コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

小国町 (熊本県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おぐにまち ウィキデータを編集
小国町
小国町旗 小国町章
小国町旗 小国町章
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 熊本県
阿蘇郡
市町村コード 43424-8
法人番号 4000020434248 ウィキデータを編集
面積 136.94km2
(境界未定部分あり)
総人口 6,018[編集]
推計人口、2024年12月1日)
人口密度 43.9人/km2
隣接自治体 阿蘇郡南小国町
大分県日田市玖珠郡玖珠町九重町
町の木 スギ
町の花 エビネ
町の鳥 ヤマガラ
小国町役場
町長 渡邉誠次
所在地 869-2592
熊本県阿蘇郡小国町宮原1567-1
北緯33度07分18秒 東経131度04分05秒 / 北緯33.12158度 東経131.06814度 / 33.12158; 131.06814 (小国町)座標: 北緯33度07分18秒 東経131度04分05秒 / 北緯33.12158度 東経131.06814度 / 33.12158; 131.06814 (小国町)
外部リンク 公式ウェブサイト

小国町 (熊本県)位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

地図
町庁舎位置
ウィキプロジェクト
テンプレートを表示

小国町(おぐにまち)は、熊本県阿蘇郡に属する山形県西置賜郡小国町などと区別するために肥後小国(ひごおぐに)と表記されることもある。杖立温泉など複数の温泉地があり、北里柴三郎の出身地としても知られる。

地理

[編集]

熊本県北端部にある。東部、北部、西部は大分県に接し、南部は南小国町に接している[1]。町域の約8割は山林であり、山林の約75%は小国杉として知られるスギの人工林である。筑後川の源流にあたる杖立川が北流する。

山岳
河川
湖沼
  • 蜂の巣湖(下筌ダム湖) - 大分県境に位置する。
  • 梅林湖(松原ダム湖) - 大分県境に位置する。

隣接する市町村

[編集]

地名

[編集]
  • 上田
  • 北里
  • 黒渕
  • 下城
  • 西里
  • 宮原

人口

[編集]
小国町と全国の年齢別人口分布(2005年) 小国町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 小国町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
小国町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 12,509人
1975年(昭和50年) 11,228人
1980年(昭和55年) 10,813人
1985年(昭和60年) 10,464人
1990年(平成2年) 9,854人
1995年(平成7年) 9,413人
2000年(平成12年) 8,954人
2005年(平成17年) 8,621人
2010年(平成22年) 7,877人
2015年(平成27年) 7,187人
2020年(令和2年) 6,590人
総務省統計局 国勢調査より


歴史

[編集]

歴史的には阿蘇国に含まれ、小国郷と称されていた。天正16年(1588年)には加藤清正熊本城に入城し、小国郷は家臣の吉村橘左衛門の統治下にあった。寛永9年(1632年)には細川忠利熊本藩藩主となり、小国郷はその支配下にあった。

町村制施行によって成立して以降、現在まで全く市町村合併を行ったことがない。

  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制が施行され、黒淵村、宮原村、上田村、下城村、西里村、北里村が合併して阿蘇郡北小国村が発足。
  • 1935年(昭和10年)4月1日 - 北小国村が町制施行して小国町に改称。
  • 1970年(昭和45年) - 総務省によって過疎地域の指定を受ける。
  • 1986年(昭和61年) - 地域活性化プランである「悠木の里づくり」を発表。
  • 1996年(平成9年) - 九州ツーリズムシンポジウム開催。
  • 1997年(平成9年) - 九州ツーリズム大学が開講。

行政

[編集]

歴代町長

[編集]
  • 河津寅雄 - 1948年(昭和23年)就任。全国町村会長を歴任。1979年(昭和54年)退任。
  • 大塚計算一 - 1979年(昭和54年)就任。1983年(昭和58年)退任。
  • 宮崎暢俊 - 1983年(昭和58年)就任。2007年(平成19年)5月退任。
  • 北里耕亮 - 2007年(平成19年)5月就任。2019年(平成31年)4月退任。
  • 渡邉誠次 - 2019年(平成31年)4月就任。在任中。

小国町議会

[編集]
  • 町議会議員 12人

施設

[編集]
小国町図書室

経済

[編集]
峐の湯温泉

産業

[編集]

産業の中心を長く担ってきたのは林業である。農業ではダイコンの生産、1950年代後半に導入されたジャージー牛の飼育が盛んである。

1994年(平成6年)時点の産業人口比率は、第一次産業が27.1%、第二次産業が25.4%、第三次産業が47.5%。生産額比率は、第一次産業が9.7%、第二次産業が28.9%、第三次産業が61.4%だった。2004年度(平成16年度)の町内総生産は251億円だった。

観光業

[編集]

小国町には杖立温泉など複数の温泉地があり、1996年(平成8年)時点の観光消費額は約40億円だった。

醸造業

[編集]

娯楽施設

[編集]
  • 雄国館 - 戦前から1982年(昭和57年)頃まで営業していた映画館。雄国会館とも。
  • 小国シネ・ホール - 1982年(昭和57年)から2007年(平成19年)まで営業していた映画館。

教育

[編集]

高等学校

[編集]

中学校

[編集]

小学校

[編集]

特別支援学校

[編集]
  • 熊本県立小国支援学校

かつて存在した学校

[編集]
  • 小国町立宮原中学校(1953年小国町立小国中学校新設のため廃校)
  • 小国町立北里中学校(同上)
  • 小国町立下城中学校(同上)
  • 小国町立蓬莱中学校(同上)
  • 小国町立志屋小学校(1969年)
  • 小国町立北里小学校岳の湯分校(1972年北里小へ統合)
  • 小国町立宮原小学校上田分校(1973年宮原小へ統合)
  • 小国町立杉室小学校(1974年蓬莱小へ統合)
  • 小国町立下城小学校杖立分校(1978年下城小へ統合)
  • 小国町立蓬萊小学校(2009年小国町立小国小学校新設のため廃校)
  • 小国町立万成小学校(同上)
  • 小国町立下城小学校(同上)
  • 小国町立宮原小学校(同上)
  • 小国町立北里小学校(同上)
  • 小国町立西里小学校(同上)

交通

[編集]
バスターミナル機能も持つ道の駅小国
1962年の肥後小国駅

鉄道

[編集]

1954年(昭和29年)3月15日には国鉄宮原線が小国町まで延伸開業した。宮原線は1984年(昭和59年)12月1日をもって廃止された。

かつて存在した鉄道

[編集]
日本国有鉄道(国鉄)

バス路線

[編集]
  • 産交バス - 町の中心市街地にあるゆうステーションを中心に、町内各地および隣の南小国町内各地への路線、南小国町を経由して阿蘇市と小国町を結ぶ路線がある。かつては町内に小国営業所があった(現在は阿蘇営業所に統合され、車両基地としてのみ現存)。
  • 日田バス - 日田市と町北端部の県境近くにある杖立温泉の間を運行する。
  • 小国郷循環バス - ゆうステーションを起点に、小国町・南小国町の主要集落や温泉地を経由して一周する。実際の運行業務は産交バスに委託している。
  • 高速バス福岡 - 黒川温泉線 - 福岡市と小国町・南小国町の中心部や主な温泉地を結ぶ。九州産交バス・日田バスが運行する。
  • 小国郷ライナー - 南小国町とで共同運行しているコミュニティバス。肥後大津駅から南小国町役場及びゆうステーションまでを運行。運行日は火・金・土・日曜日と祝日。
  • にじバス - 南小国町とで共同運行しているコミュニティバス。小国町及び南小国町の中心街を1日5往復する。

かつては国鉄宮原線の廃止代替として大分交通(運行は玖珠観光バスが受託)がゆうステーションと豊後森駅間で運行されていたが、2013年(平成25年)3月31日をもって廃止された。また、かつては九州産交バスが熊本市と小国町の間に「かじか号」を運行していた。

道路

[編集]

一般国道

[編集]

主要地方道

[編集]

一般県道

[編集]

名所・旧跡・観光スポット

[編集]
鍋ヶ滝

小国町出身の有名人

[編集]
北里柴三郎が描かれた千円紙幣

脚注

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]