コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「国鉄タキ22700形貨車」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
複数の問題
Cewbot (会話 | 投稿記録)
 
72行目: 72行目:


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[国鉄・JRの車両形式一覧]]
* [[国鉄の車両形式一覧]]


{{日本国有鉄道のタンク車}}
{{日本国有鉄道のタンク車}}

2022年1月22日 (土) 09:29時点における最新版

国鉄タキ22700形貨車
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所有者 日本石油輸送
製造所 川崎重工業
製造年 1971年(昭和46年) - 1972年(昭和47年)
製造数 10両
消滅 1988年(昭和63年)
常備駅 郡山駅
主要諸元
車体色
専用種別 カセイソーダ
化成品分類番号 81
軌間 1,067 mm
全長 11,100 mm
全幅 2,604 mm
全高 3,710 mm
タンク材質 耐候性高張力鋼
荷重 35 t
実容積 26.9 m3
自重 16.7 t
換算両数 積車 5.0
換算両数 空車 1.6
台車 TR41C
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 7,000 mm
最高速度 75 km/h
テンプレートを表示

国鉄タキ22700形貨車(こくてつタキ22700がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車タンク車)である。

概要

[編集]

本形式は、カセイソーダ液専用の35t 積タンク車として1971年(昭和46年)12月28日に4両(タキ22700 - タキ22703)、1972年(昭和47年)1月20日に3両(タキ22704 - タキ22706)、同年2月1日に3両(タキ22707 - タキ22709)の合計10両が、川崎重工業の1社のみで製作された。

記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タキ」と標記する。

本形式の他にカセイソーダ液を専用種別とする貨車はタム900形(130両)、タキ1400形(104両)、タキ2600形(523両)、タキ7750形(289両)等実に29形式が存在した。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号81」(侵食性の物質、腐食性物質、危険性度合2(中))が標記された。

所有者は、日本石油輸送の1社のみでありその常備駅は福島県郡山駅であった。

荷役方式は、タンク上部のマンホールからの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式であり、両管はS字管を装備している。

タンク体は耐候性高張力鋼製のタンクに、保冷のための厚さ60mmのグラスウール断熱材を巻き、薄鋼板製のキセ(外板)が設置された。

車体色は黒色、寸法関係は全長は11,100mm、全幅は2,604mm、全高は3,710mm、台車中心間距離は7,000mm、実容積は26.9m3、自重は16.7t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車がJR貨物に継承されたが、1988年(昭和63年)6月に全車が一斉に廃車となり同時に形式消滅となった。

参考文献

[編集]
  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

[編集]