国鉄タム1700形貨車
国鉄タム1700形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
運輸省 日本国有鉄道 |
所有者 | 島根化学工業、東洋レーヨン、日本軽金属、昭和石油、興国人絹パルプ |
製造所 | 東洋レーヨン |
製造年 | 1948年(昭和23年) - 1949年(昭和24年) |
製造数 | 23両 |
消滅 | 1968年(昭和43年) |
常備駅 | 新崎駅、笠岡駅、安治川口駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 濃硫酸 |
化成品分類番号 | 制定前に形式消滅 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 7,300 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 14 t、15 t |
実容積 | 8.4 m3 |
自重 | 8.3 t - 8.9 t |
換算両数 積車 | 2.4 |
換算両数 空車 | 1.0 |
走り装置 | シュー式 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 3,500 mm |
最高速度 | 65 km/h |
国鉄タム1700形貨車(こくてつタム1700がたかしゃ)は、かつて運輸省、日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
本形式より改造され別形式となったタム1750形についても本項目で解説する。
タム1700形
[編集]タム1700形は濃硫酸専用の14t(タム1700 - タム1715)または15t(タム1716 - タム1722)積タンク車として1948年(昭和23年)9月14日から1949年(昭和24年)11月19日にかけて23両(タム1700 - タム1722)が東洋レーヨン、にて製作された。この23両の内には多数の戦災復旧車が含まれている。
本形式の他に「濃硫酸」又は「濃硫酸及び発煙硫酸」を専用種別とする貨車は、タム400形(418両)、タキ4000形(351両)、タキ5750形(500両)、タキ46000形(71両)等実に21形式が存在した。
1955年(昭和30年)1月18日に1両(タム1714→タム1750)が改造され形式名は新形式であるタム1750形とされた。
落成時の所有者は島根化学工業、東洋レーヨン、日本軽金属、昭和石油、興国人絹パルプの5社であった。
車体色は黒、寸法関係は全長は7,300mm、軸距は3,500mm、実容積は8.4m3、自重は8.3t - 8.9t、換算両数は積車2.4、空車1.0、走り装置はシュー式の二軸車である。
1968年(昭和43年)9月30日に最後まで在籍した19両が廃車となり同時に形式消滅となった。
タム1750形
[編集]国鉄タム1750形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 昭和石油 |
種車 | タム1700形 |
改造所 | 川崎車輛 |
改造年 | 1955年(昭和30年) |
改造数 | 1両 |
消滅 | 1968年(昭和43年) |
常備駅 | 東新潟港駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 濃硫酸 |
化成品分類番号 | 制定前に形式消滅 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 6,250 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 14 t |
実容積 | 8.4 m3 |
自重 | 9.0 t |
換算両数 積車 | 2.4 |
換算両数 空車 | 1.0 |
走り装置 | シュー式 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 3,000 mm |
最高速度 | 65 km/h |
1955年(昭和30年)1月18日にタム1700形1両(タム1714→タム1750)が川崎車輛にて改造され、形式名は新形式であるタム1750形とされた。
所有者は昭和石油であり、その常備駅は信越本線貨物支線の東新潟港駅であった。
車体色は黒、寸法関係は全長は6,250mm、軸距は3,000mm、実容積は8.4m3、自重は9.0t、換算両数は積車2.4、空車1.0であり、走り装置はシュー式の二軸車である。
1968年(昭和43年)9月30日に廃車となり同時に形式消滅となった。
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)