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「国鉄タサ1000形貨車」の版間の差分

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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[国鉄・JRの車両形式一覧]]
* [[国鉄の車両形式一覧]]


{{日本国有鉄道のタンク車}}
{{日本国有鉄道のタンク車}}

2022年1月22日 (土) 09:39時点における最新版

国鉄タサ1000形貨車
基本情報
車種 タンク車
運用者 鉄道省
日本国有鉄道
日本貨物鉄道
所有者 日本足袋日本製鐵三井化学工業、明和産業
製造所 日本車輌製造新潟鐵工所
製造年 1929年(昭和4年) - 1942年(昭和17年)
製造数 13両
消滅 1989年(平成元年)
常備駅 上戸畑駅、西八幡駅大牟田駅
主要諸元
車体色
専用種別 ベンゾール
化成品分類番号 31
軌間 1,067 mm
全長 9,400 mm
全幅 2,590 mm
全高 3,768 mm
タンク材質 普通鋼一般構造用圧延鋼材
荷重 20 t
実容積 23.7 m3 - 25.7 m3
自重 15.6 t - 19.8 t
換算両数 積車 3.5
換算両数 空車 1.2
台車 TR20、TR41D
車輪径 860 mm
軸距 1,750 mm、1,650 mm
台車中心間距離 5,000 mm - 6,350 mm
最高速度 75 km/h
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国鉄タサ1000形貨車(こくてつタサ1000がたかしゃ)は、かつて鉄道省日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車タンク車)である。

本形式と同じ専用種別である国鉄タキ200形貨車 (初代)についても本項目で解説する。

タサ1000形

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タサ1000形は、ベンゾール又は石油類専用の20t 積タンク車として1929年(昭和4年)3月19日から1942年(昭和17年)8月24日にかけて11両(タサ1000 - タサ1010)が日本車輌製造新潟鐵工所にて製作された。その後1948年(昭和23年)10月13日に2両がタサ3000形タサ3080 - タサ3081→タサ1011 - タサ1012)から改造編入(専用種別変更編入)された。この2両は、1944年(昭和19年)1月19日に同じく新潟鐵工所にて製作された車である。

記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タサ」と標記する。

本形式の他にベンゾール専用種別とする形式は、タ1000形(48両)、タム3200形(5両)、タム3250形(83両)、タム23250形(15両)、タサ1050形(2両)、タサ1100形(6両)、タサ4400形(1両)、タキ200形(初代)(1両、後述)、タキ850形(1両)、タキ900形(2両)、タキ950形(2両)、タキ1800形(65両)、タキ4150形(1両)、タキ6450形(3両)、タキ14400形(11両)の15形式が存在した。

落成時の所有者は、日本足袋日本製鐵三井化学工業、明和産業の4社であった。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。

タンク体は普通鋼一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製である。

荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、液出管からの下出し式である。

塗装は黒色、寸法関係は全長は9,400mm、全幅は2,590mm、全高は3,768mm、台車中心間距離は5,000mm - 6,350mm、実容積は23.7m3 - 25.7m3、自重は15.6t - 19.8t、換算両数は積車3.5、空車1.2であり台車はアーチバー式のTR20である。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には1両(タサ1009)の車籍がJR貨物に継承されたが、1989年(平成元年)3月に廃車となり同時に形式消滅となった。

年度別製造数

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各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(改造による編入車は改造会社。所有者は落成時の社名。)

  • 昭和3年度 - 1両
    • 日本車輌製造 1両 日本足袋(タサ1000)
  • 昭和11年度 - 5両
    • 新潟鐵工所 5両 日本製鐵(タサ1001 - タサ1005)
  • 昭和15年度 - 3両
    • 日本車輌製造 3両 日本製鐵(タサ1006 - タサ1008)
  • 昭和17年度 - 2両
    • 新潟鐵工所 2両 三井化学工業(タサ1009 - タサ1010)
  • 昭和23年度 - 2両
    • (新潟鐵工所) 2両 明和産業(タサ3080 - タサ3081→タサ1011 - タサ1012)

タキ200形(初代)

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国鉄タキ200形貨車(初代)
基本情報
車種 タンク車
運用者 鉄道省
所有者 三井鉱山
製造所 新潟鐵工所
製造年 1930年(昭和5年)
製造数 1両
消滅 1938年(昭和13年)
常備駅 大牟田駅
主要諸元
車体色
専用種別 ベンゾール→なし
化成品分類番号 制定前に形式消滅
軌間 1,067 mm
全長 10,400 mm
全幅 2,400 mm
全高 3,810 mm
タンク材質 普通鋼(一般構造用圧延鋼材)
荷重 25 t
実容積 29.6 m3
自重 20 t
換算両数 積車 4.5
換算両数 空車 2.0
台車 TR20
車輪径 860 mm
軸距 1,750 mm
台車中心間距離 6,400 mm
最高速度 75 km/h
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タキ200形は、ベンゾール専用の25t 積タンク車として1930年(昭和5年)3月11日に1両(タキ200)が新潟鐵工所にて製作された。

所有者は、三井鉱山でありその常備駅は鹿児島本線大牟田駅であった。

1930年(昭和5年)7月に専用種別が「なし」に変更された。

タンク体は普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製であり、リベット構造であった。

荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、液出管からの下出し式である。

塗装は黒色、寸法関係は全長は10,400mm、全幅は2,400mm、全高は3,810mm、台車中心間距離は6,400mm、実容積は29.6m3、自重は20t、台車はアーチバー式のTR20である。

1938年(昭和13年)4月18日に廃車となり同時に形式消滅となった。

参考文献

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  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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