コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

出雲市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いずもし ウィキデータを編集
出雲市
出雲市旗 出雲市章
出雲市旗
2005年3月22日制定
出雲市章
2005年3月22日制定
日本の旗 日本
地方 中国地方山陰地方
都道府県 島根県
市町村コード 32203-2
法人番号 3000020322032 ウィキデータを編集
面積 624.32km2
総人口 170,677[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 273人/km2
隣接自治体 松江市大田市雲南市飯石郡飯南町
市の木 クロマツ
市の花 キク
四季の花 春-サクラツツジ、夏-アジサイ
秋-コスモス、冬-ツバキ
出雲市役所
市長 飯塚俊之
所在地 693-8530
島根県出雲市今市町70番地
北緯35度22分01秒 東経132度45分17秒 / 北緯35.36703度 東経132.75467度 / 35.36703; 132.75467座標: 北緯35度22分01秒 東経132度45分17秒 / 北緯35.36703度 東経132.75467度 / 35.36703; 132.75467
地図
市庁舎位置

外部リンク 公式ウェブサイト

出雲市位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト

出雲市(いずもし)は、島根県の中東部にある市。

島根県内では2番目となる人口[1] を抱え、出雲大社をはじめ多くの観光名所を有する。

概要

[編集]

県内では2番目[1]山陰地方では松江市鳥取市に次いで3番目の人口[2][3] を抱え、出雲地方西部の中心都市でもある。出雲市を中心に出雲都市圏が形成されており、また他の雲伯地方の都市圏(松江都市圏米子都市圏)とともに中海・宍道湖・大山圏域を形成している。

出雲市は「神話の国 出雲」として全国に知られているように出雲大社、須佐神社西谷墳墓群荒神谷遺跡などのほか豊富な歴史文化遺産に恵まれ、古代史文化のシンボル的な空間を形成している。

なお、中世に活躍した出雲源氏の発祥地でもある。

現在の出雲市は、2005年3月22日に旧出雲市・平田市簸川郡大社町湖陵町多伎町佐田町の2市4町が新設合併してできた自治体[4] に、さらに2011年10月1日斐川町を編入してできたものである[4]。旧出雲市は室町時代以来、物資の集散地となった今市を中心として周辺の村が合併して成立した市である。

地域の大部分は旧簸川郡だが、出雲市地合町、野郷町、美野町はかつての旧八束郡、出雲市西谷町、佐田町須佐・原田・朝原・大呂・反辺はかつての飯石郡、出雲市多伎町神原はかつての石見国(旧安濃郡)にあたる。

地理

[編集]
出雲市中心部周辺の空中写真。
1976年10月17日撮影の8枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

出雲平野を中心として、北部は出雲神話でも知られる島根半島日本海、南部は中国山地に接する。市の東部には斐伊川が流れ、宍道湖に注いでおり海、山、川、湖、平野、峡谷、温泉と多彩な地勢を有する。

気候

[編集]
出雲(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 20.8
(69.4)
22.8
(73)
25.1
(77.2)
31.0
(87.8)
31.1
(88)
35.4
(95.7)
37.3
(99.1)
38.4
(101.1)
37.4
(99.3)
31.8
(89.2)
27.9
(82.2)
22.8
(73)
38.4
(101.1)
平均最高気温 °C°F 8.4
(47.1)
9.3
(48.7)
12.7
(54.9)
18.0
(64.4)
22.8
(73)
26.0
(78.8)
29.5
(85.1)
31.3
(88.3)
27.1
(80.8)
22.0
(71.6)
16.5
(61.7)
11.1
(52)
19.6
(67.3)
日平均気温 °C°F 4.8
(40.6)
5.1
(41.2)
7.8
(46)
12.6
(54.7)
17.3
(63.1)
21.2
(70.2)
25.3
(77.5)
26.4
(79.5)
22.2
(72)
16.7
(62.1)
11.7
(53.1)
7.2
(45)
14.9
(58.8)
平均最低気温 °C°F 1.2
(34.2)
0.7
(33.3)
2.5
(36.5)
6.6
(43.9)
11.5
(52.7)
16.7
(62.1)
21.7
(71.1)
22.4
(72.3)
18.0
(64.4)
11.7
(53.1)
6.8
(44.2)
3.1
(37.6)
10.3
(50.5)
最低気温記録 °C°F −6.5
(20.3)
−8.4
(16.9)
−4.0
(24.8)
−3.2
(26.2)
1.7
(35.1)
7.4
(45.3)
11.7
(53.1)
15.0
(59)
5.5
(41.9)
2.3
(36.1)
−0.9
(30.4)
−3.6
(25.5)
−8.4
(16.9)
降水量 mm (inch) 121.6
(4.787)
98.9
(3.894)
123.5
(4.862)
112.2
(4.417)
130.3
(5.13)
183.0
(7.205)
229.8
(9.047)
145.6
(5.732)
187.1
(7.366)
113.4
(4.465)
114.6
(4.512)
135.9
(5.35)
1,675
(65.945)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 17.3 13.9 12.9 9.9 9.2 10.7 11.7 9.3 11.3 10.0 12.1 16.9 145.5
平均月間日照時間 53.9 80.3 140.4 186.1 208.8 164.2 178.5 207.9 152.5 155.3 107.3 65.4 1,697.4
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[5]

隣接する自治体

[編集]

出雲市は以下の自治体と隣接している。

人口

[編集]
出雲市と全国の年齢別人口分布(2005年) 出雲市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 出雲市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
出雲市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 157,325人
1975年(昭和50年) 159,058人
1980年(昭和55年) 166,280人
1985年(昭和60年) 170,529人
1990年(平成2年) 171,422人
1995年(平成7年) 172,001人
2000年(平成12年) 173,776人
2005年(平成17年) 173,751人
2010年(平成22年) 171,485人
2015年(平成27年) 171,938人
2020年(令和2年) 172,775人
総務省統計局 国勢調査より


歴史

[編集]

古代 (出雲神話の舞台)

[編集]

肥沃な出雲平野を背景として古代から発展し、豊富な神話、遺跡や大量の出土品、古墳の種類の豊富さ等から、この地域に古くから栄えた大きな勢力があったことは確実視されている。特に弥生時代以降は荒神谷遺跡といった遺跡や、西谷墳墓群などの大型の四隅突出型墳丘墓を造る大きな勢力が存在した。6世紀後半には今市大念寺古墳上塩冶築山古墳など、県内でも最大規模の古墳が多く造られた。

また、記紀神話においては出雲が舞台とされ、出雲大社や須佐神社の創建が語られるなど朝廷から重視された地域でもあった。

中世以降

[編集]
花輪違出雲源氏家紋

鎌倉幕府御家人佐々木義清が、承久3年(1221年承久の乱の功により、出雲隠岐の二国を賜わり出雲に下向し出雲源氏の祖となった。

この嫡流は、出雲国神門郡塩冶郷を本貫出雲源氏発祥の地)として塩冶氏を名乗り出雲国守護を世襲したが、南北朝時代守護塩冶高貞(塩冶判官[6])は室町幕府執事高師直によって滅ぼされた。その後、塩冶氏の傍流は山名氏に属して但馬国へ遷った。

江戸時代には、大部分が松江藩領だが、大社町の一部は幕府より認められた出雲大社領や日御碕神社領とされ、また佐田町の一部は平安時代から続く京都・石清水八幡宮領とされている。

近世後期以降、出雲平野は「雲州木綿」の集散地となり、特に旧平田市にあたる楯縫郡では明治初期の記録において木綿の生産高が米の生産高を上回るほどであった。大正時代から昭和30年代にかけては、出雲製織(のち大和紡績)、郡是製糸鐘淵紡績などの工場がつくられ、繊維工業の町となった。

沿革

[編集]

行政区画の変遷

[編集]
いずもし
出雲市
出雲ドームと側を走る一畑電車
出雲ドームと側を走る一畑電車
出雲市旗
1947年11月3日制定
出雲市章
1947年11月3日制定
廃止日 2005年(平成17年)3月22日
廃止理由 新設合併
出雲市平田市簸川郡大社町湖陵町多伎町佐田町 → 出雲市
現在の自治体 出雲市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中国地方山陰地方
都道府県 島根県
市町村コード 32203-2
面積 172.33km2
総人口 88,230
推計人口、2005年3月1日)
隣接自治体 平田市、雲南市、簸川郡大社町、湖陵町、斐川町、佐田町
出雲市役所
所在地 693-8530
島根県出雲市今市町109-1
ウィキプロジェクト

現在の出雲市域はかつての出雲郡楯縫郡の全域、神門郡の大部分、安濃郡飯石郡秋鹿郡の一部にあたる。なお、1896年明治29年)に出雲郡と神門郡と楯縫郡は簸川郡に、秋鹿郡と意宇郡島根郡八束郡となった。

出雲市の市域の変遷

明治以前 明治元年 - 明治7年 明治8年 - 明治22年 明治22年
4月1日
町村制施行
明治22年 - 大正15年 昭和元年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和39年 昭和40年 - 昭和64年 平成元年 - 現在 現在


学頭村 学頭村 学頭村 荘原村 荘原村 荘原村 荘原村 昭和30年4月15日
斐川村
昭和40年4月1日
町制 斐川町
平成23年10月1日
出雲市に編入
出雲市
宇屋神庭村 宇屋神庭村 宇屋神庭村
下庄原村 下庄原村 下庄原村
上庄原村 上庄原村 上庄原村
吉成村 吉成村 明治8年9月5日
三纏村
武部村 武部村
羽根村 羽根村
出西村 出西村 出西村 出西村 出西村 出西村 出西村
求院村 求院村 求院村
上阿宮村 上阿宮村 明治8年9月5日
阿宮村
下阿宮村 下阿宮村
氷室村 氷室村 明治8年9月5日
神氷村
神守村 神守村
神立村 神立村 明治8年9月5日
併川村
千家村 千家村
沖須村 沖須村 沖須村 出東村 出東村 出東村 出東村
中須村 中須村 中須村
黒目村 黒目村 黒目村
三分市村 三分市村 三分市村
坂田村 坂田村 坂田村
富村 富村 富村 伊波野村 伊波野村 伊波野村 伊波野村
北島村 北島村 明治8年9月5日
名島村
別名村 別名村
鳥屋村 鳥屋村 明治8年9月5日
鳥井村
井上村 井上村
上直江村 上直江村 上直江村
下直江村 明治5年
下直江村
下直江村 直江村 直江村 直江村 直江村
直江町 明治17年
分立 直江町
今在家村 今在家村 今在家村 久木村 久木村 久木村 久木村
南村 南村 南村
福富村 福富村 福富村
中原村 中原村 明治8年9月5日
原鹿村
上鹿塚村 上鹿塚村


仮宮村 明治6年
杵築村
明治14年
杵築北村
杵築村 大正14年4月1日
大社町
大社町 昭和26年4月1日
大社町
大社町 大社町 平成17年3月22日
出雲市
中村
赤塚村 明治14年
杵築西村
大土地村
宮内村 明治14年
杵築南村
杵築町
越峠村
市場村 明治14年
杵築東村
修理免村 一部[注釈 1]
一部[注釈 2] 明治14年
杵築南村
一部[注釈 3] 明治8年
分立 修理免村
荒木村 荒木村 荒木村
中荒木村 中荒木村 中荒木村
北荒木村 北荒木村 北荒木村
日御碕 日御碕 日御碕 日御碕村 日御碕村 日御碕村
宇竜浦 宇竜浦 宇竜浦
鷺浦 鷺浦 鷺浦 鵜鷺村 鵜鷺村 鵜鷺村
鵜峠浦 鵜峠浦 鵜峠浦
遙堪村 遙堪村 遙堪村 遙堪村 遙堪村 遙堪村
菱根村 菱根村 菱根村
入南村 入南村 入南村
浜村 浜村 浜村 明治33年
高松村に編入
昭和16年2月11日
出雲町
昭和16年11月3日
出雲市
出雲市 出雲市 出雲市
松枝村 松枝村 松枝村 高松村 高松村
白枝村 白枝村 白枝村
松寄下村 松寄下村 松寄下村
下荘村 下荘村 明治8年9月5日
下横村
横引村 横引村
上古志村 上古志村 上古志村 古志村 古志村
古志町 古志町 古志町
今市町 今市町 今市町 今市町 今市町
今市村 今市村 今市村
矢野村 矢野村 矢野村 四纏村 四纏村
小山村 小山村 小山村
大塚村 大塚村 大塚村
渡橋村 渡橋村 渡橋村
矢尾村 矢尾村 矢尾村 高浜村 高浜村
日下村 日下村 日下村
里方村 里方村 里方村
常松村 常松村 常松村
八島村 八島村 八島村
江田村 江田村 江田村
粟津村 粟津村 明治8年9月5日
平野村
堀江村 堀江村
武志村 武志村 武志村 川跡村 川跡村
中野村 中野村 中野村
稲岡村 稲岡村 稲岡村
高岡村 高岡村 高岡村
荻原村 荻原村 明治8年9月5日
荻杼村
杼島村 杼島村
大津町 大津町 大津町 大津村 大津村
大津村 大津村 明治8年9月5日
大石村
石塚村 石塚村
朝倉村 朝倉村
上塩冶村 上塩冶村 上塩冶村 塩冶村 塩冶村
下塩冶村 下塩冶村 下塩冶村
天神村 天神村 天神村
東林木村 東林木村 東林木村 鳶巣村 鳶巣村
西林木村 西林木村 西林木村
大島村 大島村 大島村 神西村 神西村 神西村 神西村 昭和31年4月1日
出雲市に編入
神西村沖分 神西村沖分 神西村沖分
神西村東分 神西村東分 神西村東分
神西村西分 神西村西分 神西村西分
知井宮本郷 知井宮本郷 知井宮本郷 知井宮村 知井宮村 知井宮村 昭和18年4月1日
神門村
神門村
知井宮沖 知井宮沖 知井宮沖
蘆渡村 蘆渡村 蘆渡村 布智村 布智村 布智村
下古志村 下古志村 下古志村
東園村 東園村 東園村 園村 園村 園村 昭和25年11月3日
長浜村
西園村 西園村 西園村
明治8年
分立 外園浦
茅原村 茅原村 明治8年9月5日
荒茅村
荒茅村 荒茅村 荒茅村
荒木村 荒木村
古荒木村 古荒木村
畑村 畑村 畑村 江南村 江南村 江南村 昭和26年4月1日
湖陵村
湖陵村 昭和44年11月3日
町制 湖陵町
常楽寺村 常楽寺村 常楽寺村
二部村 二部村 二部村
三部村 三部村 三部村
大池村 大池村 大池村 西浜村 西浜村 西浜村
板津村 板津村 板津村
差海村 差海村 差海村
奥田儀村 奥田儀村 奥田儀村 田儀村 田儀村 田儀村 田儀村 昭和31年9月30日
多伎村
昭和44年11月3日
町制 多伎町
口田儀村 口田儀村 口田儀村


神原村 一部[注釈 4] 神原村の一部 神原村の一部 富山村
の一部
富山村の一部 富山村の一部 昭和29年4月1日
田儀村に編入


小田村 小田村 小田村 田岐村 田岐村 田岐村 昭和25年12月20日
岐久村
多岐村 多岐村 多岐村
久村 久村 久村 久村 久村 久村
毛津村 一部[注釈 5] 毛津村 毛津村 窪田村 窪田村 窪田村
一部[注釈 5]を除く 窪田村 昭和31年6月10日
佐田村
昭和44年11月3日
町制 佐田町
一窪田村 一窪田村 一窪田村


宮内村 宮内村 宮内村 須佐村 明治29年2月20日
東須佐村
東須佐村 昭和28年11月10日
須佐村
朝原村 朝原村 朝原村
原田村 原田村 原田村
反辺村 反辺村 反辺村 明治29年2月20日
西須佐村
西須佐村
大路村 大路村 明治8年9月5日
大呂村
八幡村 八幡村
法師田村 一部[注釈 6] 法師田村の一部 明治8年9月5日
高窪村の一部
一宮村
の一部
一宮村の一部 一宮村の一部 昭和16年11月3日
上津村に編入
上津村 昭和30年3月22日
出雲市に編入
出雲市


中ノ島村 中ノ島村 明治8年9月5日
上島村
上津村 上津村 上津村
上ノ郷村 上ノ郷村
船津村 船津村 船津村
稗原村 稗原村 稗原村 稗原村 稗原村 稗原村 稗原村
野尻村 野尻村 野尻村
宇那手村 宇那手村 宇那手村
馬木村 馬木村 馬木村 朝山村 朝山村 朝山村 朝山村
上朝山村 上朝山村 上朝山村
所原村 所原村 所原村
見々具村 見々具村 見々具村
乙立村 乙立村 乙立村 乙立村 乙立村 乙立村 昭和25年5月3日
朝山村に編入
八幡原村 八幡原村 八幡原村 昭和25年5月3日
窪田村に編入
昭和31年6月10日
佐田村
昭和44年11月3日
町制 佐田町
東村 東村 東村
吉野村 吉野村 吉野村 山口村 山口村 山口村 昭和23年9月1日
窪田村に編入
高津屋村 高津屋村 高津屋村
上橋波村 上橋波村 上橋波村
下橋波村 下橋波村 下橋波村
佐津目村 一部[注釈 7] 佐津目村 佐津目村


平田村 平田村 平田村 平田町 平田町 平田町 昭和26年4月1日
平田町
昭和30年1月1日
平田市
平田市
平田村灘分 平田村灘分 平田村灘分 灘分村 灘分村 灘分村
島村 島村 島村
出来洲村 出来洲村 出来洲村
国富村 国富村 国富村 国富村 国富村 国富村
西代村 西代村 西代村
美談村 美談村 美談村
口宇賀村 口宇賀村 口宇賀村
猪目浦 猪目浦 猪目浦 鰐淵村 鰐淵村 鰐淵村
唐川村 唐川村 唐川村
別所村 別所村 別所村
河下村 河下村 河下村
奥宇賀村 奥宇賀村 奥宇賀村 西田村 西田村 西田村
万田村 万田村 万田村
水谷本庄村 水谷本庄村 水谷本庄村
西々郷村 西々郷村 西々郷村
久多見村 久多見村 久多見村 久多美村 久多美村 久多美村
東福村 東福村 東福村
野石谷村 野石谷村 野石谷村
東郷村 東郷村 東郷村
岡田村 一部[注釈 8] 岡田村 岡田村 檜山村 明治27年
久多見村に編入
一部[注釈 9] 檜山村 檜山村
多久村 多久村 多久村
多久谷村 多久谷村 多久谷村
園村 園村 園村 東村 東村 東村
鹿園寺村 鹿園寺村 鹿園寺村
小境村 小境村 小境村
小津浦 小津浦 小津浦 北浜村 北浜村 北浜村 北浜村
十六島浦 十六島浦 十六島浦
釜浦 釜浦 釜浦
塩津浦 塩津浦 塩津浦
唯浦 唯浦 唯浦
三浦 三浦 三浦 佐香村 佐香村 佐香村 佐香村
小伊津浦 小伊津浦 小伊津浦
坂浦 坂浦 坂浦

鹿
伊野村上分 伊野村上分 明治9年5月6日
改称 野郷村
伊野村 伊野村 伊野村 伊野村 昭和35年4月1日
平田市に編入
伊野村下分 伊野村下分 明治9年5月6日
改称 美野村
伊野浦 伊野浦 明治8年9月5日
地合浦
畑浦 畑浦

行政

[編集]

市長

[編集]
  • 飯塚俊之(1期目)
  • 任期:2025年4月16日

歴代市長

[編集]
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
初代 西尾理弘 2005年4月17日 2009年4月16日 旧出雲市長
2-4代 長岡秀人 2009年4月17日 2021年4月16日 平田市
5代 飯塚俊之 2021年4月17日

過去の赤字財政

[編集]

財政の健全化を表す実質公債費比率は、2011年度(平成23年度)決算額で21.4%と全国ワースト8位(政令市除く人口10万人以上の都市では全国ワースト1位)、財政規模に対する借金の総額を示す将来負担比率は237.7%[要出典]で、当時の市財政は全国的に見ても大変悪化していた。しかし、2017年度(平成29年度)決算で実質公債費比率が16.6%、将来負担比率が165.4%[要出典]2019年度(令和元年度)決算で実質公債費比率が14.3%、将来負担比率が159.6%[要出典]と、近年はいずれの数値も改善している。

原因として、財政規模が類似した他の市と比較して公共事業費や公共施設の維持管理費等が多く、また借金依存体質の改善が進んでいなかった事などが挙げられる。[要出典]

引き続き、公共事業の規模適正化などの財政健全化が急務とされている。

市役所

[編集]
  • 本庁
島根県出雲市今市町70番地
※: 新庁舎竣工により、2009年2月16日に「出雲市今市町109番地1」より移転した。[1]
  • 平田行政センター:島根県出雲市平田町951番地1
  • 佐田行政センター:島根県出雲市佐田町反辺1747番地6
  • 多伎行政センター:島根県出雲市多伎町小田74番地1
  • 湖陵行政センター:島根県出雲市湖陵町二部1320番地
  • 大社行政センター:島根県出雲市大社町杵築南1395番地
  • 斐川行政センター:島根県出雲市斐川町荘原2172番地
※:2019年4月1日に支所を行政センターに改組した[15]

県の機関・公共施設

[編集]

国の機関等

[編集]

議会

[編集]

市議会

[編集]
  • 定数:30人
  • 任期:2025年4月16日

県議会

[編集]
  • 選挙区:出雲市選挙区
  • 定数:9名
  • 任期:2019年(令和元年)5月14日~2023年(令和5年)5月13日
議員名 会派名 備考
原拓也 島根県議会自由民主党
多々納剛人 島根県議会自由民主党
園山繁 自由民主党島根県議会議員連盟
森山健一 島根県議会自由民主党
遠藤力一 公明党島根県議団
池田一 自由民主党島根県議会議員連盟
成相安信 無所属
大国陽介 日本共産党島根県議団
欠員

衆議院

[編集]
選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
島根県第2区 高見 康裕 自由民主党 2 選挙区

司法

[編集]

産業

[編集]

農業

[編集]

出雲市は、斐伊川と神戸川に育まれた出雲平野が広がる県内でも特に農業生産力の高い地域である。

農業産出額は県全体の23%を、果実の生産額では県全体の58%を占めている。

漁業

[編集]
  • 小田漁港
  • 湖陵漁港
  • 大社漁港
  • 宇竜漁港
  • 鷺浦漁港
  • 鵜峠漁港
  • 猪目漁港
  • 十六島漁港
  • 釜浦漁港
  • 塩津漁港
  • 唯浦漁港
  • 小伊津漁港
  • 地合漁港
  • 境川漁港

工業

[編集]

製造品出荷額は、県全体の40%を占めている。

本社を置く主要企業・団体

[編集]

工場・事業所を置く主要企業

[編集]

支社・営業所を置く主要企業

[編集]
銀行・信用金庫・労働金庫
証券会社
その他

電気

[編集]

才賀藤吉が1911年(明治44年)10月事業許可を受け11月に出雲電気[17] を設立し大津村に発電所(瓦斯力、出力123kW)を建設。1912年(大正元年)8月事業開始した。供給区域は簸川郡今市町、杵築町、平田町ほかであったが[18] その後簸川郡一帯へ拡張した[19]

マスメディア

[編集]

新聞社

ラジオ局

姉妹都市・提携都市

[編集]

日本国内

[編集]
提携都市
姉妹都市
その他
  • 日本の旗全国門前町サミット - 全国の神社仏閣を中心に発展してきた門前町を有する自治体・観光協会・商業関係者などが集まり地域活性、街作り推進のため開催する会議。

海外

[編集]
姉妹都市
提携都市

教育

[編集]

小学校

[編集]

中学校

[編集]

高等学校

[編集]

特別支援学校

[編集]

専門学校

[編集]

大学

[編集]

公共職業能力開発施設

[編集]
  • 島根県立東部高等技術校

地域

[編集]

医療

[編集]

図書館

[編集]
  • 出雲市立出雲中央図書館
  • 出雲市立ひかわ図書館
  • 出雲市立大社図書館
  • 出雲市立海辺の多伎図書館
  • 出雲市立湖陵図書館
  • 出雲市立佐田図書館
  • 出雲市立平田図書館
  • 島根大学医学部 附属図書館医学分館

電話局番

[編集]

市外局番は0853となっている。

  • 出雲営業所管轄(20~26, 30, 31)
  • 出雲長浜電話交換所管轄(28)
  • 出雲神西電話交換所管轄(43)
  • 乙立電話交換所管轄(45)
  • 出雲稗原電話交換所管轄(48)
  • 大社電話交換所管轄(53)
  • 鷺浦電話交換所管轄(54)
  • 平田電話交換所管轄(62, 63)
  • 平田河下電話交換所管轄(66)
  • 平田東電話交換所管轄(67, 69)
  • 平田佐香電話交換所管轄(68)
  • 斐川電話交換所管轄(72, 73)
  • 西須佐電話交換所管轄(84)
  • 窪田電話交換所管轄(85)
  • 多伎電話交換所管轄(86)

郵便局

[編集]

郵便物の集配は以下の郵便局が行っている。民営化前の2006年10月30日に変更された。

  • 出雲郵便局:693-00xx、693-85xx、693-86xx、693-87xx、693-01xx、693-02xx、699-08xx、699-07xx、699-05xx、699-06xx
  • 佐田郵便局:693-05xx
  • 小田郵便局:699-09xx
  • 平田郵便局:691-00xx、691-85xx、691-86xx、691-87xx

交通

[編集]
出雲市駅
出雲市駅
出雲市駅北口
出雲市駅北口

空港

[編集]

鉄道

[編集]
西日本旅客鉄道(JR西日本)
一畑電車

路線バス・自治体バス

[編集]

高速バス

[編集]
愛称名 運行会社 運行区間 昼/夜行
スサノオ号 JRバス中国 TDL東京東京駅) - 斐川IC出雲市駅 夜行
WILLER EXPRESS ベイラインエクスプレス 東京バスタ新宿) - 出雲市駅出雲大社 夜行
オリオンバス O・T・B 東京(バスタ新宿) - 出雲市駅・出雲大社 夜行
出雲・松江・米子ドリーム名古屋号 JRバス中国 名古屋市 - 斐川IC・出雲市駅 夜行
グラン昼特急出雲号 JRバス中国 京都市大阪市大阪駅) - 斐川IC・出雲市駅・出雲大社 昼行
グランドリーム出雲号・ドリーム出雲号 夜行
くにびき号 一畑バス
阪急観光バス
大阪市(梅田新大阪駅)・吹田市千里NT)・宝塚IC西宮北IC - 斐川IC・出雲市駅 昼行
ポートレイク号 JRバス中国
神姫バス
神戸市三宮) - 出雲市駅 昼行
ももたろうエクスプレス 日ノ丸自動車
一畑バス
両備ホールディングス
中鉄バス
JRバス中国
岡山市 - 斐川IC・出雲市駅 昼行
みこと号 一畑バス
JRバス中国
広島市 - 三次市 - 庄原市高野) - 雲南市 - 出雲市駅 昼行
出雲ドリーム博多号 JRバス中国
JR九州バス
福岡市北九州市小倉駅) - 斐川IC・出雲市駅 夜行

道路

[編集]
高速道路
国道
県道
市道
  • 市道大津73号線
出雲市大津新崎町1丁目 - 大津町間を結ぶ商工会議所、島根県合同庁舎、市立図書館前を通る延長0.2 km、幅員17 mの街路で[20]1987年昭和62年)8月10日に美観性と機動性を基準に、「みゆきの道」として旧建設省と「道の日」実行委員会により制定された「日本の道100選」にも選ばれている[21]。1968年(昭和43年)から1971年(昭和46年)にかけて土地区画整理事業で建設されたもので、「やすらぎの道路」「人と車の調和」をテーマに、交通安全を目的に車道をゆるかやに蛇行させていることが特徴である[20]。車道・歩道共にカラー・インターロッキングブロック舗装を採用し、車道と歩道間には島根県木でもある出雲地方古来の築地松(ついじまつ)という種のクロマツを中心に、サツキなどが植えられた日本庭園風の植栽がなされていて、美観を保つため電柱類看板等の設置は抑制されている[20]。愛称の「みゆきの道」は、1982年(昭和57年)10月の島根国体が開催されたときに、昭和天皇がこの道を歩いたことに由来する[20]

道の駅

[編集]

観光スポットなど

[編集]
出雲大社
出雲大社
稲佐の浜の沖ノ御前
稲佐の浜の沖ノ御前
日御碕灯台
日御碕灯台
島根ワイナリーのワイン醸造館とウェルタ(2015年9月11日撮影)
島根ワイナリーのワイン醸造館とウェルタ(2015年9月11日撮影)

名所・旧跡

[編集]

自然

[編集]

建造物・公園・施設等

[編集]

博物館・資料館

[編集]

温泉・温泉施設

[編集]

名水

[編集]

イベント・祭事など

[編集]

名物・特産品

[編集]

伝統芸能

[編集]
  • 重要無形民俗文化財
  • 県指定文化財
    • 吉兆神事
    • 須佐神社の念仏踊
    • 見々久神楽
    • 三谷神社投獅子舞
    • 埼田宇賀神社獅子舞
    • 宇賀神社獅子舞
    • 多久神社ささら舞

出身人物

[編集]

政治家

スポーツ

その他

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 大鳥居[11]
  2. ^ 馬場、流下、下原[11]
  3. ^ 馬場、流下、下原、大鳥居を除く[11]
  4. ^ 字山郡の一部[11]
  5. ^ a b 字宇杉の一部[11]
  6. ^ 字西谷[11]。現在の西谷町。かつては法師田村であった[14]
  7. ^ 山口および佐津目の一部(字上佐津目)は窪田村に編入せず、昭和29年(1954年4月1日大田市へ編入。
  8. ^ 現在の上岡田町[11]
  9. ^ 現在の岡田町[11]
  10. ^ ジェイエアの機材・乗務員による運航
  11. ^ a b 日本エアコミューターの機材・乗務員による運航
  12. ^ 日本航空とコードシェア

出典

[編集]
  1. ^ a b 人口等基本集計(確定値)〜国勢調査2020年”. 島根県. 2022年7月13日閲覧。
  2. ^ 「鳥取」2021年4月調査 市町村別 人口・世帯数(日本人住民+外国人住民)”. 国土交通省. 2022年7月13日閲覧。
  3. ^ 「島根県」2021年4月調査 市町村別 人口・世帯数(日本人住民+外国人住民)”. 国土交通省. 2022年7月13日閲覧。
  4. ^ a b c d 島根県内の市町村合併の状況”. 島根県. 2022年7月13日閲覧。
  5. ^ 出雲 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月21日閲覧。
  6. ^ 『仮名手本忠臣蔵』では、浅野長矩が塩冶高貞の姿に仮託して語られている。
  7. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、99頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  8. ^ a b 病院事業の沿革”. 島根県. 2021年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月19日閲覧。
  9. ^ 山陰自動車道(斐川(ひかわ)インターチェンジ~出雲(いずも)インターチェンジ)の開通について”. NEXCO西日本 (2009年10月26日). 2010年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年1月31日閲覧。
  10. ^ 市長会について”. 中海・宍道湖・大山圏域市長会事務局. 2022年7月13日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 島根県の地名鑑” (pdf). 島根県. 2023年5月26日閲覧。
  12. ^ これまでの経過(平成23年8月24日まで)”. 出雲市・斐川町合併協議会. 2022年7月13日閲覧。
  13. ^ https://www.dbj.jp/reportshift/area/chugoku_s/pdf_all/r0606.pdf”. 中国経済連合会・日本政策投資銀行. p. 7. 2022年7月13日閲覧。
  14. ^ 日本歴史地名大系『法師田村』 - コトバンク
  15. ^ 平成31年4月から「支所」が「行政センター」に変わります【自治振興課】”. 出雲市役所. 2019年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月22日閲覧。
  16. ^ 農林水産省資料(令和3年2月18日)より”. 令和3年2月18日閲覧。
  17. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第21回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  18. ^ 『電気事業要覧. 第〔6〕回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  19. ^ 『電気事業要覧. 第9回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  20. ^ a b c d 「日本の道100選」研究会 2002, pp. 158–159.
  21. ^ 「日本の道100選」研究会 2002, p. 10.
  22. ^ 平田一式飾(ひらたいっしきかざり) - 平田商工会議所、2018年6月21日閲覧。
  23. ^ プロフィール”. 参議院議員 青木一彦(あおきかずひこ)公式サイト. 2020年12月9日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 「日本の道100選」研究会 著、国土交通省道路局(監修) 編『日本の道100選〈新版〉』ぎょうせい、2002年6月20日。ISBN 4-324-06810-0 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]