国鉄タキ1800形貨車
国鉄タキ1800形貨車 | |
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タキ1800形、タキ1862 1993年2月12日、安治川口駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 富士製鐵、八幡製鐵、三井化学工業→三井東圧化学、タール製品取扱業協同組合、本州化学工業、宇部興産、三菱化成工業、関東タール製品、三菱商事、八幡化学工業、三菱石油、北一産業、安宅産業→伊藤忠商事、関西タール製品→大阪ガスケミカル |
製造所 | 三菱重工業、飯野重工業、日本車輌製造、新潟鐵工所、帝國車輛工業、富士車輌、近畿車輛、富士重工業 |
製造年 | 1952年(昭和27年)-1964年(昭和39年) |
製造数 | 65両 |
消滅 | 2002年(平成14年) |
常備駅 | 安治川口駅、東室蘭駅、勿来駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | ベンゾール |
化成品分類番号 | 燃31 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 12,800 mm |
全幅 | 2,506 mm |
全高 | 3,850 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 30 t |
実容積 | 34.1m3 - 35.3 m3 |
自重 | 18.2 t - 22.0 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 2.0 |
台車 | TR41C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 9,500 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ1800形貨車(こくてつタキ1800がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
本形式と同じ専用種別であるタサ1050形についても本項目で解説する。
タキ1800形
[編集]タキ1800形は、ベンゾール専用の30t 積タンク車として1952年(昭和27年)5月14日から1964年(昭和39年)7月17日にかけて65両(タキ1800 - タキ1811、タキ1814 - タキ1866)が三菱重工業、飯野重工業、日本車輌製造、新潟鐵工所、帝國車輛工業、富士車輌、近畿車輛、富士重工業の8社にて製作された。タキ1812 - タキ1813は最初から空番である[1]。
本形式の他にベンゾール専用種別とする形式は、タ1000形(48両)、タム3200形(5両)、タム3250形(83両)、タム23250形(15両)、タサ1000形(13両)、タサ1050形(2両、後述)、タサ1100形(6両)、タサ4400形(1両)、タキ200形(初代)(1両)、タキ850形(1両)、タキ900形(2両)、タキ950形(2両)、タキ4150形(1両)、タキ6450形(3両)、タキ14400形(11両)の15形式が存在した。
落成時の所有者は、富士製鐵、八幡製鐵、三井化学工業(その後三井東圧化学へ社名変更)、タール製品取扱業協同組合、本州化学工業、宇部興産、三菱化成工業、関東タール製品、三菱商事、八幡化学工業、三菱石油、北一産業、安宅産業(その後伊藤忠商事へ社名変更)、関西タール製品(その後大阪ガスケミカルへ社名変更)の14社である。
ドーム付き直円筒型のタンク体は、普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製で、荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、吐出管からの下出し式である[1]。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。
塗装は黒色、寸法関係は全長は12,800mm、全幅は2,506mm、全高は3,850mm、台車間距離は9,500mm、実容積は34.1m3 - 35.3m3、自重は18.2t - 22.0t、換算両数は積車5.0、空車2.0であり台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には15両の車籍がJR貨物に継承された[2]が、最後まで在籍した1両(タキ1843)が2002年(平成14年)3月に廃車となり同時に形式消滅となった[3]。
タサ1050形
[編集]国鉄タサ1050形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 八幡製鐵→八幡化学工業→新日本製鉄化学工業 |
製造所 | 飯野重工業 |
製造年 | 1955年(昭和30年) |
製造数 | 2両 |
消滅 | 1984年(昭和59年) |
常備駅 | 西八幡駅→上戸畑駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | ベンゾール |
化成品分類番号 | 燃31 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 9,600 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 20 t |
実容積 | 23.2 m3 |
自重 | 15.8 t |
換算両数 積車 | 4.0 |
換算両数 空車 | 1.6 |
台車 | TR41 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 5,500 mm |
最高速度 | 75 km/h |
タサ1050形は、ベンゾール専用の20 t 積タンク車として1955年(昭和30年)10月27日に2両(コタサ1050 - コタサ1051)が飯野重工業の1社のみにて製作された。記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタサ」と標記する。
落成時の所有者は、八幡製鐵の1社のみである。その後所有者は、八幡化学工業、新日本製鉄化学工業と変遷した。
ドーム付き直円筒型のタンク体は、普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製で、荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、吐出管からの下出し式である。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。
塗装は黒色、寸法関係は全長は9,600mm、台車間距離は5,500mm、実容積は23.2m3、自重は15.8t、換算両数は積車4.0、空車1.6であり台車はベッテンドルフ式のTR41である。
1984年(昭和59年)12月28日に2両そろって廃車となり同時に形式消滅となった。
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
脚注
[編集]- ^ a b 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3 p.59
- ^ 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3 p.362
- ^ 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3 p.365