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湖条れいか

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

湖条 れいか(こじょう れいか、本名: 堤裕子〈つつみ ゆうこ、は旧姓〉、6月12日 - )は、日本女優。元宝塚歌劇団星組トップ娘役。現役時の愛称(姓に由来)はツッツ兵庫県神戸市出身。女優の湖条千秋は姉で、宝塚では2年先輩に当たる。

来歴・人物

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父は生前宝塚歌劇団オーケストラに在籍していた。姉・湖条千秋との2人姉妹。

大阪府立渋谷高等学校在学中の1973年、2度目の受験で宝塚音楽学校に合格。1975年61期生として宝塚歌劇団に入団。月組公演『春の宝塚踊りラムール・ア・パリ[1]で初舞台を踏む。同期に朝香じゅん箙かおる若葉ひろみ一原けい桐さと実らがいる。宝塚入団時の成績は46人中27位[1]

1976年4月28日[1]星組へ配属。若手娘役として徐々に頭角を表し、1979年、『アンタレスの星』で新人公演初ヒロイン。1980年には『虹の橋 (宝塚歌劇)』でバウホール公演初ヒロイン。その後、新人公演やバウホール公演でヒロイン役を幾度も演じるなど注目を浴びたが、新人公演卒業(入団7年目)の頃より伸び悩み、後輩たちの後塵を拝する状態が続いた。

1983年、『オルフェウスの窓 -イザーク編-』『アルジェの男』の2作品で薄幸の女性を演じた。同年末、星組トップ娘役に4年後輩の南風まいが就任。湖条は2番手格の娘役として翌1984年の『プラスワン (宝塚歌劇)』の1場面でトップスター峰さを理の相手役を務め、2番手男役山城はるかと組んでのバウホール公演『ラプソディ・イン・ブルー (宝塚歌劇)』で約4年ぶりに主演を果たすなど、再びスポットライトが当たるようになる。

同年6月、『我が愛は山の彼方に』でヒロインの万姫に抜擢され、以後は南風と共に正式なトップ娘役としての待遇を受けた。トップ娘役が固定制となって以降初のダブルトップという状況下、闊達さが魅力の南風・しっとりとした持ち味の湖条という個性の違いは、翌1985年の『哀しみのコルドバ』『西海に花散れど』で活かされた。

1986年7月31日[1]に退団。退団公演『レビュー交響楽』でそれまでとは正反対の役とも言える、少々蓮っ葉だが気のいい娘を演じ、11年間の舞台生活に別れを告げた。

退団後、数年は単発的にディナーショーやコンサートに出演したが本格的な芸能活動は行わず、結婚を機に完全引退。1女の母である。

トップ娘役時代に明石家さんまが湖条のファンだったことを、2015年2月23日放送の痛快!明石家電視台にて、明石家が発言している[2]

宝塚時代の主な舞台

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初舞台・星組時代

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  • 1975年
『春の宝塚踊り』 『ラムール・ア・パリ』(月組
ベルサイユのばら~アンドレとオスカル~』(花組
  • 1976年
『愛のファインダー』 関西テレビ) ※テレビドラマ
『ベルサイユのばら III』(星組配属)
夕陽のジプシー』 『ハッピー・トゥモロー (宝塚歌劇)
  • 1977年
風と共に去りぬ
テームズの霧に別れを』新人公演: ジーン(本役: 月城千晴) 『セ・マニフィーク
  • 1978年
誰がために鐘は鳴る (宝塚歌劇)』新人公演: ルチア(本役: 玉梓真紀
宝花集』 『セ・シャルマン!』新人公演: クララ(本役: 遥くらら
  • 1979年
南太平洋』リアット 東京宝塚劇場) ※外部出演
白夜わが愛※東京公演のみ出演
アンタレスの星』新人公演: メルセデス(本役: 遥くらら) 『薔薇パニック
心中・恋の大和路禿 バウホール
  • 1980年
恋の冒険者たち』ジョアンナ、新人公演: オリヴィア(本役: 東千晃) 『フェスタ・フェスタ
『虹の橋』レオノーラ姫 (バウホール)
『響け!わが歌[3]大原女、新人公演: 由布姫(本役: 若宮あいの) 『ファンシー・ゲーム
アナトール』ギャブリエル (バウホール)
  • 1981年
小さな花がひらいた』ひろ、新人公演: おゆう(本役: 月城千晴)[4]ラ・ビ・アン・ローズ
海鳴りにもののふの詩が』お弘 『クレッシェンド!
  • 1982年
『ミル星人パピーの冒険[4]』 『魅惑 (宝塚歌劇)
エーゲ海のブルース』シャロン 『ザ・ストーム
『海鳴りにもののふの詩が』花世 『魅惑』 (地方公演)
『心中・恋の大和路』 鳴渡瀬 (バウホール)
  • 1983年
こぶし咲く春』おぶん 『ラブ・コネクション (宝塚歌劇)
オルフェウスの窓』フリデリーケ
ロンリーハート (宝塚歌劇)(バウホール)
『アルジェの男』アナ・ベル 『ザ・ストーム』
  • 1984年
祝いまんだら[5]』 『プラスワン (宝塚歌劇)』シベール
『ラプソディ・イン・ブルー』キャロライン (バウホール)
我が愛は山の彼方に』万姫 『ラブ・エキスプレス』
回転木馬』ジュリー (バウホール)
  • 1985年
哀しみのコルドバ』エバ 『ルミエール』
『西海に花散れど』小雪 『ザ・レビューIII
  • 1986年
『レビュー交響楽』オードリー

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c d 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』阪急コミュニケーションズ2014年4月1日、87頁。ISBN 9784484146010
  2. ^ さんま「見られた」宝塚へのトラウマ告白”. 日刊スポーツ (2015年2月2日). 2015年2月19日閲覧。
  3. ^ 東京公演では『美しき忍びの季節』と改題し脚本も大幅に改変して上演された。
  4. ^ a b 1982年、東京で『ミル星人パピーの冒険』に差し替えて再演され、本公演及び新人公演の代わりに行われた役替わり公演(本役は若宮あいのに変更)でも再び同じ役を演じた。
  5. ^ 東京公演では『春の踊り』に改題された。

外部リンク

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