国鉄タム7100形貨車
国鉄タム7100形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | セントラル石油瓦斯、日本石油輸送、出光興産、丸善海運、スタンダード・ヴァキューム石油、丸紅飯田、大洋プロパン瓦斯 |
製造所 | 三菱重工業、日立製作所、日本車輌製造 |
製造年 | 1960年(昭和35年) - 1962年(昭和37年) |
製造数 | 104両 |
消滅 | 1977年(昭和52年) |
常備駅 | 塩浜駅、浮島町駅、前川駅 |
主要諸元 | |
車体色 | ねずみ色1号 |
専用種別 | 液化プロパン→LPガス |
化成品分類番号 | 制定前に形式消滅 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 14,300 mm |
全幅 | 2,500 mm |
全高 | 3,865 mm |
タンク材質 | 圧力容器用炭素鋼 |
荷重 | 15 t |
実容積 | 35.3 m3 |
自重 | 27.0 t - 28.5 t |
換算両数 積車 | 4.5 |
換算両数 空車 | 2.8 |
台車 | TR41C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 10,200 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タム7100形貨車(こくてつタム7100がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
その後本形式より専用種別変更が行われ別形式となったタキ5850形についても本項目で解説する。
タム7100形
[編集]タム7100形は、液化プロパン専用の15t積タンク車として1960年(昭和35年)2月8日から1962年(昭和37年)9月3日にかけて104両(タム7100 - タム7198、タム17100 - タム17104)が三菱重工業、日立製作所、日本車輌製造の3社で製作された。タム7199は、なぜか欠番である。1963年(昭和38年)2月4日に専用種別の名称変更が行われLPガス専用となった。
本形式の他にLPガスを専用種別とする形式には、タム7200形(8両)、タム7300形(1両)、タム9000形(1両)、タサ5400形(356両)、タサ5500形(18両)、タサ5700形(348両)、タキ25000形(310両)の7形式が存在した。
落成時の所有者はセントラル石油瓦斯、日本石油輸送、出光興産、丸善海運、スタンダード・ヴァキューム石油、丸紅飯田、大洋プロパン瓦斯の7社である。その後名義変更、社名変更が多数行われた。
塗装は高圧ガス取締法(当時)による規定で、LPガスボンベと同様のねずみ色1号である。荷役方式は上入れ・上出し式である。
寸法関係は全長は14,300mm、全幅は2,500mm、全高は3,865mm、台車中心間距離は10,200mm、実容積は35.3m3、自重は27.0t - 28.5t、換算両数は積車4.5、空車2.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。
1977年(昭和52年)9月8日に最後まで在籍した7両(タム7100 - タム7102、タム7104、タム7106 - タム7107、タム7109)が廃車となり同時に形式消滅となった。
タキ5850形
[編集]国鉄タキ5850形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 日本石油輸送、丸紅飯田、東洋曹達工業 |
種車 | タム7100形 |
改造所 | 日本車輌製造 |
改造年 | 1967年(昭和42年) - 1970年(昭和45年) |
改造数 | 55両 |
消滅 | 1986年(昭和61年) |
常備駅 | 沼垂駅、末広町駅、東高島駅 |
主要諸元 | |
車体色 | ねずみ色1号 |
専用種別 | 液化塩化ビニル |
化成品分類番号 | 燃(G)23 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 14,300 mm |
全幅 | 2,500 mm |
全高 | 3,850 mm |
タンク材質 | 高張力鋼 |
荷重 | 25 t |
実容積 | 35.3 m3 |
自重 | 27.1 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 2.8 |
台車 | TR41C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 10,200 mm |
最高速度 | 75 km/h |
1967年(昭和42年)1月27日から1970年(昭和45年)7月17日にかけてタム7100形より55両の専用種別変更(LPガス→液化塩化ビニル)が行われ、形式名は新形式であるタキ5850形(タキ5850 - タキ5899、タキ15850 - タキ15854)とされた。
本形式の他に液化塩化ビニルを専用種別とする形式には、タム9300形(5両)、タサ4000形(5両)、タキ5800形(29両)、タキ10150形(43両)の4形式が存在し、本形式はその中で最大勢力であった。
落成時の所有者は日本石油輸送、丸紅飯田、東洋曹達工業の3社である。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃(G)23」(燃焼性の物質、高圧ガス、高圧ガス、可燃性のもの)が標記された。
塗装は高圧ガス取締法(当時)による規定で、LPガスボンベと同様のねずみ色1号である。荷役方式は上入れ・上出し式である。
寸法関係は全長は14,300mm、全幅は2,500mm、全高は3,850mm、台車中心間距離は10,200mm、実容積は35.3m3、自重は27.1t、換算両数は積車5.0、空車2.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。
1986年(昭和61年)8月30日に最後まで在籍した4両(タキ5858 - タキ5859、タキ5862 - タキ5863)が廃車となり同時に形式消滅となった。一部の車は除籍後台湾へ譲渡されP25VT300形となり液化塩化ビニル専用車として運用された。
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)