国鉄タキ20300形貨車
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国鉄タキ20300形貨車 | |
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タキ20300形 (神戸港) | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 播磨化成工業 |
製造所 | 川崎重工業 |
製造年 | 1970年(昭和45年) - 1974年(昭和49年) |
製造数 | 6両 |
消滅 | 1990年(平成2年) |
常備駅 | 須津駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | ペーストサイズ剤 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 13,500 mm |
全幅 | 2,538 mm |
全高 | 3,745 mm |
タンク材質 | 耐候性高張力鋼 |
荷重 | 35 t |
実容積 | 35.0 m3 |
自重 | 18.5 t |
換算両数 積車 | 5.5 |
換算両数 空車 | 1.8 |
台車 | TR41C、TR41E |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 9,400 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ20300形貨車(こくてつタキ20300がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は、日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]本形式は、ペーストサイズ剤専用の35t積タンク車として1970年(昭和45年)から1974年(昭和49年)にかけて2ロット6両(タキ20300 - タキ20305)が川崎重工業の1社のみで製作された。
所有者は、播磨化成工業の1社のみであり、その常備駅は、岳南鉄道(現・岳南電車)岳南線、須津駅である。全車生涯所有者及び常備駅が変わることなく運用された。
ペーストサイズ剤を専用種別とする形式には、他にはタキ6350形の1形式のみであった。
荷役方式は、積込は液出入管から行い、荷卸しは空気加圧を用いた吐出管による下出しである。空気加圧はS字管を装備していた。
塗色は、黒色であり、全長は13,500mm、全幅は2,538mm、全高は3,745mm、台車中心間距離は9,400mm、自重は18.5t、換算両数は積車5.5、空車1.8、台車はベッテンドルフ式のTR41C又はTR41Eであった。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車(6両)がJR貨物に継承されたが、1990年(平成2年)3月に全車が一斉に廃車となり、同時に形式消滅となった。
年度別製造数
[編集]各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
- 昭和45年度 - 4両
- 川崎重工業 4両 播磨化成工業(タキ20300 - タキ20303)
- 昭和49年度 - 2両
- 川崎重工業 2両 播磨化成工業(タキ20304 - タキ20305)
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)