「博多」を用いている[注釈 5]

福岡は福岡藩黒田氏の「武家町」、博多は古来から国際貿易港としての「商人町」として栄えた歴史があり、那珂川を境として福岡と博多[注釈 6]は元々は別々の都市であった。1889年の市制施行の際には、市名を「福岡」「博多」のどちらかにするかで一悶着があったが、都市名を福岡、中央駅名を博多にすることで合意(詳しくは歴史で後述)。新幹線開通時は博多が玄関口となり、博多の知名度が大きく上回ったが、今日では城下町のはずれに位置した天神地区の台頭もあり、かつての「福岡」が商業の街、「博多」がビジネス街となった。こうしたことから「博多」より「福岡」という名称で呼ばれることが多くなり、博多は市内の一地区名でしか用いられないことが多くなった。

近年の福岡・博多地区は武家町・商人町を区別する色合いは薄くなり、双方を包含して九州全体の経済・文化などの中心的機能を担う役割が一層高まっている。

隣接する自治体

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以下の各市町に隣接している。括弧内は、その市町が隣接している福岡市の行政区。

福岡県

佐賀県

隣接市町のうち、福岡県に属している市町は、いずれも福岡市のベッドタウンとして発達している。しかし、佐賀県に属している隣接市町は福岡市とは脊振山地によって隔てられており、ベッドタウンとして発展するには至っていない。なお福岡都市圏に属している鳥栖市基山町みやき町は福岡市隣接市町ではない。

2005年(平成17年)10月1日に佐賀県内の佐賀市と、かつて福岡市に隣接していた佐賀郡富士町神埼郡三瀬村が合併し、新市制による佐賀市が誕生[25] したことで、県境を挟んで県庁所在地同士が接することになった。ただし、福岡市と佐賀市の中心部は直線距離で50kmほど離れている。

海を挟んだ長崎県壱岐市対馬市とも隣接扱いされる事もある。電話料金離島特例として隣接扱いである。

人口

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福岡市と全国の年齢別人口分布(2005年) 福岡市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 福岡市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
福岡市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 871,717人
1975年(昭和50年) 1,002,201人
1980年(昭和55年) 1,088,588人
1985年(昭和60年) 1,160,440人
1990年(平成2年) 1,237,062人
1995年(平成7年) 1,284,795人
2000年(平成12年) 1,341,470人
2005年(平成17年) 1,401,279人
2010年(平成22年) 1,463,743人
2015年(平成27年) 1,538,681人
2020年(令和2年) 1,612,392人
総務省統計局 国勢調査より
九州大学 旧箱崎キャンパス

国勢調査では、2020年の第21回調査で1,612,392人となっており、前回調査からの人口増加数・人口増加率はそれぞれ政令市中最多・最高となっている[26]

かつての帝国大学であった九州大学をはじめ、学生数約2万人の福岡大学や同1万人超の九州産業大学[27] などの大学が集中しているため、福岡県の中でも20代の人口が多いのが特徴。また、断続的な人口流入にともない、その他の市民の平均年齢も比較的若い状態が続いている。2010年の第19回調査によると、福岡市の15歳から29歳の若者の人口比率は19.2%で、全政令指定都市トップである。また人口増加率(調査期間:2010年10月-2013年12月)も全政令指定都市トップであり[28]1965年(昭和40年)〜2014年(平成26年)の期間の人口の伸び率は、首都圏全域や首都圏大都市と比べても高い。ただし、出生率については、2008年〜2012年の統計で1.24人と低い[29]

国勢調査人口の推移(単位:万人)[30][31]
  福岡市の人口
  福岡市の現市域にあたる地域の人口
  旧5市(門司小倉戸畑八幡若松)の合計の人口
  北九州市の人口

人口動態概要

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2024年現在約166万人となっている。国内の高齢化に伴い多くの自治体が人口減少を迎えている中で、福岡市は未だに高い人口増加率を続けている。福岡市の人口増加の理由は若い世代の社会増加によるものが大きく、自然動態も政令指定都市の中では平均年齢が非常に若く、小幅な自然減に収まっている事に起因する。自然動態は福岡市は2021年に初めてマイナスにはなったが、他都市では札幌市が2009年、仙台市,広島市が2017年に既に自然減の局面を迎えており、福岡市の優秀さがうかがえる。福岡市はかつては政令市では特筆して高い人口増加率ではなかったが、2000年以降の国勢調査では全て増加率トップ3に入っており近年の躍進はめざましいものとなっている。

表1. 国勢調査結果に基づく福岡市(に相当する地域)の人口推移 ※大都市人口増加率は東京特別区と20政令市を含めた21自治体内での比較
実施年 福岡市人口(人) 福岡市増加数(人) 福岡市増加率(%) 国内増加率(%) 大都市人口増加率順位
1950年 487,885 - - - -
1955年 591,868 増加 103,983 増加 21.3 増加 7.3 6位
1960年 682,365 増加 90,497 増加 15.3 増加 4.6 10位
1965年 769,176 増加 86,811 増加 12.7 増加 5.2 11位
1970年 871,717 増加 102,541 増加 13.3 増加 5.5 10位
1975年 1,002,201 増加 130,484 増加 15.0 増加 7.9 9位
1980年 1,088,588 増加 86,387 増加 8.6 増加 4.6 5位
1985年 1,160,440 増加 71,852 増加 6.6 増加 3.4 5位
1990年 1,237,062 増加 76,622 増加 6.6 増加 2.1 7位
1995年 1,284,795 増加 47,733 増加 3.9 増加 1.6 6位
2000年 1,341,470 増加 56,675 増加 4.4 増加 1.1 4位
2005年 1,401,279 増加 59,809 増加 4.5 増加 0.7 3位
2010年 1,463,743 増加 62,464 増加 4.5 増加 0.2 3位
2015年 1,538,681 増加 74,938 増加 5.1 減少 0.8 1位
2020年 1,612,392 増加 73,711 増加 4.8 減少 0.8 2位

電話番号

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市外局番は092。

歴史

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原始

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香椎宮(幣殿と本殿)

諸岡遺跡(博多区)や吉武遺跡(西区)から旧石器が出土している。

縄文時代の遺跡としては、糸島半島東部の大原D遺跡(西区)で縄文時代早期の竪穴建物が見つかっているほか、柏原遺跡(南区)からは草創期から後期の土器や集石炉が見つかっている。中期の遺跡として、野多目拈渡遺跡(南区)や有田遺跡(早良区)からイチイガシなどのドングリ類の貯蔵穴がまとまって見つかっている。後期の遺跡では、元岡瓜尾貝塚、桑原飛櫛貝塚(いずれも西区)などの貝塚があり、四箇遺跡(早良区)からは多数の縄文土器や石器が出土している。縄文時代の福岡平野は海底であったことが真鍋大覚の調査で判明しており、「肥前島」の端にあたる前記の遺跡ぐらいで、旧石器時代と同様に少ない。

そのころの遺跡として市内の板付遺跡(博多区)がある。また志賀島(東区)で発見された金印漢委奴国王印」は、1世紀ごろの大陸文化との交流を示す貴重な史料である。後漢書東夷伝にある「建武中元二年(西暦57年) 倭奴國奉貢朝賀 使人自稱大夫 倭國之極南界也 光武賜以印綬」の記事にある印綬は、この金印のことだと考えられている。また3世紀ごろの様子を記述したいわゆる魏志倭人伝の記載から、「奴国」は博多付近(後の那の津)との説が有力である。

ちなみにこの「魏に朝貢していた」という記録が金印の発見時にひとつの騒動を起こす。天明4年(1784年)に百姓甚兵衛により金印が発見されたとき、主として学者たちが「魏に朝貢していたとはけしからん。このようなものは鋳つぶしてしまうべきである」と強硬に主張し、一時、福岡藩の藩論もそちらに傾くのである。それを、藩校・甘棠館の学長をしていた儒学者亀井南冥が身体を張って阻止したという。

市内各地に古墳が残っており、平野部には那珂八幡古墳東光寺剣塚古墳梅林古墳今宿大塚古墳などの前方後円墳が点在し、油山などの丘陵部には油山古墳群、金武古墳群、今宿古墳群などの円墳の分布地帯がある。

伝説時代、古代

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神功皇后三韓征伐伝説がこの地には多く残る。東区香椎の香椎宮は、神功皇后が夫である仲哀天皇の神霊を祀ったところである[32]奴国の後身として大和時代には「那の県」「儺県」と呼ばれており、日本書紀などにも記述がある。

527年筑紫の君磐井の乱の後、朝廷那津官家を造らせたと日本書紀にある。(「那津の口(博多大津)に建てよ」とある)

607年小野妹子が第2回遣隋使として那の津より渡る。630年には遣唐使が渡っている。

663年百済再興を目論んで派遣した倭国援軍が、白村江の戦いにて新羅軍に大敗北を喫する。唐、新羅連合軍の報復に備えた大和朝廷は、その守りとして博多湾岸に防人を配し、水城大野城などの城砦を築く。これより後、全国から徴発された若者が防人として北部九州に配備され、故郷を遠く離れて軍務に就く辛さと哀しみを詠い、万葉集に残されている。

757年櫛田神社が開かれる。

7世紀から11世紀にかけては、国際交流が盛んになり、665年には筑紫館(つくしのむろつみ、つくしのたち)が建設され、これが後に大宰府の迎賓館となる鴻臚館(こうろかん)となった。外国からの使節の接待、遣唐使などの送別といった迎賓館としての機能に加えて、貿易事務所、検疫所的な役割も果たしていたらしい。鴻臚館遺跡は1988年に当時の平和台野球場の外野席の土盛りの下から発見され、市民を驚かせた。奈良時代は目の前が海岸であり、使節の船は沖がかりして小舟で上陸した。

なお、遣唐使廃止の建白を行った菅原道真が901年に大宰府に左遷されたとき、博多に上陸し、四十川(よんじっかわ)の清流を水鏡として自らの姿を見、そのやつれようを嘆いたという。その地に建立されたのが水鏡天満宮(すいきょうてんまんぐう)(水鏡天神)であり、福岡市の都心・天神の地名は、この事に由来する。

806年東長寺が開かれる。

919年箱崎放生会始まる。923年、筥崎宮が開かれる。

中世

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1161年には平清盛により日本初の人工港『袖の湊』が建設された[33]。これは埋め立てにより埠頭を築いたものである。天神・博多部はまだ海の底であり、整備された港湾の沿岸部には筥崎宮、住吉神社櫛田神社などの大きな寺社が立地していた。中世の寺社は貿易の重要な出資者であり、博多の冒険商人たちのスポンサーであった。

11世紀の終わりごろから、博多にはのちに「大唐街」とよばれる唐人街が形成された。異国風の建物が建ち並び、多数の外国人商人が行き交う大都市であった。この時代に博多にいた唐人商人に謝国明らがいる。中国大陸と博多を船団を組んで盛んに往来し、日宋貿易で富を築いた中国商人は、博多に居住して活発な商業活動を行い、博多の寺院とも結び、その力は中央にも及んで特に「博多綱首」と称されるに至った(「綱首」とは「船長」の意の尊称)。

博多は文化の受け入れ窓口でもあった。1195年 栄西が博多に日本初の禅寺である聖福寺を開いたが、このときも博多綱首らが物心両面の援助をしている。栄西は南宋からを持ち帰り喫茶の習慣を日本中に広めたことでも知られるが、「饅頭(まんじゅう)」「饂飩(うどん)」「蕎麦(そば)」などの日本人になじみ深い食物が日本に入ってきたのもこの時期の博多を通じてであった。

室町時代を通じて博多は年行司と呼ばれる12人の豪商の会議によって市政が運営され、日本史上において初めての自由都市であった。 (堺市) (堺は36人の会合衆によって市政が運営された)と並び貿易都市として繁栄するが、それゆえに戦国時代には戦国大名の争奪の対象となり、豊臣秀吉島津義久の戦いの際に島津軍によって焼き払われた。 九州平定後、1587年7月24日(天正15年6月19日)に筑前箱崎において豊臣秀吉バテレン追放令を発令した。

元寇

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文永の役における鳥飼潟の戦い蒙古襲来絵詞

しかしその反面、他国から侵略の被害にも遭っており、869年には新羅海賊が博多湾に侵入、1019年には刀伊の入寇があり、博多は常に対外的な脅威に曝されていた。その最大の脅威は、宋を滅ぼしてユーラシア大陸のほとんどを支配した人類史上最大の帝国、モンゴル帝国である。

高麗を屈服させたモンゴル帝国のクビライ日本の服属を求め、時の鎌倉幕府がこれを拒否したことから、1274年、モンゴル人・漢人・女真人・高麗人などからなる4万人の元軍が襲来した(文永の役)。10月5日に対馬、10月14日に壱岐を襲撃し、平戸鷹島松浦党の本拠を全滅させた元軍は、10月20日、百道原から博多湾に上陸し、激しい地上戦が展開された。しかし、赤坂の戦い鳥飼潟の戦いで破れるなど苦戦を強いられた元軍は、撤退を決め、夜間の撤退を強行したため、撤退中に暴風雨を受け、甚大な損害を被った。

幕府は、再度の元軍の襲来に備え、博多湾岸に約20kmにも及ぶ石築地を築いた。この史跡「元寇防塁」は現代にも残っており「防塁」という地名も存在する。そして、1281年に元軍が襲来(弘安の役)。博多湾に現れた元軍は、防塁から上陸することを避け、陸繋島である志賀島を占領し、博多への進出を窺うが、日本側の総攻撃を受け大敗し、壱岐島に撤退した(志賀島の戦い)。

近世

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黒田氏が築いた福岡城(写真は南丸多門櫓)
福岡藩初代藩主・黒田長政

1587年からは九州をすべて服属させた豊臣秀吉により博多の復興がなされた。これを太閤町割と呼ぶ[34]。交易の自由や、町人による街の自治が行われ、新たな自治都市が確立された。なお当時の博多とは、博多湾南岸の東西に渡る地域を指したものだった。このときの秀吉の意図には、文禄・慶長の役で出兵を行うにあたり、貿易都市・博多を物流の補給基地として活用しようというものがあったと思われる。

関ヶ原の戦いの後の1600年に黒田如水黒田長政親子が筑前国に入国し、その後市内中心部の那珂川から東を博多、西を福岡と呼び、そのまま定着した。黒田親子は、小早川秀秋の居城であった名島城(東区)に入城したが、名島城は博多湾に面した小高い丘の上にあるために城下町が作れなかった。そこで1601年から当時の警固村(現・中央区)福崎に新たな城・福岡城と城下町をつくった。

その際、出身地の備前国福岡(現在の岡山県瀬戸内市長船町福岡)に由来して、城下町を福岡と命名した。黒田藩は博多のまちの自治を広く認めたため、町人の商業都市・博多と武士の行政都市・福岡が機能分担しつつ隣接するという、全国的にあまり類例のない「双子都市」が誕生した。博多と福岡の境界である那珂川の中州は歓楽街としての中洲が発展した。

江戸時代を通じた幕府の鎖国政策により、外国との通商が長崎と対馬に限られたため、福岡・博多の国際貿易都市としての展開はあまり見られなかった。

なお、前述のとおり、天明4年(1784年)に志賀島金印が発見されている。

近代

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博多旧市街の1930年代(昭和5年以降)と2024年(令和6年)との重ね合わせ地図(SVG形式のファイルへのリンク

その後、江戸時代から明治時代初期まで博多と福岡は共存していたが、1876年に地域区分の再編によって「福博」(ふくはく)という一つの地域呼称が生まれた。さらに1878年、郡区町村編制法の施行により第一大区(福博)が福岡区と呼称され、「博多」を名乗る自治体は誕生しなかった。

1889年に福岡区が市制を施行する際、市名を「博多市」にする、あるいは福岡と博多を再分離する声も上がったが、いずれも実現せず、都市名は福岡市となった。市制施行のときの「名前争い」は深刻で、福岡派と博多派が互いに闇討ちをしあうという過熱ぶりであったという[要出典]。翌1890年,明治23年第2回市会は「名称問題」で紛糾し、採決したところ完全に賛否同数であり、福岡部出身の議長が議長席を降り一議員として投票したが再び同数となり、最終的に福岡部出身の議長代理者の裁決で「福岡」と決したものである[35]

明治のこの時点では、「福岡」と「博多」は別の地域という概念が強く残っていた。そのためちょうど同じころ、当時の九州鉄道会社(後に国有化)が福岡市から現在の久留米市までの鉄道を敷設する際、市の中心駅は「博多」地区にあるということで駅名は福岡駅ではなく、博多駅となった。

戦前の博多駅(昭和20年頃)

なお「福岡駅」の名は、福岡市中央区天神に位置する西鉄の駅が名乗り、2001年には西鉄福岡(天神)駅と駅名が変更された。なお、1972年の政令指定都市昇格に伴い、行政区として「博多区」が設置され、ここにほぼ百年の時間を経て「博多」が行政域名として採用されることとなった。

かつて町人の商業都市として栄えた『博多』は、官公庁の集うビジネス街、武士の行政都市として発展した『福岡』は、繁華街商業地となり、機能が入れ替わった。

年表

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原始 - 古墳時代

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  • BC40000年 諸岡遺跡、吉武遺跡から旧石器
  • BC10000年 大原D遺跡から縄文時代早期の竪穴建物
  • BC2000年 野多目拈渡遺跡・有田遺跡からドングリ貯蔵穴、元岡瓜尾貝塚、桑原飛櫛貝塚
  • BC1000年 四箇遺跡から多数の土器と石器
  • BC450年 板付遺跡(日本初の稲作農業)
  • 57年 奴の国王が後漢光武帝から「漢委奴国王」の金印を受ける
  • 527年 磐井の乱筑紫国造磐井ヤマト政権に対し反乱を起こす
  • 536年 那の津(博多区比恵、南区三宅付近)に官家(みやけ)をつくる。(那津宮家)大宰府の前身

古代

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  • 664年 前年倭国軍が、白村江(はくすきのえ)にて唐、新羅軍に負け百済が滅亡。その守りとして博多湾岸に防人をおき、水城(現在の大野城市、太宰府市境付近)を築く
  • 665年 筑紫館(つくしのむろつみ、つくしのたち)を設置。のち鴻臚館となる
  • 757年 櫛田神社(博多区)創建
  • 806年 空海が唐より帰り、真言宗東長寺を開く
  • 869年 新羅海賊が博多湾に襲来
  • 919年 箱崎放生会(ほうじょうや)が始まる
  • 923年 筥崎宮創建。穂波郡大分宮を移築
  • 941年 小野好古(おののよしふる)、大蔵春実(おおくらはるざね)が博多湾にて、大宰府を放火した藤原純友を退散させる。(承平天慶の乱
  • 1019年 刀伊の入寇(といのにゅうこう)。女真族の一部(刀伊)が壱岐・対馬を襲い、更に筑前を襲った。大宰権帥藤原隆家が奮戦し撃退する。
  • 1161年 平清盛が日本初の人工港「袖の湊」を建築
  • 1179年 博多どんたくの起源である博多松囃子が始まる

中世

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近世

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明治時代

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福岡市発足時の旧市役所の跡地を示す石碑

市制施行以後の行政区域の変遷については、「行政区域の変遷」を参照のこと。

  • 1870年 7月18日、福岡藩贋札事件。太政官札偽造が発覚し弾正台による捜査が始まる。
  • 1871年 7月2日(太陽暦1871年8月17日)、黒田長知が藩知事を罷免、有栖川宮熾仁親王が知藩事となり、福岡藩は事実上の廃藩となる。
  • 1871年 7月14日、廃藩置県により、福岡藩は福岡県、有栖川宮が引き続き知県事となる。県内を32区に区分し、福岡を第一区、博多を第二区とする。
  • 1872年 9月 15日、県内を16区に再編成し、福岡を第一大区、博多を第二大区とする。
  • 1873年 6月、筑前竹槍一揆。福岡城内の県庁を打ち壊す。
  • 1876年 5月、県内を9区に再々編成し、福岡と博多を1つの区に統合し第一大区とする。
  • 1877年 3月、福岡の変西南戦争を起こした西郷隆盛に呼応した武部小四郎越智彦四郎を中心とした旧福岡藩士により福岡城襲撃が計画・実行されるが失敗する。
  • 1878年 11月1日、郡区町村編制法施行により福岡区とする。
  • 1889年
    • 4月1日、市制施行により、福岡区は福岡市となる。日本で最初に市制施行した市の一つ。
    • 12月11日、九州鉄道(初代)博多 - 千歳川間開業により、博多駅が開業。
  • 1898年 マグニチュード6の糸島地震。福岡市西部の糸島半島付近が震源地とされ、家屋の一部に被害が発生する。
  • 1899年 8月4日、博多港開港。
  • 1903年 京都帝国大学福岡医科大学(後の九州帝国大学医科大学、現在の東区内)を開設。
  • 1909年 医科大学教授榊保三郎により、日本最古級のアマチュアオーケストラであるフィルハーモニー会(現在の九大フィルハーモニー会の前身)設立。
    • 10月 市章を制定[38]
  • 1910年 3月9日、市内電車の福博電気軌道が開通(のちの西鉄福岡市内線)。
  • 1911年
    • 1月1日 九州帝国大学(現・九州大学)創立。分科大学として工科大学を設置。
    • 4月1日 京都帝国大学から福岡医科大学が移管され、九州帝国大学医科大学となる。
    • 10月2日、市内電車の博多電気軌道が開通(のちの西鉄福岡市内線)。

大正時代

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昭和時代

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  • 1927年 3月25日 - 5月23日、東亜勧業博覧会開催。
  • 1929年 福岡 - 大阪 - 東京の定期旅客航空便が開設。旧入船町(現在の中央区港-荒戸付近)の日本航空の水上機発着場を使用。
    • 4月1日、早良郡原村樋井川村の編入合併により長崎市の人口を上回り、九州最大都市となる(1963年、新しく発足した北九州市に一旦九州一の座を明け渡した)。
  • 1930年
    • 名島水上飛行場(福岡飛行場、現在の東区内)が開場。福岡 - 大阪間は35円。
    • 6月、NHK福岡放送局(JOLK)ラジオ本放送開始。
福岡市歌(1931年制定)
作詞・金子健 補作・八波則吉 作曲・中山晋平インストゥルメンタル(旋律は著作権保護期間満了)

平成時代

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令和時代

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行政区域の変遷

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市町村制施行以後。

発祥

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福岡市が発祥の地とされる事象には、東アジア地域との文化交流や貿易によってもたらされたものが多い。

  • 日本における稲作農業の発祥の地[74] - 板付遺跡(博多区)から水田稲作の跡が発見されている。研究者によって異なるが、縄文時代晩期後半から弥生時代早期前半のものとされる。なお、佐賀県唐津市菜畑遺跡からも同時期の水田遺構が見つかっている。
  • 日本における禅宗の発祥の地
  • 日本におけるの発祥の地 - 1191年(建久2年)、栄西が中国から帰国後に禅宗を布教。その帰国時に茶の種を持ち込み日本で栽培を始めたとされる[75]。早良区脇山には1975年に茶の発祥を記念する「茶徳碑」が建立されている。なお、日本で初めて茶の栽培を行った地は佐賀県神埼郡吉野ヶ里町霊仙寺脊振山中腹)と言われている。
  • 日本におけるうどんそば発祥の地 - どちらも鎌倉時代初期、中国に留学していた禅僧、円爾(聖一国師)が帰国後に持ち込んだといわれる。承天寺には「饂飩蕎麦発祥之地」の石碑がある。
  • 日本における饅頭発祥の地 - 1241年(仁治2年)、円爾が立ち寄った博多の茶店の主人、栗波吉右衛門に教えたのが最初とされる。
  • 制服としてのセーラー服発祥の地 - 1921年(大正10年)、福岡女学院中学校・高等学校が採用。

歴代市長

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氏名 就任年月日 退任年月日 備考
福岡区長(官選)
初代 郡利 1878年11月 1879年5月14日
2代 平山能忍 1879年5月23日 1880年4月12日
3代 小野新路 1880年4月12日 1884年4月1日
4代 山中立木 1884年4月1日 1889年4月1日
福岡市長(官選)
初代 山中立木 1889年5月27日 1892年11月26日
2代 磯野七平 1893年1月11日 1894年12月7日
3代 奥山亨 1895年5月21日 1899年7月3日
4代 松下直美 1899年8月21日 1905年8月20日
5-6代 佐藤平太郎 1905年9月23日 1914年7月6日
7代 井手佐三郎 1914年11月28日 1918年11月27日
8-9代 久世庸夫 1919年3月24日 1924年5月29日
10代 立花小一郎 1924年8月23日 1925年8月17日
11代 時実秋穂 1926年3月10日 1930年3月9日
12-13代 久世庸夫 1930年6月17日 1938年1月21日
14代 河内卯兵衛 1938年4月6日 1938年8月9日
15-16代 畑山四男美 1939年1月7日 1946年5月18日
17代 三好弥六 1946年8月14日 1947年3月28日
福岡市長(公選)
18代 三好弥六 1947年4月5日 1951年4月4日
19-20代 小西春雄 1951年4月23日 1956年7月31日 任期中死去
21代 奥村茂敏 1956年9月17日 1960年9月16日
22-24代 阿部源蔵 1960年9月17日 1972年9月16日
25-28代 進藤一馬 1972年9月16日 1986年11月8日 健康上の理由により辞職
29-31代 桑原敬一 1986年12月7日 1998年12月6日
32-33代 山崎広太郎 1998年12月7日 2006年12月6日
34代 吉田宏 2006年12月7日 2010年12月6日
35-38代 高島宗一郎 2010年12月7日 現職

市長選挙

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行政

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市長

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  • 高島宗一郎(4期目)
  • 任期:2026年12月6日

市議会

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  • 定数:62名
  • 任期:2027年5月1日

地方公営企業

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主な国の行政機関

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福岡県議会

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  • 定数 : 23名
  • 任期 : 2023年(令和5年)4月30日 - 2027年(令和9年)4月29日
選挙区 氏名 党派 会派名 当選回数
東区 新開崇司 日本維新の会 日本維新の会 1
大塚勝利 公明党 公明党 5
佐々木徹 立憲民主党 民主県政県議団 6
長裕海 自由民主党 自民党県議団 7
今林久 自由民主党 自民党県議団 8
博多区 川上多恵 公明党 公明党 1
坪田晋 立憲民主党 民主県政県議団 1
井上博行 自由民主党 自民党県議団 3
中央区 新開嵩将 日本維新の会 日本維新の会 1
笠和彦 自由民主党 自民党県議団 2
原中誠志 立憲民主党 民主県政県議団 4
南区 永島弘通 公明党 公明党 1
大田京子 国民民主党 民主県政県議団 3
樋口明 自由民主党 自民党県議団 6
加地邦雄 自由民主党 自民党県議団 7
城南区 宮川宗一郎 自由民主党 自民党県議団 1
守谷正人 国民民主党 民主県政県議団 5
早良区 後藤香織 立憲民主党 民主県政県議団 2
大田満 自由民主党 自民党県議団 2
新開昌彦 公明党 公明党 7
西区 塩生好紀 日本維新の会 日本維新の会 1
仁戸田元氣 立憲民主党 民主県政県議団 4
野原隆士 自由民主党 自民党県議団 4
欠員0                   

国政

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  • 衆議院
    • 選挙区 - 地域により選挙区が異なるため下表を参照。一部の選挙区は福岡市外にもまたがるが、福岡市外の地域は下表には記載していない。
    • 任期 : 2021年(令和3年)10月31日 - 2025年(令和7年)10月30日
選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
福岡県第1区(東区・博多区全域) 井上貴博 自由民主党 4 選挙区
山本剛正 日本維新の会 2 比例復活
福岡県第2区(中央区全域と南区・城南区の大部分) 鬼木誠 自由民主党 4 選挙区
稲富修二 立憲民主党 3 比例復活
福岡県第3区(早良区・西区全域と城南区の一部) 古賀篤 自由民主党 4 選挙区
福岡県第5区(南区の一部) 堤かなめ 立憲民主党 1 選挙区

司法

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経済・産業

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福岡市は、第2次産業の割合が少なく、第3次産業の比重が極めて大きい特徴的な産業構造となっており、再開発事業が進み企業誘致など積極的に行われている。福岡市として、スタートアップ企業の創業支援が手厚いことも特徴として挙げられる[76][77]

外食産業のロイヤル、総合スーパーのユニードダイエーに吸収合併)、家電小売のベスト電器ヤマダ電機に吸収合併)、日本を代表する大企業に成長したソフトバンクグループ(現在の本社所在地は東京)など、物販やサービスの分野で新しい産業を生み出す土地柄である。しかし一方で、大手企業の九州支社・九州営業所・九州支店に依存する「支店経済都市」としての側面も強い。

第一次産業

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農業など少なからず行われている。

農業

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市内の農家戸数は3,000戸程度と、他の大都市同様、農家戸数は極めて少ないが、農地面積は3,000haと、市域面積の1割弱を占める。全農地面積中、田の占める割合は約7割に及ぶ。農業形態は野菜と花卉を中心とする典型的な近郊農業の特徴を示しており、農業生産額に占める割合の半分程度を野菜が、4分の1程度を花卉が占めている。

林業

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市域南西部などにある山林で、わずかながらスギヒノキ伐採を中心とした林業が行われている。

漁業

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博多港は全国に13港ある特定第3種漁港の一つである博多漁港を有しており、また、博多湾における沿岸漁業については、湾内の志賀島、奈多、箱崎、伊崎、姪浜および能古と、湾口・湾外の弘、唐泊、西浦、玄界島および小呂島の漁業地区があり、それぞれの漁港船だまりの近くに福岡市漁業協同組合の支所が設けられている。

第二次産業

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福岡市の産業のうち、第二次産業は市内総生産および事業所数において約10%、従業者数において約12%を占める。いずれも大都市としては低い水準にあり、市内総生産に占める第二次産業の割合は製造品出荷額は小さい(政令指定都市の中では下から2番目)。工業の中心は、都市型工業である食品加工業(食料品・飲料)や出版・印刷業などの情報関連産業が占めている[78]

福岡市では重工業があまり発達していないため、福岡市内の小学校では5年生を対象に、北九州工業地帯にある工場など(日産自動車苅田工場など)を見学する「北九州見学」という行事が行われている。

伝統工芸品

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第三次産業

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福岡市における第三次産業は市内総生産額の約95%、事業者数の約90%、従業者数の約87%を占めている。いずれの割合も政令指定都市としては最も高い水準にあり、大都市の中でも第三次産業のシェアが極めて高い都市であることを示している。特に卸売・小売業とサービス業は、それぞれ市内総生産の約4分の1を占めている。このため商業・サービス業中心の大都市としての色合いが強く出ている。百貨店不況と言われている中、市内には天神に3店舗、博多に1店舗の百貨店がしのぎを削る百貨店激戦区であるが、いずれも地元資本の百貨店ではない。他都市と比べICT産業などにも力を入れている。

福岡市内の主な百貨店

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かつて存在した百貨店

  • 福岡松屋(中央区天神4丁目)
  • 福岡玉屋(博多区中洲3丁目、1999年閉店)
  • 博多井筒屋(博多区博多駅中央街、2007年4月1日に再開発のため立ち退き・閉店)

公益企業

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金融機関

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福岡市に本社・本店を置く主な企業

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情報・通信

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マスメディア

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FMラジオ局

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コミュニティ放送局

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日刊新聞

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ブロック紙

全国紙

地方紙

スポーツ紙

外交

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国別外国人登録数

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2023年2月末時点における福岡市の外国人登録総数は40,922人。

内訳
国籍別(上位) 人数 割合
中国 11,719 28.6%
ネパール 7,731 18.9%
ベトナム 6,279 15.3%
韓国北朝鮮 6,078 14.9%
フィリピン 1,463 3.6%
アメリカ合衆国 907 2.2%
インドネシア 713 1.7%
その他 6,032 14.7%
総計 40,922 100%

国際交流都市

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外国公館・施設など

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国際機関

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領事館

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名誉領事館

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貿易施設

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  • タイ王国の旗タイ国政府貿易センター福岡
  • イタリアの旗イタリア貿易振興会福岡事務所
  • フランスの旗フランス大使館経済商務部福岡支部
  • 中華民国の旗台湾貿易センター福岡事務所
  • 中華人民共和国の旗中国江蘇省中小企業日本代表処

上記の他、英国貿易促進事務所が存在したが2005年6月をもって閉所した。

観光促進施設

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その他外国機関

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地域

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教育施設は下記「教育」を、文化施設については下記「文化」を参照。

警察

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福岡県警察本部の管轄下、以下に示す警察署がある。カッコ内は管轄区域。交番・駐在所については各区の記事を参照。

消防

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福岡市消防局の管轄下、各区に1か所ずつ消防署がある。出張所については各区の記事参照。

郵便

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福岡中央郵便局

2007年(平成19年)5月、日本郵政公社の民営化による事業拠点集約に伴い、福岡都市圏の郵便物の集約・発送の中核拠点として東区に「新福岡郵便局」(民営化後は郵便事業会社管轄、新福岡支店に移行。現在は日本郵便配下の新福岡郵便局)が開設された。その際、今宿、北崎、周船寺、早良南の4局は取集事務が廃止され配達のみを行う「配達センター」に、それ以外の郵便局は「統括センター」にそれぞれ移行し、民営化に伴い統括センター設置郵便局に郵便事業会社支店が、配達センター設置局に集配センターが置かれた。その後、郵便事業博多支店が福岡空港近隣に移転し、後に博多北郵便局となったため、現在の博多郵便局は集配業務を行っておらず、ゆうゆう窓口私書箱の業務などについては同居する博多北郵便局博多駅前分室が担当している。

集配局
市内にある集配局は以下の通り。番号は各集配局に対応する郵便番号で、括弧内は大凡の管轄区域である。

図書館

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  • 福岡県立図書館
  • 福岡市総合図書館
    • 分館として、福岡市東図書館・福岡市和白図書館・福岡市博多図書館・福岡市博多南図書館・福岡市中央図書館・福岡市南図書館・福岡市城南図書館・福岡市早良図書館・福岡市早良南図書館・福岡市西図書館・福岡市西部図書館がある。

博物館・美術館・動物園など

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教育

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九州大学
福岡女子大学
福岡大学
西南学院大学
九州産業大学
福岡女学院大学
サイバー大学

大学

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国立

県立

私立

短期大学

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私立

高等学校・中学校・小学校

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  • 市立小中学校については、各区の記事を参照。
  • 公立高等学校は福岡女子高校を除きすべて男女共学。

県立高等学校

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市立高等学校

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私立初等・中等教育機関

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男女共学校

男子校

女子校

国立小中学校

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特別支援学校

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学校教育以外の教育施設

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自動車教習所

福岡労働局長登録教習機関

  • 福岡県建設技能教習センター
  • 大洋サンソ
  • 中村労働安全衛生コンサルタント事務所
  • 日本経営教育センター

登録小型船舶教習所

  • ボート免許センター
  • 堀川登録小型船舶教習所
  • オーシャン登録小型船舶教習所

インターナショナルスクール

神学校

文化財

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交通

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概要

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市内の公共交通
鉄道としてはJR線、西日本鉄道(西鉄)のほか福岡市地下鉄3路線が整備されている。路線バスは日本最大のバス事業者である西鉄バスが中心的な役割を果たしており、天神や博多を含む「福岡都心100円バスエリア」内であればどの西鉄バスであっても100円で利用できていたが、[80] 新型コロナウイルス の影響による業績悪化を受け、2021年7月1日より150円に値上げされた。福岡市は地下鉄とバスが事業主体の違いから競合関係となっており、郊外から都心へ直接向かうバス路線や都市高経由のバス路線が多く設定されているが、10年以内を目途に複数の地下鉄駅にバスターミナルを整備することで都心部へのバスの流入を減らす構想がある[81]。バス&ライドは大橋駅藤崎駅などでは頻度も多く機能しているが、その他の鉄道駅では、バス路線の接続性が悪く、運行本数は少ない。なお、南区には唯一地下鉄がないが西鉄天神大牟田線の市内区間は地下鉄と遜色ない頻度で運行されている。
共通乗車カードとしては、ICカードであるSUGOCAJR九州)・nimoca(西鉄)・はやかけん(地下鉄)、ならびにSuicaJR東日本)などの「全国相互利用サービス」対応の各カードが市内の全ての電車・バスで利用可能となっている。磁気式カードとしては、よかネットカードワイワイカードえふカードが存在したがICカード乗車券の普及により全て廃止された。
都市圏の交通
福岡都市圏への主な広域道路網は、九州自動車道、西九州自動車道、国道3号線、筑紫バイパスなどである。
鉄道は福岡市地下鉄西日本鉄道(西鉄)、JR(JR九州JR西日本)があり、西鉄・JRは近郊輸送における都市間電車・郊外電車の機能も持つ。
西鉄の路線は全線が福岡県内に所在する。天神から南へ延びる天神大牟田線は特別料金不要の特急・急行電車を運行する主要路線で筑紫地域久留米柳川などの県南部からの利便性が高い。反面、東へ延びる貝塚線は貝塚で地下鉄箱崎線と接続しているものの、相互乗り入れは行っていない。
JR九州の在来線は大分市や長崎市などの九州各都市へ向かう特急列車を中心に従来長距離輸送を重視しており、快速・普通列車の速達性などは低く、北九州市と比較しても近郊輸送や都市圏交通としての利便性は都市規模に比してあまり高くはなかったが、2011年3月の九州新幹線の全線開業に合わせたダイヤ改正で、並行在来線区間における特急の減便と併せて普通・快速列車が増発され、やや改善された。
地下鉄空港線はJR九州筑肥線との直通運転で佐賀県北部の唐津市まで乗り入れており、唐津市から乗り換えなしで天神、福岡空港へ行くことが出来る。
市南部の交通対策
昭和期の急速な都市化に伴い、市の西南部・中南部では唯一の交通機関であった道路網の整備が不十分かつ遅れたため、主要道路の渋滞の激化や生活道路への流入などの交通問題が深刻化していた。
以前より課題であった市西南部への交通対策は、前述の地下鉄七隈線に加え、福岡外環状道路が2011年4月、福岡高速5号線が2012年7月にそれぞれ完成供用され、高速5号線が福岡高速環状線になり市内の環状幹線道路網が完成した。また、これらに接続する新たな主要幹線道路として若久通り城南学園通り原通りなどの南北幹線が整備され、1970年代から良くなかった市南部(西南部、中南部)への道路状況は、不況、少子高齢化による交通量の減少と相まって、2010年前後に入りようやく改善の兆しが見えつつある。
中南部については、2000年代中ごろに地元有力国会議員の山崎拓にちなんだ地元では「山崎道路」といわれる構想[注釈 8] が噂があったが立ち消えとなった。中南部への軌道系交通機関の整備も含め、現状は全て構想段階に止まり、具体化している有効な交通対策は現時点で存在しない。
遠隔地への連絡
航空路線・鉄道(新幹線を含む)・高速バス路線・船舶航路が整備されている。航空路線・船舶航路は日本国外へも運航している。長距離航路は立地条件の関係で外海航路のみ。内海航路となる四国・関西・関東方面へのフェリーは北九州港に発着する。博多港からの釜山行きの航路は国際旅客数日本一である。
JR九州では博多駅をハブターミナルとしており、数多くの特急列車や新幹線を博多駅中心に九州内くまなく運行している。
山陽新幹線は、北九州市との間で通勤用として利用されているほか、本州方面への重要な交通路として利用されている。2011年3月12日に全線開業した九州新幹線は、熊本市鹿児島市との間の時間的距離を大幅に短縮した。
西鉄天神高速バスターミナル博多バスターミナルから高速バスが多く運行されている。天神バスセンターから北九州、佐賀をはじめ熊本、長崎、大分方面への路線は1時間に2本 - 4本と本数が多く利用者が多い。

空港・港湾

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福岡空港国際線

福岡空港と博多港を合わせた外国人入国者数は、成田国際空港関西国際空港に次ぐ、外国人に対する日本の玄関口となっている[82]。 また、博多港は外国航路の旅客数日本一を誇る港でもある。

  • 外国人入国者数:福岡空港 432,750人(空港計4位、2007年)博多港 287,220人(海港計1位、2007年)
  • 日本人出国者数:福岡空港 679,279人(空港計4位、2007年)博多港 134,382人(海港計1位、2007年)

利用者数・発着数増に対して設備拡張や運用の工夫を行った(第2ターミナルの建て替え、国際線地区を滑走路西側に移転し第3ターミナルを到着専用化、滑走路34へILSを設置、東方からの到着便に短距離の飛行ルートを設定など)が、滑走路が1本であるということは改善されていない。「アジアの玄関口」「九州一の都市の空港」としてスローガンを掲げて、旅客数・発着回数とも2000年ごろまで増加を続けたが、以降2005年まではほぼ横ばいとなっている。九州地方の空港では、路線数・便数ともに抜きん出ている。一方で、市街地に近く東区箱崎九州大学の真上を飛行する点から騒音問題や安全面で不安視されている。

福岡市地下鉄空港線福岡空港駅から博多駅までは約5分、天神駅までは約10分である。また、北部九州の他地域からの直通バスが多く運行されている。

将来の需要動向やそれへの対応策について、2005年からパブリックインボルブメントをおこなって将来像を検討している。2008年現在、将来需要は現在の空港の能力を超えるという試算のもとに、新空港建設案および、現在地での拡張案の二案に絞って平成20年度中の一本化が図られる見通しである。

鉄道

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JR線の中心駅となる博多駅
西鉄天神大牟田線の起点駅となる西鉄福岡(天神)駅

JR線の中心駅は博多駅、西鉄の中心駅は西鉄福岡(天神)駅となる。

主要駅・乗換駅・ターミナル駅

その他の駅(抄)

貨物専用路線は除く。

すでに廃止された路線

バス路線

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博多バスターミナル
西鉄天神高速バスターミナル

福岡市交通局は発足当初より地下鉄専業であり、元来福岡市において市営バスは存在していない。市内の大部分は西鉄バスによる運行で、100種類を超える系統が存在している。乗車方法はどの事業者も後乗り前降り後払いで、運賃は原則として整理券による区間制である(ただし先述の通り市の中心部(天神・博多間)などに150円均一区間が存在する)。一般路線バスでは一部を除き、非接触型ICカードのnimocaはやかけんSUGOCASuicaをはじめとした全国相互利用サービス対応のカードが利用できる。

市内の主要バスターミナル

一般路線

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西鉄バス西日本鉄道西鉄バス宗像西鉄バス二日市
市内の大半の地区に路線を持つ。福岡市内の大半の路線は西日本鉄道が運行しているが、一部の路線は分離子会社の西鉄バス宗像・西鉄バス二日市が運行している。糸島市以外の福岡市周辺の市町村と福岡市内を結ぶ路線も多数ある。西区の今宿以西では九州大学伊都キャンパスと福岡市中心部を結ぶ路線のみがある。
昭和自動車(昭和バス)
主に西区内に路線を持つ。福岡市内と糸島市を結ぶ路線もある。同社の運行する糸島市コミュニティバスのうち前原今宿線・川原線が福岡市内に乗り入れ、福岡市内相互停留所間の乗降も可能である。
JR九州バス
福岡市の博多バスターミナルと糟屋郡久山町宮若市直方市を結ぶ直方線を運行する。
姪浜タクシー(路線バス事業)
昭和自動車が廃止した路線の代替として、福岡市の補助を受け、姪浜駅 - 今宿 - 今宿野外活動センター間を結ぶ今宿姪浜線を運行する。
飯倉タクシー
西鉄バスの廃止路線の代替として、福岡市の補助を受け、早良区南部で予約制乗合タクシー・乗合タクシーを運行する。
協和タクシー
新宮町コミュニティバス「マリンクス」を運行しており、福岡市内の福工大前駅を経由する。


コミュニティバス

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2018年3月現在、福岡市が運行主体となるコミュニティバス路線は過去も含めて運行されていない。

福岡市・地域・交通事業者などによる協議会を立ち上げて福岡市内で運行する(もしくは過去に運行していた)路線としては以下の路線がある。

  • 今宿姪浜線乗合マイクロバス・なぎさ号 - 昭和バスの廃止に伴う代替措置。姪浜タクシーが運行。福岡市西部乗合タクシー・マイクロバス社会実験協議会を設置し2006年11月1日から2007年10月30日まで運行し、翌日から今宿姪浜線乗合マイクロバス連絡協議会を設置し引き続き運行。
  • 板屋脇山線 - 西鉄バスの廃止に伴う代替措置。板屋脇山線乗合タクシー連絡協議会を設置し飯倉タクシーが乗合タクシーとして運行。
  • 志賀島島内線 - 西鉄バスの廃止に伴う代替措置。志賀島地域バス連絡協議会を設置し引き続き西鉄バスとして運行(一時期西鉄バス宗像に移管)。
  • 脇山支線 - 西鉄バスの廃止に伴う代替措置。早良区南部地域バス連絡協議会を設置し引き続き西鉄が運行。
  • 金武橋本線 - 西鉄バスの廃止に伴う代替措置。金武・橋本地域バス連絡協議会を設置し引き続き西鉄が運行。
  • 福大病院(外環状)大橋線 - 西鉄が運行。
  • 橋本地域循環バス - 西鉄が運行。2011年から試行運行を行うが[83][84] 本格実施に至らず。その後一部ルート変更のうえ、2015年12月7日より2016年6月6日までの予定で福岡西鉄タクシーが運行。現在は福岡西鉄タクシーにより乗合タクシー形態の「橋本駅循環ミニバス」として運行。
  • 美和台コミュニティバス - 西鉄が運行。2012年から試行運行を行うが[85][86] 本格実施に至らず。
  • 長丘 - 高宮循環バス - 西鉄が運行。

ほかに他市町村から福岡市に乗り入れるコミュニティバスもある。

高速バス・特急バス

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市内を発着する高速バス・特急バス路線は下表の通り。

愛称名 運行会社 運行区間
首都圏発着
はかた号 西日本鉄道 東京新宿) - 天神高速BT・博多BT
TenryoLINER 天領バス 東京(東京駅・新宿) - HBS博多
オリオンバス オー・ティー・ビー 東京(東京駅) - HBS博多
中部地方発着
どんたく号 西日本鉄道
名鉄バス
名古屋市 - 天神高速BT・博多BT
ロイヤルエクスプレス ロイヤルバス 名古屋市 - 広島市 - 北九州市(小倉) - HBS博多
京阪神発着
オリオンバス オー・ティー・ビー 京都市大阪市梅田難波USJ)・神戸市三宮) - HBS博多
ユタカライナー ユタカ交通 京都市・大阪市(梅田・難波・USJ)・神戸市(三宮) - HBS博多
サンアンドムーン 大新東 京都市・大阪市(梅田・難波)・神戸市(三宮) - HBS博多
サンシャインエクスプレス みらい観光 京都市・大阪市(梅田)・神戸市(三宮) - HBS博多
WILLER EXPRESS 祐徳自動車 京都市・大阪市(梅田・難波・USJ)・神戸市(三宮) - 博多BT
@ライナー さくら観光 大阪市(梅田・難波) - HBS博多
グレースライナー グレース観光 大阪市(梅田・難波) - HBS博多
HEARTS・博多特急ニュースター号 大阪バス
ロイヤルバス
大阪市(大阪駅) - HBS博多
中四国地方(山口県以外)発着
出雲ドリーム博多号 JR九州バス
JRバス中国
出雲市松江市雲南市 - 天神高速BT・博多BT
ペガサス号 両備バス
下津井電鉄
岡山市倉敷市 - 天神高速BT・博多BT
広福ライナー(昼行)
広島ドリーム博多号(夜行)
JR九州バス
広交観光
JRバス中国
広島市 - 博多BT
WILLER EXPRESS 祐徳自動車 広島市 - 博多BT
さぬきエクスプレス福岡号 四国高速バス 高松市・丸亀市・坂出市 - 博多BT・天神高速BT
コトバスエクスプレス 琴平バス 鳴門市徳島市・高松市・宇多津町 - HBS博多
道後エクスプレスふくおか 伊予鉄バス
伊予鉄南予バス
瀬戸内運輸
松山市今治市 - 博多BT・天神高速BT
九州地方(福岡県外)・山口県発着
福岡・防府・周南ライナー 防長交通 下松市周南市防府市山口市 - 博多BT
福岡・山口ライナー JRバス中国 山口市・宇部市山陽小野田市 - 天神南・博多BT
おとずれ号 西日本鉄道 長門市 - 美祢市 - 天神高速BT・博多BT
ふくふく天神号 西日本鉄道
サンデン交通
下関市 - 蔵本・中洲・天神高速BT・博多BT
わかくす号 西日本鉄道 佐賀市 - 天神高速BT
(愛称名なし) 西日本鉄道 鳥栖プレミアム・アウトレット - 天神高速BT
からつ号 昭和自動車 唐津市 - 天神・博多BT
いまり号 昭和自動車 伊万里市 - 唐津市 - 天神・博多BT
させぼ号 西日本鉄道
西肥自動車
佐々町佐世保市 - 天神高速BT・博多BT
(愛称名なし) 西日本鉄道
西肥自動車
ハウステンボス - 天神高速BT・博多BT
さつきhighway さつき観光 平戸市松浦市伊万里市 - 唐津市 - HBS博多
島原号 西日本鉄道
島原鉄道
島原市雲仙市諫早市 - 天神高速BT・博多BT
九州号 九州急行バス 長崎市嬉野市 - 天神高速BT・博多BT
ひのくに号 西日本鉄道
九州産交バス
熊本市 - 博多BT・天神高速BT
九州産交バス 菊陽町光の森) - 博多BT・天神高速BT
(愛称名なし) 西日本鉄道
九州産交バス
南小国町黒川温泉)・小国町 - 博多BT・天神高速BT
ひた号 西日本鉄道
日田バス
日田市 - 朝倉市 - 基山町 - 東光二丁目・天神高速BT・博多BT
とよのくに号 西日本鉄道
大分交通
大分バス
亀の井バス
大分市 - 天神高速BT・博多BT
別府市 - 天神高速BT・博多BT
日清号 日清観光 大分市・別府市 - HBS博多
ゆふいん号 西日本鉄道
日田バス
亀の井バス
由布市由布院温泉)・玖珠町 - 博多BT・天神高速BT
ごかせ号 西日本鉄道
宮崎交通
延岡市日之影町高千穂町五ヶ瀬町 - 山都町 - 博多BT・天神高速BT
フェニックス号 西日本鉄道
九州産交バス
宮崎交通
JR九州バス
宮崎市都城市小林市えびの市 - 人吉市 - 八代市 - 呉服町・博多BT・天神高速BT
桜島号 西日本鉄道
鹿児島交通
鹿児島交通観光バス
南国交通
JR九州バス
鹿児島市姶良市霧島市 - 天神高速BT・博多BT
福岡県内発着
なかたに号
ひきの号
いとうづ号
西日本鉄道 砂津小倉駅・中谷 - 蔵本・中洲・天神高速BT
砂津・小倉駅・引野口 - 蔵本・中洲・天神高速BT
砂津・小倉駅・到津・引野口 - 蔵本・中洲・天神高速BT
(愛称名なし) 西鉄バス北九州 行橋市 - 苅田町 - 北九州市(小倉南区) - 蔵本・中洲・天神高速BT
福北リムジン 北九西鉄タクシー 北九州空港 - 博多駅・天神
(愛称名なし) 西鉄バス筑豊 直方市 - 北九州市(八幡西区) - 蔵本・中洲・天神高速BT
[特急]ちくほう号 西日本鉄道 香春町田川市飯塚市 - 蔵本・中洲・天神高速BT
いと・しま号
ウエストコーストライナー
昭和自動車 糸島市 - 天神・中洲・呉服町・博多BT

タクシー

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福岡市タクシー協会の下、市内で約80社が営業している。営業は流しによる営業が主である。また福岡都市圏各市町村(宗像市福津市を除く)のタクシー事業者は福岡市内での営業が認められており、これらを合わせると実質約90社、5,500台のタクシーが福岡市内で営業している[87]。なお逆に、福岡市内のタクシーが上記の福岡都市圏各市町村で営業することもできる。個人タクシーは福岡都市圏の登録タクシー台数の約3割を占めており、登録台数に占める割合としては全国的に見ても高水準にある。

道路

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福岡高速道路

市内を通る主な道路

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高速自動車国道

有料道路

一般国道

県道
県道については各区の項を参照。

主な通り名称

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明治通り
渡辺通り
きらめき通り中央交差点

航路

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ニューかめりあ号
ベイサイドプレイスにある博多ポートタワー
ヴィーナスとベイサイドプレイスの商業施設
福岡市営渡船「きんいん3号」

下記航路は旅客航路のみ掲載。

国際航路

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国内(福岡市外)航路

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市内航路

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福岡市営渡船「フラワーのこ」。

観光・文化

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天神地区
キャナルシティ博多
中洲地区

主な街

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観光地

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JR博多シティ
シーサイドももち

図書館

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福岡市博物館
マリンワールド海の中道
  • 福岡県立図書館(東区)
  • 福岡市総合図書館・福岡市点字図書館(福岡市総合図書館内)(早良区)

※この他、各区にも市民センター併設の小規模図書館・図書室がある。

博物館・美術館など

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神社

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住吉大社

寺院

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東長寺

祭事・催事

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博多祇園山笠

※スポーツ大会は別記。

郷土料理・土産菓子

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公開されている文化財

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その他

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HKT48劇場

スポーツ

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プロスポーツチーム・社会人スポーツチーム

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福岡PayPayドーム(2020年4月4日撮影)
ベスト電器スタジアム

野球

サッカー

ラグビー

その他

福岡市で毎年開催されるスポーツ大会

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過去に開催された主なスポーツ大会

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毎年開催されていた大会

その他

名誉市民

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福岡市出身の有名人

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福岡市を舞台とした作品

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実際に福岡市で撮影が行われていないものを含み、福岡市で撮影を行っていても設定上、福岡市が舞台になっていないものは含めない。

漫画アニメ

テレビドラマ

小説

映画

ゲームソフト

  • リフレインラブ(実際は福岡市を舞台にしているのではなく、地名や人名に福岡市に実在する地名を用いている。また背景の映像などは福岡市内の風景をモチーフにしている)

ドキュメンタリー

百選

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脚注

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注釈

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  1. ^ 福岡城の名称は、黒田氏の故地・備前福岡に由来する。
  2. ^ 高速船で2時間55分。広島市や鹿児島市までの距離とほぼ同等で大阪より近い。現在福岡市は釜山市と超広域経済圏を形成する構想がある。
  3. ^ ウィキメディア・コモンズには、福岡博多屋台に関するカテゴリがあります。
  4. ^ 平成17年度実績で政令都市(東京都区部を含む)のうち、東京都区部(47.9%)、広島市(23.1%)、大阪市(22.6%)に次ぐ第4位(20.4%)。出典:平成18年度達成度報告書・平成19年度業績計画書(2007.6.29) 【施策-13】無電柱化による都市景観向上
  5. ^ この他、福岡を称する駅として当市外では富山県高岡市(旧西礪波郡福岡町)にあいの風とやま鉄道線福岡駅がある
  6. ^ ウィキメディア・コモンズには、博多旧市街の地図に関するカテゴリがあります。
  7. ^ フランシスコ・ザビエルは平戸より山口に至る旅の途中、天文19年9月下旬(グレゴリオ暦1550年11月中旬)に、博多にある巨大な寺院を訪問した。 『フロイス日本史豊後篇1』50頁~59頁 (昭和53年(1978年)8月20日発行 訳者:松田毅一川崎桃太 発行所:中央公論社)
  8. ^ 天神から薬院新川沿いに南下、平尾の小山および鴻巣山山地を2本のトンネルで抜け、寺塚・長住方面に出る

出典

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関連文献

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  • 秋本亮一「福岡市の救急医療事情 -福岡市救急病院協会の活動を通して-」『順天堂医学』第57巻第4号、順天堂医学会、2011年、360-364頁、doi:10.14789/pjmj.57.360ISSN 0022-6769 

関連項目

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外部リンク

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