国鉄タキ5800形貨車
国鉄タキ5800形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 日本ゼオン、三菱商事、日信化学工業、東洋曹達工業、信越化学工業、日本陸運産業 |
製造所 | 三菱重工業、日立製作所 |
製造年 | 1957年(昭和32年) - 1967年(昭和42年) |
製造数 | 29両 |
消滅 | 1985年(昭和60年) |
常備駅 | 能町駅、新南陽駅、浜五井駅 |
主要諸元 | |
車体色 | ねずみ色1号 |
専用種別 | 液化塩化ビニル |
化成品分類番号 | 燃(G)23 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 13,000 mm |
全幅 | 2,400 mm |
全高 | 3,850 mm |
タンク材質 | 圧力容器用炭素鋼 |
荷重 | 25 t |
実容積 | 30.7 m3 |
自重 | 23.9 t - 24.4 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 2.4 |
台車 | TR41C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 8,900 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ5800形貨車(こくてつタキ5800がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]本形式は、液化塩化ビニル専用の25t積タンク車として1957年(昭和32年)9月12日から1967年(昭和42年)6月14日にかけて12ロット29両(タキ5800 - タキ5805、タキ5808 - タキ5830)が三菱重工業(13両)、日立製作所(16両)の2社で製作された。タキ5806 - タキ5807は、なぜか欠番である。
本形式の他に液化塩化ビニルを専用種別とする形式には、タム9300形(5両)、タサ4000形(5両)、タキ5850形(55両)、タキ10150形(43両)の4形式が存在した。
落成時の所有者は日本ゼオン、三菱商事、日信化学工業、東洋曹達工業(現在の東ソー)、信越化学工業の5社である。1971年(昭和46年)12月17日に日信化学工業所有車10両(タキ5809 - タキ5818)が信越化学工業へ名義変更された。1978年(昭和53年)9月26日に信越化学工業所有車6両(タキ5825 - タキ5830)が日本陸運産業(現在の日陸)へ名義変更された。
タンク体には「連結注意」が標記され、1979年(昭和54年)10月からは化成品分類番号「燃(G)23」(燃焼性の物質、高圧ガス、高圧ガス、可燃性のもの)も合わせて標記された。
塗装は高圧ガス取締法(当時)による規定で、LPガスボンベと同様のねずみ色1号である。荷役方式は上入れ・上出し式である。
寸法関係は全長は13,000mm、全幅は2,400mm、全高は3,850mm、台車中心間距離は8,900mm、実容積は30.7m3、自重は23.9t - 24.4t、換算両数は積車5.0、空車2.4であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。
1985年(昭和60年)11月22日に最後まで在籍した1両(タキ5821)が廃車となり同時に形式消滅となった。
年度別製造数
[編集]各年度による製造会社と両数、所有者(落成時の社名)は次のとおりである。
- 昭和32年度 - 6両
- 三菱重工業 2両 日本ゼオン(タキ5800 - タキ5801)
- 三菱重工業 3両 日本ゼオン(タキ5802 - タキ5804)
- 三菱重工業 1両 日本ゼオン(タキ5805)
- 昭和34年度 - 1両
- 三菱重工業 1両 三菱商事(タキ5808)
- 昭和38年度 - 3両
- 三菱重工業 3両 日信化学工業(タキ5809 - タキ5811)
- 昭和39年度 - 3両
- 三菱重工業 3両 日信化学工業(タキ5812 - タキ5814)
- 昭和41年度 - 10両
- 日立製作所 3両 日信化学工業(タキ5815 - タキ5817)
- 日立製作所 1両 日信化学工業(タキ5818)
- 日立製作所 1両 東洋曹達工業(タキ5819)
- 日立製作所 2両 東洋曹達工業(タキ5820 - タキ5821)
- 日立製作所 3両 信越化学工業(タキ5822 - タキ5824)
- 昭和42年度 - 6両
- 日立製作所 6両 信越化学工業(タキ5825 - タキ5830)
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)