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2022年1月22日 (土) 09:21時点における最新版
国鉄タキ12200形貨車 | |
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タキ12200形コタキ12204、 1988年9月17日 高崎操駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 小野田セメント、日立セメント、チチブセメント、電気化学工業、大阪セメント |
製造所 | 富士重工業 |
製造年 | 1968年(昭和43年) - 1981年(昭和56年) |
常備駅 | 三ヶ尻駅、青海駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | セメント |
化成品分類番号 | なし |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 10,800 mm |
全幅 | 2,536 mm |
全高 | 3,650 mm |
タンク材質 | 耐候性高張力鋼 |
荷重 | 40 t |
実容積 | 34.2 m3 |
自重 | 13.9 t |
換算両数 積車 | 5.5 |
換算両数 空車 | 1.4 |
台車 | TR41C・TR41G・TR41E-13・TR213C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 7,100 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ12200形貨車(こくてつタキ12200がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)および1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍したタンク車である。
概要
[編集]本形式はセメント輸送用として1968年(昭和43年)から1981年(昭和56年)にかけて富士重工業にて16ロット134両(コタキ12200 - コタキ12299、コタキ12700 - コタキ12733)が製作された40 t積の私有貨車である。記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
40t積セメント専用車のメーカー間開発競争のなかで富士重工業が独自に開発した形式で、軽量化のため側梁を省略した台枠をタンク体と一体化したフレームレス構造を採用したのが大きな特徴である。対抗形式である川崎車輛のタキ1900形や日立製作所のタキ19000形、東洋工機のホキ5700形と異なりタンク断面が円筒で日本車輌製造のタキ11500形と同様に圧力容器にすることも可能であったことから、試作段階では圧送荷役が考慮され安全弁を持っていたが、量産車はエアスライド式専用車になった。
本形式の製造は開発経緯の関係から富士重工業1社のみで行われ、小野田セメント、日立セメント、チチブセメント、電気化学工業、大阪セメントの合計5社が所有した。
本形式の内5両(コタキ12729 - コタキ12733)は1985年(昭和60年)9月13日に廃車となり、秩父鉄道を経て東武鉄道に移籍したが、1991年(平成3年)にJR貨物の車両として車籍編入された。
全長は10,800 mm、全幅は2,536 mm、全高は3,650 mm、台車中心間距離は7,100 mm、タンク実容積は34.2 m3、自重は13.9 t、換算両数は積車5.5、空車1.4であり、台車はコタキ12241までがはベッテンドルフ式のTR41C、コタキ12242 - コタキ12280がTR41G、コタキ12281 - コタキ12299、コタキ12700 - コタキ12728が平軸受・コイルばね式のTR41E-13、コタキ12729以降がTR213Cである。
年度別製造数
[編集]各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
- 昭和43年度 - 1両
- 富士重工業 1両 日立セメント(コタキ12201)
- 昭和44年度 - 1両
- 富士重工業 1両 小野田セメント(コタキ12200)
- 昭和46年度 - 15両
- 富士重工業 10両 チチブセメント(コタキ12202 - コタキ12211)
- 富士重工業 5両 小野田セメント(コタキ12212 -コ タキ12216)
- 昭和47年度 - 25両
- 富士重工業 10両 チチブセメント(コタキ12217 - コタキ12226)
- 富士重工業 7両 電気化学工業(コタキ12227 - コタキ12233)
- 富士重工業 8両 小野田セメント(コタキ12234 - コタキ12241)
- 昭和48年度 - 60両
- 富士重工業 10両 電気化学工業(コタキ12242 - コタキ12251)
- 富士重工業 6両 小野田セメント(コタキ12252 - コタキ12257)
- 富士重工業 3両 小野田セメント(コタキ12258 - コタキ12260)
- 富士重工業 20両 チチブセメント(コタキ12261 - コタキ12280)
- 富士重工業 11両 大阪セメント(コタキ12281 - コタキ12291)
- 富士重工業 10両 電気化学工業(コタキ12292 - コタキ12299、コタキ12700 - コタキ12701)
- 昭和49年度 - 27両
- 富士重工業 7両 電気化学工業(コタキ12702 - コタキ12708)
- 富士重工業 20両 電気化学工業(コタキ12709 - コタキ12728)
- 昭和56年度 - 5両
- 富士重工業 5両 日立セメント(コタキ12729 - コタキ12733)
参考文献
[編集]- 鉄道公報
- 吉岡心平『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)