「国鉄タサ1形貨車」の版間の差分
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2020年6月29日 (月) 14:00時点における版
国鉄タサ1形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
鉄道省 日本国有鉄道 |
所有者 | 日本石油、鉄道省、海軍燃料廠、旭石油、ライジングサン石油、中野興業、小倉石油、寶田石油、三菱商事、日本陸運産業株式会社 |
種車 | ア27000形、ア27200形、ア27300形、ア27320形、ア27380形、ア27500形、ア27550形 |
改造年 | 1928年(昭和3年)- 1947年(昭和22年) |
改造数 | 208両 |
消滅 | 不明 |
常備駅 | 遊佐駅、下松駅、柏崎駅、船川港駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | なし、石油類、ガソリン |
化成品分類番号 | 制定以前に形式消滅 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 9,450 mm |
全幅 | 2,589 mm |
全高 | 3,708 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 19 t、20 t |
実容積 | 25.5 m3 |
自重 | 11.0 t |
換算両数 積車 | 3.0 |
換算両数 空車 | 1.0 |
走り装置 | 一段リンク式(三軸車) |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 2,743 mm+2,743 mm |
最高速度 | 65 km/h |
国鉄タサ1形貨車(こくてつタサ1がたかしゃ)は、かつて鉄道省及び1949年(昭和24年)6月1日以降は日本国有鉄道(国鉄)に在籍したタンク車である。
タサ1形
タサ1形は、1928年(昭和3年)の車両称号規程改正によりア27000形(ア27000 - ア27099→タサ1 - タサ100)、ア27200形(ア27200 - ア27244→タサ101 - タサ145)、ア27300形(ア27300 - ア27303→タサ146 - タサ149)、ア27320形(ア27320 - ア27354→タサ150 - タサ184)、ア27380形(ア27380 - ア27384→タサ185 - タサ189)、ア27500形(ア27503 - ア27505、ア27509 - ア27514→タサ190 - タサ198)、ア27550形(ア27550、ア27552 ア27558 ア27559、ア27563→タサ199 - タサ203)の合計203両(タサ1 - タサ203)を改番し誕生した形式である。203両の内45両(タサ101 - タサ145)は鉄道省(その後国鉄)所有車でありその後民間会社へ払い下げとなり私有貨車となった車も存在した。
タサ1形となった後も1947年(昭和22年)4月24日までに合計2ロット5両(タサ204 - タサ208)の増備が行われた。この5両も全て他形式からの改造車であった。
ア27320形は積載荷重が19t車と20t車に混在する形式であったが、全車がタサ1形に附番されてしまった。1930年(昭和5年)12月2日に9両(タサ150 - タサ152、タサ154、タサ163、タサ174 - タサ177→タラ100 - タラ108)、1931年(昭和6年)2月12日に22両(タサ84 - タサ100、タサ199 - タサ203→タラ109 - タラ130)の19t車が新形式であるタラ100形に再附番され混在問題は解消された。以上合計31両(タラ100 - タラ130)がタラ100形として在籍したが、その後25両(タラ106 - タラ130)がタサ1形に復元され旧番号へ復帰した。残る6両の内最後まで在籍した1両(タラ105)が1968年(昭和43年)7月23日に廃車となり同時に形式消滅となった。
落成時の所有者は、日本石油、鉄道省、海軍燃料廠、旭石油、ライジングサン石油、中野興業、小倉石油、寶田石油、三菱商事、日本陸運産業株式会社の8社2組織であった。
車体色は黒色、寸法関係はロットにより違いがあるが一例として全長は9,450mm、全幅は2,589mm、全高は3,708mm、軸距は2,743mm+2,743mm、実容積は25.5m3、自重は11.0t、換算両数は積車3.0、空車1.0であった。
参考文献
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)