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国鉄タキ22900形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄タキ22900形貨車
タキ22900形タキ22900タンク車 1993年9月24日倉敷貨物ターミナル駅
タキ22900形タキ22900タンク車
1993年9月24日倉敷貨物ターミナル駅
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道
所有者 日本曹達日本石油輸送
製造所 日本車輌製造
製造年 1972年昭和47年) - 1992年平成4年)
製造数 31両
消滅 2007年(平成19年)
常備駅 二本木駅→倉敷貨物ターミナル駅→二本木駅、名古屋南港駅郡山駅
主要諸元
車体色
専用種別 青化ソーダ液
化成品分類番号 62
軌間 1,067 mm
全長 12,100 mm- 12,400 mm
全幅 2,593 mm
全高 3,772 mm
タンク材質 耐候性高張力鋼
荷重 35 t
実容積 29.9 m3
自重 17.5 t
換算両数 積車 5.5
換算両数 空車 1.8
台車 TR41C、TR41E-13、TR225、TR213C
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 8,000 mm
最高速度 75 km/h
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国鉄タキ22900形貨車(こくてつタキ22900がたかしゃ)は、1972年(昭和47年)から製作された、青化ソーダ液専用の 35 t貨車タンク車)である。

私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)に車籍編入された。1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を承継された。

概要

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タキ22900形は青化ソーダ液輸送用として1972年(昭和47年)7月5日から1992年平成4年)6月にかけて日本車輌製造にて31両(タキ22900 – タキ22930)が製作された。

所有者は、日本曹達日本石油輸送の2社のみである。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号 62」(毒性の物質、毒性物質、危険性度合1(大))が標記された。

日本曹達所有車は 倉敷貨物ターミナル駅(短く「倉敷(タ)駅」と標記することもある)、二本木駅、日本石油輸送所有車は名古屋南港駅をそれぞれ常備駅とし、タキ22928 ,タキ22929はその後常備駅は、郡山駅へ移動になった。

製造当初より専用種別を青化ソーダ液としたのは、本形式のみである。荷役方式は上入れ、S字管による上出し式である。

全長は12,100 mm - 12,400 mm、全幅は2,593 mm、全高は3,772 mm、台車中心間距離は8,000 mm、実容積は29.9 m3、自重は17.5 tで、換算両数は積車5.5、空車1.8、台車は、製造ロットにより違いがありタキ22900 – タキ22908がベッテンドルフ式のTR41C、タキ22909 – タキ22926が平軸受・コイルばね式のTR41E-13、タキ22927がコロ軸受・コイルばね式のTR225、タキ22928 – タキ22930がTR213Cである。すべてベッデンドルフ形状であるものの、1形式で実に4種類もの違いがある。TR213Cのみ灰色に塗装されている。更にその後、日本曹達が所有する一部の車両は他車から転用したTR209やTR225へ換装した車両もあった。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車がJR貨物に継承され(その後3両増備)、1995年(平成7年)度末時点では全車健在であったが、2007年(平成19年)10月に最後まで在籍した9両(タキ22900 - タキ22907 ,タキ22912)が廃車となり同時に形式消滅となった[1]

年度別製造数

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各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。

  • 昭和47年度 – 5両
    • 日本車輌製造 5両 日本曹達 (タキ22900 – タキ22904)
  • 昭和48年度 - 13両
    • 日本車輌製造 13両 日本曹達 (タキ22905 – タキ22908 ,タキ22912 – タキ22920)
  • 昭和49年度 - 9両
    • 日本車輌製造 9両 日本曹達 (タキ22909 – タキ22911 ,タキ22921 – タキ22926)
  • 昭和55年度 – 1両
    • 日本車輌製造 1両 日本曹達 (タキ22927)
  • 平成4年度 - 3両
    • 日本車輌製造 3両 日本石油輸送 (タキ22928 – タキ22930)

参考文献

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  • 鉄道公報
  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

脚注

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  1. ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』No.810 鉄道車両年鑑2008年版 p.117

関連項目

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