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日之影町

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ひのかげちょう ウィキデータを編集
日之影町
日之影町旗 日之影町章
日之影町旗
1955年12月19日制定
日之影町章
1955年12月19日制定
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 宮崎県
西臼杵郡
市町村コード 45442-7
法人番号 5000020454427 ウィキデータを編集
面積 277.67km2
総人口 3,189[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 11.5人/km2
隣接自治体 延岡市西臼杵郡高千穂町東臼杵郡美郷町諸塚村
大分県佐伯市豊後大野市
町の木 ケヤキ
町の花 ツツジ
町の鳥 ウグイス
日之影町役場
町長 佐藤貢
所在地 882-0401
宮崎県西臼杵郡日之影町大字七折9079番地[1]
北緯32度39分34秒 東経131度22分51秒 / 北緯32.65953度 東経131.38092度 / 32.65953; 131.38092座標: 北緯32度39分34秒 東経131度22分51秒 / 北緯32.65953度 東経131.38092度 / 32.65953; 131.38092
地図
町役場位置

日之影町役場・町立図書館(2023年8月)
外部リンク 公式ウェブサイト

日之影町位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
テンプレートを表示

日之影町(ひのかげちょう)は、宮崎県の北部に位置する西臼杵郡に属しており、広くは延岡都市圏域に属する[2]

地理

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町内を東西に流れる五ヶ瀬川。写真中央の橋は第三五ヶ瀬川橋梁(高千穂鉄道)
県道6号日之影宇目線。正面に青雲橋国道218号)を望む。

宮崎県の最北山間部、九州山地に位置する。東西約9km、南北約30km、総面積277.67km2の面積を持ち、全体の約90%が山林。五ヶ瀬川が町の中央部を東西に貫流。多くの谷が五ヶ瀬川に流れ込み、深いV字形の渓谷を形成。50~100mの切り立った断崖となり、その上部に階段状に耕地が拓かれ、大小多数の集落が形成されている。年平均気温は15.5℃。

エリア指定

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隣接市町村

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東に延岡市、西に西臼杵郡高千穂町、南に東臼杵郡諸塚村美郷町、北に大分県佐伯市豊後大野市が隣接する。

地籍調査の進捗率は100%。(平成21年度末時点)[3]

地名

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  • 岩井川(旧岩井川村)
  • 分城(旧岩井川村)
  • 七折(旧七折村)
  • 見立(岩戸村山裏の一部を編入、改称)

住民票記載の住所は、字を廃止している。

歴史

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町名は、初代天皇神武天皇の兄:三毛入野命が「日の影(影=古語で光)」が射した土地として名を残したことに由来する。[4]

約2万年前、旧石器時代の出羽(いずるは)洞穴が見立地区に残り、旧石器が発見されている。(宮崎県内最古の遺跡とされている。)

飛鳥~奈良時代には日向国臼杵郡智保郷、平安時代には高千穂荘として現在の西臼杵郡一帯の統治内におかれる。安土桃山時代、高千穂荘は延岡藩の支配下となり、御役所(代官所)が置かれ高千穂統治の中心地であった。

廃藩置県の際には延岡県(旧延岡藩)に属していた。その後すぐ行われた県の再編で美々津県となり、1873年に宮崎県(1876-1883年は鹿児島県)となった。

近現代

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1956年に完成し、複数回の増築を経て2021年まで使用された町役場庁舎(大字岩井川3398番地1、2009年11月撮影)

町政

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  • 町長:佐藤貢(2013年12月就任、3期)
  • 町議会 議員定数8名
    • 議長:一水輝明(2020年10月21日~)[8]

国政・県政

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国政

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衆議院小選挙区選挙では宮崎2区(延岡・日向・西都・児湯郡・西臼杵郡・東臼杵郡)に属する。近年選出の議員は以下のとおり。近年選出の議員は以下のとおり。

宮崎県議会

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本町と高千穂町五ヶ瀬町で選挙区をなす。定数は1人。近年選出の議員は以下のとおり。

  • 1987年-2019年4月 
    • 緒嶋雅晃(自民)
  • 2019年4月
    • 佐藤雅洋

産業

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主要産業は農林業。かつては町北部の見立鉱山でスズの採掘が行われていたが1963年に閉山。2007年より森林セラピー基地、森林セラピーロードを活用し、「癒しの森の案内人」のガイドによるウォーキングや自然体験、料理や伝統工芸体験メニューなどを組み合わせた森林セラピーの取組みを進めている。

特産品

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  • 果樹(柚子・栗・きんかん)・果樹加工品
  • 椎茸
  • 釜炒り茶
  • 竹細工

  山間地の生活道具として竹細工が発達した。資料館を常設。現代の名工に選ばれ、米国・スミソニアン博物館にも作品を収めた故・廣島一夫など卓越した職人を育む。

  • めんぱ
  • わら細工

地域

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人口

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日之影町と全国の年齢別人口分布(2005年) 日之影町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 日之影町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
日之影町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 10,261人
1975年(昭和50年) 8,715人
1980年(昭和55年) 8,013人
1985年(昭和60年) 7,353人
1990年(平成2年) 6,550人
1995年(平成7年) 5,928人
2000年(平成12年) 5,445人
2005年(平成17年) 5,031人
2010年(平成22年) 4,463人
2015年(平成27年) 3,946人
2020年(令和2年) 3,635人
総務省統計局 国勢調査より

教育

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中学校

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町立
  • 日之影中学校
  • 高松中学校(2005年3月閉校・日之影中学校と合併)
  • 鹿川中学校(2006年3月閉校・日之影中学校と合併)
  • 八戸中学校(2007年3月閉校・日之影中学校と合併)

小学校

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町立
  • 高巣野小学校
  • 日之影小学校
  • 宮水小学校
  • 仲組小学校(1980年3月閉校)
  • 小原小学校(2002年3月閉校)
  • 大菅小学校(2004年3月閉校)
  • 八戸小学校(2020年3月閉校)

郵便局

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メディア・通信

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ケーブルテレビ

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交通

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最寄り空港は熊本空港または宮崎空港。どちらも所要時間2時間ほどで到着する。

鉄道

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現在町内に鉄道は存在しない。最寄駅は延岡市延岡駅(JR日豊本線)。

町内の鉄道は1937年9月に日ノ影線(後の高千穂線)が川水流駅(延岡市北方町)から槇峰駅まで延伸したことに始まる。町役場の最寄り駅であった日ノ影駅(後の日之影温泉駅)は1939年10月に開業し、1972年に高千穂駅(高千穂町)まで全通した。1989年4月28日に第三セクターの高千穂鉄道に転換されたものの、2005年の台風14号被害により運転を休止し、町内の区間は2008年12月28日に廃止された。

町内に存在した駅は以下の通りである。日之影温泉駅は現在も温泉施設として営業を継続している。

(延岡市) - 槇峰駅(1937年9月開業) - 日向八戸駅(1939年10月開業) - 吾味駅(1957年2月開業) - 日之影温泉駅(1939年10月開業) - 影待駅(1972年7月開業) - 深角駅(1972年7月開業) - (高千穂町)

この他の路線として森林鉄道の日之影森林鉄道・鹿川森林鉄道が存在した。

バス

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高速道路

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青雲橋

町内では高千穂日之影道路九州中央自動車道並行する一般国道自動車専用道路)が一部区間において供用中であるが、その先の熊本市方面および延岡市方面へ至る区間については未供用区間が存在する。2021年には高千穂町方面へ至る高千穂雲海橋道路が事業化された。

現在、九州自動車道へ直結する最寄りインターは九州中央道の山都中島西IC東九州自動車道へ直結する最寄りインターは九州中央道蔵田交差点である。

一般国道

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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英国館(旧見立鉱山クラブハウス)
天翔大橋(ふるさと農道、日本最大のコンクリートアーチ橋
日之影温泉駅(温泉施設)
石垣の村(戸川集落)
見立渓谷

名所・旧跡・観光スポット

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  • 英国館(国の登録有形文化財[10]
    日本建築と洋風建築をひとつにした、当時としては珍しい独特の建築。旧見立鉱山の開発にあたった英国人技師「ハンス・ハンター」により昭和初期に建てられた。
  • 日之影町竹細工資料館
  • 綱ノ瀬橋梁(旧高千穂鉄道橋梁・国の重要文化財[11]・選奨土木遺産[12] )※延岡市と跨って架かる橋梁
  • 第三五ヶ瀬川橋梁(旧高千穂鉄道橋梁・国の重要文化財[11]・選奨土木遺産[13]
  • 八戸観音滝
  • 藤江監物・図書父子墓所
  • 渓谷トロッコ道(遊歩百選指定)
  • 石垣の村(日本棚田百選指定) 
    村自体が石垣に囲まれており、最も古い石垣は嘉永~安政年間に築かれている。[14]
  • 天神山つつじ公園(1万8千本のつつじを植栽)
  • 中川地区チューリップ(4月上旬)
  • 苔アート(中央地区各所)

三大橋

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日之影町には、高さ100メートルを越える橋が大小合わせて215基あり、独特の風景をつくりだしている。

そのうち、青雲橋・龍天橋・天翔大橋の三橋を「三大橋」と称している[15]

キャンプ場・ロッジ・コテージ

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  • 日之影キャンプ村
  • 丹助岳キャンプ場
  • リフレッシュハウス出羽(いずるは)
  • かもしかの森ケビン村
  • 石垣茶屋
  • 鹿川地区交流センター「つりがね」
  • TR列車の宿(旧高千穂鉄道の列車を宿泊施設として提供)

伝統芸能・祭事

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  • 大人(おおひと)歌舞伎(宮崎県指定無形民俗文化財[16]
    農村集落に伝わる歌舞伎。毎年10月、大人神社の例大祭で上演される。
  • 深角(ふかすみ)団七踊り(宮崎県指定無形民俗文化財[17]
    毎年10月、深角団七踊り保存会が祭りを開き、演目を上演する。
  • 日之影神楽(宮崎県指定無形民俗文化財[18]
毎年11月~2月にかけ、町内各集落で奉納される。隣町の高千穂の夜神楽を源流とするが、独自の舞もあるなど地域性が見られる。
  • 田植え踊り
  • 古園棒術
  • 流れ灌頂(8月、五ヶ瀬川河川敷)

催事

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  • おひさまのおかげ「青雲朝市」

 毎月第3日曜日に道の駅青雲橋で開催。町内で生産された農産物・加工品などを生産者が直売する。

  • ロードフェスタ(春・秋、生産者の直売市)
  • 日之影川の「こいのぼり」(4~5月設置)
  • 山開き(傾山、五葉・トッキン岳 ほか)
  • ひのかげ渓谷まつり(秋)

著名な出身者

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脚注

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  1. ^ a b 令和2年11月30日日之影町条例第14号(日之影町役場の位置に関する条例 改正附則 2021年5月6日施行)
  2. ^ II 延岡都市圏域 国土交通省、2024年12月1日閲覧。
  3. ^ 地籍調査状況マップ・西臼杵郡日之影町 - 地籍調査Webサイト 国土交通省 土地・水資源局
  4. ^ 日之影町の由来”. 一般社団法人 日之影町観光協会. 2021年1月9日閲覧。
  5. ^ 「雑談ふるさと 日之影 日ノ影 日の影 どれがほんと?」『広報ひのかげ』昭和61年6月号(第254号)、日之影町 1986年 p.5
  6. ^ 森林からの恵みを活用する農林業”. miyazaki e-books. 2021年11月28日閲覧。
  7. ^ 日之影町新庁舎が完成 高台へ移転、防災拠点に」『宮崎日日新聞』2021年4月14日配信。
  8. ^ 議会構成 | 日之影町”. www.town.hinokage.lg.jp. 2021年1月9日閲覧。
  9. ^ 一時閉鎖:見立簡易郵便局(宮崎県) - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2021年1月9日閲覧。
  10. ^ 英国館”. 国指定文化財等データベース. 2021年1月9日閲覧。
  11. ^ a b インターネット版官官報 (令和2年12月23日 号外 第271号) - ウェイバックマシン(2021年1月11日アーカイブ分)
  12. ^ 綱ノ瀬橋梁 | 土木学会 選奨土木遺産”. committees.jsce.or.jp. 2021年1月7日閲覧。
  13. ^ 第三五ヶ瀬川橋梁 | 土木学会 選奨土木遺産”. committees.jsce.or.jp. 2021年1月7日閲覧。
  14. ^ 石垣の村 | 日之影町”. www.town.hinokage.lg.jp. 2021年1月9日閲覧。
  15. ^ 三大橋”. 一般社団法人 日之影町観光協会. 2023年2月8日閲覧。
  16. ^ 大人歌舞伎”. みやざき文化財情報. 2021年1月7日閲覧。
  17. ^ 深角団七踊り”. みやざき文化財情報. 2021年1月7日閲覧。
  18. ^ 日之影神楽”. みやざき文化財情報. 2021年1月7日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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