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国鉄タキ23800形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄タキ23800形貨車
国鉄タキ23800形、タキ23818 1997年5月3日
国鉄タキ23800形、タキ23818
1997年5月3日
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所有者 住友ノーガタック日本石油輸送日本陸運産業
製造所 日本車輌製造富士重工業
製造年 1972年(昭和47年) - 1991年(平成3年)
製造数 31両
種車 タキ24400形
改造所 富士重工業
改造年 1989年(平成元年)
改造数 3両
消滅 2008年(平成20年)
常備駅 南四日市駅郡山駅
主要諸元
車体色 銀、、灰
専用種別 ラテックス
化成品分類番号 なし
軌間 1,067 mm
全長 12,430 mm
全幅 2,720 mm
全高 3,845 mm
タンク材質 ステンレス鋼
荷重 35 t
実容積 37.2 m3
自重 17.8 t
換算両数 積車 5.5
換算両数 空車 1.8
台車 TR41C、TR41E-12、TR225
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 8,250 mm
最高速度 75 km/h
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国鉄タキ23800形貨車(こくてつタキ23800がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車タンク車)である。

概要

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本形式は、ラテックス専用の35t 積タンク車として1972年(昭和47年)から1991年(平成3年)にかけて12ロット34両(タキ23800 - タキ23833)が、日本車輌製造富士重工業の2社で製作された。この内3両(タキ23819 - タキ23821)は、1989年(平成元年)にタキ24400形(タキ24400 - タキ24402)から富士重工業にて改造のうえ本形式に編入された。

系列的にはタキ35000形からの派生車4両(タキ23800 - タキ23803)、タキ38000形からの派生車27両(タキ23804 - タキ23818, タキ23822 - タキ23833)、タキ24400形からの改造車の3つに大別でき、更に35系、38系は夫々2つに分けられる。

落成時の所有者は、住友ノーガタック日本石油輸送日本陸運産業の3社であり、その各々の主な常備駅は、三重県南四日市駅予讃線新居浜駅福島県郡山駅鹿島臨海鉄道鹿島臨港線神栖駅である。

1973年(昭和48年)11月6日に住友所有車3両(タキ23800 - タキ23802)が日本石油輸送へ名義変更された。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号が制定されたが、本形式の専用種別であるラテックスは無害・不燃性の物質であるため、化成品分類番号は標記されなかった。

タンク体材質は、ステンレス鋼 (SUS304) 製であり、同じくステンレス鋼製の外板(キセ)を装備している。

荷役方式は、タンク上部の液入管からの上入れ、吐出管を用いた下出し方式である。

全長は12,430mm、全幅は2,720mm、全高は3,845mm、台車中心間距離は8,250mm、実容積は37.2m3、自重は17.8t、換算両数は積車5.5、空車1.8である。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には19両の車籍がJR貨物に継承されたが、2001年(平成13年)度から廃車が始まり、2008年(平成20年)度に最後まで在籍した7両(タキ23827 - タキ23833)が廃車となり同時に形式消滅となった。

年度別製造数

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各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)

  • 昭和47年度 - 3両
    • 日本車輌製造 3両 住友ノーガタック(タキ23800 - タキ23802)
  • 昭和51年度 - 1両
    • 富士重工業 1両 日本石油輸送(タキ23803)
  • 昭和52年度 - 1両
    • 日本車輌製造 1両 日本石油輸送(タキ23804)
  • 昭和54年度 - 9両
    • 富士重工業 3両 日本石油輸送(タキ23805 - タキ23807)
    • 日本車輌製造 4両 日本石油輸送(タキ23808 - タキ23811)
    • 富士重工業 2両 日本石油輸送(タキ23812 - タキ23813)
  • 昭和55年度 - 3両
    • 日本車輌製造 2両 日本石油輸送(タキ23814 - タキ23815)
    • 富士重工業 3両 日本石油輸送(タキ23816 - タキ23818)
  • 平成元年度 - 3両
    • 富士重工業(改造所) 3両 日本陸運産業(タキ24400 - タキ24402→タキ23819 - タキ23821)
  • 平成2年度 - 5両
    • 富士重工業 5両 日本石油輸送(タキ23822 - タキ23826)
  • 平成3年度 - 7両
    • 富士重工業 4両 日本石油輸送(タキ23827 - タキ23830)
    • 日本車輌製造 3両 日本石油輸送(タキ23831 - タキ23833)

参考文献

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  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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