「国鉄タム3200形貨車」の版間の差分
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2022年1月22日 (土) 09:43時点における最新版
国鉄タム3200形貨車 | |
---|---|
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 日本陸運産業、三油興業、安宅産業、タール製品取扱業協同組合 |
製造所 | 関東車両、東洋レーヨン |
製造年 | 1949年(昭和24年) - 1950年(昭和25年) |
製造数 | 5両 |
消滅 | 1980年(昭和55年) |
常備駅 | 羽犬塚駅、東室蘭駅、上戸畑駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | ベンゾール |
化成品分類番号 | なし |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 7,850 mm |
全幅 | 2,338 mm |
全高 | 3,863 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 15 t |
実容積 | 15.5 m3- 21.0 m3 |
自重 | 10.4 t - 11.3 t |
換算両数 積車 | 2.6 |
換算両数 空車 | 1.2 |
走り装置 | 一段リンク式→二段リンク式 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 3,900 mm - 4,600 mm |
最高速度 | 65 km/h→75 km/h |
国鉄タム3200形貨車(こくてつタム3200がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]本形式は、ベンゾール専用の15t積タンク車として1949年(昭和24年)5月31日から1950年(昭和25年)3月9日にかけて5両(タム3200 - タム3204)が関東車両、東洋レーヨンにて製造された。
本形式の他にベンゾール専用種別とする形式は、タ1000形(48両)、タム3250形(83両)、タム23250形(15両)、タサ1000形(13両)、タサ1050形(2両)、タサ1100形(6両)、タサ4400形(1両)、タキ200形(初代)(1両)、タキ850形(1両)、タキ900形(2両)、タキ950形(2両)、タキ1800形(65両)、タキ4150形(1両)、タキ6450形(3両)、タキ14400形(11両)の15形式が存在した。
落成時の所有者は、日本陸運産業、三油興業、安宅産業、タール製品取扱業協同組合の4社であった。
貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、大半の車輌の軸ばね支持方式が二段リンク式に改造され、最高運転速度は65km/hから75km/hへ引き上げられた。
塗色は、黒であり、全長は7,850mm、全幅は2,338mm、全高は3,863mm、軸距は3,900mm - 4,600mm、実容積は15.5m3 - 21.0m3、自重は10.4t - 11.3t、換算両数は積車2.6、空車1.2、車軸は12t長軸であった。
1980年(昭和55年)4月23日に最後まで在籍した1両(タム3204)が廃車となり同時に形式消滅となった。
参考文献
[編集]- 『レイルマガジン』通巻140号(1995年5月・ネコ・パブリッシング)
- 吉岡心平「私有貨車セミナー」 pp. 74-77
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)