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国鉄タム9400形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄タム9400形貨車
タム9400形タム9401タンク車 1995年4月30日 大竹駅
タム9400形タム9401タンク車
1995年4月30日 大竹駅
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道
所有者 東洋曹達工業→東ソー
ソーダ商事→ソーダニッカ
日本陸運産業
製造所 日立製作所日本車輌製造三菱重工業
製造年 1970年昭和45年) - 1974年(昭和49年)
製造数 5両
種車 タム9800形(一部)
改造年 1986年(昭和61年)ごろ
改造数 5両
消滅 2005年平成17年)
常備駅 周防富田駅→新南陽駅幌別駅→港北駅、北袖駅
主要諸元
車体色
専用種別 塩酸
化成品分類番号 82
軌間 1,067 mm
全長 9,760 mm
全幅 2,428 mm
全高 3,282 mm
タンク材質 普通鋼一般構造用圧延鋼材
荷重 15 t
実容積 12.9 m3
自重 14.0 t
換算両数 積車 3.0
換算両数 空車 1.4
台車 TR41D-8、TR41E-8
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 5,660 mm
最高速度 75 km/h
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国鉄タム9400形貨車(こくてつタム9400がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍したタンク車私有貨車)である。

概要

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本形式は、塩酸専用の15t 積二軸ボギータンク車として1970年(昭和45年)9月29日から1974年(昭和49年)6月13日にかけて5両(タム9400 - タム9404)が日立製作所日本車輌製造三菱重工業の3社にて製作された。

1986年(昭和61年)ごろタム9800形より5両(タム9800 - タム9804)の専用種別変更(アミノ酸→塩酸)が行われ本形式に編入(タム9405 - タム9409)された。

落成時の所有者は、東洋曹達工業(その後東ソーヘ社名変更)、ソーダ商事(その後ソーダニッカヘ社名変更)、日本陸運産業(現在の日陸)の3社であり、それぞれの常備駅は、山陽本線の周防富田駅(その後1980年(昭和55年)10月1日新南陽駅に改名)、室蘭本線幌別駅京葉臨海鉄道臨海本線北袖駅である。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号82」(腐食性物質、危険性度合1(大))が標記された。

タンク体は普通鋼一般構造用圧延鋼材)製で内面はゴムライニング施工された。荷役方式は、積込口からの上入れ、空気管と液出管を用いた空気圧による上出し方式である。

車体色は黒色、寸法関係は全長は9,760mm、全幅は2,428mm、全高は3,282mm、台車中心間距離は5,660mm、実容積は12.9m3、自重は14.0t、換算両数は積車3.0、空車1.4であり、台車は平軸受・コイルばね式のTR41DまたはTR41E-8であった。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には5両の車籍がJR貨物に継承され、1995年平成7年)度末時点では4両(タム9400、タム9401、タム9403、タム9404)が現存していたが、2005年(平成17年)2月に最後まで在籍した3両(タム9401、タム9403、タム9404)が廃車となり同時に形式消滅となった。

参考文献

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  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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