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国鉄タム1700形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄タム1750形貨車から転送)
国鉄タム1700形貨車
基本情報
車種 タンク車
運用者 運輸省
日本国有鉄道
所有者 島根化学工業東洋レーヨン日本軽金属昭和石油興国人絹パルプ
製造所 東洋レーヨン
製造年 1948年(昭和23年) - 1949年(昭和24年)
製造数 23両
消滅 1968年(昭和43年)
常備駅 新崎駅笠岡駅安治川口駅
主要諸元
車体色
専用種別 濃硫酸
化成品分類番号 制定前に形式消滅
軌間 1,067 mm
全長 7,300 mm
タンク材質 普通鋼一般構造用圧延鋼材
荷重 14 t、15 t
実容積 8.4 m3
自重 8.3 t - 8.9 t
換算両数 積車 2.4
換算両数 空車 1.0
走り装置 シュー式
車輪径 860 mm
軸距 3,500 mm
最高速度 65 km/h
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国鉄タム1700形貨車(こくてつタム1700がたかしゃ)は、かつて運輸省日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車タンク車)である。

本形式より改造され別形式となったタム1750形についても本項目で解説する。

タム1700形

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タム1700形は濃硫酸専用の14t(タム1700 - タム1715)または15t(タム1716 - タム1722)積タンク車として1948年(昭和23年)9月14日から1949年(昭和24年)11月19日にかけて23両(タム1700 - タム1722)が東洋レーヨン、にて製作された。この23両の内には多数の戦災復旧車が含まれている。

本形式の他に「濃硫酸」又は「濃硫酸及び発煙硫酸」を専用種別とする貨車は、タム400形(418両)、タキ4000形(351両)、タキ5750形(500両)、タキ46000形(71両)等実に21形式が存在した。

1955年(昭和30年)1月18日に1両(タム1714→タム1750)が改造され形式名は新形式であるタム1750形とされた。

落成時の所有者島根化学工業東洋レーヨン日本軽金属昭和石油興国人絹パルプの5社であった。

車体色は、寸法関係は全長は7,300mm、軸距は3,500mm、実容積は8.4m3、自重は8.3t - 8.9t、換算両数は積車2.4、空車1.0、走り装置はシュー式の二軸車である。

1968年(昭和43年)9月30日に最後まで在籍した19両が廃車となり同時に形式消滅となった。

タム1750形

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国鉄タム1750形貨車
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
所有者 昭和石油
種車 タム1700形
改造所 川崎車輛
改造年 1955年(昭和30年)
改造数 1両
消滅 1968年(昭和43年)
常備駅 東新潟港駅
主要諸元
車体色
専用種別 濃硫酸
化成品分類番号 制定前に形式消滅
軌間 1,067 mm
全長 6,250 mm
タンク材質 普通鋼(一般構造用圧延鋼材)
荷重 14 t
実容積 8.4 m3
自重 9.0 t
換算両数 積車 2.4
換算両数 空車 1.0
走り装置 シュー式
車輪径 860 mm
軸距 3,000 mm
最高速度 65 km/h
テンプレートを表示

1955年(昭和30年)1月18日にタム1700形1両(タム1714→タム1750)が川崎車輛にて改造され、形式名は新形式であるタム1750形とされた。

所有者は昭和石油であり、その常備駅は信越本線貨物支線の東新潟港駅であった。

車体色は黒、寸法関係は全長は6,250mm、軸距は3,000mm、実容積は8.4m3、自重は9.0t、換算両数は積車2.4、空車1.0であり、走り装置はシュー式の二軸車である。

1968年(昭和43年)9月30日に廃車となり同時に形式消滅となった。

参考文献

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  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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