「国鉄タキ2500形貨車 (初代)」の版間の差分
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2022年1月22日 (土) 09:35時点における版
国鉄タキ2500形貨車 (初代) | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 鉄道省 |
所有者 | 大日本人造肥料 |
製造所 | 川崎車輛 |
製造年 | 1930年(昭和5年) |
製造数 | 2両 |
消滅 | 1930年(昭和5年) |
常備駅 | 速星駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 濃硫酸 |
化成品分類番号 | 制定前に形式消滅 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 8,200 mm |
全幅 | 2,114 mm |
全高 | 3,455 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 25 t |
実容積 | 13.7 m3 |
自重 | 13.4t - 13.7 t |
換算両数 積車 | 3.8 |
換算両数 空車 | 1.4 |
走り装置 | 一段リンク式(三軸車) |
軸距 | 2,250 mm + 2,250 mm |
最高速度 | 65 km/h |
国鉄タキ2500形貨車(こくてつタキ2500がたかしゃ)は、鉄道省に在籍した私有貨車(タンク車)である。 ここではタキ2500形の改造によって誕生したタ1800形についても記述する。
タキ2500形
タキ2500形は、濃硫酸専用の25t 積タンク車として1930年(昭和5年)2月20日 に、1ロット2両(タキ2500、タキ2501)が川崎車輛にて製作された。
所有者は、大日本人造肥料(現・日産化学工業)で、常備駅は飛越線(現・高山本線)の速星駅であった。
タンク体は普通鋼(一般構造用圧延鋼材)製のリベット組立構造であり、荷役方式はタンク上部の液入管からの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式で、液出管と空気管はS字管で車体両側に伸びていた。
車体色は黒色、寸法関係は全長は8,200mm、全幅は2,114mm、全高は3,455mm、軸距は2,250mm、自重は13.4 - 13.7t、換算両数は積車3.8、空車1.4であり、走り装置は一段リンク式の三軸車である。
落成から8か月後の1930年(昭和5年)10月3日 に専用種別変更が行われ「アンモニア水」専用となり、形式は新形式であるタ1800形(タ1800、タ1801)とされ同時に本形式は形式消滅となった。
タ1800形
国鉄タ1800形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
鉄道省 運輸通信省 運輸省 日本国有鉄道 |
所有者 | 大日本人造肥料→日産化学工業→日本鉱業→日産化学工業 |
種車 | タキ2500形 |
改造年 | 1930年(昭和5年) |
改造数 | 2両 |
消滅 | 1968年(昭和43年) |
常備駅 | 速星駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | アンモニア水 |
化成品分類番号 | 制定前に形式消滅 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 8,200 mm |
全幅 | 2,114 mm |
全高 | 3,455 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 13 t |
実容積 | 13.7 m3 |
自重 | 13.4 t - 13.7 t |
換算両数 積車 | 2.6 |
換算両数 空車 | 1.4 |
走り装置 | 一段リンク式(三軸車) |
軸距 | 2,250 mm + 2,250 mm |
最高速度 | 65 km/h |
1930年(昭和5年)10月3日にタキ2500形(タキ2500、タキ2501)から改造され、専用種別をアンモニア水に変更し形式をタ1800形(タ1800、タ1801)に改めたものである。
車体構造などはほとんど変更されていない。
専用種別の変更に伴い荷重が13t、積車換算が2.6に変更されている。
落成時の所有者および常備駅は、前形式から引き続き大日本人造肥料(社名はその後「日産化学工業」、「日本鉱業」、再び「日産化学工業」と変遷した)・飛越線(現・高山本線)の速星駅であった。
1968年(昭和43年)9月30日 に全車一斉に廃車となり同時に形式消滅となった。
参考文献
- 吉岡心平 『3軸貨車の誕生と終焉(戦後編)』RMライブラリー9 2000年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 4-87366-198-6
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)