国鉄タキ10850形貨車
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国鉄タキ10850形貨車 | |
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タキ10850形、コタキ10850 1994年11月6日、汐見町駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 日本陸運産業 |
製造所 | 日本車輌製造 |
製造年 | 1977年(昭和52年) |
製造数 | 1両 |
消滅 | 1999年(平成11年) |
常備駅 | 末広町駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | ニトロシル硫酸溶液 |
化成品分類番号 | 侵(禁水)84 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 10,900 mm |
全幅 | 2,485 mm |
全高 | 3,537 mm |
タンク材質 | ステンレス鋼 |
荷重 | 35 t |
実容積 | 19.5 m3 |
自重 | 15.0 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 1.6 |
台車 | TR225 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 6,800 mm |
国鉄タキ10850形貨車(こくてつタキ10850がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]本形式は、ニトロシル硫酸溶液専用の35t 積タンク車として1977年(昭和52年)11月4日に1両(コタキ10850)が日本車輌製造にて製作された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
本形式の他にニトロシル硫酸溶液を専用種別とする形式には、他に例が無く唯一の存在であった。
所有者は、日本陸運産業(現在の日陸)でありその常備駅は、神奈川臨海鉄道浮島線の末広町駅であった。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「侵(禁水)84」(侵食性の物質、水と反応する物質、腐食性物質、禁水指定のもの)が標記された。
ステンレス鋼 (SUS316) 製のタンク体上部にある2個のドーム状のものは配管・弁類のプロテクタ(保護カバー)である。荷役方式は、液出入管からの上入れ、液出入管と空気管使用による上出し方式である。
車体色は黒色、寸法関係は全長は10,900mm、全幅は2,485mm、全高は3,537mm、台車中心間距離は6,800mm、実容積は19.5m3、自重は15.0t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR225である。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には車籍がJR貨物に継承され、1999年(平成11年)1月に廃車となり同時に形式消滅となった。
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)