「国鉄タキ900形貨車」の版間の差分
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2022年1月22日 (土) 09:39時点における版
国鉄タキ900形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 日本製鐵→富士製鐵→新日本製鐵 |
製造所 | 日本鋼管 |
製造年 | 1949年(昭和24年) |
製造数 | 2両 |
消滅 | 1976年(昭和51年) |
常備駅 | 東室蘭駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | ベンゾール |
化成品分類番号 | 制定前に形式消滅 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 13,400 mm |
全幅 | 2,220 mm |
全高 | 3,673 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 28 t |
実容積 | 32.5 m3 |
自重 | 22.5 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 2.0 |
台車 | TR20 |
車輪径 | 860 mm |
台車中心間距離 | 9,300 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ900形貨車(こくてつタキ900がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
本形式と同じ専用種別であるタキ850形についても本項目で解説する。
タキ900形
タキ900形は、ベンゾール専用の28t 積タンク車として1949年(昭和24年)12月28日に2両(タキ900 - タキ901)が日本鋼管1社にて製作された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
本形式の他にベンゾール専用種別とする形式は、タ1000形(48両)、タム3200形(5両)、タム3250形(83両)、タム23250形(15両)、タサ1000形(13両)、タサ1050形(2両)、タサ1100形(6両)、タサ4400形(1両)、タキ200形(初代)(1両)、タキ850形(1両、後述)、タキ950形(2両)、タキ1800形(65両)、タキ4150形(1両)、タキ6450形(3両)、タキ14400形(11両)の15形式が存在した。
落成時の所有者は、日本製鐵1社のみでありその常備駅は室蘭本線の東室蘭駅であった。1950年(昭和25年)7月20日に富士製鐵へ、更に1970年(昭和45年)7月24日に新日本製鐵へ名義変更した。
タンク体は普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製であり、蒸気加熱管を装備している。
荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、液出管からの下出し式である。
塗装は黒色、寸法関係は全長は13,400mm、全幅は2,220mm、全高は3,673mm、台車中心間距離は9,300mm、実容積は32.5m3、自重は22.5t、換算両数は積車5.0、空車2.0であり台車はアーチバー式のTR20である。
1976年(昭和51年)4月19日に2両そろって廃車となり同時に形式消滅となった。
タキ850形
国鉄タキ850形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 三井化学工業→三井東圧化学 |
製造所 | 若松車輌 |
製造年 | 1953年(昭和28年) |
製造数 | 1両 |
消滅 | 1977年(昭和52年) |
常備駅 | 大牟田駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | ベンゾール |
化成品分類番号 | 制定前に形式消滅 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 10,800 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 25 t |
実容積 | 29.0 m3 |
自重 | 19.2 t |
換算両数 積車 | 4.5 |
換算両数 空車 | 2.0 |
台車 | TR20→TR41D |
車輪径 | 860 mm |
台車中心間距離 | 6,780 mm |
最高速度 | 75 km/h |
タキ850形は、ベンゾール専用の25t 積タンク車として1953年(昭和28年)6月30日に1両(コタキ850)が若松車輌にて製作された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
所有者は、三井化学工業(その後三井化学へ社名変更)でありその常備駅は鹿児島本線の大牟田駅であった。1968年(昭和43年)10月21日に三井東圧化学(現在の三井化学)へ名義変更した。
タンク体は普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製であり、蒸気加熱管を装備している。
荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、液出管からの下出し式である。
塗装は黒色、寸法関係は全長は10,800mm、台車中心間距離は6,780mm、実容積は29.0m3、自重は19.2t、換算両数は積車4.5、空車2.0であり台車はアーチバー式のTR20である。
1977年(昭和52年)12月5日に廃車となり同時に形式消滅となった。
参考文献
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)