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全国都市緑化フェア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2010年の全国都市緑化ならフェアの様子(奈良県馬見丘陵公園

全国都市緑化フェア(ぜんこくとしりょっかフェア)は、日本の地方博覧会のひとつで、の祭典である。

概要

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1983年建設省(現在の国土交通省)の提唱で都市緑化基金(現在の都市緑化機構)が主催する第1回全国都市緑化フェアが大阪府で開催された。公式見解によれば開催の目的は、「都市緑化意識の高揚、都市緑化に関する知識の普及等を図り、緑豊かな潤いのある都市づくりに寄与すること」である。

その中で全国都市緑化祭は最大の行事であり、現在は式典には佳子内親王が出席する。

主催は公益財団法人都市緑化機構と、開催地の地方公共団体である。

開催地一覧

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開催地の自治体名称は開催当時のものである。なお、2016年・2021年は開催されずいずれも翌年に2度開催する形(2017年は春に横浜市・秋に八王子市、2022年は春に熊本市・夏に北海道恵庭市)となっている。

開催地 愛称
1 1983年 大阪府 グリーングロー大阪
2 1984年 東京都 モアグリーン東京
3 1985年 神戸市 コウベグリーンエキスポ'85
4 1986年 熊本県熊本市 緑と水の博覧会 クマモトグリーンピック'86
4 1986年 北海道札幌市 '86さっぽろ花と緑の博覧会
5 1987年 埼玉県浦和市大宮市川口市 グリーンハーモニーさいたま'87
6 1988年 名古屋市 緑・花・祭なごや'88
7 1989年 仙台市 '89グリーンフェアせんだい
[※ 1] 1990年 大阪市 国際花と緑の博覧会
8 1991年 北九州市 グリーンルネッサンス北九州'91
9 1992年 神奈川県相模原市 グリーンウェーブ・相模原'92
10 1993年 茨城県水戸市 グリーンフェア'93いばらき
11 1994年 京都府京都市 緑いきいきKYOTO'94
12 1995年 千葉県千葉市 グリーンシンフォニーCHIBA'95
13 1996年 富山県高岡市砺波市 彩りとやま緑化祭'96
14 1997年 広島市 グリーンフェスタひろしま'97
15 1998年 新潟県新潟市新津市 にいがた緑ものがたり'98
16 1999年 宮崎県宮崎市 グリーン博みやざき'99
17 2000年 栃木県宇都宮市壬生町 マロニエとちぎ緑花祭2000
18 2001年 石川県金沢市 夢みどりいしかわ2001
19 2002年 山形県寒河江市新庄市 やまがた花咲かフェア'02
20 2003年 大分県大分市 おおいた 緑・香り 夢フェスタ'03
21 2004年 静岡県浜松市 浜名湖花博
22 2005年 福岡市 アイランド花どんたく
23 2006年 大阪市 花・彩・祭 おおさか2006
24 2007年 船橋市 全国都市緑化ふなばしフェア
25 2008年 群馬県前橋市高崎市 花と緑のシンフォニー ぐんま2008
26 2009年 岡山県岡山市 おかやま花だより2009 未来へ
27 2010年 奈良県 全国都市緑化ならフェア やまと花ごよみ2010
28 2011年 鹿児島県鹿児島市 全国都市緑化かごしまフェア 花かごしま2011
29 2012年 東京都 全国都市緑化フェアTOKYO
30 2013年 鳥取県鳥取市 水と緑のオアシスとっとり2013
31 2014年 静岡県・浜松市 浜名湖花博2014 〜花と緑の祭典〜
32 2015年 愛知県・長久手市 花と緑の夢あいち2015
33 2017年 神奈川県・横浜市[※ 2] ガーデンネックレス横浜2017
34 2017年秋 東京都・八王子市 みどりの丘の花絵巻はちおうじ2017
35 2018年 山口県山口市 山口ゆめ花博
36 2019年 長野県松本市塩尻市安曇野市大町市 信州花フェスタ2019 〜北アルプスの贈りもの〜
37 2020年 広島県・広島市他 ひろしま はなのわ 2020
38 2022年 熊本県・熊本市 くまもと花とみどりの博覧会 〜THE GREEN VISION 未来への伝言〜
39 2022年夏 北海道・恵庭市 ガーデンフェスタ北海道2022
40 2023年 仙台市 未来の杜せんだい2023 〜Feel green!〜
41 2024年
2025年
(予定)
川崎市 Green For All KAWASAKI 2024
42 2025年
(予定)
岐阜県 ぎふ グリーン・ライフ フェスティバル2025
43 2026年
(予定)
京都

備考

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  • 第4回(1986年度)までと第19回(2002年度)と第27回(2010年度)は無料入場制だったが、第5回(1987年度)からメイン会場は有料入場制に変更された。近年の開催回である第32回(2015年度)・第33回(2017年度春)・第34回(2017年度秋)は無料入場制である。
  • 第24回(2007年度)は、鳥取市が誘致するが中止。その後、船橋市に決定した。鳥取市は2013年の第30回(2013年度)で仕切り直し開催となった。
  • 全国都市緑化祭の式典は、第6回(1988年度)まで浩宮徳仁親王(今上天皇)、第35回(2018年度)まで秋篠宮文仁親王夫妻が出席して行われた。

都市緑化機構

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公益財団法人都市緑化機構は、2011年4月1日、財団法人都市緑化技術開発機構財団法人都市緑化基金が合併して成立した。2010年度までは、全国都市緑化フェアを主催していたのは財団法人都市緑化基金である。2013年4月1日をもって公益財団法人に移行した。

天下り

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2011年度の専務理事の小川陽一は国交省出身である。2010年度まで理事長であった百武伸茂は宮内庁出身である。のみならず、都市緑化基金は、平成21年の時点で、専務理事、常務理事については、いわゆる天下りが5代以上続いている[2]

批判

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2010年6月に札幌市で行なわれた事業仕分け[3]で、全国都市緑化フェアの負担金の是非が検討され、「廃止を含む見直し」と評価された。主な批判は、札幌市では毎年同フェア内の自治体出展花壇に出展しているが、参加する業者は開催地から選定されること(つまり、実際には札幌市の事業ではなく、負担金に過ぎない)、その額は過去10年間、一律(350万円)であること、さらに都市緑化基金(現在の都市緑化機構)に国土交通省のOBが天下りしていることなどである[4]

2011年4月1日時点で機構理事の大塚守康が社長の「株式会社ヘッズ」は少なくとも2009年に行なわれた第26回大会の計画等を受注した[5]

脚注

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注釈

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  1. ^ 1990年は国際博覧会国際園芸博覧会)として開催したため、全国都市緑化フェアは開催されず。
  2. ^ 横浜都心臨海部に位置するみなとみらい地区グランモール公園運河パークおよび新港中央広場象の鼻パークに加え、山下公園港の見える丘公園日本大通り横浜公園が会場となった「みなとガーデン」と郊外部に位置する横浜動物の森公園植物公園予定地が会場となった「里山ガーデン」の2地域で開催された[1]。なお、イベント開催時の様子などは会場となった各公園の記事を参照のこと。

出典

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関連項目

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外部リンク

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