コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

日之影温泉駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日之影温泉駅*
駅舎(2012年5月)
ひのかげおんせん
HINOKAGE-ONSEN
吾味 (4.7[1] km)
(2.8[1] km) 影待
地図
宮崎県西臼杵郡日之影町大字七折3235-5
北緯32度38分55.5秒 東経131度23分28.3秒 / 北緯32.648750度 東経131.391194度 / 32.648750; 131.391194座標: 北緯32度38分55.5秒 東経131度23分28.3秒 / 北緯32.648750度 東経131.391194度 / 32.648750; 131.391194
所属事業者 高千穂鉄道
所属路線 高千穂線
キロ程 37.6[1] km(延岡起点)
電報略号 ヒケ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線[2]
乗車人員
-統計年度-
183人/日(降車客含まず)
-2003年度-
開業年月日 1939年昭和14年)10月11日
廃止年月日 2008年平成20年)12月28日
備考
  • 2005年9月の台風14号被害により、運行を休止。
  • その後、高千穂線廃止に伴い廃駅
  • (駅舎2階には日之影温泉および足湯がある[2]
* 1995年に日ノ影駅から改称
テンプレートを表示

日之影温泉駅(ひのかげおんせんえき)は、宮崎県西臼杵郡日之影町大字七折にあった高千穂鉄道高千穂線である。2005年台風14号被害により運転を休止し、鉄道駅としては2008年12月28日廃止された。現在は第三セクターの運営する温泉施設として営業している。

かつてのプラットホームには、高千穂鉄道から譲渡された車両が置かれ、宿泊施設「TR列車の宿」として営業している。

歴史

[編集]

温泉施設としての日之影温泉駅は1994年5月に着工し、1995年1月12日に開業した。面積1,027平方メートル、総工費3億9,400万円であった[3]

年表

[編集]

鉄道駅概要

[編集]

鉄道駅としての日之影温泉駅は1939年に日ノ影線の終着駅として開業。1972年に高千穂まで延伸され、1989年に高千穂鉄道へ転換されたが、2005年の台風被害により休止され、2008年に廃止された。

駅構造

[編集]

島式ホーム1面2線で列車交換が可能となっていた[2]

利用状況

[編集]

1日平均乗車人員は183人であった(2003年度)。

隣の駅

[編集]
高千穂鉄道
高千穂線
吾味駅 - 日之影温泉駅 - 影待駅

温泉概要

[編集]
日之影温泉駅
TR列車の宿
温泉情報
所在地 宮崎県西臼杵郡日之影町大字七折3235-5
交通 バス延岡駅より高千穂バスセンター行き乗車で約55分
車:延岡市より国道218号経由で約50分
泉質 アルカリ性単純泉
泉温(摂氏 38 °C
液性の分類 アルカリ性
外部リンク 日之影温泉駅
テンプレートを表示

温泉データ

[編集]
  • 泉質:アルカリ性単純泉
  • 泉温:38℃
  • 液性:アルカリ性
  • 効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
  • 温泉施設:露天風呂サウナ、癒しの足湯

施設

[編集]
  • 休業日:月曜日(ただし、祝日の場合及び8月中は営業
  • 館内施設:休憩室、レストラン、TR鉄道資料室、物産販売コーナーなど
  • 宿泊施設:あり(TR列車の宿)[10]
  • 駐車場:50台

アクセス

[編集]

TR列車の宿

[編集]

高千穂鉄道で使用されていた車両を活用し宿泊施設として2010年から営業している。

使用車両はTR-100形104・105。運転席も当時のままの姿である。

4人部屋・2人部屋・1人部屋をそれぞれ提供している。部屋名には町内に存在した駅名が採用されている[10]

周辺

[編集]

駅は五ヶ瀬川沿いにあり、周辺は旧日之影町役場が所在する日之影町における中心地である。高台を国道218号(青雲橋)が通る。駅前の道路(県道)は旧国道218号であり、宮崎交通のバス路線が駅前に停留所を設けている。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i 日本鉄道旅行地図帳 12号 九州沖縄』p.61
  2. ^ a b c d e 鈴木文彦「ローカル線の実態と問題を現地に見る61 高千穂鉄道」『鉄道ジャーナル』第31巻第3号、鉄道ジャーナル社、1997年3月、76-83頁。 
  3. ^ 『宮崎日日新聞』1995年1月13日。
  4. ^ a b 「県内初の『温泉駅』に着工 さようなら日ノ影駅舎」『広報ひのかげ』平成6年6月号(第350号)、日之影町役場、1994年 p.2
  5. ^ 「さようならSL 走り・運び続けた三十四年」『広報ひのかげ』第108号(昭和49年4月号)、日之影町役場、1974年4月20日 p.3
  6. ^ 「夢ひろがるTR 4月28日さっそうとデビュー」『広報ひのかげ』平成元年5月号(第289号)、日之影町役場、1989年 pp.2-3
  7. ^ 「日之影町温泉保養施設 起工式」『広報ひのかげ』平成6年2月号(第346号)、日之影町役場、1994年 p.2
  8. ^ 「橋と緑と渓谷の町に温泉の町 待望の日之影温泉駅オープン」『広報ひのかげ』平成7年2月号(第358号)、日之影町役場、1995年 pp.4-5
  9. ^ 「村おこし産業(株)からのお知らせ」『広報ひのかげ』平成14年7月号(第447号)、日之影町役場、2002年 p.10
  10. ^ a b c “外観ほぼ当時のまま/TR車両、宿で再出発/日之影温泉駅にオープン”. 宮崎日日新聞(朝刊) (宮崎日日新聞社): p. 26. (2010年4月23日) 
  11. ^ 「日之影温泉駅リニューアルオープン」『広報ひのかげ』2016年12月号(第619号)、日之影町役場、2016年 p.3

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]