国鉄タキ6300形貨車
国鉄タキ6300形貨車 | |
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タキ6300形、タキ6301 1986年10月25日、高崎操車場 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 東曹産業 |
製造所 | 日本車輌製造 |
製造年 | 1961年(昭和36年) - 1962年(昭和37年) |
製造数 | 2両 |
消滅 | 1988年(昭和63年) |
常備駅 | 中条駅→酒田港駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 硅酸ソーダ液 |
化成品分類番号 | なし |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 13,000 mm |
全幅 | 2,300 mm |
全高 | 3,650 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 35 t |
実容積 | 24.3 0m3 - 25.0 m3 |
自重 | 16.0 t - 17.0 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 1.8 |
台車 | TR41C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 8,900 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ6300形貨車(こくてつタキ6300がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
本形式と同一の専用種別であるタキ9100形、タキ9150形についても本項目で解説する。
タキ6300形
[編集]タキ6300形は、硅酸ソーダ液専用の35t 積タンク車として1961年(昭和36年)5月4日に1両(タキ6300)、1962年(昭和37年)9月3日に1両(タキ6301)がそれぞれ日本車輌製造にて製作された。
本形式の他に硅酸ソーダ液を専用種別とする形式にはタキ9100形(後記)、タキ9150形(後記)の2形式が存在した。
所有者は東曹産業でありその常備駅は、羽越本線の中条駅であった。
タンク体材質は一般構造用圧延鋼材(SS41)であり高さのあるドームが特徴である。
車体色は黒色、寸法関係は全長は13,000mm、全幅は2,300mm、全高は3,650mm、台車中心間距離は8,900mm、実容積は24.3 - 25.0m3、自重は16.0 - 17.0t、換算両数は積車5.0、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には車籍がJR貨物に継承されたが、1988年(昭和63年)8月24日に2両一緒に廃車となり同時に形式消滅となった。
タキ9100形
[編集]国鉄タキ9100形貨車 | |
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タキ9100形、コタキ9100 1986年4月26日、郡山駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 日本化学工業 |
製造所 | 造機車輌 |
製造年 | 1961年(昭和36年) |
製造数 | 1両 |
消滅 | 1986年(昭和61年) |
常備駅 | 郡山駅→越中島駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 銀(ステンレス鋼地色)→黒 |
専用種別 | 硅酸ソーダ液 |
化成品分類番号 | なし |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 9,800 mm |
全幅 | 2,350 mm |
全高 | 3,880 mm |
タンク材質 | ステンレス鋼 |
荷重 | 30 t |
実容積 | 21.0 m3 |
自重 | 14.7 t |
換算両数 積車 | 4.5 |
換算両数 空車 | 1.6 |
台車 | TR41C→TR41D |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 5,700 mm |
最高速度 | 75 km/h |
タキ9100形は1961年(昭和36年)11月13日に1両(コタキ9100)が造機車輌にて製作された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
所有者は日本化学工業でありその常備駅は、福島県の郡山駅であった。
荷役方式は、タンク上部の液入管からの上入れ、吐出管による下出し方式である。
車体色は銀色(ステンレス鋼地色)であったがその後黒色に塗装された。寸法関係は全長は9,800mm、全幅は2,350mm、全高は3,880mm、台車中心間距離は5,700mm、実容積は21.0m3、自重は14.7t、換算両数は積車4.5、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであったがその後TR41Dに改造された。
1986年(昭和61年)4月30日に廃車となり同時に形式消滅となった。
タキ9150形
[編集]国鉄タキ9150形貨車 | |
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タキ9150形、コタキ9150 1986年4月26日、郡山駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 日本化学工業、東曹産業 |
製造所 | 造機車輌 |
製造年 | 1963年(昭和38年) |
製造数 | 1両 |
種車 | タキ2800形 |
改造年 | 1963年(昭和38年) |
改造数 | 1両 |
消滅 | 1988年(昭和63年) |
常備駅 | 郡山駅、越中島駅、中条駅、酒田港駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 硅酸ソーダ液 |
化成品分類番号 | なし |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 9,700 mm |
タンク材質 | ステンレス鋼 |
荷重 | 30 t |
実容積 | 21.5 m3 |
自重 | 15.0 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 1.6 |
台車 | TR24→TR41D |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 5,700 mm |
最高速度 | 75 km/h |
タキ9150形は1963年(昭和38年)2月4日に1両(コタキ9150)が造機車輌にて製作された。同日タキ2800形より1両(タキ2909)の専用種別が硅酸ソーダ液に変更されタキ9150形(コタキ9151)に編入された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
所有者はコタキ9150が日本化学工業、コタキ9151が東曹産業でありそれぞれの常備駅は、福島県の郡山駅、新潟県の中条駅であった。
コタキ9150とコタキ9151の外観は大きく異なる。コタキ9151は厚さ50mmの牛毛フェルト断熱材を巻き薄鋼板製のキセ(外板)が装備された。また荷役の為の液出管と空気加圧管はS字管も装備していた。
車体色は黒色、寸法関係は全長は9,700mm、台車中心間距離は5,700mm、実容積は21.5m3、自重は15.0t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであったがその後TR41Dに改造された。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には車籍がJR貨物に継承されたが、1988年(昭和63年)8月24日に最後まで在籍したコタキ9151が廃車となり同時に形式消滅となった。
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)