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国鉄タキ10550形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄タキ10550形貨車
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
所有者 日本鉱業
製造所 日立製作所
製造年 1968年(昭和43年)
製造数 5両
消滅 1983年(昭和58年)
常備駅 日立駅
主要諸元
車体色
専用種別 濃硫酸及び発煙硫酸
化成品分類番号 侵(禁水)84
軌間 1,067 mm
全長 12,000 mm
全幅 2,500 mm
全高 3,597 mm
タンク材質 普通鋼一般構造用圧延鋼材
荷重 45 t
実容積 24.1 m3
自重 14.4 t
換算両数 積車 6.0
換算両数 空車 1.4
台車 TR210
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 7,820 mm
最高速度 75 km/h
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国鉄タキ10550形貨車(こくてつタキ10550がたかしゃ)は、1968年(昭和43年)に製作された、濃硫酸及び発煙硫酸専用の 45 t貨車タンク車)である。

私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)に車籍編入された。

概要

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タキ10550形は、1968年5月10日に日立製作所にて1両(タキ10550)が製作され、新形式として落成した。この車は試作的意味合いが強く、続く量産車として同年10月14日に、4両(タキ10551 - タキ10554)が同じく日立製作所にて製作された。

専用種別を「濃硫酸及び発煙硫酸専用」とし他形式で同じ専用種別の形式としてタキ5750形タキ29300形タキ46000形等22形式が存在したが、その中でも本形式は最大の積載荷重 (45t) を誇るも、軸重は14.85t((荷重45t+自重14.4t)÷4軸)であったため入線可能な線区が限られてしまった。

記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タキ」と標記した。

専用種別標記は「濃硫酸及び発煙硫酸専用」で、1979年(昭和54年)10月までに、化成品分類番号侵(禁水)84」(侵食性の物質、水と反応する物質、腐食性物質、禁水指定のもの)が標記された。荷役方式は上入れ、上出し式である。

所有者は生涯変わることなく日本鉱業1社のみであり日立駅を常備駅として運用された。

塗色は、であり、全長は12,000mm、全幅は2,500mm、全高は3,597mm、台車中心間距離は7,820mm、実容積は24.1m3、自重は14.4t、換算両数は積車6.0、空車1.4、最高運転速度は75km/h、台車は14t車軸を使用したTR210である。

1983年(昭和58年)5月16日に2両(タキ10550、タキ10552)が、同年6月28日に3両(タキ10551、タキ10553、タキ10554)がそれぞれ廃車になり形式消滅した。

参考文献

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  • 鉄道公報
  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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