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'''福岡市'''(ふくおかし)は、[[福岡県]]の西部に位置し、[[近畿地方]]以西の[[西日本]]では2番目、[[東京特別区|東京23区]]を除いた全国の市では[[横浜市]]、[[大阪市]]、[[名古屋市]]、[[札幌市]]に次ぐ5番目の人口(約158万人<ref>[http://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/tokeichosa/shisei/toukei/jinkou/jinnkousokuhou.html 福岡市推計・登録人口(最新)]</ref>)を擁する[[市]]。福岡県の[[都道府県庁所在地|県庁所在地]]であり、[[政令指定都市]]である。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
2019年1月9日 (水) 05:37時点における版
ふくおかし, ふくをかし 福岡市 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 九州地方 | ||||
都道府県 | 福岡県 | ||||
市町村コード | 40130-7 | ||||
法人番号 | 3000020401307 | ||||
面積 |
343.47km2 | ||||
総人口 |
1,656,737人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 4,824人/km2 | ||||
隣接自治体 | |||||
市の木 | 1979年(昭和54年)10月制定 | ||||
市の花 | 1979年(昭和54年)10月制定 | ||||
市の鳥 | 1989年(平成元年)6月制定 | ||||
福岡市役所 | |||||
市長 | 高島宗一郎 | ||||
所在地 |
〒810-8620 福岡県福岡市中央区天神一丁目8番1号 北緯33度35分24.5秒 東経130度24分6.2秒 / 北緯33.590139度 東経130.401722度座標: 北緯33度35分24.5秒 東経130度24分6.2秒 / 北緯33.590139度 東経130.401722度 | ||||
外部リンク | 福岡市 | ||||
特記事項 | 市章は1909年(明治42年)10月制定 | ||||
ウィキプロジェクト |
福岡市(ふくおかし)は、福岡県の西部に位置し、近畿地方以西の西日本では2番目、東京23区を除いた全国の市では横浜市、大阪市、名古屋市、札幌市に次ぐ5番目の人口(約158万人[1])を擁する市。福岡県の県庁所在地であり、政令指定都市である。
概要
九州地方の行政・経済・交通の中心地であり同地方最大の人口を有し、北九州市(北九州都市圏)とともに形成する北九州・福岡大都市圏は都市単位の経済規模において日本の4大都市圏に数えられる。日本の民間研究所が2016年に発表した「世界の都市総合力ランキング」では、世界36位と評価された[2]。近年はグローバル創業・雇用創出特区として、北九州市とともに国家戦略特別区域に指定されている。
博多湾に面するこの地域は古来から博多(はかた)として認識されており、大陸方面への玄関口として利用されてきた。中世に商人による自治都市が形成され、戦乱で度々焼き払われながらも、豊かな町人文化を育んだ。豊臣秀吉の手で復興されたのち、黒田氏が福岡城とその城下町を築いたことで、那珂川を境に西が城下町としての「福岡」、東が商人町としての「博多」となった[3]。その後、江戸時代から明治時代初頭にかけて、福岡と博多は共存していたが、1876年(明治9年)に福岡と博多は統合され福博(ふくはく)となり、その後、福岡と改称された。
明治維新当時、九州地方最大の都市は長崎市・鹿児島市であり、九州地方を統括する中央の出先機関は当時熊本市に置かれるなど、九州地方における福岡県および福岡市の重要性は低かったが、1899年(明治32年)博多港開港、1911年(明治44年)九州帝国大学(現在の九州大学の前身)設置に端を発して発展が進み、徐々に九州地方の中枢として位置づけられるようになった。1910年代(明治43-大正8年)に熊本市の人口を抜き九州地方最大となる。1920年(大正9年)の人口統計では熊本県の人口の2倍を超えている。また、この時期から九州を統括する中央の出先機関は福岡市に移行している。1963年(昭和38年)に、五市合併で北九州市が発足すると同市の人口が九州地方最大となったことから、福岡市は県庁所在地でありながら福岡県最大の都市ではないと言うねじれ現象が生じたが、その後、昭和後期の日本における炭鉱の相次ぐ閉山・第三次産業の急速な発達と、政令市指定・山陽新幹線博多延伸などを経て、1979年(昭和54年)に再び福岡市の人口が九州地方最大となったことでねじれ現象は解消された。
現在も急速に人口増加が進んでおり、平成22 - 25年(2010 - 2013年)にかけて、福岡市は政令市の中で人口増加数・増加率ともに最大である。平成27年(2015年)の国勢調査で、京都市と神戸市を抜き、全国の市で5番目に人口の多い市となった。今後も毎年一万人以上の人口増加が見込まれており、2021年には約160万人に達すると予想されている。
福岡市の都心は、天神と博多の両極がある(それぞれ江戸時代の福岡と博多に相当する)。天神は福岡市役所と西鉄福岡(天神)駅・福岡市地下鉄天神駅・天神南駅のほか、多数の百貨店やファッションビルが集積する繁華街となっており、博多には在来線・新幹線のターミナルである博多駅があり、また福岡空港も地下鉄で数分と至近距離であるため、大企業の支社が集積するビジネス街となっている。
天神と博多を隔てる那珂川の中州に形成された歓楽街は、中洲(なかす)として全国的に有名である。
天神・博多・中洲・長浜などで夜間に常設される屋台の数は日本一[4] で、屋台目当ての観光客も多い。1995年(平成7年)には複合商業施設キャナルシティ博多が中洲の東側に開業、2011年(平成23年)には九州新幹線博多延伸に伴い博多駅に複合商業施設JR博多シティが開業している。
福岡市の主な副都心としては、西新と香椎が挙げられる。両者の周辺には高校や大学、専門学校が多数存在するほか、埋め立てウォーターフロント開発地区として、西新の北にはシーサイドももちが、香椎の西にはアイランドシティが隣接している。特にシーサイドももちには、福岡ヤフオク!ドーム・福岡市総合図書館・福岡市博物館・報道関連各社といった文化・エンターテインメント施設が集積している。福岡都心は福岡空港に近く超高層ビルが建てられないが、福岡市内の高さ100m以上の建造物の殆どが(比較的高さ規制の緩い)この両副都心の近辺にある。この両副都心ほど大規模ではないが他に福岡市の副都心として挙げられる地域は、大橋や姪浜がある。
地理
位置
九州の北部。日本海(博多湾・今津湾・玄界灘)に面した半月型の福岡平野の大半の部分を市域とする。北は博多湾の北辺に位置する砂州である海の中道・陸繋島である志賀島、西は糸島半島の東部まで市域となっている。南・南西は脊振山地に含まれる山間部まで市域が伸びており、佐賀県に接している。ほかに有人島嶼として、博多湾上の能古島や市の西部で博多湾口付近の玄界灘上に浮かぶ玄界島、そのさらに西北部にある小呂島を市域に含んでいる。
福岡市から壱岐・対馬を挟んで向かい側に朝鮮半島がある。日本の人口100万人以上の主要都市としては韓国のソウル特別市、中国の上海市、台湾の台北市に最も近い都市で、直線距離では東京特別区から約880km、大阪市から約480km、広島市から約200km、韓国の釜山広域市から約200km、ソウル特別市から約540km、中国の上海市から約890km、台湾の台北市から約1280kmの位置にある。
地形
市域の多くは福岡平野に含まれており、一部に小高い山なども存在するものの概ね平坦である。他の大都市と比べて平坦であるため、通勤や通学、買い物における自転車利用の利便性が高い。市域西部・西南部は脊振山地の一角を成しており、標高が高く起伏の大きい地形となっている。市街地の海岸部は大半が埋立地であり[5]、港湾・住宅などが建設されている。また、博多湾東部には人工島も建設されている(アイランドシティ)[6]。一方、西区の大部分や東区海の中道と島嶼部などには自然海岸も残っている。また、玄界島の北方約300mに黒瀬と呼ばれる幅200m程度の岩礁が発達している。黒瀬は、新生代第四紀に活動した福岡県唯一の火山島に分類され、玄武岩で構成されている。
市内を流れる河川としては、市域中心部を流れる那珂川・御笠川や市域東部を流れる多々良川、市域西部を流れる室見川などがあるが、一級河川はない。従って自主水源に乏しくたびたび大規模な渇水(例:昭和53-54年福岡市渇水)に見舞われている。
長大河川はない一方で、前述のとおり平野周辺の山地から短い河川長とやや急な勾配で博多湾に流れ込む河川はおおむね市街地を経由しているため、集中豪雨があった場合に氾濫しやすく、それが福岡平野を形成したと見られるが、現代において都市治水上の課題となっている。
気候
日本海側に面しているが、温暖な太平洋側気候九州型気候区であり、年平均気温は概ね17℃前後、年間降水量は概ね1500mm - 1800mm程度で推移している。(なお背振山地やその麓にあたる地域はそれよりも多くなる。) 冬季に日照時間が少なくなる点が太平洋側諸都市と異なり、年間日照時間は概ね1800 - 1900時間程度で、九州の他地域に比べてやや短い。冬季の日照時間は少ないが、降水量分布の観点では夏季に降水量のピークがあり冬季の降水量は少ない典型的な夏極大型の太平洋側気候であり、島根県以東の日本海側気候の地域と比べ冬季の10mm以上の雨日数と降雪量が極端に少ないという点で典型的な日本海側気候とは決定的に異なっている。これは他の九州北部・山口県の玄界灘沿岸でも同様である。
緯度が低い上に内湾に面している大都市のため、夏季は大阪市等と並んで昼夜を問わず大変暑さが厳しい地域の一つである。6月から真夏日が見られ、7月以降、9月にかけて真夏日の厳しい暑さが続く。猛暑日の平年で5.5日と毎年猛暑日を記録する。人口規模に比してヒートアイランド現象が著しく、戦前からの熱帯夜日数の増加率が日本の主要な気象観測点で一番高くなっている(1936年-2007年にかけて10年で5.0日のペースで増加。)。平年の熱帯夜日数は本土では大阪市、神戸市、鹿児島市に次いで多い33.4日で、実に1ヶ月以上に及ぶ。猛暑日15日以上、熱帯夜50日以上となった年もある。九州という低緯度地域で夏期にはより湿った気団の影響を受けやすい上、市街地が博多湾に面しており湿った海風が入りやすく、気温に加え湿度が高い。そのため東京23区や名古屋市など東日本の主要都市と比べ不快指数や暑さ指数(WBGT、湿球黒球温度)が高く、体感的な暑さは厳しくなる。近年は特に夜間に気温が下がりにくくなっており、2018年8月22日には国内で8例目となる最低気温30℃以上、国内観測史上2番目に高い最低気温30.5℃(いわゆる超熱帯夜)を記録した。その他にも、全国的に稀な最低気温29℃以上の観測例が複数ある。
冬季は北側の玄界灘を流れる暖流である対馬海流の影響を受けるため、冬日は少なく(平年4.3日)、全くない年もある。東京23区や名古屋市、京都市などと比べて平均気温は約2.0℃高く、気温の面で温暖と言える。しかし北西季節風が吹きつけ、曇天の日が多く日照時間は少ないため体感気温は低めである。また比較的大陸に近いために西回りで強い寒波が流れ込みやすく、一時的に寒さが厳しくなり最高気温が0~3℃台となることもある。降水量は少ないが、降水日数は太平洋岸の諸都市よりやや多くなっている。平年の年間降雪日数は17.1日で、積雪は年1 - 2回、最大5cm程度で、積雪が全く無い年も珍しくない。これは、北西季節風の風上が朝鮮半島の影響で狭くなっている対馬海峡のため、北西季節風の海上吹走距離が短く、雪雲が発達しないためである。北西風型の冬型では、吹走距離が短く未発達の雲がかかる福岡市の積雪が0cm〜3cm程度なのに対し、東シナ海上の吹走距離が長く発達した雪雲がかかる鹿児島市が20cm以上の大雪になったという例も度々起こる。早良区南部(脇山・内野・板屋・曲渕)や山沿いでは積雪量はやや多くなるが、日本海側や広島市などの山陽地方の山沿いと比べても少ない。
年間の雷日数は雷都として有名な宇都宮市の次に多く、全国の県庁所在地で第11位の24.7日で、太平洋側と異なり冬季にもしばしば落雷が観測される。夏の晴天日のいわゆる夕立は少なく、首都圏のような中心部直撃の激しい雷雨や降雹はない。その分夕立による打ち水効果を期待できず、熱帯夜が多くなっている(平年値の統計期間は1981年〜2010年)。
福岡市(福岡管区気象台)の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 21.5 (70.7) |
24.3 (75.7) |
26.3 (79.3) |
30.1 (86.2) |
32.3 (90.1) |
37.3 (99.1) |
38.3 (100.9) |
38.1 (100.6) |
37.1 (98.8) |
33.3 (91.9) |
29.3 (84.7) |
26.0 (78.8) |
38.3 (100.9) |
平均最高気温 °C (°F) | 10.2 (50.4) |
11.6 (52.9) |
15.0 (59) |
19.9 (67.8) |
24.4 (75.9) |
27.2 (81) |
31.2 (88.2) |
32.5 (90.5) |
28.6 (83.5) |
23.7 (74.7) |
18.2 (64.8) |
12.6 (54.7) |
21.3 (70.3) |
日平均気温 °C (°F) | 6.9 (44.4) |
7.8 (46) |
10.8 (51.4) |
15.4 (59.7) |
19.9 (67.8) |
23.3 (73.9) |
27.4 (81.3) |
28.4 (83.1) |
24.7 (76.5) |
19.6 (67.3) |
14.2 (57.6) |
9.1 (48.4) |
17.3 (63.1) |
平均最低気温 °C (°F) | 3.9 (39) |
4.4 (39.9) |
7.2 (45) |
11.5 (52.7) |
16.1 (61) |
20.3 (68.5) |
24.6 (76.3) |
25.4 (77.7) |
21.6 (70.9) |
16.0 (60.8) |
10.6 (51.1) |
5.8 (42.4) |
14.0 (57.2) |
最低気温記録 °C (°F) | −6.0 (21.2) |
−8.2 (17.2) |
−4.7 (23.5) |
−1.4 (29.5) |
1.4 (34.5) |
4.3 (39.7) |
13.8 (56.8) |
15.4 (59.7) |
7.9 (46.2) |
0.4 (32.7) |
−2.1 (28.2) |
−5.4 (22.3) |
−8.2 (17.2) |
降水量 mm (inch) | 74.4 (2.929) |
69.8 (2.748) |
103.7 (4.083) |
118.2 (4.654) |
133.7 (5.264) |
249.6 (9.827) |
299.1 (11.776) |
210.0 (8.268) |
175.1 (6.894) |
94.5 (3.72) |
91.4 (3.598) |
67.5 (2.657) |
1,686.9 (66.413) |
降雪量 cm (inch) | 1 (0.4) |
1 (0.4) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
2 (0.8) |
平均降水日数 (≥0.5mm) | 11.0 | 10.7 | 11.4 | 10.8 | 9.8 | 12.7 | 12.4 | 11.2 | 11.0 | 7.9 | 9.9 | 10.2 | 128.9 |
平均降雪日数 (≥0cm) | 6.3 | 4 | 1.4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | 3.9 | 15.6 |
% 湿度 | 63 | 62 | 63 | 64 | 67 | 75 | 75 | 72 | 73 | 68 | 66 | 63 | 68 |
平均月間日照時間 | 104.1 | 123.5 | 161.2 | 188.1 | 204.1 | 145.2 | 172.2 | 200.9 | 164.7 | 175.9 | 137.3 | 112.2 | 1,889.4 |
出典:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1890年 - 現在)[7][8] |
地名
福岡市の地名を参照。
行政区
区名 | 人口 (人)[9] |
割合(%) | 面積 (km²) |
人口密度 (人/km²) | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 東区 | 336,893 | 20.3 | 69.46 | 4,850 |
2 | 博多区 | 262,170 | 15.8 | 31.62 | 8,291 |
3 | 中央区 | 214,238 | 12.9 | 15.39 | 13,921 |
4 | 南区 | 271,252 | 16.4 | 30.98 | 8,756 |
5 | 西区 | 213,301 | 12.9 | 84.16 | 2,534 |
6 | 城南区 | 134,156 | 8.1 | 15.99 | 8,390 |
7 | 早良区 | 224,727 | 13.6 | 95.87 | 2,344 |
合計 | 1,656,737 | 100 | 343.47 | 4,824 |
当初は5区体制で発足したが、1982年(昭和57年)に西区から城南区、早良区が分区された。
市街地構成
市の中央部にある天神地区(中央区)が市の中心部で、ここには数多くのデパートやビルが建ち並んでいる。天神から那珂川を挟んだ東隣には那珂川の本流と支流(博多川)に挟まれた中州地形部分があるが、そこが日本三大歓楽街の一つに挙げられる中洲である。そのさらに東隣は「博多」の市街地である。その博多市街地の南東に博多駅が位置している。中洲から博多駅の間の一帯はオフィスビルやビジネスホテルなどが建ち並ぶビジネス街である。天神地区の西および西南に位置する大名、今泉、警固では、1990年代後半ごろから主に若者をターゲットとした店舗が増え、若者の町として急速に発展している。
大名から西へ行くと福岡城跡がある。さらに西方、天神から約4kmの位置には、福岡市の副都心を成す繁華街の西新(早良区)がある。西新の北側は1980年代に埋立により開発された土地で、シーサイドももちと呼ばれ、当時として新しい市街地が形成されている[10]。
市域東部の博多湾上においてアイランドシティ(東区)と呼ばれる人工島が建設中であり、2000年代後半から2010年代初頭頃にかけて、港湾地区と住宅地の一部が竣工している。福岡市では、2000年(平成12年)前後から市東部のJR鹿児島本線、西鉄貝塚線沿線において土地区画整理事業や連続立体交差化事業等の市街地開発事業を実施しており、古くから東部の副都心とされる香椎駅・西鉄香椎駅周辺の香椎地区とJRの旧香椎操車場跡地を利用した新興市街地である千早地区との間、および箱崎地区と吉塚地区との間で整備事業が進んでいる。連続立体交差事業は、千早地区が2004年頃、箱崎地区が2004年3月、香椎地区が2007年3月に竣工した。また、土地区画整理事業は、箱崎地区、千早地区については2010年頃までにほぼ完了し、香椎地区については進行中である。
市内南部方面を網羅する、福岡高速5号線や福岡外環状道路を中核とする都市計画道路の整備も進み、2011年4月に福岡外環状道路が全線完成供用されるのと前後して、これに接続する新たな主要幹線道路が都市計画道路として整備されほぼ完成している。2012年7月には高速5号線が全線完成し福岡高速環状線となった。
市街地形成と関連した重大な動きとして、九州大学のキャンパス移転が挙げられる。本部を始め多くの学部が置かれていた東区の箱崎キャンパスと、主に教養部が使用していた中央区の六本松キャンパス(旧制福岡高校校地)を西区に新たに開発した伊都キャンパスに移転させる計画である。伊都キャンパスへの玄関口となる今宿から周船寺にかけての地区では伊都土地区画整理事業が実施され、西部地区に新たな拠点地域が整備された。キャンパス移転は2005年より開始され、同年には九大学研都市駅も開業している。一方、六本松キャンパスの跡地には複合施設・六本松421が開業し、裁判所なども当地に移転する予定である。箱崎キャンパスの跡地では「Fukuoka Smart EAST」計画のもと先進的な都市づくりが行われることとなっている。
このほか、駅周辺再開発事業により、福岡市地下鉄姪浜駅周辺の姪浜地区(西区)に新興の商業地が、西鉄大橋駅周辺の大橋地区(南区)にも既存商業地が、それぞれ発達している。
また、街路は、新しく建設された主要幹線道路においては無電柱化、街路樹の整備が促進されている[11]。
さらに都市景観上の大きな特徴として、郊外に超高層マンションが林立しているにももかかわらず、中心部に超高層ビルが存在しないことが挙げられる。これは中心部の至近距離に福岡空港が存在し、航空法の制限表面によりビルに高さ規制が掛かっているためで、博多駅地区では60メートル、天神地区でも70メートル程度までが限度となっている。(福岡空港#空港が抱える問題点参照)その結果、多くの大都市では問題になっているテレビの受信障害が市街地ではさほど影響がない。
「福岡」と「博多」
都市名は「福岡」であるが、「福岡」を称する市の中心駅名は、西鉄の西鉄福岡(天神)駅(旧名称は「西鉄福岡」)のみで、JRは「博多」を用いている[12]。
福岡は福岡藩黒田氏の「武家町」、博多は古来から国際貿易港としての「商人町」として栄えた歴史があり、那珂川を境として福岡と博多は元々は別々の都市であった。市制施行の際に一悶着があったが、都市名を福岡、中央駅名を博多にすることで合意(詳しくは歴史で後述)。新幹線開通時は博多が玄関口となり、博多の知名度が大きく上回ったが、今日では城下町のはずれに位置した天神地区の台頭もあり、かつての「福岡」が商業の街、「博多」がビジネス街となった。こうしたことから「博多」より「福岡」という名称で呼ばれることが多くなり、博多は都市内の一地区名でしか用いられないことが多くなった。
ただし、現在の中心部の天神地区の繁華街としての発展は、戦後旧博多部から現在の新天町に移った『博多商人』の力なくしてはあり得ない。ことに明治時代、時の博多豪商「渡辺与八郎」の尽力により、他の都市に後れを取っていた市内電車の導入を果たし、当時多くを所有していた天神町付近(現在の天神)の土地を福岡市に寄付し、福岡市の発展に力を注いだ。そしてその功績を称え、福岡市の中心部を南北に貫く目抜き通りは「渡辺通り」と称している。
近年の福岡・博多地区は武家町・商人町を区別する色合いは薄くなり、双方を包含して九州全体の経済・文化等の中心的機能を担う役割が一層高まっている。
隣接する自治体
以下の各市町に隣接している。括弧内は、その市町が隣接している福岡市の行政区。
福岡県
隣接市町のうち、福岡県に属している市町は、いずれも福岡市のベッドタウンとして発達している。しかし、佐賀県に属している隣接市町は福岡市とは脊振山地によって隔てられており、ベッドタウンとして発展するには至っていない。なお福岡都市圏に属している鳥栖市、基山町、みやき町は福岡市隣接市町ではない。
2005年(平成17年)10月1日に佐賀県内の佐賀市と、かつて福岡市に隣接していた佐賀郡富士町・神埼郡三瀬村が合併し、新市制による佐賀市が誕生[13]したことで、県境を挟んで県庁所在地同士が接することになった。但し、福岡市と佐賀市の中心部は直線距離で50kmほど離れている。
海を挟んだ長崎県壱岐市・対馬市とも隣接扱いされる事もある。電話料金は離島特例として隣接扱いである。
人口
福岡市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
かつての帝国大学であった九州大学をはじめ、学生数約2万人の福岡大学や同1万人超の九州産業大学[14] などの大学が集中しているため、福岡県の中でも20代の人口が多いのが特徴。また、断続的な人口流入にともない、その他の市民の平均年齢も比較的若い状態が続いている。平成22年(2010年)度国勢調査によると、福岡市の15歳から29歳の若者の人口比率は19.2%で、全政令指定都市トップである。また人口増加率(調査期間:2010年10月-2013年12月)も全政令指定都市トップであり[15]、1965年(昭和40年)〜2014年(平成26年)の期間の人口の伸び率は、首都圏全域や首都圏大都市と比べても高い。ただし、出生率については、2008年〜2012年の統計で1.24人と低い[16]。
歴史
原始
諸岡遺跡(博多区)や吉武遺跡(西区)から旧石器が出土している。
縄文時代の遺跡としては、糸島半島東部の大原D遺跡(西区)で縄文時代早期の竪穴住居が見つかっているほか、柏原遺跡(南区)からは草創期から後期の土器や集石炉が見つかっている。中期の遺跡として、野多目拈渡遺跡(南区)や有田遺跡(早良区)からイチイガシなどのドングリ類の貯蔵穴がまとまって見つかっている。後期の遺跡では、元岡瓜尾貝塚、桑原飛櫛貝塚(いずれも西区)などの貝塚があり、四箇遺跡(早良区)からは多数の縄文土器や石器が出土している。縄文時代の福岡平野は海底であったことが真鍋大覚の調査で判明しており、「肥前島」の端にあたる前記の遺跡ぐらいで、旧石器時代と同様に少ない。
そのころの遺跡として市内の板付遺跡(博多区)がある。また志賀島(東区)で発見された金印「倭奴国王印」は、1世紀頃の大陸文化との交流を示す貴重な史料である。後漢書東夷伝にある「建武中元二年(西暦57年) 倭奴國奉貢朝賀 使人自稱大夫 倭國之極南界也 光武賜以印綬」の記事にある印綬は、この金印のことだと考えられている。また3世紀頃の様子を記述したいわゆる魏志倭人伝の記載から、「奴国」は博多付近(後の那の津)との説が有力である。このような記録に残っているという意味では、日本で最も古い歴史を持つ都市と言える。[要出典]
ちなみにこの「魏に朝貢していた」という記録が金印の発見時にひとつの騒動を起こす。天明4年(1784年)に百姓甚兵衛により金印が発見されたとき、主として学者たちが「魏に朝貢していたとはけしからん。このようなものは鋳つぶしてしまうべきである」と強硬に主張し、一時、福岡藩の藩論もそちらに傾くのである。それを、藩校・甘棠館の学長をしていた儒学者亀井南冥が身体を張って阻止したという。
市内各地に古墳が残っており、平野部には那珂八幡古墳、東光寺剣塚古墳、梅林古墳、今宿大塚古墳などの前方後円墳が点在し、油山などの丘陵部には油山古墳群、金武古墳群、今宿古墳群などの円墳の分布地帯がある。
伝説時代、古代
神功皇后の三韓征伐伝説がこの地には多く残る。東区香椎の香椎宮は、神功皇后が夫である仲哀天皇の神霊を祀ったところである[19]。 奴国の後身として大和時代には「那の県」「儺県」と呼ばれており、日本書紀などにも記述がある。
527年の筑紫の君磐井の乱の後、朝廷が那津官家を造らせたと日本書紀にある。(「那津の口(博多大津)に建てよ」とある)
607年、小野妹子が第2回遣隋使として那の津より渡る。630年には遣唐使が渡っている。
663年、百済再興を目論んで派遣した倭国援軍が、白村江の戦いにて唐、新羅軍に大敗北を喫する。唐、新羅連合軍の報復に備えた大和朝廷は、その守りとして博多湾岸に防人を配し、水城、大野城などの城砦を築く。これより後、全国から徴発された若者が防人として北部九州に配備され、故郷を遠く離れて軍務に就く辛さと哀しみを詠い、万葉集に残されている。
7世紀から11世紀にかけては、国際交流が盛んになり、665年には筑紫館(つくしのむろつみ、つくしのたち)が建設され、これが後に大宰府の迎賓館となる鴻臚館(こうろかん)となった。外国からの使節の接待、遣唐使などの送別といった迎賓館としての機能に加えて、貿易事務所、検疫所的な役割も果たしていたらしい。鴻臚館遺跡は1988年に当時の平和台野球場の外野席の土盛りの下から発見され、市民を驚かせた。奈良時代は目の前が海岸であり、使節の船は沖がかりして小舟で上陸した。
なお、遣唐使廃止の建白を行った菅原道真が901年に大宰府に左遷されたとき、博多に上陸し、四十川(よんじっかわ)の清流を水鏡として自らの姿を見、そのやつれようを嘆いたという。その地に建立されたのが水鏡天満宮(すいきょうてんまんぐう)(水鏡天神)であり、福岡市の都心・天神の地名は、この事に由来する。
中世
1161年には平清盛により日本初の人工港『袖の湊』が建設された[20]。これは埋め立てにより埠頭を築いたものである。天神・博多部はまだ海の底であり、整備された港湾の沿岸部には筥崎宮、住吉神社、櫛田神社などの大きな寺社が立地していた。中世の寺社は貿易の重要な出資者であり、博多の冒険商人たちのスポンサーであった。
11世紀の終わりごろから、博多にはのちに「大唐街」とよばれる唐人街が形成された。異国風の建物が建ち並び、多数の外国人商人が行き交う大都市であった。この時代に博多にいた唐人商人に謝国明等がいる。(宋は日本では平安後期 - 鎌倉時代。)中国大陸と博多を船団を組んで盛んに往来し、日宋貿易で富を築いた中国商人は、博多に居住して活発な商業活動を行い、博多の寺院とも結び、その力は中央にも及んで特に「博多綱首」と称されるに至った(「綱首」とは「船長」の意の尊称)。
博多は文化の受け入れ窓口でもあった。1195年 栄西が博多に日本初の禅寺である聖福寺を開いたが、このときも博多綱首らが物心両面の援助をしている。栄西禅師は宋から茶を持ち帰り喫茶の習慣を日本中に広めたことでも知られるが、「饅頭(まんじゅう)」「饂飩(うどん)」などの日本人になじみ深い食物が日本に入ってきたのもこの時期の博多を通じてであった。
室町時代を通じて博多は年行司と呼ばれる12人の豪商の会議によって市政が運営され、日本史上において初めての自由都市であった。堺 (堺市) (堺は36人の会合衆によって市政が運営された)と並び貿易都市として繁栄するが、それゆえに戦国時代には戦国大名の争奪の対象となり、豊臣秀吉と島津義久の戦いの際に島津軍によって焼き払われた。 九州平定後、1587年7月24日(天正15年6月19日)に筑前箱崎において豊臣秀吉はバテレン追放令を発令した。
元寇
しかしその反面、他国から侵略の被害にも遭っており、869年には新羅海賊が博多湾に侵入、1019年には刀伊の入寇があり、博多は常に対外的な脅威に曝されていた。その最大の脅威は、宋を滅ぼしてユーラシア大陸のほとんどを支配した人類史上最大の帝国、モンゴル帝国である。
高麗を屈服させたモンゴル帝国のクビライが日本の服属を求め、時の鎌倉幕府がこれを拒否したことから、1274年、モンゴル人・漢人・女真人・高麗人などからなる4万人の元軍が襲来した(文永の役)。10月5日に対馬、10月14日に壱岐を襲撃し、平戸鷹島の松浦党の本拠を全滅させた元軍は、10月20日、百道原から博多湾に上陸し、激しい地上戦が展開された。しかし、赤坂の戦いや鳥飼潟の戦いで破れるなど苦戦を強いられた元軍は、撤退を決め、夜間の撤退を強行したため、撤退中に暴風雨を受け、甚大な損害を被った。
幕府は、再度の元軍の襲来に備え、博多湾岸に約20Kmにも及ぶ石築地を築いた。この史跡「元寇防塁」は現代にも残っており「防塁」という地名も存在する。そして、1281年に元軍が襲来(弘安の役)。博多湾に現れた元軍は、防塁から上陸することを避け、陸繋島である志賀島を占領し、博多への進出を窺うが、日本側の総攻撃を受け大敗し、壱岐島に撤退した(志賀島の戦い)。
近世
1587年からは九州をすべて服属させた豊臣秀吉により博多の復興がなされた。これを太閤町割と呼ぶ[21]。交易の自由や、町人による街の自治が行われ、新たな自治都市が確立された。なお当時の博多とは、博多湾南岸の東西に渡る地域を指したものだった。このときの秀吉の意図には、文禄・慶長の役で出兵を行うにあたり、貿易都市・博多を物流の補給基地として活用しようというものがあったと思われる。
関ヶ原の戦いの後の1600年に黒田如水、黒田長政親子が筑前国に入国し、その後市内中心部の那珂川から東を博多、西を福岡と呼び、そのまま定着した。黒田親子は、小早川秀秋の居城であった名島城(東区)に入城したが、名島城は博多湾に面した小高い丘の上にあるために城下町が作れなかった。そこで1601年から当時の警固村(現・中央区)福崎に新たな城・福岡城と城下町をつくった。
その際、出身地の備前国福岡(現在の岡山県瀬戸内市長船町福岡)に由来して、城下町を福岡と命名した。黒田藩は博多のまちの自治を広く認めたため、町人の商業都市・博多と武士の行政都市・福岡が機能分担しつつ隣接するという、全国的にあまり類例のない「双子都市」が誕生した。博多と福岡の境界である那珂川の中州は歓楽街としての中洲が発展した。
江戸時代を通じた幕府の鎖国政策により、外国との通商が長崎と対馬に限られたため、福岡・博多の国際貿易都市としての展開はあまり見られなかった。
なお、前述のとおり、天明4年(1784年)に志賀島で金印が発見されている。
近代
その後、江戸時代から明治時代初期まで博多と福岡は共存していたが、1876年に地域区分の再編によって「福博」(ふくはく)という一つの地域区分とした。さらに1878年、郡区町村編制法の施行により福博が福岡区に改称され、「博多」を名乗る自治体は消滅した。
1889年に市町村制度の施行に伴い福岡区が市制を施行する際、市名を「博多市」にする、或いは福岡と博多を再分離する声も上がったが、いずれも実現せず、都市名は福岡市となった。市制施行のときの「名前争い」は深刻で、福岡派と博多派が互いに闇討ちをしあうという過熱ぶりであったという[要出典]。翌1890年,明治23年第2回市会は「名称問題」で紛糾し、採決したところ完全に賛否同数であり、福岡部出身の議長が議長席を降り一議員として投票したが再び同数となり、最終的に福岡部出身の議長代理者の裁決で「福岡」と決したものである[22]。
明治のこの時点では、「福岡」と「博多」は別の地域という概念が強く残っていた。そのためちょうど同じ頃、当時の九州鉄道会社(後に国有化)が福岡市から現在の久留米市までの鉄道を敷設する際、市の中心駅は「博多」地区にあるということで駅名は福岡駅ではなく、博多駅となった。
なお「福岡駅」の名は、福岡市中央区天神に位置する西鉄の駅が名乗り、2001年には西鉄福岡(天神)駅と駅名が変更された。なお、1972年の政令指定都市昇格に伴い、行政区として「博多区」が設置され、ここにほぼ百年ぶりに「博多」の地名が復活することとなった。
かつて町人の商業都市として栄えた『博多』は、官公庁の集うビジネス街、武士の行政都市として発展した『福岡』は、繁華街商業地となり、機能が入れ替わった。
年表
原始 - 近代
- BC40000年 諸岡遺跡、吉武遺跡から旧石器
- BC10000年 大原D遺跡から縄文時代早期の竪穴住居
- BC2000年 野多目拈渡遺跡・有田遺跡からドングリ貯蔵穴、元岡瓜尾貝塚、桑原飛櫛貝塚
- BC1000年 四箇遺跡から多数の土器と石器
- BC450年 板付遺跡(日本初の稲作農業)
- 57年 奴の国王が後漢光武帝から「漢委奴国王」の金印を受ける
- 527年 磐井の乱。筑紫国造磐井がヤマト政権に対し反乱を起こす
- 536年 那の津(博多区比恵、南区三宅付近)に官家(みやけ)をつくる。(那津宮家)大宰府の前身
- 664年 前年倭国軍が、白村江(はくすきのえ)にて唐、新羅軍に負け百済が滅亡。その守りとして博多湾岸に防人をおき、水城(現在の大野城市、太宰府市境付近)を築く
- 665年 筑紫館(つくしのむろつみ、つくしのたち)を設置。のち鴻臚館となる
- 757年 櫛田神社(博多区)創建
- 806年 空海が唐より帰り、真言宗東長寺を開く
- 869年 新羅海賊が博多湾に襲来
- 919年 箱崎放生会(ほうじょうや)が始まる
- 923年 筥崎宮創建。穂波郡大分宮を移築
- 941年 小野好古(おののよしふる)、大蔵春実(おおくらはるざね)が博多湾にて、大宰府を放火した藤原純友を退散させる。(承平天慶の乱)
- 1019年 刀伊の入寇(といのにゅうこう)。女真族の一部(刀伊)が壱岐・対馬を襲い、更に筑前を襲った。大宰権帥の藤原隆家が奮戦し撃退する。
- 1161年 平清盛が日本初の人工港「袖の湊」を建築
- 1179年 博多どんたくの起源である博多松囃子が始まる
- 1195年 栄西が博多に日本初の禅寺である聖福寺を開く
- 1241年 博多祇園山笠が始まる
- 1242年 円爾が謝国明の助力で承天寺を開く
- 1274年 元寇(文永の役)モンゴル帝国軍は4万
- 1276年 元寇防塁を築く
- 1281年 元寇(弘安の役)モンゴル帝国軍、高麗軍、江南軍あわせて14万
- 1282年 北条時定が姪浜(西区)に鎮西探題を定める
- 1336年 多々良川河口(東区)にて、足利尊氏が菊池武敏を破る(多々良浜の戦い)
- 1550年 フランシスコ・ザビエル博多へ来舶[23]
- 1559年(永禄2年) 筑紫惟門が博多の街を襲撃して破壊[24]
- 1569年(永禄12年)大友氏と毛利氏の多々良浜の戦いで大友氏が勝利
- 1580年(天正8年)には龍造寺隆信が筑前国に進撃。博多の町のほぼ全土が焼失[25]。
- 1584年 島津義久の軍が博多を占領する。博多の一部復興が始まる
- 1586年(天正14年)8月下旬に博多を焼き払って撤退する
- 1587年 7月24日(天正15年6月19日)に筑前箱崎において豊臣秀吉はバテレン追放令を発令する
- 1587年 豊臣秀吉が町割りを定め博多を復興(太閤町割り)黒田如水に住民を呼び戻す役目を担わせ、石田三成を博多奉行に任じ、博多商人の宗湛や島井宗室にも協力をさせ、本格的な復興に取り掛かる
- 1588年(天正14年)五大老の一人小早川隆景が入国
- 1595年(文禄4年)隆景の養子である小早川秀秋が領主となる。
- 1600年 秀秋は関ヶ原の戦いで西軍を裏切り東軍に付くものの備前と美作に移封され、代わりに黒田如水・長政親子が筑前へ入国
- 1601年 福岡城の建設に着手。以来、黒田氏の城下町となる
- 1687年 博多祇園山笠の追い山が始まる
- 1784年 志賀島(現在の東区)で甚兵衛が「漢委奴国王」の金印を掘り出す
- 1828年 シーボルト台風により博多湾で高潮が発生し、2,500人以上の死者
近代
市制施行以後の行政区域の変遷については、「行政区域の変遷」を参照のこと。
- 1870年 7月18日、福岡藩贋札事件。太政官札偽造が発覚し弾正台による捜査が始まる。
- 1871年 7月2日(太陽暦1871年8月17日)、黒田長知が藩知事を罷免、有栖川宮熾仁親王が知藩事となり、福岡藩は事実上の廃藩となる。
- 1871年 7月14日、廃藩置県により、福岡藩は福岡県、有栖川宮が引き続き知県事となる。県内を32区に区分し、福岡を第一区、博多を第二区とする。
- 1872年 9月 15日、県内を16区に再編成し、福岡を第一大区、博多を第二大区とする。
- 1873年 6月、筑前竹槍一揆。福岡城内の県庁を打ち壊す。
- 1876年 5月、県内を9区に再々編成し、福岡と博多を1つの区に統合し第一大区とする。
- 1877年 3月、福岡の変。西南戦争を起こした西郷隆盛に呼応した武部小四郎や越智彦四郎を中心とした旧福岡藩士により福岡城襲撃が計画・実行されるが失敗する。
- 1878年 11月1日、郡区町村編制法施行により福岡区とする。
- 1889年
- 1898年 マグニチュード6の糸島地震。福岡市西部の糸島半島付近が震源地とされ、家屋の一部に被害が発生する。
- 1899年 8月4日、博多港開港。
- 1903年 京都帝国大学福岡医科大学(後の九州帝国大学医科大学、現在の東区内)を開設。
- 1909年 医科大学教授榊保三郎により、日本最古級のアマチュアオーケストラであるフィルハーモニー会(現在の九大フィルハーモニー会の前身)設立。
- 10月 市章を制定[26]。
- 1910年 3月9日、市内電車の福博電気軌道が開通(のちの西鉄福岡市内線)。
- 1911年
- 1920年 10月1日、第1回国勢調査が実施。当時の福岡市の人口は95,381人で、国内では第17位、福岡県内では八幡市(現北九州市)に次ぐ第2位であった。[27]
- 1922年 12月24日、来日したアルベルト・アインシュタインが大博劇場で講演を行う。
- 1923年 3月、曲淵ダムと平尾浄水場(現福岡市動植物園の植物園地区)が完成し、上水道による給水を開始。
- 1924年 4月12日、九州鉄道(二代目。現在の西鉄天神大牟田線)が開業。
- 1927年 3月25日 - 5月23日、東亜勧業博覧会開催。
- 1929年 福岡 - 大阪 - 東京の定期旅客航空便が開設。旧入船町(現在の中央区港-荒戸付近)の日本航空の水上機発着場を使用。
- 1930年 名島水上飛行場(福岡飛行場、現在の東区内)が開場。福岡 - 大阪間は35円。
- 1931年
- 9月、チャールズ・リンドバーグが名島水上飛行場に来場
- 11月、福岡市歌が制定される
- 1936年 雁ノ巣飛行場(福岡第一飛行場、現在の東区雁ノ巣レクレーションセンターのあたり、当時は糟屋郡和白村)が日本初の国際空港として開場。名島水上飛行場(福岡飛行場)は福岡第二飛行場と改名。
- 1937年 5月28日、ヘレン・ケラー来訪。西南学院、福岡女学院および福岡聾学校を訪問。
- 1945年
現代(戦後)
- 1945年 9月22日、米軍が進駐。板付空港(現福岡空港)を接収。
- 1946年 10月15日、天神地区で新天町商店街が営業開始。
- 1948年
- 1950年
- 平和台野球場完成。
- 1951年
- 10月、福岡空港(別称:板付空港)で民間航空が再開
- 1953年
- 6月 梅雨末期の大雨により大被害(昭和28年西日本水害)
- 8月22日、福岡市動物園が開園
- 1954年 2月8日、マリリン・モンロー、ジョー・ディマジオ 新婚旅行で来福。
- 1957年 4月14日、福岡水族館が開館
- 1963年 12月1日、博多駅が現在地に移設
- 1968年
- 1972年
- 1975年
- 1976年 中央区天神地区に天神地下街が開業。
- 1977年 太平洋クラブライオンズが「クラウンライターライオンズ」に改称(クラウンガスライターとの提携のため)。
- 1978年
- 異常少雨により5月20日から287日間に渡り断水を伴う給水制限が実施された(昭和53-54年福岡市渇水)。
- クラウンライターライオンズが西武グループに球団を売却、新球団西武ライオンズとして福岡から埼玉県所沢市に移転。福岡からプロ野球球団が姿を消す。
- 1979年
- 2月11日、市内電車(西鉄福岡市内線)全線廃止。
- 人口が北九州市を抜き、再び九州最大となる。
- 1980年
- 1981年 7月26日、福岡市地下鉄部分開業
- 1982年 5月10日、西区が(新)西区・早良区・城南区に3分割される
- 1988年 大阪市を本拠地にしていたプロ野球チーム・南海ホークスが球団売却に伴い福岡市に移転し、「福岡ダイエーホークス」と名称を変更することを決定。翌1989年から平和台球場を本拠地とする。11年ぶりに福岡にプロ野球球団が戻ってくる。
- 10月、荒津大橋が開通。
- 1989年
- 3月17日 - 9月3日、シーサイドももちにてアジア太平洋博覧会(通称:よかトピア)開催。開幕と同時に福岡タワーが完成。
- 4月18日、マリンワールド海の中道(水族館)が開館(福岡市では約20年ぶりとなる水族館)。
- 1990年
- 1993年 3月31日、福岡ドーム竣工。4月2日開場
- 1994年 猛暑と少雨のため8月4日から295日間にわたり断水を伴う給水制限が実施された(平成6年渇水)。
- 1995年
- 1996年 福岡ブルックスが「アビスパ福岡」に改称の上Jリーグ加盟。
- 1997年 8月9日 - 8月13日、パンパシフィック水泳選手権大会開催。
- 1999年
- 2000年 7月8日、福岡市博物館にて、九州・沖縄サミット(蔵相会合)開催。
現代(21世紀)
- 2001年 7月16日 - 29日、第9回世界水泳選手権大会開催(アジアで初の世界水泳選手権大会開催)。
- 2002年
- 2003年
- 7月19日、梅雨末期の大雨で博多駅付近を中心に浸水等の被害を受ける。
- 10月、九州芸術工科大学が九州大学と合併。
- 2004年 福岡ダイエーホークスがソフトバンクの球団買収により、福岡ソフトバンクホークスとなる。
- 2005年
- 2月3日、福岡市営地下鉄七隈線開業。
- 3月20日、玄界灘にてマグニチュード7の福岡県西方沖を震源とする地震が発生。中央区と東区で震度6弱を記録し市内で家屋の損壊や死者1名を出した。特に震源地に近い玄界島では大半の家屋が全半壊するなどの大きな被害を受けたため、多くの住民が島外に避難した。政令指定都市で震度6クラスの地震が起こったのは、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の神戸市で震度6 - 7を観測して以来10年ぶり。
- 9月9日 - 11月20日、アイランドシティにて第22回全国都市緑化ふくおかフェア(通称・アイランド花どんたく)開催。
- 9月22日、山崎広太郎市長(当時)により福岡オリンピック構想発表(招致実現せず)。
- 10月1日、九州大学伊都キャンパスが福岡市西区と糸島市にまたがる地域に開設。
- 2006年
- 8月25日、市の職員が福岡海の中道大橋飲酒運転事故を起こす。
- 11月19日、福岡市長選が行われ、民主党推薦の吉田宏が当選。民間出身の市長は50年ぶり。
- 2007年
- 2008年
- 8月12日、三瀬トンネル有料道路に九州最大級のループ橋が完成。
- 2009年
- 2010年
- 2011年
- 2012年
- 7月21日、福岡都市高速環状線が開通。
- 2013年
- 2月、中国からの微小粒子状物質(PM2.5)の飛来が顕著となる。
- 5月1日、推計人口が150万人を突破。
- 12月5日、ISUグランプリファイナル開催。
- 2014年
- 5月1日、国家戦略特区に指定される。
- 11月1日、福岡市東区の人工島(アイランドシティ)に新築移転した福岡市こども病院が開院する。
- 11月1日 - 3日、スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム(スペシャルオリンピックス2014福岡)が開催される。
- 11月9日、福岡マラソン2014が開催される。
- 2015年
- 10月1日、法定人口が神戸市を抜き政令市5位となる。
- 2016年
- 2月12日、福岡市中央卸売市場の青果市場、西部市場、東部市場の3市場が統合し、福岡市新青果市場(愛称:ベジフルスタジアム)がアイランドシティに移転・開場する[28]。
- 4月21日、KITTE博多オープン。核テナントは丸井(博多マルイ)。
- 11月8日、博多駅前2丁目(はかた駅前通り)交差点付近の地下鉄七隈線延伸工事現場で道路陥没事故が発生[29]。同月15日、復旧作業を終え午前5時から全面通行を再開した[30]。(博多駅前道路陥没事故参照)
- 11月18日 - 20日、アメリカズカップ・ワールドシリーズ第9戦福岡大会が開催される[31]。
- 12月1日、博多祇園山笠などの「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録[32]。
- 2017年
- 2018年
行政区域の変遷
市町村制施行以後。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 市町村制度施行により、福岡区[35]及び堅糟村の一部(字石堂川下)・春吉村の一部(字東中洲)・犬飼村の一部(字出来町)の区域をもって福岡市が発足。
- 1912年(大正元年)10月1日 - 筑紫郡警固村を編入。
- 1912年(明治45年)10月1日 - 筑紫郡千代村が町制施行。千代町となる。
- 1913年(大正2年)10月1日 - 筑紫郡堅粕村が町制施行。堅粕町となる。
- 1915年(大正4年)4月1日 - 筑紫郡豊平村の一部(大字金平を除く)を編入。
- 1919年(大正8年)11月1日 - 早良郡鳥飼村を編入。
- 1922年(大正11年)4月1日 - 早良郡西新町を編入。
- 1922年(大正11年)6月1日 - 筑紫郡住吉町を編入。
- 1926年(大正15年)4月1日 - 筑紫郡八幡村を編入。
- 1928年(昭和3年)4月1日 - 筑紫郡堅粕町を編入。
- 1928年(昭和3年)5月1日 - 筑紫郡千代町を編入。
- 1929年(昭和4年)4月1日 - 早良郡原村・樋井川村を編入。
- 1933年(昭和8年)4月1日 - 筑紫郡席田村および早良郡姪浜町を編入。
- 1933年(昭和8年)4月5日 - 筑紫郡三宅村を編入。
- 1940年(昭和15年)12月26日 - 糟屋郡箱崎町を編入。
- 1941年(昭和16年)10月15日 - 早良郡壱岐村・能古村および糸島郡今宿村を編入。
- 1942年(昭和17年)4月1日 - 糸島郡今津村を編入。
- 1954年(昭和29年)10月1日 - 早良郡田隈村および筑紫郡曰佐村を編入。
- 1955年(昭和30年)2月1日 - 糟屋郡多々良町・香椎町を編入。
- 1955年(昭和30年)4月5日 - 筑紫郡那珂町を編入。
- 1960年(昭和35年)8月27日 - 糟屋郡和白町および早良郡金武村を編入。
- 1961年(昭和36年)4月1日 - 糸島郡元岡村・周船寺村・北崎村を編入。
- 1971年(昭和46年)4月5日 - 糟屋郡志賀町を編入。
- 1975年(昭和50年)3月1日 - 早良郡早良町を編入。
- 1997年(平成9年)12月26日 - 糟屋郡新宮町と境界変更。
- 1998年(平成10年)1月1日 - 春日市と境界変更。
発祥
福岡市が発祥の地とされる事象には、東アジア地域との文化交流や貿易によってもたらされたものが多い。
- 日本における稲作農業の発祥の地[36] - 板付遺跡(博多区)から水田稲作の跡が発見されている。研究者によって異なるが、縄文時代晩期後半から弥生時代早期前半のものとされる。なお、佐賀県唐津市菜畑遺跡からも同時期の水田遺構が見つかっている。
- 日本における禅宗の発祥の地
- 日本における茶の発祥の地 - 1191年(建久2年)、栄西が中国から帰国後に禅宗を布教。その帰国時に茶の種を持ち込み日本で栽培を始めたとされる[37]。早良区脇山には1975年に茶の発祥を記念する「茶徳碑」が建立されている。なお、日本で初めて茶の栽培を行った地は佐賀県神埼郡吉野ヶ里町の霊仙寺(脊振山中腹)と言われている。
- 日本におけるうどん・そば発祥の地 - どちらも鎌倉時代初期、中国に留学していた禅僧、円爾(聖一国師)が帰国後に持ち込んだといわれる。承天寺には「饂飩蕎麦発祥之地」の石碑がある。
- 日本における饅頭発祥の地 - 1241年(仁治2年)、円爾が立ち寄った博多の茶店の主人、栗波吉右衛門に教えたのが最初とされる。
- 制服としてのセーラー服発祥の地 - 1921年(大正10年)、福岡女学院中学校・高等学校が採用。
歴代市長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
初代 | 山中立木 | 1889年5月27日 | 1892年11月26日 | |
2代 | 磯野七平 | 1893年1月11日 | 1894年12月7日 | |
3代 | 奥山亨 | 1895年5月21日 | 1899年7月3日 | |
4代 | 松下直美 | 1899年8月21日 | 1905年8月20日 | |
5-6代 | 佐藤平太郎 | 1905年9月23日 | 1914年7月6日 | |
7代 | 井手佐三郎 | 1914年11月28日 | 1918年11月27日 | |
8-9代 | 久世庸夫 | 1919年3月24日 | 1924年5月29日 | |
10代 | 立花小一郎 | 1924年8月23日 | 1925年8月17日 | |
11代 | 時実秋穂 | 1926年3月10日 | 1930年3月9日 | |
12-13代 | 久世庸夫 | 1930年6月17日 | 1938年1月21日 | |
14代 | 河内卯兵衛 | 1938年4月6日 | 1938年8月9日 | |
15-16代 | 畑山四男美 | 1939年1月7日 | 1946年5月18日 | |
17代 | 三好弥六 | 1946年8月14日 | 1947年3月28日 | |
18代 | 三好弥六 | 1947年4月5日 | 1951年4月4日 | 以後、公選 |
19-20代 | 小西春雄 | 1951年4月23日 | 1956年7月31日 | 任期中死去 |
21代 | 奥村茂敏 | 1956年9月17日 | 1960年9月16日 | |
22-24代 | 阿部源蔵 | 1960年9月17日 | 1972年9月16日 | |
25-28代 | 進藤一馬 | 1972年9月16日 | 1986年11月8日 | 健康上の理由により辞職 |
29-31代 | 桑原敬一 | 1986年12月7日 | 1998年12月6日 | |
32-33代 | 山崎広太郎 | 1998年12月7日 | 2006年12月6日 | |
34代 | 吉田宏 | 2006年12月7日 | 2010年12月6日 | |
35-37代 | 高島宗一郎 | 2010年12月7日 | 現職 |
- 2010年福岡市長選挙を参照
行政
市長
- 高島宗一郎(3期目)
- 任期:2022年12月6日
市議会
- 定数:62名
- 任期:2019年(平成31年)5月1日
地方公営企業
主な国の行政機関
福岡県議会
- 定数 : 22名
- 任期 : 2015年(平成27年)4月30日 - 2019年(平成31年)4月29日
選挙区 | 氏名 | 会派名 | 当選回数 |
---|---|---|---|
東区 | 大塚勝利 | 公明党 | 3 |
佐々木徹 | 国民民主党・県政県議団 | 4 | |
長裕海 | 自民党県議団 | 5 | |
今林久 | 自民党県議団 | 6 | |
博多区 | 井上博行 | 自民党県議団 | 1 |
堤かなめ | 国民民主党・県政県議団 | 2 | |
高橋雅成 | 公明党 | 4 | |
中央区 | 岳康宏 | 自民党県議団 | 1 |
原中誠志 | 国民民主党・県政県議団 | 2 | |
大城節子 | 公明党 | 4 | |
南区 | 大田京子 | 国民民主党・県政県議団 | 1 |
樋口明 | 自民党県議団 | 4 | |
浜崎達也 | 公明党 | 5 | |
加地邦雄 | 自民党県議団 | 5 | |
城南区 | 守谷正人 | 国民民主党・県政県議団 | 3 |
武藤英治 | 自民党県議団 | 9 | |
早良区 | 大田満 | 自民党県議団 | 1 |
新開昌彦 | 公明党 | 5 | |
古川忠 | 真政会 | 6 | |
西区 | 仁戸田元氣 | 国民民主党・県政県議団 | 2 |
野原隆士 | 自民党県議団 | 2 | |
田中久也 | 自民党県議団 | 12 |
衆議院
- 任期 : 2017年(平成29年)10月22日 - 2021年(平成33年)10月21日
選挙区 | 議員名 | 党派名 | 当選回数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
福岡県第1区(東区・博多区) | 井上貴博 | 自由民主党 | 3 | 選挙区 |
福岡県第2区(中央区・南区・城南区) | 鬼木誠 | 自由民主党 | 3 | 選挙区 |
稲富修二 | 国民民主党 | 2 | 比例復活 | |
福岡県第3区(早良区・西区・糸島市) | 古賀篤 | 自由民主党 | 3 | 選挙区 |
山内康一 | 立憲民主党 | 4 | 比例復活 |
司法
経済・産業
福岡市の博多湾地域は、古来から、大宰府の外港として日本の外交・貿易の窓口となり、時代が変わっても商人や有力者の本拠地となってきた。自然の良港であるため、悪天候時の船溜まりとしての機能もあったが、壱岐島・対馬伝いでの朝鮮半島南部との国際貿易ルートを結ぶ重要中継貿易港の一つであった。
第二次世界大戦後は全国総合開発計画によって九州全体を管轄する政府の出先機関が集中して、地方行政拠点都市としての道を歩んだ。行政機能が集中するに従って民間の事業所なども集まり、九州を代表する商業・業務都市となっている。
近年は中国や韓国の企業が日本進出の足がかりとして、福岡市へ進出する例も散見される。このような動きを評価して、米国の雑誌ニューズウィーク誌2006年7月号は「世界で最もホットな10都市」に福岡市を選出した。
- 卸売業販売額:九州内シェア43%(2014年商業統計)
- 預金残高:九州内シェア36%(2016年度末、福岡市統計書・日銀福岡支店統計)
- 人口あたりの大学生・大学院生数:政令指定都市中第2位(4.7%、2015年国勢調査及び学校基本調査)
- 福岡空港利用客数:全国第3位(2001年福岡市総務企画局調べ)
- 博多港の外航旅客者数(釜山行の高速船航路):全国第1位(1993年以降連続)
- 博多港コンテナ取扱個数:全国第6位、九州第1位(2001年福岡市港湾局調べ)
外食産業のロイヤル、総合スーパーのユニード(ダイエーに吸収合併)、家電小売のベスト電器など、物販やサービスの分野で新しい産業を生み出す土地柄である。しかし一方で、大手企業の九州支社・九州営業所・九州支店に依存する「支店経済都市」としての側面も強い。福岡市内の民営事業所のうち市外に本社を持つ事業所は全体の35%(2001年)を占めて、高い水準にある。
2002年度市内総生産額は6兆5642億5200万円。 2007年度市内総生産額は7兆1973億6100万円。札幌市を抜いて日本で第5位になる。 (一人あたり市内総生産額では東京,大阪,名古屋について大都市中4位)
第一次産業
2002年度の第一次産業による総生産額は91億6600万円。
農業
市内の農家戸数は3,000戸程度(2002年で3,261戸)と、他の大都市同様、農家戸数は極めて少ないが、農地面積は3,000haと、市域面積の1割弱を占める。全農地面積中、田の占める割合は約7割に及ぶ。農業形態は野菜と花卉を中心とする典型的な近郊農業の特徴を示しており、農業生産額に占める割合の半分程度を野菜が、4分の1程度を花卉が占めている。
林業
市域南西部などにある山林で、わずかながらスギ、ヒノキ伐採を中心とした林業が行われている。
漁業
マダイの漁獲量は2015年度は464トンで国内3位となった[38]。
第二次産業
福岡市の産業のうち、第二次産業は市内総生産および事業所数において約10%、従業者数において約12%を占める。いずれも大都市としては低い水準にあり、市内総生産に占める第二次産業の割合は製造品出荷額は小さい(政令指定都市の中では下から2番目)。工業の中心は、都市型工業である食品加工業(食料品・飲料)や出版・印刷業などの情報関連産業が占めている[39]。
福岡市では重工業があまり発達していないため、福岡市内の小学校では5年生を対象に、北九州工業地帯にある工場など(日産自動車苅田工場など)を見学する「北九州見学」という行事が行われている。
伝統工芸品
第三次産業
福岡市における第三次産業は市内総生産額の約95%、事業者数の約90%、従業者数の約87%を占めている。いずれの割合も政令指定都市としては最も高い水準にあり、大都市の中でも第三次産業のシェアが極めて高い都市であることを示している。特に卸売・小売業とサービス業は、それぞれ市内総生産の約4分の1を占めている。このため商業・サービス業中心の大都市としての色合いが強く出ている。
福岡市内の主な百貨店
- 岩田屋(中央区天神2丁目)
- 博多大丸(中央区天神1丁目)
- 福岡三越(中央区天神2丁目)
- 福岡パルコ(中央区天神2丁目) - 旧岩田屋本店ビルに2010年3月19日開業
- 博多阪急(博多区博多駅中央街) - JR博多シティ(博多駅新ビル)に2011年3月3日開業
- 博多マルイ(博多区博多駅中央街) - KITTE博多に2016年4月21日開業
かつて存在した百貨店
公益企業
金融機関
福岡市に本社・本店を置く主な企業
- Category:福岡市の企業から主な企業
マスメディア
テレビ・AMラジオ局
- 九州朝日放送(KBC):テレビ朝日系列(テレビ)(1ch)、NRN系列(ラジオ)1413 kHz 50 kW
- RKB毎日放送(RKB):TBS系列(テレビ)(4ch)、JRN系列(ラジオ)1278 kHz 50 kW
- 福岡放送(FBS):日本テレビ系列(5ch)
- TVQ九州放送(TVQ):テレビ東京系列(7ch)
- テレビ西日本(TNC):フジテレビ系列(8ch)
- NHK福岡放送局:総合(3ch)・Eテレ(2ch)・ラジオ第1 612 kHz 100 kW・ラジオ第2 1017 kHz 50 kW
FMラジオ局
- エフエム福岡(FM FUKUOKA):JFN系列
- ラブエフエム国際放送(LOVE FM):MegaNet系列・外国語放送局
- かつては、九州国際エフエムが運営していた。
- NHK福岡放送局
- CROSS FM福岡支社・ベイサイドプレイス博多スタジオ:JFL系列
- 本社は北九州市に所在
コミュニティ放送局
- 天神エフエム(FREE WAVE)
- 福岡コミュニティ放送(Style FM)
- コミュニティメディアパートナーズ福岡(COMI×TEN(コミてん))
- 天神エフエムと福岡コミュニティ放送は2010年に廃局(2016年現在)。
日刊新聞
- スポーツニッポン新聞社西部総局
- 日刊スポーツ新聞西日本西部本社
- スポーツ報知西部本社
- デイリースポーツ福岡支社
- 九州スポーツ(東京スポーツ新聞社西部支社)
- 但し、デイリースポーツは福岡市内では一部駅売りのみの販売。
外交
国別外国人登録数
2010年9月30日時点における福岡市の外国人登録総数は23,651人。
- 内訳
国籍別(上位) | 人数 |
---|---|
中国 | 12,178 (51.5%) |
韓国・北朝鮮 | 6,226 (26.3%) |
フィリピン | 899 (3.8%) |
アメリカ合衆国 | 631 (2.7%) |
ネパール | 473 (2.0%) |
ベトナム | 307 (1.3%) |
インドネシア | 304 (1.3%) |
その他 | 2,635 (11.1%) |
日本の他都市と同様、中国人と韓国・朝鮮人で外国人登録者総数の約8割を占める。しかし、近畿圏や広島市・北九州市など、西日本の大都市では韓国・朝鮮人登録者数が外国人登録者総数の半分あるいはそれ以上を占めているのに対して、福岡市では中国人登録者数が韓国・朝鮮人登録者数を上回る。
国際交流都市
- オークランド市(アメリカ合衆国カリフォルニア州)
- 広州(中華人民共和国広東省)
- ボルドー(フランス)
- オークランド(ニュージーランド)
- イポー市(マレーシア)
- 釜山広域市(大韓民国)
- アトランタ市(アメリカ合衆国ジョージア州)
- 青島(中華人民共和国山東省)
- ヤンゴン市(ミャンマー)
外国公館・施設など
国際機関
- 国際連合人間居住計画アジア太平洋地域事務所
領事館
- 在福岡アメリカ合衆国領事館
- 在福岡ベトナム総領事館
- 在福岡オーストラリア総領事館
- 台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処(領事館に相当する施設)
- 在福岡中華人民共和国総領事館
- 在福岡大韓民国総領事館
- 在福岡タイ王国総領事館
名誉領事館
貿易施設
- タイ国政府貿易センター福岡
- イタリア貿易振興会福岡事務所
- フランス大使館経済商務部福岡支部
- 台湾貿易センター福岡事務所
- 中国江蘇省中小企業日本代表処
上記の他、英国貿易促進事務所が存在したが2005年6月をもって閉所した。
観光促進施設
- タイ国政府観光庁福岡事務所
その他外国機関
- 福岡アメリカン・センター
- アンスティチュ・フランセ九州(旧九州日仏学館)
地域施設
教育施設は下記「教育」を、文化施設については下記「文化」を参照。
警察
福岡県警察本部の管轄下、以下に示す警察署がある。カッコ内は管轄区域。交番・駐在所については各区の記事を参照。
- 中央警察署(港湾地区を除く中央区全域)
- 博多警察署(港湾地区および福岡空港内を除く博多区全域)
- 東警察署(港湾地区を除く東区全域)
- 早良警察署(城南区・早良区全域)
- 西警察署(西区全域)
- 南警察署(南区全域)
- 博多臨港警察署(港湾地区)
- 福岡空港警察署(福岡空港内)
消防
福岡市消防局の管轄下、各区に1か所ずつ消防署がある。出張所については各区の記事参照。
郵便
2007年(平成19年)5月、日本郵政公社の民営化による事業拠点集約に伴い、福岡都市圏の郵便物の集約・発送の中核拠点として東区に「新福岡郵便局」(民営化後は郵便事業会社管轄、新福岡支店に移行。現在は日本郵便配下の新福岡郵便局)が開設された。その際、今宿、北崎、周船寺、早良南の4局は取集事務が廃止され配達のみを行う「配達センター」に、それ以外の郵便局は「統括センター」にそれぞれ移行し、民営化に伴い統括センター設置郵便局に郵便事業会社支店が、配達センター設置局に集配センターが置かれた。その後、郵便事業博多支店が福岡空港近隣に移転し、後に博多北郵便局となったため、現在の博多郵便局は集配業務を行っておらず、ゆうゆう窓口と私書箱の業務等については同居する博多北郵便局博多駅前分室が担当している。
- 集配局
- 市内にある集配局は以下の通り。番号は各集配局に対応する郵便番号で、括弧内は大凡の管轄区域である。
- 福岡中央郵便局:810-xxxx(中央区・博多区中洲)
- 博多北郵便局:812-xxxx(博多区北部・東区西南部)
- 博多南郵便局:816-xxxx(春日市・大野城市)
- 福岡東郵便局:813-xxxx(東区中央部・久山町)
- 和白郵便局:811-02xx,811-03xx(東区北部・新宮町)
- 福岡南郵便局:815-xxxx(南区北部)
- 筑紫郵便局:811-13xx(南区南部・那珂川市)
- 福岡西郵便局:819-00xx,819-85xx,819-86xx,819-87xx(西区東部)
- 今宿郵便局:819-01xx(西区中央部)
- 北崎郵便局:819-02xx(西区北西部)
- 周船寺郵便局:819-03xx(西区西部)
- 城南郵便局:814-01xx(城南区全域・早良区中央部)
- 早良郵便局:814-00xx,814-85xx,814-86xx,814-87xx(早良区北部)
- 早良南郵便局:811-11xx(早良区南部)
図書館
- 分館として、福岡市東図書館・福岡市和白図書館・福岡市博多図書館・福岡市博多南図書館・福岡市中央図書館・福岡市南図書館・福岡市城南図書館・福岡市早良図書館・福岡市西図書館・福岡市西部図書館がある。
博物館・美術館・動物園 等
- 福岡市博物館
- 福岡市美術館
- 福岡アジア美術館
- 福岡県立美術館
- 福岡市動植物園
- マリンワールド海の中道(水族館)
- 博多町家ふるさと館
- 博多港ベイサイドミュージアム
- 福岡城博物館
- 西南学院大学博物館
- 九州産業大学美術館
- 福岡市埋蔵文化財センター
主な学校
大学
国立
県立
私立
短期大学
私立
高等学校・中学校・小学校
- 市立小中学校については、各区の記事を参照。
- 公立高等学校は福岡女子高校を除きすべて男女共学。
県立高等学校
- 福岡県立福岡中央高等学校
- 福岡県立福岡高等学校
- 福岡県立博多青松高等学校
- 福岡県立香住丘高等学校
- 福岡県立香椎高等学校
- 福岡県立香椎工業高等学校
- 福岡県立筑紫丘高等学校
- 福岡県立柏陵高等学校
- 福岡県立玄洋高等学校
- 福岡県立筑前高等学校
- 福岡県立城南高等学校
- 福岡県立早良高等学校
- 福岡県立修猷館高等学校
- 福岡県立福岡工業高等学校
- 福岡県立福岡講倫館高等学校
市立高等学校
私立初等・中等教育機関
男女共学校
- ウィッツ青山学園高等学校福岡LETSキャンパス
- 沖学園高等学校・中学校
- 九州産業大学附属九州高等学校
- クラーク記念国際高等学校福岡中央キャンパス
- 純真高等学校
- 星槎国際高等学校福岡学習センター・福岡西学習センター
- 西南学院高等学校・中学校、西南学院小学校
- 福岡大学附属大濠中学校・高等学校
- 第一薬科大学付属高等学校
- 上智福岡中学校・高等学校
- 立花高等学校
- 博多高等学校
- ヒューマンキャンパス高等学校福岡学習センター
- 福岡海星女子学院附属小学校
- 福岡工業大学附属城東高等学校
- 福岡第一高等学校
- 福岡舞鶴誠和中学校・福岡舞鶴高等学校
男子校
女子校
- 精華女子高等学校
- 筑紫女学園高等学校・中学校
- 中村学園女子高等学校・中学校
- 博多女子高等学校・中学校
- 福岡海星女子学院高等学校・中学校(中学校は休校中)
- 福岡女学院高等学校・中学校
- 福岡大学附属若葉高等学校
- 福岡雙葉高等学校・中学校・小学校
国立小中学校
特別支援学校
- 福岡県立福岡聴覚特別支援学校
- 福岡県立福岡高等聴覚特別支援学校
- 福岡市立福岡中央特別支援学校
- 福岡市立東福岡特別支援学校
- 福岡市立若久特別支援学校
- 福岡市立生の松原特別支援学校
- 福岡市立南福岡特別支援学校
- 福岡市立今津特別支援学校
- 福岡市立屋形原特別支援学校
- 福岡市立特別支援学校博多高等学園
学校教育以外の教育施設
自動車教習所
福岡労働局長登録教習機関
- 福岡県建設技能教習センター
- 大洋サンソ
- 中村労働安全衛生コンサルタント事務所
- 日本経営教育センター
登録小型船舶教習所
インターナショナルスクール
文化財
交通
概要
- 市内の公共交通
- 鉄道としてはJR線、西日本鉄道(西鉄)のほか福岡市地下鉄3路線が整備されている。福岡市は地下鉄とバスが事業主体の違いから競合関係となっており、郊外から都心へ直接向かうバス路線や都市高経由のバス路線が多く設定されているが、10年以内を目途に複数の地下鉄駅にバスターミナルを整備することで都心部へのバスの流入を減らす構想がある[40]。バス&ライドは大橋駅や藤崎駅などでは頻度も多く機能しているが、その他の鉄道駅では、バス路線の接続性が悪く、運行本数は少ない。なお、南区には唯一地下鉄がないが西鉄天神大牟田線の市内区間は地下鉄と遜色ない頻度で運行されている。
- 共通乗車カードとしては、ICカードであるSUGOCA(JR九州)・nimoca(西鉄)・はやかけん(地下鉄)、ならびにSuica(JR東日本)などの「全国相互利用サービス」対応の各カードが市内の全ての電車・バスで利用可能となっている。磁気式カードとしては、よかネットカード・ワイワイカード・えふカードが存在したがICカード乗車券の普及により全て廃止された。
- 都市圏の交通
- 福岡都市圏への主な広域道路網は、九州自動車道、西九州自動車道、国道3号線、筑紫バイパスなどである。
- 鉄道は福岡市地下鉄・西日本鉄道(西鉄)・JR(JR九州、JR西日本)があり、西鉄・JRは近郊輸送における都市間電車・郊外電車の機能も持つ。
- 西鉄の路線は全線が福岡県内に所在する。天神から南へ延びる天神大牟田線は特別料金不要の特急・急行電車を運行する主要路線で筑紫地域や久留米・柳川などの県南部からの利便性が高い。反面、東へ延びる貝塚線は貝塚で地下鉄箱崎線と接続しているものの、相互乗り入れは行っていない。
- JR九州の在来線は従来長距離輸送を重視しており、快速・普通列車の速達性などは低く、近郊輸送や都市圏交通としての利便性は都市規模に比してあまり高くはなかったが、2011年3月の九州新幹線の全線開業に合わせたダイヤ改正で、並行在来線区間における特急の減便と併せて普通・快速列車が増発され、やや改善された。
- 地下鉄空港線はJR九州筑肥線との直通運転で佐賀県北部の唐津市まで乗り入れており、唐津市から乗り換えなしで天神、福岡空港へ行くことが出来る。
- 市南部の交通対策
- 昭和期の急速な都市化に伴い、市の西南部・中南部では唯一の交通機関であった道路網の整備が不十分かつ遅れたため、主要道路の渋滞の激化や生活道路への流入等の交通問題が深刻化していた。
- 以前より課題であった市西南部への交通対策は、前述の地下鉄七隈線に加え、福岡外環状道路が2011年4月、福岡高速5号線が2012年7月にそれぞれ完成供用され、高速5号線が福岡高速環状線になり市内の環状幹線道路網が完成した。また、これらに接続する新たな主要幹線道路として若久通り、城南学園通り、原通りなどの南北幹線が整備され、1970年代から良くなかった市南部(西南部、中南部)への道路状況は、不況、少子高齢化による交通量の減少と相まって、2010年前後に入りようやく改善の兆しが見えつつある。
- 中南部については、2000年代中ごろに地元有力国会議員の山崎拓にちなんだ地元では「山崎道路」といわれる構想[41] が噂があったが立ち消えとなった。中南部への軌道系交通機関の整備も含め、現状は全て構想段階に止まり、具体化している有効な交通対策は現時点で存在しない。
- 遠隔地への連絡
- 航空路線・鉄道(新幹線を含む)・高速バス路線・船舶航路が整備されている。航空路線・船舶航路は日本国外へも運航している。長距離航路は立地条件の関係で外海航路のみ。内海航路となる四国・関西・関東方面へのフェリーは北九州港に発着する。博多港からの釜山行きの航路は国際旅客数日本一である。
- JR九州では博多駅をハブターミナルとしており、数多くの特急電車を博多駅中心に九州内くまなく運行している。
- 山陽新幹線は、北九州市との間で通勤用として利用されているほか、本州方面への重要な交通路として利用されている。2011年3月12日に全線開業した九州新幹線は、熊本市や鹿児島市との間の時間的距離を大幅に短縮した。
- 西鉄天神高速バスターミナルや博多バスターミナルから高速バスが多く運行されている。天神バスセンターから北九州、佐賀をはじめ熊本、長崎、大分方面への路線は1時間に2本 - 4本と本数が多く利用者が多い。
空港・港湾
- 福岡空港(板付空港)
福岡空港と博多港を合わせた外国人入国者数は、成田国際空港・関西国際空港に次ぐ、外国人に対する日本の玄関口となっている[42]。 また、博多港は外国航路の旅客数日本一を誇る港でもある。
- 外国人入国者数:福岡空港 432,750人(空港計4位、2007年)博多港 287,220人(海港計1位、2007年)
- 日本人出国者数:福岡空港 679,279人(空港計4位、2007年)博多港 134,382人(海港計1位、2007年)
利用者数・発着数増に対して設備拡張や運用の工夫を行った(第2ターミナルの建て替え、国際線地区を滑走路西側に移転し第3ターミナルを到着専用化、滑走路34へILSを設置、東方からの到着便に短距離の飛行ルートを設定など)が、滑走路が1本であるということは改善されていない。「アジアの玄関口」「九州一の都市の空港」としてスローガンを掲げて、旅客数・発着回数とも2000年ごろまで増加を続けたが、以降2005年まではほぼ横ばいとなっている。九州地方の空港では、路線数・便数ともに抜きん出ている。一方で、市街地に近く東区箱崎の九州大学の真上を飛行する点から騒音問題や安全面で不安視されている。
福岡市地下鉄空港線福岡空港駅から博多駅までは約5分、天神駅までは約10分である。また、北部九州の他地域からの直通バスが多く運行されている。
将来の需要動向やそれへの対応策について、2005年からパブリックインボルブメントをおこなって将来像を検討している。2008年現在、将来需要は現在の空港の能力を超えるという試算のもとに、新空港建設案及び、現在地での拡張案の二案に絞って平成20年度中の一本化が図られる見通しである。
鉄道
JR線の中心駅は博多駅、西鉄の中心駅は西鉄福岡(天神)駅となる。
主要駅・乗換駅・ターミナル駅
- 博多駅 〔東海道・山陽新幹線、九州新幹線、JR鹿児島本線、JR篠栗線(福北ゆたか線)、地下鉄空港線〕
- 西鉄福岡(天神)駅 〔西鉄天神大牟田線〕
- 天神駅 〔地下鉄空港線〕
- 天神南駅 〔地下鉄七隈線〕
- 中洲川端駅 〔地下鉄空港線、地下鉄箱崎線〕
- 福岡空港駅 〔地下鉄空港線〕
- 薬院駅 〔西鉄天神大牟田線、地下鉄七隈線〕
- 香椎駅・西鉄香椎駅 〔JR鹿児島本線、JR香椎線(海の中道線)、西鉄貝塚線〕
- 西新駅 〔地下鉄空港線〕
- 大橋駅 〔西鉄天神大牟田線〕
- 姪浜駅 〔地下鉄空港線、JR筑肥線〕
- 貝塚駅 〔地下鉄箱崎線、西鉄貝塚線〕
- 吉塚駅 〔JR鹿児島本線、JR福北ゆたか線〕
- 千早駅・西鉄千早駅 〔JR鹿児島本線、西鉄貝塚線〕
- 和白駅 〔JR海ノ中道線、西鉄貝塚線〕
- 橋本駅 〔地下鉄七隈線〕
- 七隈駅 〔地下鉄七隈線〕
- 南福岡駅 〔JR鹿児島本線〕
- 博多南駅 〔博多南線〕
その他の駅(抄)
- 貨物専用路線は除く。
すでに廃止された路線
バス路線
福岡市交通局は発足当初より地下鉄専業であり、元来福岡市において市営バスは存在していない。市内の大部分は西鉄バスによる運行で、100種類を超える系統が存在している。乗車方法はどの事業者も後乗り前降り後払いで、運賃は原則として整理券による区間制である(ただし市の中心部などに100円均一区間が存在する)。一般路線バスでは一部を除き、非接触型ICカードのnimoca・はやかけん・SUGOCA・Suicaをはじめとした全国相互利用サービス対応のカードが利用できる。
市内の主要バスターミナル
- 博多バスターミナル
- 西鉄天神高速バスターミナル - 高速バスのみ
- HEARTSバスステーション博多
一般路線
- 西鉄バス(西日本鉄道・西鉄バス筑豊・西鉄バス宗像・西鉄バス二日市)
- 市内の大半の地区に路線を持つ。福岡市内の大半の路線は西日本鉄道が運行しているが、一部の路線は分離子会社の西鉄バス筑豊・西鉄バス宗像・西鉄バス二日市が運行している。糸島市以外の福岡市周辺の市町村と福岡市内を結ぶ路線も多数ある。西区の今宿以西では九州大学伊都キャンパスと福岡市中心部を結ぶ路線のみがある。
- 昭和自動車(昭和バス)
- 主に西区内に路線を持つ。福岡市内と糸島市を結ぶ路線もある。同社の運行する糸島市コミュニティバスのうち前原今宿線・川原線が福岡市内に乗り入れ、福岡市内相互停留所間の乗降も可能である。
- JR九州バス
- 福岡市の博多バスターミナルと糟屋郡久山町・宮若市・直方市を結ぶ直方線を運行する。
- 姪浜タクシー(路線バス事業)
- 昭和自動車が廃止した路線の代替として、福岡市の補助を受け、姪浜駅 - 今宿 - 今宿野外活動センター間を結ぶ今宿姪浜線を運行する。
- 協和タクシー
- 新宮町コミュニティバス「マリンクス」を運行しており、福岡市内の福工大前駅を経由する。
- ロイヤルバス
- 都市高速経由で福岡空港 - ヒルトン福岡シーホーク線を運行するほか、一般道経由で福岡空港-キャナルシティ福岡-天神ヒルトン福岡シーホークを結ぶ路線を運行。
コミュニティバス
2018年3月現在、福岡市が運行主体となるコミュニティバス路線は過去も含めて運行されていない。
福岡市・地域・交通事業者などによる協議会を立ち上げて福岡市内で運行する(もしくは過去に運行していた)路線としては以下の路線がある。
- 今宿姪浜線乗合マイクロバス・なぎさ号 - 昭和バスの廃止に伴う代替措置。姪浜タクシーが運行。福岡市西部乗合タクシー・マイクロバス社会実験協議会を設置し2006年11月1日から2007年10月30日まで運行し、翌日から今宿姪浜線乗合マイクロバス連絡協議会を設置し引き続き運行。
- 板屋脇山線 - 西鉄バスの廃止に伴う代替措置。板屋脇山線乗合タクシー連絡協議会を設置し飯倉タクシーが乗合タクシーとして運行。
- 志賀島島内線 - 西鉄バスの廃止に伴う代替措置。志賀島地域バス連絡協議会を設置し引き続き西鉄バスとして運行(一時期西鉄バス宗像に移管)。
- 脇山支線 - 西鉄バスの廃止に伴う代替措置。早良区南部地域バス連絡協議会を設置し引き続き西鉄が運行。
- 金武橋本線 - 西鉄バスの廃止に伴う代替措置。金武・橋本地域バス連絡協議会を設置し引き続き西鉄が運行。
- 福大病院(外環状)大橋線 - 西鉄が運行。
- 橋本地域循環バス - 西鉄が運行。2011年から試行運行を行うが[43][44]本格実施に至らず。その後一部ルート変更のうえ、2015年12月7日より2016年6月6日までの予定で福岡西鉄タクシーが運行。現在は福岡西鉄タクシーにより乗合タクシー路線として運行。
- 美和台コミュニティバス - 西鉄が運行。2012年から試行運行を行うが[45][46]本格実施に至らず。
- 長丘 - 高宮循環バス - 西鉄が運行。
ほかに他市町村から福岡市に乗り入れるコミュニティバスもある。
高速バス・特急バス
市内を発着する高速バス・特急バス路線は以下の通り。なお、福岡空港発着は除く。同空港発着路線については、福岡空港#高速・特急・急行バスを参照。
夜行・昼行ともにある路線
夜行のみの路線 博多地区のみで乗車可
- オリオンバス(天領バスが運行、神戸・大阪・京都・東京方面)
- ロイヤルエクスプレス (広島・神戸・大阪・京都・名古屋・東京方面)
- ユタカライナー (神戸・大阪方面)
- WILLER EXPRESS (神戸・大阪方面)
- 出雲ドリーム博多号 (松江・出雲・雲南方面)
- コトバスエクスプレス(高松・鳴門・徳島方面)
博多地区・天神地区の双方で乗車可
- はかた号 (東京新宿方面)
- どんたく号 (名古屋方面)
- 大山号 (鳥取・倉吉・米子方面)
- ペガサス号 (岡山・倉敷方面)
- さぬきエクスプレス福岡号 (高松・丸亀・坂出方面)
- 道後エクスプレスふくおか (今治・松山方面)
- 昼行のみの路線
博多地区のみで乗車可
- 福岡・防府・周南ライナー (光市・下松・周南・防府方面)
- サンマリンライナー (宮崎・佐土原方面)
- みとシティライナー (宮崎・高鍋方面)
- ハッコーライナー (日向・延岡方面)
- 南九号 (鹿児島方面)
- YOKARO (唐津・伊万里・平戸・佐世保など)
天神地区のみで乗車可
- ふくふく天神号 (下関方面)
- なかたに号・ひきの号・いとうづ号 (北九州方面)
- 行橋市・苅田町方面
- 中間高速 (北九州(香月)・中間方面)
- 直方方面
- 筑豊特急 (田川市・飯塚市方面)
- わかくす号 (佐賀方面)
博多地区・天神地区の双方で乗車可
- 福岡・山口ライナー (山口・宇部方面)
- 福岡 - 宮崎線 (宮崎方面)
- ごかせ号 (延岡・日之影町・高千穂・山都町方面)
- とよのくに号 (大分・別府方面)
- ゆふいん号 (別府・由布方面)
- ひた号 (杖立温泉・日田・朝倉方面)
- 黒川温泉方面
- ひのくに号 (熊本方面)
- 九州号 (長崎・嬉野方面)
- 島原号 (島原・雲仙・諫早方面)
- させぼ号 (佐世保方面)
- いまり号 (伊万里・唐津方面)
- いと・しま号 (糸島方面)
- からつ号 (唐津方面)
タクシー
福岡市タクシー協会の下、市内で約80社が営業している。営業は流しによる営業が主である。また福岡都市圏各市町村(宗像市・福津市を除く)のタクシー事業者は福岡市内での営業が認められており、これらを合わせると実質約90社、5,500台のタクシーが福岡市内で営業している[47]。なお逆に、福岡市内のタクシーが上記の福岡都市圏各市町村で営業することもできる。個人タクシーは福岡都市圏の登録タクシー台数の約3割を占めており、登録台数に占める割合としては全国的に見ても高水準にある。
一部に運賃を低運賃としている事業者もある。
道路
市内を通る主な道路
高速自動車国道
有料道路
一般国道
- 県道
- 県道については各区の項を参照。
主な通り名称
航路
下記航路は旅客航路のみ掲載。
国際航路
- 中央埠頭(国際ターミナル)
国内(福岡市外)航路
- 博多埠頭(ベイサイドプレイス)
- 中央ふ頭
- 香椎パークポート
市内航路
- 福岡市港湾局(福岡市営渡船)
- 安田産業汽船
- 博多ふ頭 - 海の中道
- シーサイドももち - 海の中道
- 西鉄ホテルズ
- 博多湾内クルーズ「マリエラ」
- 水上バス「福博みなとであい船」(2011年3月27日運行開始)
- 那珂川を中心に運行。詳細は那珂川 #水上バスを参照)
観光・文化
主な街
- 天神(中央区)
- 博多駅(博多区)
- 中洲(博多区)
- 川端(博多区)
- 西新(早良区)
- 百道(早良区)
- 大橋(南区)
- 香椎、千早エリア(東区)
- 薬院(中央区)
- 姪浜(西区)
- 七隈(城南区)
- 雑餉隈(博多区)
観光地
- 筥崎宮(東区)
- 香椎宮(東区)
- 志賀島(東区)
- 海の中道(東区)
- 大濠公園(中央区)
- 福岡城跡(中央区、国の史跡)
- 福岡競艇場(中央区)
- キャナルシティ博多(博多区)
- KITTE博多(博多区)
- JR博多シティ(博多区)
- 天神のショッピングエリア(中央区)
- 櫛田神社(博多区)
- 福岡市動植物園(中央区)
- 油山市民の森・モーモーランド・花畑園芸公園(南区)
- シーサイドももち
- HKT48劇場(中央区)
- マリノアシティ福岡観覧車「スカイホイール」(西区)
- 能古島(西区)
- 中央区・博多区の市街地各所に設置される屋台
図書館
- 福岡県立図書館(東区)
- 福岡市総合図書館・福岡市点字図書館(福岡市総合図書館内)(早良区)
※この他、各区にも市民センター併設の小規模図書館・図書室がある。
博物館・美術館など
- 福岡市博物館(早良区)
- 福岡県立美術館(中央区)
- 福岡市美術館(中央区)
- 福岡アジア美術館(博多区)
- 福岡東洋陶磁美術館(城南区)
- 福岡市動植物園(中央区)
- マリンワールド海の中道(東区)※水族館
- 福岡市科学館(中央区)- 老朽化した福岡市立少年科学文化会館を置き換える形で設置された
- 九州エネルギー館(中央区)
- 博多町家ふるさと館(博多区)
- 野方遺跡住居跡展示館(西区)
- 福岡歴史の町(西区)
- 鴻艫館跡展示館(中央区)※福岡城址
- 王貞治ベースボールミュージアム(中央区)
神社
- 香椎宮(東区)別表神社
- 筥崎宮(東区)別表神社
- 志賀海神社(東区)別表神社
- 住吉神社(博多区)別表神社
- 十日恵比須神社(博多区)別表神社
- 櫛田神社(博多区)別表神社
- 若八幡宮(博多区)
- 福岡県護国神社(中央区)別表神社
- 光雲神社(中央区)別表神社
- 水鏡天満宮(中央区)
- 警固神社(中央区)
- 鳥飼八幡宮(中央区)
- 高宮八幡宮(南区)
- 熊野道祖神社(南区)
- 菊池神社(城南区)
- 紅葉八幡宮(早良区)
- 猿田彦神社(早良区)
- 鷲尾愛宕神社(西区)別表神社
- 飯盛神社(西区)
- 住吉神社(西区)
- 出雲大社福岡分院(西区)
祭事・催事
※スポーツ大会は別記。
- 筥崎宮玉せせり (玉取祭:1月3日)
- 十日恵比須神社正月大祭 (1月8日 - 1月11日)
- 猿田彦神社初庚申 (新年最初の庚申の日)
- 筥崎宮春のお汐井取り (春分近くの戊の日)
- 博多どんたく港祭り・博多松囃子 (5月3日、5月4日)
- 博多祇園山笠 (7月1日 - 7月15日)
- 西日本大濠花火大会 (8月1日)
- アジアマンス・アジア太平洋フェスティバル (9月1日 - 9月30日)
- 放生会 (ほうじょうや:9月12日 - 9月18日)
- 筥崎宮秋のお汐井取り (秋分近くの戊の日)
- ミュージックシティ天神 (10月上旬)
- ふくこいアジア祭り (10月上旬)
- 中洲まつり (10月上旬)
- 博多灯明ウォッチング (10月中旬)
- 博多おくんち (10月下旬)
- 博多・天神落語まつり (11月上旬)
郷土料理・土産菓子
- 辛子明太子
- 博多ラーメン
- 焼きラーメン
- もつ鍋
- 水炊き
- がめ煮(筑前煮)
- 胡麻鯖
- おきゅうと
- 鶏卵素麺
- 筑紫もち
- 鶴乃子
- 二◯加煎餅
- 博多通りもん
- 博多の女
- 雪うさぎ
- ひよ子 (発祥は飯塚市)
- 千鳥饅頭 (発祥は飯塚市)
公開されている文化財
- 福岡市指定文化財一覧を参照
その他
- HKT48
- 福岡・博多を拠点に活動する秋元康がプロデュースするアイドルグループ。西鉄ホールにて劇場公演を行っている他、最近では東京での仕事も増え、知名度は全国に進出してきつつある。
- 九州交響楽団
- 社団法人日本オーケストラ連盟の正会員であるプロオーケストラ(九州で唯一)。中央区天神のアクロス福岡シンフォニーホールで定期演奏会を年間8回開催
- 福岡アジア文化賞
スポーツ
プロスポーツチーム・社会人スポーツチーム
- 野球
- 福岡ソフトバンクホークス - プロ野球・パシフィック・リーグ
- 本拠地は一軍が福岡ヤフオク!ドーム、二軍がHAWKSベースボールパーク筑後
- 福岡レッドワーブラーズ - プロ野球独立リーグ・四国アイランドリーグplus
- 本拠地は特に定めていなかった。2010年度よりリーグ戦参加を休止している。
- 九州三菱自動車硬式野球部 - 社会人野球の企業チーム
- 西部ガス硬式野球部 - 社会人野球の企業チーム
- 沖データコンピュータ教育学院硬式野球部 - 社会人野球の企業チーム(専門学校チーム)
- サッカー
- アビスパ福岡 - プロサッカー・Jリーグ
- 本拠地はレベルファイブスタジアム、練習場は雁ノ巣レクリエーションセンター競技場
- 福岡J・アンクラス - 日本女子サッカーリーグ1部
- 本拠地は隣の春日市だが、東平尾公園博多の森球技場でも試合を行うほか、同球技場で開催されるアビスパ福岡主催試合では所属選手がボールガールを務める。
- ラグビー
- 宗像サニックスブルース - ラグビー・トップリーグ
- 本拠地は赤間グローバルアリーナ(宗像市)、準本拠地は東平尾公園博多の森球技場、練習場はサニックス玄海グラウンド(宗像市)
- コカ・コーラレッドスパークス - ラグビー・トップリーグ
- 本拠地・練習場はさわやかスポーツ広場(福岡市東区香椎浜)
- 九州電力キューデン ヴォルテクス - ラグビー・トップリーグ
- 本拠地・練習場は九電香椎競技場(福岡市東区松香台)
- その他
- ライジングゼファーフクオカ- プロバスケットボール・B3.LEAGUE
- 本拠地はアクシオン福岡。以前JBLスーパーリーグに所属する「福岡レッドファルコンズ」というチームがあったが資金難からリーグ脱退に至った。bjリーグに鞍替えするという噂もあったが諸事情で結局解散。その後、一部の選手が参加して新たなチームが発足してbjリーグに2007年から参戦、2016年発足のJPBLの3部リーグB3.LEAGUEに参入する。
- 福岡帝拳ジム
- 旧福岡中央ジムが帝拳と提携を結び改称。
- 博多協栄ボクシングジム
- 旧ウエストジャパン・ボクシングジムが協栄ボクシングジムと提携を結び改称。会長は元フェザー級日本ランカー三橋高夫。
- 関ジム
- 会長は元スーパーフェザー級日本ランカー関博之。
- YuKOフィットネスボクシングジム
- フジタボクシングジム
福岡市で毎年開催されるスポーツ大会
- 日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走(2月)
- 全国選抜高等学校テニス大会(3月)
- 全日本選抜柔道体重別選手権大会(4月)
- 玉竜旗全国高等学校剣道大会(7月)
- 金鷲旗全国高等学校柔道大会(7月)
- 大相撲十一月場所(九州場所)
- 福岡国際マラソン(12月)
過去に開催された国際スポーツ大会
名誉市民
- 阿部源蔵(1973年4月1日選定): 第22-24代福岡市長
- 進藤一馬(1987年2月18日選定): 第25-28代福岡市長
- 桑原敬一(2004年2月23日選定): 第29-31代福岡市長
- 王貞治(2004年12月17日選定): 元福岡ダイエーホークス・福岡ソフトバンクホークス監督。現・福岡ソフトバンクホークス株式会社取締役会長、日本プロ野球名球会顧問
- 下澤轍(2004年12月17日選定): 博多人形店「はくせん」店主、戦後に博多どんたくの復興を主宰
- 谷亮子(2004年12月17日選定): 福岡市出身の女子柔道選手
- 西島伊三雄(2004年12月17日選定): 福岡市出身のグラフィックデザイナー
- 大隅良典(2016年12月22日選定): 福岡市出身の生物学者
福岡市出身の有名人
福岡市出身の人物一覧を参照。
福岡市を舞台とした作品
実際に福岡市で撮影が行われていないものを含み、福岡市で撮影を行っていても設定上、福岡市が舞台になっていないものは含めない。
- 博多っ子純情
- クッキングパパ
- エクセル・サーガ
- 攻殻機動隊シリーズ(核戦争によって壊滅した東京に代わって、福岡市が日本の首都として、政治の中心となっている。警視庁も福岡市に置かれている)
- 太陽の黙示録(福岡市がアメリカ主導の南日本の首都となっている)
- 海猿(漫画版のみ。主人公の仙崎は架空の「大神(おおがみ)流」から山笠に参加)
- ヒミツの保健室
- 巨乳ハンター
- スケッチブック~full color's~
- サザエさん (磯野家が上京する前・長谷川町子原作)
- マー姉ちゃん(NHK朝の連続テレビ小説・長谷川町子原作)
- 走らんか!(NHK朝の連続テレビ小説)
- 北条時宗(元寇襲来)
- 西部警察「九州横断大捜査網!-前編-」「博多港決戦!-後編-」(テレビ朝日系)
- 西部警察 PART-III「パニック・博多どんたく〜福岡篇〜」「決戦!燃えろ玄界灘〜福岡篇〜」(テレビ朝日系)
- ゴリラ・警視庁捜査第8班「博多大追撃」「潜行大作戦」
- バンビ〜ノ!「博多編…未来へ」(日本テレビ)
- 福岡恋愛白書(九州朝日放送)
- 陸軍(1944年12月7日、松竹)
- 空の大怪獣ラドン(1956年12月26日、東宝)
- 天神付近がラドンによって破壊される。
- サザエさんの婚約旅行(1958年8月26日、東宝)
- フグタ(小泉博)の勤務先として中洲の宝塚劇場付近および大濠公園がサザエ(江利チエミ)らによりロケされている。
- 点と線(1958年11月11日、東映)
- 続・社長太平記(1959年3月15日、東宝)
- 社長漫遊記(1963年1月3日、東宝)/ 続・社長漫遊記(1963年3月1日)
- 太陽ペイント九州支社が福岡市にあるという設定。支社長は三木のり平。市内の全景が映し出され、1954年から1969年に開業されていた博多帝国ホテルが登場する。
- トラック野郎・爆走一番星(1975年12月27日、東映)
- にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻(1973年1月15日、東宝)
- 博多っ子純情(1978年12月2日、松竹)
- ゴジラvsキングギドラ(1991年12月14日、東宝)
- ゴジラvsスペースゴジラ(1994年12月10日、東宝)
- ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年3月11日、大映)
- ちんちろまい(2000年9月23日九州先行上映)
- ロッカーズ(2003年9月27日)
- 君の膵臓をたべたい (2017年7月28日)
ゲームソフト
- リフレインラブ(実際は福岡市を舞台にしているのではなく、地名や人名に福岡市に実在する地名を用いている。また背景の映像などは福岡市内の風景をモチーフにしている)
ドキュメンタリー
百選
- 日本の音風景100選:博多祇園山笠の舁き山笠
- 日本の道100選:東西軸トランジットモール
- 日本さくら名所100選:西公園
- 日本の渚百選:海の中道
- 名水百選:不老水(香椎宮近郊)
脚注
- ^ 福岡市推計・登録人口(最新)
- ^ 世界の都市総合力ランキング(GPCI) 2016 森記念財団都市戦略研究所 2016年11月2日閲覧。
- ^ 福岡城の名称は、黒田氏の故地・備前福岡に由来する。
- ^ 都会生活研究プロジェクト『博多ルール』2010年2月24日発行
- ^ 福岡市史編集委員会『新修福岡市史特別編自然と遺跡からみた福岡の歴史』福岡市、2015年、17頁。ISBN 978-4-907395-06-3。
- ^ 福岡人文社企画制作室『グランドまちず』福岡人文社、2003年、32頁。ISBN 4933139021218{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。。
- ^ “平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2021年5月19日閲覧。
- ^ “観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2023年11月8日閲覧。
- ^ いずれも2024年10月1日時点の推計人口
- ^ 武野要子『カラー版福岡アジアに開かれた交易のまちガイド』岩波書店、2007年、p.138頁。ISBN 9784005005529。
- ^ 平成17年度実績で政令都市(東京都区部を含む)のうち、東京都区部(47.9%)、広島市(23.1%)、大阪市(22.6%)に次ぐ第4位(20.4%)。出典:平成18年度達成度報告書・平成19年度業績計画書(2007.6.29) 【施策-13】無電柱化による都市景観向上
- ^ この他、福岡を称する駅として当市外では富山県高岡市(旧西礪波郡福岡町)にあいの風とやま鉄道線の福岡駅がある
- ^ 小学館『平成大合併日本新地図』小学館、2005年、346頁。ISBN 4095260653。
- ^ 学生数の多い大学 私立大 (PDF) 旺文社 2013年4月12日 2015年2月17日閲覧。
- ^ “あの『妖怪ウォッチ』も博多生まれ 福岡のコンテンツ企業が「強い」理由とは?(2/2)”. dot. (朝日新聞出版). (2014年9月25日) 2015年2月17日閲覧。
- ^ “北海道は東京・港区より出生率低?東京一極集中是正で出生率&一人当たりGDP上昇の嘘”. Business Journal. (2015年2月17日) 2015年2月17日閲覧。
- ^ 大都市比較統計年表 > 人口(大阪市)
- ^ 平成27年国勢調査 調査の結果(総務省統計局)
- ^ 柳 猛直『福岡歴史探訪東区編』海鳥社、1995年、14-16頁。ISBN 4874150969。
- ^ 柳猛直『福岡歴史探訪』海鳥社、1993.10-1996.4、194ページ頁。ISBN 4874150551。
- ^ 宮崎克典・福岡アーカイブ研究会編『古地図の中の福岡・博多』2005年、150頁。ISBN 9784874145548。
- ^ “福岡市議会史の編さん”. 福岡市議会. 2014年7月9日閲覧。
- ^ フランシスコ・ザビエルは平戸より山口に至る旅の途中、天文19年9月下旬(グレゴリオ暦1550年11月中旬)に、博多にある巨大な禅宗寺院を訪問した。 『フロイス日本史 6 豊後篇1』50頁~59頁 (昭和53年(1978年)8月20日発行 訳者:松田毅一、川崎桃太 発行所:中央公論社)
- ^ 『フロイス日本史 6 豊後篇1』209頁、219頁 (昭和53年(1978年)8月20日発行 訳者:松田毅一、川崎桃太 発行所:中央公論社)
- ^ 『フロイス日本史 10 西九州篇2』178頁、182頁 (昭和54年(1979年)9月20日発行 訳者:松田毅一、川崎桃太 発行所:中央公論社)
- ^ 図典 日本の市町村章 p205
- ^ 詳細は都道府県庁所在地と政令指定都市の人口順位#1920年(大正9年)の人口順位を参照。
- ^ ふくおか市政だよりWEB版(2016年2月15日号)
- ^ 博多駅前の道路30m陥没、大量の水流入 地下鉄工事中 朝日新聞(2016年11月8日)2016年11月15日閲覧
- ^ 博多駅前陥没、発生1週間で復旧 賠償金、年内にも仮払い 西日本新聞(2016年11月15日)2016年11月15日閲覧[リンク切れ]
- ^ アジア初開催!ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ 11月18日~20日 福岡大会(福岡市中央区地行浜) 福岡市公式ホームページ(2016年11月11日)2016年11月18日閲覧
- ^ 「山・鉾・屋台」無形遺産に 博多山笠や戸畑祇園など九州5件も ユネスコが決定西日本新聞(2016年12月1日)2016年12月1日閲覧[リンク切れ]
- ^ a b 福岡高等裁判所「庁舎移転及び業務開始日のお知らせについて」(2018年6月6日)
- ^ 師走に夏日 博多区26.4度西日本新聞(2018年12月4日)2018年12月4日閲覧
- ^ 福岡藩時代の福岡城下および博多の区域に該当する。
- ^ 石滝豊美『福岡県の歴史シリーズ 図説福岡・宗像・糸島の歴史』郷土出版社、2008年3月、26頁。ISBN 9784876639465。
- ^ 調 福男・渕 浩子『博学博多200 増補改訂版』西日本新聞社、2014年、376頁。ISBN 978-4-8167-0881-7。
- ^ 鳥居達也 (2017年6月30日). “天然マダイ漁獲、5年連続日本一 糸島市、ブランド化向け課題も”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 福岡版
- ^ 広島都市圏に必要なことを考える〜札幌・仙台・広島・福岡4つの中枢都市圏の比較から〜 (国土交通省中国地方整備局、2005年)(pdfファイル)より
- ^ 福岡市営地下鉄 / 西鉄バス バスターミナル併設の拠点駅を整備(産経新聞2013年3月11日)
- ^ (天神から薬院新川沿いに南下、平尾の小山および鴻巣山山地を2本のトンネルで抜け、寺塚・長住方面に出る)
- ^ JNTO(国際観光振興機構)訪日外客数・出国日本人数(2007年確定値)(pdfファイル)20p入国港 / 月別 外国人正規入国者数、21p出国港/月別 日本人出国者数より
- ^ 『橋本駅循環バス』を期間限定で運行します! (PDF) - 西日本鉄道、2011年10月19日
- ^ 地域と公共交通をつなぐ新たな循環バス「橋本駅循環ミニバス」平成25年12月1日(日)~平成26年5月31日(土) 期間限定運行 (PDF) - 西日本鉄道、2013年11月15日
- ^ 『美和台コミュニティバス』を期間限定で運行します! (PDF) - 西日本鉄道・美和台校区自治協議会、2012年2月22日
- ^ 『美和台コミュニティバス』 運行再開 (PDF) - 西日本鉄道・美和台校区自治協議会、2013年3月26日
- ^ 福岡市総務企画局企画調整部統計調査課『福岡市統計書 第55回(平成28年版)』福岡市総務企画局企画調整部統計調査課、2017年、147頁。
関連文献
- 秋本亮一「福岡市の救急医療事情 -福岡市救急病院協会の活動を通して-」『順天堂医学』第57巻第4号、順天堂医学会、2011年、360-364頁、doi:10.14789/pjmj.57.360。
関連項目
外部リンク
行政
- 福岡市
- ふくおか市政だより
- Fukuoka City Wi-fi
- Fukuoka Facts | データでわかるイイトコ福岡
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