石村萬盛堂
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2021年7月に建て替えられた石村萬盛堂本店 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒812-0028 福岡県福岡市博多区須崎町2番1号 北緯33度35分45.3秒 東経130度24分15.7秒 / 北緯33.595917度 東経130.404361度座標: 北緯33度35分45.3秒 東経130度24分15.7秒 / 北緯33.595917度 東経130.404361度 |
設立 |
2021年(令和3年)9月13日 (株式会社SEN企画) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 3290001094646 |
事業内容 | 和菓子、洋菓子の製造・販売 |
代表者 | 代表取締役 川原武浩 |
資本金 | 22億5000万円 |
従業員数 | 260名 |
外部リンク | https://www.ishimura.co.jp/ |
特記事項:創業は1905年(明治38年。 企業情報は新社のデータ。 旧:株式会社石村萬盛堂(法人番号:2290001011536)は1949年(昭和24年)2月設立。 |
株式会社石村萬盛堂(いしむらまんせいどう)は、福岡県福岡市博多区に本社を置く製菓業者である。本店は博多祇園山笠[注釈 1]追い山の廻り止め(決勝点・ゴール地点)に存在するため、山笠中継時はテレビに良く映る。同社の菓子のCMに出演していた小松政夫は、かつて本店で働いていたことがある。
2021年10月、工場への設備投資が負担になったことや、新型肺炎拡大の影響により、土産物の需要が大きく減少し、収益が悪化したことが原因で[1][2]、経営母体を変更した。すべての事業は、新会社「株式会社SEN企画」(辛子明太子製造の大手「ふくや」の親会社「かわとし」を中心とする地場企業6社が共同で設立したもの)に譲渡され、10月1日付で、このSEN企画が株式会社石村萬盛堂に、旧会社が株式会社FRT企画に、それぞれ商号を変更した[3][4]。株式会社FRT企画は、翌年11月15日に解散を決議、2023年1月10日に福岡地方裁判所から特別清算開始決定を受けた[5][6]。
沿革
[編集]旧:石村萬盛堂→FRT企画
[編集]- 1905年 - 博多中対馬小路にあった川上音二郎の家屋で、石村善太郎によって創業。
- 1910年 - 博多銘菓鶴乃子開発・販売開始。
- 1911年 - 博多駅で銘菓鶴乃子発売開始。
- 1923年 - 現在の須崎町角、旧往当り町角に本店移転。
- 1932年 - 2代目石村善右が経営を引き継ぐ。
- 1944年 - 強制疎開により本店を一時閉店。
- 1945年 - 配給下の博多で茶亭鶴乃子を開店。
- 1947年 - パン製造を開始。
- 1949年 - 株式会社石村萬盛堂を設立。現在の博多座裏にある郵便局が当時の本店の場所。
- 1953年 - 博多大丸開店に伴い、大丸洋菓子部として洋菓子の製造を開始。
- 1963年 - 東京営業所を開設(現・株式会社イシムラ)。
- 1973年 - 太宰府市に鶴乃子の専用工場が完成。
- 1978年 - マシュマロデーのちのホワイトデーキャンペーンを開始。
- 1979年 - 3代目石村善悟が社長に就任[7]。同年、洋菓子「BON CINQ」ブランド開始。
- 1986年 - 岩田屋(現・岩田屋三越)で、和菓子技術深耕を目的としたブランド萬年家(はねや)開業。
- 1985年 - 株式会社マッシィロマン設立。マシュマロの全国展開を開始。
- 1987年 - 和洋菓子の複合店舗「お菓子の広場いしむら」一号店を福岡市大橋駅前に開店。
- 1988年 - 福岡県糟屋郡新宮町に和洋菓子の工場が完成。
- 1995年 - お菓子の広場いしむらのフランチャイズ展開開始。
- 2003年 - 本格的なパンブランド「セ・トレボン」を開始。
- 2005年 - 創業100年。
- 2013年 - 博多土産のブランド「鶴乃子本舗」を設立。
- 2017年 - 4代目石村善之亮が社長に就任
- 2017年 - 福岡市六本松に和菓子の専門ブランド「善太郎商店」を開店。
- 2021年
- 7月30日 - 本店を建て替え新装開店。
- 10月1日 - 株式会社SEN企画から商号変更された株式会社石村萬盛堂(新社)へ全事業を譲渡。株式会社石村萬盛堂(旧社)は株式会社FRT企画へ商号変更。
- 2022年11月15日 - 株主総会で解散を決議。
- 2023年
- 1月10日 - 福岡地方裁判所から特別清算開始決定を受ける。
- 6月5日 - 法人格消滅。
新:石村萬盛堂
[編集]- 2021年
- 9月13日 - 株式会社SEN企画として設立。
- 10月1日 - 株式会社石村萬盛堂(旧社、同日付で株式会社FRT企画へ商号変更)から事業を譲受。商号を株式会社石村萬盛堂(新社)へ変更。
工場
[編集]- 大野城工場(大野城市)
- 過去の工場
商品
[編集]- 和菓子
- 鶴乃子
- 献上鶴乃子
- 鶏卵素麺
- 塩豆大福
- 仙厓もなか
- 釜掛の松(2024年11月に復活発売)
- 洋菓子
- 博多祝うてサンド
- 羽かたっ子
- プチガトー(旧ヴィンテージアンジュ、2024年4月にリニューアルと同時に名称変更)
- レモンケーキ
- ブリュレ ド サンク
- きれいなマシュマロ
- 過去の商品
- 和菓子
- 麹屋番饅頭
- 洋菓子
- ショコラ ボア
- シャンデレザン
- 小さなショコラ餅
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “福岡の銘菓「鶴乃子」の老舗菓子メーカー、地場企業に全事業を譲渡”. 朝日新聞 (2021年10月1日). 2021年10月10日閲覧。
- ^ “ホワイトデー起源「鶴乃子」の老舗 明太子企業など出資の会社に譲渡”. 毎日新聞 (2021年10月1日). 2021年10月10日閲覧。
- ^ 株式会社石村萬盛堂 法人番号3290001094646
- ^ 株式会社FRT企画 法人番号2290001011536
- ^ “倒産・動向速報記事 株式会社FRT企画”. 帝国データバンク (2023年1月20日). 2023年1月25日閲覧。
- ^ “TSR速報 (株)FRT企画”. 東京商工リサーチ (2023年1月20日). 2023年1月25日閲覧。
- ^ 東京修猷会 第547回二木会(2008年4月10日(木))
外部リンク
[編集]- 鶴乃子本舗 石村萬盛堂
- 石村萬盛堂 (@sweets_ishimura) - X(旧Twitter)