隠岐空港
隠岐空港 Oki Airport | |||||||||
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IATA: OKI - ICAO: RJNO | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 | 日本 | ||||||||
所在地 | 島根県隠岐郡隠岐の島町[1] | ||||||||
種類 | 商業 | ||||||||
運営者 | 島根県[2] | ||||||||
運用時間 | 9:00 - 17:00[2] | ||||||||
標高 | 79.9 m (262 ft) | ||||||||
座標 | 北緯36度10分42秒 東経133度19分24秒 / 北緯36.17833度 東経133.32333度座標: 北緯36度10分42秒 東経133度19分24秒 / 北緯36.17833度 東経133.32333度 | ||||||||
公式サイト | 隠岐世界ジオパーク空港 | ||||||||
地図 | |||||||||
隠岐空港の位置 | |||||||||
滑走路 | |||||||||
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統計(2022年度) | |||||||||
旅客数 | 61,416人 | ||||||||
貨物取扱量 | t | ||||||||
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空港の一覧 |
隠岐空港(おきくうこう、Oki Airport)は、島根県隠岐郡隠岐の島町(島後島)にある[1]地方管理空港である。島前地域を含めた隠岐諸島における唯一の空港で[3]、隠岐世界ジオパーク空港(おきせかいジオパークくうこう)の愛称が付けられている[1][3][4][5]。
概要
[編集]隠岐の島町の中心地から南に約3km(15分)離れた岬半島の先端部に位置する。1965年(昭和40年)8月1日に開港[6]。1999年(平成11年)より南側隣接地に新空港の建設を開始し、2006年(平成18年)より現空港として使用を開始している[2]。
08/26方向に2000mの滑走路を持つ[2]。平行誘導路はなく、滑走路両端にターニングパッドを備える[7]。着陸帯の幅は150mであり[8]、計器着陸装置としてはローカライザー(LLZ/T-DME、滑走路08)に対応している[9]。
空港ターミナルビルは滑走路南東側に1棟あり、国内線専用である。小規模なターミナルではあるが、ボーディングブリッジが1基設置されている[10][11]。空港ターミナルビルに隣接するエプロンには、小型ジェット機用1バース、プロペラ機用3バースが設けられている[7]。
年間利用者数は、国内32,294人(2021年度、チャーター便を除く)[12]。なお、コロナ禍前の2019年度は59,238人の利用者数を記録している(チャーター便を除く)[12]。
歴史
[編集]- 1962年(昭和37年)12月16日 - 空港の建設に着手[13]。
- 1965年(昭和40年)8月1日 - 開港[2][6]。航空法第79条のただし書の規定による場外離着陸場として開設(滑走路1,200m×30m)[13]。東亜航空(のちの日本エアシステム)の米子空港不定期便運航開始[13]。
- 1966年(昭和41年)7月1日 - 東亜航空の出雲空港不定期便運航開始[13]。
- 1968年(昭和43年)7月25日 - 第三種空港として供用開始[13]。米子空港便、出雲空港便を定期便化。
- 1975年(昭和50年)4月1日 - 東亜国内航空の大阪国際空港便運航開始[14]。
- 1978年(昭和53年)11月1日 - 滑走路延長等の工事のため供用休止[14]。
- 1979年(昭和54年)4月1日 - 供用再開(滑走路1,500m×45m)[14]。
- 1998年(平成10年)3月1日 - 米子空港便休止[15]。
- 1999年(平成11年)7月 - 旧空港の南側隣接地に新空港建設工事開始。
- 2003年(平成15年)10月1日 - 空港の航空管制を大阪国際空港の大阪飛行援助センター(大阪FSC)へ移管、リモート空港へ移行[16]。
- 2006年(平成18年)
- 2015年(平成27年)7月 - 「隠岐世界ジオパーク空港」に愛称化。
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)5月15日 - 東京国際空港からフジドリームエアラインズ (FDA) のチャーター便が運航される(FDAの東京国際空港乗り入れは初めて)[20][21]。
施設
[編集]- ターミナルビル
平屋建で、ボーディングブリッジが1基設置されている[2][10]。2021年には、ターミナルビルの待合室や出発ロビーが拡張されている[2]。
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到着したSaab340
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現ターミナルからのB737-800
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資材置き場と化した隠岐空港旧ターミナルビル(2018年)
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隠岐空港旧ターミナルビルを再活用した隠岐の島町畜産センター(2018年6月開設)
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旧滑走路は牛の放牧地となり、一部は太陽光発電パネルが設置された
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現存する、開港時の初代ターミナルビル
路線
[編集]航空会社 | 就航地 |
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日本航空 (JAL) | 大阪国際空港(伊丹空港)[注 1][3][4]、出雲空港[注 2][3][4] |
かつての定期就航路線
交通
[編集]隠岐一畑交通の路線バスが運行されているが、本数が少なく最終便が早いため、同社ウェブサイトの時刻表では、「町内の移動はレンタカーのご利用もご検討ください」との記述がある[3]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ジェイエアの機材・乗員による運航。なお、夏季繁忙期期間は日本航空の機材・乗務員による運航。
- ^ 日本エアコミューターの機材・乗員による運航。
出典
[編集]- ^ a b c “【島を歩く 日本を見る】船がつなぎ、醸成した島百景 隠岐諸島(島根県隠岐の島町など)”. 産経ニュース. (2021年11月26日) 2022年6月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 月刊エアライン 2022, p. 53.
- ^ a b c d e f 宮武和多哉 (2022年2月26日). “後醍醐天皇ゆかりの秘境へ、バスで行く?神々の島・隠岐で路線バス・フェリー乗り回しの旅〈前編:島後編〉”. Yahoo!ニュース. 2022年6月23日閲覧。
- ^ a b c “隠岐空港の8月ダイヤ、伊丹便にジェット機就航 運航時刻繰り下げも”. 隠岐経済新聞 (2017年5月29日). 2022年6月23日閲覧。
- ^ “出雲“縁結び”空港は超便利!三大都市圏に直行便、眺望最高、源泉掛け流し温泉まで”. Business Journal (2021年2月7日). 2022年6月23日閲覧。
- ^ a b 曽根田和久(2015年5月10日). “隠岐空港:今夏で開港50周年、愛称募集 利用促進協議会、15日まで”. 毎日新聞 (毎日新聞社)[要ページ番号]
- ^ a b 空港概要 2022, p. 28.
- ^ 空港概要 2022, p. 9.
- ^ 空港概要 2022, p. 10.
- ^ a b 空港概要 2022, p. 11.
- ^ 隠岐空港ターミナルビル改修概要(2021年10月13日)島根県(2022年6月10日閲覧)
- ^ a b 空港概要 2022, p. 15.
- ^ a b c d e 空港概要 2022, p. 3.
- ^ a b c 空港概要 2022, p. 4.
- ^ 空港概要 2022, p. 5.
- ^ a b c 空港概要 2022, p. 6.
- ^ a b 空港概要 2022, p. 7.
- ^ 空港概要 2022, p. 25.
- ^ “JALが史上初「羽田~隠岐」の直行便を運航する 国際線用737を貸し切り 搭乗率も好調?”. 乗りものニュース (2021年11月1日). 2022年6月23日閲覧。
- ^ 『チャーター便が羽田空港に初就航します』(PDF)(プレスリリース)フジドリームエアラインズ、2022年5月13日 。2022年6月23日閲覧。
- ^ “FDA、羽田に初乗り入れ 隠岐チャーター便”. Aviation Wire (2022年5月15日). 2022年6月23日閲覧。
- ^ 交番・派出所等一覧表 (PDF) - 島根県警察
- ^ 空港概要 2022, p. 1.
- ^ 隠岐空港連絡バスのご案内 - 隠岐一畑交通
参考文献
[編集]- 『隠岐空港の概要「令和4年度」』島根県隠岐支庁県土整備局隠岐空港管理所、2022年5月 。
- 「特集 ニッポンの空港」『月刊エアライン』2022年5月号、イカロス出版、2022年5月1日、8-89頁。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 隠岐世界ジオパーク空港【隠岐空港利用促進協議会】
- 隠岐世界ジオパーク空港 - 島根県隠岐支庁県土整備局
- 隠岐空港 (PDF) - 国土交通省