「国鉄タキ18700形貨車」の版間の差分
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2022年1月22日 (土) 09:30時点における版
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国鉄タキ18700形貨車 | |
---|---|
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 協和醱酵工業→内外輸送→ダイセル化学工業、日本石油輸送 |
製造所 | 日本車輌製造、富士重工業 |
製造年 | 1970年(昭和45年) - 1976年(昭和51年) |
製造数 | 5両 |
常備駅 | 新井駅、郡山駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒、銀色 |
専用種別 | 酢酸及び無水酢酸 |
化成品分類番号 | 燃侵38 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 11,800 mm |
全幅 | 2,720 mm |
全高 | 3,845 mm |
タンク材質 | ステンレス鋼 |
荷重 | 35 t |
実容積 | 34.3 m3 |
自重 | 17.9 t |
換算両数 積車 | 5.5 |
換算両数 空車 | 1.8 |
台車 | TR41C、TR225-1 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 7,620 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ18700形貨車(こくてつタキ18700がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍している私有貨車(タンク車)である。
概要
本形式は、酢酸及び無水酢酸専用の35t 積タンク車として1970年(昭和45年)6月24日から1976年(昭和51年)11月2日にかけて3ロット5両(コタキ18700 - コタキ18704)が、日本車輌製造、富士重工業の2社で製作された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
本形式の他に酢酸を専用種別とする形式には、タ3100形(26両)、タム2400形(7両)、タサ5200形(5両)、タキ3700形(76両)の4形式が存在した。
落成時の所有者は、協和醱酵工業(現、協和発酵キリン)、内外輸送、日本石油輸送の3社であった。
1970年(昭和45年)10月13日に、協和発酵工業所有車2両(コタキ18700 - コタキ18701)は内外輸送へ名義変更された。
1979年(昭和54年)11月20日から1983年(昭和58年)12月21日にかけて、内外輸送所有車3両(コタキ18700 - コタキ18702)はダイセル化学工業へ名義変更された。
35系に属するステンレス鋼製のタンク体に、厚さ100mmのウレタン又はグラスウールの断熱材を巻き、薄鋼板製又はステンレス鋼板製のキセ(外板)、加熱管が設置された。
荷役方式はマンホール又は液入れ管からの上入れ、空気管と液出管を用いた空気圧による上出し方式である。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃侵38」(燃焼性の物質、侵食性の物質、引火性液体、腐食性のあるもの)が標記された。
全長は11,800mm、全幅は2,720mm、全高は3,845mm、台車中心間距離は7,620mm、実容積は34.3m3、自重は17.9t、換算両数は積車5.5、空車1.8である。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車がJR貨物に継承され、2010年(平成22年)4月1日現在3両が在籍している。[1]
年度別製造数
各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
- 昭和45年度 - 2両
- 日本車輌製造 2両 協和発酵工業(コタキ18700 - コタキ18701)
- 昭和51年度 - 3両
- 富士重工業 1両 内外輸送(コタキ18702)
- 富士重工業 2両 日本石油輸送(コタキ18703 - コタキ18704)
脚注
- ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』No.840 増刊 鉄道車両年鑑 p.107
参考文献
- 植松昌「酢酸・無水酢酸タンク車」、『鉄道ピクトリアル』 No. 606、1995年6月
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)