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谷 (福岡市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
谷一丁目及び二丁目
南公園西展望台より望む谷
南公園西展望台より望む谷
地図
の地図
谷一丁目及び二丁目の位置(福岡市内)
谷一丁目及び二丁目
谷一丁目及び二丁目
の地図
谷一丁目及び二丁目の位置(福岡県内)
谷一丁目及び二丁目
谷一丁目及び二丁目
谷一丁目及び二丁目 (福岡県)
谷一丁目及び二丁目の位置(日本内)
谷一丁目及び二丁目
谷一丁目及び二丁目
谷一丁目及び二丁目 (日本)
北緯33度34分32.1秒 東経130度22分57.6秒 / 北緯33.575583度 東経130.382667度 / 33.575583; 130.382667
日本の旗 日本
都道府県 福岡県の旗 福岡県
市町村 福岡市
中央区
面積
 • 合計 24.87 ha
人口
(2023年(令和5年)3月末現在)[1]
 • 合計 2,984人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
810-0031[2]
市外局番 092
ナンバープレート 福岡

たには、福岡県福岡市中央区地名。現行の行政地名は 谷一丁目及び二丁目住居表示実施済)[3][4]。面積は248,720平方メートル (24.87 ha)[5]。2023年3月末現在の人口は2,984人[1]郵便番号は810-0031[2]

地理

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土地利用の状況(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)

福岡市の「都心部」[注釈 1]の中心とされる中央区天神等の南西約2.4キロメートル、同区の西側に位置する。北で六本松ろっぽんまつと、東で桜坂さくらざかと、南で輝国てるくにと、西で六本松と隣接している。主に住宅地となっている。

都市計画

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都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[7]において定められた方針については次のとおりである。谷は、福岡市地下鉄七隈線六本松駅ろっぽんまつえき及び別府駅べふえきを中心として交通結節点の機能などが充実する「地域拠点」の外延部に位置している。幹線道路である城南線の沿道は、商業、業務、サービス施設や中高層住宅などが連続した「沿道軸」に位置付けられている。土地利用については、戸建住宅などの低層住宅が大部分を占めるが、一部中高層住宅などが立地する「低中層住宅ゾーン」に位置付けられ、周辺地区と同様に、低層住宅と中層住宅の調和などがまちづくりの視点とされている。谷は、太平洋戦争の後に進められた戦災復興都市計画による土地区画整理事業の施工地区から外れ、古くから市街地が形成されている地区であり、幅員4メートル未満の狭隘道路が多く、また建築後30年以上の木造住宅も多いため、災害時の安全性などが課題となっている。用途地域については次のとおりである[9]。城南線の道路境界線から概ね30メートルの範囲は近隣商業地域に、城南線の道路境界線から概ね100メートルの範囲及び谷一丁目のうち西側の六本松四丁目に隣接する地域は第一種住居地域に、福岡市道桜坂小笹線の道路境界線から概ね30メートルの範囲は第二種中高層住居専用地域に、これら以外の地域は第一種中高層住居専用地域に指定されている。

風致地区については、谷一丁目及び二丁目の各一部(西側)が次の地区に含まれており、建築物の建築、宅地の造成、木竹の伐採その他の行為について、都市の風致を維持するための規制がかけられている[10][11][12]

語源

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地名は、当地域が樋井川ひいがわの下流右岸の丘陵地及び湿地帯に位置し、かつて険しい峰と谷が続いていたことに由来する[3]

歴史

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町域の変遷

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現在の谷一丁目及び二丁目の地名は1967年(昭和42年)からの地名であり、もとは浪人谷及び馬屋谷並びに茶園谷、天狗松、谷、赤坂山、六本松及び田島の各一部であった[3]

人口

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谷一丁目及び二丁目について人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[1]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

交通

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道路

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主な幹線道路は次の通り。

都市高速道路

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都市高速道路としては、町外ではあるが、北方に福岡高速環状線が通っており、最寄りの出入口は次の通り。

市道

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市道としては次の通り。括弧内は福岡市道路愛称等。

鉄道

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鉄道については、町域の北側に接して走る城南線の地下に福岡市交通局が運営する福岡市地下鉄七隈線が通っており、鉄道駅は町外であるが、最寄りの駅は次の通り。

  • 六本松駅(距離は道程で約0.3から1.0キロメートル)
  • 桜坂駅(同約0.3から1.0キロメートル)

バス

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バスについては、西日本鉄道株式会社が運営する西鉄バスが近くに走る幹線道路で運行しており、次の停留所がある[13]

  • 浄水通り沿い:六本松三丁目
  • 桜坂小笹線沿い:馬屋谷

施設

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公共公益施設

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教育施設

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町内に公立の小・中学校は存在しないが、校区については次のとおり[15]

名所・旧跡

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  • 吉村家住宅主屋よしむらけじゅうたくおもや[注釈 5]
  • 吉村家住宅旧納屋よしむらけじゅうたくきゅうなや[注釈 6]
  • 吉村家住宅便所・風呂棟よしむらけじゅうたくべんじょ・ふろとう[注釈 7]
  • 吉村家住宅井戸屋形よしむらけじゅうたくいどやかた[注釈 8]
  • 福岡陸軍墓地[注釈 10]

脚注

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注釈

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  1. ^ 「都心部」の都市計画における位置づけについては、『第9次福岡市基本計画』[6]の「都市空間構想図」において、具体的には東は御笠川、南は百年橋通り、西は大正通りに囲まれた地域とされている[7]。なお、『第9次福岡市基本計画』が2012年(平成24年)12月21日に策定されたときは、目標年次が2022年度末(令和4年度末)とされていたが、令和5年2月20日の市議会の議決を得て、2年延期された[8]
  2. ^ 住所:小笹四丁目、小笹五丁目、御所ケ谷、桜坂三丁目、谷一丁目、谷二丁目、輝国一丁目、輝国二丁目、平尾五丁目、平尾浄水町及び南公園の各一部、種別:第3種風致地区
  3. ^ 所在地:谷二丁目11番28号北緯33度34分26.6秒 東経130度22分49.2秒 / 北緯33.574056度 東経130.380333度 / 33.574056; 130.380333、公園種別:街区公園、面積:6,493m2、開園年度:1971[14]
  4. ^ 所在地:谷二丁目3番北緯33度34分31.4秒 東経130度22分57.9秒 / 北緯33.575389度 東経130.382750度 / 33.575389; 130.382750、公園種別:都市緑地、面積:1,401m2、開園年度:1994[14]
  5. ^ 所在地:谷二丁目11番12号(地番:280番1)北緯33度34分29.22秒 東経130度22分51.55秒 / 北緯33.5747833度 東経130.3809861度 / 33.5747833; 130.3809861、建築年:1925年(大正14年)、構造:木造平屋一部2階建、瓦葺、建築面積:131平方メートル、棟数:1棟、登録年月日:2021年2月4日、種別:登録有形文化財(建造物)[16][17]
  6. ^ 所在地:谷二丁目11番12号北緯33度34分28.52秒 東経130度22分51.55秒 / 北緯33.5745889度 東経130.3809861度 / 33.5745889; 130.3809861、建築年:1883年(明治16年)、改修年:1897年(明治30年)、構造:木造平屋建、瓦葺、建築面積:30平方メートル、棟数:1棟、登録年月日:2021年2月4日、種別:登録有形文化財(建造物)[16][17]
  7. ^ 所在地:谷二丁目11番12号北緯33度34分28.77秒 東経130度22分51.76秒 / 北緯33.5746583度 東経130.3810444度 / 33.5746583; 130.3810444、建築年:1925年(大正14年)、構造:木造平屋建、瓦葺、建築面積:12平方メートル、棟数:1棟、登録年月日:2021年2月4日、種別:登録有形文化財(建造物)[16][17]
  8. ^ 所在地:谷二丁目11番12号北緯33度34分28.65秒 東経130度22分51.82秒 / 北緯33.5746250度 東経130.3810611度 / 33.5746250; 130.3810611、建築年:1925年(大正14年)、構造:木造平屋建、瓦葺、建築面積:4.7平方メートル、棟数:1棟、登録年月日:2021年2月4日、種別:登録有形文化財(建造物)[16][17]
  9. ^ 「ガ島」はガダルカナル島のこと。
  10. ^ 所在地:谷二丁目11番28号北緯33度34分26.8秒 東経130度22分50.33秒 / 北緯33.574111度 東経130.3806472度 / 33.574111; 130.3806472、谷公園のなかにあり、「ガ島戦士之碑」[注釈 9]もある。

出典

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  1. ^ a b c 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2023年5月3日閲覧。
  2. ^ a b 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023年5月3日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
  3. ^ a b c 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、845,1498頁。ISBN 4-04-001400-6 
  4. ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2023年5月3日閲覧。→別表第1
  5. ^ 福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 (2020年10月1日). “令和2年(2020年)国勢調査”. 福岡市. 2023年5月4日閲覧。→1-11/参考/面積、人口密度、人口及び世帯数-公称町別(令和5年1月31日)
  6. ^ 福岡市総務企画局企画調整部企画課. “福岡市基本構想・第9次福岡市基本計画”. 2023年4月18日閲覧。→『第9次福岡市基本計画』(PDF)の48、56ページ
  7. ^ a b 福岡市都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 福岡市. 2023年5月3日閲覧。
  8. ^ 福岡市議会事務局議事課. “令和5年/総務財政委員会”. 2023年4月9日閲覧。→第1回定例会→議案第26号/第9次福岡市基本計画の変更について
  9. ^ 福岡市. “福岡市WEBまっぷ”. 福岡市. 2023年5月3日閲覧。→「都市計画情報」
  10. ^ 福岡市住宅都市局公園部活用課. “福岡市/風致地区”. 2023年4月26日閲覧。→風致地区内行為許可申請のあらまし(令和3年9月1日改訂、PDF)
  11. ^ 都市計画法 - e-Gov法令検索第8条
  12. ^ 福岡市. “福岡市風致地区内建築等規制条例”. 2023年4月26日閲覧。
  13. ^ 西日本鉄道株式会社(NISHI-NIPPON RAILROAD CO., LTD.). “西鉄バス路線図”. 2023年5月3日閲覧。→「南区・中央区版」
  14. ^ a b 公益財団法人福岡市緑のまちづくり協会. “公園等検索”. 2023年5月4日閲覧。→キーワード検索等
  15. ^ 福岡市教育委員会. “福岡市通学区域”. 福岡市. 2023年5月3日閲覧。→通学区域一覧(町名別)
  16. ^ a b c d 文化庁. “文化遺産オンライン”. 2023年5月4日閲覧。→検索
  17. ^ a b c d 福岡市経済観光文化局文化財活用部文化財活用課. “吉村家住宅 国の登録有形文化財(建造物)登録へ”. 2023年5月4日閲覧。

関連項目

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