我が愛は山の彼方に
『我が愛は山の彼方に』(わがあいはやまのかなたに)は、宝塚歌劇団のミュージカル作品。1971年初演。以降、度々宝塚歌劇団にて再演されている作品の一つ。
これまでの上演
[編集]- 1971年 - 星組公演(初演)
- 1984年 - 星組公演
- 1985年 - 星組公演
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- 4月14日 - 4月30日[11](地方公演)
- 4月14日 大津
- 4月16日 郡山
- 4月17日 仙台
- 4月19日 伊勢崎
- 4月20日 千葉
- 4月21日 黒磯
- 4月23日 浦和
- 4月24日 秦野
- 4月26日 奈良
- 4月28日 京都府丹後
- 4月29日 舞鶴
- 4月30日 福井
- 10月12日 岡山
- 10月13日 広島
- 10月15日 鳴門
- 10月17日 四日市
- 10月18日 西尾
- 10月19日 松阪
- 10月20日 一宮
- 10月22日 相模原
- 10月23日 真岡
- 10月26日 深川
- 10月27日 旭川
- 10月28日 滝川
- 10月29日 札幌
- 10月31日 函館
- 11月2日 苫小牧
- 11月4日 稚内
- 1999年 - 2000年 - 星組公演
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- 1999年8月5日から8月25日[12]まで博多座にて選抜メンバーにて上演の後、1999年10月1日から11月8日[13](新人公演は10月19日[13])まで宝塚大劇場、2000年1月2日から2月6日[14](新人公演は1月11日[15])までTAKARAZUKA1000days劇場にて上演。1000days劇場では1月18日から1月21日[15]までと2月1日から2月4日[15]に役替わり公演があった。
- 形式名は「宝塚グランド・ロマン[12][13][14]」。18場[12][13][14]。
- 演出は谷正純[12][13][14]が担当。
- 併演は『グレート・センチュリー -メモリーズ&メロディーズ-[12][13][14]』
- 2011年 - 月組公演
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- 選抜メンバーにて全国ツアーにて上演。初めて星組以外の組での上演。
- 公演期間は11月19日(土)から12月11日(日)まで
- 11月19日・11月20日 梅田芸術劇場・メインホール(大阪府)
- 11月22日・11月23日 中京大学文化市民会館・オーロラホール(愛知県名古屋市)
- 11月25日 川口総合文化センター(埼玉県川口市)
- 11月26日・11月27日 神奈川県民ホール
- 11月29日 新潟県民会館
- 12月1日 広島市文化交流会館[旧・広島厚生年金会館](広島県)
- 12月3日・12月4日 福岡市民会館(福岡県)
- 12月5日 北九州ソレイユホール[旧・九州厚生年金会館](福岡県)
- 12月7日 佐賀市文化会館(佐賀県)
- 12月8日 崇城大学市民ホール[熊本市民会館]
- 12月10日・12月11日 宝山ホール[鹿児島県文化センター]
- 脚本・演出は植田紳爾が担当
- 形式名は「宝塚グランド・ロマン」
- 併演は『Dance Romanesque(ダンス ロマネスク)』
- 以上、参考資料は宝塚歌劇団・2011年星組全国ツアー
- 台本に大幅な修正が加えられたため、ブルテとジェリメ役は出てこず、竜林と竜淵の役どころには玄喜役ひとりにまとめられている
主な登場人物
[編集]- 朴秀民
- 万姫
- チャムガ
- ブルテ
- ジュリメ
- エルチ
- 竜淵
- 竜林
- 楚春
あらすじ
[編集]10世紀の高麗。高麗の武将・朴秀民と婚約者・万姫は、桃の花が咲く頃に婚礼の予定だった。秀民が居ない間に万姫の住む地方が女真国の軍に襲撃され、万姫は女真へと連れ去られる。秀民は婚約者を奪った女真への復讐のため軍務に没頭する。
一方、女真に連れ去られた万姫は、女真の武将チャムガの配下にあった。真摯な武人であるチャムガは万姫を丁重に扱い、高麗へ返すことを約束する。だが、一度敵の手に落ちた女が、敵に何もされなかったと信じてもらえる訳はなく、まともな女として扱われないことを知っている万姫は、祖国へ帰ったとしても幸せになれないと思い、チャムガの恩恵にすがって生きることを決意する。やがて万姫の境遇に同情したチャムガは、万姫への密かな想いを募らせていく。
チャムガの婚約者のジュリメは、その想いを察知して、嫉妬のあまり万姫を暗殺しようとする。ジュリメの兄でブルテ国王は、そんな妹を哀れみ、チャムガに万姫を高麗へ返すことを許すかわりに、高麗へ再び攻めるように命令する。
生真面目なチャムガは、万姫を高麗へ戻すために高麗に攻め込むが、それは勝算のない戦いだった。復讐を果たすためだけに生きてきた秀民は罠を仕掛けて女真軍を壊滅に追い込み、秀民とチャムガの一騎討ちとなり、秀民が勝利を収める。
万姫は秀民の元に返されたが、万姫は秀民の元に戻れたことを素直に喜ぶことができなかった。闘いに破れたチャムガの最期を知った万姫が取った行動は…。
主な配役
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1971年星組 (宝塚・東京) |
1984年星組 (宝塚) 上段:7月13日 下段:7月27日 |
1984年星組 (東京) |
1999年星組 (宝塚・東京) | |
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朴秀民 | 三代まさる[3] | 紫苑ゆう[8] 三城礼[8] |
紫苑ゆう[8] | 真飛聖[13][15] |
万姫 | 沢かをり[3] | 花愛望都[8] 毬藻えり[8] |
毬藻えり[8] | 秋園美緒[13][15] |
チャムガ | 洋ゆたか[3] | 燁明[8] 大輝ゆう[8] |
三城礼[8] | 朝澄けい[13][15] |
ブルテ[注 2] | 玉城あけみ(宝塚) 千雅てる子(東京) |
千珠晄[8] 渡はや[8] |
渡はや | 美椰エリカ[13][15] |
ジェリメ | 奈緒ひろき | 洲悠花[8] 葦川牧[8] |
葦川牧[8] | 妃里梨江[13][15] |
エルチ | 斎奈緒 | 泉つかさ 愛甲充 |
愛甲充 | 涼紫央[13][15] |
竜淵 | 安里梢 | 三城礼[8] 千珠晄[8] |
千珠晄[8] | 雪路歌帆[13][15] |
竜林 | 南海わたり | 愛甲充[8] 燁明[8] |
燁明[8] | 大真みらん[13][15] |
ポロチョ | ? | ? | ? | 美稀千種[13][15] |
楚春 | 愛みちる | 福寿ゆき 麻木瑞穂 |
花愛望都[8] | 水野ちはる[13][15] |
主な楽曲
[編集]- 我が愛は山の彼方に
- 花木槿
- 桃の花
- 桃の花の下で
- チュルクの恋
- 椿
スタッフ
[編集]1971年星組
[編集]宝塚大劇場
- 演出:長谷川一夫[1]
- 脚本:植田紳爾[1]
- 作曲・編曲:寺田瀧雄[1]
- 音楽指揮:野村陽児[1]
- 振付[1]:渡辺武雄・河上五郎・高木祥次
- 装置:渡辺正男[1]
- 衣装:小西松茂[1]
- 照明:今井直次[1]
- 小道具:上田特市[1]
- 効果:坂上勲[1]
- 音響監督:松永浩志[1]
- 演出補:阿古健[1]
- 演出助手:太田哲則[1]
- 制作:野田浜之助[1]
東京宝塚劇場
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主に長谷川一夫[6](演出)、植田紳爾[6](脚本)がいる。
1984年星組
[編集]- 脚本:植田紳爾[7]
- 演出[7]:植田紳爾・長谷川一夫・阿古健
- 作曲・編曲:寺田瀧雄[7]
- 音楽指揮:橋本和明(宝塚[7])・岡田良機(宝塚[7])・伊沢一郎(東京[9])
- 振付[7]:羽山紀代美・黒瀧月紀夫
- 殺陣:沢竜二[7]
- 装置:渡辺正男[7]
- 衣装[7]:小西松茂・静間潮太郎
- 照明:今井直次[7]
- 小道具:上田特市[7]
- 効果:坂上勲[7]
- 音響監督:松永浩志[7]
- 演技監督:美吉左久子[7]
- 演出助手:谷正純[7]
- 制作:久国高[7]
- 製作担当:横山美次(東京[9])
1985年星組
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1999年 - 2000年星組
[編集]- 脚本・監修:植田紳爾[13]
- 演出:谷正純[13]
- 作曲:寺田瀧雄[13]
- 編曲[13]:寺田瀧雄・吉田優子
- 音楽指揮:岡田良機(宝塚[13])
- 振付[13]:羽山紀代美・若央りさ
- 殺陣:任鳳坡[13]
- 装置[13]:渡辺正男・関谷敏昭
- 衣装[13]:小西松茂・静間潮太郎
- 照明:今井直次[13]
- 音響:加門清邦[13]
- 録音音楽指揮:寺田瀧雄(博多座[12])
- 小道具:伊集院徹也[13]
- 効果:扇野信夫[13]
- 演技指導:美吉左久子[13]
- 演出助手[13]:木村信司・児玉明子
- 装置補:広森守[13]
- 舞台進行:西原徳充[13]
- 舞台監督(東京[14]):藤村信一・木村信也・中村兆成・林田勇吾
- 舞台美術製作:株式会社 宝塚舞台[13]
- 演奏:宝塚管弦楽団[13]
- 録音演奏:宝塚管弦楽団(東京[14])
- 制作[13]:木場健之・久保孝満
- 衣装生地提供:株式会社 クラレ[13]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae 60年史別冊 1974, p. 112.
- ^ a b c 60年史別冊 1974, p. 113.
- ^ a b c d e f g h 100年史(舞台) 2014, p. 293.
- ^ 60年史別冊 1974, p. 115.
- ^ 60年史別冊 1974, p. 116.
- ^ a b c d 90年史 2004, p. 280.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak 80年史 1994, p. 305.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 80年史 1994, p. 308.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 80年史 1994, p. 307.
- ^ 80年史 1994, p. 268.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 80年史 1994, p. 315.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 90年史 2004, p. 105.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av 90年史 2004, p. 98.
- ^ a b c d e f g h 90年史 2004, p. 115.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 90年史 2004, p. 116.
- ^ a b c d e f g h i j 宝塚歌劇団の主な配役
- ^ 90年史 2004, p. 115-116.
参考文献
[編集]- 編集発行人:橋本雅夫『宝塚歌劇の60年別冊・年譜 最近の10年』宝塚歌劇団、1974年。
- 企画・構成・執筆:橋本雅夫、編集統括:北川方英『夢を描いて華やかに -宝塚歌劇80年史-』宝塚歌劇団、1994年。ISBN 4-924333-11-5。
- 編集:森照実・春馬誉貴子・相井美由紀・山本久美子『宝塚歌劇90年史 すみれの花歳月を重ねて』宝塚歌劇団、2004年。ISBN 4-484-04601-6。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。