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国鉄タキ5700形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄タキ5700形貨車
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所有者 日本曹達丸正産業
製造所 日本車輌製造
製造年 1957年(昭和32年) - 1971年(昭和46年)
製造数 14両
消滅 1996年(平成8年)
常備駅 二本木駅
主要諸元
車体色
専用種別 塩素酸石灰液
化成品分類番号 なし
軌間 1,067 mm
全長 10,900 mm
全幅 2,380 mm
全高 3,655 mm
タンク材質 普通鋼一般構造用圧延鋼材
荷重 35 t
実容積 23.0 m3
自重 18.0 t - 18.9 t
換算両数 積車 5.5
換算両数 空車 1.8
台車 TR41C
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 6,800 mm
最高速度 75 km/h
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国鉄タキ5700形貨車(こくてつタキ5700がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車タンク車)である。

概要

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本形式は、塩素酸石灰液専用の35t積タンク車として1957年(昭和32年)3月13日から1971年(昭和46年)4月23日にかけて9ロット14両(タキ5700 - タキ5713)が日本車輌製造の1社のみで製作された。

記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タキ」と標記する。

本形式の他に塩素酸石灰液を専用種別とする形式には、他に例がなく唯一の存在であった。

落成時の所有者日本曹達丸正産業の2社であり、常備駅は全て信越本線(現・えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン)の二本木駅であった。1977年(昭和52年)11月9日に丸正産業所有車1両(タキ5706)が日本曹達へ名義変更された。

タンク体は普通鋼一般構造用圧延鋼材)製のドーム付き直円筒型であり断熱材を巻いてキセ(外板)を装備した。荷役方式はタンク上部にある積込口からの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式である。

車体色は、寸法関係は全長は10,900mm、全幅は2,380mm、全高は3,655mm、台車中心間距離は6,800mm、実容積は23.0m3、自重は18.0t - 18.9t、換算両数は積車5.5、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車(14両)の車籍がJR貨物に継承されたが、1996年(平成8年)3月に最後まで在籍した2両(タキ5700、タキ5706)が廃車となり同時に形式消滅となった。

年度別製造数

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各年度による製造会社と両数、所有者(落成時の社名)は次のとおりである。

  • 昭和31年度 - 3両
    • 日本車輌製造 3両 日本曹達(タキ5700 - タキ5702)
  • 昭和33年度 - 3両
    • 日本車輌製造 1両 日本曹達(タキ5703)
    • 日本車輌製造 2両 日本曹達(タキ5704 - タキ5705)
  • 昭和35年度 - 3両
    • 日本車輌製造 1両 丸正産業(タキ5706)
    • 日本車輌製造 2両 日本曹達(タキ5707 - タキ5708)
  • 昭和36年度 - 2両
    • 日本車輌製造 2両 日本曹達(タキ5709 - タキ5710)
  • 昭和41年度 - 2両
    • 日本車輌製造 1両 日本曹達(タキ5711)
    • 日本車輌製造 1両 丸正産業(タキ5712)
  • 昭和46年度 - 1両
    • 日本車輌製造 1両 丸正産業(タキ5713)

参考文献

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  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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