1973年の相撲
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1973年の相撲(1973ねんのすもう)は、1973年の相撲関係のできごとについて述べる。
大相撲
[編集]できごと
[編集]- 1月7日 - 1月場所初日。北の湖は史上最年少の19歳7ヶ月で新小結に昇進。同じく新小結に昇進した増位山は史上初の親子三役力士に[1][2]。
- 1月24日 - 番付編成会議で、1月場所に優勝した琴櫻傑將の横綱昇進を決定[1]。
- 3月11日 - 3月場所初日。この場所の新弟子66人は戦後最高[1][2]。
- 3月25日 - 3月場所千秋楽。この場所の満員御礼が12日間となり新記録。入場者10万7063人、入場料1億7382万円と大阪国税庁発表[2]。
- 4月3日 - 大相撲中国公演に出発。北京で4日間、上海で2日間興行を行い17日帰国[3][2]。
- 5月13日 - 5月場所初日。入場料2%値上げ[2]。
- 5月20日 - 新入幕の鷲羽山が初日から8連勝。1960年1月場所の大鵬以来13年ぶり。また、11日目には大関・清國も破り、32年ぶりの快挙となった[3][2]。
- 5月30日 - 番付編成会議で、5月場所に全勝優勝した輪島大士の横綱昇進を決定[4]。
- 7月15日 - 7月場所に大受久晃が史上初の三賞独占を果たす[4][2][5]。
- 7月17日 - 番付編成会議で大受の大関昇進を決定[4]。
- 9月22日 - 9月場所14日目で新入幕の大錦一徹が琴櫻から金星を挙げる。新入幕力士が金星を挙げるのは32年ぶり[6][2]。
- 9月23日 - 大錦が先場所の大受に続き2場所連続の三賞独占。大錦は千秋楽の三役揃い踏みにも出場、新入幕力士では史上初[2]。
- 9月場所後に玉ノ冨士が十両昇進。自衛官出身者として初の関取となる。
- 11月22日 - 11月場所12日目で輪島が貴ノ花戦で右手6針の裂傷。13日目、北の富士に敗れ27連勝でストップ。14日目から休場したが、優勝が決まったため千秋楽の表彰式には出場した[6][2]。
- 11月24日 - 1年間空位だった式守伊之助に、三役格の木村玉治郎が昇進(後の27代木村庄之助)[6]。
本場所
[編集]- 一月場所(蔵前国技館・7日~21日)
- 三月場所(大阪府立体育館・11日~25日)
- 五月場所(蔵前国技館・13日~27日)
- 七月場所(愛知県体育館・1日~15日)
- 幕内最高優勝 : 琴櫻傑將(14勝1敗,5回目)
- 殊勲賞-大受、敢闘賞-大受、技能賞-大受
- 十両優勝 : 朝登俊光(12勝3敗)
- 九月場所(蔵前国技館・9日~23日)
- 幕内最高優勝 : 輪島大士(15戦全勝,3回目)
- 殊勲賞-大錦、敢闘賞-大錦、技能賞-大錦
- 十両優勝 : 吉の谷彰俊(11勝4敗)
- 十一月場所(福岡スポーツセンター・11日~25日)
- 幕内最高優勝 : 輪島大士(12勝2敗1休,4回目)
- 殊勲賞-北の湖、敢闘賞-黒姫山、技能賞-富士櫻
- 十両優勝 : 時葉山敏夫(11勝4敗)
- 年間最優秀力士賞(年間最多勝):輪島大士(77勝12敗1休)
誕生
[編集]- 1月29日 - 鶴ノ富士智万(最高位:十両9枚目、所属:井筒部屋)
- 2月13日 - 若孜浩気(最高位:前頭12枚目、所属:松ヶ根部屋)[7]
- 2月24日 - 栃の山博士(最高位:幕下2枚目、所属:春日野部屋→千賀ノ浦部屋、世話人:栃の山)[8]
- 2月28日 - 栃乃花仁(最高位:小結、所属:春日野部屋、年寄:二十山)[9]
- 3月8日 - 旭鷲山昇(最高位:小結、所属:大島部屋)[10]
- 4月13日 - 若ノ城宗彦(最高位:前頭6枚目、所属:間垣部屋)[11]
- 4月17日 - 海鵬涼至(最高位:小結、所属:八角部屋)[12]
- 4月29日 - 12代式守錦太夫(幕内格行司、所属:二所ノ関部屋→松ヶ根部屋→二所ノ関部屋→放駒部屋)[13]
- 5月19日 - 邦夫(十両呼出、所属:若松部屋→高砂部屋)
- 7月12日 - 五剣山博之(最高位:十両6枚目、所属:藤島部屋→二子山部屋→貴乃花部屋)[14]
- 7月16日 - 大喜進(最高位:十両10枚目、所属:東関部屋、+ 2005年【平成17年】)
- 7月26日 - 木村行宏(十両格行司、所属:玉ノ井部屋)
- 8月18日 - 五城楼勝洋(最高位:前頭3枚目、所属:間垣部屋、年寄:浜風)[15]
- 8月18日 - 光法賢一(最高位:前頭9枚目、所属:宮城野部屋、+ 2021年【令和3年】)[16]
- 8月30日 - 大飛翔誠志(最高位:前頭10枚目、所属:朝日山部屋)[10]
- 9月12日 - 幸司(幕内呼出、所属:伊勢ヶ濱部屋→桐山部屋→朝日山部屋→浅香山部屋)
- 9月25日 - 燁司大(最高位:前頭11枚目、所属:入間川部屋)[17]
- 11月2日 - 利樹之丞(幕内呼出、所属:高砂部屋)
- 11月8日 - 時津海正博(最高位:前頭3枚目、所属:時津風部屋)[18]
死去
[編集]- 1月23日 - 越ノ海東治郎(最高位:前頭6枚目、所属:若藤部屋、* 1906年【明治39年】)[19]
- 4月8日 - 前ノ山政三(最高位:前頭14枚目、所属:高砂部屋、* 1931年【昭和6年】)[20]
- 5月6日 - 五ツ嶋奈良男(最高位:大関、所属:出羽海部屋、* 1912年【大正元年】)[21]
- 6月8日 - 能代潟錦作(最高位:大関、所属:錦島部屋、* 1895年【明治28年】)[22]
- 7月16日 - 楢錦政吉(最高位:前頭筆頭、所属:追手風部屋→湊川部屋、* 1894年【明治27年】)[23]
- 7月31日 - 東富士欽壹(第40代横綱、所属:富士ヶ根部屋→高砂部屋、* 1921年【大正10年】)[24]
- 9月19日 - 24代木村庄之助(元・立行司、所属:阿武松部屋→出羽海部屋、* 1901年【明治34年】)[25]
- 11月19日 - 羽子錦徳三郎(最高位:前頭10枚目、所属:高嶋部屋→友綱部屋、* 1935年【昭和10年】)[26]
- 12月2日 - 寶川政治(最高位:前頭3枚目、所属:友綱部屋、* 1899年【明治32年】)[27]
出典
[編集]- ^ a b c 『激動の昭和スポーツ史』, p. 98
- ^ a b c d e f g h i j 『大相撲戦後70年史』, p. 73
- ^ a b 『激動の昭和スポーツ史』, p. 99
- ^ a b c 『激動の昭和スポーツ史』, p. 100
- ^ 『熱き男たちの系譜 : 大相撲名古屋場所50年/報道写真集』中日新聞社、2007年、52-53頁。
- ^ a b c 『激動の昭和スポーツ史』, p. 101
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 253.
- ^ 「令和3年度版 最新部屋別 全相撲人写真名鑑」『相撲』2021年5月号別冊付録、ベースボール・マガジン社、37頁。
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 250.
- ^ a b 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 241
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 244.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 245.
- ^ 「令和3年度版 最新部屋別 全相撲人写真名鑑」『相撲』2021年5月号別冊付録、ベースボール・マガジン社、41頁。
- ^ 五剣山 博之 日本相撲協会公式サイト(2021年8月4日閲覧)
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 243.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 254.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 248.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 246.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 78.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 140.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 87.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 49.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 53.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 104.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 360.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 146.
- ^ 『令和三年版 大相撲力士名鑑』, p. 64.
参考文献
[編集]- 『相撲』誌各号
- 『激動の昭和スポーツ史 12 相撲 下』ベースボール・マガジン社、1989年。
- 『大相撲「戦後70年史」 : 1945-2015 : 永久保存版』ベースボール・マガジン社、2015年。ISBN 978-4-583-62292-7。
- 京須利敏、水野尚文 編著『令和三年版 大相撲力士名鑑』共同通信社、2020年。ISBN 978-4-764-10723-6。